しんにょうの書き方を子に指導され危なつかしくうねうねなぞり
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すきなんだポニーテール 君の最終兵器だと知ってても
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髪を結ぶ姿に狼狽えた 気の合う女友だちだったのに
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桜の花弁を日記に綴じて 春の形見を夏へ連れてく 
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君無くて 何を為にか 生きとせん 浮世旅する 気など果てたわ
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昼下がり 淡い緑の 木々たちが そよ風と遊ぶ 窓辺を眺め
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冬枯れの木立は雲の花をつけ雪の予感を風に香らす
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散った花 踏み行く母が知る綺麗 赤子の瞳に映る葉桜
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傷を負い 乾く暇さえ 待たずして 傍から離れ 立ち向かう君
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あの頃のうちら幼かったよね そういう意味では「幼馴染」よ
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射干玉ぬばたまの夜の衣よ言問はん夢の直路ただちはありやなしやと
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秘書は留守 仕事の合間こっそりとウタカタしたりうたた寝したり
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鉄塔に留まる烏の向く先に地平線と畑のみある
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一睡もできなくっても一日を笑顔で張れるやったらできた
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種や苗 土と肥料と 目があって 連れて帰って 家庭菜園
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麗らかな 日和一身に 受け止めて 春澄み渡る 青空を仰ぐ
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君の持つシャーペンひとつが愛おしく想えるそれが恋なんだっけ
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毎日の「おはよう」という4文字に救われてたの今朝はまだかな?
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神宮の鳥居をくぐりふと気づく カードで来たので賽銭がない
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幾たびも名を聞き仕草を知るうちに ちま猫ちゃんも半分うちの子(笑)
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綺麗だね 藤棚一緒に潜っても 思い出すのは君の横顔
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いつの日か 失くしたものの 大きさを 思い知る時 再び失くす
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頓服を飲んではしゃげるものじゃなく安定剤が堕落を呼んだ
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花を抱く姿で眠り夢でだけ咲いてる花の香り嗅ぐきみ
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春の陽に揺られた駅に思い出す 雪の降る夜と頬の熱さと
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おにぎりと豚汁だけの昼飯も君が作れば完全食だな
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「目が似てる」そう言われてもわからんが 中の景色が同じだといいな
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張り付いた舌が仕事をしないので証拠隠滅がはかどらない
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ありがとう キラキラ笑顔 苦しさも 乗り越え進む 君たちが好き
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無意識の 中に潜んだ 違和感も 心のなら 見えるのだろう
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