「独り」より「大勢の中」にいる時のほうが正しく孤独になれる
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搜すあて会うつてなども閉ざされて屋根からの雪ドドドっと落ちる
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言の葉の舞い上がる刹那とき掬わんと浅き夢見し微睡まどろみにおり
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あと三年みとし耐えてみるかと冬枯れの朝の冷気にすくんで想う
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23歳頃 入院し 看護師の仕事に感動し 工場勤務から 看護師になり 今回もまた 癒された
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まだ入院中につき 短歌は リハビリとして自由に書く 
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飲み会にひとり遅れるかのように私もじきにそちらに行くね
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頑是ない眠りの底で歌ってる鯨の上げる飛沫輝け
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コトコトと鍋が鳴る中早朝の歌声交じる陽が差す窓辺
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三年目 増える後輩 飯奢り 今ならわかる 上司の気持ち
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青き空 柔らかく浮く 白き雲 秘めた霹靂へきれき 晴れをかすませ
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正月の 気分すっかり 抜けてきて  大晦日さえ 昔の話 
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同じ毛布がそれぞれの肺の動きに合わせて上下する昼過ぎ
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夕刻の 研究終わりの ピザの匂い 健康なんて 気にしてられるか
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良質な 睡眠求め スマホ断ち 迷い込んだの 本の世界に
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えんぴつをころがすようにやすやすと答え出せない恋のマークシート
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レミちゃんの 牛トマレシピ 初体験 加えていこう 我が家の味に
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追悼の 灯をもらう時 走りゆく 同じ痛みに 言葉こそなく
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みそひとの時の静寂しじまにこだまする 思ひのいよよ儚かりけり
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僻目ひがめなるや市会議員の住む通りは除雪作業が遅滞なく進む
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朝焼けのビル立ち並ぶベランダで嗅覚動く猫の眼哀し
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桜咲く ときまたたく 間に過ぎて  今年も花見 できぬ気がする 
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痩せたいは仲間を作り 太りたいは敵に回す どちらも切実
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原石のままでいられず身を削り輝くきみはダイヤに似てる
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好ましい感覚にさえ色褪せた疲れ覚えて歩ける歩廊
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亡き母の 口癖我も つぶやいて おり寝るより楽は なかりけり
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くるしくてつらくていやでにげたくてまたきずついてまだきずついて
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無人島 人影ばかりで目も合わず世界へ拡散 人の心に
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大海を隔てて見ゆる大橋の 奥にぞ遠き わが故郷かな
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深夜なら黒糖紅茶と藤井風  胸の奥まで、ふう、じんわりと
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