雨が罪を流してくれると信じて 今日も一人砂漠彷徨う 
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大寒波 最高気温5度だって! いちにち猫と まるまっていよう
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ちらちらと舞い落ちる雪にはしゃぐ子ら すべてが埋もれる 北の地との差
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あふれ出る 想いを言葉に できたなら あなたとの距離 縮まるだろうに
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さはさりながら一介の今際いまわきわに行き暮れて海猫ひとつ映る影なし
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冬野菜 糖分ためこみ 甘さ増す 鍋にぶち込み 寒波と闘う
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正月の余った餅を煮込んでもまだ冷えているキッチン。夕暮れ。
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深淵と目があったので会釈する あちらもペコリと頭を下げる
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小松菜をざくざく切って、なにもかも 一刀両断できる錯覚
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私も!と 土産交換 する一コマ 通じ合ってる 思い嬉しく
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探しても あなたの中には もう居ない 半年前の 綺麗な私
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変わる世も変わらぬ我もいずれ散る 霜柱張る地面に溶けて
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持病有いまだにマスク外せないだのに日に日に増える口紅
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雪下ろし 腰伸ばす間もなく 降り積もる 非情な雪よ 止む気配無し
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ほろ酔いに茶葉ほどけゆく数分の 『リンダリンダ』全力で聴く
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淡々と ドリッパーに湯を注ぐ 蒸れる 滴る 異国の香立つ
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朝の雪かがやきに目をひらきつつ かじかむ指を光にかざす
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健診を 終へて解禁 唐揚げを 同僚ともと味わい 残業続く
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病床の吾を想いて厚き文 友の笑顔が飛び出し舞ひぬ
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飛び立たせたくて放てぬこの腕かいな母という名の檻を編む日々
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寝坊をし 焦る自分に 降り注ぐ 「まだ間に合う」と 空からのエール
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「さあ走ろ」 背中を押され スタートする 離されないよう キミの影追う
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虚像なる敵は頭を穿つもの緩和カフェオレ飲む気も封じ
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暖房で 部屋の中が 砂漠デザートに 甘味ディザートを求め 寒冷地へと
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人生のOSアップデート中 キルアでいうところの針抜けそう
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強制参加サバイバルゲーム バラバラの初期設定に恨みを
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暗い部屋 この目覚めを 平日に したいと願う 休日の朝
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死ぬまでに 使える塩は これだけと 決まったのなら すべておにぎり
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他人ひとからの言葉を借りてつらつらと君の道など説けば星雲
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共感を得る事だけが目的になった世界は、歩みを止める
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