神さまのセトリに今日はありますか? 神さま的に何点ですか?
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饒舌な日記に一日いちじつ余白ありまた饒舌な日々の連綿
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道に舞う桜の欠片がはなびらころころと まるで小さな子供のように
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家で焚くお香の癖で吹き消した ごめん仏様地獄で良いから
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柏手が 響きたるは曇天の 祈り重ねて桜雨みる
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「へたまで食べてあげるから私とあの子を同じにしてよ リコピン」
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春夜 iphone頼りに花見る我ら 誇張されし美に慣れすぎている
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りりちゃんは可哀想な人なのか?光と闇の闇が煌めく
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階段を一つ飛ばしで駆け上がる背中にぼくは見たんだ夢を
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きみはいつ気付いてくれなくなるんだろうわたしがあえて残した誤字に
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喜寿すぎて昭和50年と記されし保険医登録票をコピーするなり
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ささやかな 思いやりこそ 人間の 尊厳たるや 守るべきもの
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名より実とって㈲の字とり個人適格でない請求書くる
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贈られた花の写真で検索し猫に毒だと確かめた
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春の日の六弦の鳴る囁きの心にりて視線を落とし
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何にでも功罪あるとは言うけれどいくらなんでもそうは言っても
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人生は 何が起こるか 分からない どんな奇跡も あるかもしれず
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人間にならない代わりに僕はまだ割れた卵とメソメソしてる
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催花雨が二人を後部座席へと誘導したのねえそうだよね/デート
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ん、ん?喉が痛くてうがい薬かなそうだここまでルーティンだった/キミあるある
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ホントだよ 笑い話を する度に ウソだと言われ 口癖になる
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ゆっくりと 反転をする 飛行船 僕らの横を 駆け抜ける子ら
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いってきまーす 子どもらと出る 玄関で 見送りをする 君のいる朝
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大ピンチ 何千世界の 思考から あなたを選んだ 私のハテナ
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赤い糸 神の領域 さえ超えて 宇宙にいったら 私浮いてる
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桜樹の下眠る人々 あめと土と 生と死の境
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コンビニで 200円引き 発見した 排出率は いちパーセント
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日常にひとしずく垂らされた毒 極彩色の悪夢と踊れ
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あのひとと話すあなたの横顔が好きだからずっと三人でいい
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戦争と別れと涙の連続で洗礼うけて四十五年
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