がんばって大きくおなり 甥っ子よ ひなどりのようについばむおくち
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思い出す「さぞ重かろうお前さん」肩書を見る祖母のつぶやき
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恨めしい 天気予報の 雨マーク 菓子器の中に 桜を見つけ
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この世から逝ってしまった人達と桜の下でおしゃべりをする
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ようやくに空気も春になりにけり雨の予報も耳に入らず
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午前中特売品を買う吾と花見の共を買う家族連れ
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ビル影に 揺れる提灯 連なりて 橙の灯が 煽る夜桜
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都会まちの風 受けて揺らめく 花の色 ビルの合間に 春を繋ぎて
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スタンプを押してるような同じ日々貯めたら何かもらえませんか
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立ちつくし 目線を落とす ゴム草履 虚無僧にあらず 我コミュ障なり
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見てくれし 人の歌見る 礼節は 板東真理子の 『女性の品格』
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アボカドに 騙し討ちされ 激凹み 色艶質感 イイカンジやったのに
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うしろ髪 しなやかに揺れ 残り香の 匂い爽やか まぼろし消ゆる
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水仙は白と緑でできている「仕事やめて」と言われた昨日
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ぼけ林檎 檸檬と砂糖で煮て旨し 外れアボカドさて如何にせむ
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スワンと人の多さに驚きながら不忍池の桜満開
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あご髭に白さもまざる海老蔵似友はとほくにありて輝く
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片想いやっとLINEにつながるもあなたとの距離まだまだ遠い
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結婚し十年経てばパパママに三十代よ失いたくない
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うしろ髪 しなやかに揺れ 艶めきて  後ろ影去るや 春の影朧
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おもしろいラジオが終わりつまらない朝がそこまでやって来ている
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次の期の受注が見えぬ年度末トマトのパスタひたすらに喰う
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散り桜 逝きし誰かれ そこ此処に蘇りしも言葉交わせず
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幾多もの宴が消えたこの夜を嘲笑うよううなる雨風あめかぜ
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母と聴く 父の残したCDと 大人になった弟の声
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書き損じの履歴書たたみ 鍋敷に 正座して、いざ キムチチゲなり。
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結局は内干しうちぼしとなり予報にはウソはなかったと安堵する妻
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丁重に エレベーターまで 送らるる 小株主の おほけなさかな /2026年3月30日株主総会
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ただ看過してきた闇の哀しみの無数の罰を背負い逝かせて
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ライラック花屋に届けてもらったと喜ぶ父の声が弾んで
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