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クレームを言わない親が割を食う春の嵐が吹くクラス替え
11
口語歌と 文語の歌と 一目見て 「位相語」の如く 違う語彙の差
11
マンションの三階までも階段を登った花びら廊下に散らばる
11
制服着て大人の気分背伸びして校門潜り吹く風光る
11
富士白き春まだ半ばの甲斐路往く
輩
(
ともがら
)
笑みて山桜かな
11
空き地には 虫も見かけぬ ご時世に 雀は知ってる その居場所
11
初めての傘は赤色アンパンマンずっと離さず寝るのも一緒 /吾子三歳
48
菜の花は今茹で上がり厨には蒼き香りと春が拡がる
46
生きてゆく
私
(
わたくし
)
だけの役割を果たす私は
私
(
わたくし
)
らしく
25
つくつくし 土筆の胞子 かき集め 作る団子を 一つ賜れ /ねこ好き刀自御許
10
三月三十一日の夜を越え
自
(
おの
)
を殺さず辿り着いた
陽
(
ひ
)
10
風呂上がり ダビデのような ポーズをし 鏡の位置を なおしたりする
10
タイでんぷなしではご飯食べないと 子供のころに わがまま言った
10
伸ばしても伸ばしても私の指は 君に届くことなき夢から覚める
10
新たなるバイオテロをも匂わせる 各地で起きる桜の倒木
10
「殺人は数によって神聖化される」『殺人狂時代』だよまだ/チャップリン
10
叶わぬと知りつつ祈る掌はただあたたかき血潮の流れ
10
空青く
桜
(
はな
)
も
笑
(
え
)
みたり三日ぶりに街が目覚めたような朝
10
笑みながら刺す薔薇や知る女々しくもなれぬ女のさだめてふもの
10
訪れし かの要塞ゆ 四五キロの フジャイラ港に 上がる爆煙 /3月14日イランドローン攻撃
10
本気だと嘘の顔して告げる日よ 逃げ道となる四月一日
10
甘きもの心欲するままに食み翌朝の面凹面鏡か
10
つまらない すべての膿を癒すのは フリーレンの むふーくらいだ
10
A
I
への依存を避けて距離を置く 友達ひとりなくした気分
10
通知表にコメント書かず新学期裁縫セットに名前はつける
10
胸の中、レースのように重なった思いがいつか真珠をつくる
10
我としては月一のぜいたくとして かつやのカツ丼梅をひとつ
10
真っ黒な生に戦慄く海の色死の優しさの青に変わって
10
漂白された街を駆け抜けるくろしおよ 海もみかんも見飽きただろうか
10
新品の食器洗いのスポンジや新規案件早よ馴染まんか
10
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