朝ご飯 ミートパイ&クッキーで モフサンドヨーグルトは これでラストか
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冬すだれ 心のあくたひと回し 缶蹴り遊び 思い出したり
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しゃがんでた君がゆっくり立ち上がりまた歩き出す僕が手をとり
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辛かろう 子に疎まれて生きるのは そうなるように 生きてきたとて
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はだいろがピンクベージュと名を変えて澄まして座るクレヨンの箱
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東北の冬の青空ありがたし磐梯山の雪の輝く
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思ひ詰め 言葉を編めず 夜は更けてゆくのみ 歌は未完まにまに
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山抜けて富山平野はひろびろと 雪の立山屛風びょうぶに立てて
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花の手いれ 始めしきみに ひかりさし やすけきときや 歌の生まるる
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お年賀を また一通だけ 窓口へ 想いよ届け 拙くてもいい
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セリアにて 猫の毛チャームも ゲットだぜ このこを連れて ライブ行こっか
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冬映える 露わに剥きし 葦よりも 静かに揺れる ロングスカート
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詠えども空には届かぬ歌ばかり鯉はパクパク息を整え
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ウェディングフォトのセレクト 完了だ あとはアルバム 来るのを待つだけ
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はるかなる月日は今ではなつかしく あきらめぬ心 冬将軍のよう
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なぜだろう こんなに君が 愛おしい 手を伸ばしても 届かぬ想い
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やりたくはないけどやらねばならぬとき母親たちの漏れ出づるダルゥ
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受け取って 君に恋した僕からの 気持ちの籠った反省文
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キラキラを見てキラキラになる君を見てキラキラになれない自分
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ともる灯の明るさ増しつつ急速に雲は厚みを増す窓の外
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いつの日か「結婚しよう。」と誓い合い 薬指には紙の指輪
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昔よく遊んだあの子はかくれんぼ 隠れたままに陽炎となる
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今もなお 目の端に指す影ひとつ 呼べど応えず春の来ぬまま
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玉鬘たまかずら 揺れる少女しょうじょ花宴はなのえん 夜を照らして冴ゆる星影
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ははかたの祖父は学徒動員でちちかたの祖父出征の時代とき
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うつし世の聖誕祭に兵は今宵君だけを守らんと
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風そよぎ景色ぐるりと独り占め無量の歓喜誰も奪えぬ
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此身をば 現世に留めるものは 唯一つ 朝な夕なの スタンプメッセージ /ホットライン
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バッカスも一応酒が入ってるあと三、四日一応控える
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聞く話す笑うそれだけのこと それだけのことで繋がる日々
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