どうしてかどうしてでしょう王子様(芙) / 花の宴(えん)にもお姿のなく(虎杖麿付句)
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在宅の独り仕事は区切りなく新年度でも暦めくらず
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イヤホンはちいさな鎧世界からぼくをまもって壊れぬように
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Chromeの左にMLBを置き千々に乱るる右のUtakata
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期待せぬときに雨は降るものと 納得をしてはなは散りゆく
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本当はすべて綺麗だ 狭量な僕が認めぬ歌があるだけ
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バス停で知らぬ人からこんにちはふっと灯<ともしび>心にやどる
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帰宅してコロッケ?と問う 惜しいわね 今夜は肉ジャガ 素材は一緒
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先住の 2匹にビビる こともなく   番長面した  捨て猫子猫
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故もなく焦燥の闇這い寄りて歳経るごとに我食み砕かれ
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音楽は目に映らない出目金は止まることなく浮かび続ける/折句・おめでとう
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言の葉は霞の向かふに隠るとも 同じ夕映ゆふばえ心に留めむ
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たづねきて胸に芽吹きし一枝ひとえだを 春の夕焼ゆふやけ そっと染めゆく
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仕事場で作業してると男前 5時のチャイムで魔法がとける
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雨のなか気にも留めずにビール飲む テレビの向こうの野球観戦
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雨降りの予報に散歩躊躇いて出かけず終い休肝日とす
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「花びらがここまで来たよ!」子の髪を春一番がなでる夕暮れ
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眠らない 街に煌めく ネオンより ありよりのあり 人生の数
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学び舎に 桜踏み分け 行く児等こらの 背を見る時ぞ いとほしきかな
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顔恐し夜の静寂<しじま>に咲く桜昼間の笑顔まぼろしのよう
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気持ちを詩に綴るなど出来る筈もなく広がる虚空 以下余白。
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花筏かたち変えつつ揺れゆれて たれか棹さし運ぶ泡沫の夢
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腸壁にこびりついたる宿便が脂肪に変わる前に出さねば
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逢う日まであなたの告げた「待ってね」を我胸べりの小鉢に育て
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いつの日か通り抜けたし 日本一長い商店街の端にて
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「さくら味バウムクーヘン」食べてみたなるほどこれは桜餅味
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春雷しゅんらいが 二夜ふたや続けて 耳を刺す 花でる国 たまに泣く国
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聞こへ来るエンジン音さへ春の音 冷気ほどけし朝の向こふの
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春物のピンクのコートを羽織りたや おじさんなのでそれは無理でしょ
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裸木はだかぎが ああも見事に 咲きほこり 桜なるもの センターに立つ ※マナーが
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