悪人も命終えれば仏さまその平等はすこしおかしい
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日々眺む開花の時を急かすよに ソメイヨシノは我関せずと
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今を生き 目の前のこと ラベリング 彼岸の入りは 春を知らせる
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麗らかな 春の優しい 木漏れ日に 憂いを覚え 部屋に篭れり
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君からの 『竹踏み』するたび 運動バカの君と共にいし 日々あたたかし
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小さい頃こわかったことはいつまでもこわいと知った叔母さんの夢
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生態系 自然も人も 同じなり 人の行方は 自然が示す
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備蓄石油 潤沢なれば 護送前なすべきことは 山の如しも
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炭酸とレモン果汁をきらしてもお湯割りでよい陽気の日だった
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かき曇り見えぬ光をしるべにて面影たどる夜や更けぬらむ
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明けゆけば面影消ゆる空なれどまた来る夜には月も待つらむ
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春触れて涼宮ハルヒの雪がやむエンドレスな日々誰ぞしるらん
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花信風かしんふう  古葉ふるはを分かち  旅立ちの  新天地しんてんちへ向かう  いのちつな
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小学校 卒業式の 卒袴 十二の稚女が 着たる違和感
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大切にしてもらったね先生にいつかどこかでまた会いたいね
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ブッフェとは呼ばずバイキングというホテルで今夜家族と過ごす
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ガスコンロ電子レンジに洗濯機小さい順に壊れゆく頃
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かわいそうな かごめ見つめ 泣いていましたないてしました 3歳だった 妹の十八番
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「許せない!」その一言で俺達は数えきれない程の愚行を
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「弱音吐いちゃだめだよ」と言って祖父は小遣いをくれた。私は三十路。
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ウメジロー 枝から枝へ 蜜の味 梅の香こぼれ 春はすぐそこ
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ウェーブする 髪なびかせて 動画撮る はしゃぐ子ふたり 肌浅黒く
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雪明けの 白銀の矢射し 春薫る 独りまどろみ 呼べど答えず
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ペンデレツキ聴きて(音)楽の飽き足らぬ現代と名の付くもの熱く 
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雨の間に墓を参れば体冷え嗚呼ありがたき実家の炬燵よ
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「本当にあなたは良い子ね」と言う母 良い子に成りきる苦労を知ってる?
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旬の味 実家から届く 晩白柚バンペイユ 無心で果汁 啜るヴァンパイア
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積み重なった悔いの層一枚づつ剥がしてくれるのは 子の笑顔ありがとうのひとこと
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眠るのも怖くはないね、この蜜が悪夢を溶かすお薬ならば
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朝の卓 卵とパンと 珈琲と ラナンキュラスの花言葉を
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