冬と春繰り返し来るこの冬はまた雪解けてもう冬要らぬ
20
秋は熊冬雪下ろし夏熱暑春なんだっけ防災無線
21
雪消しの雨しとやかに休日の午後 『駅』を聴く 布施明にて
18
就職で遠く引っ越すと言う君の 満面の笑顔 萎む我が胸
9
冬だけど 外の寒さじゃ なくこころ ぬくみみぐるみ さめざめと雨
8
冬部活 たんかよんだと 言ひしかば 怪我人とこそ 思はれにけれ
8
花揺らす冴え返る風散歩道 犬抱き寄せて春の温もり
8
憧れを越えてしまった静寂に お世話となりて響く「さすがね」
8
夜の帳 隣家の灯り 隙間風 今日の私の夢のつれあい
8
夜は怖い。今日と明日の続く先に死があることを思い出すから。
8
できなけりゃどうするんだと尋ねられ 逆ギレできる高い地位高市かな
8
キャラメルに銀歯もとより永久歯抜けて四十二回目の春
8
いい話 それに感動する私 いい話よね いいに決まってる
8
朝焼けは何の始まりでもない日神々しくて永遠なのでした
8
子と競うバレンタインは保険屋の営業チョコで余裕綽々
8
玄関を開けると無限のリビングであの日のきみがお茶を飲んでる
8
「ほどほど」を忘れ「ドコドコ」と 競争社会に取り残されし吾
8
問うて尚 「生成AI」 黙り込む 人の決めたる 規則のもとに
8
「ファン・ゴッホ」 黄・青・緑 深くして 苦闘苦悩する 彼の魂
8
炒飯は しっとりなのか パラパラか またやってんの? 今日も平和や
8
復活の しゃがれボイスに 涙した 寄り添う歌詞が 心に響く
8
ヤフオクでメモリ二枚を落札し爺医なれども若者気分
8
雪積もり踏み出すザッと響く音深夜の車道2km先まで
8
三日後の 雪はわたしの 怒りみたい 日が当たっても 解け切らなくて
8
短歌とは 俺にとっては 啖呵やねん 思ったことを 言葉にのせて
8
靴下濡らす 朝の雪 日没に 時間を残し 道乾きたる
8
忍び寄る老化に抗いあれこれと 試して来たが 未だ効果無し
8
好きならば証拠見せての一言に昔もらったのど飴一つ
8
夢に見ゆ愛しの人の面影は明くる朝には露に消えにし
8
スニーカー紐を結べば胸奥で冷たい風をガソリンにしろ
8