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私には特権なのさ思うまま悩み苦しむすべてが自由
12
「
長
(
おさ
)
」にして 争いの種 撒き散らし 血で血を洗う 世界再編
12
カレンダー通りに老いて墓参り
(
月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ
)
わが身ひとつの 秋にはあらねど /大江千里 /23/100
12
みちしるべはいつも光って見えている 少し遠くを歩いてる君も
12
猫の恋
煩
(
うるさ
)
いなとは思えども痴情の縺れの殺害はなし
12
キリストは 偶像だよと トランプ氏 分かりますとも 天皇国家
12
できるだけ一緒にいよう あの星で青い夕日を見るその日まで
12
桜咲く 開花宣言 札幌に とはいえこちら まだまだ蕾
12
我が世間 猫の額 ほどの広さ 隅に手の届く 居心地の良さ
12
「 存在は 指一本で 消せますよ 」 そういう輩 うじゃうじゃと
12
音もなく 気配も消える 暗闇に 問いを求める 脳の深くに
12
母の死を 知りても兄に 秘めたまま 蛍とともに 埋めし四歳
12
この路は 分つ先へと 繋がりて 紡ぐ短歌は 貴方を繋げど
12
職場去る
難病
(
やまい
)
得りたる 先輩は 足挽くる春 涙零したり
12
久々に会った知人が離婚したことを知る結婚式の卓
12
淡空にそよぐ葉色は水綾のほのかに吹かれゆらめくひかり
12
連日の行軍のせい痛む脚ゆっくりでいいただ止まらずに
12
友達はできたのかしら 虹の袂で いまも私は きみに会いたい
12
濡れ窓に片手かざして知っているあなたが天使であることを
12
穢れた世嘆く事も「ジャッジ」だと 私の失意はジャッジされる
12
海峡を白波砕き連絡船みるみる迫り揺れる波止場に
12
歳をとり生きているほど難解なこの世の摂理を教えてください
12
不通過の 履歴書で知るきびしさよ 五十路の私の現在地
12
乙女らが松浦の川の光る瀬に鮎子
走
(
さばし
)
る夏は来にけり
12
ご飯屋の 貼り紙を見た 2度見した 日曜休み こども運動会
12
不注意で 迷惑かけた 幼き日 交通事故は 減らす
術
(
すべ
)
あり
12
なくなった田んぼにできた道路には雨あがりだけ蛙がないた
12
八百年 一瞬にして 平安へ 連れていかれし
熊野
(
ゆや
)
の
長藤
(
ながふじ
)
12
幼き日強く握った母の手の面影 皺をそっと辿りて
12
朝に見た桃の花へと今日景色夕に話せる僕と自転車
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