自動ドア凍てつく空気 遮りて マグカップの湯気に 心ほどけゆく
9
出鱈目に君が爪弾くカリンバは歌詞を求めて部屋を漂う
9
ビートルズのナンバー流れ宇都宮セレブパン屋に寄る同行日
9
アビーロード歩く四人のシルエット看板語るオーナーの好き
9
わからない問題用紙の皺ぐらい どんどん増える記憶、人生。  
9
雨が罪を流してくれると信じて 今日も一人砂漠彷徨う 
9
大寒波 最高気温5度だって! いちにち猫と まるまっていよう
9
ちらちらと舞い落ちる雪にはしゃぐ子ら すべてが埋もれる 北の地との差
9
あふれ出る 想いを言葉に できたなら あなたとの距離 縮まるだろうに
9
さはさりながら一介の今際いまわきわに行き暮れて海猫ひとつ映る影なし
9
冬野菜 糖分ためこみ 甘さ増す 鍋にぶち込み 寒波と闘う
9
正月の余った餅を煮込んでもまだ冷えているキッチン。夕暮れ。
9
深淵と目があったので会釈する あちらもペコリと頭を下げる
9
小松菜をざくざく切って、なにもかも 一刀両断できる錯覚
9
私も!と 土産交換 する一コマ 通じ合ってる 思い嬉しく
9
探しても あなたの中には もう居ない 半年前の 綺麗な私
9
変わる世も変わらぬ我もいずれ散る 霜柱張る地面に溶けて
9
持病有いまだにマスク外せないだのに日に日に増える口紅
9
雪下ろし 腰伸ばす間もなく 降り積もる 非情な雪よ 止む気配無し
9
ほろ酔いに茶葉ほどけゆく数分の 『リンダリンダ』全力で聴く
9
短歌うたで知る大雪の地のご苦労に寒いくらいで負けてごめんと
9
明け方に 底冷えのして 目を覚ます 大寒らしく 咲く梅に雪
9
冬の味覚 甘きおみかん 頬張りて 睦月もすゑかと 感慨深い
9
朝の雪かがやきに目をひらきつつ かじかむ指を光にかざす
38
健診を 終へて解禁 唐揚げを 同僚ともと味わい 残業続く
32
深夜二時 担々麺で 小休止 辛さに咳き込む 君が可笑しく
18
そういえば授乳の頃も思ってた せめて一晩ぐっすり寝させて
18
暖房で 部屋の中が 砂漠デザートに 甘味ディザートを求め 寒冷地へと
8
人生のOSアップデート中 キルアでいうところの針抜けそう
8
強制参加サバイバルゲーム バラバラの初期設定に恨みを
8