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去り際の「よいお年を」に込めたもの ご自愛してね またよろしくね
9
帰省での携えものに迷いてる吾が食べたきものを購う
9
お向かいの洗車の水が撥ねてきて磨いたガラスちょっと気になる
9
落ちた量だけ高くなる砂時計の山も戸惑うわたしの未来も
9
たとえもしあなたが私
殺
(
あや
)
めても依然あなたを思慕するでしょう
9
五・七の
音
(
おん
)
聞くだけで「うん?」となり続きを読みて苦笑ひとつ / Xあるある(笑)
9
猫来たる 無理くりのるね ご飯中 邪魔じゃないけど ちょっとどいてよ
9
BSの 昭和のドラマに 千葉真一 コロナで逝くとは 知る由もなく
9
年暮れて 有象無象の 声なき声 包んで降らん 新雪の夜
9
蕎麦買いに 蕎麦だけ買うの 忘れきて
概
(
おおむ
)
ね詰めの 甘い一年
9
一年を漢字一字で表せば「凡」あるいは「疲」「痛」なるかな
9
触れる縁 見るも聞くのも 我が内に 肩先に
灯
(
とも
)
る ペテルギウス
36
動かざる思ひ知りたる雨の歌ひとり受けたし
歩
(
あゆみ
)
静かに
28
柚子玉と四つ割り南瓜買ったから年末に向けひとマス進む
39
懐妊を知れば一日二箱の
煙
(
えん
)
を断ったは妻より子のため
24
目覚めたら どんな時間も スマホ
チェック
(
みる
)
君の気持ちが 届いてないか
14
憧れの林住期には入れずに 入口探して悶々とする
21
簡単
(
らく
)
なのにどうしてだろう動けないできない時はできないものだ
22
シュトーレン 今朝はお休み 期間切れ アップルパイが 冷蔵庫で待つ
14
動かない 互いに顔見て 苦笑い 押されてなかった 階数ボタン
16
氷城
(
ひょうじょう
)
の凍結されし
生命
(
いのち
)
たちいいえ私も捕獲されてる
9
うずくまり 空白吐いて 今更に 君の手のひら 掴めないのに
8
風が吹く身もすくむほど寒い風こごまりながらまっすぐ歩く
8
迫り来る月に与えた笑撃は しゃべくり一本の装備のみ
8
人は皆 選り良き道を 探しては 弱いが故に 今を求める
8
常ならむ モノが欲しくば 志 月陽に掲げ 透かし見たらば
8
さよならと声にする朝 傘を投げ抵抗できず雨に打たれて
8
肉まんが 温まるのを 待つあいだ 何もできない それでいいのだ
8
いってきます 鍵握りしめ 笑いながら ドアを開けたら 何か変わるかな
8
あの世こそ みなの末後の 行先よ 月の光も 終ぞ届かぬ
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