二度とない景色がみたい僕の目を運んで歩く奥の細道
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冬の夜の 帳の中に 君覚ゆ 人の情けの 影見たくなし
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湯呑み置く ゆらめくけむの 中見れば 初雪の冷え すこしやすらふ
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水たまり光って晴れた日に君と目が合ったって思っていいかな
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ワックスをつけた髪の毛洗う時ふと思い出すモップ犬の風呂
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ぬらぬら派いろんな派閥があるものだ万年筆のディープな世界
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青き星 環境汚染の行く末で 尚も残るは知恵の浮き島/映画『鮫の惑星』
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そのペットボトルホルダーっていうのはペットボトルとどう関係ある
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お風呂場のガラスにテープでプチプチを貼ったが三日でテープ剥がれた
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良いことと悪いことは交互に来ない。もうちょい綺麗に結ってくれんか?
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君のこと忘れたけれどエクレアは今もかならず下向けて食べる
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時されど 皆でミャク打つ 輪の中で いのちが踊る 輝く未来
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浴室に波の音目を閉じ聞き入れば私の癒し貸切露天
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ゴミの山カラスの群が誇らしげ宝の山だと陣取り続け
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待ち人よ待たれる人は今何処雪積もる道足跡も無く
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酒を飲み 杯を汚して 糧を得る 君の笑顔だけが頼り
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遠くから 近づいてくる サイレンに 近所の家かと 耳を澄ませる
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ぶっ刺さり忘れられないきらめきに届くためならどうでもいいよ
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年寄りが 俺に何かを 言っている え?この俺が 見えるんですか
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誠実であることは呼吸私が私であるためのこと
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突き詰めた 先に出てくる 口癖は 『人生なんて こんなもんです』
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「月が綺麗ですね」を待つきみの横顔は月
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小正月 楽して作る 小豆粥 百円ショップの 赤飯の素
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大丈夫 着込んだ正装きゅうくつで でも誰よりも似合っているから
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早朝の ダイヤの乱れに 涙する 神の朝日ダイヤの 乱れを思えば
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硬くなった切り餅火鉢に乗せ静かな夜の静かなメロディー
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寂しげに 漂う雲よ 片恋よ 春を あのを 追うか待つのか
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ゆったりと 窓際で過ごす 昼下がり 空から聞こえる 昼寝の誘い
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冬枯れの 枝這う壁も美しい モールに集う 人の群れかな
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カラフルな花束選ぶその先に友人の笑みを心に浮かべ
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