錆び付いた心と身体持て余したった二文字『すき』も言えない
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風耐えど 枯れて散りゆく ものならば 若葉のままに 散りてしまわん
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プチプラがプチプラじゃなくなる時が来たらわたしはむになっちゃうよ
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社会の鉄格子たる掟なり 返事はいつも「Yes」か「はい」だけ
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届いても 届かなくても あなたには 応援してる 人がいるから
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よーいどん列車開けばスタートだ通路階段出口がゴール
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自転車のペダル回してどこまでもいける気がして夕陽に走る
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口開けて良かつた歌を思ひだしこそぎ落され歯垢とともに
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やまぬ雪に春の七草となへつつ雪ベラふるふ小寒の侯
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本当は明後日食すものらしき体の暦がしるこ欲しがる
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初詣 君との永遠を 願いてし 大学入試 七日前かな
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初恋に再会したらばあちゃんの愛はしつこく「めちゃくちゃいいね」
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ウィンクで我がおとないに応えけり遥か四十五年目の校庭
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心してそっと列から離れます輪廻転生永劫回帰
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大家らの寝静まる朝ひとときの 安寧求めジャズなど流す /皆さま、おはようございます
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車窓から景色流れる冬空に旅鳥くの字ゆっくりと過ぐ
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競い合うものでもなくて それぞれに 個性があって そこがまた良し
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大福をひと食みしては茶をすする 老夫婦ふたりの春の可も不可もなし
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毎日の晴れて乾いて冷え込んであいも変わらずただ冬らしく
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臥す妻へ味噌汁つくる年の瀬の寒き厨に湯気立ち匂ふ
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吾の雑煮 息子美味いと 好評価 妻の遺影に 笑顔で供へ
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「タクシーで来てね」ラインに既読なし寝不足にした犯人なのに
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幼き日 下宿営む 我が家には 歯科医師目指す 学生住みし/懐かしき日々
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昨日、今日三食同じ菜ならべ老いの正月箸も進まず
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口々に今を生きよと言うなかれ僕らは生きる時制を超えて
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帰省した 孫らの成長頼もしく スマホ操るゲームの達人 
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大好き大好き、お休みだーいすき!明日までいーっぱい大好き!
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てくてくと喫茶巡りをしたけれど結局ここなの近所のスタバ
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睡眠の上位互換が死なのかな 考えるのはやめておやすみ
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指先にふれた頬のつめたさと俺の温度と交換したい
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