いい夢の侵入者が惡い夢出る怪物に惡口を吐く
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いちご食べ口から垂らしよだれだと果汁のままに自ら破滅
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日中の日差がかなり強くなりあの大雪もかさちぢまれり
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渡す当てなく買った菓子食べ終わり空箱見てはただ情けなく
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立ち出づる 空間熱帯び 静まれし ラジオから流れるピアノ曲
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高砂の 尾の上に咲く 花やその 白布の奥ぞ あいに染む
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片道二十分 新しき道 探しつつ ラジオ体操へ 人生にも似て
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先生と妻がふたりでかたる子のテレビの前の背中をながむ
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物わかりいい父親の顔となりふむふむそうかパパはつまらん
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あきらめたらそこでおわりと小四の壁しがみつきやがて同化す
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初めて片恋の人と ふたりきり 結婚告げられ その日にジ・エンド (はたちの思い出)
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逃げたろか 青梗菜ちんげんさいも 楊貴妃も 後ろめたさの びっくりチャイナ/折句
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強風の中「走るより歩くほうがはやいよ」とペコちゃんがささやく
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断捨離は家族ゐぬ間に指と指のあひだすり抜けバラ色の日々
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早起きは三文の徳 ホントだね 笑顔とおはよう パワーチャージだ
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もう一度 始めよう それが別れの 春であっても
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貴方がね 少し屈んでくれるから 好きだと囁きそうになる
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貴方って、そーいう女が好きなんだ おすすめ欄の知らない女 あなたのフォロワー
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チョコレート渡す様な事案なく 休憩中にGABAチョコ齧る
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ヤマザキのダブルソフトの特売で明日の散歩は遠めのスーパー/99円・シールは3
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放課後に 余った君の 友チョコを 入れものが無い 両手で受ける
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詠みつかれ往きつきたれば蔓橋月光菩薩ぐぁっこうぼさつは輪廻におわし/折句
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種を持たぬ白き侘助わびすけつぎつぎと寒き狭庭に首を垂れつつ
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時々に頭もたげるモヤモヤも チャリを飛ばして剥がして落とす
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かぎろいの春野を行かば海の見ゆ 父母眠るふるさとの地の
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われはきさまが朋なるゆゑ白骨街道に敷かるを指揮せる
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冬枯れの 苅田に飛び来る白鳥に 古古米撒きて夕空眺む 
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「おはよう」が白く弾けるこの街は体温だけを頼りに起きて
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遣らずの雨を願わなくても雨月だしビール飲む暇なしの仲良し
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姥捨てる 山は消えても 存在す 部屋にこもりて ただの一日
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