春の旬何だったっけとググる日にスーパー棚には輸入魚並ぶ
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正体を隠す仮面を並べては 鉄、ガラス、虎、それとも猫か
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詠みきれぬまま返却日『あなたとわたしの短歌教室』
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兄弟子にとどめを刺した宰相は 薔薇付けるにも笑みは浮かべず
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世界一周夢見てたけど エリア狭まり 今は満喫プチ電車旅
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考えの角度を少し動かすと「×」バツ「+」プラスになりうるからさ
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好きな曲シャッフル再生満員電車 音量ボタンを二回押す
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「あんなにも優しかった父」と書く ペンさえ重い冬の朝です
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来年も 貴女に渡す イヤリング 今日から探す 誕生日まで
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夕焼けが夜にとけてく時間には帰れぬ日々が空に浮かぶよ
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雪国の暮らしの方が長くなり雪ない実家の母は老いたり/帰省
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立春の 陽射し嬉しく 雛壇を 組み立てながら 祖母に感謝す
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幾重いくえにも、巻きて開かぬ うちの花 春立つ今朝は 意地を捨て解かむ
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早咲きの桜の木の枝確かめて只名ばかりの立春と知る
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窓の外視界を塞ぐ雪竦み景色復活もっと消えろよ
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「幸せが逃げるよ」君の口癖に 私は溜息 見せすぎたのか
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春近し ワラビぜんまい フキノトウ 土をかき分け 出ておいでー
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ここ数年 親の顔より 見た歯科医 最近看板 入らぬ視界に
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この薬 眠くなるかも 知れません 聞いた側から もう眠い俺
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ゆらゆらと 魂宿る 駅舎にて 今宵も君の 囁きを待つ
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口の中みたいに傷が治るなら痛みに囚われなかったのに
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夜の雲 雷よなれ そう思った 自分が良いと 自我自賛
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買い置きし 名作を読み 世を去りむ 母の命を 看取りし後に
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湯につかり自分の息の音を知る祈りの代わりに君のうた歌う
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あがいてるお前に啓示を授ける。客観視とは比較ではない。
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ちゃんと寝て朝に起きればいいものを 朝寝夕起き無限夜更かし
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「ひさしぶり」「元気にしてた?」「ぼちぼちね」「それはよかった」「それじゃあまたね」
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意味なんて無いかもしれないなにもかも自分のためにやったらいいよ
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ひたひたと廊下の奥のその先に 立たせちゃならぬ呼んでもならぬ
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浅草寺 知らぬ話で 花咲かせ   私はすでに 我が家恋しき
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