サクサクと スマホ扱う ちいさな手 何もそんなに 生き急がなくても
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時移り 「SNS」が 跋扈ばっこする 人の不幸は 蜜となりけり
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前髪さえ切ればなんとかなるのよと鏡に向かい鋏振るう夜
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曇天に燃ゆるツツジの陽だまりが蜜の香りを風に運ばせ
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葉桜の下のベンチで本を読み 冷たくなったらおうちへかえる
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「ホーホー」「ケキョ、ケキョ」「ホーホケキョ」成長みせる美しき声
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人間に 裏の顔など 有りはせず 表の顔は 裏の顔なり
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「米相場」 「オイル事情」 根本は 資本主義の 崩壊前夜
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ようけ呑み路上で寝るには良え季節 枯れた桜の花弁も愛しい
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当然の  ように始まる 今日の日も  一日無事に  過ごせますように
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水田のさざなみ光る田舎道ゆるりと疾走るうららかな午後
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雨降りの予報で散歩サボった日後ろめたさで休肝日也
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井の中の蛙語らず虹を詠む見上げる空の深さを想う
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避難所の負力を 癒しに来た方へ小倉山 峰の紅葉ば 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ/026/100/ 貞信公/みゆきは天皇が外出すること
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ご理解をお偉い人ら望んだって私らご理解しんよ出来んよ
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「助けたい でも見つけろよ」 とか云って 正義の風は 少し不器用
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吹き荒るる黄砂まじりの花嵐にお掘はもはや花筏たり
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AIに質問したら明らかな間違いもある気をつけようね
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あの人に 上着を貸した 恋敵 イケメンすぎるわ 今度真似しよ
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この花は? 問われて「知らん・・・。」と答えた日 「正解!紫蘭(しらん)」と父が応える
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羅針盤持たぬ我には島見えず違和感頼り微速前進
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爺婆じいばあの小さく冷たく骨ばった 働き者の手 包むだけしか
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今はもう<アメリカ>ハナミズキとは聞くこともなき 紅・白に咲く
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風に舞う綿毛に揺れるタンポポへ母の笑顔を照らして歩む
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うつむけど 水面に初夏の陽の風に深山の花の揺るる空抱く
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新聞の人生相談読みながら飲むコーヒーがひときわ苦い
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温む風 続く不幸に 心折れ へてしのげと 背を押す御霊妻と父
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慣れるまで三年かかりし尾張弁 今では我もその一員に
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一歩ずつ母へと向かう純白のカーネーションの愛を抱きしめ
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母親の涙思うと耐えられずテレビを消して願う明日の灯
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