少しでも 貴方が呼吸できる場所 その一端を担えているかな
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原付の猛る鼓動がかき消した 独りの夜を飾る歌声
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ひとり咲く蒲公英たんぽぽを手折ってみても君のいる冬へ戻りやしない
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曖昧で叶わぬ夢を見るだけでそれでもずっと手放せぬまま
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なんだろね。君の声から着慣れない背広のようなにおいがしてる。
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オリオンの猛きを見ゆる天の原乙女の祈りに身ぞ冷えにける
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さる株の 底値を狙う 相場師の ごとく米価の 値下がりを待つ /米価下落
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血圧の 低き朝けを 水底(みなそこ)に 臥(こ)やる骸(かばね)の 幻を見き
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『俺』といふ俺だけが読む漫画にて網膜剥離を超えろ、このキャラ
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中段はだれかのために振つていた己のために上段構へ
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雑魚なので、誰にも愛されないけれど、時々鱗が、綺麗に光ります。
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レイヤード ※意味無くはみ出た感情に、 言葉を埋め込む作業を指す。
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指揮をする Mr.Trumpミスタートランプ 変拍子 転調無調 終わりなきかな
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疲れた身で満員電車に乗っても 吊り革をあなたの手だと思えば
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春を編む文字の飛び込みはっとすは闇夜に詠みしやさしこころね
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親となり 縁なきふるさと 税金で 知らぬ子どもの 幸を祈れり
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PCもスマホも持たぬ野球ファンほんとにないと困惑の淵
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人間の尊厳捨てて戦火撒く魔王の賭けにいのち散りゆく
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サーモンを 宝石みたく 散りばめて 孫が微笑む バラちらしかな
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いつもなら 手に取る珈琲 スルーして アイスティーを 試すセブンで
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最南端 世界遺産に 魅了され 波の音聴き 心をほぐす
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神様の傷さへ癒す贈り物 糸は口から蚕のよふに
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ひ孫見ず逝きし父の姿かたちなり 息子の背中 桃の節句に
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揚げ麺に八宝菜をかけたもの 「皿うどん」とはたれが名付けし
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雨上がり気温上昇 もやの中 再び春へ一直線の朝
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木漏れ日に 似たやさしさと 笑みだけが 今も私を 閉じ込めている
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憧れは 憧れのまま 遠ざかり 再び行けぬ 「黒の教会」 /ルーマニア ブラショフ黒教会2016年7月
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甘酒の麹の粒を噛み潰し苦虫の味中和させてる
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まばゆさに心も白く霞むとも焼きつく青は褪せぬ形見に
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影なれば消ゆべきものをまなこなる濃き紫は愈々いよいよ深し
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