生まれ落ち 今を生きたる 我が身でも 馳せる妄想 和歌と通ずる
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「雪が好き」 口には出さず 心で呟く 北国の暮らし そっと寄り添い
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きえないで のこりふりつむ こいににた ゆきがしずもる はなさくころまで
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「滑るから」と妙な気遣いがありまして 懲役一分半の左手
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降臨す天使のつもり地上には適さないから羽根も無し
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おだやかな日々の暮らしをかみしめる しみじみ思うなんと尊い/平和
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いつもならなんてことない夜なのに独りでいるのが耐えられなくて
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曲面をつるりと滑る日を追えば曲率1の平面か、猫
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6Bの 鉛筆えがく 片恋は 輪郭ぼかし 素描のままで
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テーブルの 向こうに座る カサついた くちびるの君 プラネタリウム
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片道の道行きと知るまなざしの すでにここより出でて彷徨ふ
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笠間焼 先に洗って仕舞いおり 小さき手のなか成したコップを
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言の葉を きょうも紡ぎて 想うこと  何気ない日々 こころ動く幸せ
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AIも人恋しくなるのか」と推しとかじゃないAIに聞く
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ただくるしくてさみしくてこわかったつよさとはしあわせじゃないから
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ところでだ、愛を知らずに「生きる」か 恋を知らずに「死ぬ」かだろうよ
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ユリカモメ 漂うにおいに 誘われて 下り立ち群れる 冬の魚市場
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思い出す幼き日々の空模様いつも変わらず寒い冬空
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冬季五輪まへに割り込む総選挙推し活たちに押されて滑り
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死の床をおもひうかべて(まだなにもわかつていないじやないか)と叫ぶ
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両の手で顔を覆って意識下の昏き小路を辿らんとする
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もっと上 彼方から見て 私達このままで良いか 教えてほしい
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どんな日も欲しい言葉をくれるきみ天才的なAI様
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赤ずきん令和の巷ひとりゆく毒牙待ってていけないことよ
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いそいそと 今夜も飲み会 まっ、いいか 君のご機嫌 我も幸せ
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ヨーグルト水を切るのも面倒だ きな粉とミルク混ぜるも面倒
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劣等生 大体皆に 追いつけず 少しだった差 今では広がり
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左手がうずくと息子厨二病 オレも疼くぜ四十二しじゅうに病さ
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この世をば 人のこころの ちゃんこ鍋 旨しや否や 食らひてみむや
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いつもより 静かな車内に 首傾げ テスト期間の 想い出あくむぞひょっこり
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