病床に見せぬ蒼空 カーテンの裏に出づるは初春の日かな
9
一安心初仕事の日乗り切れたあとは自然と波に乗るだけ
9
在りし日の祖父の姿を懐かしみふっとそよ風背中を撫でる
9
五七五七まで浮かんでまた消去日本語表現いと奥深し
9
「五つかぁ」尖った魅力、光る星 三角?四角?ニ角の瞳
9
救いにも 枷にもなり得る 正論の おもさはどこまで 伝わるだろう
9
僕だけで抱え込めないから恋だ 本当は君に相談したい 
9
正月と普通の暮らしの境目がわかりにくいよ無職の吾は
9
丹田にカイロで代謝上がるとかやってるんだが効果わからん
9
瓦斯灯にそぼ降る雨の浪漫かなチェリーの紫煙に竜柄ジッポ
9
袖長き 制服いつしか 身に添ひて そよぐ髪には 光差しをり
9
忙しない時が私をクズにして レジに並んだ老婆を憎む
9
今さらに夏らしいことしたくなり 凍てつく銀の六花を思う
9
付句【初デート手が汗ばんでにぎれない】 君の右手は待っているのに
9
結露するカーテン少しめくり上げ君が来るのを待つ一分間
9
昔日の親族寄るは我が家にて怒涛の如き年末年始
26
次々と新手現わる我が行く手 太刀は抜かぬと祠へ預け
17
心には阿形の如き炎あり黙って吽形笑ふ明日へと
19
また飼うか? 大変だから やめとこう こんなやりとり もう何回目?
13
泣いてても、弱くなってるわけじゃない。頼る陸地あいてを見つけられたね。
8
破滅へと舵をきることできなくてサボテンを枯らすこともできない
8
四六時中奈落の底でもありません余命宣告十日目だけど
8
薄明かり 初日の出を待つ控え室 外で焚き火にふーと吹く音
8
昨年に 納めたものも すぐ初め 止まることなく 今年は進む
8
暖を取り 心を休め 包まれば 辛いを忘れ アイスをぺろり
8
目が覚めていちばんはじめに触れたものを愛そうと決めた冬の日
8
年越しの 妻が煮る蕎麦 腑に染みる 元日のも 心引かれる
8
霜の声 押される瞬間あの頃の 貴方の事が 冴えてしまう
8
君のこと知りたくて見る 君のことだけしか知らなくてもいいのに
8
身代わりも手加減もない問い掛けに出す渾身の回答書
8