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ギュッと抱き 猫はチラリと 迷惑顔 ストーブの誘惑 じーっと我慢
10
受話器越し 短歌を詠んでいる キミの聲 この瞬間も 短歌のなかに
10
ひくなみに のせる言の葉 ゆれこゆる つたうみぎわの ゆるく磯の香
10
言ったってもう何年も会ってないし 言い訳しつつ箸渡しの骨
10
殴り飛ばし蹴り飛ばす妄想を噛み締めて耐える満員電車
10
怪物はナイフを握り葛藤す 檻の中なら
人間
(
ヒト
)
でいられる?
10
粉雪になれたら貴方へ降るからさ、払ってくれるだけでいいから
10
あまりにも遠い昔に死んだのだ今の私はそれではなあに?
10
言わないで 「忘れて」なんて 簡単に 貰った愛は ほんとうだから
10
添い寝する 猫のぬくもり 感じつつ 厳しい冬も 悪くはないね
10
久々に家の電話にかかるのは懐かしき人選挙期間で
10
贅沢の限りを尽くす午前
2
時 明日の仕事を生き抜くために
10
濯ぎてむ 雪に埋もる言霊を 夜明け前こそ君に捧げむ
10
母の背を追ひ越し時ぞ誓ひけり 嵐の日こそ傘をさすらめ
10
知らぬ間に 刻みを止めた 腕時計 二年遅れて 彼女の元へ
32
足るを知る 削ぎ落とすのも 心地よき でも無駄という 余白も
愛
(
いと
)
し
28
夏ならば二日で漬かるぬか漬けも 寒中ならば四日を要す
25
題:「今朝の風景」 光る板 指でなぞりて 世と接ぎ あさけの駅に 風ぞ立ちゐる
17
ふがいない自分まるっと愛せたら最強になるそんな気がする
23
短歌
(
うた
)
で知る大雪の地のご苦労に寒いくらいで負けてごめんと
24
冬の味覚 甘きおみかん 頬張りて 睦月もすゑかと 感慨深い
24
彼の前で肩先震はす君からの 「二月の義理」の黒より苦し
14
淡々と ドリッパーに湯を注ぐ 蒸れる 滴る 異国の香立つ
21
殴ったり蹴ったり存在無視したり罵倒されても死なない本音
9
肌色の 湯呑茶碗の底の
澱
(
おり
)
煎茶の香りが 瞼に触れる
9
骨の浮く きみの背中に寄りかかり 心地よくなくて ちょっと離れる
9
大寒波 ラジオ体操 今朝もゆく 変わらぬ友の 姿にエール!
9
闘鶏の如き心は捨てがたし我は我なり彼は彼なり
9
祭り也吾が屋根の上をすれすれに轟音立てて飛行機の飛ぶ
9
いつからか 頭の中は 食べること でいっぱいだ 食いしんぼか年か
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