一年のトッププレイリストから 流れるのすべて君とのあの日々
9
最果ての地で君の名を叫ぶには あと半歩分、想いが足りない
9
道端に 私のだった ビニル傘 なんでこんなに 骨が見えるか
9
冬のせいだからさみしいだけだから 秋に会えなかっただけだから
9
強いひと 嫌うあなたが好いていた わたしの弱さ 早く捨てたい
9
幼き日 愛犬前で 涙して 顔ペロリされ 元気得るなり
9
テーブルにココアの海を築く吾と 呵呵と笑いし母の昼食
9
暗くなる 便所の中で 腰掛けて ひたすら動いて センサー認めて
9
病む祖父を 憂う私の 心情は とみなりなほる 健やかなれよ
9
たけきこの あらぶることば そのままに いつのひか われがあびせて こわせしこころ
9
院内で 頼れる医師センセイは 家内では もういまさらよと 庭の木枯し
9
身体でも、心でもないならどこだ? 私の不調が根付く場所は
9
年の瀬や亀の甲羅も磨きけり 石鹸つけた古歯ブラシで
9
中空に半月薄く張り付いて言葉足らずの帰路を追いくる
38
近づかば ささっと飛んでこちら見る 嫌われカラスに遊ばる小春日
39
ヒュウヒュウと風が冷やかし囃し立て冬将軍と雪女の恋
34
東窓開けて見る月煌々と 恩ある人の訃報が届く
36
皆の詩 読みしまどろむ 寒き夜 猫がヤキモチ スマホにパンチ💦
29
老害は 雪が降ろうとチャリに乗る 買い物弱者の危険運転
18
月眺め 貴女の笑顔 想う夜 怒った顔も ちょっと見れたら
22
少年の墓前に咲ける白薔薇の枯れて散りゆく戦場の町
21
神秘なる満月のもと進む帰路一寸先はホワイトアウト/濃霧
24
窓外の月が凍ると気付く夜君が嘘つく煙草の残香
24
冬日にも映える黄金の銀杏樹の高き梢に十六夜いざよいの月
32
親友のような顔して近づきぬ カラスに諭す自分でさがせと
22
買う方が早いだなんて言わないでバジルの種はがんばってるよ
23
大雪の節気にうれし小春日は きみいそがしき洗濯の朝
20
まだ尻尾踏んだことすら気がついていないみたいだ逃げなきゃはやく
19
銀杏の葉 かさりと踏みて 教会へ 神戸教会 ひさびさ・ワクワク
20
どこ行っても言われる「あなた、綺麗な声ねえ!」と ねこ母 ちょっと自信持っちゃう
18