大雪の知らせに動けぬ人の群れ何年経っても変わらぬ景色
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語彙不足 リズムも取れず浮かばぬ詩 すぐに書きたい想いの叫び
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ハレの日という言霊の美しさいざ旅立ちに笑って泣いて
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雪に礼 妻の上にはふらぬから俺の上なら二人分ふれ
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「かっこいい名前」と云ひて掲示板パート女性の指さす『龍二』
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あちこちにチラシ看板恵方巻き 節分前にお腹いっぱい
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もう数年見てないDVDを売る 過去の私の一欠片を売る
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「大丈夫」「全然平気」「待てるから」深夜の駅前雪だるま一つ
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早朝の 家族忙し 洗面所 お湯になるまで すこし一息
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時おりに伊吹おろしの吹く川辺 カモ数え往く小春日の日は
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明日は多分、教授に詰められる予感。膝のあたりで鳴る成長痛
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ため息を ついてる我に さりげなく 珈琲差し出す 寡黙な上司
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牡丹雪ほとりほとりと落ちる午後 淡く溶けゆく道の寂しき
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「髪の毛を自分で切れるものですか?」「無敵のダイソーすきカミソリで」
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本当は極右か極左に行きたいが 大人げないので中道を行く
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ぶるぶると震え出すほど信じられない目撃を明日は予定
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夢はまだまるめたままで胸の中かなうはずなどないから…夢
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滅多ない氷点下の朝体感し 暑さに溶ける夏思い出す
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顔洗い カーテン開けて 薬飲む なんてことない 日常の一コマ
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りんご切る 手元をねこが みつめてる ようじはなあに とまとがほしいの
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知り人もなく光り落つ隕石の世の一隅のひとしずく
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正月の余った餅を煮込んでもまだ冷えているキッチン。夕暮れ。
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深淵と目があったので会釈する あちらもペコリと頭を下げる
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娘等が 巣立った後にタイマーの ありがたさ知る夜更けの帰宅
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Wifiの 調子が悪い 身に染みる AIなしの 我の無力さ
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筋トレや ウォーキングを した日には ついつい食べる オールドファッション
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金髪にピアスをあけてまなじりにラインを引けど GaLには遠し
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ご家族と 気づいても揺れ 亡き友の 名前が緑 オンライン中
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殴ったり蹴ったり存在無視したり罵倒されても死なない本音
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肌色の 湯呑茶碗の底のおり 煎茶の香りが 瞼に触れる
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