Utakata
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ひーちゃん
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如月の優し朝日に照らされて蕾ふくらむ沈丁の花
14
春近し
娘
(
こ
)
に
誘
(
いざな
)
われ温泉に 広き湯船で心解けり
23
息子
(
こ
)
に言わる「子どもの心親知らず」胸痛めたか親の諍い/回顧
29
今もなお時を刻めり腕時計 手にとる朝に早春の風
35
夫逝きて
三年
(
みとせ
)
目の春紅梅の咲きて嬉しや命の満ちる
44
十七の君に渡したチョコレート パッケージ褪せアルバムにあり
38
冬日差 葉牡丹凛と葉を広げ色鮮やかに道を彩る
36
坂道をのぼり終えつく溜息や流るる雲をしばし眺めん
39
山茶花の花びら積もる坂道をのぼりつつ聞く鳥の囀り
33
冷ゆる朝「つららや」の声 外見れば 春待つ枝に白雪の花
33
小雪舞う 老いの一票投じ来る 願いは一つ平和な暮らし
32
今はもう土間もかまどもなけれども我を仕込みし祖母眼裏に
31
玄関に立てば「おかえり」亡母の声 幾年経れど忘れえぬ声
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かぎろいの春野を行かば海の見ゆ 父母眠るふるさとの地の
38
ヒヨドリがほうれん草を食べに来る デイ友言いし如月の朝
32
公園の南天の実はおおかたに喰い尽くされて立春迎ふ
34
潮風に吹かれて咲ける水仙を偲びつつ見る道の辺の
水仙
(
はな
)
31
ゆうゆうと冬田の空を旋回すトンビ眺めて通院の道
37
ひい孫が補助輪外しあぶなげに自転車練習冬の公園
36
オレンジに熟すクチナシゆらゆらと枝葉の揺れる風冷えの午後
37
雲厚き睦月の空に寒雀飛び立ちゆけり薄き陽の中
37
冬ざれの野道を行かば一斉に鳥飛び立ちて梢に集く
36
青黛の空に煌めく冬星座二人歩きし夜道忘れじ
36
雪かきの苦労なき冬 後にした町より届く雪の風景
33
グラタンはホワイトソース作りから認知予防にせっせと料理
31
懐かしき亡母の甘露煮 金柑のたわわなる実は冬天に映ゆ
39
若き日に収監されし友は今介護の仕事に日々を頑張る/学生運動にのめり込み
32
甘酒の作り置き切れちと寂し風邪予防にと朝から仕込む
35
薄ら日の川辺を行かば冷ゆる風ユリカモメ立つ海近き州に
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冬日差す畑の隅に枇杷の花甘き香りを風が運びぬ
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