ひーちゃん
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春の陽にひときわ映えし花蘇芳はなずおう日々楽しめというが如くに
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夫の笑み思いつ供ふ桜餅 春茜見つお下がりを食む
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たまにはと昆布と鰹で出汁をとりうどんをすする春雷の宵
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ひい孫が零れ桜の通学路嬉々として行くのどかなる朝
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早緑の山椒の若葉艶やかに葉陰にひそとさき花咲く
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桃林は花盛りなり喜寿の春楽し日もあり夢持ち生きる
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降り積もる桜吹雪の公園に光差す午後蝶の飛び交う
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ぜいたくな悩み干し椎茸しいたけどう消費 弟からのふるさとの味
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窓開けてけぶる空見る 霧雨の木々の狭間の声は雀か
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公園のニ樹の桜は咲きほこり毎日花見心潤う/二階の窓から見える
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雀去り地に花咲かす桜花 時折に吹く風に舞いけり
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真新しランドセル背負うひい孫の写メを写真の夫にかざせし
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五00キロ 離れし友を訪ね行くプチ家出だと高一の孫
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小松菜の種をパラパラ庭の隅ほんのささやか我の菜園
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草引きも畑も駄目と医者の言う庭の手入れは我の趣味なり
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待ち侘びし桜チラホラ咲き初むる徒歩三分のさき公園
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「ジャガイモの芽出た?」「三本な」楽しげな会話を聞きつエアロバイク漕ぐ
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菜の花に降りしきる雨車窓より眺めつ向かうデイケア施設
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大木の枝垂れ桜の華やぎも丸太と竹に支えられおり
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天仰ぎ咲く木蓮の清しきや木立の奥にうぐいすの声
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墓参終え伊勢を巡りて帰り来む杖つきつつも春の陽を浴び
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ぼた餅のあんをこなして黒ゴマときな粉を添えて三種供えり
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散り残る梅にそぼふる春の雨庭の花蕾も潤されいく
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農園で甘き香りの苺買い好みし夫に供ふ命日
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時経れど尽きぬ悲しみ胸底に沈めて今日も平常心で
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余裕でき遠出の旅の思案中弥生の空へ君は翔けゆく
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病窓に朝を告げ来る鳥の声見上げる空に朝焼けの雲
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我の手を離さぬ君の指ほどき切なきままにICU出る/回顧
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巣立つの幸願い見る春北斗 夜のしじまに沈丁花ちんちょう香る
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バッサリと剪定されし並木道見晴らし良きが影の短し
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