ひーちゃん
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投稿数
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友の庭訪えばとりどり菊の花 八重の芙蓉に秋の陽注ぐ
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新月に煌めく星座雲隠れ 心待ちする流星見れず
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アルバムを開けば心過去へ飛ぶ秋の夜長は寂しさつのる
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挨拶を交わしつつ行く朝散歩豆朝顔の揺れる道の辺
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薄陽差す野菊咲く道散歩道楚々と咲く花揺らす秋風
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暁に金星光る神無月 夫誕生日齢数えり
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在りし日の交換日記 思い出の眠る本棚淡き陽の差す
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匂いたつ香に誘われて駅そばの暖簾をくぐる乗り換えの間に
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夜半の雨止みて差し来る朝の陽に葉末の露のキラキラ光る
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思い出を語るひととき同窓の友皆難儀笑いにかえて
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陽に光る薄紫のシジミ蝶しばし見惚れる秋風の庭
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きみと行く約束だった北海道旅のしおりのページをめくる/敦賀からフェリーで
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「無用の用」我が心にも響き来る鈍き動作も心明るく
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秋陽差す紋白の舞う遊歩道クヌギのドングリ数多転がる
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十六夜の明き月の傍らを星粒の如飛行機の行く
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に乞われ学祭行かば得意げにギター弾きおり夫に見せたし
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名月を二人で愛でた夜もあり虫の音聞きつ一人月見る
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在りし日に亡父と歩きし奈良の町筆や墨など買い求めたり
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弟の書道筆見て「弘法も筆を選ぶ」と昔日の亡父
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残りしが吾で良かったと思う夜庭の虫の音しみじみと聞く
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コガネグモ巣に卵嚢の三つあり思案の末にしばし留め置く
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目覚めれば空気冷んやり神無月庭にひとむら白彼岸花
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黒トンボ君の化身か吾のそばで翅を休めて秋空へ発つ
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子と同居されど二世帯日に三度食事は作る自立の為に
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稔り田をさわさわ揺らす涼し風差しくる朝日心伸びやか
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リハトレをこなせば心晴れやかに楽し語らい幸せ時間
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デイケアは利用者みんな年上でBGMは昭和メロディ
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てくてくと通院帰りまだ暑く空き地一面キバナコスモス
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向い家の垣はみ出したクチナシの色付きし実をぬらす秋雨
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庭隅を陣取りしままコガネグモいつまで居るや雷雨もめげず
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