Utakata
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ひーちゃん
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玄関は吹き溜まりなり 帰り来て最初の仕事落ち葉の掃除
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老いて目も うとくなる日々 縫い物はせぬが料理はまだまだいける
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いなり寿司けんちん汁に串揚げを作り孫待つ猫とじゃれつつ
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律儀なり 気配かぎつけお出迎え 一人と三匹それも良きかな
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帰宅する時間の遅い独り居の孫三匹も猫を飼いおり
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子と孫は推しのライブに東京へ 吾は独り居の孫の顔見に
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日は差せど冷たき風の吹く朝は木々ざわめきて木の葉舞いくる
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町内のコスモス咲きし空き地には家が建つらし整地がされて
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新しき鎌を買い来て庭掃除 師走の声に背中押されて
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池の
傍
(
はた
)
葉も艶やかに石蕗の凛と咲く黄に元気もらいぬ
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見送りに深夜
出
(
い
)
でれば月明かり木星光る十七夜かな
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東窓開けて見る月煌々と 恩ある人の訃報が届く
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晩秋の色葉散る庭大輪のキダチダリアの薄紅揺るる
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名も知らぬ木に艶々と赤き実や 名も知らぬ鳥梢渡りぬ
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ひと様の花壇眺めて昼散歩陽に照らされし赤きマンリョウ
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庭なずな白き小さき花なれど可憐に咲きぬ陽だまりの中
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石垣に枝垂れて生りし柿の実に薄雲染めて夕陽差し来る
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白菜の葉から葉へと紋白や ぬくき陽が差す午後の菜園
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はつらつと若きスタッフ心地良く週一なれど心が弾む
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デイケアでおしゃべりはずむ女性陣寡黙な小数男性陣よ
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吹く風は色付く木の葉舞い散らす 自然の営為 暮れて行く秋
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小春日に庭掃除せばカマキリやバッタの卵草に紛れて
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秋長けて隣家の庭にひとむらのローズマリーの紫さやか
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「二人なら美味さも倍」と独り言 土産の銘菓食み茶をすする
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訃報欄思い出深き人の名をしみじみ眺む秋深き日に
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雨上がり陽に照らされし草紅葉 空気冷やりと冬迫り来る
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愛猫は
二十年
(
はたとせ
)
を生き秋の日にニャンと一声そと旅立ちぬ/五年前幾匹も居た最後のこ
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日の暮れて窓辺に立てば街灯りさざめき揺れて空に金星
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週一のデイ送迎の車窓より深まる秋の町並みを見る
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もみじ葉の散り敷く朝の公園を歩けば露のキラリと光る
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