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失恋の 曲聴き帰る 帰り道 そうでもないと思いつつ あのころ思い 声が出ず
0
こんなにも 電波時計が 狂っても お互い知らない 月曜の朝
0
人生に 勲章なんて 要らないよ 日々生きること それでいいんだ
3
これ以上傷を広げないように泣くだけ泣いてと考えている
1
青春てふ季節巡りて立つ
孫
(
きみ
)
の頬に冷たき風のそよ吹く
0
母は「デイ」 吾は洗濯 布団干し いい一日だ これまた癒し ※「デイ」=「デイサービス」
2
義弟
(
おとうと
)
は結婚したら千葉に住むマスオさんは次男だらうか
0
身を切りて 政治改革 成し遂げる 宙に浮いた 原資はどこに
1
ぬくぬくと 背に受くこたつ 画面には アフリカゾウガメ
我
(
われ
)
が映れり
1
君想う 春の
陽光
(
ひかり
)
に 桜散り 地を埋め尽くす わが恋の果て
2
冬去りて 世代交代 椿らは 赤き
絨毯
(
じゅうたん
)
地に
還
(
かえ
)
りゆく
1
見るものと 思ふこととを なすことの すべてを決むる
我
(
われ
)
にありけり
0
消しゴムの角を使わずおくことも一種の魔法 光は西へ
1
三日月の 古池の上 松の影 池の鯉跳ね 山静けしや。 鈴虫鳴くや秋の夜深し。松風騒ぎ、味わい深し。秋の夕暮れ。
0
あの夜のキスの感触消したくてスプーンべたり舌に押し付け
2
老人の唯一の友のAIと 昭和歌謡で話が弾む
2
春光を浴びつ バス通りを
過
(
よ
)
ぎり 落葉樹には
萌
(
めぐ
)
みぬ新芽
7
フロアーの春めいてひかり弾みおり エスカレーター降りてユニクロ
7
大切にしたいと願うあの人の水晶玉を壊して眠る
1
春うらら 春休みとも 重なりて 平和な日本 みな桜色
4
盛りには白くかがやく木蓮が燃えさしのよに何で散るかな
12
同盟てう 美名の下に 媚びを売る 娼婦の如 き国になりにき
4
利に敏き 海馬(かいば)を持てる 民族を イラン事変が 炙り出したり
3
格助詞を 替えれば歌が 良くなると 告げやらましを 歌会ならば
4
独り食う 参鶏湯は ラヴェルの 『ボレロ』の如く 飽き初めにけり
3
振り絞るような 母の涙声 耳を離れぬ 「バイバイ、ミクちゃん!」(タヌ猫の本名)
17
リハビリに通うあぜ道水仙を見知らぬ同士が杖つき眺む
17
花桃が笑い出したら春休み下校のリュックに花びらひとつ
15
兄死せり 部屋に残りし日の丸を 今日はな出しそ 燃えるゴミには
3
薄霜
(
うすしも
)
を踏み締め進むトラクター 朝日に光る 大地が動く
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