見ないうちふたりは大きくなったねえ。はにかみ笑う笑窪えくぼがぽちり
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雪虫と呼ぶを知らない子供らのその雪虫が春に飛ぶこと
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絵日記を付けるが如く詠む視線ピャッと素早くヒヨドリ逃げて
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子供らにおばちゃん遊ぼと迎えられテントで折り紙そうか春だね
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手から落つ桜色したさかずきの散った破片が花びらに似て
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ちょっとまて キミには俺が 見えるのか? そういう事なら 話は別だ
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啓蟄けいちつ」とふ七十二候の響きにて「帝王切開ていせつ」うかぶ元産科医の吾
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目も見えず 耳も聞こえぬ 老人を 使いて子守り 心配でしょう
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子供らの 前で口論 恥ずかしき 思いを拭う 明るい笑顔
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幸せは 失うまでは 気づかない 不幸を知って 幸せを知る
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不幸だと 思っていても 実際は 幸せなんて よくある話
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あたらしき形の景色さざ波の 今日のお客と四杯のカップ
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いいことにほんの少しの嫌なこと 煮込み煮込んでスパイスカレー
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ああすれば こういうふうに なることを 身をもって知る それが人生
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夢の中 朝のコーヒー知りながら一億杯をそそぎ続けん
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恐怖より 戦うことで 現実が 見えてきた時 ほんとの勝負
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単調で 決まりに決まった 毎日を 壊してくれる 事件が素敵
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冒険という名の種族 転んだり笑ったりしてそうして生きる
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ケチャップとマヨネーズをわざと間違う 今日も誰とも話せず終わる
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YESは赤、NOは青だと言ったのに 紫を出す優柔不断
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薄紅の 桜咲くたび 色褪せぬ 心の中の 君に伝える
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頑是なき 吾子は今夜も 疳で泣き 刹那目覚める 完全な愛
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ぽつぽつと小さき緑の見ゆる庭それでも明日からまた雪予報
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ケセラセラ 儘ならぬことは 間々あれど まァまァなるたけ 笑ってたいね
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君一人いない世界でただ独り生きてくなんてそんなのはやだ!
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苦痛にも 不屈の瞳 翌る日も 足下には 固結びの靴紐
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この後の注射の痛みに怯えないためにシャー芯腕に刺す昼
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寛容さ 持って他人に 関与すりゃ 心通うさ 人間だもの
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恐怖とは 想像力の 負の極致 現実見れば 愛に溢れん
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君になら何でも話せる気でいたよ「おめでとう」だけどちょっと寂しい
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