「聞いて無い」夫の言いに腹が立ち 「◯回言った!」が盛り気味になる
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窓の外 秋冷しゅうれいの風 澄む夜空 オリオン仰ぐ 床に就く前
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訪日を自粛するとか言ってても来るのやめない黄砂は来ちゃう
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マツバギク 花の命の 短きや 朝な夕なに 水替えれども
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おなじ3年 吾よりはるかに ご立派に つとめてらっしゃる 尊敬します>きのぽ様にエールを😸💕 お疲れ様です!
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十億円もろたら何をするだらふ 島を買い上げ美女を侍らす?
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僥倖をタレント達が唆す 年末ジャンボ十億円なり
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傷ひとつあげられなくてごめんねと溶けたバターに浮かぶ後悔
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久方に 地下鉄始発 出勤す いつもは車 景色も変わり
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タクシーが角まがるまで両手ふる妻と吾なりの無事ねがひ
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晩秋に木の葉時雨は降り止まず園児のポケット落ち葉の入れ物
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じいちゃんの 柚子割り酎ハイ孫真似て シーツに描くは香る世界地図 
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富士山を習ひて高き山型に ざる菊昇る秋の蒼空
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朝四時に使命を背負ってひた走り僕を追い越すはたらくくるま
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そんなこと普段はしない矢野君が私の手を引き屋上へ行く
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荒れた裏庭によそよそしい十六才単身赴任の帰宅
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祖母の兄うた愛せしと母にきく父の手術の終はりまつ窓
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「過言ではない」を漢字で書ひて見せ十年一日いちじつ父と子で過ぐ
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「たくさんのしあはせもらつた」と死亡欄しあはせのかぞへかたをおもふ
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手つだへば坐つて尿ゆまりする吾子の本音も漏れた水音をきく
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若鷹の 夜鷹にだけは 気をつけなはれ
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朝寝坊 電車も遅れて奇遇だね 気が合うことを喜べないね
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十八時 炊飯予約 炊ける音 目覚ましならず 起きたら零時
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オルガンの音に合わせて歌うのは祈りではなく貴方への恋
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黒髪の右手に持たれた讃美歌と恋の音なる礼拝堂
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全世界80億人が見ていますあなたの恋をあなたの愛を
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いつかまた祈りは届く星空に誰が見てるか分からないけど
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足るを知るそんなの知らないもっと欲しいもっと食べたいもっと寝たい
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下敷きで擦ればふわりと立ち上がる今に高鳴るこの恋心
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くつくつと薄い豚肉用意してごく柔らかな暮らしの感じ
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