人類が 滅びちゃうのは ちょっと嫌かも 子供のころほど ドキドキしないね
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降車せし親子 ホームに無邪気なる歌声聴こゆ トトロの『さんぽ』
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春光と冷たき風が連れてくるあの日3.11の記憶時経ちてなお
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江戸川の鉄橋渡る車窓から 霞み始める富士を眺める
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遥かなる海はいつでも穏やかであれかしと願う 鎮魂の日に /3.11
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親となり 縁なきふるさと 税金で 知らぬ子どもの 幸を祈れり
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春あさき 皇居の庭の 「袖隠そでかくし」 たちまち江戸へ タイムスリップ / 椿
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お互いに 相思相愛 知りながら 無意味に帰る 別々のドア
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塀のうち熱に沸き立つWBC格差に沈む倭国の夕日
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木蓮のつぼみをつつく破廉恥を知らない二羽がキーキーと鳴く
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神無月眺めよ星のデコレーション 陽気なリズム宇宙へ響く
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ほどほどに石橋叩きし歳月とし過ぐも地図捨てた日の欠片もありて
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原発で 避難生活十五年 ふるさと未だ遠くにありて
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庭園を 和服の貴女と 散策す 夢見て目覚め 幸せな朝
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あなたには ユニクロの服が わたしには プラステの服が 明日届くわ
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遠くから 光を求めて 来たヤツに 明る過ぎると 文句を言われ
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物寂し きみに与えし ひと匙に 今や恋しき 張りすぐる乳
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朝餉にて ミルク浸せば クロワッサン 腕に残れる みどりごの重み
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産み落ちた きみを率いる 大海の 泳ぎ方すら わからぬままで
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春を編む文字の飛び込みはっとすは闇夜に詠みしやさしこころね
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目覚めれば見慣れた君の寝顔すら始めからないみたいになるかな
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十二時の 山の寝息で目が冴える 非日常の 檜の天井
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裏返したいぷしー差したはずなのに気づけば表線も外れて
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知ってる? 時さかのぼり ニコ動で 流行りまくった パンダヒーロー
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切なさを右の奥歯で噛み締めて眠る子羊果てのない夢を見る
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春の星描くの下手だね本当は暗いところで光るんだよね
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編み残る毛糸でタワシができあがり春になったと思う頃あい
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心象は言葉にしたら酸化する 何かに託せ 投影するんだ
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澱んだ胸の底を素手でさらうとやけに澄んだ源泉があった
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ココア練り豆乳で溶き飲んでいるポリフェノールとイソフラボンよ
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