Utakata
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あなたとの
(
)
距離は零から こどもぶん 心は一から 零へと変わる
0
可愛さを金の力に変えられて 異国ではんだ竹は美味いか
0
夏帽子風のいたずら押さえても光陰飛ぶを留むものなし
1
テレビ消し、静かな部屋に雪が降る見ない優しさも認めてほしい
2
くしゃみして春こじ開ける君とぼく その断面を分けあうルタオ
3
アメリカにロシアのような制裁は加えんのかと誰に言おうか
5
一日が長くて苦痛の日が続く 短かすぎるは
アルパカ
(
きみ
)
との時間
1
あったのか!いちごスプーンひっそりと白に溶かそう果実の赤を
4
下駄箱の奥から出てきたチケットは 最後に
アルパカ
(
きみ
)
を見つめた日付
2
「俺なんて所詮だめだとわかったよ」普段は自分を『私』という君。
1
目の前の待ってたバスを見送った 変な快楽が離れていかない
1
知らぬ間に書きなぐられた告白に消しゴムかける試験日の朝
4
手のひらに収まる薄い端末で億光年の果てまで行こう
2
雪国の春は幾分控えめに土の匂いの這い回る道
7
死にたいと言ってみるだけ本当はなにもしないで眠りたいだけ
3
朝を待つ眠れないまま目を閉じるまた夜を待つ眠れないまま
2
春陽の庭の片隅しみじみと想い咲きかな菊の一輪
3
山裾に 雲はたなびき 動かざり 買い物帰り バスから眺む
4
拙者も
凡百
(
ふつう
)
であるから堪えられぬとは知りつつも夢見る
流浪人
(
むしょく
)
2
自殺者の 枕になりし 北の枕木
0
雲雀鳴く田舎電車の高校生 いっちょうまえに彼女連れをり
5
取り出した脳はあなたに見えないし私の言葉もただの吐瀉物
1
一時間に一本しかない田舎駅 古食堂にてタンメンを食ふ
5
匝瑳
(
そうさ
)
とふ千葉の田舎の野畑で 土筆を踏みて雲雀仰ぎ見
8
有ってしまう言葉で無と虚を現したい 矛盾だらけの人間なんだし
1
春浅き傘交う窓の縁なぞり雨垂れるまま君を待ちおり
5
交差点にも春
訪
(
たづ
)
ぬ 切り株の
傍
(
わき
)
紫の咲く ホトケノザ
10
蔦の這うひかりに鏡うもれいる うちに眠れる人おだやかに
3
哀しみはわれにもあれど濃さゆえに福島行きの遅くなりにし
4
針はゼロ いつもの部屋で バースデー 向かい合っては 微笑み交わす
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