平日の生クリームはパンの上 トーストしない方がよかった 

秋のひが落ちる それを見るノはあなた 木から降りてきて冬支度しよ 

世は地獄ここに残していけるかと好きぴ(遺体)を食った終末 

眠らない街、人、木々に囲まれてやっと眠れる貴方でしたね 

朝四時にヤクルト1000を買っていく男でしたと紹介されろ 

炭酸の弾けた泡で皮膚を刺す 流入するは夏の幻覚 

突き詰めて言えば「自然」がほとんどの人の苦痛の原因だろう 

言い合いは被害しゃぶったもん勝ちで どうやら僕は加害者らしい 

本当の君の氏名を知りたくて だけども僕はストーカーじゃない 

言葉にはできぬおもいを横に置く人は孤独と呼ぶのだろうか 

いざ一戦 あの子を前にこわばって 我のういろう しゃちほこならず  

脇道に偶然みつけたクローバー摘まずにそっとさよならをする 

爪に土 娘を僕の母にした歩幅小さくなってく祖父よ 

デビューした蝿と一対一になりジリジリ握る新聞紙なり 

ステージにたったひとりのきみがいま吹かせる風で変わるよ、世界 

太陽にまみれて輝く君の髪これから夏の季語と制定 

満月じゃないから吠えることさえもできずにひとり静かに泣いた 

二度見する イケメン越しのイクメンを  どちらでもない人の隣で 

さよならはどこかで鳥が鳴いた夜仰いだ空は紫のジュレ 

朝焼けの 街は凛として 冴え渡り 果てまでも連なる 電線の柱 

数学はさっぱりだけど現国は得意で君の気持ちも読める 

前の席隣に座るふたりとも耳が赤くて甘酸っぱいね 

君の背は対角線の端の席遠いよ次の席替えこそは 

紙ふぶき散りばめたようきんとんの萌ゆる色香をあなたのくちに 

夏空に雲が流れて 好きだったタルトの名前が思い出せない 

血を分けし少女は波と戯れて 潮の匂いのなつかしき浜 

とりあえず海へ行こうよ まだ君が私のことを嫌いでいいから 

今日あたし ゆうたくんの家に行く ごめん、このことかなちゃんにはないしょ 

列車遅延 とけたバターのような朝きみに借りてた本を読んでる 

十九歳一年早くウィスキー追う父の影優しさ忘れて