首筋に残った痣はこの夜を忘れるまでの時間だとする 

タピオカのテイクアウトがいいなって直視で透けるドリンク包装 

コロナ禍でテープ巻かれる喫煙所 ホトケは奥にございます、警部 

失って 失って失って尚 朝を迎えなければならない 

抗がん剤 ごめんねと泣く母 抜ける髪 美しい頭だと 「」は思った 

カフェインの 対戦相手は 眠剤です 判定前に 沈むだろうけど 

知らぬ間に 泣いていました 机にて 届かぬ思いは 辛いばかりで 

眠剤が 効いてる僕は まだ歌を 詠もうとしている フラフラなのに 

わけもなく ぬいぐるみ集める 従姉妹の子 聞くときちんと 名前がついていて 

眠剤は 気休めなのです 眠れない 理由は明らか 君への片恋 

苦しみは 僕の眠気の はるか上 どうあがいても 解決できない 

なだらかなサインカーブは陰毛の白き便座にふわり横たう 

えんぴつを手に取り紙に向かっても ペン先が君の 笑顔を欲す 

動物に 例えるならば 僕はねぇ~ 雄のライオン 髪結いの亭主 

こんなのは 誰の為でもないけれど 誰かのその目に 灯したい歌 

すれ違う ときに肩腕 少し触れて ちょっと嬉しい にやけてないかな 

人と会い、話したときの思い出でカメラロールを埋めるのが夢 

メモ帳に書いた昨日の備忘録 何を書いたか読めないよ俺 

クレープの包み紙まで食べちゃって タピオカ嫌い山羊座の女  

月がきれいだからと君を連れ出して、寒いからさと手を握りたい 

夕立の瞬く香りあのひとの思い出はまだ湿ったままで 

ため息を吐いた心の声に問う 逃がす程の幸せの在処 

寂しさは蒼く燃えると聞きました 私は蒼く光っていますか 

まだここに炎が点る場所があり 揺らめいている夜の悲しみ 

倦みてやまぬ心は 空に翔べよとて 吹き抜けの空 ハンケチを投げ 

口許くちもとのニキビを潰してはうめき臆病なまま罰を受けゆく 

祖母が住むホームの天窓見上げたら そうねこんなに冬だったのね 

ひび割れたブラウン管を蹴り上げて最後の嘘を吐き出してくれ 

ゲレンデで息子頬張るおむすびを 握る今から帰りが寂し 

バッテリープリーズチャージ 繰り返し言える電池はまだあるんですね