親心「おや」とも思わぬ子心に手心くわえる小心の親
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寒戻り 次のバス停 目指したり ただ節約と 運動兼ねて
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味もなき白湯をすすりて酸ひ甘ひわが身の内の塩梅を知る
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私もう信じるからと言いわたし心の渡し断ち切る私
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離れゆく恋を見送るなだほろり 鏡写しの雨と消えゆく
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傾斜道つんのめりつつ下りゆく幻あまた散りばめながら
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目で見て手にして選びたい 「ランキングの花畑」 惑うことなし
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マイペース こねこのように のびのびと 生きてみたいね ヒトは不自由
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指先を砂糖まみれにして食べるシナモンシュガートーストがいい
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不屈なる自由の炎に立ちて野合の果てのマル道険し/折句
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思い出の始まり 花屋で交わした無彩色の話題、弾んで
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聴く者を 引きつけておき 「冗談です」 ラヴェルの「ボレロ」 シリアス喜劇
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浅瀬ゆく小石の光り掬わむと水に透くる手白き紅葉か
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わたしって広瀬すずだというきみが同じなとこは身長だけだ
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資源掘り 武器を無限に 造りたる 地球 (ほし) 寿命の前に失せたり
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小春日和微睡むアルパカきみの背を撫でる体預けし愛しき想ひ出
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「義理チョコを今年もあげる」と手渡され そうか今年も 味はビターか
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お互いに 依存乗り越え 対等へ 時かかりても 隣国だもの
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扶桑なるゆずりはの葉や 歯固めのゆりかごゆれて きよらけき雪/折句
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惜別か ブラームス四番シンフォニー 小さき窓越し鳥の声あり
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朝の浜もう桜貝は拾えない流れて来るはプラゴミばかり
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我が身とは 触知出来ずに 生きなれば 末案ずるも ひと日ひと時
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ふた月先の 暖かさ 古き家なり 襖隔てて 冬と春
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年初から 人もメディアも ざわついて 吾慎重に 階段降りる
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目覚むれば すり寄り喉を鳴らしをる猫の癒しで 始まりぬ朝
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「僕だよ」といえばさいおんわかるよね不詳の弟子がかえってきたよ
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二の月はハートの行事いろいろで追いつ追われつみんな狩人
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マフラーもニットの帽子もうとましく 電車の中で額に汗を
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詐欺誘拐の大規模化 姿は見えず 金と情報 目に見えず
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ありがとう こんな言葉を 言えるのは 今幸せと 証明すること
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