レンギョウの明かりのともる通学路転ばぬように迷わぬように
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山羊さまも去りゆく人か今気づくクリスマスローズの奥さま想う
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おともだち スマホが示す きみのこと  きみはわたしを どう思ってた
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神楽面すぐ隠してねとささやかれ 背向けたつ孫 8歳の春
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夜明け道 足もと照らす水たまり 夜中の雨の匂いを残す
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ドア横の手すりとあなたの空間に収まり揺れて眺める市ヶ谷
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三時頃雨は止んでて陽は照ってだが散歩する気力はなくて
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昼寝なら高みに迫る踊り場のひとつ手前の曲がり角がいい
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鳩が二羽 濡れた花壇をつついてる 君たち3時間 そこにいたのか/通院
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桜咲く下で死んでた西行を埋めたのが梶井基次郎です
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渦を巻く坊主頭のつむじ見て思わず思う「ソフト🍦食べたい」
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春の雨庭には白き卯の花の散りこぼしたる朝のしづけさ
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朝まだき送電線が波々なみなみと地面に置かれ息をしている
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ありがたや 簡単おやつ 上手くでき 家族の笑顔  SNSに感謝
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ひたすらに幸せだけを詰め込んだ箱庭の中微睡んでいて
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間違えて間違い抜いて辿り着く住めば都で眺める虹よ
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うれしさが ヘリウムガスで出来てたら 今びわ湖ぐらいなら翔んで渡れる
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ジャスミンティーごときで眠れぬ春の夜パーツが足りないピアスが二対
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自意識でむせかえるような教室で名画をわたり歩く午後二時
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優しさだけ抱きしめてなんて 拓郎は われの隙間にしのびこむなり
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フラレぬる博多名代の石材屋「売り物すべてはかいしたい」と
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公園の 砂場に残る山ひとつ ペタペタちさき手の跡愛し
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輝けるものは見えないでしょうに いつも伏せ目で歩いているから
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花びらにほのかな霧の咲きなびく紫淡い胡蝶の蘭や
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序曲プロローグ奏でる雨声うせい 皐月朔日ついたちの朝 薄暗し天井
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夜更けて 雪降り積もり 日は昇り 独り雪掻き  人笑みこぼれ
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そんなあなたの無茶振り聞いてなにかないかと右左/都々逸
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不自由な世に在れば せめて泡沫で詠むも「いいね」も自由でありたし
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この時期の降る雨にしては派手すぎるバラバラ傘打ちシャバシャバ歩く
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春の海 霞み渡りて 風光る 富士の雪嶺 霞たなびき 白雲何処へ消え去るや 春の暮れ 
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