鱗粉りんぷんはねきらめきて並びおりガラスの棺 視線はそそぎ
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「この春にNHKラジオ変わります」 他は静かな早二日前/3局から2局へ
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青い首輪 セーフティロック安全装置で 行方不明 キジシロちゃんには 青も似合うよ
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美しき短歌うた 詠もうと構えたその瞬間 言の葉消えゆき 無味な文字並ぶ
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「ストップ」は春にきかないブルーベリーわがままに枝緑をのばす
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正義とか平和を本気で語るのがテレビの中のヒーローだけで
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「なぜ行かぬ?」これまで待ったその時間に思うことあり信号待ちで
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今週の五枚のシャツに火熨斗かけ いろいろなこと平らに均す
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灯りなき闇を進んで見たものは 無数の屍ただの幻想
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球音がカキーンと響き弧を描き光をキャッチ勝ち負けはなし
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青い空 桜はピンク 山みどり 胸いっぱいに 春を吸い込む
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義妹いもうとになるかもしれぬ人に会う桜花の朝の妻の出立
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たつぷりと付箋のつひた課題図書読むとは向かひ合ふといふ日々
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夕間暮れ生はひがしに死はにしに生命保険の支払日あす
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麻雀をはじめるといふ母やがて歩けなくなる日の戯れと
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サイダーを 試合の後に 受け取って 悔し涙も ともに飲み干す
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春乗せてはずむリュックの幼子よどの子もどの子も平和であれと
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飛行機に乗ってここまでやって来て「臨時休業」なんで今日なの
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青バナナ吊るし置くうち黄に熟し やがてあばたの天人五衰
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適温のお湯に緑茶の蒸す待ちの束の間思う君への朝日   「今日は君と」
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冬を越え朝の陽光暖かく咲き誇るビオラ今日も元気に
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冬衣 脱ぎて身寒し 桜咲く 心晴れやか 身温くむや  山嶺碧濃く 空澄み渡る
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朝刊を 配達中の バイク音 眠れぬ夜の 明けは遠からず
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我が母校 同じボタンの 子の学ラン 眺め小声で 校歌独唱
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やっとこさ子らの進学準備終え次は自分の異動の準備
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雪吹雪 椿枝垂れる  雪の間に落つ くれない滲む 静けしや  雪の足跡 振り返り
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春の碧  白さ映える モクレンの 春陽温か 心なごみて 春風寒し 
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よたよたと 丸ひ体を 揺さぶりて 犬はおきなと 春のお散歩
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巡り合う タイミングだけ それだけで ただそれだけで 別々の鍵
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「今ここ」の 感覚がなく なりそうな 優しく白む ワシントンの桜
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