ずっと詠めないまま過ぎていく あの子に会えない春休み
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空近き 稜線へ立つ童子を照らす小鉢の碧い竜胆 「りんどう」
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トランプジョーカーの脚に重りを括り付けホルムズ海峡沈めてみよう
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犬心いぬごころ 乙女のそれより度し難く 或いは春の男心か /本日の愛犬
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あの人に貰ったお菓子のパッケージ、やっと捨てたよ。ハート型クッキー。
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イラン人 ホルムズ海峡 封鎖しろ ベネズエラ産 石油が売れる
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節約を 勧めるなんて 資本主義 大丈夫かな 心配ですね
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才能を 見つけるまでは 興味あり しつこいですが そういう輩
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選ばれる 国になるのか 日本は 足元がいま 覚束なくて
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剣岳の天井空へゆらりと我よ飛び立て味わう煙草 
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目の前に迫る手術日 たかぶるこころ 短歌詠みつつ平静保つ
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先生と 呼ばれなくても 答えます なんでもいいよ そういう仕事
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雨の日は明日の桜を思いつつ珈琲飲んだり酒を飲んだり
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死を超えて 他人と関わる いい仕事 見つけましたよ 教えましょうか
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仕事とは お金のためと いうよりは 他人と関わる 喜びのため
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やればまだ できるもんだよ 限界は 自分で壊す それが人生
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転職は 年齢制限 ない仕事 這いつくばって 働くつもり
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サドンデス 最終コーナー この仕事 目も耳ももう 限界ですか
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朝陽射し 眠る山嶺 白銀の 影朧立つや 君の横顔 春のまぼろし
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憧れは考えてもうやまなくて苦しくって恋によく似ている
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先輩は 次から次と 消えてゆく 高齢者向け 仕事の場合
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クラシック漂う遠い初恋の雨音探す珈琲時間
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ヨカナーンの 首に聖穢せいえがこびりつき サロメのキスは 破滅の調べ
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青池の底まで透けるかなしみも 芽吹く枝には勝てない春だ /美瑛
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外套を半肩ズルリ型きわむ艶愛嬌のこつも匂わず
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祭壇に処女の生き血がほとばしる地下教団の入信の秘儀
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大木の枝垂れ桜の華やぎも丸太と竹に支えられおり
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枝垂れ梅 香こぼれる 春寒し   おぼろ月夜に 酒酌み交わし 夜の宴
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大根を煮たけど少し硬かった明日の昼と夜も食うのに
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いつからか忙しい時の口ぐせよ気合で乗り切るという「悲哀」
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