何かしたいしてあげたいと 今日もひとりよがりなエゴを振りかざす
0
一画目が震えて上手く書けなくて インクが紙に染みてにじむ
0
お花が来る 季節のブーケが 当選す どんなお花かな だいじにするね💐
5
くもり空 月は清かに 見えねども シリウスあかるき 今日から師走
5
朝おきて 食器棚の上に ねこがいる ちょっとビックリ まぁそんな日も
4
遅刻かと 急いた心に うた浮かぶ  飯とスマホの 迷い箸かな
6
クリスマスツリーを飾るセンスなく子のサポートに徹するわたし
7
霜月の 晦日みそかのAEON 人にもまれ 焦がれる静謐 伽藍がらん御堂みどう
10
残り物お弁当に詰めて起こす愚弟 「起きれた?」のライン ママのいない日
4
汚泥みたいな思念の渦から逃げるべく短歌を書き置いて去る
3
アドヴェントカレンダーやっと開けられる! かじかむ指先今日は一日ついたち
4
2年前 リストラされた 退職金 馬で獲られて トラウマになり
2
秋の陽を風を吸ひ 黄色くなりぬ軒並みの柚子 冬の訪れ
7
休む間も 無き我を見て ケラケラと  ブラック飲み干し 笑みて友見る
6
AIと 日本文化を 語らへど  淡き言の葉 敬の香もなく
8
ぬばたまの黒き羽にも茜さし ゴミ漁り終え金烏飛び立つ
13
忘れ花凍蝶とまりて動かずや 越冬できらば春野飛びゆけ
20
きびだんご だの口でひとつほおばって んとごで飲みこむ 危険だね
2
これからの未来の話をしませんか 朝ごはんはどっちがつくる?
4
アカウント ひとつに、ひとつ 魂が 宿って新たな花が咲く
6
かたまりが心のどこにもなくなって 体を分厚くすることにした
2
初冬来て 三日続くる酒席あり 迎え来る妻眉間異変あり 
14
えり足を自慢げにみせパーキンソン病の母こゑはねをとめ
8
専属の美容師母はみつけをり近所のまつげエクステのひと
4
二、三枚はがし艶めく白菜はまつすぐに立つ新聞のうへ
9
枯れ枝に上弦の月寄り添ひぬ 風雪耐えし姿を照らす
15
陽射し浴び 窓辺に見える パンジーの 花に水滴 輝きを増す
16
繁忙期 貴女の笑顔が 続くよう 支える想い 更に熱くし
9
トナカイの コスプレ抱かれ 笑顔なり 孫の仕草に 周りも笑顔に
11
金曜日 デートの約束 とりつけた ではまた明日 会釈するキミ
3