願ってはいけない指と指の間の摩擦熱だけ残り目覚める
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数秒の轟音に口の切り方を盗まれ二人歩む高架下
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龍の雲 流れゆくまま 独りきり こぼす涙が きらりと光る
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生きづらし弱さをすべてあぶり出し認める勇気耐える精神
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メイメイと鳴いて主張の命名権 ヤギと羊の譲れぬ戦い 
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食べたいのはシュークリームと心が言い 柏餅の棚通り過ぎた午後
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羊から 鶏になる 午前三時 枕投げ出し 天井仰ぐ お題「眠れない」
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母親に抱へられし子 吊り革に憧れ さき手を延ぶ 春光
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我がかげを追いて行方ゆくえを問いかけど日向ひなたの草は紫蘭知らんこた
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まだ残る つつじの赤に じりじりと  詰め寄ってゆく 夏の前足
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やらかした帰宅し気づく買い忘れ明日まで続く束の間の青
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「ありがとう」そんな一言さえあれば二年は延びた離婚の決断
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連休が明けたら落ち着く花粉症来年のことは価格によりけり/類似薬負担
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雑用を 増やす旦那の 連休が  終わり ようやく私のホリデー
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遊ぶカネないじじいだが連休終え仕事に急ぐ背に「ざまあみろ」
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ねんねまえ ねことわたしの 「ぎしき儀式」なる ちいさなあたまが 足の上チョコン
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歌の意味 離れて別の ねうちある 調子の高さ 迢空は説く  /折口信夫(釈迢空)『世々の歌びと』
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一点を 見つめる野良の 細長き 瞳孔に見る 猫の獣性
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ボールペン ほどの細さの シリンジの G-CSFが 皮下に拡がる /G-CSF製剤(顆粒球コロニー刺激因子製剤)
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鍋底の 焦げつきの如く 日数(ひかず)経て 跡も残らず 消えし気がかり
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友失くす 闇彷徨さまよいしこと知らず 「それじゃあまた」と逝きし何処いずこ
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縛られず歌詠むことでスッキリと自己満足で心も軽く
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コットンを潤し頬に貼る夜に目を細めたるは本を繰る
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『君の名は。』運命さだめに照らされ夏に咲く 恋とは知らぬポップコーンよ
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踏み出せば汽笛が鳴るよ後悔とアルビノの目で映した世界
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歓声が祭りの終わり惜しむよに響いて消える夏立つ空よ
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郭公ほととぎす待ち明かしつるうたた寝の夢かあらぬか暁の声
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連休の最終日まだ道すひてネコ並走しくさむらに消ゆ
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五月晴れかなしい歌をよむときがいつかくる境目のない空
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妻たちの尽きぬはなしは夜に咲く美女撫子は化粧濃く見ゆ
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