砂漠より 言葉通じぬ 来日者 ジャリジャリと 翻訳は擬音
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微笑みの 狂気の扉 開きしは 信ずる友に 腹打たれし日
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生きるのが罪かのような解を出すシステムバグよデバッグの刑
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あの人に 上着を貸した 恋敵 イケメンすぎるわ 今度真似しよ
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気付かれぬ ように静かに ゆっくりと つけてた猫が 後ろで見てる
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雨風が散り際すらも連れ去って残された葉と花の骨組み
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新緑の幕に包まる古巣には 今年も鴉の産卵なるか
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今はもう ここを去る事望まぬと くいや憂いは多少あれども
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きな臭いきな臭すぎる新聞の一面の記事水をかけよか
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風流な 春霞だろうか いや違う 黄色き空気に 息を止める
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鳥は鳴く日の清澄のよろこびと風切る羽の透けるひかりを
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夢の中でてくる舞台移る中思い出せても実家の間取り
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「もみもみ」の 妙なる歌を 携えて 来る人あらむ WEB短歌に /もみもみ:定家卿歌論から
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夫婦げんか 極まる頃を 心得て 姿を消しぬ 猫あくびして
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麻裳よし キューバの国に 似る雲の はぐれてやおら 形崩るる /米国に狙われるキューバ
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幾たびか 横になりたき 日のありて 何すともなく 春たけてゆく /春愁
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塩もみの胡瓜きゅうりするのに使うから塩麹しおこうじ仕込み始める夏日
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晴れ風の運ぶ香りに目を瞑り瞼の母と花を親しむ
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犬ザララ 猫ぷにゅにゅと肉球の 比較も楽しき指の感触
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ツツジつむ自転車が道路に落としたひとことの
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家出猫 心配よそに 涼し気に ボス面かざし ご帰宅され
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ちま猫ちゃん おといれ・すませて スッキリよ 「トイレハイ」だよ はしりまわるよ
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落ちぶれし国は武器さえ売るというお花畑で声をあげる日
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他人の自己満足に付き合わされ怒り隠して笑わぬ目を向ける
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神にさえ 石火矢放つ その手にて 苦しき病の 布を洗いし
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何遍も聴いて知ってる洋楽の知らず困らず歌詞の意味やら
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この国の武器が異国の子を母を父を郷土を奪う日が来る?
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参道を花の絨毯敷きつめて立てる誓いは己も知らず
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あさ庭で花を詰んでは受付に飾る図書館がある町に住む
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早天の薔薇の棘こそ緑濃し朝露浴びていよいよ尖る
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