四十路まえ練乳なめて歩いてる閉経はまだ春はすぐそこ
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長閑な寝室のような君の心も 二人で住むと狭くなるでしょう?
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ネガティブな 話題が多い 毎日で 桜の開花 貴重なニュース
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日の出見て 重ねる影で また光る 灰皿の上 重ねた夜風
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雲がまたかたちを変えて流れてくなににもなれないわたしを置いて
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無垢なまま過ごした日々はもう遠く大人になれないめだかの学校
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透明な空気を吸って今日もまた濁ったものを吐いて生きてる
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雨雲は埃でできているらしいとまじめな顔で告げる弟
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三毛猫の人形が僕を見つめてる 僕も悪いと思ってはいる
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ウメジロー 枝から枝へ 蜜の味 梅の香こぼれ 春はすぐそこ
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「弱音吐いちゃだめだよ」と言って祖父は小遣いをくれた。私は三十路。
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春彼岸実家に帰り墓参り桜は咲かぬが牡丹ぼたもちいただく
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明日にも花が咲くから見届けて貴方が魅せた桜みたいに
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フルートを教えてくれた貴方の背銀河の源流星を生むひと
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超感覚 ワインとDAWと葉っぱとか? 知らない私は嫉妬している
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春彼岸義父母の墓へ菊の花 我関せずの夫は誘わず
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キミって星が生まれた BIGBANG! を何光年もあとから見てる。
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「許せない!」その一言で俺達は数えきれない程の愚行を
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かわいそうな かごめ見つめ 泣いていましたないてしました 3歳だった 妹の十八番
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午後七時立ち食いそばで一人づつ 言葉交わさぬ背中、背中
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何年か何十年後か振り返る今日の不遇は蟻ほども無い
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散り残る梅にそぼふる春の雨庭の花蕾も潤されいく
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花壇には尺余の雪積む春彼岸ジャノメ蝶訪う 亡母か亡姉かと
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妹と飲みつ語りつ更ける夜 長旅の疲れ ゆると解けて /片道十時間
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新聞を取りに表に出ただけで目が痒くなる今日朝六時
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生家にはだあれも住まず奥津城は雪に埋もれて春彼岸来る
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耳の裏多くのピアスが見える夜 知らない君に出会う路地裏
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しゃべっては笑い続ける人形の背の配線が切れかけている
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手放した名前は何番目だったか思い出せずに街をはなれる
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昼の月みたいに君へのこの愛は いつまでもある 君と生きてく。
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