Utakata
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届けられ 荷物に赤字で 天地無用 わかるようで
解
(
げ
)
せずにいる
1
腕を上げ翼が生える気がしてる 連休前の準備運動
0
口笛の成り損ないは空へ舞い街を奏でる雨として落つ
0
雨音で起きてまどろむ窓白し 届く子供の声は目覚まし
1
お気に入りの傘に
描
(
か
)
かれし向日葵で雨跳ね返しいざ進みゆく
2
花束を抱きしめる腕直角に 花って意外と口下手なんだな
2
公園で遊んだあの子は一番に幼なじみは五番になりぬる
2
夏のよな 強い陽射しに
怯
(
ひる
)
む午後 黄昏に吹く風なんと涼やか
4
藤散りて完了形の「愛せり」と知りて気づきぬ高三の夏
5
静岡の
霧中
(
むちゅう
)
視界の無い中で中島みゆきの「化粧」が止まる/ちょっとホラー
1
校内で制服に光るキラキラを借りたタオルでそっと拭き取る
3
静岡の海辺走りて並走す
潔
(
いさぎよ
)
きかな二両編成
4
雨上がり 傘を忘れた 帰り道 風が光りて 心地良き道
6
シャンプーを冷凍しては解凍す シュールな愚行も宇宙は愛す
1
ところでさ昨夜は何を食べたっけ 答えられぬがビールは飲む母
4
「疲れた」と呟く気力すら無くて電子のゴミを眺めています
0
「帰るよ?」と伝える君を思い出し「待って」と呟いたとて独り
3
陽を浴びて 畑にトマトの苗二本 摘み取る孫の 笑顔待ちつつ
6
木肌より ポッと出づる ふにゃふにゃの 小さき若葉 希望の緑
2
現実を受け止められず左折した広がる原野に希望は見えず
2
死滅したキラー
T
細胞たちを弔う力いっぱいの鼻息
3
風の手も リンと鳴らせぬ 風鈴草 雨に打たれて ポツリと泣いた
5
離れてもわたしの海を波立たす あなたはきっと月に似ている
6
雨上がり屋上から見上げれば物干し台に晴れ間が見える
5
湯気立ちて 眠気を払う ティーカップ ミルクの甘さ 心ほどける
7
雨上がり キラリラキラリ ユラリユラ 房総の海 キラキラヒカル
7
もう帰れ ホームの我を 見下ろして への字の口を 食いしばる坊
5
旅人の 歩を癒し 朝の陽へ 心清める クレマチスかな
14
子どもには驚きだったタクシーの祖父の一言「釣りは要らない」
16
雨上がり波音耳に心地好し踊り上手に鳥はさえずる
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