Utakata
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真っ白なレースのカーテン揺らしつつ 春風ふわり 部屋へ迷い込む
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ひまわりのような恋だと古希だって「あのね」「介護じゃないよ」「うふふよ」
1
きらきらと春呼び寄せる陽光にスカートの裾ひらりと揺れる
4
どの向きも足が飛び出る掛布団 ピザ作るようくるくる回す
1
余白だけ 句読点すら ないままに バレンタインに 指先が揺れ
1
アイロンのスチームしわを伸ばしてく畳むハンカチ鶴を折ろうか
2
返却はポストでいいからお手紙を出す時みたいにコトリと本を
8
ぐでぐでの 酔っぱらいの 力説は ホントの話 ここは海だった
2
花屋から淡いフリルが香り立ちほのかな喜び思ひ出しけり
2
「知」の期限 記憶の断崖転び落つ 陽の落ちて喰む蒙昧のゆらり
5
スーパーに 百円の春 並びおり ピンクのスイートピー まずは仏壇
5
嵌り込む知らぬ近道チャリの罠ドラッグストアで「ここどこ?」尋ね
3
マニキュアを塗らない爪の三日月に映えて愛(かな)しき薄紅の色
2
好きだよと言ってみてよとせがまれて言いも果てずに笑い合いたり
1
ガムとゴム二重語と知るや噛むガムを吐きだしにけり ゴム臭しとて
1
ある人は口開けある人は凭れ掛かり優先席の長閑なる午後
2
小春日の電車は運ぶ 半数は居眠り続く優先席の人
2
聴く力話す力も頼りない司会者が何故二十年もつ
1
無能なる弁護士選ぶ愚かさが例の市長を追い詰めにけり
1
恋心保ち難しも うたかたの消えつ結びつ定めなければ
2
うたかたの候補者にさえさきわいのありし選挙と笑い合いけり
1
婚前に 君にもらった ミントチョコ 潤むまなこで 遺影に供へ
12
うたかたの光のどけき春の日に静心なくシャボン玉吹く
3
また一年よろしくと 手製の本命
夫
(
つま
)
に贈りぬ 二月十四日
11
ラストライブ参戦出来ず涙したツアー完遂ただただ祈る
1
ウォークマン 以降の恋路は BGM付 時代時代の 栞となって
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海望む四十畳のベーター前 富士を遥かに競馬を観たり (土日は個室)
3
夜明け前静寂破る鵯ぞ窓越し闇を睨みし先に
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気付いてる?バレンタインが今日なこと。 二月が残り半分なこと。
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言葉には収めきれない思考あり自分で自分に感じる孤独
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