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東京の券売機は吸い込んでゆく ひと月分の最低賃金 

いつ見てもテナント募集の空き部屋に夕日がそっと間借りして住む 

歌声をいつか聴かせてほしいから思い出すまでカナリアを飼う 

天地とともに久しき高御座定めたまひし神代をぞ思ふ 

高望みいかなるものか迷われる分不相応身の程知らず 

唯一の緑の楽園川崎の 「立花の森」水涸れ閉じる 

金色のちひさき星のかたちして秋雨に散る木犀の花 

緩やかに狂うを恋と仮定して 愛で正気に戻るか否か 

‪タピオカのふりして潜むこんにゃくにまた騙されたコンビニ帰り‬ 

もうやめた貴方の秘密を恨むのは 今はこの秋 明日もまたそう 

アライグマ 増えた分だけ 狭くなる 結局みんな独りじゃないね 

何一つ知らないことが悲しくて 知ったつもりになれる映画を 

わかってた、独りでも呼吸いきできること 風がなくても踏み出せること 

一昨日のLINEに既読がつかないの きっと世界が止まってるのね 

フウの木の街路樹がある町並みを風に近づく歩幅であるく 

‪一週間かかるだなんて! 欲しい本読みたい時に読めないなんて!‬ 

将棋指す初心者からの母がいて 棋本独習で独学の三級 

海沿いの校舎に響く蝉の声 子供の声は春からない 

店も家も、時が過ぎれば空き地になる いつまであるだろ この町は。 

ケータイの 番号一つ呼び出して 眺めて消したこの夏も 

Q、もうとうに忘れた人があけた穴から漏れ出した感情は何? 

不安だと 思っているのは 一緒だよ 貴方は言える 私は言えない 

狭いよね 気恥ずかしげなその顔に狭くて良かったと黙ってみる 

手慰み 背負う鯨の 覚悟すら 貴方に甘えて 元の木阿弥 

雨の夜 冗談だけで 生きている 私もたまに 沈んでたいのに 

トビウオの粉末出汁をたっぷりとどんな味かを思い出す前 

見送った夕暮れなのか朝焼けかどちらでも良いと眠ってしまった 

‪テンサイに生まれたかったまたは冬生まれたかったダイコンムスメ‬ 

‪つぶは餌わたしは金魚くちあけて漢方薬を飲むおまじない‬ 

しるべなきくらぶのやまに行き暮れぬ道だにてらせ秋の夜の月