燈の下おれはをんなを身に纏い秘密が肌蹴る煙の香
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薄紙を剥ぐよに 体調戻りつつ なんとか全力で 戦えるかな
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ネイティブの自慢止まらぬマダムらの声高くして 国立くにたち夢庵
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雨が罪を流してくれると信じて 今日も一人砂漠彷徨う 
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きみの膝で丸まる毛玉をじっとみる きっと毛玉は私がきらい
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同じ場所のほくろ見つけて嬉しいくせに 好きなとこは違うとこ
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小さくて取るに足りない幸せを寄せ集めては満ち足りる現在いま
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どこへなと融通無碍に現れる女乞食の最終頁
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仕事終え 地酒買い込み 乗り場ホームへと 呑みたいけどさ ホームまで我慢
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民衆と葱やセロリに囲まれて焦土と化した我が国想う
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咲き残り無惨に折れる花となる美しさなどのたまわないで
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マルーンを幼いながら知っていた ふるさとを行く電車の色で
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大人になったら言葉にできると思っていた感情にどう説明づけようか
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わからない問題用紙の皺ぐらい どんどん増える記憶、人生。  
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傷つけて傷つけられて子育てはたぶんホントは親育てだね
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悩みごとチャッピーちゃんに問う娘肉声伴う応えはいやか
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宴あと静けさ満ちて胸つまる 時計の音がやけに大きい
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辛くとも 誰も困らせなきやうに 密かにうたひ しづかに泣きぬ
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雪降るか降らぬかの朝時をうやかんに手かざしぬくめつつ待つ
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芳醇な高級パンの香が満ちてポールのあまい歌声と合ふ
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イエローサブマリン描かれたエコバッグパンより先にディスプレイ見ゆ
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アビーロード歩く四人のシルエット看板語るオーナーの好き
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ビートルズのナンバー流れ宇都宮セレブパン屋に寄る同行日
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もうお昼 もう夕ご飯 そんな日々 積み重ねては 微笑んでおり
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通学路 行手を阻む 向かい風 そこまでするなら 帰ってしまうか
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新しき ことに挑むのは たのしい ひとつ覚えて ひとつ忘れても
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様々な機能が付いたスマホだが ヘビロテなのは懐炉の代わり
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六十年、ポールもレノンもいいけれど我は好きなりハリスンの歌
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食べないとばあちゃんみたい食べられずいなくなるのは嫌だ母さん
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将棋でもさせば自由のわかるてふ西部邁はすでにいない世
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