Utakata
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束の間の 気温上昇 ツララの雫 雪予報聴く 遠き北の春
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戰爭を 好む暴戾 隣國は 我等護るは 祖國の平和
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立春に 眞たる午の 年來たり 安泰願ひ 參る神佛
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徴兵制復活しても私には資格ないだろうちてしやまむ
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君のこと好きな私が内にいて 探さないで、と別れが言わせる
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剣をとれば一期一会の友うかぶコンクリートに靴履きでさへ
1
温度計プラスをさして立春の辻立ちよりもはやい旗振り
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捨てられぬ日々の下敷きよく拭いて頭上に構えバチバチバチバチっ
0
千体の観音を見ゆ回廊に居る訳も無しキアヌ・リーブス
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世界ごと買える気がするAmazonで 短歌の本を探す指先
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詩に歌うことはこれほど出来るのに 出来ているのに 出来ているのに
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「合格」とメール届いていた今朝も鳥に施す一握の米
6
学び舎へ行けぬ娘は春隣 ゆるむ蕾に希望を抱き
12
列を
作
(
な
)
す 灯籠の
赫
(
あか
)
き
燈火
(
ともしび
)
古き和風のイルミネーション
8
早春の空樹の塔の尖端に 春告げ鳥は止まるだろうか
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三層の劇中劇を観るような半覚醒の悩ましき朝
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懐かしき帰らぬ人と語らえば夢は現に笑いは風に
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満ちる月 炬燵に入りて 羊かんを 栗の寄りしぞ君へと分けむ
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あたたかき空気がそっと身を包み振り子は元の平明に帰す
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陽だまりの集う談笑心なき刺さる言葉は氷の世界
10
生更木の 凍てつく大地に麦踏みの ザクザクの音春近づきぬ
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太陽も星さへコンパス成るらしき白鳥春待つシベリア遠くも
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聞き逃し ラジオ深夜便 朝に聞く 昭和の匂い 我、娘となる
7
冬晴れや水減るダムの底深く沈みし郷のまほろばの影
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真っ白の庭に優しい立春の陽長かった闘病生活
7
悴
(
かじか
)
んだ指が何かを教えてるひと
気
(
け
)
の絶えた二車線の
路
(
みち
)
8
徒歩でスーパー うっかり買い過ぎ 帰り道 両手に食い込む 袋の重み
2
言の葉が ふわりふわりと 舞いながら 逃げ出していく 夢うつつの夜
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かさね着の万葉・古今のかたわらにニュートン・オイラー置かるも愉し
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膨張する宇宙の話面白き 意味不明なり 茶を啜るなり
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