木枯を背に受け日の出待つ朝に みつけた答えを いつか貴女へ
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裸木に あかき葉みっつ残りたる 鳩が2羽ゆく 平和の象徴
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ベランダの隅に死んだ鳩がいて 私も世界の隅にいるので
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食事をタスクとしてこなした日が増えませんように
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小器用に憂き世を軽く跳梁す心奪わぬ浅き者たち
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ためらえど六十路半ばの吾ならば シルバーシートに座っていいよね?
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石鹸をむしゃむしゃ噛んで吐き出した この夢の意図をユングはわかるか
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藤色のレターセットで手紙書くどこかで生きる別の私に
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横断を待つ児ら無視の車どもネズミ捕り速度超過取締でもかかってしまえよ
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気に入らぬオムツ八つ裂きばらまいて餌だしやがれケルベロス鳴く
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濡れ鼻をそっと私に押しつけて眠る犬の子ミルクが香る
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スカートの下にジャージの女学生体いとえてよろしき事よ
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幾年の未読無視でも諦めぬ ブロックされぬことに甘えて
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人混みの向こうの空にカラス飛ぶ 呪われし身を突くフラミンゴ
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我が遅刻より 人の命が大事 救護者の無事を祈る通勤/遅延
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薄暗い隅っこの方で休んでる 俺は来年どうしているのか
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三十年住み慣れた家を後にする また新婚ね 小さなアパート
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世の中は鏡であると承知して逆さのままで冬に慣れゆく
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鬱が来る 待ちたくないのに待っている ずっと知らない頭の変え方
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ハイテンション 生体感覚 自我乖離 幽霊のままで納豆食べたい
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白き息 冬田ひらけて おろし風 し日の友よ いま疾くませ
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貧乏は 一生の友 なぜかしら 金が嫌いな 性分のせい
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散歩して 近所ぶらつく 帰り道 家を持ってる 人がたくさん
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社交性 全くないと 言わないが しゃべらぬ方が 無難なことも
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一人だけ ぼっおと立って 見てるだけ ちょっと試した フラフープだけ
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自閉症 小さな声は 聞き取れず 難聴気味の 耳を近づけ
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徒歩暮らし自粛からずっとなるからかバスに合わして動く難儀さ
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誕生日 来てしまったか 情けない こんな歳まで 来てしまったか
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年寄りに 良いも悪いも 区別なし 中身は消えて 姿露わに
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アイガード ちょっときついが 寒風が 当たらぬように 眼圧下げて
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