洗えば落ちると言われてた泥はもう血と区別がつかなくなった
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莫逆の友貴女なら必ず勝てる、必ずだ 断言できる 間違いないと!
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加速する 時の随を 他所に見て 独身貴族を いざ謳歌せん
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外に出ずる 気もなく窓に 添い見れば 碧空あおぞらすらも 雲重く見ゆ
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我が家には金魚二匹と妻と我 今年もつつがなくあらまほし
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横浜は 今日の午後から 雨予報 傘が嫌いな あなたを想う
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息子から「面白いよ」と差し出さる本で温もる家族の時間
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「そのバッグまだ持ってたの?」ママ友よ一生出汁巻き失敗してろ
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モノクロの 愛おし双星 惜別に また会える日を 願う月影
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声荒げ朝を待つ間に研ぐ米の白きひかりに「ごめん」をそえて
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冬の道あなたの足跡追いかけて共に歩める喜び噛みしめ
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わが内に不機嫌という蜜ありて近きものほど汚して止まぬ
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「大人になったら化粧しちゃうでしょ」今のうちに頬をさわってくる友達
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缶ココア片手に 友と語り合ふ 交はりぬ互ひの白ひ息
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イエスマン 「良い人だよね」の問いかけに 心の中で「いえ、すまん」
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背表紙を高さの順に並べ替え 運動会のようだと思う
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大切な言葉が尽きた サイダーのような色した空が見たいよ
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やりがいも意義もないよね 息をして歩くことにもお金がかかる
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しあわせは私のかたちをしていない いびつな四辺形の冬には
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西日差す 小さき角部屋 ふと思い出す  幼き頃の わたしの居場所
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にゃおーんと ねこの呼ぶのに 返事して まったり過ごす 日曜日かな
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ステージが輝かせたがる 汗ですらスパンコールに変えるあなたを
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雪だるま作れぬ世界すぐそこに 「対岸」溢れるCO2
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注ぐはずなかった慈愛 大好きなあなたの子供はこんなにかわいい
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早春の緋寒桜が咲く頃に、我 悲観して桜散りける
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出稼ぎや単身赴任や戦場でかぞくをおもふ男をおもふ
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夢見草 散り際さえも美しい 遠目に見つつ梅々bye byeこぼれる
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凍る月眺めファンタを飲む部屋は二十五度設定。夏の展開
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車椅子通れるくらい平らにと降る雪を掃く降る雪を掃く/掃いても掃いても掃いても
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短歌とは 刹那せつな切り取り 言い過ぎず 身体感覚 心の動き
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