Utakata
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卒業の着古されたし制服を桜滑りて水溜り落つ
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美しい名前と共に美しい瞳が並ぶ春の甲子園
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実家での団欒のあと春なのに風吹かなくとも日曜の夜
1
タンポポは彼女ができたと思ったらあっという間に五人家族で
2
くしゃみして ひとつ句を詠み オナラして 句をひとつ詠む 日曜の朝
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さっきのチャット 好きって意味かっ 今さら気づき スクロールする指あなたを探す
1
雨音に掻き消されたと嘘ついて愛をふたたび告げさせる君
5
またひとつ名もなきフォルダ開けてみる 今は亡き人そこに居ぬかと
5
墓前には無常を諭す親はなく必滅語る生家の更地
4
落ちちゃった 薄桃色の 付箋紙を 適当なページに 黙って戻す
1
土手べりは咲くが遅いと知りながら散歩がてらに蕾眺めに
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渡り鳥海の先が地獄なら君ならその後どう生きてみる
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風呂場の蓋の上で寝転んであなたじゃないと塞がらない鍵穴です
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これほどに 待ち望む花が 他にあらむ 古きより胸に 刻み込まれて
9
日曜の駅前広場で空を見る。(火曜日までに仲直りしよう。)
5
好きな人黄色い傘を差している恋空は今晴天となる
3
主人
(
あるじ
)
無き空き家の庭に春告げむと咲くムスカリの青さ切なく
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ああ全てが嫌になってどれぐらい経っただろうか おはよう、今日も
3
廃屋をなお護る者たちのあり 庭の樹も草も逝きし人々の想いも
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鼻くそをほじる指先の体温がぬるくて丁度いい春の夜
1
入浴をすればあれこれ捗るとわかっていても出来ぬ風呂キャン
13
風呂あがり心の垢も流し去り生まれ変わったオーラを纏う
16
春はどこ くれない燃える 蝋梅の 梅の香こぼし メジロ飛び交い
5
窓辺なる光にまぎれ名無き虫 命を震ふ春の訪れ
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朝霞 しなやかに揺れ 絹の雨 濡れて色濃き 野辺に咲く花 香こぼれる 心ときめきて
2
春は溶け僕らとあなたは生まれ変わる Hello, World! たのしいせかい
1
助手席の私を越えて春の山 見えぬ
動物
(
けもの
)
の
呼吸
(
いき
)
に霞めり
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しまい込むアルバムを買いに行くのも面倒だから残らず捨てる
1
一人死に また一人死に 次はだれ 自分の番が もうすぐそこへ
1
六人の孫順繰りにせし積み木 くずるるままに七
度
(
たび
)
のなく
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