Utakata
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休暇得て午前の二度寝に目醒めれば 三十路に還った心地になりぬ
0
憂いたる暴走、妄想、黙想癖 若者三人 日本の未来
0
基地局を小型ドローン
左見右見
(
とみこうみ
)
調査か
健気
(
けなげ
)
に青空を飛ぶ
2
気持ちよく寝過ぎた朝の腰痛に悩みせしまに師走となりぬ
3
毀誉褒貶激しき「ときの落ち葉」踏み 秋の残り香 聞くひとひとり
1
聖橋 少し下ると 喫茶ショパン あんプレスに 念仏と成る
0
青空よ 寒さ忘るる 美しき 青をたたえて 我らを染めよ
2
僕の名もサンタの名簿に載ってない Muchas gracias. ザ・クロマニヨンズ
1
寒くってとっくりのシャツ着ようかなタートルネックと今は言うのか
6
聖橋 少し下ると 喫茶ショパン
0
今朝雪は真冬みたいにサラサラでなのにくっつく
スノーダンプ
(
ダンプ
)
べたぴた
6
観覧車 空とハートにタッチする 今がてっぺん 一瞬の夢
7
なぜ傘をさしているんだい? 月の光が眩しいからよ
1
地に眠る白き裸体を温めて 蕩けるこの身 どうぞ召しませ
2
受験期にしぶしぶ覚へし古文語が 今役立ちて雨月物語読む
9
カーテンを開けると ぱあっと日がさして 明るい未来を 指し示すやう
12
ちま猫ちゃん けさも
にうにう
(
牛乳
)
のみました ごっきゅごっきゅと いいおとたてて
9
護るチカラ この手に宿れ 月光よ 月よ星よ風よ 無限の力を
10
寒い朝深めにニット帽被り首を竦めて猫背で歩く
10
寒空
(
さむぞら
)
に 風に叩かれ 舞ふ
紅葉
(
もみじ
)
我も叩かれ あかぎれ痛し
16
講堂の時計の灯りが月のごと 大隈通りは人影もなく
13
乱れ髪 待っていたら 固まった笑
0
喧
(
かまびす
)
し駅のホームのベンチにて むしろ静かな心地で眠る
10
木枯らしにイルミネーション寒々と分倍河原のまちは眠りぬ
8
残余てふ時を数える年の暮れ 「忘年会」を誘う罪びと
6
五円玉 穴から覗いた幸せは 蝋石・チウインガム・紙芝居
8
公園の
楢
(
なら
)
の落ち葉の乾く音もオレンジ色に染まる夕暮れ
14
友の妻
ギラン・バレー
(
免疫暴走
)
で夭折す げに恐ろしやワクチンの痕
8
七十九歳
(
しちじふく
)
のMRIを「完全に正常だ」と言ふホワイトハウス
3
降車せしホームにて腑と見返りぬ
東
(
ひむがし
)
の十三夜の視線
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