見抜いても 騙されてやる 春の夜は 嘘でもいいから 繋いでいたい
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「うそなのか(笑)」 笑顔張り付く 泣き顔で 期待募らせた 自分を恨んで
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縫い幅は縮めて愛し名を赤き刺繡で満たすハンカチの隅   「ミシン好きです」
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「うそだよ」と 言われたあとの 余白ブランクを 笑顔で埋めて 一人に帰る
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「うそだよ」と 笑う瞳の 奥にある 震える熱を 暴けずにいる
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盾ごしに 聞こえる声が 本物と 知ってて騙される ふりをする
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嘘でしか 言えない本音 日が暮れば 心の在処は 座敷牢
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飲み込んだ「好き」の形に 喉が鳴る 嘘でかぶせて 今日の夕暮れ
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嘘ならば 本音を言える 気がしてる エイプリルフール 弱虫の盾
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「うそだよ(笑)」と 本音を嘘に 擬態させ 君に差し出す エイプリルフール
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君がいま 帰るよすがに 宵どきの この身なりしを なべて託さむ
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ギラギラでザラザラしててあどけない 君の苦味は甘ったるくて
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転倒の傷が消えない年になりだるまさんから目指すマネキン
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盛り付けの美的センスを見せ合って苦き笑顔のスイーツセルフ
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はな散らす 風は熱波を 従えて 二季となりる 夏に怯える ※ 備える余裕はありません
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意図せずに「とんでもないです」口に出て私はついに心をなくす
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メカニカルキーボードの音好きだから 文字を打ちたい うたをよみたい
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踊りと歌 身体と心 同じだろう あふれるたびにぐさりと刺さる
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寂しさを ひとさじ掬って ミルクティー 甘くはないけど 飲み干してよね
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ふたりなのに ずっとひとりでいるみたい 分からないかな 言葉の意味も
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幼き頃、我が主役と疑わなかった 母は脇役だったのだろうか
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隣の車も同じテレビを見て どこまで行くんだ盛岡ナンバー
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首都高で渋滞の中窓を開けこんなとこにも人は住んでる
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師と母が仲良くなると自分まで愛され続けおこぼれの酒
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よく出来た 小賢しいもの はばかりて やはりテレビは 傾いていく
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声と字の棘に気づいて吾は去れど相手が来れば経を唱える
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馬鹿馬鹿しい 話ばかりが 捗々しい 墓を相手に 誰憚りなく
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新年度 今年二回目 スタートを きるにはちょうど 良いチャンス来た
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死ぬ事は怖くないけど遺された母が不憫で頓挫している
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『だったらな』超能力者、魔法使い、清らかだったなもう夢も無い
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