Utakata
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月下
(
げっか
)
の
凪
(
なぎ
)
水面
(
みなも
)
に星が
映
(
うつ
)
れども 下半分は 風前に
散
(
ち
)
り
1
チーママに 同伴の子と 叱られる 盛り上がってても 入店は九時
1
お飾りで夢だけ肥やし生きている風は冷たく君を試して
3
このまちで もっともいやな できごとは 欄干で吸う葉巻の匂い
1
挟まれてる栞の数だけ 感動と興奮 少しの寂しさ
3
水はもう花を枯らした価値観を擦り合わせるのは多分できない
2
泣きたくて猫を抱けば、僕だけが不純物なり。窓外は銀河
5
値上がりのコーヒー淹れて飲むなりはじっくり味わいゆっくり飲んでる
1
さっきまで 撫でを要求 してたのに 今は要らない 気ままな猫よ
1
黒板を滴る粉、涙 湧き上がる歓声 跡を遺して
1
能動的ニヒリズム戯けるのにも飽きてきている飽きているのに
1
年金をたったひと月未払いで何度も「最終」催促通知 (税金の無駄遣いは止めましょう)
3
風船が消えていく冬空 白く遠く昨日のわたしを乗せて
2
年月
(
としつき
)
を 超えて出す癖 マグカップ 戻す棚より あの日が匂う
1
希死念慮 浮かぶのは夜だからだと 言い聞かせながら ふとんにもぐる
1
帰り道マスクにメガネ赤い暈夜道にわたし止める信号
1
スパ銭で半日過ごすくらいでは癒せぬ疲れ思い知らされ
2
ふと消えボールペン何処?ドタバタと猫が何かを追っかけていた/???
2
正月に親戚で囲む円卓の 繋ぐ会話にアンカーはなし
2
終電が過ぎて深夜を埋めてゆく誰かが動かす 鉄のうなりに
3
犯人は防犯カメラに変顔をする男でしょうか?店長
2
平均を上回りたい欲がありやや恥ずかしい大人だろうな
3
影法師少し嫌いなあなたとも寒いねという共感があり
3
この街に来たことがある端末が拾うまねきねこの電波を
2
世の中は論理のようで感情で動く ほら嫌な奴が死んだ
2
寒さゆへ時すら縮むと思ふ日々 睦む間もなく夕陽は沈み
3
受話器持つ指の震えをそのままに 友の笑い声もう還らぬ
6
名も知らぬクッキーを食う 短歌では表現できない激務を終えて
3
締まり雪 踏む心地よさ 酔いしれて
鉄格子
(
グレーチング
)
に 拍子狂わす
3
息が合い肌を重ねて来た証拠上手夜明けのコーヒー旨い
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