積雪の重みに耐へづこうべ垂る バス停わきの花壇の水仙
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昼の月 凍らせあおく 吹く風の ふくら雀の 胸毛返せり
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こうべたれスマホを覗く駅構内稲穂がたわわに実っているわ
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送信のボタンを押す指震えている 寒さだけではないのを自覚
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後ろ手に隠したナイフと本音は時限式ですせいぜい逃げて
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バラバラになっちゃったんだ君に恋しちゃったせいだ責任とって
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「大変」と口では文句言いながら袖に降る雪払わず見てる
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数学の負の数どうしのかけ算のように二人は正になる
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逝きし人より託されし 会計のくすみ色したページをめくる
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晩冬の気だるき宵は徒然にソファ撫でるよなレットイットビー
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おめでたの裏にて視える 友達の命の神秘 見たくないとこ 
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雪の下 たんと蕾を芽吹かせて 春を待つかなレンギョウの花
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風邪をひく 学校休む 熱を出す 君からLINE 上がってく熱
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彼の子と思って大事にしてたのに鑑定したら夫の子だった
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立ち退きに金積まれても応じないわけを知ってる床下の骨
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リウマチ科 整形外科に精神科 眼科歯科内科… 通院疲れ
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衰えて 鍛え直すと 誓っては 決意ブレぬは 筋肉癒えぬ間
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驚くなこれが民意だ身を任せ坂を転がる石になれよと
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何故その人がいい?何故その党がいい?私を殺すその人がいい?
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八年前あなたがくれた腕時計今もつけてる嘘で隠して
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除雪車が 運んできたね 冬の朝 眠いからだを 米で研ぎだす
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電気代水道代に交際費ガス代食費住宅ローン
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手が滑り床にコップを落としたら少し浮いてて夢だと気づく
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出身地何処かと聞かれ答えるといつもあの日の記憶がよぎる
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恋人が囚人になる傍らで囚人に恋する人がいる
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雪解けの ショップの屋根から 滴る水滴 両手で受け止め 彼女守る彼(御殿場アウトレットにて )
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潔く落ちゆく椿眺めては生き急ぐわけ尋ねたくなり
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黙々と 歩く姿は 徘徊か エキササイズか  ほくそ微笑む我
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瓶の蓋開けられないと知った日の妻が見る目の光線の縒れ
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「よっこらしょ」夜な夜な抜け出す宇宙の木 人に擬態し浮世に遊び (クラッスラ・ゴーラム=宇宙の木)
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