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畑中の 桶なるものに 石を投げ 反撃された それは肥溜め
14
君の頸切り裂いたならきっと星が溢れるだろうはやく見せて
4
クワガタの 幼虫いるか 木の穴に 取り出したるは 芋虫だった
12
探偵の子供が大人に戻る日と
(
今来むと いひしばかりに 長月の
)
有明の月を 待ち出でつるかな /素性法師(コナン)/ 21/100
12
クワガタを 捕獲にいって 穴見つけ 指で手繰れば ゴキブリだった
9
回覧板 入れるにしては 難儀する 小洒落たポストと 格闘した
6
夫の笑み思いつ供ふ桜餅 春茜見つお下がりを食む
20
青天に応える如く銀杏木のちっちゃな若葉 愛らしく萌ゆ
18
現実の引越しだけでは足りなくて届出に次ぐ届出祭り
8
江の島も富士山も誰のものでもない ただに正しく楽しめばいい
8
「若さ」といふ通知はこなくて気づいたら「老い」のフォルダに分類されて
16
青春のあわきを知らず老いという深き静寂に独り入りゆく
19
ダメージを 忘れることは 赦すこと 自分自身が 赦されるため
4
ダメージを 忘れるまでは 生きれない 立ち上がれない 忘れてしまえ
3
人間に 期待するから 騙される 期待しなけりゃ 淋しい限り
5
恐怖心 取り去るほどの いい人に 会ってみたいな ほんとにいれば
3
水道の トリハロメタン 除くため 煮沸10分 我が家の儀式
4
不機嫌な 人に挨拶 するよりは 便所掃除を する方がまし
4
これをしろ あれをしたらと いう前に 褒めて称えて 愛を示そう
3
外
(
そと
)
出
(
ゐ
)
でてみれば 春の言の葉
溢
(
あふ
)
る 舞ひぬ
初蝶
(
はつちょう
)
笑ふ草花
17
春色のミントカラーに爪を染め風船の如 弾む心よ
22
催花雨を草木に注ぐ雷神ともう一度だけ誓いを交わす/折句・さくらもち
7
ファミチキに するとわたしは 決めたから 8分待っても ファミチキにする
6
飯を炊き肉を炒めて汁を盛り さあ、あと誰かが向かいに座すだけ
6
今も今 桜前線 北上中 例年よりも 気が早いらし
10
できたての貸出券を受け取った私が町に溶け込んでいく
10
この雨がふいに桜を写すとき いつも見上げたあなたを思い
7
病み疲れ 買い物さえも ふらついて 不機嫌になる 面会謝絶
4
髪伸びた夢を見たため髪伸ばす決意固まりいずれほどける
6
5類でも なんだかコロナ 後遺症 全身痛に 洟の流失
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