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壁の光が綺麗でうとうとしていたお昼と夢の中で会いましょう
4
使うたびライトがついて動き出す北窓に向く健気なミシン
17
手を繋ぎ初詣ゆく若者の我らにはなき作法まぶしき
15
待ち人よ待たれる人は今何処雪積もる道足跡も無く
7
店先に 苺の菓子の 敷き詰めて どれ摘もうかと 頬ゆるむ午後
7
営業で 東北行けば 雪怖く 疲れを宿で 地酒と流す
10
あまおうが見世棚赤く染め上げて私が苺と誇らしく見え
4
ダージリン 疲れた体 染み入って 香り佇む 夜の事務所に
17
死して尚 満ちることなき胃袋や 顕世に留まり止まぬ潮騒/映画『ゴースト・シャーク』
6
ミモザ咲く 作家の家で 打合せ 穏やかな夜 黄色が映える
17
三年目 増える後輩 飯奢り 今ならわかる 上司の気持ち
7
久々の棒針編みに苦戦する
弟子
(
わたし
)
を
師匠
(
はは
)
は笑ってるかな
17
ゴミの山カラスの群が誇らしげ宝の山だと陣取り続け
5
飲み会の 幹事を務めて 酒を注ぎ
二次会
(
同期飲み
)
からは 記憶さよなら
5
能登牛と能登の地酒でビジホめし こんなことしかできない私
14
結婚が 見えてくる歳 焦りつつ アプリを始め 消える栄一
6
泥船に助け船出せと手を出すとこちらも泥船仲良く沈む
5
健診が 精密検査を 受けてこい エコーで見える
肝臓の影
(
脂肪肝
)
9
浴室に波の音目を閉じ聞き入れば私の癒し貸切露天
5
影二つ 夕日を馴染ませ君の髪 揺れる頃には夜の街並み
6
月日経ち 去り行く
二十歳
(
はたち
)
年男
三十代
(
アラサー
)
見えて 増えゆく腹囲
8
時されど 皆でミャク打つ 輪の中で いのちが踊る 輝く未来
7
旅前夜 心ときめき そぞろにて 荷を開きつつ 閉じてまた見る
10
セーターにくっついてきた愛猫の白い毛取らず一緒に連れてく
23
初物の伊予柑贖い 両手にて 抱えて春の 遠き足音
26
テスト前 勉強せずに 後悔し 誓う勉強 三日間
5
地下鉄で啄む鳩よ何処で降り何処に飛ぶのかこっそりおしえて
10
焦ったとき君はあたしって言ったよね ねぇ、いつ直ったの
5
小憩中 土産分け合ひ 同僚と いちご大福 食みつ語らふ/いちごの日
18
泣きながら残り時間を箱に詰め 深夜旅立つさよなら故郷
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