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無理をして観ずともいいよ春の陽に 心のままに祈り深めよ
12
いつか来る 拒まれる日まで 子に授く 泣いて求める 肌の温もり
8
歳甲斐の寂し 明け暮る空蝉の子安貝かな
燕
(
つばくらめ
)
舞う
8
スカートのゆらぎを気づかれないようにそっと心の窓を閉じてる
8
けれど吾の想像力はちっぽけでほらトマホークだよ、ジョン・レノン
7
春雨のまた降り出でて
川面
(
かわづら
)
にいざよふ空を傘に振り切る
7
新たなる 業務管理を 打診され 息つく暇なし 東京出張
15
夢血るる狼ねずみガブリがぶっ幕は引き分け共に子がをり
7
あとひとつそれがなかなか揃わない いっそバラすかルービックキューブ
13
タレントのインスタ越しに見る地元。何だかすごく良い場所に見える。
5
巣作りの 支度をしおり 烏たち クチバシだけで 器用に運ぶ
15
覚悟して 清水の舞台から 飛び降りて 買ったスカート 早く履きたい
8
ワンランク、ダウンダウンの化粧水老けも速まる物価高にて
15
ボス猫が ケトルに写る 猫様に
其奴
(
そやつ
)
は誰ぞ
!!! 言わんばかりに
3
横ばいの 線を睨んで 憂ふより 見るべきものは あなた自身を
4
ゆびきりの となりの指が 刺さっても 足取り重い 別々の帰路
7
人類が 滅びちゃうのは ちょっと嫌かも 子供のころほど ドキドキしないね
4
降車せし親子 ホームに無邪気なる歌声聴こゆ トトロの『さんぽ』
22
春光と冷たき風が連れてくる
あの日
(
3.11
)
の記憶時経ちてなお
16
江戸川の鉄橋渡る車窓から 霞み始める富士を眺める
23
遥かなる海はいつでも穏やかであれかしと願う 鎮魂の日に /3.11
25
親となり 縁なきふるさと 税金で 知らぬ子どもの 幸を祈れり
9
春あさき 皇居の庭の 「
袖隠
(
そでかくし
)
」 たちまち江戸へ タイムスリップ
/
椿
22
お互いに 相思相愛 知りながら 無意味に帰る 別々のドア
15
塀のうち熱に沸き立つWBC格差に沈む倭国の夕日
18
木蓮のつぼみをつつく破廉恥を知らない二羽がキーキーと鳴く
22
神無月眺めよ星のデコレーション 陽気なリズム宇宙へ響く
2
ほどほどに石橋叩きて
歳月
(
とし
)
過ぐも地図捨てた日の欠片もありて
24
原発で 避難生活十五年 ふるさと未だ遠くにありて
25
庭園を 和服の貴女と 散策す 夢見て目覚め 幸せな朝
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