こんなんで いいのかどうか わからずに 未来永劫 生きてゆくのだ
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大晦日 ギター片手に ふと思う これでいいのか これでいいのだ
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大晦日 あと一年を 生きてゆく 覚悟できたか 年越しのそば
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大晦日 娘家族が 帰ったら 元の日常 配置も戻り
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一秒が 一分になり 一時間 一日一月 一年消えた
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かりそめの  姿になると  出る本音  分かり合えるは  マレビトとして
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来年はもっと上手に生きようと誓った自分を今年も殴る
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大晦日 生きて食らって 寝て励む そんな生活 感謝感激
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もう少しあと少しだけ光ってて 今年最後の夕日が沈む
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好きだから時間をかけてやわらかくふっくらくらと黒豆を煮る
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今度こそ喜び豊かな一年にできるのか 不安がもたげる
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天気雨 不気味なまでに 空は晴れ 光の粒が 斜めに落ちて
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迷う間に時は私を置き去りに あと少し選ぶ猶予与えて
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なます刻む 音のみ聞こゆ 小夜更けて ひととせ速し 除夜の まぢか
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恥ずかしく視線落とすが完遂へ得点源を封じられても
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足早に時は待たず行く 去りゆく大晦日 嗚呼、名残惜しいな
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「お正月どこから来るの?」母さんは黒豆吹いて笑ってたっけ  
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顧みて喜び多し一年の幸かみしめつ厨片付け
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昔日の親族寄るは我が家にて怒涛の如き年末年始
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環境が移ろう年の瀬 人は去り 怖じける私を膝が笑う
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大晦日 テレビ番組 目白押し スイッチ消せば 静かな休み
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お利口に早く寝ていた ナマハゲはどこでも来ると信じ込んでて
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大晦日 孫が凧揚げ 風弱く うまくいかない 午後には帰る
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大晦日 なんかうれしい この響き けじめつけたり 整理をしたり
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年の瀬に体調を崩して 私何やってるんだろ。
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寒そうだが ダウンコートが 見当たらぬ 赤のダッフルと マフラーでいっか/初詣の支度
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ケセラセラ なるようになる 何事も 普段通りに 過ごす年の瀬
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ゆくとせに 友と語らう 遠き日の 思い出尽きず 酒は消えゆく
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臆するな誰もが他人に興味無し だから背筋を伸ばし歩けよ
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いつだってまめに働くつもりじゃないけど豆ばかり詰まる重箱
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