ぬいぐるみ、ブランケットの優しさを信じきれずに潜った冬夜とうや
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窓外の月が凍ると気付く夜君が嘘つく煙草の残香
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昨日まで挨拶だけのおばさんが「やんなるよねぇ」と雪降る朝に
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神秘なる満月のもと進む帰路一寸先はホワイトアウト/濃霧
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昨日は火だけ揺れ 底より 対峙マチャプチャレ 朝 重なりかけて
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少年の墓前に咲ける白薔薇の枯れて散りゆく戦場の町
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眠いから 今日は風呂キャン その前に 洗濯物を 乾燥させなきゃ
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AIが 神を名付くも センスなく 我解禁す 坐比古にいますひこ
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水栓をひねってお湯になるまでの時間が長く冬と知らされ
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冬のせい? 悲しい気持ち 寂しい気持ち ほんとの気持ちは どこにあるの 
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三万歩 ×カケル四日の 長旅を 終えた次の日 百歩も満たず
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月眺め 貴女の笑顔 想う夜 怒った顔も ちょっと見れたら
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テラスにて 二人で二次会 お湯割を 月と会話を 肴に含む
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一月の ライブ先行 抽選の 結果のメール あらら次、次
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おすすめの珈琲とケーキ味ぴたり合う珈琲店でしあわせ時間
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歌を書き 小説を書き 誰にも 知られることなく死んでみたい
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演奏会さ中に思う黙々と音符追う日のおさげの私
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彦星に自己投影する恥ずかしい時間が過ぎる肩重い俺
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溌剌と演奏愉しむ若きらを歌会終えておまけで楽しむ
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叱られて 優しくないと 拗ねるのは もう通じない おわかりですよね
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打ち上げと 忘年会を 兼ねた夜 笑顔と酒で 過ごす藤沢
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茜色雪を染めゆく夕焼けて苦き珈琲君を思うよ
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あの人の好きな色だと買ったのに渡せぬままの赤い手袋
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あいなぷぅ 可愛い顔して ディーラーも
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ゆにばーす ミスユニバース にあと一歩
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一枚の落葉も歩道に見えなくて裸木はだかぎで立つハナミズキの木
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師走となり老健施設長のオファー受け履歴書データのアップデートす
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ストーブの上のヤカンはシュンシュンと 鳴り続けてる外は半月
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真っ白に塗りつぶされたカレンダー この星にもう明日はこない
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ちょっとだけしぼんで見えるようだけど 十分美人だ十六夜の月
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