「おなかちゅいた」ずつき頭突き 次第に力強く 食欲頼もし 生命いのちなるかな
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僕を乗せトロッコ列車は今日も行くトロトロ吐露吐露ゴットン朝焼け眺め
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冬の星座 またたく 師走の夜半やはん 雪の結晶の如 輝く
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いつまでも なんかじゃなくて いつもです こどもはこども まごはまごです
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君の肩揺れる黒髪ヘビに見え 僕はカエル蛞蝓ナメクジかなど
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言の葉の大海進む俵船 七副人は乗り込めますか
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老いたれど子に従えぬシルバーの墓場に似たり セルフレジ前
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寝入りばなのゆさゆさ揺るる十秒余。「じしんです」とふアラーム響く
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ぼくたちのにてるところとちがうとこ ならべて神経衰弱しよう
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氷雨降る 駅のホームに吾一人 警笛の音冴え冴えと鳴く 
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去る人の残り香宿る年の瀬に白きサツキの帰り花咲く
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トラトラトラ熱狂に酔う暗号に 「血沸き肉躍る」 主婦の日記
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ふがいなく ふがいなく泣く ふがいなく 泣くキミを見て ふがいなく泣く
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朝が来て踏み出す足が震えても 残す靴跡 辿り着く場所
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わたしは わたしのことが大好きで 空が 飛べる
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風そよぐ 他人の芝から省みて 己の芝は無いものと知る
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形ある物は全て壊れると 覚悟を決めるも時既に遅し
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後ろから 刺すのは貴方の 愛錠か どうか契りの リボンを結んで
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可愛いさの裏に秘めたる「毒」に似た「苺」は赤い最終兵器
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日々徐々に 薄れてしまう 防災の 意識や準備 再度確認
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一人分荷物が減ったはずなのに今まで以上に乱雑な部屋
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しょうが焼き 野菜マヨだく チートデイ 明日のランチが すんだら節制(明日、通院後に義母とランチ)
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安らわむ 硝子の月に 息をかけ 貝の小舟で 眠りの海へ
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明日から日没時間逆転しやや遅くなるちょっと嬉しい/朝はまだ
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「ん」が好きだ。しりとりで負けるところとか、線が上までいけないとことか。
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神様が夜の地球をみたくなりこっそり開けた穴が星なの
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コミュ力で刺激をピリリと効かせれば仕事は回って密かにニヤリ
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爪切りに小さな教会描かれて師走なればとしばし眺むる
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昔から 蝶々ヒラヒラ 苦手です 愛猫達は 愛してやまぬ
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カマキリに 会いたいけれど バッタです カマキリさんは 飛ぶの不得意
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