退職後 働かないと いけないか 妻に訊いたら 十年はやれ
6
連休も 関係ないのは 慣れてるが 自然を眺め ぼーっとしたい
11
歯痛から 噛まないランチ さがしつつ ネギトロ丼で 食欲満たす
13
きりがなし この戦いに 勝利なし 悪の徒党は 体制となり
5
アイアム・ジ・オンリーパーソン生ごみのにおいを春のはじまりとする
6
「翔平」は 大谷さんと 決めつけず 間口を開き 世を学びたる
7
狼が 去った後には マムシ出で 子分を作り あちこちを噛む
5
爪楊枝 銀歯の端を ひっかけて クラウン取れた 不吉な徴
4
祭日は 前日の夜 効果あり この喜びを 如何に叫ばん
6
葉桜の枝葉を揺らし吹く風に香り甘やか庭のすずらん
18
国民の人気で天皇決めるなら大谷翔平以外にあるか
6
爺婆のララバイになり 孫たちの十八年のスライドショーは
7
本読もか編み物しよかと浮かれをり 連休前夜の夜更かしタイム
15
喉元を過ぎた熱さが胃を破りそれでも冷めないなんて悪夢
5
結局は地場の野菜におちつくわ今日もなばなで明日もなばなで
5
パンを揚げ きな粉をまぶしたいンゴねェ なんJの皮で 無邪気に成れる
3
地を離れ 空に彷徨い 浮き沈み 塵か綿毛か 我が世の春は
9
筍を かるく炒めて 炊いてみた 気づいてくれるか 賄いの昼
10
君の声のまれなる響き 街なかのざわめきの中 私の耳は染まる
7
君との趣味が 重なる瞬間ときめいて 今が永遠になればよいのに
5
神奈川のどことも知らぬ暗闇で淫らなシャケはトドをこそ襲え(百人一首・八十)
3
ハミパンにざわめくクマの短パンに漏れ出たシミの跡のさやけさ(百人一首・七十九)
4
唐獅子が洗う絞りのラグの絵にミス米沢の馬の関取(百人一首・七十八)
4
背を痒みしばしかかせるヤシガニを揚げれば鵺に批判ほぞ噛む(百人一首・七十七)
3
ワニの腹焦げだし見れば干からびてイモリにまがう鬼のブランチ(百人一首・七十六)
3
右のお尻あせもが梅雨で命得てあわれ股間のアレもニキビに(百人一首・七十五)
3
ウマを蹴るヒトデハブるの生殺しカメ仕返しにチョモランマへと(百人一首・七十四)
3
タコさんが殿へ策出す野球拳ドヤ顔の墨ただものならず(百人一首・七十三)
3
音鈍く駄菓子の堅いマカダミア噛めずに反っ歯折れて世も末(百人一首・七十二)
3
ヌーさんがサド気のイカと訪れてワシはマゾかとアシカベソかく(百人一首・七十一)
4