雑音を吸い込みながら降るけれど雪は白色静かに積もる
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苦しみが 来る日来る日も 続くなら 今夜限りの 命どもかな
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「ごめん」より「おやすみ」と言う大学生 許されているのは私のほうか
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母さんが土砂降りを君に降らせては晴れた後から虹が痛くて
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地平線近くに見えるシリウスは 赤白青に揺らぐレイリー
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窓外そうがい揺蕩たゆとふ枝葉 降車口 冷ゆる手の如 頬るる風
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呼吸するようにご飯を作れたら包丁片手に溜息混じる
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とりあえずキッチン立ってみたけれどメニュー浮かばずUber Eats
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朝と夜のすきまの きれいに着飾った空みたいな君を捕まえたんだ
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これで最後だから、最後にするから、あいしてるってさいごにひとことを
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脱グルテン決意をするも昼うどん巷にあふれる誘惑多し
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後輩の バイクのうしろに 乗せられて カーブで抱きつき めちゃくちゃ照れる
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売れ残り値引きされてるカレンダー見て色々と思うことあり
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電車での口論耳に幻滅す広き心で余裕持ちたい
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ゴミ収集息子と眺める日常よ好きな自動車ゴミ収集車
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誰彼に扇動されてく人の渦 掲げよ胸に己に旗を
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線路沿い電車の音がするたびに自転車留めて眺める親子
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安らぎの神経前に深呼吸痛みを逃がす準備はいいか
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電車図鑑片っ端から覚えてく息子の勢い我追いつけず
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いちばん良いものを天国いちばん悪いものを地獄と生きてる人が
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校庭の角に椿が咲き誇りただひっそりと児童見守る
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青空に白く浮かんだ半月を撃ち落としたい仕事始めに
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水鳥が 朝の川面に 泳ぎおり 凍てつく水に 戦い挑む
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人狼で負けない君の笑う顔 孤独を隠す狼少女
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君が打つ「ごめんなさい」のプログラム 僕の頭は真っ青だ!
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真珠貝 信じる者にパールあり信じぬ者は核を持たずに
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おかあちゃん ぽんぽん あたためてあげる ねこのやさしい おもいやりかな
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心にも麻酔があったらいいのにね 人型の檻は窮屈だよね
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初めての恋と覚えし君のこと いつか消えてしまうのだろうか
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「無事です!」とふ我がの夫のふるへ声に受話器を扼し幾度もお辞儀す
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