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正義とか平和を本気で語るのがテレビの中のヒーローだけで
19
「なぜ行かぬ?」青待ちのその理不尽に思うことあり信号待ちで
5
今週の五枚のシャツに火熨斗かけ いろいろなこと平らに均す
16
灯りなき闇を進んで見たものは 無数の屍ただの幻想
4
球音がカキーンと響き弧を描き光をキャッチ勝ち負けはなし
9
青い空 桜はピンク 山みどり 胸いっぱいに 春を吸い込む
7
義妹
(
いもうと
)
になるかもしれぬ人に会う桜花の朝の妻の出立
10
たつぷりと付箋のつひた課題図書読むとは向かひ合ふといふ日々
10
夕間暮れ生はひがしに死はにしに生命保険の支払日あす
8
麻雀をはじめるといふ母やがて歩けなくなる日の戯れと
9
サイダーを 試合の後に 受け取って 悔し涙も ともに飲み干す
13
春乗せてはずむリュックの幼子よどの子もどの子も平和であれと
23
飛行機に乗ってここまでやって来て「臨時休業」なんで今日なの
19
青バナナ吊るし置くうち黄に熟し やがてあばたの天人五衰
16
適温のお湯に緑茶の蒸す待ちの束の間思う君への朝日 「今日は君と」
12
冬を越え朝の陽光暖かく咲き誇るビオラ今日も元気に
14
冬衣 脱ぎて身寒し 桜咲く 心晴れやか 身温くむや 山嶺碧濃く 空澄み渡る
5
朝刊を 配達中の バイク音 眠れぬ夜の 明け遠からず
10
我が母校 同じボタンの 子の学ラン 眺め小声で 校歌独唱
18
やっとこさ子らの進学準備終え次は自分の異動の準備
18
雪吹雪 椿枝垂れる 雪の間に落つ くれない滲む 静けしや 雪の足跡 振り返り
4
春の碧 白さ映える モクレンの 春陽温か 心なごみて 春風寒し
4
よたよたと 丸ひ体を 揺さぶりて 犬は
翁
(
おきな
)
と 春のお散歩
29
巡り合う タイミングだけ それだけで ただそれだけで 別々の鍵
15
「今ここ」の 感覚がなく なりそうな 優しく白む ワシントンの桜
29
今月は電話料金高かった。何だか寂しい夜が多くて。
10
園庭に雪柳の弧 風にゆれ輪へと
誘
(
いざな
)
ふ影のやわらか
35
住職が花守らしき山門に薄墨桜離し植へらる
35
雪解けの 春の鼓動を風に聴く 桜舞い散るせせらぎの路
23
誠
(
しんせんぐみ
)
のラストサムライその
武士
(
ひと
)
は義を貫き語り部となり
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