何も無い私の頭何も無い心も無論何ひとつ無い
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バカなのかリズムのせいか名前出ず「劇団ひとり」じゃないほうの人
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母さんが千の風になってたら怒るだろうか鍋を磨けと
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如月の曇り空には小雪舞ひ スノーシューズで足を固める
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孫娘 父ちゃんのため夕餉作る一人キッチン  成長に目尻さげ
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ビッグエア 空飛ぶスピン6回転 画面で観る我 目が眩むほど
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寒みいから ひゃっけぇ水は 掛けねぇよ寒いから 冷たい水は 掛けないよ」母がつぶき 墓石乾拭き /父月命日
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雪予報 被る害など 裏腹に なおも踊りて 童心の残滓
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昨晩の吹雪は去りて幹の間の一音ひとね放つるヤマガラのあか
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コルティナに 聖火灯りて始まりぬ 氷雪溶かす熱き闘い
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「おばさん」は 終わりの合図サインじゃないのよね未来を走る コースの呼び名
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古希なのに若い伸びしろしかなくて「余命五十年」が口癖
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失くしゆく 父の背なかに 陽が落ちて すべてが愛しき 冬のひととき
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幼かった私に贈る指定席「大丈夫」という切符握らせ
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孤高なるお花畑の駒草に寄せる思いのまつりごとあれ
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調べずにIKEAの棚を買うように今度会ったら結婚しよう
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雪道の三本の轍にすれ違ふバスの運転手らの思ひやり見る
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玉蹴りを 本気で楽しむ 大人達 この夢の舞台 百年後にも
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肉球を押し当て マッサージをす如 母想ひ 布団を踏みぬ猫
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自覚しなければ日本の岐路なのに低調過ぎる政策論争
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働かぬ圧倒された自制心ずっと待っても花は咲かない
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TverUtakataにゆるむ ほぼほぼのひがな一日 残りのわずか
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優雅舞ふシラサギ冬田に降りたれば鶴と見紛みまごふ美し一こま
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花街のおもかげ残す軒先に置く草花のなにがなにやら
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山笑ふ 光の中に白梅の 芽吹き膨らみ春を待ちをり 
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君の目の光が消えるその前に僕ならずっとここにいるから
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手のひらに まっすぐ伸びる 感情線 君への想い ぐるぐるまわる
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時計から四日も逃げて端の席 眠った体が振り子になった
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玄関の扉の向こう 鳴き声響く 君待つ我が家 帰るしあわせ
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うずくまり風の唸りにさいなまれ 哭いた夜すら明日あすは待たない
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