目の前の美し顔のおんなの娘 鼻すする時ちょっと変顔
8
ひな壇のかたづけられし和室には神棚と仏壇のみが鎮座す
6
油価騰がり陰で笑うはたれあらん バーコード髪風になびかせ
11
しわよせて僕の話で嫌な顔、しないで欲しいブラジルにいても
2
沈黙でを通した組長ぶしひとり 飄々と生き仲間のもとへ
4
写経ごと大人のぬり絵を黙々とわらべの頃より陰影深くし
24
満開の 梅花散らすは春疾風 寒の戻りに雪雲連れて
21
勝ち負けを越えて抱き合うライバルに雪光り満つ五輪を想ふ
17
春寒の氷雨に濡れる白椿 風に揺れつつ雛を想ひぬ (3/3)
19
「ご無事でね」東京四時に春星はミルクになって今日へ溶けてく
12
オペ成功!拍手喝采鳴り止まぬ 脳内学会総立ちの夜/とてんからさんのピカー好き過ぎて二次創作
9
八朔の 皮剥きつつ広がる春のを 目を閉じ味わう さき幸せ
9
真夜中に大利根月夜聴いている眠れぬ夜の森のぶおとこ
9
優しい日々でありますように時々僕を思い出しますように 一重の君へ
4
今日もまた 世界の不穏なニュースあり  無力な自分 平和祈るのみ
10
心臓が 耐えられぬなら、と 結局は 変える未来より 安静を選ぶ
13
手伸ばせば 届く君の肩 波打った 鼓動のせいで 話しかけられない
13
椿散るさよなら冬が好きなひと あとに残るは春と桜と
9
苦しみの音に消えゆく厠より内緒ばなしをごめんあそばせ
7
元嫁が ナイター競馬に 行くらしい 相手が誰か 予想する俺
6
ぶつかって 破れた友の 片想い 終わり見届け ただ肩を揉み
9
聞こうかな やっぱりいいか 忘れよう あの日のキス 青春の意味
5
今年はね オリンピックが 終わっても 野球に野球 大忙しだ
5
気に留まる 頁に付箋を 貼る様に 春を報せに 鳥木に止まる
11
ひどいよね 私の涙を知っていたのに 痣のように 貴方は消えるの
3
「ごめんね」を 「大事にする」に 替えながら家族の寝癖を照らす太陽
22
一秒の景色を逃さず写し撮る心のシャッター広角レンズ
22
あふれよと死をみせしめし弥生なる十一はかなし 哀しき記憶
18
力なく歩む背を越ゆその時にわれは幾世を負ひしものか
7
いくとせの古木のごとき祖母うばが背は力なけれどなお強きもの
10