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花びら追い はしゃぎ跳ねてた樹の下に 袴姿の君 凛と立ち /卒業の日の孫へ
11
五月雨が慰めのようであったとさ
(
筑波嶺のみねよりおつるみなの川
)
恋ぞつもりて 淵となりぬる /瑤泉院 13/100
7
両手組み首から空へと
50
回エアー筋トレ富士眺めつつ
14
ランドセル 登校最後 君の背が 大きく光る 六年の時
15
初めての作家の本を手に取りて迷わず借りる君を知るため
20
蘭の花 ほったらかしの 二十余年 ふと気づきたり 子の育ちにも似て
10
幾度なく 盾突いては 困らせた 今尚主治医で いてくれて感謝
5
名を呼べば消えるものばかりの世界 言葉の外に立つユニコーン
7
ひれ酒の旨味に酔いし晦日月オレンジジュースの朋の相伴
11
何をして 何を信じて どこに行き 誰を愛して 何を望むか
5
人は死ぬ 人は生まれる 何のため 何が目的 この人生の
4
二年経ち 君 追う様に ミモザ枯れ 温む春風 遊ぶ残り葉
19
窓際の本のページ パラパラと 読み進めていく 春の清風
13
流れ去る モーツァルトの 協奏曲 意固地な我を 解き放たれり
14
うしろ髪 しなやかに揺れ 春日和 匂い艷やか 春のまどろみ 独り一夜の 夢物語
4
上っ面 撫でて過ぎ行く 日本の 社会福祉は 砂塵の如し
12
聖人のように微笑み対応す我のこころは我のみぞ知る
12
だんだんと家族のような気がしては風呂掃除終えうたかた覗く
17
行きつけの飲み屋のトイレ ボタン覚えた お前誰
4
洗顔の泡を
拭
(
ぬぐ
)
いてふと見れば 母と見紛う顔ありてじっと見つめぬ
7
炬燵にて 正座したまま 居眠りす 介護抱える わが現状
13
夜更けて 雪降り積もり 日は昇り 独り雪掻き 山の端白みて 茜色射す
6
頼らない僕らは孤独でストイックひとり遊びに長けてしまって
15
だから逃げてね 生き抜いていてね 支える縄の麻になるから
6
心持ちほころび
初
(
そ
)
めし桜花 咲けよ咲けよと優し雨降る /
催花雨
(
さいかう
)
17
重くても良いと言ったのは君だから私の言葉を生けておくから
7
目を
塞
(
ふさ
)
ぎ 耳を
塞
(
ふさ
)
ぎて 「孤立人」 虫にもなれず 何処に行くのか
13
春寒し 悔いることなし 君の影 夢かうつつか 春のまどろみ
9
風冷たし 薄靄架かり 山の嶺 山の音やまのね響き 長閑けさ見つけ 冬陽射し受け 野辺の草萌え
4
咲き
初
(
そ
)
めば 心乱せし
桜花
(
さくらばな
)
花吹雪
(
はなふぶ
)
く前に 胸に
留
(
とど
)
めむ
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