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日が過ぎて終わりの桜
愛
(
め
)
でる日々今ここにある花は
錨
(
いかり
)
だ
13
もわもわと
身体
(
からだ
)
の毛穴 沸き返る 琥珀の海に 遊びて酔えば
17
空き地には 虫も見かけぬ ご時世に 雀は知ってる その居場所
11
何あれど 規則正しく 流れゆく 無慈悲と思えば 時にやさしい
6
隣席
(
りんせき
)
の父親に
抱
(
かか
)
へられし子の
微睡
(
まどろ
)
みぬ長き
睫毛
(
まつげ
)
揺るる
16
菜の花よ見返さぬこと知っててもこっちを向いて笑ってみせて
7
ワクワクを強要される四月かな ヴァニラのアイスが早く溶けでて
15
期待値のノルマに届かぬこの僕を 桜のせいにできればいいのに
12
地球儀をまわせば指が街を消し 僕らは桜の圏外にいる
12
隣から話しかけるその声に師と気づけども知らぬふりする
4
記念日に君に贈った腕時計はめる姿を見せてくれたら
7
二時間四十五分の軟禁ただ君思うことしかできず
2
富士白き春まだ半ばの甲斐路往く
輩
(
ともがら
)
笑みて山桜かな
11
また振られたんだそっか、気の毒に。 ・・・そんな奴より、いい人居るのに
5
桜舞う 薄墨の宵 朧月 夜風寂しや 遠き古里 重なりぬ
5
パーティーへ呼ばれていった遠い日のもぬけの殻のハブられ少女
6
名を知らぬあの人として
解
(
ほど
)
く手よ優しいはずの春の名残りに
6
そんな事知らずに生きていけたのに。もう帰れない純なわたしに
5
ねぇ、だあれ?隣にいてもスマホばかり。フリック音がひどくうるさい
4
食べたことないかえるが鳴いてる飲んだことない水たまりの中で
3
春風に 舞い立つ心 人々は 浮かれ飛び交う わたげの如く / 新学期
13
側溝に掃き寄せられた花びらで 女の美麗の一瞬を知る
6
櫻木の根元に埋
(
うづ
)
もる屍の 長い睫毛に付着する泥
5
そぞろ歩き いつの間に木々の若葉萠え 目にもこころにも沁み渡りゆく
9
あなたへと夕飯をリクエストする手紙の返事より早く来る飛翔体の通知
3
ブロンソン脳裏に映るクラウディア風の平原スキャット渡る
5
桜色絨毯如く散る上に黄色い花の蒲公英が咲く
6
シャッターが切られる前にキスしたい綺麗な写真なんていらない
6
ペリドット、アベンチュリンにマラカイト 山の上には色んな緑
15
幼き日「馬のベロ」だと教わって今もそう呼ぶ木蓮の花
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