美容院  予約できんかった  しゃあないわ  大掃除は  まだ手付かずや
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夕暮れの茜の色の残照に孤高に光る冬の三日月
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小春日の庭に五色のザル菊の薫りに迷い帰り蜂舞う
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朋輩よ虚無に陥ることなかれ 妻亡くしてもはなお生きる
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月並な悔やみ言葉を送っても 妻を亡くした友は応えず
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階段を昇る二階の床面の虫の死骸を吹いて飛ばして/目の前
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小春日の温もりは母を 木枯しの厳しさは父を想ふ初冬
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出るたびに見上ぐ柿の木実の多さ今更捥げど全部生ゴミ/熊
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仰向けでいびきかいてるミャースケにもはや野生のかけらすらなく
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旅戻り早速干しいも作業する無事に感謝し日常始める
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音もなく 散りゆく銀杏の並木道 過ぎゆく秋が黄色に染まる 
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おもしろき ことなきこの世を おもしろく
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おかあちゃん おこされたので ちょっとだけ カモミール飲み インスタタイム
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ねこたちの あさは とってもはやくって よあけをまって まどぎわ・たいき
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温泉へ妻と娘をおくりだし悄然と庭の黄菊をながむ
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あのころの キミはまぶしく かがやいて やつをえらんで キミはかわった
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二年弱経ったよもうね、夢の中 故郷も東京も出てこないのよ
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三日目の包帯解いた指の匂い ひとりじめする 部屋は見ている
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かみさまのうんこ?さすがに食えません わたしに取り柄ってありますか
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やさしさをやさしさたらしめるものがぼろぼろこぼれ落ちて枕に
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新参の 私だけれど もう既に ミュート機能を 欲しいと思う
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キスさせてよ あすもあさっても そのさきも そんなにおおくは のぞまないから
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波多き 人生なれど 刻まれし 愛と記憶は いろどりとなる
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風浴びて 気持ちも冷えた 二十二時 みそラーメンに 心が溶ける
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よく見たら なぜか「てにをは」くっ付いて あとから修正Utakataあるある
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アンダンテ プレイリストは君色に ポップの歌詞は口の先から
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平和ボケ テレビはいつも バラエティー おいしい食事 楽しい会話
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中国を 非難してれば 何兆の 金を損する 貧乏日本
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七時半目覚め爽快とび起きて言い訳・ご飯何から先に
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阿部さんを 射殺したのは この人か 恨みつらみの ダークな世界
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