バス停前満開の桜実家から家に帰るわれ見送りぬ
9
裸城に住んでいようと元つまとよりは戻さぬ、それこそ地獄
13
桜とか、雪とか、絵とか、イルカとか、二人で見たら、違うのかなと思う。
6
測らずも セルカレンズに 切り替わり 吾の素の顔を 見せつけられる
9
弱者かつ女ひとりの生活は堀埋められた城も同然
20
ようやくに空気も春になりにけり雨の予報も耳に入らず
7
『焼きビール』ググってみればAIが地元の菓子と教えてくれし
9
行きたくもない墓参り行ってきて、何だかこっちが、ちょっぴり死にたい。
4
「死にたくて手首を切るの?」「辛うじて生きていくため切っているのよ」
5
同じよに 「なってないよ」も 「なってます」 聞こえてしまう やさしさの綾
5
やわらかに世界を変える手触りは蝶のはばたき君のまばたき
8
舟浮かべ池から庭を眺めれば春の香りが湖水をかすめ
6
3の クラスの女子の ブスっぷり 準決勝観ながら 聞かされてんねん
4
花見へと一三八タワー駐車場どこもかしこも満車満車
13
でぃすこみゅにーけしょん!ふわふわして頭おかしくなるまで散歩をした日
3
倍速のShape of youはやめてほしい純喫茶がなくなってしまうから
5
阿保のまま 生き死にせよの定めなり 目出度くもなく赤飯を炊く
4
友だちとのランチはご飯少なめにしたから、帰ってカップ麺食べる。
4
冷心 抱いて眠れし 雪だるま 日光当たりて 心も体も
4
寛解の医師は「患者の心境が分かったかも」としみじみ言えり
18
薄紅のグロスに虫が捕まりて こんなところで春を知るとは
15
タクシーの後部座席が本当の我が家に近く思われ揺れる
7
想像を現実にする人間の力を信じ夢を描こう
7
こんなにもハートを見せて手折らるを待ってるナズナの恋物語
6
剣よりも強くあれかしこのペンで世界平和を夢想するのだ
6
生首が開始五分で転がって君が硬直した映画館
4
逢いたさは時として胸を噛み 瞼裏まなうらに彼岸の桜愛でる君の映りぬ/友の命日に
6
余韻より 曖昧目立つ 第五句の 連用止めを われは好まず
3
自転車の 無法運転 図らずも 恥部曝け出す 大和民族
7
丹田に 力を込むと 文楽の 藤太夫叩く 腹帯の上 /茨木文楽豊竹藤太夫3月28日
3