裏起毛 温きズボンでペダルこぐ 人来ぬ道で小声で歌う
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目覚めれば 庭一面の銀世界 厳しき冬に覚悟を決める 
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軒先に柿を吊るして冬を待つ 食べ頃の実は祖母のみが知る
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寝不足で 調子の出ない この俺に 寝れば治ると 能天気なキミ
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この仕事 やめようかなと 女の子 俺は黙って 歌詞を見ている
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夜はが来て 逃げ切るための夢を見る 平和と本気は仲良くしてよ
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4歳の 息子が歌った 宙船を たまに聴いてる 仕事行く時
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箱ティッシュで 遊んだ形跡 ホッとする もうお遊びはしないかと思ってた🐱
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寒くて布団から出れず「満月だ」と彼氏言った冬を愛そう
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ラッキーアイテムのバニラは冷凍庫もっと悲しい日に食べるため
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あのチェロのメロディーの良さが分かる人 それが私の求める条件
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墨を置き筆先迷う米国の君に送れず雪の白さよ
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あなたがくれたぷくぷくのシール貼るメトロノームで心音数える
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中一の英語で知ったクリスマス。ケーキ作りにひと月かける
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寒い日と 言うとりますが こちらでは 最高気温 マイナスでっせ
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雪にこそ映えて冬柿しっとりと禍々まがまがしくも見える今年は/熊
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庭ながめこの冬二度目の積雪にまた溶けるかと小雪しょうせつの候
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実の落ちぬ柿の木の下掃かねばと熊を恐れつする除雪かな
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友達のような気分になる短歌よみつつついたサンマの器量
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困難を 打ち破るたび 真物を 見破る心 得て満足ぞ
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車窓から マンション明かり 見た時に それぞれ暮らし 切なる感ず
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私と調律師の指揮イコール調和されないph1
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「日清の焼きそばインドの味がする」「インド味って?」「スパイスの味」
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寒空の駅のホームの豚まんよ 各駅の駅を電車が過ぎる
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検めて 親爺に思う 親心
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眼が覚めて仄かな白の満ちた部屋ここから見えない月の光に
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北国の寒波の報を聞くたびに この島国の広さに気づく
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「安全を……」満員電車の出入り口仁王としての務めを果たす
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いつまでか 他人を支配し 有頂天 命令ばかり 抑圧時代
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子供にも 自由と権利 保証する 条約あるの 知っていますか
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