恒例の松前漬は吾の仕事 醤油と酒と味醂をあんばい
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室温を確認したら13℃ 蒲団の中に手足ひこめる
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庭活し落ち葉舞わぬは楽なれど 少しの未練将来見据へど
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年の瀬に 子らが集まる新年の 食材求めあれやこれやと 
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臥す妻へ味噌汁つくる年の瀬の寒き厨に湯気立ちのぼる
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ある子供 ミノムシのミノ 剥がしたよ 代わりのミノを カラフル毛糸
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ミノムシは メスはミノから 出られずに 短命終える 切ない事実
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愛猫が 白樺の木に 登ったが ニャンパラ出来ず 落下し鼻血
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ゆりかごからブランコへ。帰り道、少し線香の匂いがするね。
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もう少しここにいたいと望んだら 世界はどこか変わるだろうか
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編み物の目を数えつつ聞いている坂本龍一闘病の日々
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耳鳴りが気に障るほどの寝室にあなたのイビキが思い出せない
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次のページは厚いベーコンを食べること 実現できる夢ノート
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年暮れて 有象無象の 声なき声 包んで降らん 新雪の夜
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もう少し詰めて、シングルなんだから。でも、この狭さを離したくなくて。
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起業した 元上司の メールには 苦悩と希望 散りばめられて
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この時間 メール処理する 静けさに 互いに終わりが 見えぬ年の瀬
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BSの 昭和のドラマに 千葉真一 コロナで逝くとは 知る由もなく
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丑の刻 聖夜嘲り 飲むココア 冷たい気配 悪い子にはと
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愛ってすばらしい だけどわたし以外に注がれる愛はすばらしくない
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きっと君はこれが最後と知らぬまま盾を背負いて走る冬枯れ
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好きな色変わったんだね 覚えてる ずっとずっとあなたを見てるし
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目覚めればまだ付いている取れてない抜けないたまり場脳疲労宴
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特定の人にだけ愛を重ねれたらそれでいいのにそれがいいのに
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お仕事を 納めた方が 増えるなか 私は残り 二日有ります
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何故俺のミスだけ許されないんだろ そう思い飲むコーラは不味い
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ちっぽけな蛙が見てる丸い空 声は響けど世界は広く
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死にたいと ツイートをした その後の 君のツイートが流れてこない
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愛に満ちた 週を過ごしていましたか 繰り返し繰り返し 主は我に問ふ
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玄関前 君のことだけ 思い出す 足に力が入らない
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