輝きの名前冠する僕の星 閉じ込めてみてほんとにいいの?
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花ひとつ 花びらひとつ 栄華去る 人摘みてゆく もう枯れし花
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本当に あの日はなんか 変だった 朝から夜で 5回バッタリ
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ノックして。 ねえ尋ねてよ ああそうだ 誰も此処を 知らないね
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「青い」「見えない」 なんて脆い。 そんな彼は 今者何処に
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幸せって何だっけ 過去の自分は楽しそうだったな、と 溜息一つ
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ことしからは暮のはじめに新年がきます誕生日おめでとう
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十二月 なったとたんに 一年を 振り返りもう まとめに入る
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言葉から 真意を知りて 気落ちする 人は皆そんな 経験をする
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数日で 飽きた日記を 懐かしむ 最後のページ 隠した本音
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「胸貸すよ」「助けてあげられなくてごめん」届くLINEに救われて/会議のあと
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トホホの日、予感があってなおトホホ。悔し涙をプラスにせねば/師走朔日
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ちょっとだけヨコシマなことしてみる?と肩にもたれる霜月晦/八年目はじまる
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何時迄も 刻む円環 夜に臥して 今日もまた死に 朝と産まれる
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本棚のスペース開けたはずなのに まだ床に本やっぱ増えてる?
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言の葉に 包み届ける 短き歌 この声すらも  狂想曲 カプリッチオ
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人間は 脳司令こそ 才能ぞ 全ての技は ひらめき次第
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半月が照らす地面と時間さえ共有したくて私は雲
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可能性 一つにしない 探求と 美的センスは 愛すべきかな
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風に乗り 青い扉を ノックして 心の音を 奏でたい
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変わらない 例え 僕が君の 前で線路に 飛び込もうとも
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幸せな約束がある7日間 切なく苦しいあと7日
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払暁の雷鳴に目覚めて神棚の水と塩を替へあまた願へり
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業火這う赤い布団に浮き沈み 乳掻きむしる遊女悲しき
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おい下僕 犬だ犬いる他の犬! 問答無用 我を引きて犬
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時流れ 年明け妻の 三周忌 春には父の 一周忌… /寺に依頼す
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朝の窓開いて今日も遠く立つ桜紅葉さくらもみじの輝きに会う
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始めよう悔いのない選択をして生き埋めになる最期を拒む
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名も知らぬ木に艶々と赤き実や 名も知らぬ鳥梢渡りぬ
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ひと様の花壇眺めて昼散歩陽に照らされし赤きマンリョウ
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