楽になるために赦すのか 眼の前をただ茫漠と暮古月逝く
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珍しい テーブルさん座 知りました 我が好奇心 我ながら好き
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冬のせいだからさみしいだけだから 秋に会えなかっただけだから
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お会いする 機会は今年 最後かな 今年最初の 良いお年をと
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卒業アルバム、いくらだったの? 見なくてごめんねっ お母さん
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道端に 私のだった ビニル傘 なんでこんなに 骨が見えるか
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春告げる鳥のさえずり聞きながら古い外套捨てて旅立つ
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それに悪意がないのなら 私は何に苦しめられたの? ねえ
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目薬を ポトリポトリと 垂らす度 残り時間は 刻々と減る
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かんたんな言葉ひとつで夢心地 ちょっと浮くだけ空は飛べない
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子供でも 尊敬できる 人もあり 年を老いても 幼い始末
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ひとりだけ住む人の手で丁寧にただ撫でられているカーペット
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基本的 貧乏人が できること 短歌小説 作詞作曲
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君のこと 思い続ける その度に 想い深まる 永遠とわに恋する
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金持ちが やりたいように やってれば マルクスレーニン 蘇らせる
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誕生日 祝ってくれる 人よりも 贈ってくれる A5のお肉
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農家から 一万円で 買えるのに 店頭売りは 二万と五千
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年の瀬に 地震が続く ご時世に いまだ原発 続けるつもり
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そのうちに 罪の重さで 潰されて 悟空のように 封印される
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スクワット 教えていたら 立てなくて お父さんの背 おんぶで帰る
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タコ焼きを 食べ過ぎました 体には 悪いと思う B級グルメ
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最果ての地で君の名を叫ぶには あと半歩分、想いが足りない
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積む雪のはじめは六花ひとひらのあまねく広く銀世界見ゆ
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君のそのハンカチ落とす悪い癖 私の恋歌で対抗するね
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夜は冷えて目覚めるたびに一つづつ電気シーツの目盛りを上げる
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手首切るためのものではありませんカッターナイフの刃じゃ弱いよ
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十二国記、まさかUtakataにも同志ファン !? 今ミュージカルもやっていますね♪
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凍える夜 肌を刺す風 いと寒き 僕と君との 心の距離
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クローバーを 押し花にして 祈り込め こんなに可愛い ハートの形
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なんとなく やめる理由は なんとなく なんとなくはじめ なんとなくやめる
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