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何も無い私の頭何も無い心も無論何ひとつ無い
5
バカなのかリズムのせいか名前出ず「劇団ひとり」じゃないほうの人
8
母さんが千の風になってたら怒るだろうか鍋を磨けと
13
如月の曇り空には小雪舞ひ スノーシューズで足を固める
15
孫娘 父ちゃんのため夕餉作る一人キッチン 成長に目尻さげ
4
ビッグエア 空飛ぶスピン6回転 画面で観る我 目が眩むほど
4
「
寒みいから ひゃっけぇ水は 掛けねぇよ
(
寒いから 冷たい水は 掛けないよ
)
」母がつぶき 墓石乾拭き /父月命日
22
雪予報 被る害など 裏腹に なおも踊りて 童心の残滓
6
昨晩の吹雪は去りて幹の間の
一音
(
ひとね
)
放つるヤマガラの
朱
(
あか
)
11
コルティナに 聖火灯りて始まりぬ 氷雪溶かす熱き闘い
8
「おばさん」は 終わりの
合図
(
サイン
)
じゃないのよね未来を走る コースの呼び名
14
古希なのに若い伸びしろしかなくて「余命五十年」が口癖
13
失くしゆく 父の背なかに 陽が落ちて すべてが愛しき 冬のひととき
14
幼かった私に贈る指定席「大丈夫」という切符握らせ
19
孤高なるお花畑の駒草に寄せる思いの
政
(
まつりごと
)
あれ
20
調べずにIKEAの棚を買うように今度会ったら結婚しよう
3
雪道の三本の轍にすれ違ふバスの運転手らの思ひやり見る
8
玉蹴りを 本気で楽しむ 大人達 この夢の舞台 百年後にも
6
肉球を押し当て マッサージをす如 母想ひ 布団を踏みぬ猫
14
自覚しなければ日本の岐路なのに低調過ぎる政策論争
16
働かぬ圧倒された自制心ずっと待っても花は咲かない
8
T
v
e
r
と
U
t
a
k
a
t
a
にゆるむ ほぼほぼのひがな一日 残りのわずか
10
優雅舞ふシラサギ冬田に降りたれば鶴と
見紛
(
みまご
)
ふ美し一こま
23
花街のおもかげ残す軒先に置く草花のなにがなにやら
5
山笑ふ 光の中に白梅の 芽吹き膨らみ春を待ちをり
17
君の目の光が消えるその前に僕ならずっとここにいるから
7
手のひらに まっすぐ伸びる 感情線 君への想い ぐるぐるまわる
5
時計から四日も逃げて端の席 眠った体が振り子になった
3
玄関の扉の向こう 鳴き声響く 君待つ我が家 帰るしあわせ
6
蹲
(
うずくま
)
り風の唸りに
苛
(
さいな
)
まれ 哭いた夜すら
明日
(
あす
)
は待たない
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