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この先がぜんぶ見えている男は親切面して地獄へ誘う
5
桂むきみたいにいつか境い目でうまく一皮むけたらいいな
6
失って 得ることもあり 戦後日本 賛否もあれど 支えたりけり / 微力ながら
12
嫁、娘、母の三役こなしつつ、守るつもりが守られる日々
27
白鳥は西日に白を
煌
(
きら
)
めかせ今夜の宿へ歌をうたって
18
寒暖差で乱れる自律神経と花粉黄砂でダルい毎春
18
晴れた日の 雪解けの音 心地良き 穏やかな風と 春色の空
12
つた絡む桜の古木塀越しに そっと春待つ
工場
(
こうば
)
はうらら
9
捨てようと思えどそうはできぬこと捨てていたなら違う人生
10
築30年 思い出だけが残されて 今はひとりで今日を重ねる
15
住んだ街二十年ぶり訪れてとんがっていた我浮かび来る
12
住んだ街二十年ぶり訪れてまだ在る本屋看板見入る
8
沈丁花 花の香りを 全力で 主張する様 命短く
22
お決まりの席で過去問にらんでた子の笑顔祈る 春の図書館
10
AIは 人間よりも? 褒め上手 自ら手綱(たづな) 強く引き締め
13
春色に染めたネイルの手の甲は幼き日に見た祖母と同じ手
21
ここかしこ 羊一頭 解体する 犠牲祭の日を 村は賑わう /カンドヴァン村
8
あと5キロ痩せて綺麗に春までに! …決意ゆるがす菓子の誘惑
23
部屋咲きのハイビスカスに彩られ 冬のリビング早や夏模様
13
落ち込むわ… 店のガラスに映りしは老いて太ったわが姿なり
19
まぶしげに めをほそめたる ねこのてを そっと握って 気持ちを交わす
19
国の長(おさ) 命が一つ 消えていく 巻き込まれたる 無辜の民あり
14
ミサイルの 誤爆はなしや カンドヴァンの 土産の帽子 取りて撫でつつ /ダブリーズ近郊
8
アイフォンを鞄に入れる 今日だけは迷い悩んで自分で決める
8
闘病を支えてくれる診療所 紙のカルテは地層のごとし
19
寝てるとき 幸せなワケ 知りたくて 人の存在 失くす春先
7
土温み 駅ロータリーに 下草を食む 鳩・雀 カラス横切り / 訂正しました
12
赤と黄のポール折れたり曲がったり 君にも厳しい冬であったね
13
テヘランの ハイヤームホテルの 戦禍など 知りたきことを 知る術もなく /2月28日米国・イスラエルのイラン攻撃
9
「愛してた」「てた」ってなんだよ 逆光で顔が見えずに八重歯が光る
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