道連れがなければ死ねない弱い僕を赦してください行きずりの人
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学舎まなびやを巣立ちぬ我等に 贈られし鉢植パンジー 門出の祝ひ/小学校卒業の日
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よるりて オリオン低く 南空みなみぞら 誰かが云った また来ん春と
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藤壺の花の重荷と伏す影の深きを君は踏みて行くらむ 〈題詠 壺〉
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花や木々 空の蒼さや風さえも 短歌うた詠みめし日々変わりゆき
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珈琲の向こうに君の笑い顔 世界をちょっと許せてしまう
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伸びる雲 夕日隠して 広がるは 十五の頃に 見た青い空
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ミサイルが空を裂こうと、庭先にブルーベリーのひかりは伸びる
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抗うに 嗤う豚にも 睨むなら 蓋し少女よ 人間であれ
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赤触手 身を委ねるは 愚かな 嬌声響く 苗床の部屋
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カッターで青い画用紙切るようにツバメが一羽飛んでいく朝
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絹の雨 しなやかに降り 朝霞  濡れて色濃き 野辺に咲く花 香こぼれて 乙女ときめく
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すべて嘘 この世ははりぼて悲しいね そう言いながら今日も着飾る
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この間夜逃げした中国物産店。お店の奥に佇む仏像。
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飽和した しゅわしゅわブルーのびい玉に しつこく残るキミの分度器
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もしも選べるとするなら死ぬときはあの夏の海に身を投げたい
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じーちゃんとハイタッチすると孫が言いウインド下げる息子の背中
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ボイルイカ我の旨みが欲しければ海まで来いと白く横たえ
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空腹のこの喜びをたれぞ知る飽食牢を釈放間近
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フォークルとトワ・エ・モアと赤い鳥 プレイリストはこれだけでいい 
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晩年の母 慣れぬ手つきで嬰児ひまご抱き ひろがる笑顔最後の写真
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週一に 来る孫からの ハグ受けて たちまち我は 充電満タン
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二日間 メールを開けず 仕事して 週明け未読 百件超えて
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閉じたまま 瞼の裏に 映るのは 春風にゆれる 鮮明な桜
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年度末 締切迫る 協議書を 作製しつつ ランチはおかき 
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誰にでも苦手はあるさ 散歩中猫に出会うと逃げる柴犬
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ハイハイで 一目散に 孫三女 ママをスルーし たこ焼き見つめ
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冬衣 脱ぎて身寒し 梅香る 日向歩みて 身温くむや  山嶺碧濃く 空澄み渡る
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棚ぼたの 絶えて無かりし 宿世(すくせ)かな ふと食いさしぬ 春のぼた餅 /宿世拙ければ
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五年前はコロナ禍だつた長男と親が知らない卒園のかぜ
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