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偉そうにするなよ、私。毎朝のバスであの人に会うの期待してて。
4
春日和 風に向かって 飛ぶ鳥の 羽ばたき二つ 街を乗り越え
11
朝起きてコーヒー香りトランプを 指を一回ハートのエース
3
何処
(
ゐづこ
)
から 風に
攫
(
さら
)
はれ
零
(
こぼ
)
る種
健気
(
けなげ
)
に咲く 道端のビオラ
17
この国に 不穏な空気 満ちてきて 自由の意味を 今問い直す
12
人のよう うまく化たと褒めあって 春はほころぶ毛布の宇宙
4
ピッと鳴りかざして測る体温計デジタルは見ぬ熱も心も
8
つぼ八や養老乃瀧通っては鳥貴まぶしき昭和の夕日
10
朝に聴く小鳥の囀ずり心地よく
鵯
(
ひよ
)
の絶叫減るセロトニン
4
目に留まりこころに留まる楽しさが ひとつふたつと増えていく春
13
青き日のきおくに酒を注ぎ合ひ同い年しかゐない呑み会
9
不都合さ 出始めて知る 老化なり 長い付き合い 時は過ぎ行く
11
羊焼くアベルを神は寿ぎて 穀物捧ぐカインを疎む
14
また来ます またとは何時か ふわふわと 予定に書けない 予定が増える
11
前世での 約束のため 現世へと 君を探して 約束の地へ
3
青空へ白木蓮のつぼみ立ち再起の君へ春を祈りぬ
21
いつからか 砂糖入れず飲む珈琲 苦き味わひ心に満ちて
16
一輪車押して
媼
(
おうな
)
は春の道 株に土付くほうれん草乗せ
24
ネギ油 炎が上がるカウンター 香ばしい麺 一気に食す
13
小窓から 月灯り漏れ 静寂な 離れの茶室 無の一服を
16
歌の橋 月まで千年つらなりて重ねる短ざく飾る浮世に
12
ニコニコと いつも機嫌が いい俺を 嫌いと言う奴 いつも不機嫌
3
夜明け前 ケーンケーンと 鳴く雉や 羽音で威嚇 明けても止まぬ
8
書きかけの言葉の脇に茶も冷えていつよりここに我ありしかな
8
液晶の青き光に浮かびしは誰が指の跡ぞ名もなき塵か
6
エアコンのリモコン探す
3
時半
28
度の脱出ゲーム
2
一夜にて大地を覆いて地を築き
幾世
(
いくよ
)
幾歩
(
いくほ
)
に減る
土瀝青
(
アスファルト
)
8
君がためクレーンゲームにお金積むボタン押す指に期待ふりつつ
4
「このたびは・・・」心とりあえず会見でうわ言連ねる紙のまにまに
5
春のはず視界は温し凍る風お昼の旅びと陽風サンド
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