太陽も 月の光も 通れない ここにいる証の影法師
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手を洗いごしごし鏡でいーをしてうがいぺっぺ私の五十音
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嵐去り鋭利な枝が突き刺さる大地の痛み感じて嘆く
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胸の上 安心しきって眠る君 吾の呼吸に 合わせる寝息
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後を押す 力はたぶん 3グラム 昨日とちがう あたしを見てよ /
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息子きみからの伊勢のお守り 忍ばせて 憂い有る毎 そっと手で包む
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見納めや戯れ吐きて佇めば雀囀り朝陽昇れり
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旅行行こ 貴女の些細な 一言が 日々のモチベを あげる魔法に
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貧すれば鈍するっていうのかな お金じゃなくて 精神こころの話ね
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ストレスにされ 心が折れさうな時こそ 歌に息を吹き込み
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帰り道 車中で話す 横顔を 独り占めす 幸せな時
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緑萌え 公園の芝 刈り終えて 昨日のスタッフ想い感謝す
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ウトウトと 仮眠のつもり 少しだけ 横になったら しっかり朝に
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新緑を 眺める貴女 笑顔見て このままずっと 時を止めたい
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ドウダンの落ちし小壺を手のひらに鈴の音かろき雨あがる朝
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石段をただに登れば青もみじ葉裏に透けし人の思ひか
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まっすぐに見つめてくれる猫がいてモディリアーニの少女のごとく
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仄明かり 鐘の音響き 川面揺れ 次の鐘との 間がまたよろし  
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樹海より富士を見上げる従兄の絵一年かけるも納得いかずと
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チートして 無敵になって クリアして 死ぬることとは 生きることと知る
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シャキシャキのサラダの似合ふ季節来て えんどう食めば春ののする
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日曜の孫の笑顔を買い足してレジへならぶや 木曜の午後
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水温む 小川に揺れる黒い影 蝌蚪かとは静かに代掻きを待つ 
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稲の種なれどわざわざ「籾」と書く豊葦原の瑞穂の国なり
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十円を 落として覗く 自販機の 下に転がる 拾われぬ春
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死の病 いずれ誰もが亡くなる身 生き急ぐことめられぬから
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湧き上がる 声音の文の 結の灯は 萌えどほつれぬ 恋の糸かな
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過ぎし日の 記憶次々と 浮かんで消えて 眠れぬままに夜半深々よわしんしん
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一キロの 氷を作り 明日来たる 恩師と笑う 待ちの琥珀酒
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恋ひ慕ふ あなたとともに 歩み生き 叶へ遂げなむ ふたりの夢を
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