こだわりのドリップおぼろに 明け暮れの 令和八年 コロナ禍遠し
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夜空咲き高鳴る鼓動の重なれば光る横顔ただ追ふばかり
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街中の天然温泉露天風呂 裸で見上げる伊丹離陸機
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大輪の 薄紫の深見草 甘き香りが我を酔わせり 
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ねじれたる古木に藤の花ゆれて風にささやくゆかりのお下げ
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豆の花 咲ひて閉じらば実となりて篭を満たすや五月を待ちて
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平穏な毎日のため無神経な輩と戦い捥ぎ取る勝利
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十月とつきぶりの投稿駄文の掲載にラミネートして外来に貼る
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1日に二回までのバファリンを信じて眠る 雨の火曜日
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夜が来て朝が来る前 ことの葉はあとかたもなくこぼれたあとで
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祈られる 千字程度の人生で、お前にわかるか。わかってたまるか。
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朝焼けとノートPCファンの音 ぬくもる膝にいないあの子は
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空白が創造力を掻き立てる さふいふうたを僕は詠みたひ
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通知切る 軽い言葉の あぶくなど 底なき日々を 濁らせはせぬ
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二月頃寒かったんだと実感す引き落とし額さっき見たから
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葉桜の 下で今度は ステーキを 焼くよと言って 君へ手を振る
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いつか来る終わりの話をしてるのに 一緒にさ、とか言うのほんとに
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青空に 港の見える 丘の園 エーゲ海へと 旅立つ心
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春の朝 揺らめく青い 花ひらき 夢を届ける スターフラワー
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我こそが 正義と思う その時に ひとが行う 正しくないこと
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花見つめ 恋して愛の 芽吹きある 人は命の 尊さを抱く
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火に揺れる 吾の影の在り 安堵して 見上げる星は いにしえの歌 「二句目を少し詠み直しましたすいません」
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眼裏に 君と過ごせた 日を映す 再び逢えば 闇へ星降る 「五句目詠み直しましたすいません」
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くちばしに 綿毛の雀 突風へ 跳んで一瞬 銀河を描く
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夕風に 揺れる若葉の 向日葵へ 育つ君との 夏の儚さ
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塩焼きの 鮎に蓼酢が 恋しかり 思ふ水無月 川の夢見る 「蓼酢 たです」
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夢を追う君は私を置いて行く どこまでもどこまでも遠くへ
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もうぬか 問へど答へず たはぶれば 笑みに綻ぶ ちご空寝そらね
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関東と 関西という 味の差を 優しく繋ぐ ミツカン味ぽん
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木金を休んで八日の連休を自慢するなよ無職の吾に
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