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友にだけ手書きの手紙しのばせて事務局報告封入終へる
11
「誰もゐないとき倒れたら・・・」と云へず妻渓流釣りの解禁近し
6
下の子を連れて春日に義父見舞う花粉の
光
(
かげ
)
にけばだつマスク
6
お互いの 生まれた時代を 掛け違え それぞれの家 帰る足取り
12
祈りつつ入試のあとの氷雨にも土わり芽吹く蕗のとうかな
20
「いつ来たの」何度も父に聞かれるが そのたび笑顔が咲くからいいや
19
ヒヨドリに花芽を食まれ紅椿 一輪二輪春を待ちをり
22
キミといた 数年間は もしかして… いやそれはない 横で寝ている
2
反り返る 右の親指割れ爪の 苦節に耐へて吾を支えをり
17
歳経てど 旅と映画と音楽を 語り笑ひし
時代
(
とき
)
色褪せず
20
空冴ゆる 白煙上がる 雪富士の 岩落つ滑り 山の背なだれ 静けしや
3
嶺ゆけば 風の音のみ 冬深し 雪なだれ落つ 山の背渦巻き 雪吹雪 おろし風吹き 陽炎立つや ひとり影
1
雪吹雪 足跡絶えて 静けしや 空くれないの 雁羽ばたくや 灯灯る 凍つ峠解け 夢か現か 君の影
1
深山ゆけば 水の音のみ 夏深し 清水湧き落ち 早瀬渦巻き 水しぶき
1
冬深し 茜に燃える 富士の背に 雲海に埋み 薄墨染まる 春隣
3
凍てつきて 雫の止まる 枯木立 冬の陽射して 雫滴る 雪解川透き 碧さ底まで
2
天高く メジロさえずり 梅の園 川青く冴え 梅の香こぼれ 春の陽射し 春うらら
1
天高く まさをなる空 雪富士の 凍つさざ波の 薄氷崩れる 春隣
4
富士氷る 寒さ帰るや 冬の空 薄氷弾け 仲睦まじく 親子鴨
4
話しかけ 首傾げると
蒼瞳羊駝
(
きみ
)
もまた 真似するように 首を振った
5
タクシーで 帰る我が家 三十分 早く着けと 目を瞑る我
3
バスに乗り 向かう病院 着くまでに 乗り物酔いと 人酔いで
2
ラジオ聴く 何度も流れる ショッピング 数量限定 意味があるのか
4
しんしんと更け行く夜未だ眠れず 静寂の中うつつ彷徨う
9
膨大な時に吹き込む息の精 膨らむ風船ひもを手放し
9
こみ上げる 君への未練 はらいつつ 微笑み湛へ 別れを告げむ
11
常夜灯、「こだま」と呼ぶのは稀らしく 通じた人と友になりけり /2025.02.02
12
並び立つ者などいない君ひとり誰もが誇れ己が命を
12
どこからか さっと現れ 動けない 車助けて 日常戻る
6
飴玉を噛み砕かずに舐め切れるそれぐらいには心穏やか
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