うっすらと雲の薄衣うすぎぬ纏う青の初々しきかな立夏の空は
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また違う違う風が吹いた時風は答えと疑問を乗せて
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初夏の風になびけば天人が舞うかと見える白藤の花
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六秒は助走となりて噴き上がる 怒りの灰、会議室に降る
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雀って案外怖い顔してる俺も思った望遠写真
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君の言う車故障で会えず去る五月五日でも明日が在る
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何歳になろうと子は子親は親そりゃあ子だもの面倒見るさ/面倒
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大きけりゃ大きいほどに映えるけど ベランダ鯉も龍を夢みる
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移りゆく時と摂理に逆らいて 二つの木の葉の舟はひとつに
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白布しらぬの茅葺かやぶき屋根に つきあたり 滴る水こそ 池にもなるかな
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逃げ水の向こう側見むとする 極地に落つる太陽歪みをり
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人はみな高き星見て その横の名も無き星は 忘れ去られし
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春風が 野花にさわり 雅楽なり びわも実るか たいこの越天楽
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どこまでもオセロの石は裏返る手番の来ぬまま 踊るひだりて
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雲の馬 風にちぎれて 走り去り 荒れた海また 鏡となりぬ
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鳥たちは 声でやり取り 子ども等は ボールやり取り 端午の節句
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覚へたての英語をしゃべる 姪っ子の 乳歯抜けをる無邪気な笑顔
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バス降りてふと振り向けば鮎沢の空に聳ゆる富士の白嶺
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親指ほど らしいよヒトの 魂って 一寸五分の 虫すごくない?
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うりずんの 頃を過ぐして 青葉吹く 風のまにまに 「みずりん」は来ぬ  /水野英明氏改名「みずりん」
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耳遠き 君と居るとき いつよりか 隣に座る 常の如くに
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能舞台 所狭(せ)きまで カルテットの 楽器が並び ジャズぞ始まる /高槻ジャズストリート野見神社
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清らかな 水湧き出づる 水口(みなくち)に 引きし菖蒲を 母に渡しき /端午の記憶
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山の匂い、タバコの匂い、春の匂い、虹の匂いはあなたの香り
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無作法と礼儀を糺すこの俺は無邪気を知らぬ無作法以前
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見上げれは ビルのガラスに 雲流れ 立夏なりたり やる気頂く
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幼稚園保育所そして観光地われて泳ぐ鯉のぼりかな
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機嫌良くお散歩中のブルドック背に乗るパグの子必死の形相
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ねこ母となりて十年半となり つまの姓になり十一年目/結婚記念日
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子供の日 母に感謝を捧げる日 知るよしもなし幼きころは
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