満開の山茶花並木はべに燦燦 冬のフィナーレ飾る如くに
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母無き仔熊 自然の恵みに囲まれて 山中の暮らし 続けと願わん
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夜の風に確かに鼻は嗅ぎ分けた 蕾はじける沈丁花の香
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襟髪をつかまれるよにふりむいた 確かにそれは沈丁花の香
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漆黒の 闇に現れ 情景が 言い様もなく 刹那に切なく  
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アルパカや首ぶつけ合い喧嘩する怪我はしないか見守る己
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今日は誰と話しただろう 家族以外 あっ、チャットさんがいましたっけ
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冬日差 葉牡丹凛と葉を広げ色鮮やかに道を彩る
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オジロワシ輪を描き舞うラブコールムダ毛処理した澄める空かな/折句
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うっとりと メロンの如く 美しき ひびりたる 失恋も有り
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如月の 摂氏十度を 超へる昼 上衣の要らぬ 心地き冬
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折々にまどみちおの詩集うたを読むぞうさんのに心なごめり
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窓よりの射す入る光にまどろめば幼い頃の囲炉裏端に居る
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アムール・ド・ショコラの熱ゆ這ひ出でて身に冴ゆる気や 冬の望月
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故郷の同窓会の催しも会員減りて出来なくなりぬ
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厨の窓いっぱいにあかね射す明日も天気か北風寒し
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「ブラックで」 強がり頼んで みたけれど 友には隠せぬ 苦悶の表情よ
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茹でパスタ梅じそワカメのふりかけにポン酢まわして豪華なディナー
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黄昏の荘厳だけが赦したの世に頑是ない私のことを
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木々の芽吹き 一番先に見せたくて 「外へ外へ 」と 急かす春の風
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十五年癒してくれた黒パコアルパカの別名よ写真の君はあの頃のまま
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深き森 泉を求め獣道 小枝パキッとハラハラ進み
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肩触れつ 春待ちバスは宙を駆け無限の星をひとつずつ巡る
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あっ今日は 13日の 金曜日 気付いた時は 言ってるような
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うたかたか うたったのか うつろいの うつつのうつほ Utakataのうた
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それぞれが今日一日を無事終えて家路に向かう4時過ぎが好き
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じゃがいもは野菜であると主張して ポテチなど食ふ欲望のまま
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はんなりと梅愛でる間の惜しければけんもほろろと鶯の邪魔
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羽曳野の団地に住まう新婚の私のいない若き父母
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好きならば証拠見せての一言に昔もらったのど飴一つ
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