本物は 阻まれようと 生き残る そしてそのまた 逆も真なり
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余りにも 些細なことを 褒められて 喜ぶ自分 哀れに思え
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青年に ハゲと言われて 子供らに あっちへ行ってと 言われて生きる
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少しずつ 見えなくなりて 少しずつ 聞こえなくなり それでも生きる
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歩く距離 行動範囲 狭まりて 痩せ衰えた 肢体の極み
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確実に 視力落ち 運転も ままならぬよう 老いたる極み
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湾岸に 何も云わない 日本の 明日は我が身か 暗い淵みる
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時の波寄せては竦む残命にドプラー効果や紫の綾
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たわわ咲くミモザの花も寒かろう 弥生の風の冷たきに揺れ
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クドリャフカ今度こそ家に帰れるよう鐘を鳴らせ鐘を鳴らせ
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いつになる戦争のないこの世界 対立報復 悲劇生むのみ
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春炬燵さぼったリングくっきりと靴を履いたら小石が痛い
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桜メール既読つかぬまま去年こぞの春  長きくうの胸にはなや咲くらん    
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平常時の陰茎のサイズと自慰の回数の関係性を証明するとき少年は無垢を捨てる
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かつて吾を守った肩を追い越して あたたかな子を洗う夕暮れ/老いた父へ
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天空の 宮殿の鳥 鶯は 春をつげむと 舞い降りて
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震災のあの日を胸に刻みつつ 静かに閉じる今日のまなざし
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作文の一枚も見せずさよならした教師よ 満月を嫌えない教師よ ぼくの教師
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思い出の プロローグあり 住宅街 夕焼けのなか 鍋の湯気立つ
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初めての俳句は教師に鼻で笑われそれから俳句を愛することをやめた
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スマホさん 求めるものは 検索と 電話にメール で充分です
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時にぎゅむと掴みたくなる首をもつ君は親とか殴って後悔とかしますか
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遠き日に 思い描いた 夢多く 白髪混じりて「夢」夢となり
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幸せな湯気が並ぶ食卓のテレビに映る遠くの爆煙
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はや満開 多摩川河川敷 白く染めをる雪柳や 早春
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震災後 溝があらわに福島県 震災長者 主なき家
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西日射す 部屋の隅にて 泣く君の 髪に映ゆるは 明日への光
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風雪の深夜に真の自由あり(警邏の人を無視する場合)
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群青と 恋明かした道に 茜さす 窓に腰掛け 微笑む眼鏡
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「寒いからあたたかくして寝るんだよ」その言葉に包まっておやすみ
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