巡りくる回忌を前に 父の背中流すごと 墓にそっと水をかけ
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マスコミと 民の狭間が 深くなり 声なき声を 叫びたりけり
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ただ人が我慢しているそのことを 美徳と呼ぶな我慢と読んで
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いいね数いい歳すごして貰う花 若いよ若い未成年だよ
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寂しくてフォロー外したあの人を検索したりしてしまう夜
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久々にショートケーキを食べたいな星新一 のショート片手に (もう覚えてない。まだ未読の話もあるはず)
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そこかしこ 光あふれる この街は にぎやかすぎて 星が見えない
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けどわたし何者かにはなれずともあなたの中の何かでいたい
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偉人さえ時が変われば暴君で見方変われば英雄となる
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僕たちが 不動と信じ すがるのは 昨非今是の 正義に過ぎぬ
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またひとり友が逝ったと嘆くなれ八十歳やそとせ生きればそりゃぁあなた
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目の前を ずぶ濡れの人が 歩いてく 晴れるのを待つ 僕らの前を
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窓越しにうっすら聞こえる雨音とエアコンの音喧嘩している
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あそこだよ河を渡ってみんなにも話し続ける成河見せるね
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春らしいひかりが僕の自転車に反射している きみに会いたい
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挨拶に「父」と呼ばれてこそばゆし モノクロの子のあどけなき日々
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眼裏まなうらに浮かぶ何かに呼びかける帰ること無い返事を待って
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施設での義姉あねの暮らしも一年にスマホの画像に「私じゃない」と
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ゆっくりと 二十数えて 温まる 気づけば二十 超えて幾年
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パソコンの天寿を確認せしあとのハードディスクとメモリは形見
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ぱらぱらと雫は頬に傘以外のものならぜんぶ持っているのに
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後輩に 可愛いだけじゃ ダメですと 言われたけれど 我可愛いの?
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じゃんけんぽん あっち向いてホイ じゃんけんぽん あっち向いてホイ はい僕の勝ち
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来年は 手作りチョコに するからね そんなことより そばにいてよね
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丸まった背 いっぱいに陽を浴び まどろむ君 束の間の春 明日は春寒
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梅の香をマスクをさげて深く吸う 鼻炎の吾に油断をさせる
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今もなお時を刻めり腕時計 手にとる朝に早春の風
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考えず生きることだけ教えられその日が来たら切り捨てられる
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弟は確かな手つきで淀みなく描く弟みたいな図形を
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枝垂れ梅のトンネル抜けて吹く風は戻りし寒さと芳香乗せて /梅林にて
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