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街中の
B
G
M
がワムだらけいやまてこれは本家ではない
11
兎に角も 『共時性』てふ幸運に 今日の一日 賭けてみようか
8
池の
傍
(
はた
)
葉も艶やかに石蕗の凛と咲く黄に元気もらいぬ
14
うりざねに長躯の女性大臣のメモなし答弁や涼やかなりける
4
死にかけのピアスホールにねじ込んだプラチナリングが風に揺れてる
6
アラームを止めた切り 二度寝に嵌まり 温き毛布の 冬の誘惑
14
「膝栗毛」三日読んだら
伝染
(
うつ
)
ります お
ゑど
(
江戸
)
言葉にべらんめ調が
11
「看板は女ばかり」と子が糺すフィリピンクラブ男の楽園
4
背にけはい手持ちぶさたの店員と胡蝶蘭たつカウンターひとり
7
みかんむき一房ゝ食べるのは
めんだふくせへや
(
面倒臭えや
)
三房で三口
9
爺会で カラオケ歌えば盛り上がる ラストはいつも大合唱に
10
同級の
縁
(
えにし
)
途切れし友の居て似た人見らば後悔募る
22
赤い実を食べずに鳴ける鳥あれば夢の共生ユートピアの庭 / マンリョウ四株
17
ニイタカヤマノボレといふ暗号が真珠湾へと血潮たぎらす
10
生活に そこまで笑いは 要らないと 言ってたキミは いまどうしてる?
1
世界は綺麗だ。都会の喧騒も山奥のざわめきも
2
困り顔、眠そうな顔、首傾げ。笑顔、泣き顔。どれもかわいい。
4
冷たいな 冷たくしたのは僕だった 優しくないと優しくされない
8
別れの
瞬間
(
とき
)
知らなかった 私はね きっと貴方の
囚われの身
(
ジュリエット
)
1
夜深くなゐに飛び開け非常口誰も出ぬとは思っていても
18
死にかけて 話のネタが ひとつ増え べッドの上で 構成を練る
6
死ぬ時は 意外とあっさり 死ぬんだと ストレッチャーに 寝ながら思う
7
地獄への 招待状が 人違い 謝罪もなしに 追い返される
4
深く息吸うと白雪入りきてこの冬僕の母国語は雪
20
憧れのまま 置いておければ 美しかった 壊した以上 踏み込むしかない
3
なにごとも ないこと願う 冬の夜 寝るに寝れずに ニュースをながめ
10
京都大 近くも遠い 私の憧れ 今年で決めて夢の先へと
5
11
年たって移ろう心模様 部屋が変わってタオルもかわる
8
わけもなく 重い心と傍らの 綿抱きかかえ 見る白昼夢
4
夕焼けに染まる故郷の空見上げふと口ずさむ「バラ色の日々」
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