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流れ星 流れて消える 時間のよう 君と僕との 仲の良さかな
4
冬銀河 夜空に輝く 君のよに 銀河と違い 君は君だけ
3
娘たち 一人立ちしていく12月 もう少し後でもいいよと言いたい今夜
8
言葉さえおざなりになる12月 忙しいのが言い訳になる
6
寒いねと 語り合う君 もういない このまま人リになるんだろうな
6
天使とか排水溝に流したし 差し伸べる手にはナイフが似合う
1
夏からは病に伏すという君の住む街は雪 今日も明日も
23
おざなりに絡めた指の温かさ 好きって言っちゃいけない気がした
6
日記帳開いたものの昨日とは代り映えせぬ日だった今日も
8
死ぬるとは夢から醒めることであるだからこの世を愛しているの
15
右脳
(
うのう
)
には 声静かなる 人棲みて 我を動かす 物
創
(
つく
)
る
(
)
時
22
色褪せし表札にある取り消し線 故郷に残る旅立ちの日よ
24
吾子
見送
(
おく
)
る寂しさ笑顔に隠しつつ テールランプに手を振る寒夜 /また来年
24
ちま猫も添ひ寝の母の甲斐ありて 野生の力四肢に漲る
17
柔らかな光あふれる雨上がり 心地良さげに
冬薔薇
(
ふゆそうび
)
揺る
26
時間だけ共有できぬ貴方とは鏡のような共鳴がある
7
シャンプーが少量で足る洗髪はうれしくもあり悲しくもあり
18
流れゆく 三途の川の 河原にて 閻魔と石積み いろは帰すまで
3
鶴ヶ多賀盛岡姫路伊賀上野松山熊本城に行きたい
7
薄暗き師走の雨は細々と師走の門の瓦を濡らす
9
でかい犬 ああでかい犬 よだれ滝 尽きることなくボールを濡らす
13
すやすやと眠る子の頬がほころび健やかであれと願うばかり
12
キャベツしめじ ウインナいれて 焼肉のタレで一品 ビールが欲しい
19
印象派絵画のように思い出は霧の向こうにベンチがひとつ
11
緩やかな心中じみたまどろみに選ばなかった向こうを思う
14
女子からの手書き便箋手にとれば 五十年余の刹那を隔て
17
雨後の午後 和らぐ
寒気
(
かんき
)
曇天の
下
(
もと
)
南天に 光りぬ雫
28
賀状出す我が人脈も狭まりて卆寿を越せば僅かとなりぬ
21
老いて目も うとくなる日々 縫い物はせぬが料理はまだまだいける
29
いなり寿司けんちん汁に串揚げを作り孫待つ猫とじゃれつつ
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