信じれるこの人ならばとピンと来る人はなるべく信じちゃダメよ
6
日をかさね 足跡かさね 年かさね 節目を思い 風花の舞う
6
バッカスを二百二十八円で買えても食えばただ同じチョコ/今期最安値!
4
再来年のチケットが来たミュージカルどんな私が観に行くのやら
14
「生きていた言葉」に献げる徳利のセーター チョッキ ちゃんちゃんこ など
10
風邪ひかないようにね、と 膝小僧気遣われ ちょっと面映し 49歳>八百屋にて
12
荒波を海の嵐を乗り越えて船の航路は歌に任せて
9
ドキューンと胸を打たれる恋がしたい!僕の女神は何処におわすや
6
恐竜の世界を見ては匂っては踏み潰されて死ねたらいいのに
2
〈画像とは 異なることが あります〉と   明記しとるも   これはないやろ
4
港町のスーパーにしか売ってないお惣菜を見に行く朝の
4
嫌われるカラスの色は濡羽色ぬればいろ 人は見てない無限の色を
8
それが毒だと知っていてもあなたがくれたなら飲み干すわ 愛してる
6
山鹿は秋の紅葉を蹴り上げて ひとり奧山冬へと消えて
16
サルビアの蜜を吸い吸いランドセル 同じ色した夕日が沈む
7
単純に友達作りしたいだけ 邪魔するだけのサクラよ散れよ
5
陽当たりの良き敷地には 紅白の山茶花さざんか 師走のバスの車窓
13
分からない樹はプラタナスと言ってる この世はプラタナスで満ちてる
7
恋をしてみごとに散ったあの日さえ愛しく想う秋の夕暮れ
10
落葉に侘しさ感ず歳になり残り少ない葉をおもひいる
10
旅終えて通りすがりの人想う階段掃いてたあの人の手
7
熱心に漢字練習する子いて我もきちんとしようと思う
8
大気澄み冬の陽射しを身に浴びて ニューバランスに足をつっこむ
16
葉牡丹も 冬の寒さに ギュッと凍ゆ ベーグル持って お散歩行こう
12
休暇得て午前の二度寝に目醒めれば 三十路に還った心地になりぬ
10
基地局を小型ドローン左見右見とみこうみ調査か健気けなげに青空を飛ぶ
16
気持ちよく寝過ぎた朝の腰痛に悩みせしまに師走となりぬ
13
毀誉褒貶激しき「ときの落ち葉」踏み 秋の残り香 聞くひとひとり
9
聖橋 少し下ると 喫茶ショパン あんプレスに 念仏と成る
2
青空よ 寒さ忘るる 美しき 青をたたえて 我らを染めよ
11