久し振り 変わり果てたる 新宿に 驚いてみて 馬鹿にされたし
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山手線 線路の上に 作られた バスターミナル 誰のアイデア
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都市機能 進歩し続け 人間は 血液のよう 働く命
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生き詰まる 雑踏の中 そばにいて 誰も話さず 他人と他人
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新宿の 雑踏の中 人間が ありんこのよう 気味悪いかも
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夕闇に 消えゆく君へ また明日 振る手の熱を 夜風に乗せて
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おもみ増す リュックサックと 我が心
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自転車で 受ける葉手紙 新緑や
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空白を 文字で埋めゆく 春の暮れ
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猫の目に見つめられてた八時前 僕も撫でてよ愛想悪くさ
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水にゐた豆腐たちはプラ箱に団地のごとく積まれて売らる
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転がりし賽の目六と沸き立ちてお題に興ずひょっと火男この目や
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買い替えたフライパンで焼く餃子いい焼き色はよそよそしくて
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それぞれの孤独と自由の境目が乱反射するアパートの窓
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鳥辺野にただ捨てらるる習慣ならひにて 我らもいずれ残骨灰に(「プラン75」観て)
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ついてきた嘘の数だけ林檎の木 僕の庭にはしずかに育つ
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気がつけば夕闇迫る繁華街 春風の気配今宵いざなう
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さらさらと新緑ゆらす初夏の風ちょっとひんやり春の名残か
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鏡面の如き水張田みはりだきらきと夕陽いだきつ田植えを待てり
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薔薇詩ふ拓次に酔ひて瞼裏の 薔薇追ふ微睡み薔薇の季節に
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藤棚の ライトアップを 見つめつつ ホテルラウンジ 打合せ前 
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有用か その一点で 仕分けされ マッハ走行 ブレーキ欠いて
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風薫る 老犬抱へ 遊歩道 ふわり揺蕩たゆとふ 小手毬の白
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炊きたての白きお米の香ばしく 今宵も犬と飯を食ふらむ ※犬にはきちんと犬専用に用意した食事を与えています。
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喜寿ハピバ 思いっきりのサプライズ 生ある幸をかみしめし日よ
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五年経て 我が魂は 静けしや 憂い哀しみ 淋しさに堪え 海に誘われ 波と戯れ 影長くして 家路へたどるは
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涼やかな宵風よいかぜ受けて ひとつふたつ 星を数えつ ゆるりと家路へ
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家々に明かり灯りて夕餉ゆうげの香 漂う安らぎ 週末の宵
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生きていく意味を誰かに挿してほしい花瓶と僕に落陽が差す
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壁に当て 帰るボールを 捕って投げ よく見た景色 子どもの頃は
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