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難病で 手足ほとんど 動かない 少し動くの 目と口と首
8
人様に 聞こえぬ様に 超小声 まるで老舗の 囁やき女将
7
帰り道 並ぶあなたの 手は遠い 影の中では 繋いでるのに
8
ふと気づく ベッドの足元に ねこボール いつ持ってきた あそびたかったの
14
頬で書く 短歌自叙伝 史上初 たかが手足が 動かないだけ
8
ひとまわり小さきサッカーボール蹴る ひとつ未来のサッカー選手
10
冬の夜の 帳の中に 君覚ゆ 人の情けの 影見たくなし
7
春風の運んだような筆跡で 顔も知らない君に恋した /創作短歌「手紙」
15
セラピー犬抱くその手は大きくて余命ひと月 母は小さく
14
来週は 皇居で歌会始めかな 恐れ多くも 願う新年
12
いぬと 音楽と 体調で 光はこんなに光ってみえる
6
あと
三年
(
みとし
)
耐えてみるかと冬枯れの朝の冷気に
竦
(
すく
)
んで想う
14
言の葉の舞い上がる
刹那
(
とき
)
掬わんと浅き夢見し
微睡
(
まどろみ
)
におり
11
ならべよ国道
134
号線 鎌倉はディズニーかよ
3
電光掲示板の文字を跳ね返し 光の電車をただよわすバス
4
想像の二倍半ほど大きくて 妻の口癖 「ちょっと一口」
16
音楽の趣味はいつまでも
00
年代から抜け出せずにいる
5
現代に身元不明の遺体とか出てくる山の化粧が落ちた
5
人よりも寝てるはずだがまだ眠い私の身体燃費悪いの
5
今一度 振りと歌とを 叩き込め 大丈夫、やれる、いつも通りに
15
窓の外ホワイトアウト閉塞に慣れてひきこもりの冬は凪
15
人生のモテ期を3回残してるはずなんだけどいつになるやら
5
もう何も いらないと思う その次にアレ欲しこれ欲し 波間におぼる
/
思秋期
18
二度とない景色がみたい僕の目を運んで歩く奥の細道
7
「ないないない」悪意は
虚無
(
ない
)
を突いてくる全て見透せ想定内で
10
地味にいい仕事をしてる僕たちは「小さな幸運」世界へ届け
14
臨時収入喜ぶきみが真っ先に大人買いした果汁ぐみ
5
胃カメラが 好きと言うより だいじょぶと 背中を摩って もらうのが好き
6
牙を剥け爪を立てろよ寄り添うな諦めんなよ
阿
(
おもね
)
はしない
5
カッコいい 現代女性 形なり 凛としている クールビューティ
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