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さっきまで てをつないでいた ははおやが レジまえにいる このひとはだれ?
1
薫風が だるい背中を 押してった まだ動くかな やる気スイッチ
9
手はなさば 生きて帰らぬ
夜
(
よ
)
を重ね 二度目の春の 横顔盗む
6
生きていく沢山の花を抱えて歩いていく砂場の裸足に
5
喪失の 度に一首を 創出す 一種の素質が 自死阻止続ける
7
自閉症のアーティスト居る床屋さん稼げるほどのマネージャーが居て
12
夢はあるすっと画家だけ目指してた絵を見てもらう術を知らない
15
財布の中1000円札の数を見て千円札を旧札と知る
3
働きたいでも障害が邪魔をするそれでも出来る仕事をしたい
18
マイカーでガソリン入れて走るよりタクシー使え?矛盾している
13
金が無きゃ気持ちを込めて作れない買えもしないよ生活保護で
12
風光る 水面に届けや 葉桜の 風にひらひら 舞い空埋み 五月晴れ
6
「この
宙
(
そら
)
は全部オレの!」と神木は緑の腕を伸ばし続ける
7
ボイジャーが宇宙の果てを目指すころ私は部屋の灯りを点ける
11
死とは何か 忘れることか 居ないことか 離れることか なんだよ ずっと頭に居るくせに
4
花冷えの 夜風にぬるい くしゃみして 心を清め 思う君かな
17
高々と 波の傾斜が 上下する 船の遊具の 名は走馬灯
13
雪の岸 山猫群れて カワウソに 狙いを定め 眼光冴ゆる
10
美味しいと ほほ笑む君を 閉じ込めて ふわりトロりの オムレツ出来た
12
パッバシャッバッ 川瀬の鮭を 噛りたる 巨大な熊の 速さ恐ろし
10
濡れツツジ仄かに甘く香り立ち公園通りに夏呼び込んで
13
極北の 氷河溶く陽に 水岸の 若葉と花の 満ちてゆきけり
12
あなたにも わたしのために 人知れず 涙する夜 あればいいのに
7
揚げたての 豚カツサクっと ジュワりには ふわシャキ春の キャベツで元気
11
夜の道の ネオンが並び マンションの 窓の灯多く 眩しきな我
11
街の灯の 酒に迷うが 相棒の バイクが我の十字架になる
12
命尽く ラストページは静寂の すでに届かぬ 我知らぬ父
10
宵闇へ 黄色い灯り 萌え溶けて 新たに白く 冴えし満月
11
さようなら 最期の別れ 休んでね 記憶とともに 涙が溢れ
8
「あー」とか「うん」日曜朝のパンケーキ カーテンだけがふくらんでいる
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