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絞り出す«ちゅ~る»付着す我が指を
嘗
(
な
)
むる二匹の舌こそばゆし
14
蒲公英
(
たんぽぽ
)
や庭に届きし
絮
(
わた
)
ひとつ植ゑてブタナと知りぬ
粗毛
(
あらげ
)
に
5
青もみじ 古刹に渡る 風涼し 友の奏でる ライアー優し
18
命から 剥がれた軽さ ひとひらの 旅は水面か 輪廻の大地か
4
まだ力む 背中を掠
(
かす
)
め
ひらりひら 頑張れと言わぬ 桜のエール
7
分かってる いくら死にたいと言ったって 誰か殺してくれるわけじゃない
4
いつも来るお店で少し背伸びして。初めて頼むあの子のカスタム
4
昼過ぎに
摂氏
(
せっし
)
20度超えたから雲引っ張って
躑躅
(
つつじ
)
膨らむ
16
砂浜の君の足跡波に消え嬌声<きょうせい>残る温い一日
6
無邪気にはしゃぐ幼き
君
(
まご
)
が今 時折目を伏せ もの想うようになり
13
屍は衆人環視の荼毘に付し 川に流して輪廻に託す
12
愛おしむ 我が子の肌の ミルク臭 同志を求め 漁り見る句集
10
ああ、これで一冊目の歌集がつくれます製本はしまうまフォトブックで
7
片付けは苦手なんです埋もれてもだいたい分かる特殊能力/日々発掘
14
おさな子の手を引き歩いた野辺の道 変わらぬ
風情
(
ふぜい
)
若葉萠え立ち
16
道端に放り出されてたヘルメット拾って見たら実が詰まってた
11
片付けは苦手なんです仕舞ったらどこへ行ったか見えないじゃない
21
都行き 惑う大人の 雛鳥よ 見送る風が 翼を撫でる
6
百均の百円以上を買えぬ時貧乏なんだと身に突き刺さる
19
いつか皆あの世にいくのと言うけれど 生きてる今から心配しないで
8
すり抜ける孤独を逃さず拾ってね、みんなに還す仕事をしてます
6
春眠に 沈む鉛の 左胸 散桜紛れ 塵に微睡む
8
何であれわたしを負かす後輩は頭かきつつ「番狂わせっす」
14
ふるさとの 青空跨ぐ 雲の嶺 時代は駆ける 踏みしめる 今日を刻みて
5
歯磨き粉がえくぼをつけて見てくる。生きてこられた生きていかなきゃ。
6
復讐に 別れを告げし 鈍色の 公園の空 トレードセンター 「ミュンヘン」オマージュ
2
復讐の 任務の狭間 同じ手で 妻と子抱きぬ 血は匂わぬか 「ミュンヘン」オマージュ
2
仇とて 己が向けし 銃口の 銃座に見ゆる 娘抱く父 「ミュンヘン」オマージュ
2
水溜り軽々と超えスニーカー春を探しに橋のむこうへ
29
泣きながら パンを齧った そのひとに 月明かりみて 影を重ねる
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