流星群 師走の空に 願い投げ くる年にまた 降れと祈らむ
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アマリリスと見紛うほど大輪に咲きし花瓶の百合は微笑む
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アドベント 残りと期待 反比例
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朝の友 赤らむ耳や 寒椿
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吐く息が 白息はくいきになり 季移ろふ
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人生を 背負いて登る ゴルゴタの 丘は目の前 うなだれるなよ
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老人よ 醜く笑う その顔の 皺が人生 物語るから
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失敗は 挽回できる 心地よさ 成長という 手ごたえのよさ
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面倒は いじけてみても 仕方ない ちょっと頑張れ 軽くクリアー
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バッテリー あっという間に 交換し 頑張ってるね オートバックス
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寒い朝 エンジン凍る バッテリー 交換ですね JAFの兄ちゃん
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磨きたい 心の様と センス様 100まで時が あると云うなら
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他人から どう言われても 今のとこ これでいいのだ バカボンのパパ
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体など 動かぬ時が 来るだろう 心臓止まる その日その時
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仕事など できない時も 来るだろう 年金暮らし いいじゃあないか
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少しずつ 視力失い 不安でも 明るく生きて いいかもしれず
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国道にテールランプが鬱血し人体だったらとうに死んでる
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寒い!って 俺のポッケに 手を入れた さっき手袋 してたよね
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寒い!って 俺のポッケに 手を入れた さっき手袋 絶対してた
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のたりのたりタライ 平原の向こう あれはミナミカンムリワシ
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もういいよ まだやるのかよ しつこいよ 夢にまで出る マツケンサンバ
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伝えない方が良いこともあるらしい 貴女を失った痛みとか
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記憶 反芻 丸くなり沈む 湖どこまでも 立ち上がれば 雫 風 草原
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僕よりも輝く人を見つけると 自分を暗く、君を明るく。
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手持ち花火持って走って少しでも光と夏を 伸ばそうとした
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暗がりにガス灯頼りの渡り蟹 胸まで浸りタモで捕らえる
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夜の海寄木集めてまづ焚火その明かり目当てに千鳥寄り来る
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夜の来て明かり灯らぬ両隣り空家となりてひさしくなりぬ
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裏山のならの巨木は葉を落とし裸木となれば明るくなりぬ
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死ぬ覚悟死なない覚悟それぞれに持ち寄り集ったきみたちの墓
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