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鳩羽色の 出尻鳩胸 押し寄せる 陽のあたる坂に ジャスミン笑み交わす
6
ちょろちょろと おれのうしろを ついてくる こねこにあげる おにぎりちぎり
6
亜麻色の 出尻鳩胸 押し寄せる 陽のあたる坂に その影長く ジャスミン香る 乙女去りぬ
3
亜麻色の 出尻鳩胸 押し寄せる 陽のあたる坂に ジャスミン笑み交わす
3
言語のなき猫の
仕種
(
しぐさ
)
に 憶測をしては ナレーション入るる
夫
(
つま
)
と
吾
(
あ
)
17
生足のミニスカ娘に気を取られ 狸寝入りは薄目を開けて
13
「帰ったら『だれかきた』って言われた」と昭和の父の乾いた笑い
8
バグってた 商品∶梱包 対比率 簡素化に努めた ことをここに称える
6
父が刺すボタン外れしワイシャツも窓打つ雨もみずいろの濃し
13
夏物の背広を羽織ってちょうど良し 少しひいやり心地よき朝
14
目覚めると 隣に君の息 足元に寝てたはずなのに 寂しかったんだね
13
朝まだ早し ひんやり風に首すくめ 薄手の上着襟立て歩く
12
緑
(
あお
)
冴えしえんどう豆をともに剥く母の指先ふと見つめおり
22
山吹の花を
蛙
(
かはづ
)
と惜しむらむ春の終りの井手の里人
14
花散りて 桜の枝先若葉萌ゆ
季節
(
とき
)
は巡りて新緑の風
15
出口まで「さんぽしましょ」と看護師の白き温き手 明日へ背を押す
24
報道に 節度なければ パワハラで
数多
(
あまた
)
あるはず いわれなき傷
9
夕焼けの 陽の矢射し 引いては寄せる 貝殻ひとつ 拾いてこぼれ 秋の夕暮れ
3
日の出前 空気の揺れと 鳥の声 住宅街は 気配に満ちて
15
最初から わたしのことを 狙ってた? 「確信犯」じゃん いや「愉快犯」
3
寝る前に 話したことを 振り返り ウケたところを 反芻して寝る
3
かんがえる なぜにんげんは かんがえる にんげんだけが なぜかんがえる
3
ポケットに賢治の詩集お守りに深夜は道の真ん中歩く
8
モノクロの 古き乙女の 写真から 初恋乗せた 荷馬車がきこゆ
4
不慣れにて処置オーダーの入力を
女孫
(
めまご
)
のやうなナースに教はる
5
心まで見詰め返して来るギリア愛する人に思い届けて
15
稀なりや心に燃ゆる蜃気楼やおら夢世にわが身いざなひ
16
今日くらい早めに眠れ、と愛犬の 気遣い受けて布団に入る /介助のために昨晩徹夜
18
カスミソウ優しく包み彩りの華々映えし春の晴れの日
25
初恋の寂しさ耐えて一日で萌えるカタクリ長き旅路へ
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