ushikun
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古希を迎えた猫好きの素人歌人です。令和6年4月から短歌を始めました。宜しくお願いします。

冬日和 庭に開きし一輪の 福寿草の花 春を知らせをり 
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言の葉を 操る歌人うたびと憧れし 真似ては見ても心動かじ 
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夕焼けが 白銀照らし輝けリ うす紅いに里山染める 
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我がきみは 下僕しもべの膝がお気に入り 背中丸めて夢を見てをり 
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庭先の 寒さに耐へしフキノトウ 緩む雪下 そっと顔を出し 
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福寿草 陽光ささぬ厳冬に 頑なまでに蕾を閉じて 
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里山の 裸の木々が雪被り 朝日を浴びて綿菓子のよう 
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雪国に 生まれし民はあはれなり 年老ゆてなほ雪に抗ふ 
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大寒波 観測史上初となる 記録づくめの如月の朝 
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目覚めたら 外は一面銀世界 雪掻きの朝 ほとばしる汗 
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恵方巻 今年の方位は西南西 邪気を払いて 幸多かれと 
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如月の 節分過ぎて春近し 春立ちぬ日に 雪は降りつつ 
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歳の神 炎を舞い上げ天高く 五穀豊穣幸多かれと 
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寒雀 陽光浴びて賑やかし 寒風に耐へ春を待てをり 
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省りみて 若気の至り多々ありて わかかりし日々古希にて想ふ 
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歌詠みの 古希の手習ひ始めたる utakata詠人うたびと皆我が師なり 
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北国の 春が近づく白梅の つぼみ開きて匂ひ香りけり 
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春待ちて ひっそりと咲くカタクリの 薄紫の姿偲ばるる 
26
東雲しののめの 冬寒の月細々と 消へ入るように隠れるように 
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いつの間に 三百首超へしutakataの 三十一文字の奥は深くて 
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冬の夜に 凍れる空に煌めひて 南の彼方オリオン光るる
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震災の 爪痕残る被災地で 鎮魂祈りてはや十四年 
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福島の 大波兄弟白星ほし重ね 愚直一途に磨け相撲道 
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路地裏の 夕闇迫る夜の街 赤ちょうちんが手招きをする 
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能登の地に 降り積もる雪容赦なく 苦難に耐へて槌音を待つ 
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大寒に 古木の紅梅震えをり 固き蕾に春は遠くけり 
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音もなく降り積もる雪 春を待つ古木の梅香 覆い隠せり
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老い二人 きみらが帰りし昼下がり 畳む布団に匂ひ残りをり 
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誘蛾灯 夕闇迫る路地裏に 飛んで火に入る 冬の酔漢 
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小正月 子や孫揃いて夕餉なり 老いの食卓 賑わい戻る 
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