ushikun
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古希を迎えた猫好きの素人歌人です。令和6年4月から短歌を始めました。宜しくお願いします。

夏祭り 太鼓の打ち手も人不足 中高生が後世繋ぐ 
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夏至過ぎて 一日ひとひの長さに感謝する 疲れは溜まれど満ち足りてをり 
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歳重ね あちらこちらに折り合いを つけるズルさを知る齢となり 
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夏至過ぎて 青田に深きひび割れの 中干し終われば酷暑の夏が 
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眠れぬ夜 今日一日をあれこれと 算段するもこれまた楽し 
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新聞に 掲載されし脳トレの 答え探しが日課となりて
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降り注ぐ 夏の陽射しに耐へながら ひたむきに咲く白きアナベル 
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父母逝きて 丹精込めたる庭を愛で  枝ぶり眺むる姿懐かし 
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凛として スイレンの花水面みなも立つ 汚れし心洗い流せり
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黎明の まだ明けきらぬ薄闇に 森閑破るは野鳥の囀り 
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早朝の ラジオ体操日課なり 強張る背中にアイタタと きみ
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夏来れば プールの底がきらきらと 孫らの歓声庭に響きをり 
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朝方の 遠くに聴こえし鳴き声は 山ホトトギス清らかなりて 
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文月の 梅雨明けを待つ立葵 青空向かいて次々と咲く 
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湿原を ラッパの花が一面に 黄色に染めるニッコウキスゲ 
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湿原に 夏の訪れ綿帽子 ワタスゲゆらり見頃となりて 
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菜園の ひときわ肥る白ナスの 白き柔肌舌にとろけおり 
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梅雨晴れに 妻を誘いて日帰りの 温泉浸かりて心洗わる 
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書き溜めた スマホの中の未完成 降りて来ぬ時重宝なりて 
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東雲の 静けき朝に鶯の 澄み渡る声舞い降りるなり 
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宙を舞う ゲンジボタルが夕闇に 幻想的な光を放つ 
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知らぬふり 呼べども耳だけ動かして 時々吾をチラ見する愛猫きみ 
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楽しみは 朝の菜園見廻りて 日に日に育つ茄子の黒き実 
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猛暑日が 連日続く空梅雨の 蝉の鳴かない夏は来たりて 
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高原の 遊歩道から眺むれば 清楚な姿ヒメサユリ咲く 
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青々と 茂る棚田に渡る風 水無月なるも猛暑日来たりて
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歳重ね 何不自由無く暮らせども 福来たらんと欲深き吾 
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鉢植えの 四葩よひらの花が鮮やかに 朝露弾きて梅雨空に咲く 
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入梅ついり前  漸くに降るお湿りに 心も野菜もシトシト潤む 
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何時もなら はしゃぐ孫らの声も無く 父の日寂しく牛タンを焼く 
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