ushikun
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古希を迎えた猫好きの素人歌人です。令和6年4月から短歌を始めました。宜しくお願いします。

歌詠みの 古希の手習ひ始めたる utakata詠人うたびと皆我が師なり 
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北国の 春が近づく白梅の つぼみ開きて匂ひ香りけり 
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春待ちて ひっそりと咲くカタクリの 薄紫の姿偲ばるる 
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東雲しののめの 冬寒の月細々と 消へ入るように隠れるように 
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いつの間に 三百首超へしutakataの 三十一文字の奥は深くて 
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冬の夜に 凍れる空に煌めひて 南の彼方オリオン光るる
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震災の 爪痕残る被災地で 鎮魂祈りてはや十四年 
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福島の 大波兄弟白星ほし重ね 愚直一途に磨け相撲道 
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路地裏の 夕闇迫る夜の街 赤ちょうちんが手招きをする 
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能登の地に 降り積もる雪容赦なく 苦難に耐へて槌音を待つ 
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大寒に 古木の紅梅震えをり 固き蕾に春は遠くけり 
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音もなく降り積もる雪 春を待つ古木の梅香 覆い隠せり
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老い二人 きみらが帰りし昼下がり 畳む布団に匂ひ残りをり 
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誘蛾灯 夕闇迫る路地裏に 飛んで火に入る 冬の酔漢 
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小正月 子や孫揃いて夕餉なり 老いの食卓 賑わい戻る 
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復興の 希望の光り灯る地に 三十年の 苦悩を想ふ 
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吾がきみは 吾が父母看取りし強き人 人情熱き 孫らも慕ふ 
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苅田には 寒雀の群れ騒がしく 北風に耐え 小春日を待つ 
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ふんわりと 積もる綿雪融けもせず 南天の赤 覆い隠せり 
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冬枯れの 落葉の隙間にフキノトウ 寒さに耐へて 春待ちてをり 
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雪を掻く シャベルの音に目を覚ます 降りやまぬ雪 恨めしきなり 
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月一度 友と語らい呑む酒は 苦労話を 酒の肴に 
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雪国の 雪下ニンジン春を待つ 凍へぬように 甘さ蓄へ 
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初春に 七草粥を食すれば 邪気を払いて 胃の腑にやさし 
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どんと祭 しめ縄納め祈願する 無病息災 家族の安寧 
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豊洲から 初競りの声威勢良く 大間のマグロ 二億を超へる 
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厳寒の 寒さに耐え抜く絹さやの 青き若芽は 頼もしきかな 
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年賀状 「今年限り」の添え書きが 次々届く 寂しさ募る 
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老い二人 孫達きみが帰りし我が暮らし 日常戻るも 寂しくなりて 
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元旦の 孫らが集ふ夕餉には 久しき賑わひ 生きる力湧く 
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