ushikun
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古希を迎えた猫好きの素人歌人です。令和6年4月から短歌を始めました。宜しくお願いします。

初詣 新たな年が災禍無く 過ごせるようにと 暫し願ひて 
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初春の 真白きページに書き込むは 秘めた願ひと 熱き想ひを 
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澄み渡る 晦日の晩に除夜の鐘 今年の厄を 祓うかの如く 
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年の瀬の 晦日の夕餉に蕎麦を打つ 茹で立て啜り 長命願う 
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御事汁おことじる 大地の恵みを頂いて 五穀豊穣 祈りて食す 
22
事納め 鍬を洗ひて感謝なり 丈夫な体は 有難きかな 
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北国の 師走の街並み寒々と 行き交う人に 粉雪が舞う 
20
東雲の 下弦の月が細々と 雲の切れ間に さえ冴え光る 
18
吐く息も 凍りつくよなイブの夜も 被災地能登復興 未だ進まず 
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神棚に 柏手打ちて祈願する 一陽来復 陽はまた昇る 
20
クリスマス 山下達郎クリスマス・イブ聴くたびに 若かりし日々 甦りをり 
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真冬日の 冬至の夕餉を飾るのは きみが作りし 甘きかぼちゃか 
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冬至来て 湯ぶねに浮かぶ柚子五つ 香り漂う 年の瀬迫る 
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日めくりの 最後の一枚めくりをり 無病息災 有難きかな 
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仏壇の 掃除を済ませ手を合わす 不徳のバチが 当たらぬように 
25
冬日和 暮れのイベント大掃除 かみさん指示役 吾実行役 
23
氷点下 身体の芯から震えをり 老体凍えし 寒波到来 
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寒月の みちのくの地にさえ冴えと 静寂を照らす 月明かりかな 
20
年の瀬に しめ縄門松作りをり 新たな年に 願いを込めて 
22
冬晴の 乾いた風にサツマ芋いもを干す 孫娘きみの頬張る 顔を想いて 
22
見上げれば 雲一つなき青空に ポツンと浮かぶ 有明の月 
21
古希過ぎて 健康寿命僅かなり 抗うこと無く  悔い無く生きをり 
20
雪深し 雪かき終えし身体から 汗が噴き出し 立ちのぼる湯気 
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肌を刺す 冷え込む師走の冬空に 氷のような 有明の月 
24
朝日射す 霜晴れの朝 冬庭に 赤き椿が 白くかぶりをり 
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事納め ゆず湯に浸かりて手先見る 節くれ立つ指 有難きかな 
25
公園の 風に揺られしブランコが 遊ぶ子ら無し 哀愁さそう 
21
しんしんと 降り積もる雪音もせず 白き山茶花 覆い隠せり 
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はらはらと 白き山茶花散り落つる 真白き冬に 季節は移る 
23
寒々と 北風が吹くこんな夜は 湯気立つ鍋を 微笑む君と 
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