ちょっとだけヨコシマなことしてみる?と肩にもたれる霜月晦/八年目はじまる
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何時迄も 刻む円環 夜に臥して 今日もまた死に 朝と産まれる
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本棚のスペース開けたはずなのに まだ床に本やっぱ増えてる?
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言の葉に 包み届ける 短き歌 この声すらも  狂想曲 カプリッチオ
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人間は 脳司令こそ 才能ぞ 全ての技は ひらめき次第
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半月が照らす地面と時間さえ共有したくて私は雲
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可能性 一つにしない 探求と 美的センスは 愛すべきかな
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風に乗り 青い扉を ノックして 心の音を 奏でたい
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変わらない 例え 僕が君の 前で線路に 飛び込もうとも
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幸せな約束がある7日間 切なく苦しいあと7日
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払暁の雷鳴に目覚めて神棚の水と塩を替へあまた願へり
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業火這う赤い布団に浮き沈み 乳掻きむしる遊女悲しき
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おい下僕 犬だ犬いる他の犬! 問答無用 我を引きて犬
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時流れ 年明け妻の 三周忌 春には父の 一周忌… /寺に依頼す
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朝の窓開いて今日も遠く立つ桜紅葉さくらもみじの輝きに会う
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始めよう悔いのない選択をして生き埋めになる最期を拒む
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名も知らぬ木に艶々と赤き実や 名も知らぬ鳥梢渡りぬ
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ひと様の花壇眺めて昼散歩陽に照らされし赤きマンリョウ
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師走端 我聞きたるは ミポリンの 歌声耳に 一年過ぎ感ず
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割れた爪に絡まる髪からからのくちびるにしみこむのは涙
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大丈夫だよって言ってほしいけど言ってほしくないよ
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リビングの壁にあなたの影みつけ 師走の低い朝陽のしわざ
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もうじきに寒波来たると知る術を尋ねてみたい 舞う雪虫に
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週明けて全快とまで言えぬ身に慈悲深きかな師走の陽光 /20
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朝との境界線に照らされて我が主役とばかりのしっぽ
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君はもしかしてぼくの虹彩のカラーコードを知っているのか?
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眼差しはビーム 数秒前にはもう通り過ぎているような恋
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初耳の待降節のカレンダー 日めくり式の福袋かな?
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未来とか考えるのも嫌だから 明後日くらいで終わりにしたい /2025.07.25
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都市ガスを 装うDM 許すまじ プロパンガスに 万払ってるのに
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