少しずつ降ってはつもり深くなるそういう冬に戻ってよ雪
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落ち込む朝 グリーンアップル 聴きながら 掃除機かけて 気分リセット
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繁盛を願ってお揚げで混ぜずしを生姜人参全て有り合わせ/仕込みを明日初午
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今朝もまた 部屋中を疾走す シニア猫 おんなじシニア わたしはまったり
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値札だけ静かに替はり昨日とは重さの違ふ買ひ物籠や
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ねこ病院 ちょっとさむいから まふらーを 巻いて行こうね じてんしゃさんで
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土曜日の朝はロイヤルミルクティー 東京ばな奈のレーズンサンド
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欲を出したら「いいね」など貰えない
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Utakataに 寄せる言の葉 垣間見える あなたの暮らし 心あたため
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香箱で陽光迎へ猫二匹 背中は任せろ薄目でチラリ
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曇天と 墨汁なぞる アスファルト 雪衣着て 緑待ちわぶ
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目覚めてゐる 目は閉ぢたまま 土曜の朝
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留守電の長々しゃべる候補者に入れませんよとつぶやいてみる
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『あきらめたらどう?』背中を押す声にあらがうための下手なクロール
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通学の自転車の群れ見送ってはるか昔を思い出す朝
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いつか来る別れを知らぬ顔をして みそ汁の湯気に家族は和む
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足早に前を横切るキジ猫の耳にひとひら桜刻まれ
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雪にさす 朝陽あさひの色は 生成り色 忘却の彼方かなた 竹を編む人
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何度でも思い出すから消えたって構わないとか言えないけどさ
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今もなお長々ながながし夜に一人寝る仮庵かりほの上に雪はふりつつ
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あー懐かし 幼き息子と 雪の原 転げ回ったり 笑い転げたり
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終電を逃す友連れ 山茶花の散りぬ小径を夜半よわ 家路に就く
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赤子皆生まれる日時ときを選ぶのかならば選ぶは生きるそのもの
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ひとり暮らし とっくに慣れた はずなのに あなたとの場所 ふと帰りたくなる
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帰りたい施設の義姉あねのこころ旅 代が 替わりて里はまぼろし
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赤子皆生まれる日時選ぶのか人生初の選択なのか
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わかるけど 辞めた会社の そばだから そんな理由で いい店なくす?
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寒風の沁みるあかぎれ耐えてみよ 桜の便り今ここに届かむ
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老梅の萎えし枝にも雪積もり 冴え冴えと立ち大寒迎ふ
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早朝の コンビニ灯り 太陽の ごとく輝く 飴ひとつ買う
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