日常を取り戻すらし夫の朝わずかな朝餉をゆっくりと食む
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傷も涙も磨けば艶めくアクセサリー 飾り立てましょう 面白おかしく
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くゆる火を丸く灯す桜の下 煙る淡紅肺を満たして
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制服が馴染む頃には新緑はスパンコールの艶を纏って
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誰だっけ 午前中だけ いたバイト 親が時給を 取りに来た奴
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原チャリの女性ひと 白きヘルメットの絵 おちゃらけた顔したスヌーピー
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わたしが舞う季節にはいつもよく似たふたりづれがいる めぐりめぐるよ
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来週は どこで会おうか 考える フリしてるけど ケンタなんだろ?
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骨2本 その他の骨は どこ行った? え?食べたけど 美味しいねケンタ
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真偽とかどうでもいいから抱きしめて 言葉より温もりがすぐに効く
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メルカリで買えども売らず増えて捨て 利はなく離のみめぐりのとめど
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肩書きなんてなくても私であるだけで愛されてると思える日々へ
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納豆を食うからからしすぐに減り刺身食えんでわさびは減らん/物価高
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濡れちゃうよ 雨に濡れるの 好きやねん 帰ったらすぐ シャワー浴びるし
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久しぶり まだ傘ないの 嫌いやねん 駅まで送る? 濡れて帰るよ
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絶海の小さな野原で浴びる春クローバー群れ紫ポンポン
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六十歳むとせ とは全生涯だ泣きぬれて審判せよと額づいてただ
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難民は そこら中に おわします スマホ分別 SDGs
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葉桜や川辺をゆけば陽を浴びて水面みなもを飾る花筏かな
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楽しいか?マウント男もっと来いそして私に徳を積ませろ
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バタバタで子の水筒はメビウスの帯となり新学期三日目
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リンリンと鳴るベルの音自転車の下る坂道春の風吹く
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寂し気に立ち去る君よそよ風の香る春の日別れの季節
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親でさえ弱き人間ひとだと悟らずに不幸重ねたわれを罰せよ
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老乱視裸眼で見ればあちこちで焚火と紛う水仙の群
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入口を背にして坐るデスクにて猫が見てをり我の背中を
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爛々と光る猫の目黄桜の一輪二輪と似てる気がする
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散々に風を吹かせて 春は往く 戦の嵐 まだ収まらず
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見下しと見定めの季節朗々と過ごすクロッカス雨が降るまで
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竜宮に未練たらたら泳ぐ海 振り向き投げるキスが重くて
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