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石投げて波紋。小石投げて波紋。伸びた影までズックで石けり
9
春の日のBL営業百合営業レターパックでいかなご送れ
4
高架下 電車の音に 掻き消され 送信取り消し 下書きのまま
9
雑草を抜く手に落ちる風の粒全身に落ち三途の川へ
5
海産を求め半刻ドライブし柳の芽吹き早緑みとむ
20
こたつ布団丸洗いして陽に晒す隣家の桜を目でつつ揺れる
18
あの日 着信履歴を 消去した ゆびさきでまた あなたにかける
5
のど自慢観てると日曜終わっちゃう後ろめたさと諦めの午後
10
掃除機の音にも屈せず 近づきぬ そろり 我が足元に愛猫
19
やわらかい皮と肉とにくるまれてそれでも軋む強情な骨
4
見回すが子供は見えずシャボン玉一つ現れて空へ昇った
11
初夏に聴く風の音色は水紋の泉に透けてそよぐゆらめき
10
ツツジ咲き藤棚香る坂道の青葉目にしむバス停通り
12
3.4
年 連絡さえも とってない 人の訪れ 柿ピーくれた謎
9
納豆の 辛子のような 気づかいを 持て余してる 冷蔵庫の中
9
旅先で 旅館の子どもと 知り合って 帰っちゃうの?と 聞く子にさよなら
12
真っ暗な 部屋に灯りを つけた時 テーブルの上 サヨナラの文字
4
いつまでも変わらぬ人でいてほしい 変わるならそう 気づかないよう
9
何かこう棲む星多分間違えて生きおるような自分呆れて
11
町内に独居老人あまたをり回覧板が安否を問ひぬ
15
手の中に 切れる
札
(
トランプ
)
あり 待ちますよ
貴方
(
イラン
)
が折れたるその日までは
11
文具屋で あの子と選ぶ インク色 同じがよぎる 指は触れずに
9
「産むんでしょ」「妊娠したの?」「孫はまだ?」フローリングの蟻をつぶした
14
ひっそりと ロフトへ昇り 歌綴る 小さな灯り 私を染める
15
一口目いつものうどんに塩を足す味覚鈍い日の食事なんては
16
緑青
(
ろくしょう
)
の社の屋根を覆ひたる 銀杏の若葉さらに翠の
17
始まった kindleセール また買った 禁欲せえ でも半額やで
7
外は四月光る風吹く日曜に香典返しのカタログ開く
14
口笛で 鳥の言葉を 真似てみる 何と聞こえた 「口説き下手」だと
16
休日に のんべんだらりの 自堕落も 会心の歌に どんでん返し
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