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短歌
(
うた
)
すべてが
0
(
ゼロ
)
に
12
大雪で折れし
令法
(
りやうぶ
)
と
躑躅
(
つつじ
)
ありてあはれに思ひ鋸を引きたり
3
満開の一夜明ければ降りしける桜並木にピンクの雨が
5
窓開けてけぶる空見る 霧雨の木々の狭間の声は雀か
16
若き日の烏が残し泡沫の揺れる湯船に微睡の宵
7
虹の橋夕焼け空に浮かばせて硝子細工とくらべてみたい/折句・入学
5
ブチュチュチュチュなくなりかけのケチャップのチューブのように解き放つ下痢
1
日の丸を掲げるよりも白旗を揚げろ八月十五日には
2
膝抱え床の中にて胎児の形 ゆるり流れる刻を食みつつ
9
五目豆炊く出汁の香に癒されつ過ごす
休日
(
やすみ
)
のまろき静けさ
17
雨降りの予報に散歩躊躇いて出かけず終い休肝日とす
8
祖父の通夜 自宅で祖父と 共に寝て お別れをした 遠き思い出
16
さくら咲き そのつづきにも さつき咲き ふわりと記憶 やわく霞んで
6
新品の食器洗いのスポンジや新規案件早よ馴染まんか
4
何処からか 舞える桜に 包まれて そのまま夏に 連れて行ってよ
4
枝垂
(
しだ
)
れては心静かに咲く花の行く末思ふ
性分
(
しょうぶん
)
苦し
16
ピーマンと パプリカどっちが レプリカか? パーマンたちが ボタンを探す
8
窓外
(
そうがい
)
の
雨声
(
うせい
)
打ち消す懐メロを聴きつ
口遊
(
くちずさ
)
みぬ午後の居間/浜崎あゆみ
14
「遅くなる」 打ち掛けたまま 未送信 恋しさに帰る うちの味噌汁
6
漂白された街を駆け抜けるくろしおよ 海もみかんも見飽きただろうか
7
遠き日を 思い馳せる 夕暮れの 秋風立ちて 葦の葉戦ぎ 山の端陰り せせらぎ消ゆる
4
泣きながら笑ってにくまん食べるきみに *。゜*゜花びら*。゜*゜ *。゜*゜ひらひら*。゜*゜ *。゜*゜ひらひら*。゜*゜ *。゜*゜ひらひら*。゜*゜
11
空覆う 雨雲に似て 気分まで もやる 溺れる 水たまりの奥
14
雪解より湧き立つ土の匂ひこそ生きてある日の切なき証
19
雨の中 カアカアカアと 鳴くカラス その鋭き目 力みなぎる
19
丸窓の
框
(
かまち
)
に煙れる 桜花 雨にしなだれ
寂
(
さ
)
びぬる
6
春の陽に浮かれし僕を恥ぢにけり遠き戦火の子らへ何せむ
25
春まつり終えれば街も工場も戻る寒さにふるえるもよし
9
いつの間に増えなくなった思い出と作れる料理作らない日々
13
雨のなか気にも留めずにビール飲む テレビの向こうの野球観戦
8
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