Utakata
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少しずつ降ってはつもり深くなるそういう冬に戻ってよ雪
10
落ち込む朝 グリーンアップル 聴きながら 掃除機かけて 気分リセット
5
繁盛を願ってお揚げで混ぜずしを生姜人参全て有り合わせ/仕込みを明日初午
11
今朝もまた 部屋中を疾走す シニア猫 おんなじシニア わたしはまったり
2
値札だけ静かに替はり昨日とは重さの違ふ買ひ物籠や
4
ねこ病院 ちょっとさむいから まふらーを 巻いて行こうね じてんしゃさんで
11
土曜日の朝はロイヤルミルクティー 東京ばな奈のレーズンサンド
10
欲を出したら「いいね」など貰えない
0
Utakataに 寄せる言の葉 垣間見える あなたの暮らし 心あたため
8
香箱で陽光迎へ猫二匹 背中は任せろ薄目でチラリ
12
曇天と 墨汁なぞる アスファルト 雪衣着て 緑待ちわぶ
9
目覚めてゐる 目は閉ぢたまま 土曜の朝
3
留守電の長々しゃべる候補者に入れませんよとつぶやいてみる
16
『あきらめたらどう?』背中を押す声にあらがうための下手なクロール
4
通学の自転車の群れ見送ってはるか昔を思い出す朝
14
いつか来る別れを知らぬ顔をして みそ汁の湯気に家族は和む
23
足早に前を横切るキジ猫の耳にひとひら桜刻まれ
7
雪にさす
朝陽
(
あさひ
)
の色は 生成り色 忘却の
彼方
(
かなた
)
竹を編む人
17
何度でも思い出すから消えたって構わないとか言えないけどさ
2
今もなお
長々
(
ながなが
)
し夜に一人寝る
仮庵
(
かりほ
)
の上に雪はふりつつ
6
あー懐かし 幼き息子と 雪の原 転げ回ったり 笑い転げたり
6
終電を逃す友連れ 山茶花の散りぬ小径を
夜半
(
よわ
)
家路に就く
16
赤子皆生まれる
日時
(
とき
)
を選ぶのかならば選ぶは生きるそのもの
3
ひとり暮らし とっくに慣れた はずなのに あなたとの場所 ふと帰りたくなる
7
帰りたい施設の
義姉
(
あね
)
のこころ旅 代が 替わりて里はまぼろし
19
赤子皆生まれる日時選ぶのか人生初の選択なのか
10
わかるけど 辞めた会社の そばだから そんな理由で いい店なくす?
2
寒風の沁みるあかぎれ耐えてみよ 桜の便り今ここに届かむ
6
老梅の萎えし枝にも雪積もり 冴え冴えと立ち大寒迎ふ
13
早朝の コンビニ灯り 太陽の ごとく輝く 飴ひとつ買う
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