昨日とは違う我が子がリビングに「成長」という、淡きさびしさ
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今年初のデートで「これいつもの」とハート缶♡今年もよろしくね/聖告白日
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「ビンゴかも」そうなる予感キミに逢いあなたに会えて君にも逢えた/皐月拾参日
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失敗の重さや軽さのこと思う 窓にぶつかる雨の水玉
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午後五時にあなたと話す夢の中でだんだんわたしは形を成す
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神代にも聞くや藤浪[立つ]田川濃き紫に水くくるとは
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心臓に埋めた秘密の熱量で背中の繭は羽化せず腐る
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アゲアゲの アゲアゲアゲの アゲアゲの
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ポッカリと穴空いたよな心地して カップのライン 朧に揺れる/ひとりゴルフにて
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皐月空 夏日と言えど風すがし 短き季節 今存分に
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ロベリアの可憐な青に足止めてこんな疲れた瞳洗われ
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夏へ奔る陽を背に受けて 覗き込む波の揺らぎにこのまま深きへ
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あの音は大正琴と思ひきや ダルシマーなる胡の国の琴
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人造の涙で別れた画面越し久方の光のどけき春の日に しづ心なく 花の散るらむ 033/100 紀友則
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午後三時 春の木漏れ日 食後のティータイム 好きな人との長い時間
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校庭の朝顔ふたばを並べたりキラキラネームのプレート刺して
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ベッドサイド 心象日暮れ 帰納的孤独はいつも 「またね」の合図
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草枕小さな旅の音律に 山の向こうの景色を思ふ
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酢漿かたばみの 黄色といが 連れてきた  青き炎天 もうすぐそこに
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犬神のダルシマー弾く音律は いくとせ経てど耳に残りぬ
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着替えせず寝間着で過ごす初夏の午後 激しき音の天気雨降る
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人と人との繋がりをもたらせし 同じ推しキャラ さちを運びぬ
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心配で 静岡抜けて 飛んできた 作家の君に 話した愚痴に
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何処いずくにか君がおもかげ誘ひ去る春の東風こちこそ花を散らしつ
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のめうたえ うかれはしゃぐは 餅名残もちなごり 鳴神弾む 春の酔いかな
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独り時間 嬉しいはずが 寂しいと 語る義理姉 子離れできるか
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ローレライ 君舟を出せ この胸に 深くてあおき 水の底見せむ
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嬉しさと 不安が混じる 日々の中 公園の薔薇 見つめ癒され
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そよ風に 矢車草の 青揺れて 朝の眠気も 連れ去ってゆく
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PTA 決済案件 山積みで 会長職は 我慢で溢れ
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