鳥かごの底に落ちてたピーちゃんへ弟と作る土まんじゅう
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水槽の 魚を指して アレとコレ 捌かれるのを 子どもが見てる
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聖域の地雷を踏めば唸る雲 僕は待ってる綺麗な雨を
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死んでるの? 声かけるのも 怖いから 鼻歌歌い 反応を見る
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行く春の末の松山藤咲けば紫の波越すかとぞ見る
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半日で築かれた街の暗闇がまた東から崩されて朝
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無数の縁が楽譜になって奏でる詩は終わりの時を夢見て
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業の手で 作りし鬼は 民草の 苦しみ知らぬ 神を滅ぼす
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今日鳥は祭りだろうか賑やかで空一面に響くさえず
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これは檻 ヒバリその手に抱きて笑むからの鳥かご見つめる瞳
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「おはよう」が降る前のこの珈琲が私という名に戻れる時間
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過ちをただすの森の木綿襷ゆふだすきかかる御法みのりはいかにかすべき/憲法記念日に詠める
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この綿毛みんな散っては畑跡黄色に塗ってつぶすタンポポ
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まごころのメッセ読みつつ嬉しきは生れし日よりの道の愛しさ
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「おめでとう」スマホの窓に咲き乱れふつうの私 主役の一日
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口で言う ほど簡単な ことじゃない 皆々日日 何とかしてる
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暗闇に 生きる少女の 手のひらで ものと名前が つながる奇跡
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満開を 競う如くに 満ちる月 満点の花 満帆の夜
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冷凍のブロッコリーは美味くない面倒だけど茹でて食べなきゃ
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まだ人の 動き見られず 街並みを 見渡す後 姿凛々し 
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Utakataを 可惜あたら去りゆく 歌友の 幻と消ゆ 奥ゆかし短歌うた
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禿げネタの川柳ばかり投稿し禿げた選者の度量を試す
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君の背が 小さく見えて あと何回 一緒に歩ける ふと思う午後
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弾丸を 撃ち込むように 飛行機本命を 連写し続け ガチマニアたち
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その人の 歌ぽっかりと消えてから 知る うたかたの 刹那きご縁
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この国の宝は何かと問うテスト答えに悩むか憲法記念日
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北の空北極星も遠慮ぎみ夏の星座は密かに準備
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薄暮れの東の空に上りくるフラワームーンは大気のひかり
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歌のみの「屋根より高い」空見上げぼくの戸口の小さきのぼり
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山歩き躊躇ためらひ覚ゆとしとなり熊鈴今や窓際オブジェ
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