和やかな夜の終わりの指定席 倍速で遠ざかる気がした
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正確な位置情報を測るにはまずきしめんを立ち食いします
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目覚ましの次に聴こえた発車ベルねぼけまなこの新横浜で
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みぞれ舞うサイクリングはびしょ濡れで二人は笑う罰ゲームかと
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渋滞は 楽しきかな 家族連れ 気候変動 その傍らに
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寒空のベンチでちょっとひとやすみ立ち上がったら尻型の汗
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風に舞う羽根を必死に打ち返しもうほかほかのダウンジャケット
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です・ますは気づけば溶けてなくなってあなたと僕はキャンバスのうえ
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カラフルな『無題』と名乗る四角形 滲みの奥の声を聞かせて
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カロリーが割と低めで甘くって フレンチクルーラー食べて一息/一個148kcal
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真っ直ぐで健気に生きる良い人…か? けっこう黒い障害者の腹
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気がつけば日常的に使ってる拡大鏡が映す悲哀よ
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顔つきのラムネを最後食べるひと 俺の恋したあのひとのこと
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歩幅、歩き方 だんだん君に似てきたらしいよ
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草深い田の跡にポツン 「売地うりち」の文字 葉陰にシラサギ見え隠れして
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ピーヒョロロ優雅に舞い飛び鳴く姿岩場に座り耳を澄ませば
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飲めば出る正論だけどレジ前に立った途端にすべて忘れる
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馬鹿なまま ただただ歳をとったから恥ずかしくって恥ずかしくって
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月残る空と 朝日のさす海に 輝く未来重ねて船出ふなで
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あの人にお辞儀をされた雨の日をラベンダーなら知っているかも/折句・青嵐
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柿の葉が4時の陽を受けつやつやとエナメルみたい光っているよ
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逆縁の愛されていた君なれば母の心は忍びかねつも
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庭の土落とせば夫のうどんあり 酸いも甘いも噛みしめて啜む
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今朝の庭「黄金」の文字消すように五月の雪がそっと目覚める
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柔らかき 雨粒光る 小窓には 私の好きな 春の青空
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うっすらと雲の薄衣うすぎぬ纏う青の初々しきかな立夏の空は
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また違う違う風が吹いた時風は答えと疑問を乗せて
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初夏の風になびけば天人が舞うかと見える白藤の花
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混雑と 無縁の静けさいつもの野辺 空と風と樹々 蒼さに癒され
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六秒は助走となりて噴き上がる 怒りの灰、会議室に降る
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