愛の意を厳かに抱く煌めきの唯一の君は真紅のルビー
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青空の もと真っ直ぐに 田と春の 花の香吸って 行く列車窓
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吾を恋し 人恋し故 吾を愛し 人を愛せて 永遠がたゆたふ
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愛抱けど君の写真に降る秒の積もる切なき悲しきセピア
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真珠散り 舞う粒に似て 湯を弾く 淡き母の背 今も吾へ揺れ
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詩作して生み出す薬を僕は飲むコントロールに世話が焼けるぜ
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舞ひ待ちの若葉と花へ紅を抱く乙女を持てりハナミズキかな
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薄桃の桜の大樹と髪そよぐ日傘の君はモネの貴婦人
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離れても待ち焦がれる日へ近づけて合わせた笑みはそっと萌えゆく
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あうたびに キミが好きだと 言う俺に わたしのどこが 鼻と答える
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吉牛で ふたり並んで 食う意味は? ずっと待ってる ふたりに聞きたい
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ありがとう 感謝してるよ 本当に 結局言えずに キミと別れた
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好きだよと キミに何度も 言ったけど 愛してるとは 言いたくなかった
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ひさかたの光散らしむ 忘れないよりも忘れるほうが優しく
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どんななメロディだろう春風に揺れるネモフィラ奏でる音は
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本命になれないところ百均のコスメに似ててサイアクあたし
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消していけデータ思い出バグる脳デリートできたら君とデートだ
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夕焼けに照らされできるその影に、自分を何とか見ようとしてさ 進路について詠みました
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治らない傷を抱えて生きるより いまこの場所で一緒に死のう?
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生き様に炙り出されて文字は浮く僕は炎で詠んでは読んで
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純粋でいられないからこの命終わらせたっていい気がするよ
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満天の星になれずに真っ黒な池の水面に浮かぶ花びら
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天国から急転落下さかさまに地獄の底まで落ちてさよなら
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ガダルカナル島の 餓死者に 合掌
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舌にのせ見せてくれた君のいちご味の唾液といちご味の精神安定剤
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築五年八畳一間のワンルーム私の人生対策本部
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死してなお 看取られぬ今 それもあり 国が認める 安寧秩序
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終わりのない工事 回らないドアノブ
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読み切りを読まなくなって 社会を知った
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二十歳過ぎ 「ごっこ遊び」が 花盛り 日本の親は 何植え付けた!
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