ふるさとに電車が止まる白線がスタートラインになる四月の人
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かりん茶の湯気に喉をあずけつつ「悪くないよね」インフルの春
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花ながれ枝たゆたえば古の栄華ぞ散りぬ楼門の風
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枝垂るるは逆巻きに立つほむらかな 武蔵の国の東郷寺、春
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霊園の名前ついたる駅に降り枝垂れ桜の寺へと下る
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ポロポロと 悲しい雨音 聞いた夜 カップボートに ココアを探す
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ピュッと風くるの知っててまばたきを我慢するなどできるわけない
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起き抜けにプリン蜂蜜ラズベリー目覚む命に瞳つむって
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夕焼雲 絵の具を溶かす如 茜色にむ 西空の芸術
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朝六時澄んだ空気とコーヒーで始まる今日は心穏やか
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主役より福神漬けのパリパリが勝っちゃうこともレトルトカレー
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うつむいた 心も顔は 上を向き モーツァルトの 確かな調べ
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知らぬ間に 庭に黄色の 花が咲き 身近にあった これまた自然 ※ 連翹の花だと思います 
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ランドセル姿は最後 卒業のおとなりの子を送るベランダ
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朝日差しこの頃見える電柱の弾く光が目を射て眩し
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春の日にキャベツ畑のモンシロチョウひらひら舞いて卵産みつけ
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水清き媼が捏ねし草もちに籠れし富士の霊気を食めり(忍野村)
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親になり、三年経った友人は、少し肥ったことを気にしてない。
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電波時計 二人の波長に 狂わされ 誰も知らない 履歴が残る
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岸壁の風に傾く舟宿のすすけし看板生業なりわいの後
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焼き鳥の 移動販売覗き見て  今夜の焼きは塩?タレ?悩めり
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市役所は どこですかと問う 留学生 まっすぐな瞳に エールを送る
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主君しゅのために戦い朽ちて地に帰る それが武士の義、人としては
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我が想い 三十一文字みそひともじに詰め込みて 余る想いを何処に捨てよか
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俺参上 なに言ってんのよ ふざけ過ぎ まぁ落ち着けって 困ってんだろ?
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蕾たつ夜半の薄紅つまむ指 触れちゃいけないものと知りつつ
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屯所から季節の花を眺めては豊玉の句を詠んだだろうか
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笑顔で『背』 送り出した せき切れて 芽吹めぶく桜道 ひとり散り急ぐ
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味噌汁をふーふーするのとおんなじで この関係にもに意味はない
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一生のその先も共にいたいけど 君は地獄に行くだろうから
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