手に触れてカチャッと嵌るカラクリで筆を持つ手は歌を綴って
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日曜の 公園にぎわう 家族連れ 弾む声聞き  平和よ永遠とわにと
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神がさえ 虚妄に喘ぎ奉る 世界いよいよ暁も無く
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チェスの後挑まれたるは花かるた種札引きし胸元に赤
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紺色の代車を借りた駐車場忘れて赤い愛車探せず
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一昨日まで 暖房いれてた寝室を ねこも暑かろと 快適おまかせ
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などてかは春の夜風にふりにふる花と過ぎにし月日追ふわれ
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レコードにフィルムカメラに拘りのオジンはスマホ音痴やっぱり
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保護者会はどういうものでしょうか!正解者は幸せロードへ
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詠む内に広がる世界に差す光この瞬間を待っていたんだ
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もう動かぬ分かっていても拾いかねるベランダにひっくり返った蝉を
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死を思う人よ生き死に自由なれど私はあなたの居る世界を望む
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日だまりに 如来の如く 目を閉じて 猫の居眠る 斑鳩の里
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開け閉めの わずかのすきに 舞い込みし 蜂にボヘミアの 歌を聞かしむ /『♪ぶんぶんぶん』
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点滴の 肘窩(ちゅうか) をさぐる 看護師の 手の温もりに 目を閉じにけり
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IgG(アイジージー) 補うために 人様の 血より作りし 点滴を受く /献血免疫グロブリン
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さすがもう平気なんだとまだ有った冬の名残りを仕舞う暑さかな
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晩春に替えるズボンの色冴えて 麦藁色とか茅色だとか
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エレガント、ハードボイルドどれも無理 「ふつう」という名の仮面をかぶる
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核見えず 通せんぼする海と陸、意地悪捨てて和ぎ給えよ
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いつの間に始まっていていつの間に「老い」と呼ぶ日へ続く日曜
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フリースの袖を伸ばして新聞を読めば静岡真夏日だとか
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約束の時まで待つと告げたを 忘れたように君を思い出す
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桜蕊落ちて踏まるる暖春のかの人の早や詠み殻となり
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トランプの事を頭に掠めつつそれでも暖房こころおきなく
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桜散る影 葉桜映える 新緑に 風吹き抜けて 麦茶冷ゆ
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工事場の重機の下に微睡まどろむ猫 ぐっすりおやすみ 今日は日曜
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桜散る 心静けし つつじ咲く 陽射しあたたか 夏来にけらし つばめ飛び交い 心うきうき
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あと10年 この勢いでいけるのか 気持ちあっても 先行き不安
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夜勤明け ビールに焼きそば 食べちゃうぞ 一人暮らしの自由満喫
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