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傘を干す暇なき我が町憂いては ニュースが映すダムの底見ゆ
3
強風の まにまに上下 左右へと 弧描く雲雀 岸の樹へ消ゆ /改悪か改善か
7
石焼は 名ばかりにして お焦げなく 世界一不味い ビビンバを食う /イオンモールKYOTO
5
ガラス戸の わずかの隙間 吹き抜くる 風ぞ笛ふく ソプラノに似て /虎落笛
11
等伯の 墨絵のごとき 夕空に 機首を下げつつ プロペラ機過ぐ /長谷川等伯
7
その角に虹を描いて
傾
(
かぶ
)
くチャリ弾丸かすめる百花動乱
5
もう誰かと添い遂げることを厭いつつ 眺めゆく犬や猫たちガラス越しにさ
3
君は多分みかんの木から生まれたるアゲハ蝶来てふるさと思ふ
7
標識の 短い影が 雄弁に 足元に見る 初夏の兆し
9
水音の透ける煌めき細やかな窓辺の鳥の歌うさえずり
7
あの方に何を言っても無駄だろう世界は今後どうなるのやら
3
数々の記憶辿りて生家の跡 外塀だけがポツンと残りぬ
11
選択肢 二つ以上 在ったのに 何故に選んだ 堕落の道を
6
街路樹は 薄日を受けて ただそこに 綿毛になりし たんぽぽの花
6
今にしぃ 偏屈
義父
(
じじ
)
が ふと漏らす かあちゃんには 到底敵わなん
7
誰だって己の翼に乗れる丘 崖から飛び立て風は吹いてる
8
しんどいな。生きる理由も無いのにさ。「前を向け」とか言われることが。
3
連休の
何処何処
(
どこどこ
)
行きます報道もスーパ行けば変わらぬ人影
14
かんもうき
(
換毛期
)
ひとなでごとに 毛が舞って ねこの毛あつめて ボール作れそう
10
空低く 雲垂れ込めて 「春」か「夏」どっちつかずの曖昧な朝
11
君で最後にすることを誓うよ
1
思い出す ロボットといえば 宇宙家族 フライデイの 可愛さよみがえる / 中国のロボット見て
6
絵の中に 秘めたる想い探ろうと ひとり美術館 静寂の
時間
(
とき
)
9
夜明け前 吾と一緒に呼吸する 君の重みでふと目を覚まし
8
そう今は身体の心配ない時期で消えない永遠を願うのが楽だ
12
すくむ足背中を前に押したのは健気につよく咲いた一輪
7
裾なびく春と別れし交差点、信号のあか滲みしままに
8
息子から夾竹桃が毒樹だと 教えられたる古希を過ぎし日に
7
別れ際に彼はどうかと尋ねれば 施設にいると寂しき報せ
9
クラス会最初は誰と分からずに 二言三言交わせば分かる
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