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僕はただモデルルームでいいからさ君との日々を知りたくってさ
3
大雪
(
たいせつ
)
の宵 北の空 昇り始めの橙色の十七夜
9
煎りじゃこを炊きたてご飯にふりかけて 頭をよぎるジェノサイドかな
11
以前には少しの毒が隠し味 小憎らおもろいあなたはどこへ(まみた様へ返歌)
9
つり革に 初めて届き 喜びて 記念日だねと 言ふ吾子愛し
15
夜仕事でやつれた顔の朝の月 西の空には雲の
褥
(
しとね
)
が
15
同じとき同じ映画を観し友がゐたこと知らすラインをひらく
8
それぞれの神に手向ける両の手の映画おしへるかぎられた生
6
ぜつぼうの光と陰がかさなつて奏で叶へるみらいへのうた
8
明けやらぬ
厨
(
くりや
)
に白き湯気の立つカップ二杯の珈琲を淹れる
20
川沿いの 明かりの灯り無き宿に かつての賑わひ淋しからずや /鬼怒川温泉にて
13
孤独こそ己を守る避難場所 長老の説く平易な言の葉
19
どんぐりのわらべとあそぶ夢を蹴る路傍にころぶ通勤の道
18
小雪
(
しやうせつ
)
に積もりし雪を溶かしたる日差と雷雨の
大雪
(
たいせつ
)
の今日(医師脳)
4
ポテサラと焼いた塩サバお味噌汁 湯気の美味しい炊き立てご飯
13
最近さ スマホの充電 残量が 俺のやる気と 一緒なんだわ
5
キャラメリゼ 眉毛の太い二重菓子 光の反射でウインクしてる
4
太陽はいつも笑顔のままでいる 泣いたら夜になれるのかなあ
2
一年間必死に積み上げてきたのに メンタルひとつで崩れ落ちる 儚い夢
(
)
3
私すらも幸せにできないこの世界に 存在意義はあるのだろうか
3
週一度だけ会う君に持っていた薄い責任感よおさらば(合格おめでとう)
4
初期アトピー カビを封じて一安心 背中も首もお手手バイバイ
6
雪よりも一足先に白散らせ 月夜が照らす 八重の山茶花
12
短すぎるショートヘアー明日からイブまでアイメイク極めるしか
9
刻々と止まるゴールはやって来るグータラしててもベルトに乗って
11
悶々と闇に埋もれて眠る夜 地上の日々に星を求めて
9
暖かい 次、寒くまた 暖かい 一喜一憂 明日は寒い
3
同調と協調性のお国柄 主張は誇張のレッテル貼られ
9
十二月 あたしがあなた想う時 温かい風吹けばいいのに
8
悴んだ 指の付け根が 真っ赤っ赤 レンガ作りの あのお家みたい
5
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