年の瀬に 風邪の神さま ひょっこりと お蕎麦もお節も 無い年末年始としこし
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朝イチは 体操しないと はじまらぬ けんぶつのねこ うろうろしてる
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土日月わたしが何をしてたのか誰か教えて今日は火曜日
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無機質な スタンプだけの やり取りに 虚しさばかり 募りゆくなり/でも…止められない惨めさよ…
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君からの LINEライン届いて 心弾むけれど…君の本心ハートは どこにある?/ 表情も欲しい 欲張りな私
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クリスマス 年末年始 独り身に 辛いイベント 続けざま止めて!
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床の間に 松と大きな 菊飾り 家族の声を 聞く年としたい / 抱負
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にぎわいの朝ラーメンのお手元に「蟻の思いも天まで届く」
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今頃は父はごきげんコップ酒 母はふきげん?お煮しめ煮てた
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迎えたくなき晦の朝迎へ孤独恐れて布団に隠るる
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幸せは看護師の手の温かさ眠れね夜も痛みの朝も
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兵器とは相性のいい侮蔑だと輪にした箍が外れる倫理
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手の内を見せず鮮やか初勝利さすがベテラン引退間近
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年老ひぬ愛犬よ 無事に良ひ年を 迎へるまでは だうか生きてね
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ゴミだけを生産し続ける人生。誰がこんな人生を望んだ?
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新年へ輝く姿「お身拭い」明日はあるが英明にない
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青々とかがやく若葉まぶしくて目指す未来はこちらとおもふ
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ケアマネのスマホ鳴りつつ年の瀬の言葉を積むもサビ抜きの寿司
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習慣で猫は出てゆく朝散歩この頃まわれ右して戻る/寒い
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立ったまま履く靴下の綱渡りまだ転けないと老いに抗う/朝
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来る日々をせわし暇だと呟きて矢の飛ぶ速さで春夏秋冬ひととせは過ぐ
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仕事終え もつが食べたい 二人には ファミレス鍋は 救世主かな
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年の瀬に コンビニポスター 恵方巻き もう来年を 想う我かな
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愛猫の 怯える姿愛おしく 気になる素振りオス猫徘徊 
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「私の最後の羊が死んだ」読み、ひとりの作家の生き方を知る
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結露するエアコンを見る夢だった 半年先の予知夢でしょうか
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「天国に忘れ物して取りに帰る」窓から消えたサッカーの子
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一度だけ砂の嵐に呑み込まれ謎に興奮!前世はベドウィン (砂漠の民)
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手を繋ぎ 頬染める君 浮かべては 指先冷やして 君を待つ冬
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便利だがネットスーパー分からないスマホ音痴は純愛も無理
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