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ほどほどに石橋叩きし
歳月
(
とし
)
過ぐも地図捨てた日の欠片もありて
19
原発で 避難生活十五年 ふるさと未だ遠くにありて
18
庭園を 和服の貴女と 散策す 夢見て目覚め 幸せな朝
11
あなたには ユニクロの服が わたしには プラステの服が 明日届くわ
3
遠くから 光を求めて 来たヤツに 明る過ぎると 文句を言われ
3
物寂し きみに与えし ひと匙に 今や恋しき 張りすぐる乳
7
朝餉にて ミルク浸せば クロワッサン 腕に残れる みどりごの重み
9
産み落ちた きみを率いる 大海の 泳ぎ方すら わからぬままで
6
春を編む文字の飛び込みはっとすは闇夜に詠みしやさしこころね
9
目覚めれば見慣れた君の寝顔すら始めからないみたいになるかな
2
十二時の 山の寝息で目が冴える 非日常の 檜の天井
5
裏返したいぷしー差したはずなのに気づけば表線も外れて
3
知ってる? 時さかのぼり ニコ動で 流行りまくった パンダヒーロー
2
切なさを右の奥歯で噛み締めて眠る子羊果てのない夢を見る
3
春の星描くの下手だね本当は暗いところで光るんだよね
5
編み残る毛糸でタワシができあがり春になったと思う頃あい
18
心象は言葉にしたら酸化する 何かに託せ 投影するんだ
6
澱んだ胸の底を素手でさらうとやけに澄んだ源泉があった
3
ココア練り豆乳で溶き飲んでいるポリフェノールとイソフラボンよ
5
「さよなら」と言うタイミングは何度でもあったのだから、だから、二人は。
3
悲しいとコーヒーばかり飲んでるので、私のカップだけ何か汚い。
5
癒えぬまま春を幾たびやり過ごす 瓦礫のなかの光を、拭くよ
17
春雪と土の匂いで走る夜 終わらぬ道が僕の答えだ
13
3・11 幼き孫が生まれし日 歓びと祈り 分かち合う一日
11
アスファルト黒く覗いて痒い目を こすり春へと僕をすすめる
12
生ぬるい部屋にひとりの夜をいて 未来をいまも研いでいるんだ
13
アスファルトの窪みに春を溜めておく 星の数だけ路面、光るよ
17
大空へ線路を越えるアスファルト完成したらチャリで飛ばなきゃ
12
雪が降る午前は散歩できなくて積もらぬ午後の散歩も短め
5
雪を割り芽吹く命のあるごとく老いた父追い日々を越えゆかむ
13
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