初詣豆まき恵方もスルーして福を避けてるわけではないが
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我が膝に飛びつきぬ 人馴れし犬 肉球跡の 土のスタンプ
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春が来ぬ 自転車パンク 直す度 もらったテレビ 映る瞬間
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つかの間の 陽に照らされて 木々の枝の 雪落つる様に 春を夢見る
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初めての古着屋ひとり向かう冬 若草通りに告げし春の
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孫の手紙 ひらがなの文字 漢字に変わり  前進みゆく 君は中学生
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節分には 大豆と鰯 今もまだ 恵方巻きには のれずに過ごし
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静電気私の指を刺しながら春はまだよと意地悪をする
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寒すぎて ご不浄行くにも 上着着る 今日は立春 さあ後ひと月
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山茶花や 散るを見しより 我が恋は やるかたもなし 風にまかせて 
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山茶花の 散りしきる庭に たたずみて 逢はむとすれど え逢はぬ君よ
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2年ぶり玄関ベランダ「鬼は外」誰も居ないを幸いにして
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取りあげるテーマに不満なけれどもエムシーの声やや聞きづらし
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新しさを拒む気持ちがひとつずつ上乗せしてゆく私の歳を
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にゃおんという 呼び声ひとつ いとしくて なんでも叶えてやりたく思ふ
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満月とともにやってくる 月のもの 呼んでないけど まだやってくる
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星に願うと 希望を疑わず歌う星達 眩しすぎて今は目をそむく
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幼き日 心を満たした あの宝石 今となれば 心を蝕む
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若草の泉に寄り添ひ陽に向かひ 雲雀と歌ひ風とそよげる
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一日を一日をただ凌ひでく生業なりわいともに生きて参らん
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恵方巻き 残業帰り 売り切れで ままならぬ世に 月は綺麗で
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立春の 光りにダルマ 解けおちて 幻と知る かたちあるゆえ
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「あんなにも優しかった父」と書く ペンさえ重い冬の朝です
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広重歌川」が 描きし「みゑじ美江寺」 目に留まる 紅き椿に 想ふいにしえ
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最期まで ごはんを炊いて 味噌汁を つくって食べる 老いさらばえても / 立春の朝
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朝の湯に身体を深く沈ませて深海魚へとなりゆく気分
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窓外に 息のむ程の 白き富士 ベストショット狙い 車内彷徨う (身延線より臨む)
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果てしなき想ひモクモク夢の白 青き空へと雲の階段
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恵方巻き 色々種類 食べたくて 切って盛り付け ご利益は無し
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この先はT字路だと知っている カーブミラーの東から朝日
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