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初夏の日となれど御空へ鱗雲トンビと消えて未知が恋しい
6
今日もまたペダル踏み込む果てなれど煌めく海に全て敵わぬ
7
上り坂 長きの終えて 春菊の 花の香吸えば 重きしペダル
5
道脇の運河を照らす春空へ霞む漁船のキラキラ光る
6
タンポポの枯れ花包み我はまた命の限り自転車を漕ぐ
4
朝の陽へ 白き帆の立つ 船体の 艶の悲しき 日本丸かな
3
陽を抱いて 黄色ピンクのオキザリス 風と終待つ 岸辺の花や
4
薄氷の 弾け砕ける 春日和 淡雪溶けて 雪解川早し 岩を喰む
2
近づいた君との距離もいつの日か本当の濃度が薄れてゆくのか
3
歳をとり生きているほど難解なこの世の摂理を教えてください
6
母を送り父を送りてはたとせのやうやう溶くる春のゆふくれ
5
溜息もすぐ湯気に変わるから今はさみしくないよひとりの露天
4
仙道は 慌てないでと 言ったけど 白馬の王子は 道に迷った?
4
泣きながら夜道を歩いた人にしか見れない綺麗な星空がある
7
夢路にて 今亡き母と笑い合い
時間
(
とき
)
が戻りて こころ満ちる
夜半
(
よわ
)
7
窓際に住み着く天使は微笑んで美味い飯屋を教えてくれる
5
診断書に脂肪肝と書かれて腹の肉をつまみ月に向かって「ごめんなさい」
3
トモコレの世界の私は現実の私より本能に生きてる
3
洗面台の横 ちいさなスポンジ 30年後の自分
2
左手薬指 光るそれは恒星
2
薄墨流し 山の端おぼろ 桜散る 春を惜しみて 泣きしたたり 雁落ちる
2
マウントに馴染まぬボランティアなれば柳に『スルー』の風を吹かせて/自治会にて
5
日曜に月曜からを指すときに今週来週どちらを使う
5
沈丁花の香にさそはれて庭見しに花ならずまだ蕾にてありき
5
初夏の
様
(
よ
)
な 暑き日差しと 進む
季節
(
とき
)
寒き心の 雪解けを…待つ…
16
海峡を白波砕き連絡船みるみる迫り揺れる波止場に
7
夢で会う秘術を知りに通ひける
(
名にし負はば 逢坂山の さねかづら
)
人に知られで くるよしもかな /025/100 三条右大臣
5
曇天と紺色の海を眺めてさ 海風にそよがれていようよ
5
鶏の 声に目覚めず
雉
(
きじ
)
の鳴く 哀しき声に 朝焼けを知る
16
穢れた世嘆く事も「ジャッジ」だと 私の失意はジャッジされる
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