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ツツジ咲き藤棚香る坂道の青葉目にしむバス停通り
11
3.4
年 連絡さえも とってない 人の訪れ 柿ピーくれた謎
9
納豆の 辛子のような 気づかいを 持て余してる 冷蔵庫の中
9
旅先で 旅館の子どもと 知り合って 帰っちゃうの?と 聞く子にさよなら
11
真っ暗な 部屋に灯りを つけた時 テーブルの上 サヨナラの文字
4
いつまでも変わらぬ人でいてほしい 変わるならそう 気づかないよう
9
何かこう棲む星多分間違えて生きおるような自分呆れて
10
町内に独居老人あまたをり回覧板が安否を問ひぬ
13
手の中に 切れる
札
(
トランプ
)
あり 待ちますよ
貴方
(
イラン
)
が折れたるその日までは
11
文具屋で あの子と選ぶ インク色 同じがよぎる 指は触れずに
9
「産むんでしょ」「妊娠したの?」「孫はまだ?」フローリングの蟻をつぶした
13
ひっそりと ロフトへ昇り 歌綴る 小さな灯り 私を染める
14
一口目いつものうどんに塩を足す味覚鈍い日の食事なんては
16
緑青
(
ろくしょう
)
の社の屋根を覆ひたる 銀杏の若葉さらに翠の
17
始まった kindleセール また買った 禁欲せえ でも半額やで
7
外は四月光る風吹く日曜に香典返しのカタログ開く
13
口笛で 鳥の言葉を 真似てみる 何と聞こえた 「口説き下手」だと
16
休日に のんべんだらりの 自堕落も 会心の歌に どんでん返し
8
ながらひもこそすれ何を
三枝
(
さきくさ
)
の
幸
(
さき
)
くを願ふ修羅の
巷
(
ちまた
)
に
11
朝焼けを越えて澄みなす青い空駆け込む朝に黙って笑う
10
このベースやけに心を震わせるつけているのは片耳なのに
10
朝顔の 朝に生まるる 夕に死ぬ 露落ちて 花は残れる といえども 夕陽に枯れるは 無常と言う 儚さよ
4
人なりを知るがゆゑにし綻びて胸に短冊抱きしむ時や
14
漆黒の闇歩きつつ思い出すかつての悔いと
永遠
(
トワ
)
の別れを
11
ブラックはプシュっと香るプルトップ 潮風ブレンド チョコと一緒に
12
三杯酢浅く残って気まぐれに〈ソ〉と〈リ〉のフォントを産む
心太
(
ところてん
)
7
小夜
(
さよ
)
時に 香る花あり 帰り道 マスク越しにも 満ち満ちており
17
はつかなる 三十一(みそひと)文字に 現はるる 天と地ほどの 歌心の差
8
ニャンてこと(!) ニャンて ニャらぬよう ニャンこたち ニャめては ニャらぬ 爪を研いでる
7
二度三度 手足水拭く ベランダを 風吹き過ぎぬ 春惜しむがに
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