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ラッパ吹きプッププ響かせ街の灯にプッププッププーと膨らむ夜に
6
自炊を諦めた夜に行くすき家。いつもはつけないとん汁もつける。
3
ゆっくりと胸がつぶれる音がするさよならさよなら春が来たから
12
雪国の林に残る雪間から 真っ先に春告げるフクジュソウ
14
愛憎も此処に至りて霞みけりふたりの旅はただ手を取りて
12
朝顔の 垣根しなだれ 昼下がり 陽背負いその影 薄れ消えゆく
7
温室に滴る苺の甘さほど想う気持ちは夏を待てずに
13
君の今 私がいなくて 回るなら 過去へ墜ちゆく あっという間に
4
潮風とかけっこをした散歩道 桜散りゆく 3月下旬
8
心をば畳んでみたくなりまして折り目きれいに揃えています
15
買い物のメモを忘れてはて?何が要るのだったか店頭に迷う
14
あなたへの届かぬ想いしまい込む朝の光に桜ちらちら
10
ユキヤナギ ぽつぽつ残る 帰り道 風は柔らか 桜咲き初む
18
花散らす目白に蜜はゆずらじと雀は桜一輪落とし
18
軒下の巣取り払われて渡り来しつばくろ二羽は電線にをり
14
冬眠を解かれて未来 問う声は「フェイス チェインジ?」選択迫り
4
亡き人を 惜しめる如く 降りいでし 彼岸の雨に 顰(しか)むパンジー /挽歌
14
今ひとたび 逢ひたしと切に願へども 生きては行かれぬ 西方の国 /挽歌
6
訃報来し 翌(あけ)の朝餉(あさけ)に ジャスミンの 匂ひは立ちぬ 泣けと如くに /挽歌
6
言葉には ならぬ悲しみ 拭へども 拭ひおふせぬ 血の涙かも /挽歌
5
連絡の 遅れを詫びて 汝(な)が妻ゆ 訃報ぞ届く 彼岸の宵に /挽歌
3
七日経ち 八日経ちても なほ覚めぬ 此度(こたび)は 篤き君の病(いたつ)き /挽歌
4
小雨止み散った花弁の薄桜 敷かれし道を「綺麗」と踏みつ
5
評判の よろしゅうない クセのある カフェオーナーの 人となりを知る
2
探偵が追えど不敵な笑い声残して闇に消える怪人
4
柿の木が二本切られて恥ずかしいほどに露わな我が家我が部屋/キャッ!
17
富士の嶺にかかる浮雲かくせしを払わざらなむわれならなくに
2
山頂を雲で隠して山たちは幽玄ぶって佇んでいる
11
年ごとに冬越すごとに少しづつ壊れ続ける近くの空家
15
徳用の柿ピーむさぼるその音で、寝ていたデグーがふと目を覚ます。
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