「今日こそは」と期待したけど案の定、やっぱり今日も、仕事はつまらない。
1
片方のハートを向ける絡み方覚えて知った友達の多さ
0
井の中の蛙いれたの誰だこら 食われたくないはよ出せこいつ
3
記号的な会話、幾何学的な流れ作業、流動的な固定観念
1
普段の生活を不断の覚悟で。こんなものを日常と形容してたまるか
0
雨の日、香る生臭さ、死体の蝶、グロテスク
0
鯉に餌ばらまくように愛情をばらまいている彼の裏アカ。
0
何もかも管理対象房総の菜の花たちも人の心も
1
バス乗ると みなキャッシュレス 両替を するタイミング 見てもわからず
1
ミステリーを読みふけるきみ 黒薔薇の一輪挿しのように静かに
6
中段はだれかのために振つていた己のために上段構へ
1
春浅く 春陽うららか 山青葉 陽射し翳り 木の影長く 水温み せせらぎ騒ぎ 早瀬渦巻 春の音
2
往き方は調べたけれど間に合わず 疾うに葬儀は始まる時間
4
始業前のラジオ体操の時でさえあの子はかわいい。色即是空。
0
今頃は 火葬の時間 空仰ぎ 故人思へば 風花の舞ふ /3月8日朝に身内が逝去
13
たんぽぽは風にゆだねて旅立ちぬ黄金の記憶瞳に焼きつけて
3
安否通知が届いても きっとスルーする きみはただの訓練
2
自転車のサドルについたひとひらを無造作に振り払う貧しさ
1
「またね」って 手を振っていた 「うんまたね」 そう言ったけど また会えるのかな
0
寒々し 風吹ける中 空冴ゆる 耳を澄ませば 時の足音
3
春草しゅんそうも 寒の戻りに 身震ひぬ 弥生を冷やす 氷雨と寒波
20
燃え滓に再び火は灯らない新たな薪に君となれるか
3
「またね」とは言えずに別れし母のもと「またね」と告げる春の彼岸も
12
植樹した ミモザに今朝の ご機嫌を そっと尋ねれば 枝揺らしおり
5
『俺』といふ俺だけが読む漫画にて網膜剥離を超えろ、このキャラ
2
亡き母の語った話とあの頃の懐かしさ共に今日の一日/東京大空襲の日に
13
亡父ちちが聴く 「アンコ椿は恋の花」 アンコの意味が わからなかった
14
下町の流れる姿今日の日は雪が降っててざまあと思う
1
今朝はまた春の雪降る七十路の凍える手指は入試の記憶
9
頬流れ そこに揺れるの 花影と 名残る雪影 落ちる露音
3