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兎よりバカな狸は死ねばいい亀に抜かれる兎と一緒に
3
来し方
(
こしかた
)
を 父が嬉々とし 少し語る 腰肩の痛み 忘れた風で
3
趣味かも スーパー巡り ざわつきに まぎれて見つける 現代のかたち
6
マスクから出てる部分を武装してマスクの中で本音を叫ぶ
6
外出の
覆面姿
(
ふくめんすがた
)
も 怪しまれず済む現代に 何かおかしき
7
葉桜になってしまった雨の朝 そのサイクルにおれも入れてよ
1
寂しさが潜む心も
洗濯物
(
ほしもの
)
も 今日は皐月の風に委ねて
15
これは愛
空
(
から
)
の鳥かご飛び込んで羽をもがれたヒバリの笑う
2
「そんなに仕事仕事って言うなら仕事になっちゃえばいい」と犬が
3
快晴の五月の空は突き抜けて介護の日々を少し忘れる
14
甲斐もなく三方が原の
戦
(
いくさ
)
にて漏らしにけりなあはれ家康
3
遥かなるみどりの山並みに 忽然と
現
(
あらわ
)
る富士の白さ際立ち /車窓より
5
不安さをまぎらすために見てたのに最下位の日に再会と知る
1
朝風に末の身姿思はれば宙に舞ひたる塵と還りぬ
7
けふもまた戯れし歌世に憚れば 憂き世を嘆き浮き世に遊び
3
細石
(
さざれいし
)
打つかの雨に
晒
(
さら
)
されて
緑
(
みどり
)
輝き濃く固まれり
7
みつばちが羽音響かせラベンダー 思はざらめや天寿のときを
10
馴れ合いと思われ痛みの傷深く去る人恋ふる哀し晴れの日
11
七十四歳
(
ななじゅうし
)
未だ試験の悪夢見ゆ 紅蓮の炎 埋み火なりと
6
人間の 表情見せる ボス猫は 人間をおっきな 猫と思てるらし
7
過ぎにける月日を忍び藤浪のまつはる思ひ沈めもぞする
8
ほぼ見ない屋根より高い鯉のぼり今は河原で遊んでるらし
15
五月晴れ 檸檬の花が 香る朝 洗濯物を 風になびかせ
14
大阪に
筋
(
すぢ
)
ぞ多かる御堂筋牛筋煮込みその筋の人
7
この想い独りよがりの歌に乗せ夜明けの空に捨ててしまおう
18
神様が どうしてこの星 作ったか 知らないままで 朝 ありがたし
16
風薫る 朝にふらりとローカル線 車窓流れる空と海眩し
12
人が人会いにゆくとき残される白い高鳴りあおぞら分ける
2
空港が 混雑している 画像より 今の時世との 乖離覚ゆ
4
今朝方の雨 嘘のやう
明
(
さや
)
かなるフラワームーン
朔日
(
ついたち
)
の
夜半
(
よわ
)
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