Utakata
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軽トラに 婆さま乗せて 聴く声は 春唄いする 今もうぐいす
8
婆さんよ! 笑うくちびる 目に焼いて 枝垂れ桜の 花は散らさじ
2
字が見えず 老眼鏡を ともに掛け めがね姿を ふたり笑わん
9
百均にノーベル賞をあげようぞ「もろこし百円」僕は平和だ
8
今はもう 昔のような うぐいすの 声で鳴けずも やはりうぐいす
3
何度でも
パック
(
牛乳
)
の軍勢攻めてくる「百を超えたか」怠惰の神よ
7
頸筋に 小春日和の ぬるき風 君の匂いを 纏い知らせる
6
風運ぶ花粉をまとう干し物を必死で払う軟弱な腕
14
幼日
(
おさなひ
)
に部屋の片隅ボクひとり涙の跡は深きに眠り
14
いちごやらミニトマトやらの商標™️は愛らしいのが流行りと見たり
5
アルパカも 花粉症に なるのかな
黒羊駝
(
あの子
)
もクシャミ 連発してたな
3
みな寄ればこの川狭し かはせみも
水面
(
みなも
)
に鴨も子鷺さわぐも
6
夕立に二人濡れゆく放課後の 底に眠らす折りたたみ傘
6
人のまま進化を遂げた
アサシン
(
殺し屋
)
の笑みはグサッと「君は素敵だ・・」
6
ロボットになった笑顔はカクカクだ会話が途切れるフリーズタイム
8
スーパーに久方ぶりに行き見れば品の爆値に目玉飛び出る
19
砕かれた器のように美しさ欠けている空強き風吹く
5
歌にする これが私に 合った型 痛かったことも 聴いてUtakata
8
老いも
(
お芋
)
ふたりの 人生散
歩 手と
(
ポテト
)
手はぎゅうと 結
ばれ一緒
(
馬鈴薯
)
6
憎しみと 誤解
蠢
(
うごめ
)
く この世にも 人の真ごころ ありと信ぜむ
9
土手沿いに歩くワンコの鼻先を くすぐる可憐なイヌフグリ
12
こんなにもみんなで帰る道のりが愛しいことを最後に知った
11
残雪を解かしゆきたる
夜半
(
よわ
)
の雨 土匂ひ立ち 今朝ぞ春なる
15
女房の皿に取りおく餃子二個 二個分だけは春日に免じ
7
にぎやかな孫らの声の届かぬに春一番吹くふたりの今日は
12
おおきにと言われた市バス ご夫婦が隣り合うよう席を替わって
19
春一番、幼き子らと戯れた記憶の土つぶ舞う広場跡
10
死語になる 季節のバトン 二季と化し 自然の摂理? 否 「人の業」
12
遥か先霞んで見える富士山の
天辺
(
てっぺん
)
までさ歩いてみよう
6
君は君、私は私でいることが難しくなる 洗濯機が回る
7
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