日常のほんの小さな幸せが崩れぬように甘噛みをする
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豆乳とバナナを摂りて耐え忍ぶ月つとめ前仕事は多忙
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隣人の 話す声ばかり 気になって 薄いのは壁か 私の器か
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目が慣れてきた人たちから少しずつ閉まる1ピースの光でした
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軽すぎる 返すあなたに 低音で 「好きだよ」 言うと笑ってくれた
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*「はい?誰が!?」 みなさん同じ間、 息継ぎで 口下手だからか わかってもらえず *繰返し
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職業は 「調理師」扱い になるかなぁ ことばの味付け 昨夜より甘く
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せっかちはプロローグなんて観れないわ一話で一気に掴んでくれなきゃ
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家の鍵 サイフにスマホ 交代で 朝出る時に 毎回探す
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流されて舵取りできぬドローンは風にまかせてみるしかないよね
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冬木立答え求める影ひとつ 背中丸めて黄昏の街 
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花の色寒き時こそ強く出る忍ぶ姿があの女性ひとのよう
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僕の歌は君への想いただ詠んで 届いて欲しい欲しくないとか
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酔いたくて今宵は少し濃くつくる水で割ったら飲み込めるから
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いつになく長引く会議は気もそぞろ仲間ともまつランチに息弾ませる
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サックスを習い始めて気になった ハンチング帽が似合うかどうかと
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赤いねと 顔を見入って 揺れる君 お酒のせいだ、恥ずかしさじゃない
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選挙戦 ボス猿同士 争いて 野次馬猿が 一頭担ぐ
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親友か 彼女か それとも友達か 君は一番のトラブルメーカー
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隙あらばガチャが出来てるストリート またかなんてはヤボな話ね
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エンゲルス マルクスレーニン 情けない 資本主義とは お猿の社会
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受けそびれし 全てのボケを 想い出す 君の記憶が ボケる前には
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車検済み まだ半年も 立たぬうち オイル交換 十万キロ超え
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百パーセント 身を委ねることこそ信頼 とりくりゅうが 教えてくれた
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春風が 吹くと信じて 散髪に 行ってこようか なけなしの髪
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運動を 止めた途端に 肩こりが 体全体 広がり始め
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いつの間に アナログからの デジタルに テレビ放送 浦島太郎
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今はもう土間もかまどもなけれども我を仕込みし祖母眼裏に
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地獄では 耳を澄まして じっと待て 天から届く 心の声を
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灰色の上履き無心で磨く夜ただひたすらに白さ極めて
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