お祭りも 子供のために はけりけり
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笑った 君は僕より劣ってるのになのに君が目に刺さった
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木の枝に葉よりも多く雨粒がちりばめられて光るこの朝
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楽しみはとっておいたの最期まで 芽はでないのよ まだ秋だから
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自分が生まれ変わったなら相合い傘で使われなかった方になるかなあ
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夜中に見る何年も会ってない友人の毎日の足跡に少しの承認
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移り変わりゆく人々の中であなただけが程よく放置しつつ側にいる
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無人駅 氷雨で濡れる単語帳 私は私を好きになれない
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芳香ほうこうが 我の頭を ぬくとめる 妻がのこした 毛糸の帽子
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「こぎん刺し」津軽の男の背を飾る 作務衣に縫えばさぞや映えなむ
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恋焦がれ あなたの言動に悩まされ なにも分からず 月を見る
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くだらない 記憶全てを 捨てるのが 大人なら僕 子供で良いわ
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酒呑んで煙草も吸って大食し 「反省猿」のCMおもふ(覚えてますか?)
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笑いつつ 手を取り走れば 粉雪が なれが睫毛に 我の睫毛に
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冬支度、てんてこ舞いのニンゲンに 「我を構えわんわんうー」と 迫るせんたく宣託/選択/洗濯 /本日の愛犬「留守番」「見学」「お風呂の日」
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「こぎん刺し」を習ひはじめし妻の針は溜め息まじりに刺しては抜きて
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味のない夕食があり夢で見た貴方の差し出す匙が食べたい
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妹より届きしお芋 熱々のポトフで食みて元気貰ひぬ
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大切に想えるものがある日々を 与えてくれたのは愛犬いぬでした
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夕焼けは凄いの緑も青赤も全部溶かして一つになるの
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私でも認識できるオリオン座 トレンチコートのベルトは三ツ星
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万雷の拍手のなかで軽く手を上げたあなたと眼と眼が合った
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気がつけばあっという間に十二月十一月も今日でお終い
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肩触れる 微かな熱に 重ねきし ときの記憶 静かに沁むる
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紅葉と 昼下がりの白き月を眺む 露天風呂 霜月の末
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この顔にピンと来なかったとしても君はそのまま幸せであれ
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あんなふうにならないでねと親が子に伝えていそうな「夢」の筆跡
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陽だまりに 餅を搗くひと 手を休め 笑顔を交わす 明日から師走
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ねこの手に 左手重ね あたま乗り このひとときよ 永遠であれ
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丸美屋と永谷園とエバラさえあれば結構うまく美味く上手く暮らせる
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