サイゼリヤ鶏のステーキ消え去りて残り香ひらひら花時の昼
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宵闇の月下の花は色褪せぬ 影も見ぬままただ散るを待つ
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冬枯れの いばらも蒼く芽を吹きて 待ちにし季節ときよ桜咲くなり 
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術もなくニュース見つめる白鳩の口に咥へし反戦ポスター
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氷雨ふる年度初めの出勤の間際にあたふた手袋さがす
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月は知る君待つことの儚さを 夕闇抱く散りゆく花と
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黙々と釣り糸垂れる夫の傍で はしゃぐ吾子たち 過ぎし日の光景 /回顧
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得意げに 釣った小アジをさばく夫 台所になぞ 立つこと無いのに /回顧
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岸壁の釣り人たちに 在りし日の夫重ねる  潮風うけつつ
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葉桜の言葉に余る気持ちさえ紫煙たちが解いてく
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君のこと触れることさえためらうよ後悔なんてしてないよ
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ありきたりな返事でごめんね こちらこそこんな普通の苗字でごめん
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川のなかにただ煙追いつくように桜とともに流れてく
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君のこと、好きな人など居なくなれ。世界は「二人」が丁度いい。
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替えかけた 衣やっぱり 寒いから 冬の格好 再び袖を 
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駄菓子たべチェリオとゲームが童子の都会へ向かう切符だったかも
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ニンテンドーDSふいに出してみるこんなに楽しい物だったとは
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訪問の看護師さんとお茶をするきな粉捏ね過ぎテーピングする
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さりげなきまばゆい笑みに心音の波はあの日の君へたゆたう
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本当はもっとおしゃれで満ち足りたシフォンケーキがよかったのかも
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パン掴み首を回してパン屑と遊ぶ鳩と吾クスクス遊び
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春だから訪問看護師入れ替わり前任者の今ずっと気になる
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出来上がり二、三日後が美味くなるきな粉ねじりは待てば歯ごたえ
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詠めぬ夜に1本きりの水性の青き字で書く春よ褪せるな
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潔き 人として在れ 短命の 桜の教え 見るたび怖き
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気がかりな景色を抱いたお土産は吾の胸ひらく鍵のいろどり
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俺は俺 キミは恩師と 慕うけど イケすかないね 俺は嫌いだ
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梓弓 はるねに醒めて うつつらに ゆく日をながめ さす玉の枝
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サイコロを 振ってゾロ目が 出たならば 結婚しよう 毎朝振る俺
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あみだくじ 冗談だよと いいながら 端っこに書く すぐに結婚
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