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「おめでとう」と言うたび口が切れていく 嫉妬はのみこむためのカミソリ
12
推しじゃない曲聞こえても雑音に聞こえる今は推し押しまくる
2
朝起きて五秒でブロック手にする子このまま好きを抱き続けて
2
降る雪の 白きを眺む あかつきに こころばめれば またの年けれ
2
なんぼでも 答えますよと AIの 鼻高々な 囁き聞こえ
2
君と僕 青春恋歌は 朱夏を越え 白秋を彩る人生讃歌
3
夜遅く 霰降ったと
夫
(
キミ
)
の言ふ パラパラパラと 窓を叩く音
13
甘いりんごと ドーナツで朝をはじめよう いつもどおりに ねこはにぎやか
12
雪国に暮らす息子の雪情報つい見てしまう一日何度も
12
誰もが皆 心優しい 世界なら 大声も我も 張らずにいれる
15
パソコンのロゴ現れぬ症状に電源抜きて一日またむ
5
ご自由にどうぞ殴っていくらでも響きも倒れもしませんけれど
3
東京に 雪降り子らは 破顔する おむすび大の 雪だるまなり
9
桜雨 涙隠して 背を向ける 愛だと信じ 手を離した今日
9
薄桃の花びら震わせ寒風の中 花開いたこと悔やむ寒桜
8
ドア開けてよもやの景色は雪の中 不意に異世界 僕を惑わせ
12
なんにでも付けれるくせにかっこつく便利な言葉その名も「勇気」
4
水飲んでこめかみ指で押してみる昨夜の請求書だな、酒だ
12
かざす手に沁みゆく暖はしんしんとほのかな雪の火をゆらしつつ
10
楽したいただそれだけの気持ちから「差別」を「区別」にすりかえるんだ
6
解けきらぬ霜を踏みゆき貼り紙の冬物在庫一掃セール
4
頭痛さえラベルのように貼り替えて 悪友と飲むクラフトビール
14
電話口怒鳴られてゐるあひだにも思考は既に特売の棚
6
慣れないと言うためだけに降る雪を 東京はまた 初めてみたいに
9
「おはよう」が白く弾けるこの街は体温だけを頼りに起きて
14
寝癖さえ「おはよう」というサインだね無防備すぎる家族の朝に
14
過ぎ去った己れの過去は棚に上げ子の反抗期心ポキッと
13
舞ふ雪が
竹林
(
ちくりん
)
覆
(
おお
)
ひ
頭
(
こうべ
)
垂れ 春先取りの 雪柳の
様
(
よ
)
に
14
ザクザクと 雪かきをする 職員に その人にこそ 投票したい
8
砕けたらそこで終わりの物語 君は水晶そっと抱きしめ
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