人は無く やがて来りて仰ぎ見て また来ずなりて 月のみぞある
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雲の来つ 月を泳がせ 雲の去る 永劫の夜 永劫の海
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心にもない事をって そうですか? 心ある本音もあるかもよ?
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月に染むこころのうちに琵琶の君 無間むけんふちうた青衣しょうえ
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限りある可能性さえ 過小して その一歩だけが実寸大
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頼むからこれを着てくれ『ぷりちゅあ』も『ちんでれら』だって乾いてないのだ
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吊り上げて寝室と居間を行き来する 老犬の世界はここしか無くて
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生滅しょうめつを歩む重さも明滅めいめつ刹那せつなせばくうくうとし
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誓います できない約束しないこと 心にもないことは言わないと
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したくない何かするのもやめちゃって そんな肯定くれるのも雨
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生きている中途半端なノートだね きれいな書き出し見る影もなく
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灰色は白より白く生きている 生から生まれた二重の魂
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この道は二度と通るだろうか 雨の降る路地をひとり歩いて
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空を飛ぶ鳥を自由というのなら疲れて降りるこの場所は何
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もし僕が缶のコーヒーだったなら 開けた瞬間生まれて死亡
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今日はもうここまでにして帰ろうと僕だけ5分遅い教室
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ふと気付く 君と話せば小さくも必ず笑いのおまけ付くこと
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どう言おう「食欲不振」をカド立てず 悩みつつ寝る グループライン
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この先も 僕は変わらず ここに居て キミと二人で 一つに混ぜて
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抗生剤 飲んでばかりの生活に 免疫力の意義を疑う
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夜だけを生涯の親友ともとしたいのに あいつ勝手にいなくなるから
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ゴーカート 君の最初のドライブは、僕の〝人生最高〟になる
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たとえ見せかけでも忘れることがキミを救う唯一の道なの?
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雨が降る今日は吹きたいフルートを 休みの息子に遠慮をしつつ
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よしさらば涙の波に身をなして末の松山千度ちたび越してん
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育休明け仕事復帰の知らせ受け「呼び出し増えるぞ」と覚悟を決める
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優しい、優しい、優しいあなたの 優しさに 今日も甘えてしまう
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可愛くて 夢中でいじる君のこと つい、「アルト」って 呼びそうになる
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ありふれた異世界ばかりの世の中で、同じ世界のあなたは遠く
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天気予報通りの雨であのひとはわたしの予想通りに泣いた
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