あっちむいてブイ 勝敗より終わったこと祝って夕飯は二百グラムのからあげ
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春一番過ぎ 目覚むる紅きつぼみ 交差点角の オカメザクラ
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ぽかぽかと日差し春めきふらふらと裸で歩く人も出てくる /風狂如春酔
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徒然と昼寝を友に過ごす身に駿馬のごとく日々過ぎてゆく /光陰如駿馬
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楽しげに街行く人も歩を止めて心の曇るときもあるらん
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朽ちた工場のフェンス沿い 緋桜咲きて 辺りの景色に彩り添える
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しゃっ面をむずむず踏んで報いたき思いはあれど色にいださず /如平清盛
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君のためという一言に背徳の臭いを嗅いでただ聴いている /背徳の忠言
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おのが非を差し置いて人を論(あげつら)う人は黒がねの額(ぬか)をこそ持て /鉄面皮
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キリストが 復活したと 言われても 知らぬ存ぜぬ ソドムとゴモラ
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お通じという言葉では伝え得ぬ生みの苦しみが三日おきに来る /阿鼻叫喚
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雨垂れの如き尿(ゆまり)の侘びしさを人麻呂ならば如何に詠みけん /歌聖柿本人麻呂
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不器男忌に尿(ゆまり)ついでに睾丸を押せど気になる異変なかりき /2月24日不器男忌
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騒音で かき消されても 大切な 心の叫び 聴き耳たてて
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人類が 魂捨てて 飛びついた 架空の世界 幻の都市
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いつの間に 商品棚に 乗っている 自分自身が 売りに出されて
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毎日が 祭りのような 情報の 渦に飲まれて 自分は何処
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幸せが スマホで買える 便利さに 聞いてあきれる 商品文化
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目の前の 即物的な 幸せが 持て囃される そういう時代
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目の前の 愛に飛びつく 性分は 仕方ないかも 情けないかも
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日本人 この世のことで 目一杯 虚無に徹する 唯我独尊
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罪の山 収集車にて 肩代わり 重荷は少し 軽くなったが
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吾妻山 種蒔きウサギ 顔出して 身を乗り出して 急ぐ春なり
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駄菓子屋で買った飴玉思い出し空き地の小石拾って舐めた
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消しきれず ゴミ箱の底へ重なりぬ 唾棄した歌の 朽ち果てるまで
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一日に三万五千生まるてふ「判断」の渦へ投げたし『推敲』
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空っぽの袋に入れるもの探し 赤ちゃんからのライフワークで
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なでて研ぐ米にやさしく手は荒れて研ぐたなごころ手肌にやさし
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温もりを 肌で感じる 昼日向 夜は温き手で 恩返しする
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迷ひ路 何方が東かよく判るほど 朝になり
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