ささくれた人の世に問う一粒を詩作の新薬効けばいいなと
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作業靴のつま先濡らす春の雨。そっと見たスマホ。返事は来てない。
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新天地初出勤を無事終える まだ戦えるまだ戦える
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届きたる 道着に袖を 通す君 かったい生地にも 気合いを入れて
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離れない流氷こおりのせいか北風のやけに冷たい卯月朔日
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本当に あなたがわたしに くれたのは すべてが嘘で あったということ
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壊れてるチャリのライトは雨が好き雨の日だけは必ず点いて
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ともだちに 賞味期限ってあるのかな ぱくぱくもぐもぐ一人はさみしい
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二日振り 出された夕餉 三分粥 ほんのり塩味こころに染みる
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テレビから無意味なギャグが流れおる無言で食す夫婦の夕餉
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鉛筆を折って布団を切り刻み水飲み干して自分を守る
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深煎りの豆を貰えば粗く挽く僅かな手間で吾の好みに
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脳みそが馬鹿になってるから今朝もあの子の影を踏み間違えた
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窓開けて雨の香りを胸いっぱい木々の吐く息彩<いろどり>そえる
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今月に入って「すき」と告白を数えきれぬはエイプリルフール
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伝えてね 伝えていいと 思ったら もう伝わってるよね なぜ聞きたいの
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未来から招待とどくキャンパスに返信切手の花びらを貼る(春)
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息白き花冷えの朝コート着て空のはずれに薄日をさがす
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花弁はなびらが 妻 居た部屋に 舞い入りて 笑顔こぼれる「お帰りなさい」
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春の気を鎮め潤し降る雨に 心置きなく深呼吸する
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コラプサー明日輝け捻くれて少し気取って吸い込まれてゆく
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生きてゆくわたくしだけの役割を果たす私はわたくしらしく
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散り散りに緑の光消え失せて望み通りに摘まれた蕾
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経済が 能力有無を 決める今 追いやりましょう 貴方は貴方
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空に消ゆ打ち上げ花火明日あすもまたいくらか命 生々流転
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賽銭の小銭足らずをコンビニの一番くじで崩した小僧
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春の花はどこか心に遠けき儚き色さえ吾にも重ねつ
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いつかまた帰ってくるか知らないが春泥棒にまたねと叫ぶ
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風の音は多分明日も聴こえないそんな夕焼けに手を振ってみた
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真新しランドセル背負うひい孫の写メを写真の夫にかざせし
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