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月別を遡っても出てこない 年別にいるあの時の君
3
僕は彼氏じゃないし君は彼女じゃないから楽しくやりませんか
0
雪のふね小鳥を乗せて僕のうえ伸ばす手ここよと花の蜜吸い
2
小さき雲 大きな雲も 時を持ち 合わせ重なり 何処かに消えて
3
プレパラートきらめくたびに目を奪う 触れてはいけない君の世界へ
2
撓
(
たわ
)
めども今しがた至る温色の 蹴飛ばしたる熱入り日と消えぬ
2
その人の目にとまりなば炎上の 掠め去りたる安らかの 翳
2
鳴けども鳴けども鳴けども撃たれない野原にじつと空
睨
(
ね
)
め回して
0
鴨南で蕎麦を覚えし四十路過ぎ 君が馴染みの店に手を引く
5
支持率が上がったままの内閣は 何でもありの世界を拓く
3
いとこ会思い出話花が咲く 祖父が亡くなり平和の月日
5
先がけて 咲きゆく梅の ちりぬるを 地
(
つち
)
に臥すとも なおいとおしき
6
ピンクから黄色に変えし陳列のフラワーショップで頬ほころびぬ
7
特攻の記憶を抱きて五歳の
児
(
こ
)
前世をマリアに委ねて泣けり
5
たぶんもう完全犯罪できるほど知識あるよね沢口靖子
10
偉そうにするなよ、私。毎朝のバスであの人に会うの期待してて。
4
春日和 風に向かって 飛ぶ鳥の 羽ばたき二つ 街を乗り越え
9
3・11 あの日が再び巡り来る 幾多のいのち 安らかに眠れ
8
朝起きてコーヒー香りトランプを 指を一回ハートのエース
3
何処
(
ゐづこ
)
から 風に
攫
(
さら
)
はれ
零
(
こぼ
)
る種
健気
(
けなげ
)
に咲く 道端のビオラ
13
この国に 不穏な空気 満ちてきて 自由の意味を 今問い直す
10
人のよう うまく化たと褒めあって 春はほころぶ毛布の宇宙
4
ピッと鳴りかざして測る体温計デジタルは見ぬ熱も心も
6
つぼ八や養老乃瀧通っては鳥貴まぶしき昭和の夕日
7
朝に聴く小鳥の囀ずり心地よく
鵯
(
ひよ
)
の絶叫減るセロトニン
4
目に留まりこころに留まる楽しさが ひとつふたつと増えていく春
12
青き日のきおくに酒を注ぎ合ひ同い年しかゐない呑み会
9
不都合さ 出始めて知る 老化なり 長い付き合い 時は過ぎ行く
10
羊焼くアベルを神は寿ぎて 穀物捧ぐカインを疎む
13
また来ます またとは何時か ふわふわと 予定に書けない 予定が増える
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