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春雨の雫したたる東屋に 晴るはここぞと鶯の鳴く
6
家に着き居間のインコに言ってみる お前はいいな気が楽そうで/ツカレター ツカレター
8
月の影こっそり二人の裏庭で「ここに埋めよう」
空夜
(
くうや
)
の種を
13
徒歩・電車 往復三時間かけて今日も届ける着替えと笑顔 /面会は
15
分間だけ
22
心配がなかった頃のふりをして 実家の椅子に深く沈んで
24
「ただいま」のあとの賑やか 就活も卒業も一旦、春に預けて
21
もう少しあと少しだけ勇気出し 手を伸ばしたら届いたのかな
13
短歌、
詩
(
うた
)
、演奏、愛に内包す 成る可く綺麗に閉じ込めたくて
6
自虐風自慢を頭の中で吐き空に歌えば、新しい今日
9
遊ばせる心は体の司令塔ハイなボールをセンタリングだぁ
11
全速で歩道を走る自転車のカッコ悪さよ世界に届け
4
「かわいいね。」白にほんのり乙女色にじみひろがる梅の花たち
14
「下に」「下に」 銭が通れる過疎地域 樹が枯れ街に続く獣道
6
ジャグジーの 吹き出る流れに身を委ね こころも整え明日へと向かう
15
春来たる 手毬の如く寝てた君 グンと背伸びし 空仰ぎ見る
15
擦り切れて惨めなボクの黎明期いらなくなった廊下のバケツ
7
房総の 最南端の 花色と 遠目に臨む 青に
見蕩
(
みと
)
れたり
6
西の山今日青々と色も濃く壁となっては
威勢
(
せい
)
をはってる
11
若き日の取るに足りない出来事を気にもせぬのに夢に見るとは
13
木の下の雪融け土が顔出してああこりゃほんと春だと思う
15
進学し 親の保護下を 離れた
蛙
(
かわず
)
あまりに広い 大海を知る
10
ガラス越し記憶を辿る世界あり 「フェルメール」に ふる里想う
8
問12 今の貴方は幸せか? 「はい」か「いいえ」かで答えなさい
3
春風が抜ける荷台に桃の肌 ピンク色した豚運ばれてゆく
12
良い夢は 気分は残るが 記憶はない どっちも残るが 悪夢といえよう
6
故郷への切符で温む手のひらを往復切符で常温にする
12
日が昇り 今日が始まり 苦しみが いつまで続く 見えない夜明け
7
親友がインターホンに映ってる カメラ目線でモデルのポーズ
15
週明けの私に託す 週明けの私が恨めしそうに見ている
9
春めきて微睡む縁側 そよ風に清き鈴の音 季節を忘れ
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