かなしいな きみがくれたの 最後の言葉  嫌いじゃないよ、あきらめただけ。
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石畳いしだたみの あの道のカフェが 恋しくて 窓際に座り あなたを探す
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なぎの浜 彼方かなたの星も 映れども 山風やまかぜ吹けば ちりと散りゆく
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うるさい色は何色かと聞かれて青と返す君が好きで
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蝋梅の 黄色が映える 寒き日に 満開に咲き 心温もる
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旅人に道教えつつひとときの寒さ忘れる半月の夜
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4つほど大文字並べ騒ぎ立てそんな奴らへ三指さんしでいちを
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昨日まで食べたかったものを忘れたな 今日の気分は雪見だいふく
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丸ごとの キャベツに出会い 迷いなく ロールキャベツを 煮込む冬の夜
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イケてる!と 思える私 続くよに 自分磨きを 怠らず行け!
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それなりに幸せそうな人たちと歩調あわせて今日は寄り道
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譲り合ふ気持ち一つで 人と人 心温もり 生まるる笑顔
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待ちわびて 靴ぬぎかけの 足もとに  すり寄る愛猫 ギュッと抱きしめ
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古着屋で買ったと似合わぬコートの背 息子の影を母は憂いて
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3分で用足し戻ればはたと消え誰ぞ持ち去り戻らぬコート (高価なものでもなく)
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君が好き、 そう言ってるのを 聞いたから 僕も好きになる クリープハイプ
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飴色の 魔法をかけし 弾む肉 憂いも焼きて 旨みに変える
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席前の 老婆に皆で 嘘をつく 人の心は 美しきかな
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無用かと 古文歴史は テスト用 かの知識こそ 生きる目的
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眼前に 老婆四時間 立ったまま 座らせるには 嘘をつくしか
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あなたと見た花火をアイコンにしたんだーすぐに散ったねバカボケ殺す
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和歌百首 重荷に感ず 十七や 三十七にて 至宝に感ず
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一年の あの日の朝も 晴れていた 何度も呼んだ 愛犬あのこの名前
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空き瓶も思い出したい過去がありジャムの色した夕日を詰める
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午後10時 罵声発する 君がいる 翌朝君が ハグして「ごめん」
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木を下りて人への一歩を踏む猿が追いかけたかった流星がある
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解散し 失職したのに 万歳す 奇なる風習 違和感ひとつ
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爆ぜる音 重なりゆくは我が鼓動 君から逸らむ蒼き花火は
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春はそこ鼻にティッシュを詰めたまま 電車に乗ってる若い娘が
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晴れわたる空を飛びゆく黒いはね海辺の道の年初めの日
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