考えて 無になるくらい 悩みつつ 藤沢の海 一人で泣いて
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亜は鉄か獣かの意義を問ひゐたり ただ君は人にて在り 恥 嫉妬
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喧騒を避けて逃れたウタカタで政治思想は聞きたくもない
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くだらない 国会答弁に おおあくび 大福餅でも 食って眠るか
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子らが言う 「好きすぎて滅!」 流行ってる わたしの場合 「食べすぎてデブ!」
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「嫌えない、だから愛なの!」僕史上一番愛と離れた愛を
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胃袋が中からひっくり返る妄 苦か怒かわからぬ心の消化
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白光る 鋼の板を 眺めては 朧げながら 時は過ぎゆく
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高市氏 末期の水を 啜(すす)りたる 覚悟の先に 日本の未来
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不可解な「男系男子」の宰相に忖度せしや沈黙の民
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暖かい 一日戻り 衣替え コートが一つ 要らなくなった
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友もなく 日記も切れて 思うこと 徒然なるが ままに投稿
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じゃあこれも全部にせものだというの?(そうだねぼくがぜんぶわるいね)
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失明を 恐れすぎても 仕方なし 目が見えること 今は感謝し
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レーザーを 当てたところが 液流れ 眼圧下がる そういう理屈
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カーテンを 開ければすでに 日光が 春だ春だと 眠りを覚ます
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褒めること 話し聴くこと 笑うこと それができたら 十分すぎる
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娘から 言いたいことを 言わぬよう 忠告されて 学童二年
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明日こそ太陽のような「おはよう」を言いたい寝癖が似合うあの子に
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カメラ持ち 職場の近く 溜池の 鴨を撮影 呑気なもんだ
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首輪なき自由な彼ら飼いならすあなたの言葉 蒼き電流
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変な奴 自分がなんか 恐ろしい 周りに合わす ことをしないし
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五輪ロス 祭りが終わり 現実に 引き戻される モノクロの日々
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AIは 際どい問いを 躱(かわ)したり 何処ぞにか雇い主いるのか?
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日の当たる土手を歩かば足元に春の便りや土筆つくし三本
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ターコイズブルーの髪のひと笑めばマリアの如き 居酒屋の春
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病にも臥せれぬ独り暮らしゆえ暖かき春ちとうれしけれ
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俵万智最後の講義ビデオ見て 米川千嘉子存在を知る
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暮れなずむ駅の階段 手すりには傷の数だけ笑顔、泣き顔
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子どもでも大人でもない君だからその葛藤がひどく眩しい
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