稀にある言葉少なの挨拶は他人寄り棲む鉄骨の檻
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麦汁の澱キラキラと琥珀色 岩手の麦酒ばくしゅ喉を沈めり
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一刹那止まりもしない光陰は淋しさなんて容赦はしない
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6面が 揃っていたのは 最初だけ 徐々に崩れて 今はバラバラ
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ひざの上に猫がとびのり丸まって 暖とりあって雨音を聴く
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日本初 コンクリートの 大仏は 奈良よりデカく パワー感じて
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王将の お持ち帰りの 焼き餃子 レモン胡椒で 舌鼓打つ
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黄金の 衣をまとい 牡蠣フライ ソースかタルタル 悩む友かな
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純喫茶 雨音聴きつつ カウンター 滴るコーヒー ハーモニーにて
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AIにたしなめられてしょんぼりと服を着替えて買い物にいく
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うねりすら受け入れながら脈を打つひらいて閉じて死なないクラゲ
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不揃いの 蛍を並べる お爺さん 隠れてやってた 童子がそこに
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響いてる心の雑音消したくて 刺し子をしたり空見上げたり
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金縛りにあって浮かんでいる時も金木犀の香りがしていた
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旅先の ビジネスホテルの 電灯を すべて消すのを 諦めて寝る
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今日は小雨の中に敬老会地区の会場に安らぎ覺ゆ
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雨垂あまだれの休日 撮り溜めのドラマ 高揚しつつ 身体からだ休まり
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二日目のおでんがいつも食えるよな便利な世にはならんものかな
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グローブをかざし「眩しい?」と聞いてくるきみが光源でどうしようもない  
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年一回同じ毛糸をいて編む度毎たびごと針も棒も痩せこけ
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結局は ハロウィンコスで 礼拝行き 買い物しただけ まあでも、いいや(笑)>元町のハロウィン仮装パレードに行きたかったけど、さくっと諦めました😅
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秋の日は つるべ落としと キミの言ふ ねこたちはもう ねんねのしたく
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烏瓜からすうりの つる螺旋らせんは 無口なる 「自然」の漏らす 不意の冗談
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「出来ない」の文字が笑って自己紹介 僕の名前は「やらない」ですと
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両思いなんてなったことないよ虚構フィクションでしょそうだよねお願い
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言ったきり 返って来ない メールなど 出さなきゃいいと 後悔しきり
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夏の日を 思い出す度 蘇る 陽炎のよう 夢のまた夢
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眠すぎる 夕方なのに 明日も又 一日があり いつまで続く
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誰に見せるでもないけどファッションが好きと言いつつ「可愛い」は欲しい
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温暖化 嘘だったのか 騙された 十月なのに 毛糸の帽子
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