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傘ひろげ歩く貴女の健やかへ桜微笑み明るき道や 「大切な貴女へ」
8
うしろ髪 しなやかに揺れ 艶めきて 後ろ影去るや 春の影朧
6
散る桜 掴まえようと手を伸ばす無邪気な君と三度目の春
10
雁帰る 剱超えるや 冴ゆる空 雪吹き荒ぶ 剱凍てつき 静けしや
4
来た頃は 周り田畑 外遊び 蛙の歌を また聞きたいな
7
岡本のヒットへゲレーロジュニアだけ茶立てポーズに泣き笑いかな
10
結婚し十年経てばパパママに三十代よ失いたくない
6
いつまでも燃え上がる愛でいられない苛々してるみたされぬ愛
7
片想いやっとLINEにつながるもあなたとの距離まだまだ遠い
7
「さよなら」の言葉残さずアパートの合鍵握る貴方はいない
6
桜舞ひふわり抱きし初孫の十八年はひとひらの夢
13
野に
荒
(
すさ
)
ぶ嵐は吹けど新緑の風にながれる音は柔らか
11
雨間
(
あまあゐ
)
の風にさらはれ 改札を薄紅に
染
(
そ
)
む 散りし
桜花
(
おうか
)
や
19
小
(
ち
)
さきもの 弱いものたち 先頭に 築かれていく 令和の時代
7
小説みたいな恋をしたのに漫画みたいな転け方をした
5
雨の日だ。小さなアパートの廊下には、それぞれの部屋へ続く足跡。
5
梅散るも 人と人とに 花が咲く
弥生吉日
(
やよいきちじつ
)
天神の市
9
春盛り髪邪魔になり留めてみて結んでもみて切る洗面台
14
藪椿水仙榊水芭蕉群るるが常の地を這へ一匹
10
弥生末 ねこたちまだまだ 冬ベッド ふたりなかよく 暖を取りたる
17
今生に関わる人は三人か亡き両親と今ある妻と
13
目に花と人の集いを転写した絵手紙へ書く笑う春風
13
歌声は未来へつづくリフレイン。
出発
(
たびだ
)
つ人へ『春のコンサート』
10
青葉の候 肥えた山々 迫り来る 春の妖精 呑み込まんとして
4
花離れ狂いし君に安堵して もう座標は重ならないのね
4
やがて来る 覚めぬ眠りを 思いおり 眠れぬ夜の 毛布を被り
10
お礼にとリュックにハーブ詰め込んでお茶を淹れよう月の満ち欠け
5
笑いあい情けがかよう芝居小屋また来るひとも去りゆくひとも
10
ふるさとをつくるよそ者北陸のひとにつっこむ舞台の袖で
5
あご髭に白さもまざる海老蔵似友はとほくにありて輝く
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