Utakata
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十五歳八ヶ月で旅立った愛犬を想って詠んだ歌から始めました。
少しずつ季節の歌なども詠んでいこうと思います。
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旧暦の 七夕なれば 逢えしもの
現
(
うつ
)
しの空は 雲に満ちたり
18
向かい家の 白紫陽花が
緑帯
(
みどりお
)
び 文月なれど 真夏たらんや
19
雨のない 水無月となり 憂いたる 水の足りない 夏にならんや
25
噺家
(
はなしか
)
の 手のひらに乗り 転がされ 二人で笑い 福来たらんと
33
みかん着き 落ちし
若実
(
わかみ
)
は 惜しけれど 残りし実らの ためなればこそ
25
忙しき 五日乗り越え めだま焼き 梅雨の晴れ間に 二人揃って
22
ホトトギス 昔からある 聞きなしを 何度も唱え 旅暮れなずむ
20
湖の 草花見つつ ゆっくりと 膝かばう
吾
(
あ
)
と
新しいカメラ
(
おもちゃ
)
持つ
夫
(
きみ
)
22
湖
(
みずうみ
)
の あちらこちらに
九輪草
(
クリンソウ
)
花言葉に似ず 毒があるらし
21
窓の外 近く野生の 雄鹿あり 木の隙間から ツノ堂々と
21
Utakata
(
うたかた
)
に 支えられての 百一首 これからもまた 続けたらんと
27
着きおれば レンゲツツジが 出迎えぬ 枯れかけながら 鮮やかなりて
13
ハルゼミの 奥にカッコウ ウグイスも この晩春に
吾
(
われ
)
も包まれ
20
山里の 露天風呂や ヤマバトの 声聞き惚れて のぼせかけつつ
17
ひと月の 間に山は
濃緑
(
のうりょく
)
に 草花たちも
吾
(
われ
)
待ちたりて
18
お向かいの
白紫陽花
(
しろあじさい
)
や 咲き満ちて 綺麗ですねと 声かけそびれ
25
しとど降る
額紫陽花
(
ガクアジサイ
)
の 輪が咲いて
亡母
(
はは
)
の思い出 ふとよみがえる
23
見つかりし 仔犬の頃の あのこの写真 その目に映る 母を探せり
26
うちの
愛犬
(
こ
)
と 同じ
霊園
(
ところ
)
で お空に帰る あの日の陽かり まぶたに浮かぶ
24
親戚の キジトラのこが 旅立ちぬ いつか会えると 願いもむなしく
21
真夏日や 仕事を地下に 切り替えて 去年の
愛犬
(
きみ
)
を 背中に感じ
24
黄昏
(
たそがれ
)
に 浮かびて咲ける カルミアは 金平糖の 蕾もありて
25
出張の 帰りに現る 富士の山 カメラで撮れぬ 夕焼けの色
28
先代犬
(
まえのこ
)
の 生まれた日から 三十年 走る姿が 目に冴えざえと
21
間引きたる みかんの枝の 花つぼみ 香り惜しみて 写真に供え
28
亡き母の そばにおりたる 白い
愛犬
(
こ
)
は カーネーションに 仮装したるか
23
露天風呂
湯面
(
ゆのおも
)
映る 新緑と 抜けたる空に 異次元見たり
23
ミツバチが 羽を振るいて 蜜集め 次のみかんも たわわの予感
25
よく見れば 蕾わずかに 残りおる 花の香りも 間に合いたるや
21
帰宅せば みかんの花は ほぼ散りて 気持ちはまるで 浦島太郎
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