Utakata
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十五歳八ヶ月で旅立った愛犬を想って詠んだ歌から始めました。
少しずつ季節の歌なども詠んでいこうと思います。
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犬置いて スキーできぬと 十五年 銀の世界に 白き
犬
(
こ
)
想う
15
一年の あの日の朝も 晴れていた 何度も呼んだ
愛犬
(
あのこ
)
の名前
15
あと
七日
(
なのか
)
愛犬
(
あのこ
)
の
居
(
い
)
ない
日々
(
ひび
)
が
過
(
す
)
ぎ
去年
(
きょねん
)
の
今
(
いま
)
は
知
(
し
)
る
由
(
よし
)
もなく
16
どんと焼き 今年はふたり 自転車で… 憶い出される
愛犬
(
あのこ
)
の重み
17
犬のこと 喪中にせぬと 決めたれど 年賀の言葉 空々しかな
12
聖よき夜の ツリーの下に 寝ていた
愛犬
(
こ
)
今年は白き ぬいぐるみ置く
20
持参した 薬の残り 数えるごとに 旅の終わりの 影重なりて
16
愛犬の 新盆迎え 旅の空 こちらに来てと 線香花火
17
先月は 蝶の
集
(
たか
)
れり ノリウツギ 花影消えて
野鳥
(
とり
)
の戻りぬ
16
雨が止み 待ちわびていた 花火咲く むかし
愛犬
(
あのこ
)
と 見ていたように
19
六ヶ月
(
むつき
)
経ち 酷暑の日々に 想ひたり 虹の橋では 涼しかるらむ
20
暮れなずみ
蜩
(
ひぐらし
)
の声 重なりぬ 陽が沈むのを 引き留めるごと
23
巡り来て ヒーヒーヒーと また聴こえ
鵺
(
ぬえ
)
と
違
(
たが
)
いて 三音続き
13
心地よき 三十六度
不感
(
ふかん
)
の湯 ついぞ長湯で
夫
(
つま
)
を待たせし
19
立てぬ
柴犬
(
こ
)
の 苦労の介護 我が身に重ね それでも生きて 我が
愛犬
(
こ
)
の分も
17
柴犬
(
しば
)
の子の 二十歳を祝う 記念の日
飼い主
(
ぬし
)
を
労
(
ねぎら
)
い カードを贈る
20
旧暦の 七夕なれば 逢えしもの
現
(
うつ
)
しの空は 雲に満ちたり
16
向かい家の 白紫陽花が
緑帯
(
みどりお
)
び 文月なれど 真夏たらんや
18
雨のない 水無月となり 憂いたる 水の足りない 夏にならんや
25
噺家
(
はなしか
)
の 手のひらに乗り 転がされ 二人で笑い 福来たらんと
31
みかん着き 落ちし
若実
(
わかみ
)
は 惜しけれど 残りし実らの ためなればこそ
23
忙しき 五日乗り越え めだま焼き 梅雨の晴れ間に 二人揃って
20
ホトトギス 昔からある 聞きなしを 何度も唱え 旅暮れなずむ
18
湖の 草花見つつ ゆっくりと 膝かばう
吾
(
あ
)
と
新しいカメラ
(
おもちゃ
)
持つ
夫
(
きみ
)
21
湖
(
みずうみ
)
の あちらこちらに
九輪草
(
クリンソウ
)
花言葉に似ず 毒があるらし
19
窓の外 近く野生の 雄鹿あり 木の隙間から ツノ堂々と
19
Utakata
(
うたかた
)
に 支えられての 百一首 これからもまた 続けたらんと
26
着きおれば レンゲツツジが 出迎えぬ 枯れかけながら 鮮やかなりて
12
ハルゼミの 奥にカッコウ ウグイスも この晩春に
吾
(
われ
)
も包まれ
18
山里の 露天風呂や ヤマバトの 声聞き惚れて のぼせかけつつ
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