ののの
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十五歳八ヶ月で旅立った愛犬を想って詠んだ歌から始めました。
少しずつ季節の歌も詠んでいこうと思います。

義母はは歌う コーラス隊の 打ち上げで 飛び交う笑い はまだひよこ
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缶ビール 飲み干すときの 見上げばな その瞬間ひとときが あればこそなり
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家飲みに 切り替えたるや 花見宴会はなみせき 予報外れて 抜ける青空
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ときぐすり 効いたかどうか わからぬが まだしばらくは 処方要るなり
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まるで冬 犬のヒーター 入れたっけ?  ああ、そうだった もういないんだ・・・
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スマホから 思い出写真 上がりくる 昨年までの 桜と愛犬あのこ
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花冷えの 八分咲きにし 桜道 七日延ばした 花見やいかに
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八分咲き 思い立っての 夜桜は 耐えてくれるや この先の雨
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今日までの 晴れを惜しんで ひとりランチめし 人出ひとで少ない すみっこざくら
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ようやっと 形見のクッションねどこ 洗濯す 沈む心と 晴れた青空
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お彼岸に 両家の墓参ぼさん ハシゴする 義母ははも並びて ありがたきかな
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友人の 上げたる写真 りし日の きみの笑顔が 語る幸せ
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愛犬あいぼうを 亡くした友の 投稿で 笑顔の君よ 安らかならん
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大木たいぼくはなに群がる ヒヨドリの 人に慣れしは ドバトのごと
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犬連れて 桜撮る人 見かけたる 昔のれと 愛犬あのこ重なり
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春の鳥 聞き間違いと わかりつつ まだここにある 犬の呼ぶ声
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あられ降り 春雷しゅんらいの鳴る 寒い朝 そっと咲いたる 盆栽桜ぼんさいざくら
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ささやかな 法要たれや けじめの日 心を寄せつ 回る寿司
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きみが去り 四十九日の 春曇り まだ行かないで わがままだけど
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地震明け いつも通りに 出迎えた 一晩越しの 恐怖はいかに
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あと五分 微睡まどろむ中で 感じたる ベッドの下で 寝ていた君を
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燃やすゴミ 家族いぬのいた分 かさの減る 胸つぶれんを 耐える月曜
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虹の橋 雨降り地区が あると聞く ごめんね 今日は そこにいるよね
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あれやこれ やれば寿命いのちが 延びてたか 駄目と知りつつ 心もぐりぬ
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線香を たてる習いは なけれども 毎日ともす 我がの前に
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君の名が ついたお節句 ひな祭り 昔の写真 何度も眺め
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もふもふを 求め訪ねし 友の家 離れたくなし 帰りたくなし
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階段を 降りたところに 寝てたきみ 踏まないようにと 今も気遣い
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虹の橋 十六年の 先代犬せんぱいに どういう顔で 会っているやら?
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自らの 過去の投稿 上がりくる 懐かしけれど 切なくもなり
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