Utakata
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十五歳八ヶ月で旅立った愛犬を想って詠んだ歌から始めました。
少しずつ季節の歌なども詠んでいこうと思います。
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旅支度
(
たびじたく
)
一匹
(
ひとり
)
減ったる
愛犬
(
こ
)
の分の
要
(
い
)
らぬ荷物に 心とらわれ
20
横たわり 弓の
生音
(
ね
)
を
聴
(
き
)
く その叔父の 姿に遠き 父が重なり
19
九十の 叔母の
御髪
(
おぐし
)
は 黒々と
白髪
(
しらが
)
の姪の 名前を呼べり
18
久方
(
ひさかた
)
に 訪ねし叔母は
九十歳
(
ここのそじ
)
施設の暮らし 幸せ と
笑
(
え
)
む
27
如月
(
きさらぎ
)
に
河津
(
かわづ
)
が咲きて 途切れなく 開花のリレー いま八重桜
22
盆栽に
芽吹
(
めぶ
)
きし若葉 香りたる さすが桜や 餅欲しくなり
16
散り終えり 盆栽の枝 葉の
陰
(
かげ
)
に 返り咲いたる 小さき桜
29
強風で 窓が
軋
(
きし
)
みて 三度吠え
四
(
よ
)
度目待てども
愛犬
(
あのこ
)
は去れり
18
十六夜
(
いざよい
)
の 空を見上げて 見つけたる 満月三つ 乱れし視覚
17
ツヅジとの 名には似合わぬ 白い鈴 雨に打たれて 可憐さ増して
17
義母
(
はは
)
歌う コーラス隊の 打ち上げで 飛び交う笑い
吾
(
あ
)
はまだひよこ
18
缶ビール 飲み干すときの 見上げ
桜
(
ばな
)
その
瞬間
(
ひととき
)
が あればこそなり
21
家飲みに 切り替えたるや
花見宴会
(
はなみせき
)
予報外れて 抜ける青空
17
時
(
とき
)
ぐすり 効いたかどうか わからぬが まだしばらくは 処方要るなり
22
まるで冬 犬のヒーター 入れたっけ? ああ、そうだった もういないんだ・・・
19
スマホから 思い出写真 上がりくる 昨年までの 桜と
愛犬
(
あのこ
)
20
花冷えの 八分咲きにし 桜道 七日延ばした 花見やいかに
17
八分咲き 思い立っての 夜桜は 耐えてくれるや この先の雨
16
今日までの 晴れを惜しんで ひとり
ランチ
(
めし
)
人出
(
ひとで
)
少ない すみっこ
桜
(
ざくら
)
20
ようやっと 形見の
クッション
(
ねどこ
)
洗濯す 沈む心と 晴れた青空
20
お彼岸に 両家の
墓参
(
ぼさん
)
ハシゴする
義母
(
はは
)
も並びて ありがたきかな
19
友人の 上げたる写真
在
(
あ
)
りし日の
犬
(
きみ
)
の笑顔が 語る幸せ
17
愛犬
(
あいぼう
)
を 亡くした友の 投稿で 笑顔の君よ 安らかならん
16
大木
(
たいぼく
)
の
桜
(
はな
)
に群がる ヒヨドリの 人に慣れしは ドバトの
如
(
ごと
)
し
14
犬連れて 桜撮る人 見かけたる 昔の
吾
(
わ
)
れと
愛犬
(
あのこ
)
重なり
20
春の鳥 聞き間違いと わかりつつ まだ
胸
(
ここ
)
にある 犬の呼ぶ声
16
霰
(
あられ
)
降り
春雷
(
しゅんらい
)
の鳴る 寒い朝 そっと咲いたる
盆栽桜
(
ぼんさいざくら
)
17
ささやかな 法要たれや けじめの日 心を寄せつ 回る寿司
食
(
は
)
む
19
犬
(
きみ
)
が去り 四十九日の 春曇り まだ行かないで わがままだけど
20
地震明け いつも通りに 出迎えた 一晩越しの 恐怖はいかに
16
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