ののの
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十五歳八ヶ月で旅立った愛犬を想って詠んだ歌から始めました。
少しずつ季節の歌なども詠んでいこうと思います。

父の歳 昭和の年で 覚えたる ならば百歳(ひゃく)かと ふと気がつきぬ
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犬連(いぬづ)れの 縛(しば)りなき旅 どこにでも 寄れると話す 語尾の淋(さび)しき
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旅支度(たびじたく) 一匹(ひとり)減ったる 愛犬(こ)の分の 要(い)らぬ荷物に 心とらわれ
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横たわり 弓の生音(ね)を聴(き)く その叔父の 姿に遠き 父が重なり
16
九十の 叔母の御髪(おぐし)は 黒々と 白髪(しらが)の姪の 名前を呼べり
15
久方(ひさかた)に 訪ねし叔母は 九十歳(ここのそじ) 施設の暮らし 幸せ と笑(え)む
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如月(きさらぎ)に 河津(かわづ)が咲きて 途切れなく 開花のリレー いま八重桜
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盆栽に 芽吹(めぶ)きし若葉 香りたる さすが桜や 餅欲しくなり
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散り終えり 盆栽の枝 葉の陰(かげ)に 返り咲いたる 小さき桜
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強風で 窓が軋(きし)みて 三度吠え 四(よ)度目待てども 愛犬(あのこ)は去れり
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十六夜(いざよい)の 空を見上げて 見つけたる 満月三つ 乱れし視覚
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ツヅジとの 名には似合わぬ 白い鈴 雨に打たれて 可憐さ増して
15
義母(はは)歌う コーラス隊の 打ち上げで 飛び交う笑い 吾(あ)はまだひよこ
16
缶ビール 飲み干すときの 見上げ桜(ばな) その瞬間(ひととき)が あればこそなり
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家飲みに 切り替えたるや 花見宴会(はなみせき) 予報外れて 抜ける青空
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時(とき)ぐすり 効いたかどうか わからぬが まだしばらくは 処方要るなり
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まるで冬 犬のヒーター 入れたっけ?  ああ、そうだった もういないんだ・・・
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スマホから 思い出写真 上がりくる 昨年までの 桜と愛犬(あのこ)
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花冷えの 八分咲きにし 桜道 七日延ばした 花見やいかに
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八分咲き 思い立っての 夜桜は 耐えてくれるや この先の雨
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今日までの 晴れを惜しんで ひとりランチ(めし) 人出(ひとで)少ない すみっこ桜(ざくら)
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ようやっと 形見のクッション(ねどこ) 洗濯す 沈む心と 晴れた青空
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お彼岸に 両家の墓参(ぼさん) ハシゴする 義母(はは)も並びて ありがたきかな
16
友人の 上げたる写真 在(あ)りし日の 犬(きみ)の笑顔が 語る幸せ
16
愛犬(あいぼう)を 亡くした友の 投稿で 笑顔の君よ 安らかならん
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大木(たいぼく)の 桜(はな)に群がる ヒヨドリの 人に慣れしは ドバトの如(ごと)し
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犬連れて 桜撮る人 見かけたる 昔の吾(わ)れと 愛犬(あのこ)重なり
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春の鳥 聞き間違いと わかりつつ まだ胸(ここ)にある 犬の呼ぶ声
15
霰(あられ)降り 春雷(しゅんらい)の鳴る 寒い朝 そっと咲いたる 盆栽桜(ぼんさいざくら)
15
ささやかな 法要たれや けじめの日 心を寄せつ 回る寿司食(は)む
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