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十五歳八ヶ月で旅立った愛犬を想って詠んだ歌から始めました。
少しずつ季節の歌なども詠んでいこうと思います。

あと五分 微睡まどろむ中で 感じたる ベッドの下で 寝ていた君を
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燃やすゴミ 家族いぬのいた分 かさの減る 胸つぶれんを 耐える月曜
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虹の橋 雨降り地区が あると聞く ごめんね 今日は そこにいるよね
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あれやこれ やれば寿命いのちが 延びてたか 駄目と知りつつ 心もぐりぬ
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線香を たてる習いは なけれども 毎日ともす 我がの前に
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君の名が ついたお節句 ひな祭り 昔の写真 何度も眺め
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もふもふを 求め訪ねし 友の家 離れたくなし 帰りたくなし
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階段を 降りたところに 寝てたきみ 踏まないようにと 今も気遣い
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虹の橋 十六年の 先代犬せんぱいに どういう顔で 会っているやら?
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自らの 過去の投稿 上がりくる 懐かしけれど 切なくもなり
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耳澄ませ 犬の呼ぶ声 聞かんとす 長き間の 癖は抜けまじ
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出先から 犬の様子を 尋ねんと スマホ開いて 固まりし指
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この寒波 味合わなくて 済んだのね せめてせめてと 考えてみる
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亡き母に 返せし犬よ 時々は 夢の中へと 帰っておいで
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詠むことが 心救いし 短歌うたなれど 読み返しては 胸つまりぬる
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お互いに 亡くしし犬猫ともを 語り合う 心癒せし 大切な時間とき
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愛犬の いない暮らしに 慣れながら 「いってきます」と 手を合わせ
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我と犬 ふたりのための ストーブが ひとりのためと なりぬ如月きさらぎ
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いただきし 十二の供花 枯れていく 切なき想い 胸に再び
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常ならば ケーキと共に 撮った君 白き姿を 今日も探しぬ
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去し日は 老いて曲がりし その姿 浮かぶ姿は 日に日に若く
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愛犬の 長寿の証 表彰状 間に合わずとも 誇りに思う
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愛犬の 遺した薬 片付けつ もう飲まなくて いいねと呟く
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十五年 病に耐えし その身体 お疲れさまと お空へ返す
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晴れの日に 空に返しし 愛犬の 遺したもので 心塞がれ
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昨日まで 命のありし 証かな 捨てるオムツに 声上げて泣き
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夢うつつ 抱っこをされに きてくれた その手触りに 感謝を想う
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昨日から 同じ姿勢で 眠る君 幾度も触れる 消えゆく身体
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幾度なく 抱っこ求めた 翌朝に 旅立つ君の 温もりかな
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暑い夏 乗り越え迎うむかう クリスマス 目指すは五月 齢十六よわいじゅうろく
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