幾度の 絶望乗り越え 行く先に 小さき希望を 見つけし夕べ
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忘れたの 貴方のすべて 顔も声も 思い出さえも 白く塗りつぶす
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たちこめる バラの芳香に 包まれて ロココな日々に 胸弾ませる
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懐かしい 匂いの記憶 会う度に 涙を流す 乙女な男
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今日は君きっとプリンを買うだろう紅茶の準備はしておくからね
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主婦というルールはシビアまず家族 猫は自由に爪研ぎをする
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僕よりもいい子が生まれればよかった六月の夜の内緒の話
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灰色のうすいひざしに 水彩のあわい絵えがくあじさいの色
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昼下がり パスタを茹でて 食べたあと 夏が来るねと 呟くあなた
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豚汁をぶたじると読みたがるぼくをそっと殺して「とんじるください」
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かんぜんな 大人になってしまわぬよう 今日もひそかに夜あそびをする
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優先席、座る若者、にらみつけ、スマホ見るフリ、弱いあたし
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小倉駅スイッチバックの席回転 拙い英語が通じ安堵す
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ソニックのスイッチバックを放置する鉄道公社を恨む小倉駅
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電車内、自分の家と勘違い、足組み、大声、背にリュック
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ロースカツ 困難に勝つ きっと克つ カツは元気が出る気がするね
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100均の 猫おもちゃ眺め 吐息つく いまも会いたい もうひとふんばり
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開封がカンタンなんて書かないで 下手な私がかわいそうでしょ
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きっちりと整列している水田に 白鷺しらさぎを見た曇天の午後
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したためて 百晩寝かせるのがコツ 熟成ラブレター空想添え
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歯磨き粉の味?うるさいな 歯磨き粉ごとミントが好きだ水さすな
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さみしさが実体を持つならきっとあなたの形をしているだろう
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左側こめかみのとこズキズキと袖をひっぱるお茶にしようと
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梅雨空に ラムネ飲むよに ひろげてみる ピンクブルーと パステル道具
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布団干し 日向の匂い 寝そべって 心優しき 母の匂い
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走馬灯 よくしらないので しぬときは マルチモニター 倍速にして
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4日間 きみ断ちできず 悩ませて 君のLINEに 救われ、ごめん。
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母退院 タヌと会えたと 泣いている 娘わたし一粒 もらい泣きする
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題の無い絵を描くしかない僕らには六等星が必要だった
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少しだけスマホの写真増えました歌の風景カメラおさめて
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