Utakata
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ミツバチ便り
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えっまじか「今から帰る」の伝言に慌てて温めなおすシチュー
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嘘を吐き重ねた服を脱ぎ捨てて正体見せる月夜の鏡
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街角の喧騒の中立ち止まり「許してあげる」過去の自分を
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降り積もる雪に溶けゆく夕映えのオレンジ色を鞄に詰めて
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「またいつか」そんな伝言残す間に雨はみぞれに変わりゆく午後
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瞬きをひとつする間に夜の帳たぐり寄せられ夢の入り口
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降り積もる雪の夜の月 花のごと静寂を連れて窓に輝く
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言の葉は魂放つさえずりか空に放りて明日を待ちおり
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街灯り窓の扉に透けており静かな夜の終わりを告げる
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「寒いね」とかじかむ指をすり合わせお鍋の煮える音を待つ夜
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涙ぐむ理由がこんなにあるなんてあなたがいなきゃ知らなかったわ
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いつの間に「お母さん」とはわたくしのこととなったの覚悟もせずに
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この手から零れ落ちゆく砂時計一体何を空っぽにした
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指先が母になりゆく初冬の夕 ポテトグラタン肉じゃがにする
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月光夜どうしようもなく秋の風あしたは桃を買ってきましょう
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床に落つ白髪一本つまみ上げ抱きしめましょう我の人生
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目の前を日焼けした子が駆けてゆく慌てなくても夏はあるわよ
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抱きしめた夢をこぼして五十路なる甘き桃の香包まれ眠る
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干し鰈ふわふわの身を食むときに海の気配が二、三分なり
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白い傘張り付いた花びら見つけ「いつからいたの」愛し美し
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イヤホンで占領された子の耳に「行ってらっしゃい」は届かなくて
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左手に電話を持って謝罪をし右手はペンでお花書く癖
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日に焼けた坊っちゃんがあるわたくしのお家ひっそりGoogleマップ
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風物詩ご苦労なこってわんわんとねむりの浅き暴走族よ
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スーパーの鏡にうつる我を見て母生き写し生と死おもう
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べたついた上司の話しに割く時間昼の月より必要なかろう
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わたくしの切な事情をものとせず雨が降り出す朝七時半
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神様もストレス溜まれば過呼吸になるかならぬか今は聞けねど
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「理想的」はほとんど奇跡と知っていた 縮んだ?太った?去年のニット
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窓映るシャツの膨らみ犯人は春風らしく夕焼けの街
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