ミツバチ便り
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家族のことをよく詠みます。

過去よりも今のあなたがいとしくて両手でそっとつなぐこれから
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お茶を飲み他愛のない話をしようどんなきみでも私のともだち
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ぬるま湯に身体の芯をほどきつつ瞳閉じれば夏終わる音
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めくれゆく記憶のなかで少年になった父へとバニラを運ぶ
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口きかぬフェーズで三日きてますが虹が綺麗と夫に云いたい
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五十点。わたしの人生振り返り半分点とりゃ合格とする
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逝く友も生きる私もあはれなる残暑厳しいことだけ確か
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ビル風の瞬間風速、 Tシャツのなかに残った夏を奪えり
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洗濯を干し終えたならふぅらりと戻ってきてね、青山田さん
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便利さを追って不便の向かい風スマホの灯り浴びつ夕風
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抱えても抱えても夢こぼしつつ回収しきれぬ自分を愛す
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「おかえり」と父の笑顔の後ろ側 母の気配も伝わるお盆
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この街の影の重さよ閃光が傷跡となる広島忌ゆく
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滑り台いつから乗ってないだろう私を祝福するように 雨
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温かくする係だと思われるあなたが震えていませんように
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来た道を振り返ってもなぜかしら美しかったあの花はなく
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わたくしが息子に生まれ変わったらもっと上手に生きてやるのに
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夕暮れに手を振りバイバイする君に「明日ね」と言う祈りのように
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鬼やんま、翔ち日ざらしの石一つ足跡一つ残さぬままで
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星空が 戻ってきたら この街の すべての場所に 光がともる/星空様おかえりなさい
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ちはやぶる といえば神様降りてくる貴方はなにで降りてくるのか
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きみの手を 離した夏が 降ってくる 傘も持たずに 立ち尽くす街
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この雨がマーガレットの花びらになるよな奇跡 君の短歌は
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役に立つ・立たないじゃない、やまゆりはただそこに咲く白さのままで
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触るるもの音みな暑し夏に入り夫のシミ見て愛しく触るる
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海苔巻きの端っこはいつも私なの 母の優しさだったってこと
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この風をコスモスからのエールとし紅いペディキュアで逢いにゆくから
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夏がきた「ずっといっしょ」と約束を交わした二人はもういなくとも
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いつだって普通でいたい。でもそうね、見た目と貯金は「良」がいいかも
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晩年と呼んでいいわよ、わたくしの青春はここ七月の風
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