Utakata
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ミツバチ便り
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いつだって逢える気がして気を抜いて半分過ぎた日めくり眺む
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おかえり を言う準備なら出来ている。灯屋くんのチョコベビ万全
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美しい老いなどないと笑い合う四十年の友がいること
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窓開けて深呼吸すると出し汁と卵のにおい空にヒビあり
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ガラス戸の夏の光が肌に染むフローリングに虹が映りぬ
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あなたしかいないと言ってよ水仙を摘む優しさで見つめあったり
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黄の薔薇を花瓶に挿してわたし言う「嬉しいものね」カーネじゃなくても
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採れたての果物のよう街歩く人々の群れ夏に向かって
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美しいことしか言わぬこの舌は
2
ミリ程度の厚みしかなく
13
昔から魅力は感じていないのに不思議さだけで好きだマンボウ
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春祭り黄砂のすきま漂って空つき刺さる赤いふうせん
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人型の介助ロボットあぁいつか。地球の上にいること忘れ
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美しい鎖骨を持った後輩が二重手術をしたこと明かす
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ソリティアを楽しんでいた先輩が上司に見つかりマスク下で笑
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子を誘い飛びついてぶら下がる子が「行かない」遠い汽笛が聴こゆ
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シャリッと鳴る苺大福噛み締めて驚くほどの空の高さよ
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媚びているつもりはないと言い聞かす。鏡の私チークが濃いめ
18
山からの雪解け水がせせらぎを響かせ春のうごき知らせる
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仏間入る父の足取りおぼつかず写真の母は父に微笑む
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君が手でわたしの頬を挟むから日曜朝のミルクの香り
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触れようか迷いけっきょく見てるだけ撫でてみたいわ、あのふきのとう
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恋のうた聴き終え耳も華やかで一人一人の開花予想日
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登る陽に照らされ解凍されてゆく油画のよう海のこの街
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わたくしの中に居座る東電の
OL
魂今はいづこへ
15
「スミソニアン博物館に来ています」絵はがき届きコロナ禍終了
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正月が来たと思えば春となり今は果物なにを食べたら
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寄せ合ってなにかを聴いてるカップルの後ろに流れる春を聴いてる
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自己破産した友からの小包み来、銀色夏生と「ありがとう」のメモ
14
すりりんご。体温計と冷えピタと幼き息子の甘い記憶と
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嗚呼いやなおばさんいるわ。あら待って、鏡に映ったあれはまさかの
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