ミツバチ便り
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家族のことをよく詠みます。

息子よ、ごめん。完璧じゃないから「お母さん」を一緒に育てていこう
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よいしょ、でも持ち上がらないこの心君に半分持ってほしいな
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「ごめんね」と息子が謝るそのあとの空の青さに名前をつけたい
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目を閉じてポルカのステップ口ずさめ心の中にポーレチケ鳴る
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スヌーピーみたいな形の目玉焼き崩すのちょっともったいない朝
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残酷なほどに星空 ふりむいて君が笑えばそれだけでいい
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テーブルにこぼれた蜜を指で拭く かりんとう焼くよな午後が好き
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「明日から」なんて言葉を飲み込んでみたらし団子三つ目の宵
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ストーブの一番近くを陣取って自分をちょっと「えこひいき」する
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リビングで話す時間が隠し味少し強めの塩味も好き
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珈琲の湯気に「まる」と書くような そんな明日を期待している
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「美味しい」が百均の皿で跳ねている そんな夕べもいいなと思う
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「主婦なんて」とひとくくりにはできないね 深皿に盛る今日の幸せ
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正論を言いながら子に甘えてる愛しさふわり母の正体
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車窓から流れる雲を追いかけて「自由とは」など考えてみる
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「子を信じ過ぎない」ことも愛だよと笑って見守る冬の陽だまり
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えっまじか「今から帰る」の伝言に慌てて温めなおすシチュー
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嘘を吐き重ねた服を脱ぎ捨てて正体見せる月夜の鏡
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街角の喧騒の中立ち止まり「許してあげる」過去の自分を
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降り積もる雪に溶けゆく夕映えのオレンジ色を鞄に詰めて
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「またいつか」そんな伝言残す間に雨はみぞれに変わりゆく午後
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瞬きをひとつする間に夜の帳たぐり寄せられ夢の入り口
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降り積もる雪の夜の月 花のごと静寂を連れて窓に輝く
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言の葉は魂放つさえずりか空に放りて明日を待ちおり
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街灯り窓の扉に透けており静かな夜の終わりを告げる
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「寒いね」とかじかむ指をすり合わせお鍋の煮える音を待つ夜
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涙ぐむ理由がこんなにあるなんてあなたがいなきゃ知らなかったわ
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いつの間に「お母さん」とはわたくしのこととなったの覚悟もせずに
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この手から零れ落ちゆく砂時計一体何を空っぽにした
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指先が母になりゆく初冬の夕 ポテトグラタン肉じゃがにする
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