Utakata
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ミツバチ便り
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夏の背にしがみつきつつ体感は冬の初めが染み入っており
21
颯爽と我を追い抜き坂道をぐんぐん登る若者羨まし
17
吾のお粥発熱した子が褒めてくれ愛もウィルスも見えないけれど
25
運河見る欧米人を眺め見てロマンス詐欺はあるね、と思ふ
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唇を噛んで悩んで揺れながら過ごした若き日愛し秋の夕
20
映画ではない日々をただ過ごしてく葡萄は葡萄の味をしながら
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すすきまで星に匂えり我に降る涼かな光秋に震えて
19
朝夕は肌寒くなりましたね、と今日は三回昨日は五回
32
トトトトと子が我の肩リズムよく叩けば我は液体になる
23
西日入り先週よりは温くない 今夜はシチューにしてみよう
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息子履くがに股ジーンズ秋日干しお洒落なんだか破けてるんだか
25
ひさしぶり母さんが降りてきたような夜空の花火あたしはここよ
31
秋風の鱗に頰を撫でられて確かに違う風の熱量
23
ニット帽母の手作り喜ばぬ私であった後悔と逢ふ
35
子は育ち求められることうしなわれ私の瞳の海路がひらく
19
今シーズン初の湯豆腐煮え立ったアブクも立って生きるはごちゃごちゃ
21
旬だから二百五十円秋刀魚焼き全て昔を懐かしむ夜
16
そのむかし家族に言えぬ悪いことしたかしないか 闇の恋しさ
17
笑い皺知れとて秋は夜が長く肥える肥えない永遠の悩みで
19
クーラーの風より外の涼しさよ人の居るとこ秋の暮れあり
20
白と青の空を残して蝶分かれ一匹は花一匹は網
17
沸点か臨界点か八月の海と運河の中間地点
14
繋がった蜻蛉運河をじわじわり海に向かうか逆流しつつ
12
笑い皺深くなるほど愛したい秋の光で鏡眺めつ
23
電車にてメイクしている少女らよ私にコツを教えてくれぬか
20
「ここを出て家に帰る」と義母は言う黙らすために「私と暮らす?」
21
生い茂るぶどう棚下首かしげ乙女ぶりたる我を恥じ入る
19
空缶のバドワイザーが二本あるおそらく昨夜の恋をしってる
20
目覚めれば老猫の寝顔どアップでこんな愛しい時をありがとう
19
雨降るとクーラー消して本を読む私の後ろで夏が熟れゆく
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