Utakata
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ミツバチ便り
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家族のことをよく詠みます。
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勤め終へ家に帰れば三千櫻グラスのなかに光が跳ねる
20
受話器持つ指の震えをそのままに 友の笑い声もう還らぬ
26
「まいったね」笑いあいつつ雪を撥ね見知らぬ誰かと交わすぬくもり
31
「当然」と言わるる日々に削られてわが手はカサリと冬の音す
35
しくじりも「わたくし」なのだと頷けば鳥舞う空に冬の陽の満つ
29
前向けぬ日は日向にてひっそりと息整える草の如くに
32
哀しみは捨てずに抱く わが
肉
(
しし
)
の芯を創れる光なるゆえ
26
「そのバッグまだ持ってたの?」ママ友よ一生出汁巻き失敗してろ
30
声荒げ朝を待つ間に研ぐ米の白きひかりに「ごめん」をそえて
27
わが内に不機嫌という蜜ありて近きものほど汚して止まぬ
35
この疲れ汚れにあらず生の証 泥を蹴りつつ我が家へ帰らむ
40
鳥の声途絶えし朝の吹雪なりわが家の芯をスープで
熱
(
ほ
)
てらす
30
醜きも愛しきわが身と抱きしめて午前二時の闇に火を灯す
28
諦めを覚悟と呼びて生きてゆく この身はすでに森に降る雪
49
傷あればこそ愛でらるるこの身体賢くなきを許して歩む
29
美しく老ゆることなど叶わねど素晴らしき日々抱きて進まむ
31
熱の子のあつき唇ひらきつつ林檎のしずく命へ運ぶ
34
「ただいま」の声を待つ間の静けさに鶏肉沁みて愛しき夕餉
29
「用がある」その一言の空白にわたしは午後の陽を余らせる
32
「私」という一羽の鳥を解き放て家族という名の深き沼より
46
わがうちに家族(いえ)焼きつくす火を飼いて何食わぬ顔で夕餉を運ぶ
27
偉そうに のけぞる父の手のひらの震え思えば怒り溶けゆく
28
ひたむきに家族守りし歳月(とき)の波 刻みし皺もわが愛の地図
30
「恋」という騒がしき日は遠のきてただ在てくれること深く頷く
27
「死ね」と言い「死ぬか」と返してそののちの梨の白さを君に剥くなり
24
触れ合える距離に居ながら一番の秘密を抱き林檎を剥けり
54
この齢になりて会うたる魂(たま)の友 濃ゆき話は酒に溶かしつ
30
細胞のひとつひとつが翳りつつ祈りばかりが透きとおるなり
30
手のひらは何かを掴む為なのか柔らかき頬包むためなのか
24
スマホから指を離してひらがなの「やすみ」を飲み干す土曜のひかり
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