Utakata
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ミツバチ便り
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家族のことをよく詠みます。
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退職し時間はたっぷりあるはずが「やり繰り」してた あの日の
瑞
(
みず
)
さ
27
「よし、いい!」と思える
短歌
(
うた
)
をいざ打たんアプリ起動中
宇宙
(
そら
)
の彼方に
23
「まぁ!かわいい」ぷくぷくだった友の
娘
(
こ
)
が美少女になる卒業写真
28
エレガント、ハードボイルドどれも無理「ふつう」という名の仮面をかぶる
24
核見えず 通せんぼする海と陸、意地悪捨てて和ぎ給えよ
19
いつの間に始まっていていつの間に「老い」と呼ぶ日へ続く日曜
30
フリースの袖を伸ばして新聞を読めば静岡真夏日だとか
25
「若さ」といふ通知はこなくて気づいたら「老い」のフォルダに分類されて
24
青春のあわきを知らず老いという深き静寂に独り入りゆく
30
ランドセルがスキップしてる、筆箱をドッちゃんガっちゃんさわがせながら
38
悩みとか苦しみなどは余るほど あるから作る自分への「甘」
29
「たまに良し」ビールの泡に閉じ込めて 蕎麦を待つ間の自由な私
34
昼酒の琥珀に溶ける「呑むぞ」感ハッシュタグには「#不良主婦」なり
29
「ありがとう」デカフェの甘み溶けだして 誰かに言いたい今日という日を
26
「返して」と言わずに見上げる青空は 飛ばされた分近くなるかな
19
空を舞う私のシャツはカモメへの 春のギフトと決めた午後です
31
ストーブを点けて観ている Tシャツの誰かの春と同じ国とは
29
「春のせい」そんな言い訳詰め込んで二つ目最中に手が伸びる午後
38
雪解より湧き立つ土の匂ひこそ生きている日の切なき証
32
立ち止まり迷う私のかたはらに 黙して笑う春の陽の夫
37
言の葉の行方見失う夕まぐれ 私はどこへ帰るのでしょう
22
母の負を父の
勲
(
いさお
)
で拭ひ去り 私は独り
介護
(
あした
)
を編めり
28
叙勲
(
いさおし
)
の記章を磨く術もなく
認知
(
わすれ
)
の父は私を呼ぶなり
25
父と夫二人の影を背に負ひて 息子のなかの光へ歩む
25
朝靄に身を浸しつつ思ひをり 旅立つ私は一人でいいと
36
窓側で赤ベコのように揺れながら寝てる息子をインストール
25
私にも家庭と離れる日が来るの朝霧夕霧たつ北の街
30
ひかり降る覚悟を決めて卯月へとヴァニラが溶けるように進まむ
23
十年後の私に問はむ笑い方、進むべき道、その超え方を
31
かりん茶の湯気に喉をあずけつつ「悪くないよね」インフルの春
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