Utakata
登録
Login
サイトのご案内
ミツバチ便り
フォロー
114
フォロワー
113
投稿数
488
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
7
8
…
次 ›
最後 »
朝焼けの朝をきれいに開いてくチャックのような白いカーテン
24
美しく咲いた桜の今はもう落ち葉となりて皆がゆく道
29
風邪をひき眠るあなたにたくさんの幼き頃の寝顔が宿る
38
そんなことしか言えないのかその口はたまには私を可愛いと言え
26
すすきの穂グラスに入れて触れてみる小さく揺れて秋に挨拶
30
紅黄と染み入るように色冴える屋根の向こうの眺め深秋
21
命日や臍の緒眠る白箱を開けては耽る母の面影
37
雪虫の純白の背に冬が来ぬハンドクリームぬって待つ雪
27
ビアホール出たら下弦の月ありし避けることなく雪虫が舞う
22
母が逝き形見の時計腕巻けば脈を打つよな寂しさ湧いて
56
澄み渡る星に混じりて母の顔友の顔あり秋の夜長は
29
この道を真っ直ぐ行けば工事中急がば回れわたしの歩み
19
物忘る父の機嫌がよい電話繰り返話しの声を抱きしめ
29
どんぐりを拾って数を競いましょうそのあとぎゅっと抱き合いましょう
22
住み慣れた街を離れて一年余峠に雪のニュース見てをり
40
ブランコをこぐ子砂場で遊ぶ子もきっと全員令和の生まれ
19
悪玉はここにかしこに鎮座まし席の隣にお腹の中に
14
早き死と気付かず友は逝ったのか今年初めてストーブつける
22
夏の背にしがみつきつつ体感は冬の初めが染み入っており
21
颯爽と我を追い抜き坂道をぐんぐん登る若者羨まし
17
吾のお粥発熱した子が褒めてくれ愛もウィルスも見えないけれど
25
運河見る欧米人を眺め見てロマンス詐欺はあるね、と思ふ
15
唇を噛んで悩んで揺れながら過ごした若き日愛し秋の夕
20
映画ではない日々をただ過ごしてく葡萄は葡萄の味をしながら
24
すすきまで星に匂えり我に降る涼かな光秋に震えて
19
朝夕は肌寒くなりましたね、と今日は三回昨日は五回
32
トトトトと子が我の肩リズムよく叩けば我は液体になる
23
西日入り先週よりは温くない 今夜はシチューにしてみよう
18
息子履くがに股ジーンズ秋日干しお洒落なんだか破けてるんだか
25
ひさしぶり母さんが降りてきたような夜空の花火あたしはここよ
31
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
7
8
…
次 ›
最後 »