ミツバチ便り
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家族のことをよく詠みます。

「御祝儀にあんた壱円って書いたあったわ」姉笑う。つられて笑う
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帰り際「ヘルパーさんは呼ばないで」姑の目が二年ぶり燃ゆ
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この春は幽体離脱してたらしい良い母のふりしきれないまま
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似合いそう母に贈った朱のバッグ形見となりて両の手でもつ
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捨ててったごみ一つすら愛おしいちゃんと食べてねちゃんと生きてね
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去年まで君と何度も聴いた曲 知らない歌ね一人で聴くと
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持てるもの全てを君にあげたくて宇宙すべての夕日を君に
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差し出した手をつなぎ道の花をみた 老いたわたしの手をいつか、また
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愛情はかんたんに冷めレンチンも湯煎もおそらく効果は為さず
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左眼が見えなくなった父と会う「すまん、すまん」と父がはにかむ
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薔薇いろの手のひらいっぱいありがとね、砂のとけいを逆さにしたい
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風呂上がりアイスかじってテレビみる半分あたしの君へ、バイバイ
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指先はあの日の頬を夢にみる 君が旅立つ準備をしても
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旅立ちの子の荷造りに口を出す最後まで我くそばばとなる
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スーパーで不意打ち流る涙ありここの唐揚げ子が好きだった
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抱きしめた泣いたりもした元気でね私を母にしてくれた君
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一冬を殻に篭って耐えたんだ桜を超える君は金色
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深い夜にオムツおっぱい奮闘し子と泣いていたあの日々愛し
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透明に下がるつららを見つめつつ細くなりゆく自分をおもう
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ブーブーの歯磨きコップは置いてゆけ獣道とて一人で走れ
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雪がやみ上下の白を少しずつ地球の色に染めて朝くる
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「そのバッグまだ持ってたの?」ママ友よ一生だし巻き失敗してろ
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私よりコロナの都合重んじて会いたき人に会えぬ秋雨
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この時代個性自主性重んじてあなたもそうよ走るの?メロス
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真っ直ぐに見つめて話すことはない私の友は匿名のひと
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純朴も過ぎると心配してた子の眉はいつしか整えられて
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黙ってりゃ珈琲香ると思うでしょ戦争なのよ朝の食卓
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知り合いを友達と呼ぶ同僚を嫌いと思う 窓の外雪
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コロナ禍よ早く過ぎろとAmazonが届くたびマスク探すこの手間
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ひんやりと冬の訪れ思わせて節電破るトイレヒーター
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