ミツバチ便り
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カップふち指で摘んで渡されて心泡立つコンビニコーヒー
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わたくしの心は誰にも明かさない正しいだけの青空なんか
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母なのに義父の介護もしてたのに父の前では幼いわたし
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君の名の五文字に想いはぎゅうぎゅうで母の想いと父の想いで
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五月雨は天使がくれるティータイム芝の水やりさぼらせてくれる
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花びらの散りゆく数は限りなき 葉桜愛でたし歳とるもよし
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たたまれた翼は透けるような白 遥か未来を羽ばたけ君は
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ありがとうただただ君が我が子だと想えば熱き涙とまらず
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おむすびは祈る家族の一日を 今年初めて蝶が横切る
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月冴えて暁の空背景に義母の腫瘍と向き合う夕べ
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スマホには行くことのない場所があり 美しくあり醜くもあり
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透明が弾けるように笑いあう子らの制服若草の香
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折り畳み持たぬ我が子を気に留めてそわそわとする曇天の夕
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ママ友ら吐き出す自尊感情のグループライン退室す春
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古ぼけたアンパンマンのかばん見て若き私が私に微笑む
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卯の月やふあんふあんと風が撫で出逢いは不安不安で苦手
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山の尾根近くに見えて明瞭に今日から春と心に決める
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好きなとこ百個言ってくゲームして四つ目あたりで口籠もる子よ
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夕焼けを抱きしめました手を広げ駆け寄ってくる子の背中ごと
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萌ゆる朝窓辺見ながら春を着る薄手エプロン鍋が鳴ってる
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ドア開けて恥ずかしそうに笑いつつ「髪切ってきた」の君が愛しい
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木の匙は唇嬉しとろけてるヴァニラ冷ややかおつかれ わたし
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母親の無償の愛を御所望で 母も人だとお忘れですか
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息白く空に舞う雪ひらひらとわたしの肩にそっと降りたつ
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大いなる罪悪感を飲み込んで冷凍グラタン手作りと出す
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亡き母のバッグ開けると押し花の栞に青で「ありがとうね」と
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芳醇な香りがあったコルクからあの日のことは想い出と聴く
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物置の隅にぞうさんじょうろあり 幼き息子に抱きしめられる
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IHアイエイチふむ なるほどね 主婦はみな愛と叡智で家族支えて
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近いうち君に粗末に捨てられよう 望むところと虚勢を張って
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