ミツバチ便り
131
129
投稿数
600

家族のことをよく詠みます。

一冬を殻に篭って耐えたんだ桜を超える君は金色
7
深い夜にオムツおっぱい奮闘し子と泣いていたあの日々愛し
11
透明に下がるつららを見つめつつ細くなりゆく自分をおもう
11
ブーブーの歯磨きコップは置いてゆけ獣道とて一人で走れ
19
雪がやみ上下の白を少しずつ地球の色に染めて朝くる
11
「そのバッグまだ持ってたの?」ママ友よ一生だし巻き失敗してろ
24
私よりコロナの都合重んじて会いたき人に会えぬ秋雨
7
この時代個性自主性重んじてあなたもそうよ走るの?メロス
6
真っ直ぐに見つめて話すことはない私の友は匿名のひと
8
純朴も過ぎると心配してた子の眉はいつしか整えられて
17
黙ってりゃ珈琲香ると思うでしょ戦争なのよ朝の食卓
12
知り合いを友達と呼ぶ同僚を嫌いと思う 窓の外雪
9
コロナ禍よ早く過ぎろとAmazonが届くたびマスク探すこの手間
5
ひんやりと冬の訪れ思わせて節電破るトイレヒーター
10
栄養と彩り衛生毎朝の弁当作り春で終わり  か
8
懐かしい友へのLINE打ちながら毎度気づくと寝落ちする夜
7
見渡せばリア充じゃない方のママ集団の最後尾にあたし
13
優しみのナイフかざして傷つける私を罰せ赤い三日月
8
水銀のような雨降るこの街で抱きしめた子が今に飛び立つ
8
お義父さんあの日は確か初雪で慌てましたよ九年もなります
7
どしゃぶりのバス停に立つあたし今日骨の髄までツイてないかも
8
入店時 手指消毒をする人もせぬ人もいて秋刀魚は旨し
5
お誘いを断る理由思いつつ鍋の卵は半熟となり
10
枝豆を夏の名残りと固茹でて青い景色を口に広げる
9
私より彼女を好きになったこと恋が終わって おかえり息子
11
秋陽に干され始めた柿の実よ父の孤独が今ならわかる
9
折りたたみ傘をしまえば萎れてく庭の朝顔とうに枯れてて
11
飲み干したノンアルコール缶軽く軽く買われて軽く捨てられ
13
子の喉にビー玉一つ隠されて思春期だとか反抗期とか
14
レントゲン義母の肺には白き花いつか茂って義母を覆うか
5