Utakata
登録
Login
ミツバチ便り
フォロー
93
フォロワー
94
投稿数
383
« 最初
‹ 前
…
8
9
10
11
12
13
次 ›
最後 »
わたくしに夢があったか忘れたが夏に向かってひまわり植える
8
あんなにも輝いているあの星が嘘みたいもう尽きてるなんて
8
桔梗挿す花器は静かに受け入れて茜さす夕 美の確かさよ
4
紫陽花は雨を愛する花だから包み込んでよ雲も涙も
9
タッパーの器とふたの大きさがいちいち合わぬわたしの運命
13
母になり亡き母の気持ちよくわかる母って案外ずるしますよね
15
降りてゆく蒼いとばりが日中の熱を溶かして素足に優しい
8
夕暮れは窓から銀河のお祭りで踊る幼き君が入りおり
8
想い出は寝たり覚めたり猫のよう愛しく撫でて抱きしめてみたり
9
若草を噛めば想像した通り青い苦味でくらくらとする
7
地獄への道は善意で舗装され 芋虫忘れ蝶は舞うだけ
9
申し訳御座いませんと頭下げ垂れた毛先と我の膝見る
6
大粒の雨に打たれて夏はきて亜麻色の手で空気をゆでる
9
カップふち指で摘んで渡されて心泡立つコンビニコーヒー
5
わたくしの心は誰にも明かさない正しいだけの青空なんか
13
母なのに義父の介護もしてたのに父の前では幼いわたし
7
君の名の五文字に想いはぎゅうぎゅうで母の想いと父の想いで
6
五月雨は天使がくれるティータイム芝の水やりさぼらせてくれる
7
花びらの散りゆく数は限りなき 葉桜愛でたし歳とるもよし
8
たたまれた翼は透けるような白 遥か未来を羽ばたけ君は
6
ありがとうただただ君が我が子だと想えば熱き涙とまらず
12
おむすびは祈る家族の一日を 今年初めて蝶が横切る
6
月冴えて暁の空背景に義母の腫瘍と向き合う夕べ
10
スマホには行くことのない場所があり 美しくあり醜くもあり
9
透明が弾けるように笑いあう子らの制服若草の香
10
折り畳み持たぬ我が子を気に留めてそわそわとする曇天の夕
7
ママ友ら吐き出す自尊感情のグループライン退室す春
11
古ぼけたアンパンマンのかばん見て若き私が私に微笑む
10
卯の月やふあんふあんと風が撫で出逢いは不安不安で苦手
7
山の尾根近くに見えて明瞭に今日から春と心に決める
7
« 最初
‹ 前
…
8
9
10
11
12
13
次 ›
最後 »