ミツバチ便り
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持てるもの全てを君にあげたくて宇宙すべての夕日を君に
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差し出した手をつなぎ道の花をみた 老いたわたしの手をいつか、また
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愛情はかんたんに冷めレンチンも湯煎もおそらく効果は為さず
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左眼が見えなくなった父と会う「すまん、すまん」と父がはにかむ
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薔薇いろの手のひらいっぱいありがとね、砂のとけいを逆さにしたい
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風呂上がりアイスかじってテレビみる半分あたしの君へ、バイバイ
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指先はあの日の頬を夢にみる 君が旅立つ準備をしても
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旅立ちの子の荷造りに口を出す最後まで我くそばばとなる
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スーパーで不意打ち流る涙ありここの唐揚げ子が好きだった
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抱きしめた泣いたりもした元気でね私を母にしてくれた君
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一冬を殻に篭って耐えたんだ桜を超える君は金色
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深い夜にオムツおっぱい奮闘し子と泣いていたあの日々愛し
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透明に下がるつららを見つめつつ細くなりゆく自分をおもう
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ブーブーの歯磨きコップは置いてゆけ獣道とて一人で走れ
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雪がやみ上下の白を少しずつ地球の色に染めて朝くる
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「そのバッグまだ持ってたの?」ママ友よ一生だし巻き失敗してろ
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私よりコロナの都合重んじて会いたき人に会えぬ秋雨
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この時代個性自主性重んじてあなたもそうよ走るの?メロス
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真っ直ぐに見つめて話すことはない私の友は匿名のひと
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純朴も過ぎると心配してた子の眉はいつしか整えられて
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黙ってりゃ珈琲香ると思うでしょ戦争なのよ朝の食卓
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知り合いを友達と呼ぶ同僚を嫌いと思う 窓の外雪
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コロナ禍よ早く過ぎろとAmazonが届くたびマスク探すこの手間
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ひんやりと冬の訪れ思わせて節電破るトイレヒーター
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栄養と彩り衛生毎朝の弁当作り春で終わり  か
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懐かしい友へのLINE打ちながら毎度気づくと寝落ちする夜
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見渡せばリア充じゃない方のママ集団の最後尾にあたし
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優しみのナイフかざして傷つける私を罰せ赤い三日月
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水銀のような雨降るこの街で抱きしめた子が今に飛び立つ
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お義父さんあの日は確か初雪で慌てましたよ九年もなります
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