Utakata
登録
Login
ミツバチ便り
フォロー
52
フォロワー
55
投稿数
198
« 最初
‹ 前
…
3
4
5
6
7
母親の無償の愛を御所望で 母も人だとお忘れですか
9
息白く空に舞う雪ひらひらとわたしの肩にそっと降りたつ
6
大いなる罪悪感を飲み込んで冷凍グラタン手作りと出す
11
亡き母のバッグ開けると押し花の栞に青で「ありがとうね」と
8
芳醇な香りがあったコルクからあの日のことは想い出と聴く
10
物置の隅にぞうさんじょうろあり 幼き息子に抱きしめられる
7
IH
(
アイエイチ
)
ふむ なるほどね 主婦はみな愛と叡智で家族支えて
17
近いうち君に粗末に捨てられよう 望むところと虚勢を張って
10
祖母が住むホームの天窓見上げたら そうねこんなに冬だったのね
12
音楽の教師になれず今はただ焼くか茹でるか卵見つめる
19
あなたの字 弘法大師譲りかも誰も読めない母しか読めない
7
揺らぎ舞う羽根は命か月の子か産まれ落つ蝶 積もれば雪か
10
熱を出しこの子が家にいる今日は我が家が知らぬ家の顔する
15
出逢えた日それは記念日私より背が高くなり見上げてもまだ
12
溢れ出しあなたが溺れてしまわぬよう両手を胸に母は見守る
6
学校の評価を聞くと誠実で 牛肉を切るナイフなような子
7
今月の家計簿つけてる最中に ふと思い出す高い小説
11
十年の昔に乗った或る遊具 息子の靴はまだ小さくて
11
« 最初
‹ 前
…
3
4
5
6
7