ミツバチ便り
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子が眠り一人桜木紫乃を読む夜の時間は湿り気増して
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「あら似合う髪切ったのね」「え、うれしい」男の目には見えぬまきびし
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瓶中で黄色の薔薇が咲き誇るそうだわたしも誇って咲こう
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よその子の成長早く我以外緑に見えるすべて正解
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何度でもあなたの母になるだろう違った星で生きたとしても
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ナナカマド雪に映えるの紅い実が懐かしいけど、それだけなのよ
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正しいをマーチのテンポで行進す私の足を踏みつけながら
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女子トイレ置き去りにされた紙叫ぶ「DV一人で悩んでませんか
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光速で十七歳にもどった日ワープってある友と再会
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てんてんと灯火咲かす冬の夜蝋燭の灯で運河のほとり
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玄関であからさまなる孤独みて俯き知ったパンプスの傷
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正月に夫の顔をまじまじと見て気づくなり永井荷風似
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樹氷をジュとヒョウにわけるA面よりもB面活発
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更年期という手袋をはめつつ冷え性という靴下も履く
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眠り猫 尻つかまれて持ち上げてチュウをされてもまだ眠たくて
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全力で羽ばたくことをしないまま「その他」の中で生きゆくわたし
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それだけで過失の一つ もしあの日素直だったら 過去手繰ること
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物置きの奥の奥にはスノボーがもう戻れない冬の香りす
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去年より忘れることを得意とす かれいに生きて結露をふいて
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平安の女子とわたしも悩み似て言うね納言はいとをかしW
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車窓からイオンとベルコ飛び込んでデジャヴと思う街は平和で
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虹向こうみぞれはやはり降ってます?手袋入れてあげたら良かった
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昨日から初冬の小蝿と一騎打ち連敗中だが名勝負あり
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淡桃のみぞれはすでに脳にあり八度八分の唇は待つ
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気に入ったブルージーンズシャツ心 使いつづけて擦り切れちゃって
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姑を入所させたとまだ言えず窓に額をつけて月みる
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「楽しい」の同意語「嬉しい」そんなんじゃないの気付いて「休みたい」って
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部屋のごみ捨てずに暮らす君なのに人生捨ててしまっていいの
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人生の次のターンを予測する あなたは見つけないわ、わたしを
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我儘を言いたくなった「いつ死ぬかもうわからんな、は駄目」お父さん
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