Utakata
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ミツバチ便り
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家族のことをよく詠みます。
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切りすぎし前髪おさえてはにかんだ幼き君よ 泣けてくるほど
31
冷ややかな
端末
(
スマホ
)
に触れる指先が甘く淋しく赦される夜
20
耳痛い言葉をひろい集めつつ画面のなかの雨をながめる
18
手の甲に口づけをして頬に当て甘く自分を放りたい午後
25
昨日とは違う我が子がリビングに「成長」という、淡きさびしさ
29
失敗の重さや軽さのこと思う 窓にぶつかる雨の水玉
27
立ちすくむ日々は終われり医師の声聞きつつおもう 生きねばならぬ
32
裏切りは愛の別名 親子でも違う光を追いかけて、朝
24
敬語という不自由な服を着て息子WEB面接練習の午後
28
冷えびえと雨ふる朝の歩道には桜の視線だけがたまって
26
若葉して六時間の大冒険 無事の笑顔が何よりギフト
21
高速の合流よりもむずかしい
息子
(
キミ
)
を信じて黙っていること
34
庭の土落とせば夫のうどんあり 酸いも甘いも噛みしめて啜む
23
今朝の庭「黄金」の文字消すように五月の雪がそっと目覚める
29
「おはよう」が降る前のこの珈琲が私という名に戻れる時間
33
まごころのメッセ読みつつ嬉しきは生れし日よりの道の愛しさ
20
「おめでとう」スマホの窓に咲き乱れふつうの私 主役の一日
26
疱疹は「休みなさい」のサインかも昭和の空を思い出す朝
37
母さんの飯寿司と菜っ葉の漬けもんがこんなに恋しくなるだなんて
32
愛しさと哀しさ混ざる夕べなり「雪かきするぞ」という父の背に
22
「折り返し過ぎた」と笑い飛ばすけど検診前夜のお茶は苦くて
23
「ごめんね」がコーラの泡に溶けなくて我が子の背中を追う帰り道
37
がみがみと言えば言うほど遠くなる我が子と笑っていたはずの場所
40
「教育」のお面を被りぶつけるは ただの私の不機嫌という
26
珈琲にミルク混ぜずに無駄話混ぜて絶えない笑い声なり
25
有名人の炎上なんて対岸の火より遠くてガス火が怖い
24
「こんにちは!」つくしんぼうに声をかけ ひよこの如き子が屈みおり
37
退職し時間はたっぷりあるはずが「やり繰り」してた あの日の
瑞
(
みず
)
さ
27
「よし、いい!」と思える
短歌
(
うた
)
をいざ打たんアプリ起動中
宇宙
(
そら
)
の彼方に
23
「まぁ!かわいい」ぷくぷくだった友の
娘
(
こ
)
が美少女になる卒業写真
28
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