ミツバチ便り    フォロー 24 フォロワー 24 投稿数 108

夕暮れは窓から銀河のお祭りで踊る幼き君が入りおり 

想い出は寝たり覚めたり猫のよう愛しく撫でて抱きしめてみたり 

後ろから「かず」と呼ばれて返り見る見知らぬ女性と黒いパグ犬 

若草を噛めば想像した通り青い苦味でくらくらとする 

地獄への道は善意で舗装され 芋虫忘れ蝶は舞うだけ 

申し訳御座いませんと頭下げ垂れた毛先と我の膝見る 

大粒の雨に打たれて夏はきて亜麻色の手で空気をゆでる 

カップふち指で摘んで渡されて心泡立つコンビニコーヒー 

わたくしの心は誰にも明かさない正しいだけの青空なんか 

母なのに義父の介護もしてたのに父の前では幼いわたし 

君の名の五文字に想いはぎゅうぎゅうで母の想いと父の想いで 

五月雨は天使がくれるティータイム芝の水やりさぼらせてくれる 

花びらの散りゆく数は限りなき 葉桜愛でたし歳とるもよし 

たたまれた翼は透けるような白 遥か未来を羽ばたけ君は 

ありがとうただただ君が我が子だと想えば熱き涙とまらず 

おむすびは祈る家族の一日を 今年初めて蝶が横切る 

月冴えて暁の空背景に義母の腫瘍と向き合う夕べ 

子と友の共通語なる やばくねぇ この語一つで青春駆ける 

スマホには行くことのない場所があり 美しくあり醜くもあり 

透明が弾けるように笑いあう子らの制服若草の香 

折り畳み持たぬ我が子を気に留めてそわそわとする曇天の夕 

ママ友ら吐き出す自尊感情のグループライン退室す春 

古ぼけたアンパンマンのかばん見て若き私が私に微笑む 

卯の月やふあんふあんと風が撫で出逢いは不安不安で苦手 

山の尾根近くに見えて明瞭に今日から春と心に決める 

好きなとこ百個言ってくゲームして四つ目あたりで口籠もる子よ 

夕焼けを抱きしめました手を広げ駆け寄ってくる子の背中ごと 

萌ゆる朝窓辺見ながら春を着る薄手エプロン鍋が鳴ってる 

ドア開けて恥ずかしそうに笑いつつ「髪切ってきた」の君が愛しい 

木の匙は唇嬉しとろけてるヴァニラ冷ややかおつかれ わたし