Utakata
登録
Login
サイトのご案内
ミツバチ便り
フォロー
115
フォロワー
115
投稿数
460
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
7
…
次 ›
最後 »
Amazonで売ってはいない優しさを集めて夜を乗り切っている
29
焦れずに習慣として逢う君とつないだ手には海がないこと
16
朝焼けの朝をきれいに開いてくチャックのような白いカーテン
24
美しく咲いた桜の今はもう落ち葉となりて皆がゆく道
30
風邪をひき眠るあなたにたくさんの幼き頃の寝顔が宿る
38
そんなことしか言えないのかその口はたまには私を可愛いと言え
26
すすきの穂グラスに入れて触れてみる小さく揺れて秋に挨拶
30
紅黄と染み入るように色冴える屋根の向こうの眺め深秋
21
命日や臍の緒眠る白箱を開けては耽る母の面影
38
雪虫の純白の背に冬が来ぬハンドクリームぬって待つ雪
27
ビアホール出たら下弦の月ありし避けることなく雪虫が舞う
22
母が逝き形見の時計腕巻けば脈を打つよな寂しさ湧いて
56
澄み渡る星に混じりて母の顔友の顔あり秋の夜長は
29
この道を真っ直ぐ行けば工事中急がば回れわたしの歩み
19
物忘る父の機嫌がよい電話繰り返話しの声を抱きしめ
29
どんぐりを拾って数を競いましょうそのあとぎゅっと抱き合いましょう
22
住み慣れた街を離れて一年余峠に雪のニュース見てをり
41
ブランコをこぐ子砂場で遊ぶ子もきっと全員令和の生まれ
19
悪玉はここにかしこに鎮座まし席の隣にお腹の中に
14
早き死と気付かず友は逝ったのか今年初めてストーブつける
22
夏の背にしがみつきつつ体感は冬の初めが染み入っており
21
颯爽と我を追い抜き坂道をぐんぐん登る若者羨まし
17
吾のお粥発熱した子が褒めてくれ愛もウィルスも見えないけれど
26
運河見る欧米人を眺め見てロマンス詐欺はあるね、と思ふ
15
唇を噛んで悩んで揺れながら過ごした若き日愛し秋の夕
20
映画ではない日々をただ過ごしてく葡萄は葡萄の味をしながら
24
すすきまで星に匂えり我に降る涼かな光秋に震えて
19
朝夕は肌寒くなりましたね、と今日は三回昨日は五回
32
トトトトと子が我の肩リズムよく叩けば我は液体になる
23
西日入り先週よりは温くない 今夜はシチューにしてみよう
18
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
7
…
次 ›
最後 »