Utakata
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ミツバチ便り
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家族のことをよく詠みます。
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春セーター色鉛筆は十二色画用紙持ってお出かけしたし
23
かつて吾を守った父を追い越して あたたかな昔洗う夕暮れ/老いた父へ
23
震災のあの日を胸に刻みつつ 祈りて閉じる今日のまなざし
32
水仙の芽吹きの色のまぶしさよ子に送る荷に春をひとさじ
37
完璧な朝じゃなくてもいいじゃない 光を浴びに靴履く休日
30
注文の
QR
コードを読みとれば まなざし優し子と春の昼
21
「ありがとう」不意にこぼれて春の日に ミニカーだけが知る青い空
25
スーパーのチラシに家族が溶けていて私自身は何も見えない
19
縁切った友を思慕する愚かさよ想い出遠く飛ばせ春嵐
31
啓蟄の鼓動を聴いて走り出す
泥濘
(
ぬかるみ
)
さえも軽やかにゆけ
43
この街の雪が溶けてく速さまま、父の昨日が消えゆく仲春
25
リビングへ 軽やかにゆく 靴を脱ぎ家族の心も裸足にさせる
28
嫁、娘、母の三役こなしつつ、守るつもりが守られる日々
36
明日こそ太陽のような「おはよう」を言いたい寝癖が似合うあの子に
31
首輪なき自由な彼ら飼いならすあなたの言葉 蒼き電流
25
「良い母」も「良き妻」だって呪文です 励まし
解く
(
ほど
)
君は
AI
25
今日という
一日
(
ひとひ
)
薄めて飲み干せば 猫と秘密の台所ひかる
27
「おやすみ」と 喉を鳴らした猫の背に 魔法をかけて 灯を消すキッチン
31
「久しぶり」言った瞬間巻き戻る 心の鍵を預けし友に
31
「私」だけ 忘れなければそれでいい 父の笑顔は永遠の陽だまり
32
「いつ来たの」何度も父に聞かれるが そのたび笑顔が咲くからいいや
47
まだ暗い 部屋にひとりの呼吸音
宇宙
(
そら
)
とわたしの 秘密の時間
34
眠れぬ夜に抱きしめられて聞くサイレン知らぬ誰かの
運命
(
さだめ
)
を祈る
33
バス停のおじいちゃんの笑顔こそこの街に咲いた 最初のさくら
34
忙しき夫の背中に手を合わす 湯気立つ飯を 絶やさぬ祈り
32
三十七度六分の熱に寝込みつつ息子が鳴らす家事音愛し
35
おじいさんとおばあさんが手をつなぎゆっくりイオンを後にする。ほろっ
28
白湯啜り いっぱしの風邪 なりおれば 家の静寂が わたしを包む
23
ピーと鳴り炊飯ジャーを空けた後卵一個で地上の奇跡
29
着信の 画面を伏せて 深呼吸 愛していると 逃げたいは、似る
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