ミツバチ便り
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家族のことをよく詠みます。

裏切りは愛の別名 親子でも違う光を追いかけて、朝
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敬語という不自由な服を着て息子WEB面接練習の午後
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冷えびえと雨ふる朝の歩道には桜の視線だけがたまって
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若葉して六時間の大冒険 無事の笑顔が何よりギフト
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高速の合流よりもむずかしい息子キミを信じて黙っていること
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庭の土落とせば夫のうどんあり 酸いも甘いも噛みしめて啜む
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今朝の庭「黄金」の文字消すように五月の雪がそっと目覚める
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「おはよう」が降る前のこの珈琲が私という名に戻れる時間
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まごころのメッセ読みつつ嬉しきは生れし日よりの道の愛しさ
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「おめでとう」スマホの窓に咲き乱れふつうの私 主役の一日
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疱疹は「休みなさい」のサインかも昭和の空を思い出す朝
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母さんの飯寿司と菜っ葉の漬けもんがこんなに恋しくなるだなんて
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愛しさと哀しさ混ざる夕べなり「雪かきするぞ」という父の背に
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「折り返し過ぎた」と笑い飛ばすけど検診前夜のお茶は苦くて
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「ごめんね」がコーラの泡に溶けなくて我が子の背中を追う帰り道
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がみがみと言えば言うほど遠くなる我が子と笑っていたはずの場所
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「教育」のお面を被りぶつけるは ただの私の不機嫌という
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珈琲にミルク混ぜずに無駄話混ぜて絶えない笑い声なり
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有名人の炎上なんて対岸の火より遠くてガス火が怖い
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「こんにちは!」つくしんぼうに声をかけ ひよこの如き子が屈みおり
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退職し時間はたっぷりあるはずが「やり繰り」してた あの日のみず
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「よし、いい!」と思える短歌うたをいざ打たんアプリ起動中宇宙そらの彼方に
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「まぁ!かわいい」ぷくぷくだった友のが美少女になる卒業写真
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エレガント、ハードボイルドどれも無理「ふつう」という名の仮面をかぶる
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核見えず 通せんぼする海と陸、意地悪捨てて和ぎ給えよ
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いつの間に始まっていていつの間に「老い」と呼ぶ日へ続く日曜
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フリースの袖を伸ばして新聞を読めば静岡真夏日だとか
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「若さ」といふ通知はこなくて気づいたら「老い」のフォルダに分類されて
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青春のあわきを知らず老いという深き静寂に独り入りゆく
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ランドセルがスキップしてる、筆箱をドッちゃんガっちゃんさわがせながら
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