ミツバチ便り
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家族のことをよく詠みます。

この街の影の重さよ閃光が傷跡となる広島忌ゆく
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滑り台いつから乗ってないだろう私を祝福するように 雨
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温かくする係だと思われるあなたが震えていませんように
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来た道を振り返ってもなぜかしら美しかったあの花はなく
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わたくしが息子に生まれ変わったらもっと上手に生きてやるのに
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夕暮れに手を振りバイバイする君に「明日ね」と言う祈りのように
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鬼やんま、翔ち日ざらしの石一つ足跡一つ残さぬままで
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星空が 戻ってきたら この街の すべての場所に 光がともる/星空様おかえりなさい
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ちはやぶる といえば神様降りてくる貴方はなにで降りてくるのか
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きみの手を 離した夏が 降ってくる 傘も持たずに 立ち尽くす街
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この雨がマーガレットの花びらになるよな奇跡 君の短歌は
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役に立つ・立たないじゃない、やまゆりはただそこに咲く白さのままで
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触るるもの音みな暑し夏に入り夫のシミ見て愛しく触るる
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海苔巻きの端っこはいつも私なの 母の優しさだったってこと
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この風をコスモスからのエールとし紅いペディキュアで逢いにゆくから
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夏がきた「ずっといっしょ」と約束を交わした二人はもういなくとも
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いつだって普通でいたい。でもそうね、見た目と貯金は「良」がいいかも
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晩年と呼んでいいわよ、わたくしの青春はここ七月の風
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サリサリとレタスを食べる君(息子)がいて私はわたしでちゃんと老いゆく
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「口喧嘩したね」と笑い母を見る母も微笑む写真の奥で
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午前二時 星のこぼれる音がしてあなたの涙拾いに行くわ
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父は老私は初老でささえ合う二人で歩むゆっくりな夏
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曇ってるメガネ拭くのは後にする夏もあなたもかけっこ速くて
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血のなかに病のごとく棲むものか家族という名の解けぬ因果は
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クロレッツの紙で折られた鶴が二羽手のひらを今飛び立とうとして
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白と黒、そのすきまからあふれだす二十四色の彩り生きる
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美しく老いる予定をキャンセルしイタい私で生きる楽しさ
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責める手をとめて毛布にくるまれば 私を許す午後がはじまる
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なにもしない私を呪う週末よ 来週はきれいに諦めてやる
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生まれつき一軍のきみ 傷ついたふりさえ上手で誰も気づかず
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