ミツバチ便り
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家族のことをよく詠みます。

正月が来たと思えば春となり今は果物なにを食べたら
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寄せ合ってなにかを聴いてるカップルの後ろに流れる春を聴いてる
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自己破産した友からの小包み来、銀色夏生と「ありがとう」のメモ
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すりりんご。体温計と冷えピタと幼き息子の甘い記憶と
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嗚呼いやなおばさんいるわ。あら待って、鏡に映ったあれはまさかの
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愛される小猫小鳥のいたずらと同様わたしの小罪を赦せ
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白い部屋でクスリに浸かり眠ってる友に会うためご飯をたべる
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あれこれと想い出残し逝った母おもかげ尻尾掴んで頬ずる
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良い妻や良い母と言われるために我慢どれほど散る酸性雨
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ナナカマドその向こうには大雪山一人に一つふるさとの色
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頭痛してまぶたを閉じて脳をみるたまらなきことお掃除したき
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コトリ鳴る鎮座まします仏壇の母のお骨は押し合いへし合い
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冬の夜にテレビ映るは鼻高き敗者評する勝者然のみ
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子が眠り一人桜木紫乃を読む夜の時間は湿り気増して
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「あら似合う髪切ったのね」「え、うれしい」男の目には見えぬまきびし
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瓶中で黄色の薔薇が咲き誇るそうだわたしも誇って咲こう
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よその子の成長早く我以外緑に見えるすべて正解
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何度でもあなたの母になるだろう違った星で生きたとしても
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ナナカマド雪に映えるの紅い実が懐かしいけど、それだけなのよ
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正しいをマーチのテンポで行進す私の足を踏みつけながら
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女子トイレ置き去りにされた紙叫ぶ「DV一人で悩んでませんか
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光速で十七歳にもどった日ワープってある友と再会
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てんてんと灯火咲かす冬の夜蝋燭の灯で運河のほとり
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玄関であからさまなる孤独みて俯き知ったパンプスの傷
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正月に夫の顔をまじまじと見て気づくなり永井荷風似
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樹氷をジュとヒョウにわけるA面よりもB面活発
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更年期という手袋をはめつつ冷え性という靴下も履く
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眠り猫 尻つかまれて持ち上げてチュウをされてもまだ眠たくて
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全力で羽ばたくことをしないまま「その他」の中で生きゆくわたし
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それだけで過失の一つ もしあの日素直だったら 過去手繰ること
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