Utakata
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この空の蒼の重さと夏の
陽
(
ひ
)
に おろしたシャツの白で抗う
23
夏の入り口の匂いがしたけれど 夜の涼しさもう少しだけ
25
悲しみは部署の宴会遅刻して部長の横しか席がないとき
14
黄色
透
(
す
)
く花びらうすく咲きなびく初夏の薫りの花は爽やか
13
神主さん好きな料理は磯辺揚げなぜなら海苔と揚げるからです
15
珈琲に深きため息染みていく 黒に混じりて悩みも溶けて
16
聞き慣れぬ声と姿の野鳥おり 人口減って山化する村?
14
夏なのは暦の上のだけなはず五月は春のはずなんだけど
11
あらし過ぎ
瘡蓋
(
かさぶた
)
剥がし また重ね なに食わぬ顔 凪を疑ひ
15
物憂さを纏ったスーツを身に付けて駅までの坂を黙ってのぼる
11
主のなき部屋にたたよふ在りし日の家族の影のとほくこだます
11
来年に死ぬ人としてデパートの開店時間待ちわびている
11
生きてしまう 生まれてしまう 人間の 強さか弱さか 八日目の蝉
12
若き穂の とうもろこしの 指す空は 真夏を目指す 未だ薄き青
15
新聞の バイクの音が近づけば 朝靄の中今日が始まりぬ
20
「恋する」を「あいする」と読み三角をくれた先生は独身のまま
18
絹さやを嫌というほど食わされた 実家の飯のああ豊かさよ
9
おそろしさ 恐怖、不安と無力さを 全て抱えて 私は やるだけ/最終面接
9
教え子の近況聞けし偶然に嬉しい限り
誰
(
た
)
れにか言わん
14
人も木も
種々
(
くさぐさ
)
に花の 咲き満ちて 時うつろへど
永久
(
とわ
)
についなし
12
宵の口 帳に灯る 蛍火に
腕
(
かいな
)
を伸ばし 星を取りけり
8
放たれた稚魚さびしげに漂えば掬う手のあり グループ
L
I
N
E
17
海望む道を小走る夏の風 記憶仄かに大滝メロディ
8
ついに今日冷房つける夜となり梅雨の前から夏は本気だ
8
朝靄に 紛れて歩く 横顔を 追えばほどける 靴紐ひとつ
14
新ジャガの
美味
(
うま
)
さコロッケに詰め込みて 君を待ちおる
今宵
(
こよい
)
の
夕餉
(
ゆうげ
)
15
霧深み我が旅の
路
(
みち
)
見えなくに
路傍
(
ろぼう
)
の花は美しく見ゆ
9
五月からビニルプールで遊んでる環境適応するのが僕ら
8
暁に声も絶え果て木の暗にねぶる小さき
木菟
(
づく
)
の面影
8
「ねえ聞いて」夜中に天使が揺り起こす「きみが逃した魚は小さい」
7
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