Utakata
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幼日の 秘めたる願ひ短冊に したため静けき七夕の宵
21
また猫を 認知予防と 迎えれば 愛しさ増して体力尽くる
15
父は老私は初老でささえ合う二人で歩むゆっくりな夏
17
左手の小さな火傷気にもせず惣菜を揚ぐパートの母よ
22
永遠を夜空に祈るくらいなら 許されないでしょうか七夕
11
抜け殻と思い手を出し羽化前の その凶暴さにたじろいだ夏/以来、蝉の幼虫は怖い
12
水槽を覗く我が目も覗かれて生きてるだけの意味を尋ぬる
9
ピアノ持つ ことに憧れ 弾かぬまま 序章で終わった 母のバイエル
9
一泊の臨海学校四日後に「貝みつけた」と絵手紙とどく
9
ヤブガラシ窓のひそめる空
(
から
)
の家 風鈴だけが夏を待ちをり
8
どこからかレモングラスの漂いて庭の小径に夏への扉
34
梅雨時の濃さ増す緑の壺庭やそこにいたのかまいまいつぶり
10
南国の植物に沢山の短冊をかける弟へ祈るや幸せ
6
似合わない カシスソーダを 口にして 君の笑顔を そっと飲み干す
6
いいねなど 何するものぞ 強がりて 一つ頂き 破顔せしわれ
6
不条理で理解に苦しむ関係性 口縫い
醜女
(
おんな
)
になぜにひれ伏す
11
例えばそう たくさんの本に 囲まれて 好きな世界を 好きにお散歩
6
公園の ハマボウの黄で 一日の パワーをチャージ さあ始まりだ
10
年一で満足できるはずがない相手はちゃんと別にいるんだ
7
七夕に娘が生まれ、祖父は亡くなり、孫は元気にじいじとあそぶ☺️
6
幾光年 超えて逢いに行く
乞巧奠
(
きこうでん
)
きっと織女も よそ行きコーデ
5
親と子の溝は
幾年
(
いくとせ
)
天の川 笹舟に乗りそっと近づく
6
雨止みて庭の草引く我が手にぞ四葉光りて心晴れゆく
17
記憶とは波のようで久々にウォークマンを開いて泣いた
10
駅西のロータリー阿鼻叫喚、大樹に狂ふムクドリの群れ
12
天の川涙の雨にあふれつつ橋も渡せぬ君ぞ恋しき
9
向こう
5
年続く服薬 励ましてくれる
薬剤師
(
あなた
)
もまたサバイバー
4
朝日浴び緑輝く
胡瓜
(
きゅうり
)
もぎチラシ見て知る五十八円
6
幾度なく 見る情景が 簡単な ことではないと 何を今更
4
夕立に 隠す言葉は ここにいて 縋る想いと 濡れる両袖
4
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