若き日に 出逢いし貴女(ひと)にめぐり逢ふ 浮世は全て夢の如しと 
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玉ねぎの植えた直後のか細さと無駄に頑固なそこらの雑草
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朧月 隠せどほのかに 漏れいずる 灯りや君の 何処(いづこ)と思わん
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君のこと 言葉に出来ない程なので 今ある星を 数えてみてる
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潮風が頁をめくる秋の暮 檸檬と憂いをスプーンで沈めて
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温かい 布団で眠る それだけで 幸せになる 寒い日の夜
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悲しいなママと結婚できなくて三歳(息子)の言葉録音したい
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「お元気で?」ラジオの声に返事する今日も誰とも話さなかった
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見られたり触れられたりの予定なく不行き届きな手入れの踵
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寒風の 強きに身も 耐えかねて 麺屋のれん押し 味噌に汗かく
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来月に 入籍すると 教え子の 報に拍手す 居酒屋の前
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人生は 一度切りとか 言うけれど 今からだって やり直し効く
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ダイエット中の私に手渡しのお菓子と母のあたたかい愛
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じゃあまたね 俺は歩きで キミはチャリ 家に着いたら LINEをするよ
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俺様が本気出したら凄いぞと呟きながら鼻糞ほじくる
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湯気の奥 あなたの影は ないけれど 流れ落ちるは 汗か涙か
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死んでゆく生命(いのち)も息吹も死んでゆく季節に言葉だけが生きている
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カワイイと娘の友に言われてもやっぱり私七十五歳
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今日もやる 続けることは大事だが まだこのレベル それが楽しい
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あくびとは心のすきがみえるとき そんな汝までしりたい吾
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黒猫よ 黒ってピュアと思うんだ 染まらない もう 染まれないから 『猫』
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うつむいた君のこぼした星屑に願いを掛ける間に合わないけど
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あの人に 良く似た月に 焦がれおり 決して届かぬ 手に光落つ
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この胸に静かに想う人がいて 嵐が来ても闇の中でも
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現世での 役目は終わり 安穏と あとは宇宙(そら)へと 帰る日を待つ
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「成長だ」綺麗事ばかりだってほら後ろに段々崩れる足場
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三時だし 今日も一日終わりだし 思うその日の 何事もなし
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木犀の二度目の開花隠れ香に 霜月朔旦背すじ伸びたり
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刈り取りし庭の鬼灯でリース(wreath)編む妻の指先にほおずきの染む
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出雲路へ神々こぞる神楽月 主(しゅ)なき庭にも風の渡りて
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