Utakata
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子らからの宅急便のあひつぎて冷凍庫うめる博多や出雲が
20
手入れなき 庭に雑草蔓延りて 無精な倅と亡き父母笑ふ
22
難しい手術でしたが成功です こちらが摘出した信念です
20
母が煮た小豆の加減知れぬまま 汁粉の椀に白玉を沈め
11
自らの テキトウ ズボラな性質を 呪う日もあり祝う日もあり/今日は呪う日(反省)
15
天の川
水脈
(
みを
)
より通ふ五月雨に
隙
(
ひま
)
なく落つる軒の玉水
8
何もかも大忙しの朝時間ホットサンドに挟んで消化
10
梅雨空の天使の如く真っ白な夏の衣で君
人群
(
ひとむ
)
れに
8
聞かぬのが花かもしれず転職の友の知らせを紫陽花とまつ
11
梅雨入りのニュースを聞いたその日からサザンカの葉の色が濃くなる
8
洗い物物干し台と部屋干しを反復横飛びする空模様
8
私とは既に死であり無であると思うことから今日を始める
10
思い出す団地の裏のすべり台幼い自分はまだそこにいる
10
感情で 叱る度合いを 変えるなと 己を叱る わが親心
11
ぬばたまの夜に夢路のあめふらし 黒の
深山
(
みやま
)
にたどる きみが香
15
暮れなずむ飯森の野辺提灯の明かりかすかに葬列は行く
11
外界は澄んだ君の目詰まらせる いつも玄関落ちてるルンバ
6
雨の北黄金、岡のみどりしみじみと縄文の世をなつかしむ
6
ワイヤレスイヤホン電池尽き果てて有線で聴く方が音良く
6
生まれ月 祝日はなし 梅雨はあり 心身ともに 湿度が高い
12
脂身がずしりと沈む 締めラーメン 五十六年 若くはなくて
11
づけ鮪麦飯にのせ海苔ちぎり 刻み茗荷を簾に見立て
15
私たち 色んな意味で 似ているね ワンと一声 異論ないみたい
8
コンコン失礼します地獄の門をあけてくださいな
5
「戻りたい、みんなで寝たい。」 懐かしむ まあるい声で 微睡の中
7
ちさき孫 キティの雨傘嬉しくて 小雨降る中ぴょんと
小躍
(
こおど
)
り
18
明日こそは ヒーローたらんと ワックスで みがくグローブ 香り吸い込む
9
ファミレスの窓から見える葬儀場あそこで明日祖母が旅立つ
5
何回もむかつくことを思い出しカッカするのはムダな追い焚き
5
鎖骨から頬にかけてがジンジンと骨身に響く恋の煩い
5
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