Utakata
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真夏日に スプリンクラーの おこぼれに
与
(
あずか
)
らんとて 道の
端
(
は
)
に寄る
28
都会路
(
みやこぢ
)
の 人の
気配
(
けはひ
)
の 絶えざれば 虫の
集
(
すだ
)
きも はるけく聞こゆ
20
中州には鹿の親子が棲んでをり白斑の子も駆除の日知らぬ
11
あの鳥が ついばんでいた 花種が 世界平和を 咲かせますように
13
施設にて 小さくなりし我が母は 負の記憶越え ただいとおしく
24
火の国を 再び襲う震災に 蘇りたり六強の揺れ
13
曾孫の
母
(
おも
)
のふる里熊本は 大き
地震
(
ない
)
に大地もひび割れ
9
早朝の目覚めに暗示ひとつかけ今日が生涯最後の一日
10
赤
(
あか
)
ら
引
(
ひ
)
く
日
(
ひ
)
が
焼
(
や
)
くる
肌
(
はだ
)
癒
(
いや
)
したし
君
(
きみ
)
と
分
(
わ
)
くるは
麦酒二缶
(
ばくしゅにかん
)
8
背中から伸びゆく影が重なって『月がきれい』も要らないくらい
29
入道が 降らせたろかと ハラ鳴らし 色とりどりの 傘が馳走ぞ
17
食べきれず植ゑし里芋の成長に秋の芋煮を想ひて涎す
7
液体になりつつある猫を眺める ぼくも一緒に溶けてゆく夏
7
しら
南風
(
はえ
)
に
打
(
う
)
ちてあを
閉
(
と
)
づ
海底
(
わたそこ
)
に
睡
(
ねぶ
)
れど
透
(
す
)
きし
汝
(
いまし
)
がゐのち
9
『笑点』で締める日曜ビール
注
(
つ
)
ぎ黄昏時は緩やかなりて
13
赤ワインもう一緒には飲めなくて 勧め上手な義母の初盆
7
山並みの向こうの街は見えないが入道雲の頭が見える
7
特別なことはなにもしなくていい 隣の芝は違わぬ青さよ
13
宵の風 熱さは抜けて 草の上 何も気にせず ごはん待つ猫
13
しばらくは 会えなくなると 帰郷する 前夜の花火 遠くにかすむ
13
エアコンを一晩中かけて寝る 目覚め爽快、背徳感と
17
おもいだす必要もない蝉の声いつまでもいつまでも耳鳴り
6
白壁に つく蜘蛛ひとつ見つけたり 茫と揺らぐや 下陰の宿
12
猛暑日が続き パワーが欲しいとき かけるボンジョヴィ 『It's My Life』
6
彼に会う二度目の土曜雨になり買ったばかりの靴が気になる
6
一本のマイク回して知っていく いつかの夜に救われる歌詞
6
流星は 孤独に耐えて 燃え尽きて 光る魂 のように見えた
6
還暦を過ぎた私を親方はあの日のように「ちゃん」づけで呼ぶ
6
地下鉄の ホームに並ぶ おじさんに 敬意を抱く 新卒の夏
20
ゆらゆらとせまる地面の見えぬ波 家の軋みに強ばる身体
8
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