Utakata
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偏頭痛僕の身体のバグたちが天気図を見て悪さをしだす
19
新じゃがの煮っころがしは丁寧に鍋を見ながらたまに手を出す
16
ぴぃひょろと 蒼天駈くる若鳶の 声聞くときぞ初夏は眩しき
19
黄色から
紅
(
あか
)
へうつらふ初夏の紅花ゆれる祖母ねむる丘
15
里山に 草刈りの音響来て 熊対策に明け暮れる民
22
姿見の布をあけてはいけないよ 遺影が並ぶ暗い奥の間
12
夏を呼ぶ水色の爪まぶしくて サンダルをはく日曜の午後
31
「深海魚みたいな顔」と言われたよ 僕に似ている魚に失礼
10
チャリ置いて 遅れた仲間を迎え行く ローティーン男子にキュンなアラカン
21
いつだって誰かのために編み物をする誰かへ買う毛糸ひと玉
11
ふと見れば青い空です少しだけ軽くなります憂鬱などが
9
クスノキの光る若葉がサワサワとまだ挫けては駄目よとそよぐ
9
紙漉きを手習いすれば尊きと今更気づく祖母の文束
14
「
家
(
うち
)
の前に車駐めるな出入りできん」「お前の
家
(
とこ
)
にわし出入りせん」
16
てにをはのひとつに空の白みおり 歌は言葉の格闘技かな
18
叶わない理想と妥協胸に秘め 後出しじゃんけんなんかに負けんな
8
断捨離が苦手なわたし だからかな あなたのことも抱えたままで
15
草を刈る傍らに
生
(
な
)
る野イチゴを喰みて広がる初夏のきらめき
19
仕事ではさんざんお世話の
チャッピー
(
ChatGPT
)
も詠うときには意地でも使わず
15
「好き」という たった2文字も伝わらぬ ヒトの心はなんと切ない
14
わが心 なぐさめかねて
日記
(
にき
)
見れば 大事な人は すぐそこにいた
13
上京し 自分の歩く 初めての 街眩しくて 弾んだ弥生
12
漆黒の姿ゆかしき
黒禿鷹
(
クロコンドル
)
遥けき空をひとり仰ぎぬ
7
校門を開く保護者のポロシャツが汗でグレイに染まる朝9時
10
窓辺から 流れる波音 この声よ 汐風に乗れ 空を染め上げ
8
楽しみは夫と子ども寝たあとに一人で食べるハーゲンダッツ
16
愛ゆゑに人を憎まばかへりみよ岸ベはるかに白波ぞたつ
12
ベランダで 風に吹かれて 昼寝して ソーダを飲んで 恋をした夢
13
惣菜のちくわ天ぷらメンチカツ同じ値段の謎を解きたし/近所のスーパーにて
10
線路沿ひ走る電車の風強く むかし飛ばした帽子を思ふ
13
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