Utakata
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いちじくの三年苗木の枝元に小さな実ひとつ
生
(
な
)
るるいとしさ
20
丸々と 太る玉ネギ食すれば 贔屓目無しに
吾
(
あ
)
の自信作
23
雨止みて 涼しき夏の
夜
(
よ
)
の木陰 なにをか猫の 我に告ぐらむ
16
可笑しくて 息が出来ぬと 笑う君 ただ幸せで ただ好きなんだ
16
朝だよと 猫が起こしてくれるのは 真っ暗闇の 深夜
2
時半
11
風吹けば一波揺れる薫衣草紫の香に包まれる午後
9
ひさかたの天の堤や
破
(
や
)
れぬらむ軒端に落つる滝の白糸
11
何という スペース
X
上場で イーロン・マスク氏 兆万長者
9
それぞれに違う形の蒙古斑検診台にずらりと並ぶ
9
紫陽花の淡き色味に我が恋を重ねて思ふ君の虹彩
9
食べ切れぬほど頂いたさくらんぼ味落つ前に隣に頒かつ
11
重たさも消えず痛みも消えぬまま風穴だけを今日も穿てり
8
エアコンの除湿全然効かんなあ押したボタンは暖房だった
8
自動的 早起きすると 遅くまで 起きてられずに 早寝早起き
8
三度目の尿意はこらえられぬかも 救いの如く朝の明けゆく
10
けふもまた曇りガラスの向こうにはまどろむ縁側さくら耳の子
7
いとせめてかなしき時は玉の緒の長き夜の夢絶つを知らなく
7
アルバムの写真はどれもピンぼけでそれでもわかるあなたの笑顔
13
治らない腰痛持ちの髙安も 土俵に立てり我も立つらむ
18
安くて楽しき世界旅 今宵も業務スーパーで 世界を巡る
13
夾竹桃咲き誇っては恨めしく 毒だってんなららしくいてよね
6
自分には縁遠いと思ってた 空から星が降ってきた夜
18
愛しさは静けさとともに気付くもの寝息の音と膨らむおなか
10
上半期の成績は上々です =精神をすり減らしています
6
忙殺を 極めし貴女は やむ無しと 納得させるは 誰がためかな
8
擦りむいた掌の熱 未だ引かず 「帰りたくない」と泣いた砂利道
6
チャラにする社会保険料ため息の息つぎ作れば息つぎの分
11
地底から蘇りつつある軍手 目には入れど拾われぬまま
5
祈る奇跡 甘く弾ける日々の想いソーダのような青春味わう
5
真夜中と朝のあわいのあかるさを吐き出しついる初夏のベランダ
5
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