Utakata
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秋彼岸 墓前に供えし花立に ひょいと顔出す雨蛙かな
25
夕月夜きみの
道標
(
しるべ
)
が降るかぎり
黒猫
(
われ
)
のゆく路 惑わされまじ
19
ふわふわと冥土の旅か秋の蝶破れた翅をいたわるように
14
ホームには 電車来たりて 中東の 女性の肩に 布のたなびく
15
ヤーレンの降り注ぐ街 雪虫のひかりを連れてゆく秋の果て
12
この歳で昔々の嫌なこと 忘れもせずに思い出すとは
13
言の葉は空気に触れて過去となる 対処こそすれ思い悩むな
10
嫁入りの キツネの祝いか 大粒の 雨落ちて来る 満月の宵
9
ピクルスの 瓶を開けてと 頼まれて 今日いちばんの 晴れ舞台に立つ
20
レタス高い?なら白菜でいいじゃない 野菜売り場のアントワネット
10
初物の柿を食べつつ食卓にふたきれの柿は残されてをり
10
ミルメーク溶け終わるまで二十秒甘い気持ちで恋をしている
9
不器用な方向音痴の旅なれば行ったり来たりもまた佳しとする
19
この土地にルーツを持たぬわびしさや同級生も従姉妹もいぬ身
17
讃美歌の渦に紛れた恋模様祈りよ届けあの子のもとに
9
クニュクニュと君ならではの食感で炒めて炊いて採用!エリンギ
9
久々に訪ねた
園庭
(
にわ
)
は秋の色 まっ青な空 柿も食べごろ
17
なにかしら自分の背中をそっと押す 手が欲しくなる時がある
16
「この踏切次に開くのはいつですか?」「あなたがここで事故に遭うとき」/猟奇歌
7
丘一面赤に染めたるコキア追い車走らせ秋風を切る
7
道端で 鳴りし警報 驚くも 揺れてこないが 心が揺れた
7
寒くなり お湯を使って 洗い物 とうとう来たか 手荒れの季節
10
隙あらば とにかくキミを 笑わせて 愛に笑いは 要らんと言われる
8
嬰(やや)の掌を透かし見入れば初もみぢ 握る指先愛ほしきかな
6
金秋や 腹回りだけが成長期 ズボンの裾の詰めの甘さよ
11
バッと背を向けて溢れた涙から通い始めた心と心
7
妻が植ゑ収穫もせし甚五右ヱ門。その芋鍋を我は食ふだけ
6
夜空には 明け・宵の星 輝いて Venus(ウェヌス)女神が 微笑んでいる /金
6
氷河期で冷凍されたマンモスは
(
恨みわび ほさぬ袖だに あるものを
)
恋に朽ちなむ(恋で朽ちる) 名こそ惜しけれ(名を残せず) 065/100 相模
6
正解が解らないもの見せられて物は言いようそういう教え
6
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