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ユーミンの歌詞が優しく飛んでゆく冬と春との間の空に
48
絶景の桜に
被
(
かぶ
)
せしキャッチコピー駅構内で春につかまる
45
木の芽月 陽射し日ごとに力付け グリーン吊るすや明るき窓辺
43
枯れ草の動き静かな小春日は鳥声聞きて歩かば楽し
40
図書館であれこれ迷ふも手の 中に毎回似たよな健康本あり
40
夫逝きて
三年
(
みとせ
)
目の春紅梅の咲きて嬉しや命の満ちる
39
白妙の 田んぼに眠る ポテンシャル 北極星は 指揮棒をふる
38
贅沢と車所有を禁じられ移動手段がタクシーな矛盾
37
手放して出来た隙間を覗いたら見え隠れする大切なもの
37
久しぶり再会してはお互いに老いた事実を飲み込んでいる
36
冬山に 登り大きく 息をする 縮んだ肺が ぐんと伸びする
36
冬日差 葉牡丹凛と葉を広げ色鮮やかに道を彩る
35
ふるふると揺らされ具合いを伺ってカラメル伝う小皿にスプーン
35
十七の君に渡したチョコレート パッケージ褪せアルバムにあり
35
白い蕎麦、人見知り猫、冷の酒。僕を愛する準備はできる
35
池
畔
(
ほとり
)
じっと鳥待つカメラマン無音の時をひととき享受す
34
納豆と 卵が賞味 期限の日 納豆チャーハン 夜のやすらぎ
33
お互いの
幸福
(
しあわせ
)
想い過ごす日々 平穏であれ健やかであれ
33
雨降りて 煙る街並み 如月の 寒さ緩みて 頬紅潮す
33
婚前に 君にもらった ミントチョコ 潤むまなこで 遺影に供へ
33
きらきらと春呼び寄せる陽光にスカートの裾ひらりと揺れる
33
立春を十日過ぎても真冬日の桜もちだけ唯一の春
33
退社後のバス停 濡れたアスファルト ベンチの
滴
(
しずく
)
通り雨の跡
33
終日を静かな雪を窓に見て春はどこまで来てるだろうか
32
如月の 摂氏十度を 超へる昼 上衣の要らぬ 心地
好
(
よ
)
き冬
32
満開の山茶花並木は
紅
(
べに
)
燦燦 冬のフィナーレ飾る如くに
32
春風を 肌に感じて 帰路に着く 夕暮れの街 猫が戯れ
32
三十七度六分の熱に寝込みつつ息子が鳴らす家事音愛し
32
気のおけぬ 学生時代の 友たちと 苦労話を 笑い飛ばして
32
桃色の 花を飾りて 春が来る 長き冬の日 忘れるほどに
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