Utakata
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あれこれと 段取り巡らせ床就けば 次々湧き来る難問の影
21
死ぬ自由? 言ってることは わかるけど 生まれる自由は なかったんだぜ
16
田植え機に追われ犬と道あけし向かう水田朝日煌めく
12
出窓には張り子達磨の紅と白 孫の土産を
義母
(
はは
)
は眺めし
11
霧雨に香る
梔子
(
クチナシ
)
在りし日の祖母が過ごした庭の思い出
20
眠れない 夜は
1
人で ひたすらに 猫のトイレを 掃除している
20
気がきつい嫁に毎日仕切られてくやしい!きっとボケて出てやる
8
ソファで寝る 妻運ぼうとし 腰を痛める 白馬の王子も 年老いたね
11
芋を掘る チビの可愛い 芋たちも リリースせずに カゴで仲良く
9
暮れゆくも空の茜に染まりたる愛しき日々となほも輝け
7
うす紅の風に漂う水綾の吹かれてきえる空は幻
7
花木
(
かぼく
)
の名知れば高貴な心地して
五葉躑躅
(
ごようつつじ
)
の雅な響き
11
あそこには桜田一家が住んでいる そんな気がするサクラダ・ファミリア
13
紫陽花よりも人口密度濃い白山神社あじさい祭
14
理
(
ことはり
)
に抗わず生く
同胞
(
はらから
)
の 地に根を張るや 青きふるさと
20
衣替え しかけて戻し もう一度 衣替えして ようやく夏に
6
白内障
(
はくないしょう
)
手術迫る日 頑張ってと 孫からエール それだけで
安堵
(
あんど
)
16
さよならも言わせぬ恋だった 好きとも言えぬ恋だった
5
肉体がおのれの意思であるうちのやりたいことをどんどん増やす
6
人の芋掘る手伝いで貰い物吾の芋より出来よく侘びし
5
もやもやの気持ち変えたく窓開けた 風は入らず淀んだままに
5
青色というより緑のタイル張り記憶のフィルターかもうわからない
5
「最近」が十年単位になってきた これも一つの世代間ギャップ
9
A
I
の短歌はきっとすべすべで 浴槽みたいな色なのだろう
6
紫陽花の紫枇杷のオレンジと色とりどりに梅雨の点描
5
お名刺を渡され私若い子の幾十倍も疲れているの
16
二十年
(
はたとせ
)
経し鉢植のパキラの切断せし太き幹より新芽が二枚
7
あの人の支えになれていますか?と 自問自答をただ繰り返す
7
あのバスに乗れば綱島をかこえていつかつくらんあの火葬場に
4
頬張った絶望だけを隅に寄せ 種だけ飲み込むハムスターたち
4
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