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父に似た人 二度見して すれちがい 背中見送り 春 ひとめぐり
53
幸運を祈っているよ自らの春を目指して飛立つツグミ
48
迷ひつつ初の試練をクリアして階段登る君にエールを
47
農園で甘き香りの苺買い好みし夫に供ふ命日
44
街明かりと 星の灯りの ボーダーで グズグズしてる 春分け近し
43
菩提寺の墓の間に間に風遊ぶ夕には春雨そぼ降るらしき
42
白無垢の祈りを包む木蓮のつぼみ食らわれ亡骸の空
41
祈りでは平和守れぬこの星にユートピアあるかと地球儀回す
39
春場所
観
(
み
)
夏場所前に 父は逝き 弔事切手の 紫 悲し /一周忌準備
38
美味しいと風邪引く君の声を聞き韮の若芽を春風に摘む
38
クシナダは 春の陽を浴び プラチナの 光りを放つ
剣
(
つるぎ
)
のような
38
時経れど尽きぬ悲しみ胸底に沈めて今日も平常心で
38
卒園式 子どものパワーに負けまいと フルートを吹く 気合いを入れて / 謝恩会にて
38
謎解きの様な短歌に出会ふ時 脳内サプリの効き目は未だ
38
電車内 見知らぬ
人
(
外国人
)
が会釈する 牧師の夫に何かを感じて?
37
流れ着く果てを知るのか雪解水急ぎ急ぎて目指す下流の
37
レベッカを聴きながらミラを走らせた未来を捨てた十九の私
37
吾の実家継ぐ人の無き墓ありて今は姉妹で守ると決めし
37
メイドイン ジャパンの武器で あの子らが ころされる前に やめてください
37
だだくさ
(
適当
)
に一日過ぎれど良き日なり今日に感謝の刻印ひとつ
37
我が子への幾多の淋しさ与えたるこんな私を母さんと呼ぶ
37
名も柄もわれに似ている
ボケ
(
木瓜
)
の花 木偶の坊にも春の彩り
36
ため息をいくつついても減らぬ雪 彼岸の入りの桜の便り
36
余寒去り 柔くなりぬ風の温度 徐々に目覚むる ソメイヨシノは
36
靖国の開花宣言待てぬまま ひそかに二輪 初恋めきて (3/18標本木)
36
生家にはだあれも住まず奥津城は雪に埋もれて春彼岸来る
36
春なのに
愁
(
うれ
)
ひをまとひ 淋しそう うつむく姫は クリスマスローズ
36
咲き
初
(
そ
)
むるソメイヨシノに見送られ 姉と
故郷
(
こきょう
)
へ
発
(
た
)
つ 春彼岸
35
水仙の咲く星があり水仙の咲く春が来てまた花咲いて
35
晩年は
床
(
とこ
)
に伏す祖父 病名も知らぬまま 耳に残る
咳
(
しわぶき
)
35
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