父に似た人 二度見して すれちがい 背中見送り 春 ひとめぐり
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幸運を祈っているよ自らの春を目指して飛立つツグミ
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迷ひつつ初の試練をクリアして階段登る君にエールを
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農園で甘き香りの苺買い好みし夫に供ふ命日
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街明かりと 星の灯りの ボーダーで グズグズしてる 春分け近し
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菩提寺の墓の間に間に風遊ぶ夕には春雨そぼ降るらしき
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白無垢の祈りを包む木蓮のつぼみ食らわれ亡骸の空
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祈りでは平和守れぬこの星にユートピアあるかと地球儀回す
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春場所 夏場所前に 父は逝き 弔事切手の 紫 悲し /一周忌準備
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美味しいと風邪引く君の声を聞き韮の若芽を春風に摘む
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クシナダは 春の陽を浴び プラチナの 光りを放つ つるぎ のような
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時経れど尽きぬ悲しみ胸底に沈めて今日も平常心で
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卒園式 子どものパワーに負けまいと フルートを吹く 気合いを入れて / 謝恩会にて
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謎解きの様な短歌に出会ふ時 脳内サプリの効き目は未だ
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電車内 見知らぬ外国人が会釈する 牧師の夫に何かを感じて?
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流れ着く果てを知るのか雪解水急ぎ急ぎて目指す下流の
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レベッカを聴きながらミラを走らせた未来を捨てた十九の私
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吾の実家継ぐ人の無き墓ありて今は姉妹で守ると決めし
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メイドイン ジャパンの武器で あの子らが ころされる前に やめてください
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だだくさ適当に一日過ぎれど良き日なり今日に感謝の刻印ひとつ
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我が子への幾多の淋しさ与えたるこんな私を母さんと呼ぶ
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名も柄もわれに似ているボケ木瓜の花 木偶の坊にも春の彩り
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ため息をいくつついても減らぬ雪 彼岸の入りの桜の便り
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余寒去り 柔くなりぬ風の温度 徐々に目覚むる ソメイヨシノは
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靖国の開花宣言待てぬまま ひそかに二輪 初恋めきて (3/18標本木)
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生家にはだあれも住まず奥津城は雪に埋もれて春彼岸来る
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春なのに うれひをまとひ 淋しそう うつむく姫は クリスマスローズ
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咲きむるソメイヨシノに見送られ 姉と故郷こきょうつ 春彼岸
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水仙の咲く星があり水仙の咲く春が来てまた花咲いて
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晩年はとこに伏す祖父 病名も知らぬまま 耳に残るしわぶき
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