Utakata
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歳経ても ゴルフの誘ひ受けし夜は 心躍りて遠足前夜
25
旅をしてひとりの時間終わったら我の任務があることの
幸
(
さち
)
14
低空の飛行機の腹に手を伸ばし くすぐりたくなる皐月晴れの日に
12
庭に咲く八重のどくだみ滴あり雷雨の後の夕陽に映える
17
肉塊を気合で締める試着室やはり無理ねとため息が出る
13
貧乏な家のおかずと嫌ってた 凍み豆腐の汁、今は甘くて
11
ピーナッツバターを買った 実家では出来ないことが出来てる夜更け
14
こんなにも死んだ親父に似てきたか…カラオケ動画の
吾亦紅
(
我もこう
)
なる
20
一夜寝て拙歌改作思いつき手を加えるかただ悶々と
10
汗ジミが帽子にくっきり白い線散歩の吾に夏が来ている
14
現実と重なる歌詞と情景にざわつく心まぼろしをみる
9
鼓動ごと 外へ奏でる 産声に ようやく会えた 茜さす君
10
春の午睡 慌てて起きて外を見る 葉ずれの音が雨に聞こえて
9
図書室であなたがくれた水色のガムを見つけた二十五の春
10
クールビズ 去年のズボンが ギリ履けた しゃがむのちょっと 気をつけないと
8
雲の
路
(
みち
)
越
(
こ
)
ゆく若鳶幸あれと遠く見送る春の夕空
8
いつだれがのぼるのかって思ってた塔に今のぼりきみに手を振る
8
もう好きじゃない振りばかり上手くなり 友の顔して交わす乾杯
8
黄昏は駅ビル巨大なターミナル無きものにされバス行き交いて
9
同窓会この爺達にあれこれと想い悩んだあの頃可笑し
19
割り込んで 悪びれもせず 前に立つ あなたの気持ち 知りたくもなる
11
曇天を嗤う余裕のない俺に微笑みかけた忘れじの君
7
人に会う
明日
(
あす
)
を考えて動けない 積もる洗濯 何を話そう
9
悩みごと 長く煮詰めて できたもの 時間をかけたからこその味
7
見上げれば はるか頭上の いのち綱 その先の空 とんびの一羽 「吉作落とし」
10
あなたさえ あなたらしく いられたら
地球
(
ここ
)
じゃなくても きっとしあわせ
5
腹いっぱい食べて運動して食べて燃費のわるい
業
(
カルマ
)
の輪廻
6
先約に悪いと思う週末の 別のイベント心奪われ
5
果てむとも
育
(
はぐく
)
まむとて六道の辻に飴買ふ母の愛はも
7
新緑の 風に移ろい 春征けば 君をもい出す いつかの真夏
5
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