やかましき解体の音おさまりて雨音さえも嬉しく聞こゆ/近所の解体
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薄闇にふわり漂うあの香り たどれば浮かぶオレンジの花
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野良猫が ちょっと進んで 振り返る 俺はこれから 床屋に行くよ
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いつかまた自分の足で歩くため 君の手は取らない 今はまだ、ね。
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御仏(みほとけ)の微笑みを目に焼き付けて柿の色づく斑鳩(いかるが)を去る
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深夜まで かかる採点 コメントは 寝不足ゆえに やや辛口に
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冷え冷えと小雨の朝にバス並び各行き先へ向けて発車す
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秋深み星の舞台の静けさに健やかなるを祈る夜長よ
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夕まぐれ  山の端おぼろ  薄墨の 闇を惜しめば  月影さやか
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愛想無し 言われ続けて幾星霜 されど貴女に 現在(いま)は笑顔を
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焼酎のお湯割りうまい涼しさでこれが普通の十月下旬
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もみ殻の山に焼き芋秋収め 子供時代はセピアとなりぬ
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厚切りの 戻り鰹の脂身が 醤油に揺らぐ虹色の酔い 
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明け方の キンッと冷えた 空気越し 冬がこちらへ 駆け寄ってくる
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教えられ そうかと言えば 済むものを そうやと言って またも叱られ
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朝早くトラックの音を聞きながら布団の中で休みだと知る
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いつのまに 母より真面目に 正論言う ひっつき草も まだ友達の君
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今日だってぼくは呼吸をしている。たとえ誰も見てくれなくても。
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ふと思う夢夢夢と無無無むむむむむ一切空の昼餉にサプリ
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大きな亀 太陽の塔 ツーショット 撮れてますけど 大人の事情
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同室の野郎またせて羽根のばすふたつ上の権威を借りて
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取れたボタン縫って鮮血花開き猫は毛糸と戯れ温く
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『台風が来るので犬を室内にしまえ』はすべて詐欺じゃないです
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飲みかけのカップを洗えないままに思い出ということにしている
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泣く時は下を向いてねまっしろの上靴がただそこにあるので
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まどろむ私の目の端を走るダリアは感性の愛
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呆気なく 桜が散って 知る別れ 思えばあれから 春を知らない
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咲き誇る 月下美人に 火を放ち 伸びる煙を ただ眺めてる 
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物憂げな夕陽を深く吸い込めばお隣今夜は南瓜の煮付け
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その日には特設コーナー『限りなく透明に近いブルー』かりる
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