Utakata
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何もかもお
終
(
しま
)
いみたく思える日 変わらずにあるセブンイレブン
19
森がまだ醒めないうちに背伸びする鹿の口には藤の花房
25
ゆりよりて しゃつにくちづけ しべの黄 じゅうごかいきを わすれてもうろく
15
八雲立つ出雲大社に詣でたる皐月朔日今日は大安
15
藤棚の下に群れ伏す鹿たちを
朧
(
おぼろ
)
に照らす春日燈籠
17
ゴールデンウィーク疲れ溜まる日の一番風呂の湯舟にしづむ
14
「ぼく」と「オレ」の攻防戦 定まらない一人称に黒いランドセル
18
肉じゃない、麺でもないやと言いながら 注文多き子 肉うどん選び
12
君にだけ届く想いを乗せたくて 祈るみたいに名前を呼んだ
11
ものすごい風が吹いてる手荒だが祝福なのだようこそ若葉
12
大きけりゃ大きいほどに映えるけど ベランダ鯉も龍を夢みる
11
寝転んで天気予報を眺めては家は良いなと瞼を落とす
11
月明り薄雲かかりふと陰る温き春夜に空のいたずら
10
送られてゆく真夜中の国道の田んぼの上を月は走って
13
山歩き巨木の下でひと休み一羽の
鳶
(
とび
)
が頭上をぐるぐる
13
大輪の花に飛びつく蜜蜂のように素直に会いに行きたい
10
こんばんは そちらの暮らしはどうですか 六等星のワンルームより
9
梅雨入りや降雪もあって南北をひしひし感じる弓なりの
日本
(
くに
)
22
こすずめの 羽を震わせ エサねだる 丸い体 いとうつくし
8
予想外 ランチの誘い 嬉しくて 妄想膨らみ 湯船でのぼせる
9
離婚危機 終戦じゃなく停戦よ?いまだ教えぬ口座残高
8
奥歯から頭蓋に響く音させて いぶりがっこを噛みしめてゐる
27
ヒゲの先 五月の風を感じつつ のんびり見回り 路地ののら猫
29
大利根に筑波おろしの風舞て海にもまさる波の煌めき
15
鯉のぼりぐっと掴めば僕だって五月の風になれるのだろか
24
人の手により作られた朧月 人の手により作られた俺
7
風の止む夜の
静寂
(
しじま
)
に棚の上 微睡む猫は香箱に寝て
16
三と五のあひだで肩身のせまかろが「みどりの日」ありての黄金週間
7
父だけが旅に出ている実家にて母と二人で鰻重を食む
31
あゝ鳩よ野生本能忘れたか 春の遊歩道てくてく歩く
6
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