Utakata
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奥山は 一夜明ければ 雪化粧 春の すごろく
二
(
ふた
)
ます戻る
56
東雲の明けの早さは加速して眩し
陽光
(
ひかり
)
に力得る朝
46
一輪車押して
媼
(
おうな
)
は春の道 株に土付くほうれん草乗せ
44
夕方は
菫
(
すみれ
)
色してまほろばの如く優しく染まる街角
43
街びとはこんなに高い米を買う農家を離れ街の苦を知る
42
ほどほどに石橋叩きて
歳月
(
とし
)
過ぐも地図捨てた日の欠片もありて
41
言の葉を編み込み 悩み 絡ませて
解
(
ほど
)
ひては
繕
(
つくろ
)
ふ
推敲歌
(
すいこうか
)
40
まだ何も 踏まぬ足うら ふわふわと 雲の上
歩
(
あ
)
む 母をみつめて
40
キラキラと
眩
(
まばゆ
)
い
水面
(
みなも
)
見上げると 飛行機雲が果てなく延びる
39
悲しみを 日記の様に
詩
(
うた
)
に
留
(
と
)
め 歩みし二年 読み返す
初詩
(
しょし
)
39
ゆるるりと自分を満たす一人時間 気ままサプリが吾には効くらし
38
手を
翳
(
かざ
)
し 守りていたき すみれ
草
(
ぐさ
)
人知れず野に 春
告
(
つ
)
げて咲く
38
青空へ白木蓮のつぼみ立ち再起の君へ春を祈りぬ
38
春草
(
しゅんそう
)
も 寒の戻りに 身震ひぬ 弥生を冷やす 氷雨と寒波
38
編み残る毛糸でタワシができあがり春になったと思う頃あい
38
春浅き苔の美し信濃路を歩かば一枝桜咲き初む
38
さんとく
(
ジャガイモ
)
を 植へたがる母 拒む我
遅霜
(
おそじも
)
逆算 植へるは彼岸
37
ゆくりなく
短歌
(
うた
)
舞い降りる日もあれば露も心に響かぬ日もあり
36
「花は咲く」ピアノかなでる学生の仙台空港弥生の空に
36
春あさき 皇居の庭の 「
袖隠
(
そでかくし
)
」 たちまち江戸へ タイムスリップ
/
椿
36
遥かなる海はいつでも穏やかであれかしと願う 鎮魂の日に /3.11
36
江戸川の鉄橋渡る車窓から 霞み始める富士を眺める
36
友訪ね瓦礫の道を行きし春 さざなみ光る海眺めつつ
36
待ち合わせ8時の電車の先頭ね スマホなくてもちゃんと会えたし/昭和時代青春の頃
36
遠き日に 思い描いた 夢多く 白髪混じりて「夢」夢となり
35
里帰り 最寄り駅にも ホームドア ところどころに 令和の文化
35
木蓮のつぼみをつつく破廉恥を知らない二羽がキーキーと鳴く
35
我
(
われ
)
こそが 普通と信じ 我を張って 何も変われぬ 人というもの
35
日記帳今日のあれこれ書き連ね 狭い余白に「お元気ですか?」
34
草を引き 蟻が驚き 目を覚ます その身体にも 春の到来
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