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立春の 光りにダルマ 解けおちて 幻と知る
形
(
かたち
)
ある
故
(
ゆえ
)
の
46
「ふくはうち楽しかった」と立春の今日も豆撒く春呼ぶように /吾子三歳
44
前髪を整へし
女性
(
ひと
)
地下鉄の暗き車窓を 鏡代はりに
44
カッタタタ大樹を叩くコゲラ来て静寂の底に立春の音
41
最期まで ごはんを炊いて 味噌汁を つくって食べる 老いさらばえても
/
立春の朝
40
月一度四季にて色変ふ山走り村里に湧く清水汲み来し
41
冬晴れや水減るダムの底深く沈みし郷のまほろばの影
37
時々に頭もたげるモヤモヤも チャリを飛ばして剥がして落とす
37
優雅舞ふシラサギ冬田に降りたれば鶴と
見紛
(
みまご
)
ふ美し一こま
37
でん六に赤塚不二夫の鬼の面定番だった私の昭和
39
「ほんとはね」きみの気持ちを知った夜やさしい言葉がわたしを包む
36
太陽も星もコンパスなるらしき 春待つ
白鳥
(
はくちょう
)
シベリア思ふ
36
「限界」のキワまで冷えた骨組みを四十二度の風呂で煮直す
36
部屋干しで みるみる上昇 湿度計 洗濯日和に お日様ゴメン \ 関東はカラカラです
36
「怠惰」という病のツケが三年の時を経ていまボディブロー
35
そろそろに膨らみ始む冬木の芽 畑の土は未だ眠りし
35
「あんなにも優しかった父」と書く ペンさえ重い冬の朝です
34
かぎろいの春野を行かば海の見ゆ 父母眠るふるさとの地の
34
玄関に立てば「おかえり」亡母の声 幾年経れど忘れえぬ声
34
公園の南天の実はおおかたに喰い尽くされて立春迎ふ
33
あの日々を 奇跡と知らず 過ぎし日よ 煮込みの鍋に 詫びごとを言う
33
冴ゆる朝 けふも園バス 送迎す 幼き希望の光を乗せて
33
独り夜に 炬燵に入りて
口遊
(
くちずさ
)
む 涙を誘ふ「♪ かあさんの歌」
33
退勤の空が明るいこんなにも雪積まれても春立ちにけり
33
立ち待ちの月に引かれし通院の峠に待てり白雪の富士
33
天球の幕の裏には光ありそんな月です今宵の月は
39
恵方巻き 残業帰り 売り切れで ままならぬ世に 月は綺麗で
32
探し物 失くしたものは 物でなく 仕舞ひぬ場所を辿りぬ記憶
32
ヒヨドリがほうれん草を食べに来る デイ友言いし如月の朝
32
お疲れと
労
(
いたは
)
る湯加減 バスタイム
体
(
たい
)
も心も
解
(
ほぐ
)
さるる宵
32
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