Utakata
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干し上がり 待てずにひとつ味見して 今日また残る口の渋さよ
18
軽トラの 荷台に転がる大根の 「食うか」と笑う翁のありぬ
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夕焼けと待ち合わせして窓際に卒業準備四年のわれは
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半月がいいと思った 長袖の君の笑顔を包むひかりは
12
五年後に地球へ帰るという船の飛び立つ姿夫婦で眺む
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秋色に 染まる景色が 一番の 酒の肴と 笑う父親
11
あるはずの 予定消すのが 哀しくて そのまま今日も アラームが鳴る
11
朝風の青くひかれば花ひらきそのひとことがこんなに嬉し
10
寒いから 膝の上にて 暖を取る 猫から暖を もらった私
10
スーパーで一升瓶をかうときの袋を妻は葱入れとして
26
十月も一応下旬のはずなんだアイスコーヒー飲んでいたけど
9
齢あてて?問えば考え五十六?聞いてややも嬉しくなりて
10
帰宅する 人耳澄ます 駅ホーム 置かれた箱で 鳴ける鈴虫
9
葉桜の枯れ葉となって落ちゆけば秋の光のゆらめく中を
10
朝の顔赤のトマトが消えたとて白のダイコンサラダになるや
9
老人会旅行に妻を送り出し我は昼メシ旅に出かける
14
牡蠣筏
(
かきいかだ
)
浮かぶ
水面
(
みなも
)
は穏やかで 瀬戸内海は今日も秋晴れ/岡山旅行中
18
空き家の 庭に生えてる 柿の実の 瑞々しさは 鳥のみぞ知る
8
不安たち どこから来るの? あなたたち 挨拶ひとつせずに突然
/
疾患と生きて
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出来たての歌集を送り友からの嬉しい便り幸せの
刻
(
とき
)
14
汗べとり できたよ給食 いい匂い 食べる幸せ 作る幸せ
8
そんなにも怒らないでよ君のことを「
重
(
おも
)
!」って言っただけなんだから
9
黄泉からのおやじおふくろ背に乗せて
故郷
(
ふるさと
)
帰る夏雲白し
12
車屋根 叩く雨音 聴きながら コーヒー啜る コンビニの隅
7
ラッシュ時に 食べ物持った 外人は ルール以前に 空気を読めや
7
からだじゅうの酸素を吐ききるかのような十月下旬、遅い真夏日
7
結局はザルに入っていたのかと思う流出流れて何処へ
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公園をとうに過ぎても
銀杏
(
ぎんなん
)
の香りどこまでも追いかけて来る
11
無花果を指で開いた断面を まじまじと見る唇寄せる
18
百円のコークいつも売り切れの桜の枯れ葉落ちる玄関
7
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