Utakata
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若き日に 出逢いし
貴女
(
ひと
)
にめぐり逢ふ 浮世は全て夢の如しと
22
悲しいなママと結婚できなくて
三歳
(
息子
)
の言葉録音したい
15
温かい 布団で眠る それだけで 幸せになる 寒い日の夜
14
柿吊るす 庭で夕陽を 受けながら 緑のバイクも 秋に色づく
12
あの人に 良く似た月に 焦がれおり 決して届かぬ 手に光落つ
13
朧月 隠せどほのかに 漏れいずる 灯りや君の
何処
(
いづこ
)
と思わん
14
そういえば文化の日だな明日くらいエゲツナ短歌自粛しようか
9
秋雨に不運重なり言い聞かすもう充分よよく闘った
10
「お元気で?」ラジオの声に返事する今日も誰とも話さなかった
16
君のこと 言葉に出来ない程なので 今ある星を 数えてみてる
15
死んでゆく
生命
(
いのち
)
も息吹も死んでゆく季節に言葉だけが生きている
10
刈り取りし庭の鬼灯でリース(wreath)編む妻の指先にほおずきの染む
8
見栄っ張り 澄ました態度で 喫むタバコ ほんとは祖父を 想い出したいだけ
8
近づけば 勝手に開く 自動ドア 心もそうなら 苦しまないのに 『無機質』
10
早上がり ゲームの続き 気になるが せっかくの晴れ ひと駅歩こ
8
玉ねぎの植えた直後のか細さと無駄に頑固なそこらの雑草
14
湯気の奥 あなたの影は ないけれど 流れ落ちるは 汗か涙か
10
お風呂場のすんごいカビを落としたよという自信で世間を渡る
7
歯磨きを 歯医者で指導 長々と 朝は忙し 時間がないな
7
今日もやる 続けることは大事だが まだこのレベル それが楽しい
20
「成長だ」綺麗事ばかりだってほら後ろに段々崩れる足場
11
見られたり触れられたりの予定なく不行き届きな手入れの踵
11
潮風が頁をめくる秋の暮 檸檬と憂いをスプーンで沈めて
11
じゃあまたね 俺は歩きで キミはチャリ 家に着いたら LINEをするよ
10
甘すぎた 君こそ僕の 蠱毒だと 知らないままじゃ 孤独のままで
6
木犀の二度目の開花隠れ香に 霜月朔旦背すじ伸びたり
18
行く春や 結ってはなして 多々羅川 流れ流れて ゆく笹舟よ
6
「今週は
暖暖寒寒暖寒寒
(
だんだんかんかんだんかんかん
)
」あらあら待って置いて行かれる /ラジオにて
10
春風が 吹くたび街は 揺らめいて 君の背中も 過去になってく
7
オプションを死ぬほど付けた人生の締めに真っ赤なリボンを結ぶ
6
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