Utakata
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共に老ひ 共に学びし友ありて 幼なじみは宝なりけり
17
まだ起きてくるだけマシと溶き卵必要以上にまぜる朝飯
15
徘徊と言われないようおじいちゃん散歩のときは犬を連れてね
13
薫衣草
(
ラベンダー
)
重ねる
外套
(
コート
)
むらさきの絞りが揺れる夏のはじまり
9
梅雨入りのニュースを聞いたその日からサザンカの葉の色が濃くなる
16
洗い物物干し台と部屋干しを反復横飛びする空模様
15
ジィ・・と点け静かな怒りよ フィラメント千切らん程度にこっそり光れ
13
真っ暗な校舎だんだん降りていく 無限回廊かもよと笑う
14
傘の下紫陽花の色見比べて浴衣姿の色とりどりに
7
重力と浮力の間に生かされて海月は潮に消ゆる日を知る
9
「喪服なのでサイズ大きく作ります」
(
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし
)
人の命の 惜しくもあるかな /38/100 右近
11
感情で 叱る度合いを 変えるなと 己を叱る わが親心
17
刺されしと見れば倍する足の腫れ長き田舎も油断ならぬな
6
よく冷えたジョッキグラスは
露
(
ろ
)
を結び人の代わりに涙を流す
7
信号を待つ間に母校の乙女らはカ変を唱えり呪文の如く
6
梅雨空の天使の如く真っ白な夏の衣で君
人群
(
ひとむ
)
れに
13
ワイヤレスイヤホン電池尽き果てて有線で聴く方が音良く
11
生まれ月 祝日はなし 梅雨はあり 心身ともに 湿度が高い
20
私とは既に死であり無であると思うことから今日を始める
14
思い出す団地の裏のすべり台幼い自分はまだそこにいる
14
世界てふ哀しくも輝かしきもの、胡瓜の緑、茄子の紫
8
野の草に 露を置きつつ 月隠す 霞が末は 明けの空なり
8
まずったな 自宅近くの 定食屋 おばちゃんの目が 興味津々
5
投げ入れた文化の坩堝はなま煮えで 素材の形なおも露わに
14
こんにちは会議の最中すみません褒めてほしくて買った服です
5
九十九の母1センチ見栄を張る 「138センチ」 語気強し/改
15
お試しにもらったコスメなんとまあ伸びのよさかな高価な品めく
8
夜を晴らし 星の軌跡を紡ぎ出す むべ山風を嵐といふらむ
6
雨弾く傘に隠れしその眼 在らぬ虚空に見初められたり
10
僕が押す 日曜の朝 バスの中 背伸びする君 今日はお出かけ
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