低空の飛行機の腹に手を伸ばし くすぐりたくなる皐月晴れの日に
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貧乏な家のおかずと嫌ってた 凍み豆腐の汁、今は甘くて
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受話器からこぼれる声のあたたかさ じいちゃんパワーをポッケに詰めて
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旅をしてひとりの時間終わったら我の任務があることのさち
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種をまき 水をあげたら 芽が出るの 楽しみすぎて 毎日眺め
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鼓動ごと 外へ奏でる 産声に ようやく会えた 茜さす君
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春の午睡 慌てて起きて外を見る 葉ずれの音が雨に聞こえて
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黄昏は駅ビル巨大なターミナル無きものにされバス行き交いて
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一夜寝て拙歌改作思いつき手を加えるかただ悶々と
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最高よ!セレブ生活自慢してた同窓生の旦那の破産
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新緑の 風に移ろい 春征けば 君をもい出す いつかの真夏
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腹いっぱい食べて運動して食べて燃費のわるいカルマの輪廻
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いわお踏みむ鳶の荒々し野生の命此処に極まれり
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ヘビいちご探して歩く原っぱの思い出ずっと忘れていたね
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川沿いに隠れるように落ちていた恋の欠片は夕暮れの色
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「また来ましょ」指切りしたるラウンジのこれが最後と知らぬ二人は
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もう好きじゃない振りばかり上手くなり 友の顔して交わす乾杯
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人に会う明日あすを考えて動けない 積もる洗濯 何を話そう
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点検のカーディーラーで拍子抜けナフサ不足のナの字も出ずで
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越冬せしタロ芋二株ふたかぶを地植ゑして水やりすれば立ちあがりけり
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泥の中 苦しむ同胞ともに 声を挙げ 孤独にありても 時に海を見よ
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果てぬともはぐくまむとて六道の辻に飴買ふ母の愛はも
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悩みごと 長く煮詰めて できたもの 時間をかけたからこその味
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我先と強請ねだる我が仔の大口にぬいの綿はらわたつめてやる鳶
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荒波を掻き分けた夜の縦文字は他人のあなたに見せた足跡
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誰よりも優しい貴方が報われる世界でどうかありますように
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眠られず丑三つ時に駄歌投稿 付いた「いいね」は百太郎から?
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眠れぬ夜 スマホを開かば目が冴へて ブルーライトに心眩む吾 
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クールビズ 去年のズボンが ギリ履けた しゃがむのちょっと 気をつけないと
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現実と重なる歌詞と情景にざわつく心まぼろしをみる
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