葉が茂り 紫陽花の芽が見え隠れ 雨待つ頃と季節はなりて 
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さらさらと初夏の日差しは人恋し着信待ちの長き一日
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もくもくと夏の気配を吸い込んで雲は大きく眩しく光る
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聞こゆるは 吹けば散りゆく「大丈夫」 か細き声の 宙にほどける
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木々の葉が陽射しに透けて輝けり夏は来ぬとぞホトトギス鳴く
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苛立ちを乗せて蹴られた空き缶がか細く悲鳴上げて描く弧
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土下座して過去の侮り謝りたい 君の働き凄いよオルトラン
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少しでも砂が残れば台無しの 浅利蛤あさりはまぐりいかに鮮でも
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背伸びしてハンズで買ったウォーターマン胸ポケットの少し重たし
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棚並びかわった近所のダイソーは髪型変えた知人のようで
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ひさしぶり布団を干してふかふかの布団に寝れるとニコリ笑う母
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山形の里芋をもらふも食ひきれず畑に植えしが律儀に芽をだす
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繋がれば私ひとりの君なれどタップしかない充電コード
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餌ねだる時と子猫を慰める時の声を使い分ける猫もひとつの母
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さようなら 三行半を 抱きかかえ 蝉は鳴いてる 俺も泣いてる
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「彼女」ではなく「恋人」と友達に わたしのことを言う君が好き
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墜栗花ついりばな甘き香りの雨に濡れ次第深まる枝葉のみどり
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「恋」という字をよく見ればなるほどね「また」に「こころ」が惹き付けられる
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遅い回の『MIchael』を観て駅側の居酒屋覗く老夫婦ふたりの<自由>
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最後にはなんて名前をくれますか 人間の♀ 春生まれです
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冬のはふっくら丸いすずめさえ夏の細身でちょんと横切る/別もの
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生花店看板犬に気に入られ毛にまみれをりスーツのズボン
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最後だと分かっていれば薔薇だって入れてやったのにガラスの花瓶
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子どもがきらい大人がきらいと泣きわめく幼き日の僕を抱き
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我がままな吾の心を叱りおるエアコンの風頭冷やせと
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うたた寝の夢路に響く青葉木菟づくの声覚むれば夜半よはの静けさにして
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富士山の 聳ゆる景色 遠のくは 君に思いる 我が恋景色
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負わされた荷物が幾つか同じだけ その道程みちのりの果てなきを知る /もはや友ですらない他人へ
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頭よりあらぬところの白髪にしばし驚きしばし戸惑う
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歯もなくて嚥下障害母さんにどう食わせよかこのさくらんぼ
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