酢漿かたばみの 黄色といが 連れてきた  青き炎天 もうすぐそこに
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咲き過ぎて枝折れ落つる花を見て程よく生くる理を知り
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花林糖かりんとうやめられぬまに芋けんぴ 縁側の茶器を雀はのぞく
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風薫る 皐月の空に雨を待つ 代掻き終へて雨蛙鳴く  
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瓶ジャムの 底をさらった ゴムべらは 驕らずもとの 水切りかごへ
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うつろはぬものと伝へし老松も薄き二葉の夏衣着る
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校庭の朝顔ふたばを並べたりキラキラネームのプレート刺して
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ロベリアの可憐な青に足止めてこんな疲れた瞳洗われ
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椋鳥が蜥蜴を咥え誇らしげ遠い祖先は恐竜なれば
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旅先でよく知る街の名前聞き一気に郷愁湧き上がるなり
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のめうたえ うかれはしゃぐは 餅名残もちなごり 鳴神弾む 春の酔いかな
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ぶつかって痛む心ごと削られて河原の石は安寧を得る
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青空に春雷響き通り雨濡れた身体を陽射し包みて
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学生のペダル踏み込む顔赤く白いワイシャツ夏色染めし
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餌くれた人越してったマンションの廊下にそっとたたずむ野良猫
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何処いずくにか君がおもかげ誘ひ去る春の東風こちこそ花を散らしつ
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失敗の重さや軽さのこと思う 窓にぶつかる雨の水玉
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番い蝶飛び交う庭に遅咲きのつつじ真紅に燃え盛るなり
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あいつただ走ってるだけに見えるけどなにげに光合成してるらしい
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疎開先 文字を綴れぬ 幼きの はがきに記す 小さなばってん
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「ビンゴかも」そうなる予感キミに逢いあなたに会えて君にも逢えた/皐月拾参日
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この恋に 捧げた夜を思い出し 私はいつか、泣くのだろうな
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剪定も手伝い始めた今年から 収穫がより楽しみな梅
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利に憑かれ人を困らす人を見つ解き放たれん時をぞ願ふ
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妻の持つ買い物袋へ手を伸ばす さりげなきよう 剥ぎ取るよう
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今すぐに海が見たいと思っても 電車で二時間掛かるこの街
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午後五時にあなたと話す夢の中でだんだんわたしは形を成す
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検診の予約増加を誇りしも老医の吾は「ああつかれた」と
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ここ一月ひとつきで十年分くらい病院に 五十肩とめまいの治療
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イライラす 僕を 豪放磊落な 君が一笑し 咲くライラック友情
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