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それぞれの背負ふ荷物の重たさを触れずに終わる今日の女子会
62
ピーポーが半音下がり通過して見知らぬ人の非常時を知る
45
口先に花弁
咥
(
くわ
)
へしヒヨドリの落とし拾ふを見る散歩道
45
風抜ける小高き丘に登り来て観光地となる農村眺むる
44
この色を言葉にできぬもどかしさ黄昏時の空の蒼さよ
41
隠し
(
財布
)
より 出る遺品の メモ書きは 父に渡した 我の番号
39
亡き母と二人旅などしたかった命日近づき今更に思ふ
39
寒戻り 落ち葉布団に 包まれた 青き新芽を 撫でる指先
39
柿の実を啄む鳥と睦月去り
鴉
(
からす
)
一羽の裸木の空
38
公園のパンジー美し花の道 春は隣と五感に感ず
38
桜もち思いがけずに賜りて小さき
雛
(
ひいな
)
をそそくさと出す
36
吾を見つけ鴉寄り来る庭の隅「これはないしょ」とパンを分け合う
36
こんなことやれてた筈の布団干し夫の手など当てにせずとも
36
冴ゆる宵
雨水
(
うすい
)
の
今日
(
けふ
)
は 西空に 陸橋渡らば 見ゆる
二日月
(
ふつかづき
)
/二十四節気
35
世の中は 連休なれど 休みなく 仕事終えれば 月の微笑み
35
冬と春 行ったり来たりの 境目が 幻想的な 夜明けの時刻
34
寒風を漕いで夜行く受験路に十五の春の蕾膨らむ
34
リネン糸で手編みしタオルは桜色 いつもの暮らしにひと
彩
(
いろ
)
添えて
34
今は無き
故郷
(
こきょう
)
の古き喫茶店 記憶を灯す 茶色のランプ
34
早春の風にあたりて揺れながら洗濯物は雪景色みる
34
忘れてた 窓うつ
雨音
(
あまおと
)
目がさめて 凍土をとかす 歓喜の水の
音
(
ね
)
34
透明な
高次脳機能障害
(
ハンディキャップ
)
に包まれた重さに倒れ誰も気付かぬ
33
息子
(
こ
)
に言わる「子どもの心親知らず」胸痛めたか親の諍い/回顧
33
明け方の 夢に出て来し 通学路 我が母も師も この世に亡きに
33
涙鳥
(
るいちょう
)
の天に舞い立つりくりゅうの光に酔いし明けの
金星
(
きんせい
)
/コルティナ五輪
33
「ボッチャ」てふ競技あること知らなくて デイケアに来て楽しめる今
33
点
P
が 振り子のように 揺れるから 猫ミームばりに じゃれつくだけだ
33
如月の優し朝日に照らされて蕾ふくらむ沈丁の花
33
猫の日を
愛猫
(
きみ
)
は知らずに 膝に乗る 春の風吹く 窓辺に座り
33
選手らの熱き滑りを追うて飛ぶ
小
(
ち
)
さきドローンが健気にも見え /ミラノ・コルティナ五輪
32
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