Utakata
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駄菓子屋の飛行機かかえ空き地まで 「せーの」の声に子ら風を読む
20
貰い物 きゅうりの礼は 小松菜で 緑の回廊 野菜外交
21
カタログのモデルが着てたあの服を自分が着ても同じにならじで
14
この丘の 眺めに遠く いつしかの 君を探せば 夏は
直側
(
すぐそば
)
12
オルレアの白い花々揺れる庭音無く注ぐ五月の光
12
夕暮れはもう滲まないハルジオン 迎えにきたと君が咲くから
14
月曜日 ごめんね母さん 白だけど 花の代わりの 牛乳プリン
13
お前には獲物分けたくないんだよご苦労だったゆっくり眠れ
14
将来に不安のなかったぼくのこと アヒルは今も湯船で待ってる
16
ワレワレハ 宇宙人だと扇風機 面白がって真似をする
孫
(
きみ
)
18
切りすぎし前髪おさえてはにかんだ幼き君よ 泣けてくるほど
21
もし君がひとりで生きる苦しみに 堪え兼ねたとき私を呼んで
16
ベランダで 洗濯物が そよいでる 心にも風 とおりすぎて
10
君は今幸せですかもしかしてそれは私を含んでますか
9
葉
がく
(
(額)
)
れに忍ぶ露とも見ゆるかな
実
(
げ
)
にゆかしきはあぢさゐの花/額紫陽花に忍ぶ恋を
9
「恋する」を「あいする」と読み三角をくれた先生は独身のまま
9
窓開けて 入りゆく風 細切れの うつつの中に 夢を見る
8
アルペジオ爪弾く指に見惚れてた それだけでもう恋をしていた
8
ゆずりあい そういうことを いうひとが ゆずったとこを みたことがない
8
ひと巡りするたび瞳に焼きつける窓ガラス越しの薄紅と青
8
草原で幼い僕を怖がらす親指ほどの
負飛蝗
(
おんぶばった
)
よ
12
この空の蒼の重さと夏の
陽
(
ひ
)
に おろしたシャツの白で抗う
9
エアコンのフィルター掃除試運転またうんざりの夏が来るから
10
靴下をはかずに眠る昼寝かな 網戸の窓を細めに開けて
20
爽やかな初夏の香りはレモン色そっとかじれば弾ける酸味
7
ゲームとか インターネットを 投げ捨てて 野山を駆けて 遊びませんか
7
予想に沿う 未来は有りはしないから 案じず今に 時を割きたい
8
あまた度呼びて鳶舞ふ嶺の松
応
(
いら
)
ふる声の絶えし虚空に
7
人気ない校庭に立つ陽炎と突風ひとつ帽子を飛ばす
10
再会の 前の緊張 毎度なり 楽しみなのに 逃げたくもなり
12
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