それぞれの背負ふ荷物の重たさを触れずに終わる今日の女子会
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ピーポーが半音下がり通過して見知らぬ人の非常時を知る
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口先に花弁くわへしヒヨドリの落とし拾ふを見る散歩道
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亡き母と二人旅などしたかった命日近づき今更に思ふ
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吾を見つけ鴉寄り来る庭の隅「これはないしょ」とパンを分け合う
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寒戻り 落ち葉布団に 包まれた 青き新芽を 撫でる指先
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勾配は何 パーミルかその先に何が見えるかまた明日が来る
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桜もち思いがけずに賜りて小さきひいなをそそくさと出す
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公園のパンジー美し花の道 春は隣と五感に感ず
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Pが 振り子のように 揺れるから 猫ミームばりに じゃれつくだけだ
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こんなことやれてた筈の布団干し夫の手など当てにせずとも
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早春の風にあたりて揺れながら洗濯物は雪景色みる
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いち聞けばこの子の百が解るのは離れていても母さんだもの
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子供らが初めて食べる「おいしい」をあとどれくらい見れるだろうか
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冴ゆる宵 雨水うすい今日けふは 西空に 陸橋渡らば 見ゆる二日月ふつかづき/二十四節気
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世の中は 連休なれど 休みなく 仕事終えれば 月の微笑み
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忘れてた 窓うつ雨音あまおと 目がさめて 凍土をとかす 歓喜の水の
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涙鳥るいちょうの天に舞い立つりくりゅうの光に酔いし明けの金星きんせい/コルティナ五輪
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冬と春 行ったり来たりの 境目が 幻想的な 夜明けの時刻 
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寒風を漕いで夜行く受験路に十五の春の蕾膨らむ
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リネン糸で手編みしタオルは桜色 いつもの暮らしにひといろ添えて
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如月の優し朝日に照らされて蕾ふくらむ沈丁の花
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今は無き 故郷こきょうの古き喫茶店 記憶を灯す 茶色のランプ
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猫の日を 愛猫きみは知らずに 膝に乗る 春の風吹く 窓辺に座り
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朝風は冷やりとすれどヒヨドリの遊びに来しか梅の木末こぬれ
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「ボッチャ」てふ競技あること知らなくて デイケアに来て楽しめる今
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「母さんがちゃんと手作りしてたから」 料理男子息子のお褒めの言葉
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花笠の紅梅香る木の肌の皺に触れば温き木の精
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雛飾るガンセンターに春のいろ 日だまりに咲くいのち彩る
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捨てられて 親を知らない この猫は お婆(吾の母)の事を 母と思ひて😺
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