Utakata
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旅をしてひとりの時間終わったら我の任務があることの
幸
(
さち
)
17
低空の飛行機の腹に手を伸ばし くすぐりたくなる皐月晴れの日に
15
貧乏な家のおかずと嫌ってた 凍み豆腐の汁、今は甘くて
12
受話器からこぼれる声のあたたかさ じいちゃんパワーをポッケに詰めて
22
種をまき 水をあげたら 芽が出るの 楽しみすぎて 毎日眺め
11
一夜寝て拙歌改作思いつき手を加えるかただ悶々と
10
天空に止まったままの観覧車入り日に光る遊園地跡
10
鼓動ごと 外へ奏でる 産声に ようやく会えた 茜さす君
10
春の午睡 慌てて起きて外を見る 葉ずれの音が雨に聞こえて
9
黄昏は駅ビル巨大なターミナル無きものにされバス行き交いて
10
もう好きじゃない振りばかり上手くなり 友の顔して交わす乾杯
8
腹いっぱい食べて運動して食べて燃費のわるい
業
(
カルマ
)
の輪廻
8
巌
(
いわお
)
踏み
餌
(
え
)
を
食
(
は
)
む鳶の荒々し野生の命此処に極まれり
8
新緑の 風に移ろい 春征けば 君をもい出す いつかの真夏
8
汗ジミが帽子にくっきり白い線散歩の吾に夏が来ている
14
現実と重なる歌詞と情景にざわつく心まぼろしをみる
9
割り込んで 悪びれもせず 前に立つ あなたの気持ち 知りたくもなる
11
曇天を嗤う余裕のない俺に微笑みかけた忘れじの君
7
人に会う
明日
(
あす
)
を考えて動けない 積もる洗濯 何を話そう
9
川沿いに隠れるように落ちていた恋の欠片は夕暮れの色
7
ピーナッツバターを買った 実家では出来ないことが出来てる夜更け
14
こんなにも死んだ親父に似てきたか…カラオケ動画の
吾亦紅
(
我もこう
)
なる
21
いつだれがのぼるのかって思ってた塔に今のぼりきみに手を振る
8
果てぬとも
育
(
はぐく
)
まむとて六道の辻に飴買ふ母の愛はも
8
悩みごと 長く煮詰めて できたもの 時間をかけたからこその味
7
ヘビいちご探して歩く原っぱの思い出ずっと忘れていたね
7
我先と
強請
(
ねだ
)
る我が仔の大口にぬいの
綿
(
はらわた
)
つめてやる鳶
6
「また来ましょ」指切りしたるラウンジのこれが最後と知らぬ二人は
7
荒波を掻き分けた夜の縦文字は他人のあなたに見せた足跡
6
同窓会この爺達にあれこれと想い悩んだあの頃可笑し
20
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