透過した 下弦の月が はらはらと 風花をよぶ もはや根雪と
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頷くよう しずりの雪が 落ちるとき 始まる予感 気流のうねり
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魂の 重さでおちる 地球まで 青い空から ふわふわ淡雪
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感情は殺せないだろ大人でも吠えたい夜に見上げれば月
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天気予報 外れて今朝の空は焼け 寝ぼけ眼のシャッターをきる
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陽春の 光りが照らす 雪野原 きらり一粒 遠くの六花りっか
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祖父祖母の昔語りをしんと聞く時の彼方は夢幻のようで
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星冴えて 雪のあかりが ほの照らす 遠ざけてきた さきぬくもり
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寒さ増し川原に集う野鳥にもヒタヒタ寄せるインフレの波
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肉球の 跡をたどって 雪漕げば たたずむ木々の 真白き姿
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たまに来る息子たちには手土産を 我が親の気持ち今更みる
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冬空も 春へ変わりゆく オリオン 東から徐々に 南へ移り
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思い出し忘れてしまう繰り返し 22時から惣菜作る/オクラのおかか和え
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小さめの手提げ片手に 一枚のはだかの紙幣持ち コンビニへ
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あられ降り笑い転げて走ってく おばちゃんたちも心は少女
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思い出す貴方きみはどうしているのかな 元気な日々を送ってますか
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冬空にスノームーンは冴え冴えと凍土に咲くはスノードロップ
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紅梅と白梅咲くや公園に春を探しに車椅子行く
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「ありがとう」そのひと言の破壊力 「優しさ」引き連れ返ってくるね
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たんぽぽが 踏まれて轢かれて育つなら 僕ら今頃マングローブに
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わだかまる。漢字の由来 知るにつけ 永い歴史の 人の魂
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ふと目にせし「フィンランド湾」が気になりてグーグルマップでヨットを数ふ
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くるくると渦を巻き巻き咲き誇るラナンキュラスは心の深部
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子の歩む速度で木々のを行けば卯月の枝にはや蝉の殻
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東屋あずまやに雨け入れば眼前に角度変はりてうみの広がる
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学校に少しは慣れたか一年生タンポポ色の帽子駆け往く
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いつだって駆け出して行くわが子かな カメラロールは背中ばかりで
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バナナにも背中とお腹があるのだと吾子に教わる春の朝食
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春雨に濡れ滴って青合羽我も一つの小川となりて
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埋め方がわからないから散らかしたままで寝ている 部屋も心も
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