陽を浴びて遊歩道行かば蝶多し夏には夏の花数多咲く
19
真っ直ぐに行かば正解知りつつも右に行きたき たまにそんな日
42
つややかな佐藤錦をいただいて夏の風吹く君のみ前に
15
店先に焼き鯖並ぶ半夏生我が家は生姜たっぷりにして
28
足早に人の行き交ふ地下街に世代巡るを今更に知る
37
路地脇の緑葉の中青柿が顔のぞかせて夏の陽を浴び
24
洗濯物干して何気に目をやれば雑な性格ぶら下がりをり
47
この星の裏では餓へる人をりて平和の国は大喰い競ふ
47
誕生日、クラスラインで知らせても 唯一来ないあなたの祝福
19
降りてくる 浴衣姿に 目を伏せて ズボンで登る 駅の階段
16
相談を 仕掛けておいて この態度 そういうトコに 原因はある
11
「可哀想」 なんていうのは 勝ち組の 慰みものだと 捻くれてみる
12
君の身に絶えず降れよ幸せが流星群のように静かに
19
課題終え 突っ伏し肌をひっつける 机がひやくて 気持ち良いのだ
14
あらかじめ 己の自尊心プライド 捨てとけば 何をされても 傷つかなかった
15
てくてくと 歩くカラスの 一匹に ちいさな影が ついて来ている
24
憂鬱が 肺の底から 押し寄せる。 苦しくなって ため息を吐く。
16
自転車を 漕ぎつつひっそり 息を止む 右前方に ごみ収集車
17
尊いなぁ… こんなに小さな 生命が 手のひらの上 呼吸している
18
あす病院タクシーで行けと言う母は私が使えぬチケットがある
24
嬉し朝 猛暑に耐えたか ようやくに ツンと顔出し彼岸花咲く
43
痛くない傷に限って誰からも見つかりやすい場所についてる
27
家風呂で 気分だけでも 味わひて 今日のお風呂は 有馬温泉 ♨️
25
明日の晴れ 夏物洗う 淡々と 夏の疲れも 洗い流して
26
人生という名の旅人の休憩地コンビニへ寄る人は様々
14
カメロンパンひとくち食べてあの頃の祖母が一緒にいる気がしてる
19
もうどこで何をしてるか知らないがあの観覧車に乗ってたりするかな
17
旅先の山小屋で見たエプロンの柄は実家の母と同じだ
24
言い過ぎて頭がおかしくなってくるポイントカードお持ちでしょうか
25
たった今地球が過ぎた軌道には君の笑った声が残った
26