実家にて記者会見同様な質問攻めに毎度辟易
14
5歳児のひとりでできる勇ましさやっぱりふいておしり拭いてよ
16
飲み込めず噛むるチャーシュー父の喉詰まり涙目あわや訃報に
13
グランドのプロの躍動讃えつつ好きこそものの上手なれとは
11
あれほどに没頭したりプロ野球 なぜ俯瞰観すいつのころから
10
栄光の軍団選手に純粋な声援そして突き上げる腕
9
鳥が鳴き 彩り始めた 東雲しののめと 撫でる涼風 納骨の朝
30
「久しぶり」妻の遺骨に 話し掛け 父の遺骨を 隣に納め /父の納骨終了🙏
32
息子には 彩り弁当 作る朝 我の弁当 茹でた素麺
32
雨粒が 線に変わりて 我 叩く 振り向く先に 白衣観音
33
へこんでる心の凹みにすっぽりと収まりそうな野良猫を抱く
19
チリチリとベルを鳴らして三輪車漕ぐ子供だけ見えている人
13
空き缶に教祖のように囲まれた自販機がある夜の路地裏
24
思春期のおでこをそっと撫でる夜 バレたらやばいがやめられぬ母
19
プラレール 街を組み上げ都市開発 5歳が発す「たこ焼き食べる」
17
住み慣れた 家の階段 踏み外す 初めて落ちた…老いの始まり😒
29
足袋履いて 機械担いで 急斜面 今年は手を突く…老いの始まり😓
27
しらんけど 何だかすごい パワーワード 万波中正まんなみちゅうせい 夢に出でたり
25
吹きぬける 猛暑のあいまの 涼風に ほっとひと息 蝶も蜂も
46
おむかえはおとうさんきて 5歳児の握る手弱しこの病み上がり
20
家を決め 分かれし道を 進みゆく かの人も今 何をか思ふ
17
庭先に 迷子の蛍 舞ふ夜更け 逢ひに来たかと 亡き妻思ふ
43
片足を夏に突っ込むアディダスの鞄の底に海の白砂
33
三日月夜。 月牙鏟げつがさんの 使い手は 沙悟浄だった 成仏のための
30
我が風邪が伝染った母を案じつつおやつ買ってとせがむ5歳児
19
「かわいい!」と 通り過ぎてく犬を愛でる君が一番かわいいと思う
9
暑くても眠くても 君に会うために 早寝早起き 手洗いうがい
10
お互いに大きな隠しごとがある お互い気づいているかもしれない
7
バイバイをして 乗る帰りの急行で もっといい言葉を思いつく
10
夕立後 田舎の景色 水墨画 雲間に出る 上弦の月
37