波がしら 引いては寄せて 泡となる 朝霧湧きて 磯小島映え 光さし 目覚むる海に 舟を出す 静寂(しじま)を抜けて 明日(あした)を拓かん
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「いつ帰ってもいいように」ドアのチェーンはいつも開いてる
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きみがいう のこったしろみは どうするの? のこったしろみに きみをかさねて
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五輪ロス 祭りが終わり 現実に 引き戻される モノクロの日々
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カメラ持ち 職場の近く 溜池の 鴨を撮影 呑気なもんだ
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娘から 言いたいことを 言わぬよう 忠告されて 学童二年
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失明を 恐れすぎても 仕方なし 目が見えること 今は感謝し
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冬晴れの ひともと咲くや 水仙の  香りこぼれて 風に漂い 冬の朝
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独りゆく 雪の足跡 振り返り 雪降りしきり  木立凍てつき 枝を透かして  氷る月影
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冬凍る 足跡絶えて しじまかな おろし風吹き 白銀の舞い 凍てつく梅の 雫滴り 露の玉
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春風が いつもは暇な 町医者に 子供を連れた 患者を運ぶ
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星が見えない夜だと気付いたとき上を向いて歩けていると気付ける
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春よこい くれない燃える 蝋梅の 梅の香残し 花舞い上がる 風薫る
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冬寒し 埋み火おこし 笑みこぼれる  氷雨窓打ち 月影冴ゆる
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春雨の おぼろ霞て 山の端よ 朝の陽射すや 光こぼれる 銀嶺の嶺
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たまにはさ ほかの味とか 試したら? ああとりあえず ポッピングシャワー
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雪吹雪 足跡絶えて 静けしや 空くれないの 雁の羽ばたくや 凍つ峠解け 灯灯る 夢か現か 君の影
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時常に 動き変わって行くもので いじめっ子は今や友 やはり昔と変わったね
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大げさと 妻に笑われ 湿布張り 15分後に 感謝感激
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年取らば 些細なことで 躓いて 出来てたことが 奇跡に思う
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痛みなど 他人に伝える 難しさ 笑われたって 現実だから
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ベネズエラ 今度はイラン 空母から ミサイル飛べば 世界警察
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君が推す短篇「電話をしてるふり」ラストの言葉受け取っていい?
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木枯らしの 枯れ野を巡り 枯れ木立 白一色の 雪間をぬうや 雪解水
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知らぬまに 噛みしめすぎて 顎痛む 顔全体に 広がる痛み
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ありそうと無いなの狭間がヒットゾーン小説ドラマ作詞も然り
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日中は暖房のいらぬ日のつづきありがたけれど夏が気がかり
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一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
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青年も優しき人も年寄りも理不尽を知る個々の場所にて
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五歳児は自分のことを「オレ」と言う イントネーション作る可愛さ
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