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はちみつの瓶を透かして見る未来濁りも苦味も僕の隠し味
33
コーヒーに「昨日」を溶かしてはちみつの厚い光で今日をはじめる
31
「お先に」とまばたきを一つ交わすとき雪の狭路は白くふくらむ
31
「楽しかった」と 昨日に告げる ばいばいは 未来を走る コースの合図
29
浅瀬ゆく小石の光り掬わむと水に透くる手幼き紅葉
22
「安全」と「必要」と有った震災
前
(
まえ
)
古き広告よぎる朝かな/柏崎原発試験的発電開始に
25
浮き雲に寝ている心地 ごめんねと言えてすべてが軽くなりけり
30
酒片手にネイルケアーのリール見て時を弄する幸せが在る
14
眼裏
(
まなうら
)
に浮かぶ何かに呼びかける返ること無い返事を待って
41
僕たちが 不動と信じ すがるのは 昨非今是の 正義に過ぎぬ
23
何回も動画見ながらリハーサルボンボンショコラは無事に納まる
30
涙星 泣きたいときは鳴けばいい いつかは渇れて 忘れてくから
20
道ばたの
水仙
(
ナルシス
)
は今うす汚れ 己の姿観る気も失せり
18
次男坊
(
じなんぼ
)
の知らせにふふと頬緩む われらは爺と婆になるらし
35
黄砂来て薄汚れたる雪原を 染め直せるか如月の雪
21
蓋
(
ふた
)
探す 隠した場所が 分からない?
昨夜
(
ゆうべ
)
の
暖
(
だん
)
は 豆炭あんか(久々使用) /中編
27
選挙後に改憲の風高まりて事前は忖度マスコミの罪
25
悲しくも ないのに何故か 涙でる 時がとまりし 深夜の事務所
30
夕月夜 なれにし袖の梅の香を標とぞせむ 夢の通ひ路
19
将来を夢に描いて捨てて来た過去はきっちり抱えています
36
公園のパンジー美し花の道 春は隣と五感に感ず
41
カフェオレと ランチパックのピーナッツ ランチパックたまごの無い朝
19
夜だけの日に一度から
朝夜
(
あさよる
)
へ飲み始めました花粉症薬
24
みかん食べ 手を洗ってから ねこ撫でる みかんのかわはね ねこにはだめニャ
21
吾を見つけ鴉寄り来る庭の隅「これはないしょ」とパンを分け合う
44
あと
一日
(
ひとひ
)
辛抱せよと 如月の寒波を越ゆる
毛糸
(
ニット
)
と共に
35
もの言はず追ひ越してゆく息子の背ほのと匂ひて犬見まはせり
22
髪睫毛 眉毛も抜けし 抗癌剤 ウイッグツケマに 眉シールして
26
見る物に ただ鮮やかなる 色あれば 寒さ寂しさ 暖まりゆく
28
天下布武覇道で制しあぢきなく王道ものはすぐ消してよい
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