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「
寒みいから ひゃっけぇ水は 掛けねぇよ
(
寒いから 冷たい水は 掛けないよ
)
」母がつぶやき 墓石乾拭き /父月命日
43
ナチス廣報戰略大臣ヨゼフ・ゲッベルスの群柏の拍手
21
幸福はすべて手の中にあるけれど 求めていては気づかないもの
10
風が吹く 冷えた身体で喜んで あなたに飛び込む明日の花嫁
8
窓覗く 君の街にも 積もるかな 雪よ舞え舞え 想いよ届け
11
忘れ物してきたようで落ち着かず春の私はちょっとせつない
30
君のいる 朝まで少し バスを待つ ただ君想ふ 頬に春風
14
ユーミンの歌詞が優しく飛んでゆく冬と春との間の空に
60
じゃあね、って 手を振った君の 背は遠い ひとり教室 あまりにも恋だ
11
さよならの 言葉吸い込む 皐月の空 また多分君の 夢を見ていた
10
如月は衣を重ねることという一枚一枚ぬいで待つ春
30
それぞれの背負ふ荷物の重たさを触れずに終わる今日の女子会
72
「母さんがちゃんと手作りしてたから」
料理男子
(
息子
)
のお褒めの言葉
35
嬉しさは 尾っぽの振りにあらわれて 家人帰れば ちぎれんばかり
26
背伸びして したこともない 失恋を 感情込めて 歌ってみた日
32
昼食の支度をせねばと思うほど 突き付けられる身の不自由よ
21
寒九雨
(
かんくあめ
)
此花
(
このはな
)
散らし
香誘
(
こうさそ
)
う 濡れたる
幹
(
みき
)
に 触れる
掌
(
てのひら
)
16
子育ては ハラスメントに 似たるもの 受け手が決める 愛の正しさ
19
吊り花の 皆一様に 首
擡げ
(
もた
)
曇天突き抜く 飢えるごとく
27
今はもう 昔のような うぐいすの 声で鳴けずも やはりうぐいす
11
婆さんよ! 笑うくちびる 目に焼いて 枝垂れ桜の 花は散らさじ
9
鉛筆画 モノクロームに 色彩を
描
(
か
)
き想像さする 事の豊かさ
29
乾燥し 鼻腔の奥がぴーすかと 鳴るのを一人密かに楽しむ
18
半分はどこへやったの?上弦の 月に問ふてる夜風はうらら
32
信長記太田牛一の忠義たるおれと比べて米ひとつぶの
21
A
I
に短歌詠ませて投稿をするのだと聞きバカらしくなり
19
猫短歌最近詠めぬ感じある詠まない僕にニャンニャンと鳴く
23
堅雪に追いかけ回る童のころ 幼なじみの声甦る
30
「かわいいね。」白にほんのり乙女色にじみひろがる梅の花たち
27
馬鹿げてる歌と滴と夕やけと眠る夢バナ東大受験
18
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