カーテンを閉じてエアコン除湿にし雷雨届かぬ箱作る午後
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鉾が建ち静か祭りの技を継ぐ人の祈りに曳かれ吹く風
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今欲しい答えはこれやあれじゃなくその中間にあるものなんだ
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恋焦がれ 恨んで泣いた 日々想い ただ凪である 君に幸あれ
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いつの間に こんな所に 分岐点 二度と戻らぬ 何気ない日々
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無くなれば 満たしてくれた おやつ缶 空っぽにして まだかな と待つ
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寂しさを埋め合わせようと右往左往 しているうちに歳食って死ぬ
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言葉では つい言い過ぎてしまうから  秋色の葉を 貼ってポストへ
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晩熟を滴る麦と稲が穂のふたつわかれになりにけるかな
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電飾で華やかなりし町をゆく コオトのうらにナイフ忍ばせ
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寒いねと話しかければ寒いねと 答える人の不在を嘆く
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黙々と 靴見て歩く道すがら 顔を上げて と桜に言われ
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あの時が 最後だったと思い出す 未来が見えて だきしめる今
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切り株のくぼみに誰が植えたのか可憐な姿の初雪カズラ
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金平糖あじさいの葉をあしらって 粋なセンスの亡き友想う
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近所の子だんだん敬語を使い出し 成長見るも淋しさ覚える
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思春期の 中学68年生 卒業試験に苦戦しており
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真夜中に愛犬鳴いて我起こす まんじりともせず朝を迎える😣\老犬介護
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鳥たちは頭寄せ合いついばんで 草刈りの後に残ったご馳走
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愛犬の為と夫は仕方なく 冷え冷えの部屋で布団にくるまる
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初蝉の 鳴いてすぐ止め 二度寝かな 夏まで少し もうちょっとだけ
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ベランダで朝の日課のマッサージ 老犬は過ごす至福のひととき
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久々に一人の朝食これもいい ジャズ聴きながら家事後まわし
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二度咲きは小さく可憐 夏空に薄紫の藤の花咲く
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星ならば 見えて届かぬ あたりまえ 君との間 30光年
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どしゃ降りが上がって一気に蝉時雨 この声もやがては懐かしくなる
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頑なに夏は綿と思ってた 確かに涼し エアリズム着る
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朝起きて空見上げれば赤トンボ 信濃の朝はもう秋かしら
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呪はるる國民たるを耐へず戰争の責任転嫁さる 死者へ
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ハッとした 能面のよう母の顔 もう一度見たいよ昔の笑顔
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