探し物 失くしたものは 物でなく 仕舞ひぬ場所を辿りぬ記憶
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徒歩五分それも車に乗るくらし選挙ポスターありやなしやと
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ひよどりは声高高と飛び上がり凍れる空に朝の月見ゆ
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自分とは 自問自答し 知りたがる 返る答えは 何も無い
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真っ白なテストに消える雪の華 溶けて見えざる核だけ残し
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君と乗りし ジェットコースター 絶叫し 笑い合う日々 今は帰らず
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甘やかな愛情も義理も飛び越えたビターな惰性にリボンをかけて
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「いいね」には少し届かぬサラダ出し「だよね」と笑う君の美し
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お年寄り黙々と雪掻き続く 豪雪画面言葉なく見ゆ
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ピロピロピロ 待合室で 小鳥の声 BGMとは また別のよな/通院
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雪壁に 小さき氷柱つらら群れ集い 崩されては清明に響く
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笑ってるだけで幸せ感じてる きみに会えた日心はぬくい
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だとしたら国会論議答弁が楽しいかもね言い訳逃れ
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人のせい? おのれ省みて反省? どちらにしてもその人の生
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人生に再び咲かせたい花は ほんのりと清楚に香る花/①
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脂のり たまり醤油で 照り焼きに 炭火の香り 食進む夜
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金曜の夜はふたりでおつまみを作ってゆっくり呑むのがたのしみ
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会合を 終えて事務所に 戻る夜 貴女のチョコは 残業食に 
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朝一番 全国ニュースに故郷の名 暴風雪の町を案ず
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本当に孤独かどうかは置いといて 憐れむようなその目が嫌い
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隙あらばガチャが出来てるストリート またかなんてはヤボな話ね
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サックスを習い始めて気になった ハンチング帽が似合うかどうかと
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いつになく長引く会議は気もそぞろ仲間ともまつランチに息弾ませる
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短歌とは何でも作れる玉鋼ハートの矢から宇宙船まで
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さぁ寝るか「ギギーグガガー」線路から どんな悪夢になりますことか
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山笑ふ 光の中に白梅の 芽吹き膨らみ春を待ちをり 
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TverUtakataにゆるむ ほぼほぼのひがな一日 残りのわずか
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働かぬ圧倒された自制心ずっと待っても花は咲かない
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古希なのに若い伸びしろしかなくて「余命五十年」が口癖
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雪予報 被る害など 裏腹に なおも踊りて 童心の残滓
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