スーパーに久方ぶりに行き見れば品の爆値に目玉飛び出る
31
気にせずに いられた時の 懐かしく 祭りの陰で 武器売る準備
37
シャンプーをしてもブローがイマイチじゃ すべてオジャンな気分になるの
26
友の持つ素描集に見た平凡な名前に記憶の波押し寄せり/知り合いの画家M①
25
東窓開ければ朝日燦々と気だるき身にも光差しくる
33
はちみつに生姜を入れて湯を満たす気だるき朝に気合いを込めて
36
時経てど 旅と映画と音楽を 語り笑ひし時代とき色褪せず
38
祈りつつ入試のあとの氷雨にも土わり芽吹く蕗のとうかな
40
なでて研ぐ米にやさしく手は荒れて研ぐたなごころ手肌にやさし
23
雨催い 月は朧に薄れゆき 寂しさ募るひとり居の夜
34
連休でフル充電にした身体 春のコートをひらりと纏う
34
会うたびにハグせし孫も近頃は吾の背を抜きてはにかみをみせ
30
春三日試した後の冬びより早速「寒い!」が口をつく朝
33
針を止め欠伸のひとつ伸びをして夜の明けたるにひとりと思ふ
26
福もちを食んで 粗茶などすすりたる お正月の名残 これでお終い
29
堅雪を踏んで近道隣へと行けるつもりが体重オーバー
34
ようやくに 待望の雨待ち焦がれ 恋しい人を待つかのごとく
27
陸橋に揺れるスカート西陽差し冬の終わりは風の音に知る
27
工場は伊吹の山にいだかれて笑つてゐたよ我が青春を
18
スーパーに行くけど欲しいものはある?エンゲル係数アゲていこうぜ
14
雨上がり ねこたちそれでも ねむくって うつらうつらと 春眠暁
31
春めきて微睡む縁側 そよ風に清き鈴の音 季節を忘れ
23
「ただいま」のあとの賑やか 就活も卒業も一旦、春に預けて
39
「新」のつく野菜の並ぶスーパーで 小さき春を見つける薄暮
26
今日はただ 聴く人になり 友の声 丸ごと受けて 笑顔で返す
17
「私」だけ 忘れなければそれでいい 父の笑顔は永遠の陽だまり
32
「久しぶり」言った瞬間巻き戻る 心の鍵を預けし友に
31
「おやすみ」と 喉を鳴らした猫の背に 魔法をかけて 灯を消すキッチン
31
「やったか」と言ったばかりに残党の不安がわたしの寝首をかいた
7
君と我 互いのぬくもり分けあって 過ごした時間 減りゆく春へ
16