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気の早い初夏の風吹く通学路夏服のよなミズキの白よ
49
いつだって駆け出して行くわが子
哉
(
かな
)
カメラロールは背中ばかりで
46
みどり萌え長き病と決別しメロンを食し君は旅立つ
27
吾子の住む 街に積雪 予報でて あのコは靴を 選べるだろうか…
35
ボケでなし。 ただ無知無明の 現れか 子供時代は 戦中戦後
/
昭和の日
29
喜びや 悲しみだとか 実相は
我
(
わたし
)
がつくる 雨の桜に
35
玄関を 開ければそこは ピンク色 忘れていたよ やわいということ
/
やっと開花🌸
28
ネモヒラは地平の果てまで淡く咲き蒼き海へと溶けて重なる
24
花びらは アスファルトにさえ 解けてゆく 桜という名の かたちを借りて
48
鍬をふる 夏の野菜を 食むために 時をさまよう あなたのために
37
埋め方がわからないから散らかしたままで寝ている 部屋も心も
19
朽ち果てた パチンコ店の 駐車場 かつての栄華 そのままに藤
41
朝出会ふ
媼
(
おうな
)
畑の草を抜く丸き背中は土慈しみ
46
若葉風 左脇腹 肉離れ ハムの四番を 護り給え
/
推し活
24
華やぎの 街とうらはら リラ冷えの フィックス窓から 眺める夜空
30
通夜席の 御膳の固形燃料に チャッカマンにて 火付けてまわる
35
そんなこと 自分でできると 疎まれて いつまでも付かぬ 御膳の燃料
32
遠くから夫を見つけて愛想するゴロンゴロンと甥の飼い犬
15
五月雨
(
さみだれ
)
というには冷たい 雨がふり 苗の植え時 また
一日
(
ひとひ
)
伸ぶ
44
走り梅雨しとどに濡れし花畑 鳥さへ鳴かぬ朝の寂しき
41
歯科医へとリハビリ兼ねて歩き行く汗ばむ肌に心地いい風
16
風さやか若葉きらめく遊歩道わきの畑にエンドウの花
17
搭乗口「
8
」をさがして 右往左往 乗り遅れる わけにはいかない
31
馴染めずにはみ出していく人生のそのどこまでが個性だったか
24
暑くとも日射しが欲しや今日の日は干し物揺らす少しの風と
40
反戦を唱うる口で菓子を食み文字だけ拾う平和の国で
45
真っ直ぐに行かば正解知りつつも右に行きたき たまにそんな日
42
鉢植えのブルーベリーの紫が濃くなりて
孫
(
こ
)
ら鳥の如食む
26
赤き花見覚えあると思いつつ つぶら実生りて柘榴と気づく
27
足早に人の行き交ふ地下街に世代巡るを今更に知る
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