はちみつの瓶を透かして見る未来濁りも苦味も僕の隠し味
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コーヒーに「昨日」を溶かしてはちみつの厚い光で今日をはじめる
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「お先に」とまばたきを一つ交わすとき雪の狭路は白くふくらむ
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「楽しかった」と 昨日に告げる ばいばいは 未来を走る コースの合図
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浅瀬ゆく小石の光り掬わむと水に透くる手幼き紅葉
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「安全」と「必要」と有った震災まえ古き広告よぎる朝かな/柏崎原発試験的発電開始に
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浮き雲に寝ている心地 ごめんねと言えてすべてが軽くなりけり
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酒片手にネイルケアーのリール見て時を弄する幸せが在る
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眼裏まなうらに浮かぶ何かに呼びかける返ること無い返事を待って
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僕たちが 不動と信じ すがるのは 昨非今是の 正義に過ぎぬ
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何回も動画見ながらリハーサルボンボンショコラは無事に納まる
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涙星 泣きたいときは鳴けばいい いつかは渇れて 忘れてくから 
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道ばたの水仙ナルシスは今うす汚れ 己の姿観る気も失せり
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次男坊じなんぼの知らせにふふと頬緩む われらは爺と婆になるらし
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黄砂来て薄汚れたる雪原を 染め直せるか如月の雪
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ふた探す 隠した場所が 分からない? 昨夜ゆうべだんは 豆炭あんか(久々使用) /中編
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選挙後に改憲の風高まりて事前は忖度マスコミの罪
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悲しくも ないのに何故か 涙でる 時がとまりし 深夜の事務所
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夕月夜 なれにし袖の梅の香を標とぞせむ 夢の通ひ路
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将来を夢に描いて捨てて来た過去はきっちり抱えています
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公園のパンジー美し花の道 春は隣と五感に感ず
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カフェオレと ランチパックのピーナッツ ランチパックたまごの無い朝
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夜だけの日に一度から朝夜あさよるへ飲み始めました花粉症薬
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みかん食べ 手を洗ってから ねこ撫でる みかんのかわはね ねこにはだめニャ
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吾を見つけ鴉寄り来る庭の隅「これはないしょ」とパンを分け合う
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あと一日ひとひ 辛抱せよと 如月の寒波を越ゆる 毛糸ニットと共に
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もの言はず追ひ越してゆく息子の背ほのと匂ひて犬見まはせり
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髪睫毛 眉毛も抜けし 抗癌剤 ウイッグツケマに 眉シールして
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見る物に ただ鮮やかなる 色あれば 寒さ寂しさ 暖まりゆく
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天下布武覇道で制しあぢきなく王道ものはすぐ消してよい
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