玉響たまゆらの雨が今宵を包み込む眠れる僕も眠れぬ君も
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星冴えて 雪のあかりが ほの照らす 遠ざけてきた さきぬくもり
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寒さ増し川原に集う野鳥にもヒタヒタ寄せるインフレの波
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肉球の 跡をたどって 雪漕げば たたずむ木々の 真白き姿
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冬空も 春へ変わりゆく オリオン 東から徐々に 南へ移り
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小さめの手提げ片手に 一枚のはだかの紙幣持ち コンビニへ
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あられ降り笑い転げて走ってく おばちゃんたちも心は少女
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思い出す貴方きみはどうしているのかな 元気な日々を送ってますか
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冬空にスノームーンは冴え冴えと凍土に咲くはスノードロップ
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紅梅と白梅咲くや公園に春を探しに車椅子行く
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「ありがとう」そのひと言の破壊力 「優しさ」引き連れ返ってくるね
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あと3人あと2人とドキドキす 辿り着かないオクラホマミキサー
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朝の空静かに浮かぶ半月に 我の心と重ね見上げる
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たんぽぽが 踏まれて轢かれて育つなら 僕ら今頃マングローブに
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春風よ 攫っていけよ 己ごと 叶わぬ想いも 捨てられたらと
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陽を背負って 笑う君が 眩しくて 真夏に咲いた 向日葵のよう
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くるくると渦を巻き巻き咲き誇るラナンキュラスは心の深部
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凍土から解放されし球根はいつもの通り花芽をつける
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切り花の なでしこの蕾 つぎつぎと 咲き方を 伝えるように
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過ぎた日々 幾度も散った 白い片 君が去りても 花は残りて
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弁当の 青菜はゴマか 塩コブか 聞くため出待ち 朝の雪隠
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意識さえ 届かぬ底に 抱えてる ちいさな怒り 障りの根元
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花はまだ まだ先のはず 駐車場の フロントガラス 花びら一片
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子の歩む速度で木々のを行けば卯月の枝にはや蝉の殻
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いつだって駆け出して行くわが子かな カメラロールは背中ばかりで
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暗やみの 星をさがして ダムへゆく もう逢えぬ人 見ていてくれる
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喜びや 悲しみだとか 実相は わたしがつくる 雨の桜に
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玄関を 開ければそこは ピンク色 忘れていたよ やわいということ / やっと開花🌸
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埋め方がわからないから散らかしたままで寝ている 部屋も心も
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朝出会ふおうな畑の草を抜く丸き背中は土慈しみ
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