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会いたさに 目覚める時刻 早過ぎて 濃い藍色の 夜は明けゆく
13
校庭に 明るいきみどり色の筆 樹々を描いて 飛ぶ野良インコ
16
私にも守れる世界はありますか そこの世界に君はいますか
10
艶やかな光を放つ
真鍮
(
しんちゅう
)
の
縁
(
ふち
)
を見つめる滑らかな色
6
ソンナコトナイヨ を多めに持参して 思春期の父のご機嫌直し
16
放課後の 声がきこえる 夕涼み タイム・スリップ 夏至の夕暮れ
24
降りてきて あちらは今は こうなってて もう行かなくちゃと 云ったらしい
11
文字にする 言霊様が きいている できればポジティブ 星に願いを
6
ポケモンと寝たい僕を止めるのは起動すらもさせない睡魔
2
我々はバスに乗りたるアルマジロ座席の上に丸まりて眠る
8
夜も更けて独り寝ころび想うことあなたが何処かで息をしている
8
車窓より宇治川は常に轟々と都の果てに人を飲み込む
4
結婚が上がりのマスを解雇されチュール片手に家路急いだ
10
邪魔っけな角生やしてる強き鹿 強き女のハイヒール履く
7
ここからは幕は閉じたり観る人も観られる人もそれぞれに行く
8
雨の中一つの傘の下にいて外側にカバン持てば良かった
16
朝起きて ポケモンスリープ 起動して カビゴンの寝顔 誘われ眠る
7
2年ぶり
2日
(
ふつか
)
酔いだよ徒歩2分外呑み愉しシルバー
2人
(
ふうふ
)
9
無くなれば 満たしてくれた おやつ缶 空っぽにして まだかな と待つ
24
戦争を知る祖父が言う 麻雀で
平和
(
ピンフ
)
は最も基本の役と
6
夏雲のような埃を食べたまま掃除機だけはあの日のままで
4
夏にしか食べない雪見だいふくを分けあう夏の青春たちよ
4
ふとんしかない部屋だからわたくしと壁と枕と川の字で寝る
5
優しさがだんだん小さくなることを どうして大人になると呼ぶのか
7
「暑いから」で蒸発させていい理由になるか わたしの涙を返せ
8
結婚式場で半袖半ズボン 新婦の意向で勝俣スタイル
6
母からの「家静かです」ひとことに子も犬も去る実家を思う
18
犬がゆく弟の腕のなかでゆく私がいない日にとおくゆく
12
投げた球追って帰ってこぬ犬は六文銭もきっと渡せぬ
7
黄や紅の光の灯る元に居てたおやかに動く手に足に袖
8
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