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杓文字
(
しゃもじ
)
とは
※光り
(
お米
)
を掬う 道具なり 木から白プラ 今は透明
29
飲み会の
夫
(
つま
)
を迎えに 車駆る 友蔵ばかり 三人 四人
/
敬老の日
37
彼
(
か
)
の岸も
此
(
こ
)
の岸もなし 海原を 白銀に染める 羽田の朝陽
44
おしなべて
花蕾
(
からい
)
は天に 向かいおり 空色の花 咲かせるが為
50
白黒で はっきりさせないこともまた 美しさかも 百鼠色
63
また一人 昭和の
爺
(
じい
)
が 亡くなって 透明感が 増す秋の空
46
読経の 僧侶の袈裟は
藍白
(
あいしろ
)
に 金銀の雲 暮れてゆく秋
46
溶け残る角砂糖こそ甘かりし夜更けてそこに灯る思い出
52
熱闘は 悔し涙に たそがれて 雪のにおいの 空を見上げる
/
日ハム
33
雪道の 峠のカーブ 右ゆけば トンネル
明
(
あか
)
く 我を吸うなり
43
人びとは 縦横無尽に 行き交いて ひとり
佇
(
たたず
)
む
駅コンコース
44
桜葉
(
さくらば
)
は
一葉
(
ひとは
)
のこらず 落ち果てて 届かぬ手紙 どどと着くよに
44
国会のテレビ中継見入りつつ行方を案ず
政
(
まつりごと
)
かな
21
風邪の子に焼くオムレツの甘い香と休む仕事の後ろめたさと
51
バレンタイン あなたの為にリボンつけ 気持ちに蓋をし自分で食べる/「真心」
14
白壁の土蔵を覆う蔦紅葉きらめき揺るるそよ吹く風に
41
久々に会えば思っていたよりも少し痩せてる父のかんばせ
46
積雪は 十九
糎
(
センチ
)
きのうまでの 浮かれ気分は 静かに埋まる
52
替えの効く生を受けても 代替のそいつは僕を詠えないだろ
19
檜葉の枝杉の木の枝花屋にて並び始めて冬の訪れ
46
笑いつつ 手を取り走れば 粉雪が
汝
(
なれ
)
が睫毛に 我の睫毛に
25
雪よりも一足先に白散らせ 月夜が照らす 八重の山茶花
20
五平餅売らる茶店の灯も落ちて紅葉祭りも日暮れて終わる
42
ほほ笑みは 生後三日の
児
(
こ
)
が語る キユッ とあがった ピカピカの頬
47
いなり寿司けんちん汁に串揚げを作り孫待つ猫とじゃれつつ
36
フード越し風が鳴るのを聴いている星瞬いて流れて消えて
53
一列にまとまるムクドリ鳴くを止め首傾げ見る駅向かふ人
39
どの家も玄関明ければその家の安堵と云ふ名の匂ひのありて
53
親の前 泣けない子供 たちはどこで 泣いてるんだろう 声がきこえて
38
一晩中 雪の明かりに 照らされて 白夜なのかと
見紛
(
みまご
)
うほどの
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