漫ろ雨 傘をさしつつ 空を仰ぐ 思案に暮れる その顔は濡れていた
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寒いので 車でそこら ブラタモリ 懐かしいやら 恥ずかしいやら
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子供らを 怒鳴り散らして 金貰う 昭和の爺 婆の理屈
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心なく ルールばかりで 身を装う 偽善者たちの ジジババ地獄
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人権が 欲に塗れた 利己心に 入れ替わるまで 地獄は続く
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温暖化 夏だけなんだ 熱中症 騒いでいたね 懐かしいよね
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男とか 女とかより 合う人と 合わない人で 分別収集
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品を着て お金を食べて 礼尽くし 誰も見ぬ間に 小便済ます
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それだからぼくはあなたをすりぬける 愛せる未来にとどくまで、手を/ちょっとだけエスパー ぶんちゃん
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沙羅ちゃん星にお願いクリスマスちゃぶ台箸揃えてママを待つ
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漢でなく 日本に生まれし我ならば 漢(おとこ)ではなく 倭(おとこ)になろうぞ
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ああなんて小さいのか銀を纏う骨壷のなかにきみのすべて
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セリアにて 猫の毛チャームも ゲットだぜ このこを連れて ライブ行こっか
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冬映える 露わに剥きし 葦よりも 静かに揺れる ロングスカート
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父だった人から届く売り言葉 買わずにおいてよかった日よ来い
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人類で 薄めてあおる なさけなさ 主語自分 では 濃くて飲めない
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紙芝居 ぼんたん飴と 散歩道 あの日から来た 今日のやさしさ
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行き場ない 迷子の気持ちと 手をつなぎ 耳を澄まして 道場の朝
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いつもある 君の笑顔に 笑う俺 君がいないと 笑えるだろか
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何処見ても思い出だけがよみがえり 涙とまらず空に無言さけんだ
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雨の朝 桜並木で ほお濡らす 流れる涙 わからぬように
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俺はまだ 「ここにいるよ」と 君に言う 君は未来に いるというのに
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髪の毛を 切った彼女が かわいくて  切られた髪が 俺とも知らずに
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サクラみて 君とみた日を思い出す 風に散りゆく 花びら涙
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君が去り 棄てた子のこと 思い出す 生きつづけるよ 俺の壊心こころ
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台本を 繰り返し詠み さあ開演 実家劇場 ムスメその1
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王様へ 裸です風邪ひきますよ  無礼者 だまれ へックション
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ただ会って話して食べてまた話す また会う日まで生きるとしよう
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目を背けたくなる世界を直視する 君を ヘヨカと呼んで見つめる
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父だった 人のケロリに もて余す 名もなき感情 炭酸で割る
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