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こちらへと色あざやかに菜の花が 春を招くよ川辺の小道
28
痩せなきゃと 言いつポテチに 食らいつく この習性が 修正不能
31
本年も ボロ服
纏
(
まとい
)
軽トラで
臨
(
のぞ
)
む税務署 確定申告
32
「さあ記憶なくせば無罪してあげる」そう言われたら何でもできる
17
着実に進む浮足立たずさあ待望になれ青春になれ
27
啓蟄の鼓動を聴いて走り出す
泥濘
(
ぬかるみ
)
さえも軽やかにゆけ
43
あめのあさ ねこは ぽやんと ねぼけがお 横目に見つつ プリンを食べる
23
表裏 裏の表のまた裏と 聞きたい事だけ耳を
欹
(
そばだ
)
て
15
ひさかたの 雨の予報の ひな祭り 月食阻む 雲し恨めし
21
追徴の 確定申告 決定し
夫
(
つま
)
と見上げる 喰われゆく月
/
皆既月蝕
50
独り身が 語る事無く 桃節句 頬と心を 氷雨が叩く
38
沈黙は沈丁花の
香
(
か
)
連れてきて言葉を継がぬ夜道の二人
22
霰
(
あられ
)
降る寒の戻りのひなまつり夫婦静かにせり鍋かこむ
34
最南端 世界遺産に 魅了され 波の音聴き 心をほぐす
32
邪魔になり冷たくしたら後悔のレコードばかり聴く引き篭もり
37
広告の 桜 旅立ち おめでとう 明るき文言弥生に踊る
42
面を脱ぎ試合のあとに配られた薬缶のカルピス薄くて美味い
19
学研の付録に焦がれた鍵っ子の夢はち切れるアパートの二階
19
三月の雪は稀ではない秋田自転車出せば次の日は雪
41
土曜日は5月の陽気少年よ自転車連ねて何処へお出掛け/投稿
3
日遅れて
28
コート
纏
(
まと
)
ひ 凍て返る通勤路行かば
氷雨
(
ひさめ
)
に打たるる散りし紅梅
33
ラーメンを食む君のメガネが曇る 何なんだろうこのときめきは
10
春なのか冬の残滓の中なのか三寒四温の
V
A
R
を
15
ひたすらに 下腹あたたむ 月数日 ときどきねこも 乗ってくれたり
22
雨上がる 歯肉蠢く啓蟄に 「夢の中へ」と陽水聞ゆ
21
母の肩
揉
(
も
)
めば
上手
(
うま
)
いと 褒められり 亡き後に残る 感触寂し
31
孔雀
(
くじゃく
)
たち 野生になりて 逞しく 子孫を増やす 南の大地
32
左右(さう)の手で 包むがごとく 生姜湯(ゆ)を 惜しみつつ飲む 冴え返る午後
21
春寒の冷たき雨のそぼ降りて 独り逝かれし翁を送る /ご近所さん
33
一秒の景色を逃さず写し撮る心のシャッター広角レンズ
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