春なのか冬の残滓の中なのか三寒四温のVAR
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春巡るバス待つ子らの青き列 畳みし羽根におにぎり忍ばせ
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左右(さう)の手で 包むがごとく 生姜湯(ゆ)を 惜しみつつ飲む 冴え返る午後
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スマホ繰る指先より伸びし糸 地球の裏の愚痴を手繰りて
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冴える月 帰路に転がる八朔はっさくや 我は供える道祖神さま
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階段が少し暗がり受け入れて 今夜のサラダは南瓜で決まり
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君の言うかわいくなりたいに含まれるキラキラは刃のようだ
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力なく歩む背を越ゆその時にわれは幾世を負ひしものか
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ぶつかって 破れた友の 片想い 終わり見届け ただ肩を揉み
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苦しみの音に消えゆく厠より内緒ばなしをごめんあそばせ
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椿散るさよなら冬が好きなひと あとに残るは春と桜と
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優しい日々でありますように時々僕を思い出しますように 一重の君へ
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しわよせて僕の話で嫌な顔、しないで欲しいブラジルにいても
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「さよなら」と送ったスマホが、枕元、一瞬震えて再び静寂。
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「お互いにブスは損だね」そんなLINE受け取り私は強い酒飲む。
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テーブルの上で応援歌の合唱 仕事頑張る君を知ってる
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春立てど体立だぬ午前五時真夜中の誘惑も役立たず
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好きなよう やってればいい そのうちに 勝負が決まる 自然の摂理
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おそらくは 大したことに ならないと 思っていれば 風が吹き去る
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地は震え 刹那にこぼつ 幾年の うつつに生きし 営みを 海は揺り立ち 波を連れ 陸奥みちのくを攻む 幾年の 募る想いを 我がものにして
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春がきた 人が行き交う 交差点 喧騒の中 キミが現れ
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行っていい? 土曜の午後は 空いてるよ 伝えた日から 空きがなくなる
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性分が災いしてか損ばかり それでもきっちりけりをつける
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生きるとは何故生きるのか考えてまた考えてまだわからず
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友達の誕プレ買ってうれしいな渡せる日までは生きていられる
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おすすめのマッチングアプリ。先輩に教わったけど、たぶん忘れる。
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悪口と悪口の間にパンを食う。パンも悪口も変わらぬ昼休み
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もう多分会わない人達の安否が並んでる 何も起こらない春
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あゝ花粉 童の鼻にゆくからず 鼻水垂らさず しだれ梅かな
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拙者も凡百ふつうであるから堪えられぬとは知りつつも夢見る流浪人むしょく
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