ゴミの山カラスの群が誇らしげ宝の山だと陣取り続け
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ダージリン 疲れた体 染み入って 香り佇む 夜の事務所に
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あまおうが見世棚赤く染め上げて私が苺と誇らしく見え
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店先に 苺の菓子の 敷き詰めて どれ摘もうかと 頬ゆるむ午後
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待ち人よ待たれる人は今何処雪積もる道足跡も無く
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三月で期限が切れる菜園で気の早き人片付け始める/他人事
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酒を飲み 杯を汚して 糧を得る 君の笑顔だけが頼り
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つかのまの暖気にすべり落つる屋根の雪、ドスンとふ音に微睡まどろみやぶらる
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久々にドラクエ7を起動する 父の代わりに世界を救おう
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ICは思考する巨大都市であり 無数の素子のひとつがあなた
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布団から 足を出したら 寒すぎて 入れると熱気に また身をよじる
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朝焼けの 空気冷たく 息を吸い 白き吐息と いざ仕事場に
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前髪に 引火してみて 幼さか 静かな欲は アルコールランプ
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死に別れ?怖くは無いわ 簡単よ 次も貴方と出会えば良いのよ
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ほっといて そう言うキミを ほっといて 怒られたよな 今日はどっちだ
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なに食べる? たまには違う 店に行く? 焼き肉?お寿司? そうだふぐだよ
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この俺に? 似てる奴とか いるのかね そいつは偽物 偽物の無頼
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恋という新種の病にかかった 症状 いっぱい 期間 一生
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帰り道 豪雨のなかで 傘ささず 息を切らせる 笑顔の二人
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寒い部屋 外から雪が つもる音 また一人かも まだ続くかも
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店先の生け簀に夢中な我が息子魚の運命さだめ知る由もなく
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ぶっ刺さり忘れられないきらめきに届くためならどうでもいいよ
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今までの悔い一つずつ拾いゆく暗がりの先に輝きを置け
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ボクの住む いえをけずって かまわない キミの子の肉 ボクもけずるね
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「月が綺麗です」きみが教えてくれるから 見えないけれど死んでもいいわ
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朝寒く 嫌々起きて 出勤も 明日は土曜日 足取り軽し
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そういえば授乳の頃も思ってた せめて一晩ぐっすり寝させて
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荒れ果てた庭の寂しさ目を閉じる黄色いガーベラ植えてた背中
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正月も半月を過ぎ日常がこうして人は歳をとりゆく
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あなたってふわっとしてる誉め言葉みたいだけれどそうでなかった
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