鬼は外 多様性の この時代  鬼も内にと なる日も近し
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AIが 瞬時に提示 夕飯の レシピを頼り ピンチをしのぐ
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寒みいから ひゃっけぇ水は 掛けねぇよ寒いから 冷たい水は 掛けないよ」母がつぶやき 墓石乾拭き /父月命日
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幸福はすべて手の中にあるけれど 求めていては気づかないもの
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風が吹く 冷えた身体で喜んで あなたに飛び込む明日の花嫁
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窓覗く 君の街にも 積もるかな 雪よ舞え舞え 想いよ届け
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君のいる 朝まで少し バスを待つ ただ君想ふ 頬に春風
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じゃあね、って 手を振った君の 背は遠い ひとり教室 あまりにも恋だ
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さよならの 言葉吸い込む 皐月の空 また多分君の 夢を見ていた
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それぞれの背負ふ荷物の重たさを触れずに終わる今日の女子会
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「母さんがちゃんと手作りしてたから」 料理男子息子のお褒めの言葉
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嬉しさは 尾っぽの振りにあらわれて 家人帰れば ちぎれんばかり
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背伸びして したこともない 失恋を 感情込めて 歌ってみた日
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昼食の支度をせねばと思うほど 突き付けられる身の不自由よ
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寒九雨かんくあめ 此花このはな散らし 香誘こうさそう  濡れたるみきに 触れるてのひら
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子育ては ハラスメントに 似たるもの  受け手が決める 愛の正しさ
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いつの間にわれを気遣う年になり孫は手をふり家を出てゆく
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今はもう 昔のような うぐいすの 声で鳴けずも やはりうぐいす
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婆さんよ! 笑うくちびる 目に焼いて 枝垂れ桜の 花は散らさじ
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軽トラに 婆さま乗せて 聴く声は 春唄いする 今もうぐいす
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晴れやかな 歓喜と平和の祭典を ガザから眺む 人々想う
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鉛筆画 モノクロームに 色彩を き想像さする 事の豊かさ
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乾燥し 鼻腔の奥がぴーすかと 鳴るのを一人密かに楽しむ
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半分はどこへやったの?上弦の 月に問ふてる夜風はうらら
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信長記太田牛一の忠義たるおれと比べて米ひとつぶの
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AIに短歌詠ませて投稿をするのだと聞きバカらしくなり
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猫短歌最近詠めぬ感じある詠まない僕にニャンニャンと鳴く
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堅雪に追いかけ回る童のころ 幼なじみの声甦る
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雪洞ぼんぼりに むつみて座る 人形の 頬の白さの 妖しき花冷え
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わずか四十五分の体操もきつく感ずる七十五才
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