ネームバンドようやく外され こころく 懐かし我が家 君待つ我が家へ /退院!
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次々と高価たかい握りを頬張りぬ 株で儲けた米寿ははのドヤ顔
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花色の多き水面に鯉ゆれて春風へ抱く命のあかり
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宴終えて器を清め茶箪笥へ並べては抱く兄と会える日 「詠み直しました」
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みっしょんを くりあしたのよ ちま猫ちゃん おかあちゃんを ちょい早よ起こす
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吾妻山 種蒔きうさぎ 身を切りて 土を潤し 農の始まり
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造影剤 体を巡る ひとときを 待つ間に眠る 起こされるまで /PET-CT検査
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観桜の ぞめきをよそに 寝つ起きつ 持て余すなり 微熱ある身を
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言うたとて 晴れる胸でも ないものを ぽろりと零れ 忸怩たる愚痴
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セルフレジ 行列できて 人のレジ 日祝日は それもいいかな
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眠らない 街に煌めく ネオンより ありよりのあり 人生の数
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飾りなどひとつも置いてないけれど 整頓してるデザインしてる
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土曜日の管理者イベントロブロックス五百七十万にるきみ
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各局で 開花前より 競ふよに  報じられたり 思はるる花
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らいおんは おはようから おやすみまで なぜだかくらしを みつめている
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黒歴史 絶えなば絶えね はなばたけ ねあげうけふも はなやかれむ
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「おはよう」といつもの場所で言えたなら いつもの朝が始まるはずなのに
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腰掛けてふたりの手と手が出会うとき それは花びらのかたちをしていて
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世間には 大上段に 決めつける 頑固爺さん 婆さんばかり
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自らの 信念のまま 裁くから 嫌われたって お構いなしに
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熱はなし 体温計が 電池切れ 水銀眺め リアルな結果
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「いま電車?」 永遠に電車です 私は応答しない
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読み切りを読まなくなって 社会を知った
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終わりのない工事 回らないドアノブ
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ガダルカナル島の 餓死者に 合掌
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好きだよと キミに何度も 言ったけど 愛してるとは 言いたくなかった
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恨み言 文句も愚痴も 申すまい 耄碌したる 人の戯言
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休みたい コロナの後の 体調を わかっていても わからぬ事態
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信念と 義務と責任 盾に取り 抑圧したり 噛みついたりと
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恐ろしい 恐い人には 楯突くな 軽く素通り 触らぬように
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