いわし雲うろこ雲とか昔日の人々海を愛していたね
31
関わりはなんも無いはずだってのにはぐれまいとする。「他人」の群れから。
9
舐められて人を喜ばせる飴に俺はなれない立冬の夜
6
蜘蛛の巣に朝露光る立冬は いいことありそな 雲無き快晴☀
21
ころころと肥りて落ちし銀杏をかわして風を裂く予鈴前
10
「しまった」と思った時はもう遅く口きかぬ日の三日を数ふ
16
皿のよに 思い受け取る 三日月が 浮かんで笑顔 口元のよで
9
銀の爪プラン変更説明す誇りと矜持きょうじこのに在りて
5
寒い明日言動友と共にして変わらないのに移りゆく日々
5
立冬を待っていたのか初雪はバサバサとふりピッタリと止む
22
病とは長い付き合い四季巡り 友になれずも一緒に生きる
24
彼女が冷たく笑ったら 今日は私のさようなら記念日に
9
難波津のやしろにかかる反り橋の赤き色映ゆ故郷ふるさとの秋
21
蹴られたらやっぱり泣くよどんぐりの夢は温き手のなかの幸
19
初めての木枯らし吹かん立冬に 変化の速さ付いて行けずに
15
天ぷら粉 賞味期限は 三日前 未開封だし 芋を揚げよう
12
詳細は 目覚めとともに忘れたが 後味悪い 夢を見ていた
8
霜月に 夏すら感じる陽光も 雲の重さはもうとうに冬
11
遠出して 散歩ついでに 買い物を 大根・冬瓜 筋トレ追加
14
生きてると辛いことだけ多過ぎて死んだら楽かと誘われている
20
面倒な 頼まれ事に 向いつつ 知らない駅と 電車が楽し
16
これがまあ終のエリアか極彩の表通りを眺めおりたり
15
やっちゃった! 気が弛んだか ぎっくり腰 嗚呼また始まる 動けぬ日々が
21
頬杖ほおづえをついてふと空見上げると 口角上がる柔らかい月
28
何故なのか分からないけどわたし今ここでこうして元気でいます
27
庭先の 錦木の葉が 紅葉し マゼンタ色に 季節は染まる 
20
分け合った、二人の孤独を静と化す。 十一月の 冷たい雨は
10
紅葉の葉海に投げればたちまちに海にも秋がおとずれるんだ
19
道すがら昔の友に似た人見かけ今じゃあんなに若くはないよね
13
激痛の嵐の唸る夜の闇 朝の陽に凪ぐ詩歌うたの海見ゆ
27