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揚げ油にキッチンペーパー被せたら泣き出すみたいに染み広がった
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会計がラッキーセブンのお客から筋合いないけど笑顔をもらう
27
公園のトイレに灯る明かりさえ胸締め付ける風吹きすさぶ夜
26
もう会えない人に会ってた夢覚ますポストに落ちた朝刊の音
31
午前二時時間泥棒居たんだと寝る前に飲む『ナイトリカバ〜』
24
十七年たくさんの幸せ有難う!
愛犬
(
キミ
)
のお家よ 骨壷を置く
63
拳銃で熊は倒せぬ事を知り秋田マタギの衰退惜しむ
35
なんてことない風景が愛おしいうどん屋さんで心ぽかぽか
20
幼き日乗った車を運転する 昔は空を見るだけだった
20
夕焼けの一番綺麗なところには思い出せない思い出がある
23
田舎町にトパーズ色の光差す夕焼けチャイムの「恋は水色」
31
ガラス越し淡く舞い散ることもなく 変わらぬ私 置いてゆく秋
26
夕焼けに重なる父娘の長い影今日という日忘れたくない
26
替えの効く生を受けても 代替のそいつは僕を詠えないだろ
21
透明な砂がこぼれていくようなまだあたたかい夢をみている
27
まだ音が無かった頃の言葉みたいイチョウと夕日の光に包まれ
22
新品のマフラー整え 無意識に 君の温もり探してしまう
24
昆布出汁に生姜絞り汁入れるだけ卒業生の知恵を借ります
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石垣に枝垂れて生りし柿の実に薄雲染めて夕陽差し来る
37
名産の こんにゃく芋を 掘る農夫 腰曲がりても 後継者無く
30
人の無い夜中の街で一人きり雪に残った靴跡を追う
22
ほお紅く染めて抱きつく妹が本当はいそうな雪の降る午後
38
街角のツリーの星がまたたけば神様のするウインクに似て
26
耳たぶに伝言ひとつ残すためストーブの前動けずにいる
27
眠れずに二時間いいえ三時間白い病室繭にはなれぬ
17
五時間を耐えて辿れば 純白の実家(さと)に積もれる 古き思ひ出
36
病室の繭から出れば年の瀬のまちはわれをも主婦にもどしぬ
28
目覚めれば世界が変わるわけもなしそれでもどうぞ平和で平和で
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病み上がりなれば訪う人もなし正月だけが静かに来てた
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ふやけてる餅を置く皿なでている除菌シートをぼくは信じる
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