僕の中 あるかわからぬ 恋心 拗れに拗れ 頬伝う露
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バス停のベンチに座り来ては行く電車の音を聴きて わびしや
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いつの間にくりやに立つ子の背は伸びて 注いでくれたる味噌の香膨らむ
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飛行機よ頼むよどうか飛んでくれ俺を家族に会わせてくれよ
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何事も基本は型の暗記から分かっちゃいます!頑張ってます!
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空腹は嫌な記憶を思わせるドーナツ食べろ今は守りだ
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おだやかな日々の暮らしをかみしめる しみじみ思うなんと尊い/平和
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ブラックの苦味覚へし冬の来る 片方だけの揃ひのカップと
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鏡面率百パーセントの月夜でも見られる確率限りなくゼロ
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みつみつと雫滴るつららかな冬の温き日にたまゆらの露
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寝湯のわれ BAARAが造る 水流に れぬ様 すこし踏ん張る / 我もBAA
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眠れぬ夜 羊かぞえるのはやめて 牧羊犬を走らせてみる
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ゆうゆうと冬田の空を旋回すトンビ眺めて通院の道
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ジャケットのフードをかぶりしのぐ雨 傘持たぬ時予報は当たる
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煮崩れたじゃがいももまたご愛嬌 ポトフの湯気と夫待つ夕べ
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流れゆく 木の葉に重ねて 云う君と ほらほらああして 僕らは出逢った
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薄雲に覆われて尚満月の 光が届く夜の明るき
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朝まだき 西窓残る雪月のまばゆさ愛でて今日を始める
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呼ぶ声に小さく返事デスク前 空耳かしら睡魔降臨
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ようやっと息ができると思った日 そうかそんなに疲れていたか
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政治家は選挙に勝つのが仕事だと…まさかホントと思わなかった
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クラスでは いつも隠して いる君の 言葉のトゲを 僕だけが知る
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感情こころなき ボーカロイドの 機械音 こころのうたで 肉声となれ
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冬祭り 叶わなかった 恋に会う 気まずいけれど まだ火照る頬
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願わくは夫の持病を全て持ち去りてくれぬか 鬼は外
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真冬日の午後を脳活体操でアップデートは座位の姿勢で
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群れに酔い 失いかけた 現在地 ひとを見下し 刺すピンは赤
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親という げに忙しき 生き物は サンタを帰らせ 鬼招き入れる
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恵方巻き 残業帰り 売り切れで ままならぬ世に 月は綺麗で
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満月とともにやってくる 月のもの 呼んでないけど まだやってくる
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