春はもう此処に在らずと知った時紫陽花の葉の緑色濃く
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言い訳をしないところが似ているね まるで僕の過去みたいな君
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祇園から望む闇夜の三滝山照らす後光ごこうは街の灯りか
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もうすぐで自分の家に着くけれど 君の横にはずっと居たいし
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月ごとに 1キロづつと 減っている 腕が細いよ 言葉少ない /特養の義母の様子
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来る夏の衛兵のごと門前に立ちて優しい立葵かな
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何も損は していないのに 言っただの 云われたなどと さるイヌたち
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華やぎの 街とうらはら リラ冷えの フィックス窓から 眺める夜空
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「ねぇパパは保育園どこいってるの?」帰宅のパパへ素朴な疑問 /吾子二歳
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あさひかわ 菓子博なんか やらないで 饅頭一個 しか食べられない / PR短歌
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通夜席の 御膳の固形燃料に チャッカマンにて 火付けてまわる
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見事なり! すっぽり実だけを食べてった 庭は一面ビワの皮、皮
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雨が降り 晴れの日よりも嬉しそう そんな紫陽花 元気をくれる
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十六年キミと続けたごみ拾い キミのおかげよ もう立てぬ老犬キミ
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雨予報 外れて晴れた 日の朝は 得した気分 カーテン洗おう
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苔むして ひぐらしの声 降る森の 山頂に立ち 山並み遥か
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久しぶり娘に洗髪してもらいあなたを産んでホント良かった
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「行って来まーす」ふと振り返るベランダに淋しそうな愛犬キミの姿が \ 若かりしキミ
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幾筋の ひこうき雲の その先に 夕焼け色の 街が広がる
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何回も茅の輪をくぐりお祓いす半年の罪多く積もりて
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一条の 蚊遣火かやりび 星に みえますか 天の川瀬で ひとり待つきみ / もうすぐ七夕
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その昔 母の日贈り物ギフトのマグカップ やっぱり捨てれぬ 欠けてはいても \ 断捨離してます
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うっかりと落としてしまったシュークリームみたいにとける夏の猫たち
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突然の別れ相棒コンロとの二十年ふたとせ労い撫で拭きあげる
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大滝の鍾乳洞に潜り込み数億年の涼をいただく
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台風が過ぎて夕方五時半の空は水色真昼の様に
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台風の後を飛んでく黄揚羽の後に続けと自転車を漕ぐ
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台風が 乗っかっている 吾子の町 山のこちらは むし暑いだけで
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母の手のぬくみの残る古き棚かはらぬ場所に我が箸のある
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歩き方、姿勢、しぐさ、声、ノリの良さ → 三十代と思われていた!/アラ還感激
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