八十やそ過ぎて飲めなくなった昔ほどされど楽しみ日々の晩酌
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平日を 泳ぎきるため 休日に 息継ぎだけして また人の波へ
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寒さにも三年越しの胡蝶蘭 花芽をつけて光へ伸びる
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陽だまりの丘を目指して駆け登るただひたすらにヒラメ筋トレ
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枯れ草の中で見つけた白い花スルーが上手小さきチサキはこべら
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返信のメールを開き首ひねる送りしメールそう読まれたか
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年明けに 隅で人待つ スノードーム 笑うサンタは 見向きもされず
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窓に差す陽を握る手の小さきを 光は溢れて我に開けり 
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この苦悩いつか笑える日を待ちて すごろくのコマは 1回休み
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風当たり 刺さる冷たさ耐え切れず フードとマスクで己を守る
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一光よ 病室に刺す朝の陽の プリズム色がドア染め抜ける
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枝切られいびつになるも空目ざす枯れ木の夢は風花かざはなのなか
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朝の陽に蓮を咲かせる泥水の熱おび深く命そそげり
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顔中にご飯くっつけ笑ってる幼よいくさ知らずに育て
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「好き」という 言葉が全て 不釣り合い 君は「like」で 僕は「LOVE」なの
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アラームが 何処か遠くで ないている 炬燵の中に 猫とスマホが…😓
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この疲れ汚れにあらず生の証 泥を蹴りつつ我が家へ帰らむ
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枕辺にその時立っててほしいのはなんだかんだで諧謔の神
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朝ぼらけ 差す陽を覆う毛布にて 天は墨色 やみは続きて
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顔洗い髪を整え紅をひく 社会人じょうしきじんへと変身完了
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車椅子通れるくらい平らにと降る雪を掃く降る雪を掃く/掃いても掃いても掃いても
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夢見草 散り際さえも美しい 遠目に見つつ梅々bye byeこぼれる
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大切な言葉が尽きた サイダーのような色した空が見たいよ
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イエスマン 「良い人だよね」の問いかけに 心の中で「いえ、すまん」
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缶ココア片手に 友と語り合ふ 交はりぬ互ひの白ひ息
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わが内に不機嫌という蜜ありて近きものほど汚して止まぬ
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息子から「面白いよ」と差し出さる本で温もる家族の時間
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リメイクの作務衣と併せソウルフード小包の中はゆりちゃんだらけ
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二晩で一升瓶を空にする 女房三合私は七合
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突然の「いい友達になりましょう」一夜の恋か長過ぎた春
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