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カサついた くちびる見つめ 今夜だけ 映画のような 君を信じる
14
やっぱりね住めば都だ 片付けを終えて眺める新しい土地
44
方角も 無言もなしの 恵方巻き 美味しく食べて 幸せであれ
29
凶器にもなれる心をひらがなの「あい」に変えてく「飛翔」の時間
26
退職の日は近づきて 吾の中に 被害者という 鬼が目を出す
29
「天使」だの「春」だの言ってる口すべて雪で塞いでしまいたい夜
31
独り夜に 炬燵に入りて
口遊
(
くちずさ
)
む 涙を誘ふ「♪ かあさんの歌」
37
デイケアに見知らぬ人の集い来て会話弾みぬ学びの場かな
19
喧嘩して、仲直りして、ご飯食べ。家族という名の終わらない恋
27
生きること 喜びあえる山めざす 道の左右に 駒草咲いて
38
「ですね」から 「だよね」になった 瞬間も 気付かないふり 気付かれぬよう
20
甘言に迷わされずに一票を思うが誰がなっても一緒
12
頭痛さえラベルのように貼り替えて 悪友と飲むクラフトビール
27
カサついた くちびるから出る 言の葉よ 日が変わるまで 止まないように
11
雪の朝 通勤途中 黒鷺が 川に降り立ち 元気をもらう
29
人の非を突き抜く刃巡りきて
己
(
おの
)
が非さえも貫かんとす
21
桃いろのプリマのごとき梅の木の燃える想いを冷やし雪ふる
33
奥さんと 冷戦中の 日曜に 空から雪の 仲介者
15
昼の月 凍らせ
蒼
(
あお
)
く 吹く風の
膨
(
ふく
)
ら雀の 胸毛返せり
37
流麗な詩文のような
女性
(
ヒト
)
がいて微かに香る花の色香が
10
挑戦は多難な船出「信を得た」までまだ時間かかるねビール
14
辛酸を 舐めて麻痺した この舌に 効くものはなし 私は無敵
20
若人の「恋詩」読みて 過去想ふ 手のひら見つめ 溜息の午後
40
午前4時 うっすら見える オリオン座 冬の終わりも そう遠くない
14
りゅうこつ座 古き時代の 英雄に 想いを馳せる 深夜二十五時
9
花屋にも春の色合い並ぶ時期少しお洒落をして出かけよう
10
発熱で二日寝込んだ老いの身に今日の雨はちょっと優しい
32
終日を静かな雪を窓に見て春はどこまで来てるだろうか
34
淋しさを隠して空を見上げてる 私の心この手で包む
31
月と星
宙
(
そら
)
で
戯
(
たわむ
)
れ 夜が明ける おいてけぼりの 月は鬼役?
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