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瞬間にサイズアウトとなってゆくされど愛しき小さき
服等
(
ふくら
)
35
ユリの木は枯れ花つけて空に立つ春を忘れずかすかな芽吹き
25
処方箋まだ書けないよ私にはもっと訊かせてなにがつらいか
16
勾配は何
‰
(
パーミル
)
かその先に何が見えるかまた明日が来る
46
パーカーが握りしめてたこの毛はさ、長いし細いしそもそも赤い
7
「一」を足したり引いたり繰り返すのが人生なんだろうな/釋愛翔様 ありがとう
26
枯向日葵にしろき窩數多ありて項垂れつつ零す種子を
25
最敬礼のこころに星条旗楯てぬ新愛國婦人會長を 撃て
15
敬虔に跪くなき被曝せし額縁に生き長らふるか、天皇!
14
嬰児虐殺に残りたる頭の割れて受難人形劇の耶蘇置く
19
辛口のジンジャーエールと焼きたてのピザで乾杯春の始まり
39
一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
32
風が吹く風に吹かれるカーテンを透かす光はもう春の色
48
手伸ばせば 届く君の肩 波打った 鼓動のせいで 話しかけられない
24
僕たちの間を桜の
花弁
(
はなびら
)
が舞って君との遠さを知った
10
寒緩み買い物帰りにセカストで明るき色のコート手に取り
18
冒険という名の種族 転んだり笑ったりするそうして生きる
41
青空へ白木蓮のつぼみ立ち再起の君へ春を祈りぬ
40
ピンクから黄色に変わりし店先の居並ぶ花に頬ほころびぬ(再考)
20
塾へ行く 道に毎日 向かい風 負けてたまるか 待ってろよ、春
29
夕方は
菫
(
すみれ
)
色してまほろばの如く優しく染まる街角
50
ワンランク、ダウンダウンの化粧水老けも速まる物価高にて
30
虹の橋渡り切ったかタヌ猫ちゃん幻でよいたまに姿を
28
待ち合わせ8時の電車の先頭ね スマホなくてもちゃんと会えたし/昭和時代青春の頃
40
震災後二年経つ日の「浄土ヶ浜」何事も無かったように波寄せ返す (記憶)
29
雨雲が虹を内包するように君への憎悪も恋の病だ
8
特番の「風の電話」に涙して震災の日の夜が過ぎてく
27
落涙し 絵になる女と ならぬ我 顔面格差に なお泣けてくる
20
カレー鍋かき混ぜつつふと覗き見れば 混沌に踊らされし我の見ゆ
10
春浅き苔の美し信濃路を歩かば一枝桜咲き初む
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