一つ石二つ体を寄せ合いて一つ衣の夫婦地蔵よ
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覚めやらぬ 夢の疲れに ぽつぽつと 鹿の子絞りに 鳥は群れ飛ぶ
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見るだけで満足だったあの影を 今は見るのがとても苦しい
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北風は 行きずり水面 騒がせて 白鷺は行く 何処かの夏へ/r
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北風の冬の朝には日が澄んで歌の言葉をほどいてくれる
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フード越し風が鳴るのを聴いている星瞬いて流れて消えて
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ケアをすること業にする人たちをケアできたならと密かに思い
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火をくべて ほくそ笑む軍需産業 この手にあるは 水か油か
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焼け石に 水でもいいと しぼりだす 言葉 3滴 ジュッと蒸発
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「お母さん寒かったね」と初雪をかぶりし母の墓を拭いぬ
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ベランダの 物干し竿に 紙袋 たしかにサンタは 届けてた 愛
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雨降らば茶色く濁る泥川の河辺に咲ける白き水仙
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夏に着る服をもらった お年玉としてだと言う君のやさしさ
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そんな夜はひっくりかえったスリッパとお話するのさ。おもて向くまで
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日常が戻りし今朝は味噌汁と漬物並ぶいつもの食卓
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明日から 冬将軍の到来とか 小春日和に 歩きに出てみる
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捨てましょう 賞味期限が七年前 缶詰握り また考える/中身乾パン
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止まらずに まわり続ける 暴れ駒 張り手一発 作法はそこから
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この上なく 遠いお空に 下弦の月 むせび泣くよう 寒夜かんやに揺れて
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タイムマシーンあればあの日の僕の背を 叩いてやりたい「傲慢だよ」と
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ふつふつとキンカンの実を煮含めるパンチの効いた香りの中に
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二十年前はたとせの歌はあの日を連れて来ぬ 若気の至りふと苦笑い
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雪玉を食らったような木々の幹 除雪車達を恨まないでね
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布団という安全地帯に包まれて 外の嵐も遠い響きに
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目的をクリアに持てば大丈夫思考も晴れてまた歩み出す
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愛人に合格出来ぬは見た目よりおしゃべり好きで秘密にできない
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厳寒に 餅花飾る小正月 五穀豊穣願ひを託す 
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薄っすらと雪積む道を中学生白い息吐き追い越し急ぐ
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高3生 決意を胸に あとにした 教室に光 しづかに満ちる/明日、共通テスト本番
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いくつもの 眠れぬ夜を 乗り越えて 赤く滲んだ手 いざ本番へ/先輩方、頑張って下さい…!
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