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われの政治に沈みゆく午後の選挙車へ冷たき瞥を送る
25
うまいこと言えても 生きるの上手くなく 歌で息つぎして また明日へ
49
新しいケリケリ猫に渡したら猫喜んで蹴りに蹴りけり
22
プランタを 花咲か婆ちゃんから もらい 花より野菜のタネ 選ぶ 孫
41
燻炭を撒いて融雪促すも 新雪積もって元の木阿弥
19
いちごやらミニトマトやらの商標™️は愛らしいのが流行りと見たり
16
人の世と 猫の世つなぐ 縁側で 冬用毛布をたたんで くしゃみ
51
防空頭巾爛れて千々に孔開きぬ蒙る儘焼かる火に
20
殺すなと 描いた太郎の 缶バッジ 見かけて少し 泣き面に 春
38
闘病を支えてくれる診療所 紙のカルテは地層のごとし
33
僕たちは 晴れた空にも 気づかない 傘を探して 下を向くから
10
勝ち負けを越えて抱き合うライバルに雪光り満つ五輪を想ふ
29
人殺す武器の輸出に耐え得ぬと矜持の道ゆく社長の光り (3/6)
33
青年にドア開けられてしずしずと五十五の我乙女となりぬ
34
風の
音
(
ね
)
にひとの声聴き肩越しの白詰草に春告げる陽は
24
老いといふ証の爪のさざなみに 命の色の紅いマニキュア
33
やっつける道が見えない
碁敵
(
ごがたき
)
は悪手を打った顔つきなれど
26
言の葉を編み込み 悩み 絡ませて
解
(
ほど
)
ひては
繕
(
つくろ
)
ふ
推敲歌
(
すいこうか
)
45
親を子のようにおもう日 崖っぷち、だけど愛して家事をしている
29
頬流れ そこに揺れるの 花影と 名残る雪影 落ちる露音
10
亡父
(
ちち
)
が聴く 「アンコ椿は恋の花」 アンコの意味が わからなかった
34
気になりて調べてみれば椿には多品種ありてちょっと驚き
35
下手なりに 写経に臨む 我を見て 成長したなと 友が微笑む
33
名駅で 最初で最後 二人飲み 男女の友情 転勤前夜
31
イスからの立ち上がり時に膝激痛 行くのためらう映画「スペシャルズ」/観たいけど(泣)
24
紫の 星のかけらの 散りたるが 朝日を得れば
菫
(
すみれ
)
と咲けり
34
アスファルトの窪みに春を溜めておく 星の数だけ路面、光るよ
28
生ぬるい部屋にひとりの夜をいて 未来をいまも研いでいるんだ
27
ワンランク、ダウンダウンの化粧水老けも速まる物価高にて
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新たなる 業務管理を 打診され 息つく暇なし 東京出張
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