感性の 鐘が鳴らねば 一句とも できぬ短歌の 恐ろしさかな
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イヤホンを 付けずに歩く 街の音 聞きながら行くも 心地よきかな
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雪害の あちらこちらの 滞留は わが脳内の 仕組みに似たり
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仕事場の 窓から聴こえる 清志郎 あわせて鼻歌 うたう休憩
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プラマイがゼロになるよう神様が 与えてくれた私の余生
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白板を見つめる黒目愛おしい何が起きたか視線ぶつかる
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雪にさす 朝陽あさひの色は 生成り色 忘却の彼方かなた 竹を編む人
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値札だけ静かに替はり昨日とは重さの違ふ買ひ物籠や
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「いい子ねぇ」 言われ続けて 癒着した 仮面気づけば 剥がせなくなり
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僕の中 あるかわからぬ 恋心 拗れに拗れ 頬伝う露
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いつの間にくりやに立つ子の背は伸びて 注いでくれたる味噌の香膨らむ
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へこんでた 友が笑ってくれたから 昨日の失敗 しといてよかった
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眠れぬ夜 羊かぞえるのはやめて 牧羊犬を走らせてみる
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君の横 すでに女の 見えつらむ 無駄と知りせば 恋せざらましを
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解体の義姉あねの棲家の家じまい嫁入り箪笥に見届けられる
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やっぱりね住めば都だ 片付けを終えて眺める新しい土地
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政治家は選挙に勝つのが仕事だと…まさかホントと思わなかった
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クラスでは いつも隠して いる君の 言葉のトゲを 僕だけが知る
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子に孫に武器を持たせる日が来ると思ったろうか当時の人は
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感情こころなき ボーカロイドの 機械音 こころのうたで 肉声となれ
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冬祭り 叶わなかった 恋に会う 気まずいけれど まだ火照る頬
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フワフワの甘~い卵焼き食べて「今日も生きてて良かった」思う /今日の配食🍱
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恵方巻き夕刻スーパー影もなく買えば済むかと当てにしたのに
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(※ 恋に長し愛に短しこの距離は「中途半端」と訳してもよい)
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ただいまと同時にチョコをひとかじり褒美ではなくこれは兵糧
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真冬日の午後を脳活体操でアップデートは座位の姿勢で
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冬の木の指先飾る紅い花ひとり佇み春を告げつつ
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満月とともにやってくる 月のもの 呼んでないけど まだやってくる
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にゃおんという 呼び声ひとつ いとしくて なんでも叶えてやりたく思ふ
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2年ぶり玄関ベランダ「鬼は外」誰も居ないを幸いにして
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