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宵闇に散り際を急く花ふらし ゆく春惜しみ並ぶ歩早む
21
運命の残酷はしみじみとした共感も脅かす凶器だ
18
塾へ行く 道に毎日 向かい風 負けてたまるか 待ってろよ、春
30
寒々し 風吹ける中 空冴ゆる 耳を澄ませば 時の足音
10
詰んでいる寒くて辛く悲しいと言うあてが無くなるとはこれか
16
月もなく 猪口に映るは 闇ばかり ひらりと
入
(
い
)
りし 花びらを呑む
22
春を編む文字の飛び込みはっとすは闇夜に詠みしやさしこころね
16
ワンランク、ダウンダウンの化粧水老けも速まる物価高にて
30
「ありがとう」言える距離には君がいて 蛇口をひねれば水が出る春
42
こころから自分を恥じて振り返る白木蓮の忍耐強さ
24
この身吹く風の音が聞こえる そうかそうなのか 友の逝きし夜
17
あの余波が 友を飲み込み 連れ去りし 手元に残る 手紙と語る
39
雨雲が虹を内包するように君への憎悪も恋の病だ
8
聞こへ来る門出の歌はどれもみなシニア世代の
吾
(
あ
)
をも励ます
38
原発にふるさと追われ民去りし荒野に芽吹く沈黙の郷 (3/11)
37
まだ何も 踏まぬ足うら ふわふわと 雲の上
歩
(
あ
)
む 母をみつめて
48
特番の「風の電話」に涙して震災の日の夜が過ぎてく
27
春浅き傘交う窓の縁なぞり雨垂れるまま君を待ちおり
21
テレビ消し、静かな部屋に雪が降る見ない優しさ認めてほしい
29
三月の
眩
(
まば
)
ゆい春の 昼下がり 懐かし友と 心が通ふ
34
目を閉じる願いはひとつお互いが 幸せな日々送れますよう
36
春浅き苔の美し信濃路を歩かば一枝桜咲き初む
49
回る寿司 店の出口に
鹿
(
しし
)
威し
(
おどし
)
財布のひもの弛みを打てり
38
ちぐはぐな組み合わせだね冬コート 春を先取り白の
タイトスカート
(
タイト
)
で
37
音が好き消えて無くなる音が好き限りある世のあらゆる音が
17
寒もどりふくらみかけの桃一輪ぎゅっとまぶたを閉じて待つ春
38
若人
(
わこうど
)
よ
無闇矢鱈
(
むやみやたら
)
を 恐れるな
倫
(
みち
)
を守れば あとは自由だ
17
人としてどうよ!と叫ぶ衝動と何かがあったと思う憐憫
20
木の芽風 綻び進む雪柳 髪切り心軽やかな道
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悲しみて戦地の鳥は見るだろか そこで傷つく大地と人を
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