回る寿司 店の出口に鹿しし威しおどし財布のひもの弛みを打てり
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ちぐはぐな組み合わせだね冬コート 春を先取り白のタイトスカートタイト
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われこそが 普通と信じ 我を張って 何も変われぬ 人というもの
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何思い うつむきて咲く 菫草すみれぐさ 淡き一世ひとよを 陽だまりの中
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サックスの音色の響くライブにはナベサダさんの柔和な笑顔
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冴ゑ返るベランダの朝 残月を探しつ聴こゆ さゑづりの歌
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さっきまで野原でうふふと笑ってたふきのとうが天ぷらとなる
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木の芽風 綻び進む雪柳 髪切り心軽やかな道
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朝方の夢に追われて庭に出ず 一叢ひとむらの水仙ありて呼吸いきととのひぬ
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降り続く雪はおおかた上がったか深夜の窓からそおっと覗く
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ミサイルはミサの頭上に降り注ぐ葡萄酒の血を拭う間もなく
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求めても求めてもまた求めても与えようとせぬ君のプライド
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ほどきたる古着の紐を玩具にし 鼠の尾に見立てじゃるる猫
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「誇り高き下等動物」君のことそう呼ぶことで怒り鎮めん
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歩道沿ひ並びし 蒲公英タンポポの黄花 散歩の犬目線の春かな
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風向きで防災無線5時の曲今日はやたらと澄んで響いて/やーまのお寺の
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「美味しいね」顔見合わせ息子と孫 その一言で満ち足りる食卓
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さくさくの桜ゴーフル春の香の 選びし夫の気持ち嬉しく /ホワイトデー
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忙しや 春告げし後 鶯は 時鳥ほととぎすの子も 育て旅立つ
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雪残る 道の隅には ふきのとう 北の国にも 小さな春が
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きんたまの陰毛を熱で伸ばす夜←陰毛が黒いって誰が決めたんだよ
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いらないと断る程にもらえてたポケットティッシュをいよいよ買うかも
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原っぱで立ち止まり 見下ろす少女 四葉クローバー探すかの如
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ドリンクの添ゑつけの果肉搾りて 指先につ檸檬の香り
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満艦飾の衣着て新船ひと吠えす 三十年振りの壽ぎに児らも集いて
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おめぇ 誕生日だんべぇ ほれお前 今日誕生日だろう ほら」と 刺身の御馳走こちそう…「母」母たる由縁 /本人 忘れてました😅
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よその子が親子で食事をする姿ストローつまんで見ていたと聞く
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春陽しゅんようもと 露天の湯に浸かりつ眺むる 白き馬酔木あせびの満開
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ぽんと出す持病の薬がひとつ立つおやっと思ういい日と思う
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春草しゅんそうも震へをる 長き余寒を耐へ 数多の水仙笑ふ弥生
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