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人として 生きる限りは 難儀あり
透明
(
クリア
)
な鎧 常に纏いて
19
雪女 ペットの名前は窒素ガス あなたが好きなの彼も私も
6
戯れに浅瀬に立てば止めどなく打ち寄す過去にさらわれゆきぬ
22
咳をした 君のとなりに居られるの かみしめながら 一人と 一人
37
七五三 ねがいぶみ書く 女の子 いつか会う人 まだ見ぬ人へ
16
公園の梢の奥に百舌鳥の声 紅き桜葉秋空に映ゆ
36
切なさを抱えて入った店内に流れてきたJUJUああもうやめて
20
漫画とか子どもの頃とくらべたら読み倒すってなくなったかも
28
梨狩りの 返しつれなし
方
(
かた
)
も無し 悲しき恋も
未
(
ま
)
だ君
愛
(
かな
)
し
10
無人駅のようにさびれたわたくしのプラットホームに冬降り立ちぬ
26
横になり疲れたふりし
指図
(
さしず
)
する チョロいよ息子キッチンに立つ
36
宇宙国人
(
ちゅうごくじん
)
頭オワテル 操作され 國縛られて シアワセですか?
12
喉痛い 悪寒もあるし 嫌な予感 検査陰性 ほっと一息
24
金色の銀杏背にして君を待つ遠い秋の日
十七歳
(
じゅうしち
)
の吾
21
話す時 何度も「めっちゃ」 をつけるから 信用のない 私の「めっちゃ」
31
ほん
小
(
ち
)
さき心の棘の除かれて 見やる夕日の美しさ増す
28
気にかける親のもう居ぬ
故郷
(
ふるさと
)
の天気予報をついまた見てる
25
愛し君ずっと幸せでいてくれと 願ったその夜わがままを言う
13
百均のセルフレジ終えホッとする 家に到着品物がない😩
28
華がない だからどうした漢なら 生き様死に様 背中で語れ
20
通行人Aにも帰る場所がある
皆足速
(
みな あしばや
)
な初冬のビル街
27
幸せを受け取りました。わたしから誘えなかった映画きみから
40
人生を信用するほど人生は我を信ぜず、のべつ幕なし。
4
短針が
5
さし長針
2
をさせば 母帰りきて
点
(
とも
)
る電灯
41
藤村の終の棲家にたゆたへる「椰子の実」よぎる大正硝子 / #短歌写真部、お題「レトロ」
11
「本日中にお召し上がり下さい」仕方ないなあ寝る前のケーキ
19
痛みに色がついたらさぞ彩るでしょうね
5
プラタナスの大き枯葉が散るベンチ 秋を惜しみつ日向ぼこする
26
杖たより丸太階段登りきれば余呉湖に映る紺青の山並み
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彼岸花 萩、ほととぎす 秋深く いのち名残りを 惜しみつつ咲き
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