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ユーミンの歌詞が優しく飛んでゆく冬と春との間の空に
52
絶景の桜に
被
(
かぶ
)
せしキャッチコピー駅構内で春につかまる
46
図書館であれこれ迷ふも手の 中に毎回似たよな健康本あり
42
夫逝きて
三年
(
みとせ
)
目の春紅梅の咲きて嬉しや命の満ちる
42
手放して出来た隙間を覗いたら見え隠れする大切なもの
41
贅沢と車所有を禁じられ移動手段がタクシーな矛盾
39
それぞれの背負ふ荷物の重たさを触れずに終わる今日の女子会
39
立春を十日過ぎても真冬日の桜もちだけ唯一の春
38
冬日差 葉牡丹凛と葉を広げ色鮮やかに道を彩る
36
十七の君に渡したチョコレート パッケージ褪せアルバムにあり
36
透きとおる 若葉が灯す きさらぎの まだ雪のこる うたかたの道
/
welcome
36
ふるふると揺らされ具合いを伺ってカラメル伝う小皿にスプーン
35
婚前に 君にもらった ミントチョコ 潤むまなこで 遺影に供へ
35
白い蕎麦、人見知り猫、冷の酒。僕を愛する準備はできる
35
ラブラブのハスキー二匹を唸る犬 恋の火花を春が覗けり
35
退社後のバス停 濡れたアスファルト ベンチの
滴
(
しずく
)
通り雨の跡
35
風抜ける小高き丘に登り来て観光地となる農村眺むる
35
手の甲に鉛筆芯の黒き点 君のくれたり暮れの学び舎
34
スーパーで 五百円するあまおうを エイヤッ!と買い 自分にご褒美
34
きらきらと春呼び寄せる陽光にスカートの裾ひらりと揺れる
34
咲き初めし梅に白雪降り積もり溶けて色艶失せし
姥梅
(
うばうめ
)
34
桃色の 花を飾りて 春が来る 長き冬の日 忘れるほどに
34
柿の実を啄む鳥と睦月去り
鴉
(
からす
)
一羽の裸木の空
34
ピーポーが半音下がり通過して見知らぬ人の非常時を知る
34
如月の 摂氏十度を 超へる昼 上衣の要らぬ 心地
好
(
よ
)
き冬
33
雪の宵 休みの園に影ふたり だるまに捏ねる保育士の汗
33
今もなお時を刻めり腕時計 手にとる朝に早春の風
33
満開の山茶花並木は
紅
(
べに
)
燦燦 冬のフィナーレ飾る如くに
32
春風を 肌に感じて 帰路に着く 夕暮れの街 猫が戯れ
32
三十七度六分の熱に寝込みつつ息子が鳴らす家事音愛し
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