Utakata
登録
Login
サイトのご案内
新しい歌
人気の歌
1
2
3
4
5
…
次 ›
最後 »
フード越し風が鳴るのを聴いている星瞬いて流れて消えて
41
寒さ増し 形見の衣
纏
(
まと
)
ふ冬 妻の帽子と 父のジャンバー
39
雨あがり 澄んだ夜風に 洗われた 桜の枝に 蕾が一つ
38
蝋梅
(
ろうばい
)
の 花芽迎へし 山寺に 母の手引きて 歩む石段
36
ベランダで「どこから来たん?」ひとり
言
(
ご
)
つ 日なたの
丸
(
まろ
)
き てんとう虫に /九階
36
六十路なる吾の通信簿 理音四 国美社が三 数体下がり二
35
腹を押す医師の温もり身に沁みて眠りに落つる冬ざれの夜
34
想い出は街をぐるりと歩いた日 兄の遺した紬をほどく
34
どの家も玄関明ければその家の安堵と云ふ名の匂ひがありて
34
東北の冬の青空ありがたし磐梯山の雪の輝く
33
寒空の
下
(
もと
)
ひっそりと葉の裏に 剪定逃れ 残る
空蝉
(
うつぜみ
)
32
寝つかれぬ
虎落笛
(
もがりぶえ
)
をも聞こえぬ夜三十一の糸編んではほどく
32
ほお紅く染めて抱きつく妹が本当はいそうな雪の降る午後
32
旅立った 家族を思ひ 見上げるは 星が輝く 新月前夜
32
難しき講義のあとの自販機でコーンポタージュ選ぶ冬の日
32
いつしらに施設の暮らし一年に
義姉
(
あね
)
の肌着の名前薄らぐ
31
裸木
(
はだかぎ
)
になりぬ 初冬の
百日紅
(
サルスベリ
)
牡鹿の角の如
美麗
(
びれい
)
なり
31
はだいろがピンクベージュと名を変えて澄まして座るクレヨンの箱
31
愛犬の逮捕に走る 転がったワインのコルク咥えて逃げた
31
一列にまとまるムクドリ鳴くを止め首傾げ見る駅向かふ人
31
「家じまい無事に済んだよ父さん」と墓に供える白い秋桜
31
昼下がり編み物しながらイカ大根ことこと 冬の至福のひととき
31
小
(
ち
)
さき手に希望いっぱい握りしめ父に
抱
(
いだ
)
かれ
眠る赤子よ
31
柚子玉と四つ割り南瓜買ったから年末に向けひとマス進む
31
軽々と大き除雪車あやつりて百人力の隣の亭主
34
あるがまま受け入れようか抗おか 加齢の波にゆらゆら揺れて
30
吹く風に飛ばされ来たか庭の隅アシナガバチの死骸が二つ
30
病みあがりリハビリジムの笑顔にも立てば千鳥の震える枯野
30
木の間より差し来る朝日サンゴジュの僅かに残る熟れし実照らす
30
乾燥し痒み止まらぬ冬の肌ニベア青缶手放せぬ友
30
新しい歌
人気の歌
1
2
3
4
5
…
次 ›
最後 »