農園で甘き香りの苺買い好みし夫に供ふ命日
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菩提寺の墓の間に間に風遊ぶ夕には春雨そぼ降るらしき
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水仙の咲く星があり水仙の咲く春が来て花また咲いて
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麗しく花鳥風月詠みたくも春のおぼろに霞む言の葉
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卒園式 子どものパワーに負けまいと フルートを吹く 気合いを入れて / 謝恩会にて
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謎解きの様な短歌に出会ふ時 脳内サプリの効き目は未だ
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だだくさ適当に一日過ぎれど良き日なり今日に感謝の刻印ひとつ
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幸運を祈っているよ自らの春を目指して飛立つツグミ
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隅っこの花梨の花はひそやかにそっと春呼ぶ桜の陰に
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菜の花の 苦味が鼻を ぬけてゆく 熱燗にして 「立山二合」
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春なのに うれひをまとひ 淋しそう うつむく姫は クリスマスローズ
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杖を見て手を貸す人の住む街に小さな春の温もりの宵
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断捨離を苦手としてる私には執着というガムが付いてる
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靖国の開花宣言待てぬまま ひそかに二輪 初恋めきて (3/18標本木)
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生家にはだあれも住まず奥津城は雪に埋もれて春彼岸来る
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独り言いつの間にやら多くなり 茶碗を洗う手に春の風
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居た場所に もう居ないこと 追いかける 言葉はゆっくり 植物に似て
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主人あるじ無き空き家の庭に春告げむと咲くムスカリの青さ切なく
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散り残る梅にそぼふる春の雨庭の花蕾も潤されいく
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咲きむるソメイヨシノに見送られ 姉と故郷こきょうつ 春彼岸
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晩年はとこに伏す祖父 病名も知らぬまま 耳に残るしわぶき
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澄みし朝 小高き丘は 萌黄色もえぎいろ 田舎の桜蕾おうらい まだまだ固し
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散歩中 津軽じょんから 聞こへ来る 旅のガイドの十八番おはこ懐かし
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墓参終え伊勢を巡りて帰り来む杖つきつつも春の陽を浴び
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保育園卒園式で歌わない娘が今は保育士になる
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ぼた餅のあんをこなして黒ゴマときな粉を添えて三種供えり
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Utakataに猫の声せぬ朝なれば明かり灯らず雨戸を開けぬ / お持ちしています
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嬉しきは鳥の囀ずり聞く朝と狭庭に開く花を見し午後
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貧しくも思いは高くと言い訳し株は疎くて短歌うたに溺れる
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水たまり キラキラ光る 春の朝 森羅万象 神々宿る
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