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それぞれの背負ふ荷物の重たさを触れずに終わる今日の女子会
56
透きとおる 若葉が灯す きさらぎの まだ雪のこる うたかたの道
/
welcome
41
ピーポーが半音下がり通過して見知らぬ人の非常時を知る
41
風抜ける小高き丘に登り来て観光地となる農村眺むる
39
口先に花弁
咥
(
くわ
)
へしヒヨドリの落とし拾ふを見る散歩道
39
手放して出来た隙間を覗いたら見え隠れする大切なもの
46
この色を言葉にできぬもどかしさ黄昏時の空の蒼さよ
38
退社後のバス停 濡れたアスファルト ベンチの
滴
(
しずく
)
通り雨の跡
37
今もなお時を刻めり腕時計 手にとる朝に早春の風
37
柿の実を啄む鳥と睦月去り
鴉
(
からす
)
一羽の裸木の空
36
隠し
(
財布
)
より 出る遺品の メモ書きは 父に渡した 我の番号
36
亡き母と二人旅などしたかった命日近づき今更に思ふ
36
眼裏
(
まなうら
)
に浮かぶ何かに呼びかける返ること無い返事を待って
35
春らしいひかりが僕の自転車に反射している きみに会いたい
35
公園のパンジー美し花の道 春は隣と五感に感ず
34
吾を見つけ鴉寄り来る庭の隅「これはないしょ」とパンを分け合う
34
マイペース こねこのように のびのびと 生きてみたいね ヒトは不自由
33
枝垂れ梅のトンネル抜けて吹く風は戻りし寒さと芳香乗せて /梅林にて
33
冬と春 行ったり来たりの 境目が 幻想的な 夜明けの時刻
33
桜もち思いがけずに賜りて小さき
雛
(
ひいな
)
をそそくさと出す
33
寒戻り 落ち葉布団に 包まれた 青き新芽を 撫でる指先
33
こんなことやれてた筈の布団干し夫の手など当てにせずとも
33
透明な
高次脳機能障害
(
ハンディキャップ
)
に包まれた重さに倒れ誰も気付かぬ
32
涙鳥
(
るいちょう
)
の天に舞い立つりくりゅうの光に酔いし明けの
金星
(
きんせい
)
/コルティナ五輪
32
「ボッチャ」てふ競技あること知らなくて デイケアに来て楽しめる今
32
寒風を漕いで夜行く受験路に十五の春の蕾膨らむ
32
冴ゆる宵
雨水
(
うすい
)
の
今日
(
けふ
)
は 西空に 陸橋渡らば 見ゆる
二日月
(
ふつかづき
)
/二十四節気
32
白鷺が 凛々しく立ちて 月曜を 労うように 明るく照らし
31
梅の香をマスクをさげて深く吸う 鼻炎の吾に油断をさせる
31
またひとり友が逝ったと嘆く
汝
(
なれ
)
八十歳
(
やそとせ
)
生きればそりゃぁあなた
31
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