Utakata
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養
(
やしな
)
ひし
温
(
ぬく
)
めたお粥「うんめえ」と 妻が遺した 最後の笑顔 /翌日介護終了
44
蝋梅が 灯籠の
様
(
よ
)
に 招く寺 涙こらへて
塔婆
(
とうば
)
を抱いて /妻三周忌
42
初春も癌の治療の始まる日 枯れ野の径に白き水仙
41
「独り」より「大勢の中」にいる時のほうが正しく孤独になれる
40
隣席の シニア声張る武勇伝 方言飛び交ふ地元の朝なり
39
冬晴れに干し柿の影ふくよかに障子に映るやさしき影絵
39
哀しみも今の私の一部なり 焼きたてのパン切り分ける朝
38
雀二羽 ぷっくり膨らみ 植え込みに 天敵のない 青空の
下
(
もと
)
38
オールディーズ聴かば
捗
(
はかど
)
る
夕支度 湯気に隠るるバブルの昔日
38
予感してカーテンさっと開けてみる 白い世界が広がっていた❄️
38
うた友の日々の思いを詠む
短歌
(
うた
)
に共感ありてエールをここに
38
風に乗り空より落つる風花を飽きずに掴む子は小さき手で
38
母が逝き未だ悲しい涙出ず葬式欠席後悔もなく /悲しき現実
37
明けた空キラリ
微笑
(
ほほえ
)
む月がいて 微笑み返す今日は記念日
36
時雨来る予感のあたる冬夕焼け 着膨れて行く五分のポスト
36
癌といふ猶予の
刻
(
とき
)
の陽だまりに枯れ木の梅の蕾膨らむ
35
見る者も 心
温
(
ぬく
)
むる 猫と猫 団子の如く 添ひ寝す真冬
35
この上なく 遠いお空に 下弦の月 むせび泣くよう
寒夜
(
かんや
)
に揺れて
34
降車せし バス停の傍 出迎へり 冬の花壇に 水仙笑ふ
34
白みゆく凍てる道行く車にはあからむ富士の
朝
(
あした
)
が乗りぬ
34
怖いほどの風音止まぬ冬の日は甘酒作ってほっこり和み
34
暖房の部屋の窓際ピキピキと氷の城のような冷気よ
33
二人きり向かうちっちやな宴なり喜寿を迎えし夫の白髪
33
とりどりの布で作りしお手玉や 祖母の手さばき鮮やかなりし
33
既読さえつかぬ画面の奥側に冷えたままある僕のスタンプ
33
温かい 空気流れる うたかたで 心温もり また歩き出す
33
八百屋には 最前列に 苺あり 嬉しい季節 春まで続く
33
冬枯れの庭は一面花のごと二十歳の孫の晴れ着舞ひけり
33
積読の中に埋もれたあの頃のアイデンティティと出会い沈黙
32
情熱
(
パッション
)
は人並み以上と自負してる ごめんあそばせ
丙午
(
ひのえうま
)
なの
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