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塩漬けの二軍の服を断捨離す隙間に春風やっと吹き出す
47
溜池のそばに一樹の春椿
紅
(
くれない
)
燃ゆる弥生の空に
42
風が吹く風に吹かれるカーテンを透かす光はもう春の色
42
雪女郎の さよならの声 きいている 淡く大きく 真っ直ぐに昇る
42
三月の雪は稀ではない秋田自転車出せば次の日は雪
41
3月に報道ヘリ飛び伝へらる戦禍の如の被災地忘れぬ
41
写経ごと大人のぬり絵を黙々と
童
(
わらべ
)
の頃より陰影深くし
38
木の芽晴れ まだ目覚めぬか池の亀 山のこぶしの花は咲きしが
38
学生服 友と
燥
(
はしゃ
)
いだ あの頃に もう戻れない 戻りたくても
37
街びとはこんなに高い米を買う農家を離れ街の苦を知る
37
医者行かぬ 我の収めし 保険料 病む人の為 なれば良しとす🙆
36
一輪車押して
媼
(
おうな
)
は春の道 株に土付くほうれん草乗せ
35
東雲の明けの早さは加速して眩し
陽光
(
ひかり
)
に力得る朝
35
デイ行かば欠席多し 寒暖差調整
難
(
かた
)
し後期高齢
34
冒険という名の種族 転んだり笑ったりするそうして生きる
34
手から落つ桜色した
盃
(
さかずき
)
の散った破片が花びらに似て
34
雪虫と呼ぶを知らない子供らのその雪虫が春に飛ぶこと
34
見ないうちふたりは大きくなったねえ。はにかみ笑う
笑窪
(
えくぼ
)
がぽちり
34
ゆるるりと自分を満たす一人時間 気ままサプリが吾には効くらし
34
広告の 桜 旅立ち おめでとう 明るき文言弥生に踊る
41
食卓に ガラス細工の雛人形 ちらし寿司で 大人の雛まつり
33
三十一
(
みそひと
)
に 個々の想ひを 吹込みぬ
替ゑ歌
(
かえうた
)
作りに似通ふ短歌
33
「相棒」の最終回の予告見て 春が来るんだ毎年想う
33
母親が昼夜逆転 真夜中に何度も起きる 効けよ!眠剤/介護
33
子供らにおばちゃん遊ぼと迎えられテントで折り紙そうか春だね
33
水仙の芽吹きの色のまぶしさよ子に送る荷に春をひとさじ
33
里帰り 最寄り駅にも ホームドア ところどころに 令和の文化
33
ゆくりなく
短歌
(
うた
)
舞い降りる日もあれば露も心に響かぬ日もあり
33
咲き初めし
辛夷
(
こぶし
)
ふるえる春寒に園より流るひな祭りの歌
36
遅くまで鳴き交わしてた鴨たちも飛び立ったらし川はのどかに
32
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