隅っこの花梨の花はひそやかにそっと春呼ぶ桜の陰に
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目をやれば地味に咲きたるタンポポの綿毛は揺れて季節移ろふ
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墓参終え伊勢を巡りて帰り来む杖つきつつも春の陽を浴び
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住職が花守らしき山門に薄墨桜離し植へらる
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一人背負しょい二人はバギーで「こんにちわ!」細い身体でたくまし 母は / 娘
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岸壁の風に傾く舟宿のすすけし看板生業なりわいの後
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澄みし朝 小高き丘は 萌黄色もえぎいろ 田舎の桜蕾おうらい まだまだ固し
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テーブルに麦が生けらるランチ会 初にて噛みしむウクライナの味
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主人あるじ無き空き家の庭に春告げむと咲くムスカリの青さ切なく
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介護日々 旅はお預け 数十年  今夜の風呂は「由布院」でむ😄 /明日は道後!
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木瓜の花 塀の陰から顔出して「おは」とささやく青空の朝
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園庭に雪柳の弧 風にゆれ輪へといざなふ影のやわらか
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散歩中 津軽じょんから 聞こへ来る 旅のガイドの十八番おはこ懐かし
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悪人も命終えれば仏さまその平等はすこしおかしい
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嬉しきは鳥の囀ずり聞く朝と狭庭に開く花を見し午後
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青池の底まで透けるかなしみも 芽吹く枝には勝てない春だ /美瑛
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年かさね連れ合い頼り並み歩く陰の長さも重なりゆけり
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のどかなる 春の空にも 鋭角が ポラリスを射て 白鳥の矢よ
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貧しくも思いは高くと言い訳し株は疎くて短歌うたに溺れる
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小糠雨 休憩室の窓外そうがいに 子らの声なき広場の桜
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水たまり キラキラ光る 春の朝 森羅万象 神々宿る
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天仰ぎ咲く木蓮の清しきや木立の奥にうぐいすの声
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ほほつたひ 涙を隠す 春雨は 在りし日思ふ 弥生のしらべ
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雨音が私を過去に引き戻す 現在いまを選んだ22の春
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大木の枝垂れ桜の華やぎも丸太と竹に支えられおり
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「今ここ」の 感覚がなく なりそうな 優しく白む ワシントンの桜
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よたよたと 丸ひ体を 揺さぶりて 犬はおきなと 春のお散歩
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日の本の 四季の光と風と水受けし桜は 春の舞台へ
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冬越して スナップエンドウ 収穫す ささやかながら 春の楽しみ
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柵に干さるる さき白き上履き 二足ふたそく並び 春光浴びぬ
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