Utakata
登録
Login
サイトのご案内
新しい歌
人気の歌
1
2
3
4
5
…
次 ›
最後 »
死ぬ人は不幸ではない無になって解放されて忘れ去られて
37
無為
(
むい
)
のまま 降りつづく雪 こうなれば
有為
(
うい
)
であろうか 飛ばない飛行機
37
急患の我乗せ闇裂くハンドルに娘の手あり初の高速
46
滝の音聞こへ来そふな油絵の水霧飛び来て吾にかかるごと
36
フード越し風が鳴るのを聴いている星瞬いて流れて消えて
36
財布から証明写真こぼれ落ちあの頃の僕と不意に目が合う
35
闇を抜けたどり着きしや病院の灯りのすくう砂金のいのち / おかげさま、落ち着きました
34
老いて目も うとくなる日々 縫い物はせぬが料理はまだまだいける
34
色褪せし表札にある取り消し線 故郷に残る旅立ちの日よ
34
冬の夜救急に立つ半袖の温きナースのみ手にゆだねる
34
窓帷
(
カーテン
)
を開ければ 冴へり 冬の朝 細き残月 見ゆる青空
34
ベランダで「どこから来たん?」ひとり
言
(
ご
)
つ 日なたの
丸
(
まろ
)
き てんとう虫に /九階
34
雨あがり 澄んだ夜風に 洗われた 桜の枝に 蕾が一つ
34
夏からは病に伏すという君の住む街は雪 今日も明日も
33
軽々と大き除雪車あやつりて百人力の隣の亭主
33
寒さ増し 形見の衣
纏
(
まと
)
ふ冬 妻の帽子と 父のジャンバー
33
腹を押す医師の温もり身に沁みて眠りに落つる冬ざれの夜
33
二軒分 家事と介護を こなすには 知恵を絞りて 手抜き息抜き
32
蝋梅
(
ろうばい
)
の 花芽迎へし 山寺に 母の手引きて 歩む石段
32
六十路なる吾の通信簿 理音四 国美社が三 数体下がり二
32
東北の冬の青空ありがたし磐梯山の雪の輝く
32
突然の手術の姉を見舞う午後思いがけない笑顔に出会う
31
降る雪の白き光は集まりて紺碧の空に結晶の色
31
いなり寿司けんちん汁に串揚げを作り孫待つ猫とじゃれつつ
31
柔らかな光あふれる雨上がり 心地良さげに
冬薔薇
(
ふゆそうび
)
揺る
31
寝つかれぬ
虎落笛
(
もがりぶえ
)
をも聞こえぬ夜三十一の糸編んではほどく
31
愛犬の逮捕に走る 転がったワインのコルク咥えて逃げた
31
想い出は街をぐるりと歩いた日 兄の遺した紬をほどく
31
肥
(
こ
)
へし方「社長」と呼ばれ
痩
(
や
)
せた方「先生」と呼ぶ 昔の
夜街
(
よまち
)
30
窓開けて透明な空気冬ざるる消えてゆくならこんな朝がいい
30
新しい歌
人気の歌
1
2
3
4
5
…
次 ›
最後 »