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蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
47
冬ざれの色無き山のふところに黄色に灯る八朔たわわに
40
正月も済んで孤食の日となれりお節の残りアレンジしつつ
39
阪急で 伊丹に向う ホームにて 豚まんかじり パソコン見つめ
39
いにしへの街道歩かば寒菊の咲く庭ばかり吾の里に似て
37
二つ三つ心配事が吹きだまる 風に任せよ 亡父なら言うだろ
36
初春も癌の治療の始まる日 枯れ野の径に白き水仙
35
ご立派でご長寿なのに幸福か皇居で暮らす盆栽に聴く
34
夕食後小さなたい焼き加熱する生き返るよな大きな目玉
34
杖つきて道を譲れば笑みこぼれ顔あげ仰ぐ初春の空
34
銭湯のえんとつ消えてのっぺりと
角
(
つの
)
を失くした下町の空
34
「おちょこ」とふ名前をつけたと友の言う猫を眺める眼差しに愛
34
雪の紋 貼りつけ走る 車窓から
大雪山
(
だいせつざん
)
の 気高き稜線
34
本日は 銀山温泉 癒やしの湯 入浴剤も 侮るなかれ
34
隣席の シニア声張る武勇伝 方言飛び交ふ地元の朝なり
34
こんな日も鳥が夜空をめくり上げ駄目な昨日をさえずりにする
33
雀二羽 ぷっくり膨らみ 植え込みに 天敵のない 青空の
下
(
もと
)
33
目の前の枝にはぐれし小鳥来て刹那のふれあい陽だまりのなか
32
あと五分 まどろむ時間 恋しくて 夢と
現
(
うつつ
)
を 行き来する朝
32
愛犬の骨壷を抱く 嗚呼キミもここに一緒に来たかったよね \ 新居に移りました
32
明けた空キラリ
微笑
(
ほほえ
)
む月がいて 微笑み返す今日は記念日
32
哀しみも今の私の一部なり 焼きたてのパン切り分ける朝
32
養
(
やしな
)
ひし
温
(
ぬく
)
めたお粥「うんめえ」と 妻が遺した 最後の笑顔 /翌日介護終了
32
病院の帰りは迎えに行くと言う息子は優しい女子力を持つ
31
母が逝き未だ悲しい涙出ず葬式欠席後悔もなく /悲しき現実
31
時雨来る予感のあたる冬夕焼け 着膨れて行く五分のポスト
31
蝋梅が 灯籠の
様
(
よ
)
に 招く寺 涙こらへて
塔婆
(
とうば
)
を抱いて /妻三周忌
31
亡夫
(
つま
)
も好き 思い出に酔う寒月夜 久々に聞く中島みゆき
30
夏の
間
(
ま
)
はあれほど厭うたアイロンをまめに掛けてはほっと暖取る
30
降車せし バス停の傍 出迎へり 冬の花壇に 水仙笑ふ
30
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