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臥す妻へ味噌汁つくる年の瀬の寒き厨に湯気立ち匂ふ
46
来る日々を
忙
(
せわ
)
し暇だと呟きて矢の飛ぶ速さで
春夏秋冬
(
ひととせ
)
は過ぐ
43
積む雪を片付ける夫ストーブに金時豆はふっくらと煮え
42
ふっくらとうまく炊けたる黒豆を「これでどうだ」と夫に供える/夫の好物
41
正月も我れ関せずの浮寝鳥 水面に淡く初日差したり
40
勝手口開けらば東雲色淡く かの日見たよな帯色のごと
37
蕎麦買いに 蕎麦だけ買うの 忘れきて
概
(
おおむ
)
ね詰めの 甘い一年
/
反省
37
床の間に 松と大きな 菊飾り 家族の声を 聞く年としたい
/
抱負
37
細
(
ささ
)
やかなお節と餅のある平和 来る年祈る有事なき事
37
この部屋の座椅子の窪みばあちゃんが生きてた証小さな重み
36
来年の まっさらな手帳 用意して 夢と希望を 思い巡らす
34
キラキラと霧氷を咲かす裸木の零下
20
℃
の朝の静けさ
34
同じ空見上げているね聞こえたよ 月が綺麗と温かい声/皆様、良いお年を
34
年の瀬の「良いお年を」の声ひらり角を曲がれば
幸
(
さち
)
ありそうで
33
年の瀬に 古いワイシャツ 整理する 思い出よぎる 深夜の
一時
(
ひととき
)
33
床の間の無い我が家のテーブルでちょっと場違い迎春の花
33
深大寺の蕎麦をもらひて年越せば深き味より清けき初春 / おめでとうございます
33
五時間を耐えて辿れば 純白の実家(さと)に積もれる 古き思ひ出
32
編み物の目を数えつつ聞いている坂本龍一闘病の日々
32
一年を漢字一字で表せば「凡」あるいは「疲」「痛」なるかな
32
初春と書けば幸が舞ふ気して賀状に添ふる温き言の葉
32
土曜勤終えて仕事を納めたり 師走の空に うんっと伸びする
31
吾子からの菓子に添えらるメモ紙に
父母
(
われら
)
気遣う文字の嬉しき
31
庭活し落ち葉舞わぬは楽なれど 少しの未練将来見据へど
31
恩師より
終
(
つひ
)
を迎へし年賀状 文の末尾に メールアドレス
31
期待値が上り過ぎたかプロ仕様 我が家の汚れプロ負かしたり
31
初茜
(
はつあかね
)
詠みたいところ やはりグレー
天
(
あま
)
翔
(
か
)
ける馬 まなうらにあり
/
元旦
31
元旦のワンルームの窓に灯り無く パワーチャージすそれぞれの場所
31
比べたら落ち込むだけだ働きたい働けぬ身とこころの痛み
30
ケアマネのスマホ鳴りつつ年の瀬の言葉を積むもサビ抜きの蕎麦
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