神様がどこかにおりて松の内 星の光も一際清く
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お雑煮や おせち食べない 孫たちの 食卓飾る 唐揚げポテト
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蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
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冬ざれの色無き山のふところに黄色に灯る八朔たわわに
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阪急で 伊丹に向う ホームにて 豚まんかじり パソコン見つめ
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トビは群れ滑空飛行す悠々と 目星つけたか降り立つ大地
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いにしへの街道歩かば寒菊の咲く庭ばかり吾の里に似て
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正月も済んで孤食の日となれりお節の残りアレンジしつつ
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新年を 寿ことほぐように 白鷺しらさぎが 朝陽を受けて 川べりに立つ
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「心配と 心遣いは 違うのよ」 この仕送りは 生存確認
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二つ三つ心配事が吹きだまる 風に任せよ 亡父なら言うだろ
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雪の庭よこ切るキツネの足跡は今朝のことらし年始のための
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ご立派でご長寿なのに幸福か皇居で暮らす盆栽に聴く
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笑い声絶えぬリビング窓外に小雪の舞えど寿ぎの春
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正月も 勤務の友と 二人酒 白焼き冷酒 ちびちび味わい
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夕食後小さなたい焼き加熱する生き返るよな大きな目玉
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杖つきて道を譲れば笑みこぼれ顔あげ仰ぐ初春の空
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「おちょこ」とふ名前をつけたと友の言う猫を眺める眼差しに愛
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こんな日も鳥が夜空をめくり上げ駄目な昨日をさえずりにする
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初春も癌の治療の始まる日 枯れ野の径に白き水仙
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電話でも義母ははの話はマシンガン ただただ聞くのみ それも孝行
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箱根路の逆転劇の駅伝に吾も踏み出すリハビリのみち
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窓越しの 冬の日差し浴びをる猫 日向ひなた追ひかけ 寝る位置を
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目の前の枝にはぐれし小鳥来て刹那のふれあい陽だまりのなか
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愛犬の骨壷を抱く 嗚呼キミもここに一緒に来たかったよね \ 新居に移りました
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銭湯のえんとつ消えてのっぺりとつのを失くした下町の空
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本日は 銀山温泉 癒やしの湯 入浴剤も 侮るなかれ
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三箇日過ぎ 御節も食べ終はりぬ カレーの味の恋しき夕餉ゆふげ
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山茶花に集う雀ら可愛かいらしと慈しむごと満開の紅
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病院の帰りは迎えに行くと言う息子は優しい女子力を持つ
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