言葉って難しいよね意図しない受け取り方をされてしまうし
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水温む 小川に揺れる黒い影 蝌蚪かとは静かに代掻きを待つ 
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ダイソーでカーネーションの造花見てそれでは済まぬと頭悩ます
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道端に名も知らぬ花凛と咲くしばしたたずむ不意の寄り道
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びっこ引き杖突き歩廊独り行く私でもある生きてきた男性ひと
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ウトウトと 仮眠のつもり 少しだけ 横になったら しっかり朝に
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乱高下米の値段を見て思う来シーズンはその轍踏むなよ
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貧すれば鈍するっていうのかな お金じゃなくて 精神こころの話ね
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吹く空の白砂はくしゃの浜に打ち寄せて淡く砕ける雲の波色
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十円を 落として覗く 自販機の 下に転がる 拾われぬ春
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仕事終え川辺を歩き家路ゆく神社の灯りせせらぎに揺れ
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失われゆくものと思う百貨店にまばゆく在る美しきものたち
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恋ひ慕ふ あなたを信じ ともに生き 叶へ遂げなむ ふたりの夢を
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稲の種なれどわざわざ「籾」と書く豊葦原の瑞穂の国なり
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飲み込んだ あの言の葉が 堆積し 今日一日も あの日に生きて
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揚げ雲雀やまぬ鳴き声鋲のごと 息吸はんとして菜の花を踏む
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太陽のあかるさを知らないままで生きてる方がしあわせだった
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荒ぐ風 記憶の砂へ埋もる詩 地に伏し拾ふ儚き声を
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今日読んだ 文字の摂取量 十万強 出てくる言葉は たった三十強
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読むのが辛くなって閉じた本の重さ からっぽになって笑えた本の重さ
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ふぃーふぃーと鳴くうその声口笛に似てゐるやうな午後の陽だまり
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生きていく意味を誰かに挿してほしい花瓶と僕に落陽が差す
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登園を嫌がる君の手のひらにママは描いたお守りマーク
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戌の刻 残業終えて 帰る我 新歓客の 駅前惑い
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触れられた 感触求め 闇の中 彷徨うこの手 捕まえにきて
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死の病 いずれ誰もが亡くなる身 生き急ぐことめられぬから
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日曜の孫の笑顔を買い足してレジへならぶや 木曜の午後
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近所の商店街食べ歩き人が多くて われうちごはん
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裁きの場 十二の眼は 曇りなく 人の罪科を 見れるや否や
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