日常の酷く陳腐な言葉さえ 5日ぶりなら心に染みる 

かなしみはゼリーをすくう舌ざわりやがてゆっくり透明になる 

完璧な 人などいない 人は皆 ストレス抱え 今日も生きてる 

ひとりではできないことをしてみたい例えばキスとか心中だとか 

早起きが出来ずに通う病院で早寝をしろと言われて困る 

朗読を浴びてインコはただひとり文語を使う風立ちぬ。いざ… 

好きな人 目で追う君に 好きですと 言えるわけない それはできない 

クレームの嵐に耐えて炭と化し 夏の蚊取りに親愛の情 

なんとなくヤクルトを歯で開けてみるアルミの味がしてアンチ・大人 

蟬死んで蟬死んで蟬死んで蟬死んで白雨で流して晩夏 

立ち向かう気になれるよう現実を編集できる権利ください 

目が見える詩人は愛を盲目と 見えぬ詩人は光といった 

哲学書 うわ滑りする目を閉じて夢よ目蓋よ真理を灯せ 

無駄なことがこの世にないというのならエビフライの尻尾を食べて下さい 

自分から望んで生まれてきた人はいないはずだが特に私は 

この世界 誰もお前を救わない プリンセスでも闘っている 

つるり日曜日が零れ落ちてった「ここにお代わりお願いします」 

なれるなら貴方の顔になりたくて、行き着く先は愛されたくて 

燻製の盛り合わせにて会いましょう いつかの焦げた思い出たちよ 

あした世界が終わるという噂でよろこんだ方の生徒でした 

迂回した夏から逃げて逃げて秋 きっと踏み越えられない秋だ 

唇を好きなかたちに染めていく私の生き様塗り重ねてく 

どうしようもないほどには欲しかった 君のたったの45 

アンケート『あなたは文字が読めますか?』 渡された紙を眺めるおとな 

切り替えて 昨日のことは 忘れろと 地平線から のぞく太陽 

僕をかき抱く腕の深すぎる冷たさよまるで海みたいなひと 

飲みかけのラムネを揺らし聴いている少年だった日の夏のおと 

隕石が落ちてくるから明日まで生きてみようと思えたんです 

距離を取るとアルゴリズム体操のヒリヒリ感がなくなっちまう 

好きなのに セツナイ気持ち 押し殺し わざと嫌いに なろうとしてる