ポケットはなくてもいいから今ここで話を聞いて ねぇドラえもん
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不特定多数の海に放てども針にかからず ここでもひとり
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海中でくるりを流す 今までの一生忘れるような初恋
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棚の裏 埃かぶった夢ひとつ 燃えるゴミの日間に合いますか
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この先をひだりにまがれば駐車場 みぎにまがれば来世は仔猫
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晩御飯冷凍餃子16個冷凍炒飯600g
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世界とは布一枚の厚い壁 固定観念突き抜けろ球
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歌うのは三十一字を描く間 僕の中から死が消えるから
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耐えきれず 思わず開けた 発泡酒 休肝日とは 名ばかりと知る
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劇的な勝利が決まった 隣人も我も歓声 つかの間の友
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「百年の恋も冷める」と言うけれど 百年分の恋なら良くない?
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耳鳴りのような終電/地底湖の先には特に何もなかった
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人類が繁栄しているこの星はいずれ大きな味玉になるの
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眼球がごろごろします 眼球に にほんのみらいが詰まっています
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渋滞や ごみや上司や 未来から 私を逃がす 三十一字
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カフェ・ラテの ほろ苦甘(にがあま)さ 恋と説く 独り身の君 誰に問うのか
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年下にため息つかれ頭下げ 社用車内で日付をまたぐ
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Hey Siri、どうかそのままの君でいて 不器用な君が好きだったのに
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さよならに代わる言葉を探してるいつか必ず君へ贈るよ
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夢の中なのにやっぱりあなたとは会話にならない ねぇ、お母さん
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知り合いを友達と呼ぶ同僚を嫌いと思う 窓の外雪
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黙ってりゃ珈琲香ると思うでしょ戦争なのよ朝の食卓
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帰り道信号待ちで考える短歌のパーツで今日のとげ抜く
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図書館でキミの生まれた日を知った 晴れ渡る空上弦の月
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早生みかん 宝石一粒頬張れば ほの甘い冬が鼻を抜ける
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神様が爪切りをして飛んでった欠片みたいな昼の月だね
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なに!!という顔で来る犬 なに!!という顔のまんまで撫でられる犬
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かわいいと言ったらそれを名前だと思って猫がすり寄ってくる
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笑うなよ八重歯とえくぼが見えるだろバレるじゃないか君が春だと
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吸う度に灰を落としてすぐ燃えて鉛筆みたいに削ってく
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