晩秋は雨が降ったりやんだりのように誰かは誰かが好きで
22
この世をば 儚きものと 思うれど 脱水しない 洗たく機とは
22
つぎつぎと 破壊されゆく わが周り 洗濯機のつぎ タイヤのパンク / 🤔侵略者か?
22
冬空に明星一つ煌々と遺す光は地上を照らす /追悼 谷川俊太郎様
22
冷めきった紅茶をレンジであたためる心の温度は取り戻せずに
21
納豆が糸引き合って寄り添って 私もこの地でそうして生きてく
21
子どもって親のすること見てるんだ オムツにスタンプ押す真似してる
21
ショートボブ揺らして話す君の腕気づいていたよ透ける傷あと
21
れるたび洗濯ばさみを付けるから ピンチハンガーぽつぽつと青
21
冬の使者ふわりふわり飛ぶかしら このやわらかな雨が止んだら /雪虫
21
銀杏の黄色の秋に包まれて心は空っぽ空を見上げる
21
モットーは「清楚・清潔・上品」だ …あゝどうしよう風呂が億劫…
21
霜月に夢かうつつ丑三つ時うしみつに蚊の羽音にて起こさるるとは
21
雪景色 から車にて 参時間 つち黒ぐろと オホーツクの丘
21
出遅れた 白鳥一羽 おおあわて 羽ばたきの数 目に見えぬほど
21
涼しくて網戸のままで 実家にて まだ寒くもない半袖部屋着
20
ゴネンゴノ アタシヲミタワ カクジツニ ジバンチンカネ メンキョコウシン
20
霜月は 村の鎮守の 秋祭り 祭囃子に 心が躍る 
20
ハレの日に粋な着物を着る父の伸びる影追う幼き記憶
20
晩秋の 風は冷たく 空澄みて 梅の葉落ちて 冬が始まる
20
糸通し まだ要らぬよと 見栄を張り 糸を通すに1分かかる>お裁縫
20
朝寒あささむの 更待月ふけまちづきが 照らす道 新聞配る バイクの響き
20
山の湯の露天の空は錦なり赤いもみじ一葉ひとは浮かべる
20
里山の暮らし彩る紅葉と叔母の財布の熊除の鈴
19
恐れるは死よりやまい病。より苦しめる生きる現実
19
電子マネー いまだ怖くて現金で それじゃ時代に置いてかれるぞ
19
雲厚く 望月のありか分からねど 写真で愛でて 月餅など食む
19
初雪のちらつくように冬桜 震えて咲くやこがらしのなか
19
立ち止まり振り返るのも 大事かも 過去の自分ワタシが 現在いまを作った
19
心根の優しい子には多分ある打たれ弱くて立ち上がれない
19