挨拶を返さぬパート プライドや事情量って溜飲下げる 

パレットで休憩してた鬼蜻蜓おにやんま「よく働くねぇ」と笑ってらあ 

細菌を殺す薬を入れてみる金魚の治療は鮮やかなブルー 

会えないが会わないになる瞬間を写ルンですで残したかった 

少年の心が眠る湖に左の足を踏み入れてみる 

皮下脂肪ぶら下げて ふと 湯上がりの 亡き母に会える脱衣場の鏡 

終焉は一度だけではないらしい未来人からテレパスで聞く 

弁当のように詰まった青春と涙の味を噛み締めている 

切れ端の証明写真を貼り付けて「生きたいから」と書きなぐる夜 

「数学は答えが一つだから好き」僕はそう言う君の目が好き 

愛よりも早く壊れたドライヤーまだ半年も経ってないのに 

字が下手で49とが読みにくい僕の未来も読み取りにくい 

起きぬけに鼻毛ぬきゐて涙目のヒトデナシもくとなるらむ 

一葉のかたち様々アゲハ飛ぶ緑の密度高い日曜 

この痛み夜空に放り投げればいい一生圏外という逃げ道 

日常を濾過ろかします 不純物側に優しい声を掛けてください 

トウキビの穂先がすっくと立ち上がり空持ち上げて陽にヒゲつける 

どどいつが趣味という女子なぜかしら好きになっちゃう気がしてならぬ 

肥大した君を司る臓物が引き千切られて腐って無くなる 

びーだまのどーんと爆ぜて一輪の、光散るかな。浦町の夜 

青信号、人は渡らず 橋の前。空の蒔絵に立ち留りける   

Brute-force attack総当たり攻撃 夜道で スネークマン・ショウの台詞を キメられなくて 

彩色のびぃ玉 爆ぜて尽きにけり。夜の隙間に浮かぶ三日月 

人波の引く速さにも 横顔の 二日の月は、静かに在りぬ 

貴方に背中を押されて終わりたい 手の届かぬ恋だった印 

ウユニ塩湖で世界変わったなんて薄っぺらい人生 

タランティーノ好きなんて君に教えなきゃよかったと小指折る 

見る角度によって変わるアートなので今いる僕もウソでほんとう 

現実が 刺激的なら バーチャルな 言葉遊びは 霞の如く 

自閉症 心の窓や 扉閉じ 土足で踏み込む 野人を拒む