なぜみんな世界の終わりを怖がるの?生き残ったら辛いじゃないの
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かすむ都会 機体迎える ビル群は 足もと失くし 夏の亡霊
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暑さへと抗う術と布を出し汗拭いつつステテコを縫う
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七夕とラッキーセブンの記念日に紫陽花挿し木 いのちを願う
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デジタルの津波のようなコンテンツ押し流されてぷかぷかうかぶ
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午前四時 雀集まり 朝が来る スパムを焼いて 珈琲豆挽く
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マイク持ち 詭弁を語る 候補者は 泥だらけの我 見向きもせずに /同じ一票なのに…
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水面を目掛けて降りてきた蜻蛉とんぼ 人の居ぬ間の露天の黒湯
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百日紅さるすべりあざやかピンク連なりて 元気をもらうサラダ記念日
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候補者の訴えなどは届かないひそと静かな過疎地真夏日
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つらい時 休めばいいさ 君の声 甘えてみよう 今日は有休
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七夕にロマンス見えなくなりました今を正しく生きるそれだけ
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はかなくも落つあかき花 文月の空のもと 膨らむ柘榴ざくろの実
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相次ぎて古き友より便りありひと日心を豊かに過ごす
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が呉れし夏色の青 真新しスニーカー履くデイケア初日
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遅延した電車の空席座ったら直射日光ハンパなかった💦
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かれこれと こいちじかん鳴る かみなりも ついにふらずに にわにみずまく
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むし暑く冷やし中華がうまい昼 …あっやっちゃった!白Tにシミ!😫
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風はなく 西指し示す 風見鶏 明日あしたへ向かふ 陽を見送りて
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大空を短冊と見立て右手上げ 願いを書こう心を込めて
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ころがってかどがけずれてえんまんにそんなあなたにわたしもなるよ
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もし叶ふならばこの世の争ひも災害も無きことを願ひぬ/短冊
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ひと休み 路地裏レトロ 純喫茶 クリームソーダの 緑に見とれ
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黄昏にむ上り坂 昔日せきじつの 母と口遊くちずさんだ『赤とんぼ』
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ぜる手を 手枕たまくらにして 寝転びぬ 愛猫の頭のぬくかな
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朝顔の強き芽のふくの願い亡母の愛でし花と咲く夏
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熱情は 北の星にふれ 涼やかに スカイツリーも シュッと澄まして
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大丈夫 自分のペースで 大丈夫 けふは ひとりだ ゆっくりしっかり歩め
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吾子の縁 月命日は 不思議な日 吾子思い出し 線香を焚く
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肩並べハスカップ摘む姉の庭とりどりの蝶おとなう木陰
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