ポトフなる 名が暑そうで「コンソメ煮」 夏のあいだは コンソメ煮と呼ぶ
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西の空 夕陽を隠す雲の峰 梅雨明けしこと思い知らさる
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猛暑日は庭にも出ずにひきこもりグッタリ花々吾を呼ぶらしい
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盛り上がる今日より先に手に入れた穴子を出して土用丑の日
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宅食でうなぎ食む母 豪華版 ちょっとお値段も豪華だけれど>月一でごちそうを頼めるそうな
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土用丑習慣の無い東北は魚籠のどじょうを食べてた昭和
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鬼灯ほおずきに 彼岸此岸あっちこっちの混ざりゆき 手をとり踊り別れゆく夏
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流水できゅうり洗えば真あたらし棘の痛みに命感じる
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蒸す夜に ふと空見れば そこだけは 別世界のごと 涼しげな月
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冬の日々恋いて焦がれし夏空のいかな仕打ちぞ猛暑日続く
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二階より一階上の病棟へ兄は楽土へ一段近づく
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川泳ぎ 投げられたボール追う犬の 涼しげ楽しげそののち義務感
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のびーする ねこの「パー」のて かわいいな まくらにはんぶん おかおをうめて
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真夜中に娘がブログ書いてると知らぬ野太い母の「もう寝ろ!」
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「太陽がドカーンと調子乗りすぎや」 夫はときどき小学男児
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エアコンのスイッチオフのタイミング 捕まえきれずに二日目の朝
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おお涼し!ふるさとの朝 天然のクーラーの中で深呼吸する
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信号がずっと青でさ五年前別れた君を思い出したよ
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夕方にこの病院に行くことを 思ってもない朝が懐かし
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この世には止める神すら居らぬのか天災地災暴走のまま
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金言も耳にて聞けばすぐ流る 字面じづらで読めば心に留とど
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梅雨明けて みじかい梅雨となりました さぁ酷暑なり 乗り切ろうぜ、母
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また一つ覚えた言葉「ブーブー」と繰り返しトミカ滑らす息子
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迎え火の炎に映る祖母恋しすねてかくれし吾を庇いき
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ねこ母のあんよを抱いて おかお乗せ ちま猫 ねんねのしたく、かんりょー
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久々に道の真ん中転んだよ。交差点でも助けないんだね。
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明け方に かまちょで起こされ ねこを抱き いつもの体温 機嫌も上々(ホッ)
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大相撲ハラハラ勝負の凪の間の浴衣姿は意匠の涼し
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来世では一緒にいよう指切りし そしてふたりはそれぞれの道
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結石が 我を襲いて 苦しめり 盛夏の夜中 猫身を寄せり
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