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母は「デイ」 吾は洗濯 布団干し いい一日だ これまた癒し ※「デイ」=「デイサービス」
20
こんなにも 電波時計を 狂わせて お互い知らない 月曜の朝
17
靴底が 擦り減るほどに 働いて また四月から 気持ち新たに
34
クロッカス踏んづけぬよう玄関の脇道歩く毎年のこと
27
生まれ落つ憂しと云ひつつ泡沫の浮世に生まれ返る愚かさ
12
指さしてずどんと引き金引いたらば大雪山に夕焼けおちる
27
「危ない!」を三分ごとに叫ぶ母 僕が初心者マークといえども
32
咲き
初
(
そ
)
むる桜に
見惚
(
みと
)
る傍らに
儚
(
はかな
)
くも地に落つ紅椿
32
面会の十五分ほどちぐはぐな義姉の話題は帰宅に尽きる
28
桜の木山手通りに立っていて入学生を歓迎してる
14
密
(
ひそ
)
やかに降る春の雨 花開き浮き立つこころ鎮めるように
28
灯台のオレンジ色が雨にゆれ寂しさつのる夕暮れの浜
18
月夜野
(
つきよの
)
は今はなき町 ただ歌を詠むためにあれ文字も響きも
17
春だから
桜桜桜
(
はなはなはな
)
と 人は云う 気候
違
(
たが
)
えて 何を花とす
17
昨日まで蕾も今日は咲いていて眺める吾は歩みを止めて
13
間際まで宿題しない夏休み
爺
(
じじい
)
の今も変わっちゃいねえ
23
蕾たつ夜半の薄紅つまむ指 触れちゃいけないものと知りつつ
16
我が想い
三十一文字
(
みそひともじ
)
に詰め込みて 余る想いを何処に捨てよか
23
春の日にキャベツ畑のモンシロチョウひらひら舞いて卵産みつけ
15
朝六時澄んだ空気とコーヒーで始まる今日は心穏やか
15
ポロポロと 悲しい雨音 聞いた夜 カップボードに ココアを探す
17
菜の花は間近に見ればモンキチョウ花と虫とは親戚なのね
24
夜明け前 右の腰の上 ねこがのる 生命のぬくもり 生命の重さ
28
闇の中 ランタンひとつ
灯
(
とも
)
しおり 音の波間に 夜は深まり
19
のんびりと 過ごすとしょうか 春日和 往来ぶらり 寄る
ライブラリ
(
としょかん
)
15
春の雨 まだ咲き
初
(
そ
)
めし
桜花
(
さくらばな
)
散ることも無く しとど濡れつつ
20
雨の日は大根日和コトコトと雨色飴色じっくり待って
29
『ちゃいるど』てふ歯科医院にかかりし子のそのまた子の 旅立ちの春
14
枝ぶりの構図瞼に 老木は枯損木となりて久しき
19
貼り紙に「子の卒業」と書き まちの接骨院は 春の休診
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