期待せぬときに雨は降るものと 納得をしてはなは散りゆく
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ポラリスに生まれた君もこの星を見詰めて歌う永遠「とわ」の情熱
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曇天に見上ぐ桜で雨宿り奥の枝先ヒヨドリが来て
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陸橋を渡る列車の窓うつす川瀬つつみぬ蒼き夕暮れ
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谷風が雲海消して炎暑降る真昼夢見る池ノ谷[いけのたん]かな
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隙を見て羽を引き抜き消ゆなれど我を見下ろす雲が貴女だ
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買い置きの重複を見て我が脳を疑わずにはいられぬ、不安…
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日焼け止め  塗らんと外に  出てもうた  桜の花に 早く会いたくて 
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足るを知り 自然に合わせ 乗り切るか 学ぶことあり 昔日の知恵
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罪咎つみとがをしばし忘れし散り桜 何人なんぴとの上分け隔てなく
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軽快なミシン作業で過ごす午後おもいがけずに時を忘れて
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言の葉の行方見失う夕まぐれ 私はどこへ帰るのでしょう
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あの大統領が怒鳴るど株を買え頭を下げて手を握れ命に優劣をつけろ
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出会えずに闇夜の空を見上げては春の満月恥ずかしがりや
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ダメダメは僕も同じさ昔からあなたのうたはずっと憧れ
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週末は 花散らし雨 降ると言う 我見ぬうちに散ること無かれ
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群青のスーツに笑みを貼り付けた青年がゆく四月一日
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目に星と月照る首相のニュース見て寝チャイなそっと告げるララバイ
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もしキミが追って体験できるよな歌ができたらシェアな微笑み
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ジョーカーを引いてしまってトランプの引き際見えぬ切り札虚し
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帰路の宵 待受を閉づ漆黒のスマホ液晶に 映る月影
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ただいまと扉ひらくとおひなさま おかえりなさいと母のまなざし
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花のを振り散らすよな北風に コート無しの身固く縮まり
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昔日せきじつの 幾多の苦悩消えていく 我気遣う息子 母でよかった
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通院の日にテレワークは有難し ねこのおひるをやる人がいる
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春の陽に気持ちよさげな野の仏桃の花びらおでこに二つ
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漱石がかつて座った縁側にじっと佇み春風に酔う
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漬け丼を半分食って茶を入れる鮪の赤身白む窓際
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公園に江戸の足音聞こえそう ここは土佐藩下屋敷跡
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袖破れしジャンバーを畳んだのち春巻きを噛むなり四月
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