湿っぽいお通夜ムードは嫌だから呟きひとつ残してどろん
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秋の夜に震える僕の鳥肌をさすってくれた君の手のひら
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赤い丸 輪切りでづる 五稜星ごりょうせい  スターカットは 楽でいいかも
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目覚ましは木魚のビート壁隔てオマケでテストなんとかなるか
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山のにいさよふ雲もないままに 私の終わりを見届ける君
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制服の四人泣いてる道の端 あそこがきっと世界の真ん中
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雨模様重い空気に沈みゆく金木犀の香は濃くありて
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同じよに初シチューなうち多かろと十二月並みと冷え込んだ日に
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趨勢の末枯れ死にき世の浅茅刈る積車に安らかなれど
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忙しき監房 日の丸の旗の門居楯つればいづこ見張る目
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だいだいの小さき花から漂う そのかぐわしさに胸膨らませ
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秋空の 青と白とに 刺さりたる  常磐緑ときわみどりの 松葉鮮まつばあざやか 
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翌朝にお菓子の山を眺め笑む 私コーヒー君には紅茶を
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ことは 変わっていくのが 風情ふぜいなり  流行はやすたりは 専売特許せんばいとっきょ
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空中に ふわりと浮かび 揺れもせで 時とどめたる コスモスの花
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悲しくてやりきれなかったすべてのこと 全部きみには笑ってほしい
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椋鳥の大群賑やか大宴会 味をしめたか柿は食べごろ
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西にし拝み花散り果つるルドベキア 種摘むひとの背のかげの青
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が胸は 遠き潮騒 いだかれて 桜貝となり 眠り漂ふ
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見し蝶のゆふ月の黄に染まりしか 雨のきぬぎぬひとり寝ののき
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愛し合う 二人で一組 じゃなくても 私は私を 愛しているし
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かしぎ 東の空はすみれ色 一夜話も そろそろしまい ⑫
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テレヴィのなかの日の丸にほほゑめる首脳に光差す優生卵
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哀しきは 飛び立つ鳥の の音よ 暗き小部屋の窓に立つ我
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ぬばたまの 夜が朝連れ 去りしあと 龍が駆け抜け 東雲しののめと化す
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若き日に いさかそねみて 去りし人の  今何処にか 初秋はつあきの雲
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秋寒に 酒にこころを 馳せる帰路 あたたかな陽が 足を急がせる
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溜め息を遠慮もなしに吐いてみる どうせ今夜は仮装行列
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青春を共に歩んだ筈なのになぜ年老いぬ竹内まりや
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auは圏外 秘境の田舎道 通信という 手縄解かれ 
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