ぼくはただ HNはんどるねーむを さけぶだけ ホントの名前を 知らないからね
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生きるという この悪夢から 逃れたい この現実が 嘘であるなら
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気おくれて 咲いた桜に 心臓を つかまれている もう春ではない / やっと開花
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ばれている必死になって隠しても妻のメガネが「スマホ見せて」と
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初恋を昭和レトロな喫茶にて今も待ってる古希はしつこく
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特売日珈琲チケット二冊買ふ 知る人来ない安らぎの場所
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ツツジ咲く 幼きわれが通り過ぐ 花をくわえて通学路往く
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いよいよに古希となりたる今朝もまたヨガでスタートいつもと同じに
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仲良しの兄弟は風邪のキャッチボール 全てキャンセル今年の連休
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渓谷を白波立てて船の往く 谷は知るまい空の広さを
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君が言う 聞き取れなかった… 「今なんて?」 目と目で語らひ 解ったふりをする
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雨にぬれ 陽に透かされて ピカピカの 若葉をゆらす 風になりたい
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真夜中に乳液のフタ閉めながら思い浮かべる君の指先
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UNIQLOの鏡で見れば私でも何処かにいそうな誰かになって
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シンプルな言葉で組んだ万華鏡 歌の理想を心に留め
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君が不意に 思い出し笑いを した時の 察した理由は 正解なのか?
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剥がれない クスむベタつく 新品の 計量カップの 説明シール
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山駅舎 待ち合い隅の招き猫 左手上げて人来るを待つ
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若冲じゃくちゅうにわとりは夜ぬけ出してとなりのちょうついばんでいる
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折り鶴がカサリと落ちる音ひとつ引き戸の指を引き留める朝
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短歌うたを読み思い起こすは故郷の一家総出の田植えの五月
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手抜きでも「美味しい」と言ってくれるひと それで上がらぬ私の腕が
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後追いの一歳児連れてフラダンス ママの背中はゆりかごになり
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待ちわびて 影が染みつく 夕のころ かどから不意に 母はあらわれ/ 2 019.4
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あの時が 最後だったと思い出す 未来が見えて だきしめる今
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鼻奥はなおくの 腫れ物ひとつ 何ゆえに グズつく空には わかるまいて
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珈琲の湯気ゆらゆらと 夜に溶け 遠くに灯りのともる日を待つ
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旅路にて カクテル作り ほの暗く 語り尽くそう 今日の思い出
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思春期の 中学68年生 卒業試験に苦戦しており
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訳なんて知らなくていい いつかこの片道切符を正解にする
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