年の瀬に独り呟くありがとう心ある人言の葉優し
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もし蛇が輪廻をすべて呑み込めば不生不滅のむこうできみと
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一身に春野の風をまとわせて駆けゆく夢を抱く冬ごもり
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風邪引きも動き出したる月曜日のど潤せと寒の雨降る
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たれが歴史をくりかへすのか その文書の一ページ目は からはじまつてゐる 、
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人の顔? 猫の顔にも 見えてくる 寒さに耐える パンジーの花
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手の平で溶けて消えてく牡丹雪 生まれて直ぐに逝ったごと
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かなしき袖余そであま浮浪雲一はぐれぐもひとつ かれのこしたもいつまでか
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雪の木戸まだ起きぬ街微睡まどろみの中で燻らす煙草の寂しさ
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月命日 長き通い路耐えかねん 泣かせてくれるな待宵の君
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留まらぬおくと面影おもいつつ 君の口癖さえ忘らりょか
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滲みゆくロングコートの主はき 抱けど話せど片道切符
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ふじの色見えぬ澄空結露越し センチメンタルだけの残月
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助けう 人 助けても 裏切られ くやし涙す この世 悲しき
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茜空彫るは富士のみねの黒 じきに消えようあおに交じりて
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軒の下明けてくれるな松の内 友の年賀はたった四枚
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ひび割れのモルタル寂し公団前 人は変われど街も変われど
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モノクロの雑踏掻き分け上野口 デッキの雪さえ心ぬく
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実家から見上げた空が天国に一番近いと知った夕暮れ
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投げ渡す時計の針の指す向きににヴィエンナ・ワルツのあくどいパロディ
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なかなかに取れないのです服のシミ 会議の前につくと思わず 
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澄み切った空気が醸す冬銀河 あまねく星たち 幻想の夜
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ホームランなんて狙えぬ性分で 人生いつも送りバントよ
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五年もの月日があれから経ちました 先生、私まだ下の句下手かな
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人参と枝を残して雪だるま 「さよなら」も言わず空へと還る
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やる事が 終わらぬうちに また別の 優先順位が 割り込んで来る
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歌友うたともの 歌を通じて お互いの顔知らずとも 内面を知り
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春を待ち 葉も花もない 裸木はだかぎの 美しき枝振りに見惚みとれて
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云う人も 云われる人も「ありがとう」人に優しさ包む言の葉
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輪郭が ぼやけたままの 月ひとつ おぼろな夜に 窓埋める雪
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