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エアコンの温風ならずフィルターを開けてビックリ埃の山で
17
木の枝の何処に潜みし寒すずめ一斉飛び立ち空色変へし
48
明け方に 底冷えのして 目を覚ます 大寒らしく 咲く梅に雪
33
平日を 泳ぎきるため 休日に 息継ぎだけして また人の波へ
31
ジーパンの君しか知らぬ友達の震える喪服 薄い三日月
31
懐かしき亡母の甘露煮 金柑のたわわなる実は冬天に映ゆ
39
枯れ草の中で見つけた白い花スルーが上手
小さき
(
チサキ
)
はこべら
20
畑より
夫
(
つま
)
持ち帰る冬の菜を鍋に煮込みて
一日
(
ひとひ
)
に感謝す
52
会えなくて抽象的になってゆく 気持ちも声も思い出さえも。
11
麹から 甘酒作り 挑戦し 自然の甘さ 身体に優し
31
「好き」なんて口に出したら壊れちゃう曖昧で脆い細いつながり
8
刻み
給
(
た
)
へ 君よ
吾
(
あ
)
が身に 常世なる
不毀
(
ふき
)
の夜桜 散るをしらねば
22
我が赤のセーターと色が一緒と 赤のブーツを履ひて来し友
30
渡り鳥 国境越えて 羽ばたきて 世界平和を 託してみたし
32
雪だるま作れぬ世界すぐそこに 「対岸」溢れるCO2
15
息子から「面白いよ」と差し出さる本で温もる家族の時間
29
外に出ずる 気もなく窓に 添い見れば
碧空
(
あおぞら
)
すらも 雲重く見ゆ
28
雨光る日曜ぽろぽろぽろぽろとグレン・グールド聴きつつ木立を
9
止めどなく 垂れては冷ゆる 鼻の奥 息するたび 冬をのみこむ
22
さようなら手を振りその場過ぎ去ればぽつんと終わった速すぎだろう
21
王将の守りの駒が逃げ道を塞いで負ける それも人生
29
一年の あの日の朝も 晴れていた 何度も呼んだ
愛犬
(
あのこ
)
の名前
17
蝋梅の 黄色が映える 寒き日に 満開に咲き 心温もる
28
石畳
(
いしだたみ
)
の あの道のカフェが 恋しくて 窓際に座り あなたを探す
27
雪だるまの周りの足跡から聞ゆにぎやかな声楽しい時よ
29
目を見張る艶髪であれど床の上落ちてしまえばぞっとしかせず
20
風呂も無く小さきアパート冬の夜 父さん、母さん家建てたよ
21
きみだから一秒すらも愛おしい 春夏秋冬の恋 ああもう七時
9
青黛の空に煌めく冬星座二人歩きし夜道忘れじ
36
独
(
ひと
)
りだと 墓も建てれぬと 聞かされ 母の遺骨を
抱
(
いだ
)
き
戸惑
(
とまど
)
ふ
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