朝8時すれ違いざま目が合って 貴方からは夏の匂いがして
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振り向けば積み上げてきたはじめてが視点をすこし高くしている
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さえずりが怖いわたしは朝よりも静かな夜と癒着している
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鳥の鳴き声に癒しを感じてみたい 這いよる朝のせわしい調べ
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紫陽花は色とりどりに咲き誇り、深き思いで散らず枯れゆく
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譲ってはいけないラインを譲りつつ指関節がポキポキと鳴る
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蔓延はびこった 草と格闘 そののちに クワガタ顔だす 月夜の露天
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こんな世を一所懸命生きている見返りに月だけは明るい
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すいっちょんだけがわたしのそばに居る梅雨もくすぶる生温い夜
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どしゃ降りの 雨の朝にも 四十雀しじゅうから ピーツピーツと 鳴き続けおり
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わたしには見えないものを見通している先生のうすい微笑み
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蛍飛ぶ尻の光は何事か嗚呼亡き祖父の今わの言葉
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何ごとも続けることが肝心といきが続いたやつがのたまう
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何処どこからか届く虫の音ゆっくりと更け行く夏の夜のリズムよ
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どこを見ているか少年 きみの手に確か密かに這いよる戦禍
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今日だけは強く私を抱きしめて 包んでくれよ星降る夜に
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キッチンの南側は春雷の日に赤丸をされてカレンダーがこおっている
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「のきばって何?」って聞かれ分からない 親子笑ってささのはさらさ
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農園の紅いネットにぶら下がり小玉スイカの縞夏を告ぐ
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押し出したうすもも色のロキソニン薬の殻の軽きさみしさ
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待ちわびた息子に会うための旅支度会ってしまえば泡沫うたかたのごと
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「大丈夫、雲の上に星があるから」わたしの彦星がいいました/七夕
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うっかりと落としてしまったシュークリームみたいにとける夏の猫たち
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見たくないものを笑ってごまかした月だけがバカみてえに黄色
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突然の別れ相棒コンロとの二十年ふたとせ労い撫で拭きあげる
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夕立に追われて帰る労働の熱も疑問も対流してる
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大滝の鍾乳洞に潜り込み数億年の涼をいただく
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ひとつでも数多くあるほうがいい いざという時役立つツール/wrapラップ勉強中
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高尾駅ホームにぎやか遠足の子らがはしゃぎつ列つくりおり
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歩き方、姿勢、しぐさ、声、ノリの良さ → 三十代と思われていた!/アラ還感激
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