「学校前」小学生はバス停を早押しクイズで駆け降りてゆく
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百億の花粉を載せて春風は鼻腔の奥に受精を目指す
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強風に折れた大枝ぶら下がるそれでも生きる花を咲かせて
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やどかりにとって浜辺は限りない事故物件が並び立つ街
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咲く花も 美しいけど 風に舞う 花の姿は 薄紅の雪
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春霞華と同じ色の空美しいまま散りゆく桜
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春なのか?陽炎の立つ駅 独り 乗り遅れてた春色の汽車
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環八に舞い降りてきた天の河 僕も川面の光となりゆく
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お互いに通って過ぎた季節ときがある この季節へと捨ててく想い
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「久しぶり」その一言の裏側に僕が知らない 数多の別れ
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しゃべらない息子が居ればうっとうしい 居なきゃ淋しく部屋覗いたり
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目の前で起きし不条理よくあると 逃げる吾の意気地の無さよ
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雷にあんなに怯えた愛犬はひたすら眠る何にも動じず
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もちもちとしたやつ頬張りたいけど それがなんだか わからずぼんやり
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そのへんの言葉じゃサイズが合わなくて 裸の気持ちがくしゃみをひとつ
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朝一番テーブルの上にはバラの花 静かな善き日 古希を迎える
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「はい、これ」と寡黙な息子さりげなく手渡すピンクのカーネーション
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久々にフルート吹けば思い出す仲間と演奏あのステージを
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歌詠みで他人ひとの生き方垣間見る改めて知る短歌の世界
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ポケットの奥底にある重力の 行き着く先が誘蛾灯でも
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マスク取る日常戻り薄化粧 日除けの帽子は深めに被り
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一人では気づいてくれない会う人が セットなんだね私と犬は
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君の手の触り心地を忘れないうちに会いたい。今はそれだけ。
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世界中飛び回っている息子でも 出発の朝の変わらぬ寂しさ
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夫との会話は今朝はうわの空 心は旅する息子にありて
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朝一番ジジババが電話する前に本人から来た「五さいになったよ!」
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気が付けば使い始めた有り難く 親のためにと付けた手すりを
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キモオタで ごめんね常に この気持ち なんか毎日 まぶた重いし…
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今っぽく? 曖昧な指示 するモニター 欠けてくドットは 灰白チェッカー
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あの時が 最後だったと思い出す 未来が見えて だきしめる今
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