いいことも 悪いことさえ 忘れられ 反省もなし 前頭葉ロス
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何食わぬ 顔をしてまで 働けば 恥ずかしいやら 情けないやら
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図太いぞ 雑草のよう 醜くて 生存競争 勝ち残るため
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理想とは 額に飾って 拝むもの それがわからず 苦労が絶えず
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「戦争」と「武力紛争」のあいだには「宣戦布告」の有無のみならむ
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見納めに愛を押し売りしたいから明日は屹度キスを頂戴
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仏壇に選手名鑑供えると春が来たなと毎年思う
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知らない事が幸せだったねと片隅の思い出と並べて
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ひねる手で 打ち出す銀の 玉まるで ビニール傘を 伝う雨粒
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君を待つ駅でおぼする4五歩いつかの戦火で暖を取る冬
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立ち待ちに赤月過ぎて春朧 ひとときよりも いつも見ててね
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夜更けて車椅子より手を伸ばし 彼岸のつまの裾に触れけり            
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鬱々と 沈み込む様に 俯すと 重さ受け止め 身を包む布団
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間違えて踏んだ石ころ それすらも星座の一部にしてみせるから
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死んでやると呟き開ける冷蔵庫、ミルクは三日で飲み切らなきゃな
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ゆきどけに水面はあり冬舗道ひかりを受けていずこにも空
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ゆび先の 当たるつよさは 不安定 だけど気持ちは ショパンかリスト
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みみうしろ やわらか猫毛 もふもふし 思い出すのは 子猫の時代
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キラキラ号、と名前のついたバスだからいつまでも見送る池袋
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どっぷりと水平線を焦がしては「また明日ね」と夕暮れなずむ
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雨上がりの腕に小蜘蛛をまとわせてすこしだけ高い空を見ていた
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こんなにもこんなにもこんなにもなのにジンジャーエールはいつもの味で
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午前四時、ひとり背広のなりをして 遊具と戯れ雨粒浴びる 
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梅雨明けの空に虹色ドロップス ハッカの飴は君にあげるね
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生きる糧得るために 爪割り乍ら床を引き掻く紅い指先
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煙草なぞやめてしまえと恋人に口づけのたびマルボロの味
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殴るのも殴られるのも見てるのもいずれにしてもおしゃれなメガネ
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保健室やさしく包帯巻くひとが心の傷も癒してくれた
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ちん黙の コドクを埋める マンゲキョウ こっちへおいでと 誘い満ちる
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高機能紫外線加熱調理器具 ターンテーブルの上にいます
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