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酒を飲み 杯を汚して 糧を得る 君の笑顔だけが頼り
10
来ぬ人を 長く待ちつつ
寝息
(
ねいけ
)
はく 富士のこずえに 白が消えつつ
11
青き空 柔らかく浮く 白き雲 秘めた
霹靂
(
へきれき
)
晴れを
霞
(
かす
)
ませ
13
日に三度、犬を吸わねば生きられぬ さふいふ身体にいつしか成った /犬好き
24
ジーンズと トレーナーを 着て眠る やっと感じる 君のぬくもり
9
寒い部屋 外から雪が つもる音 また一人かも まだ続くかも
12
ボクを噛む 黒く醜い カラスさえ 誰かの孫の
愛
(
う
)
いシマエナガ
11
ボクの住む
山
(
いえ
)
をけずって かまわない キミの子の肉 ボクもけずるね
7
ナチスから逃れ「命のビザ」持ちて日本上陸敦賀港なり
29
一筋の祈りみたいな名前やね「のぞみ」私は東京へ発つ
21
お金では私の傷は治らないこのトラウマも脳障害も
29
怨み節直球投げても良いのなら数多飛び出す堪忍袋
30
その努力復興なんて言葉ではあらわせるまい三十余年
23
忘れまいテレビの中の惨状にただふるえてたあの日の朝を
23
母さんも昔は子どもだったからうざいと思う気持ちもわかる
19
親なんて自分を棚に上げないとできないものとつくづく思う
23
このドリア
不味
(
まず
)
かったっけと 僕が言い クスッと笑う 君は
陽炎
(
かげろう
)
7
ゆく道に 小石一つも 落とさぬと 北風さえも 息をひそめる
8
石なくし 命を絶った あの彼は 金の卵を 生む鳥だった
6
石なくし 肩を落とした 君の船 ご覧、船内 光る宝石
6
首を取り 宝石を得た 武将さえ 先を思えば 盛者必衰
8
静寂
(
せいじゃく
)
の
水面
(
みなも
)
で割れた 氷さえ 花開かせる
糧
(
かて
)
となりけり
8
挨拶は 大事と言うが それよりも もっと大事な ひと言がある
8
千切れゆく毛糸の端のそれぞれを私みたいな夫婦と思う
29
混む
屯所
(
とんしょ
)
同志達の 血の匂い
漂
(
ただよ
)
う
最中
(
さなか
)
己はもらす
8
歌一首 女の歌と 怒る君 わが身は我の 君のものなり
8
春節を 前に渋滞 するダンプ 除雪の雪を 山盛りに積み
40
次々とコロナインフル花粉症マスクの下で皺を重ねる
23
「今や癌は二人に一人」その一人自分だなんて思いもせずに
25
川べりを人が行くたび鴨が鳴く「気をつけろ、警戒せよ」と鴨が鳴く
18
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