青春のテトラポットが無い海辺打ち上げられたハングルの文字
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風は止み空から舞い散る初雪を君に知らせる冬の愉しみ
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猫がいる?そんな感じに温かい手編みニットで包む湯たんぽ
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切なくて眠れぬ夜は思い出を揺りかごにして少しまどろむ
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別れ際離れたくない本心に重石乗せて好きと言わない
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いつだってスマホつつけばあなたへの履歴の中に爪あとはつく
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投稿をしまくるスマホ音痴だとボツだっていい分からなかった
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持ち帰るたった一つの収穫のキャベツ高値に夫ほくそ笑む
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戸の外に飾らぬお宅増えておりたまに見かける紙の門松
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やる前の徹底的にしらを切る古希は若さを忘れ人生
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夕焼けの冴えわたる空赤いほど切なさ募り家路を急ぐ
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気が緩む思い描いたシナリオに進み彼女もできたんだ古希
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もっと良い場所は何処ぞや寒の入りいつもの場所にいつもの猫居ず
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靴型の雪が車内に落ちていて誰が乗ったの始発のバスで
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研ぎ澄ます刃の上を歩くよう。息子よそれは出来ぬ仕事だ
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さよならを告げた訳では無いけれど逢いにゆくにも理由すら無い
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平安の姫のやうなる振り袖の成人の姫スマホ見ており
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ドキドキはあの娘のせいと勘違い春よ寒さのせいの動悸よ
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来し方の出逢い全てが星となり瞬いている真冬の銀河
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新しく作る時間に逃げたいの介護疲れへ新聞に載る
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失敗を恐れず熱くなっている恋の予感は考え甘い
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故郷の冬は寒くて冷たくて夜は暗くて星が綺麗で
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家の中いたるところに時計有りせかす用など有りはせぬのに
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冬寒の庭に隠れて一輪の椿の赤き思いこぼれる 
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人知れず春の種蒔く人のよに雨はそぼ降る日の出の前に
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星冴えて 雪のあかりが ほの照らす 遠ざけてきた さきぬくもり
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手強てごわくて金串かなぐしに聞くさつま芋蒸して確かめ蒸しては確かめ
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成長や発達に良い効果ある大人のビール最初が美味い
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下を向く吾を諭すはカレンダーの猫の目まるく明日を見ている
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結晶を 結べないまま 降り積もる ゆるかった冬 豆をほお張る
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