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朝8時すれ違いざま目が合って 貴方からは夏の匂いがして
18
振り向けば積み上げてきたはじめてが視点をすこし高くしている
12
さえずりが怖いわたしは朝よりも静かな夜と癒着している
9
鳥の鳴き声に癒しを感じてみたい 這いよる朝のせわしい調べ
7
紫陽花は色とりどりに咲き誇り、深き思いで散らず枯れゆく
19
譲ってはいけないラインを譲りつつ指関節がポキポキと鳴る
9
蔓延
(
はびこ
)
った 草と格闘 その
後
(
のち
)
に クワガタ顔だす 月夜の露天
47
こんな世を一所懸命生きている見返りに月だけは明るい
15
すいっちょんだけがわたしのそばに居る梅雨もくすぶる生温い夜
13
どしゃ降りの 雨の朝にも
四十雀
(
しじゅうから
)
ピーツピーツと 鳴き続けおり
45
わたしには見えないものを見通している先生のうすい微笑み
11
蛍飛ぶ尻の光は何事か嗚呼亡き祖父の今わの言葉
14
何ごとも続けることが肝心といきが続いたやつがのたまう
12
何処
(
どこ
)
からか届く虫の音ゆっくりと更け行く夏の夜のリズムよ
51
どこを見ているか少年 きみの手に確か密かに這いよる戦禍
11
今日だけは強く私を抱きしめて 包んでくれよ星降る夜に
17
キッチンの南側は春雷の日に赤丸をされてカレンダーがこおっている
6
「のきばって何?」って聞かれ分からない 親子笑ってささのはさらさ
37
農園の紅いネットにぶら下がり小玉スイカの縞夏を告ぐ
43
押し出したうすもも色のロキソニン薬の殻の軽きさみしさ
27
待ちわびた
息子
(
こ
)
に会うための旅支度会ってしまえば
泡沫
(
うたかた
)
のごと
29
「大丈夫、雲の上に星があるから」わたしの彦星がいいました/七夕
26
うっかりと落としてしまったシュークリームみたいにとける夏の猫たち
44
見たくないものを笑ってごまかした月だけがバカみてえに黄色
15
突然の別れ相棒コンロとの
二十年
(
ふたとせ
)
労い撫で拭きあげる
26
夕立に追われて帰る労働の熱も疑問も対流してる
38
大滝の鍾乳洞に潜り込み数億年の涼をいただく
31
ひとつでも数多くあるほうがいい いざという時役立つツール/
wrap
(
ラップ
)
勉強中
25
高尾駅ホームにぎやか遠足の子らがはしゃぎつ列つくりおり
30
歩き方、姿勢、しぐさ、声、ノリの良さ → 三十代と思われていた!/アラ還感激
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