お彼岸に我が家お気に入りの和菓子屋の牡丹餅食べてこころ落ち着く
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見附から歩き始めて見附まで汗ばむ陽気東海道の宿
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三十九年二十四時間働いて安いジョギングシューズ買う
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春風に乗って漂う風船よどこへ行くのかどこまでも行け
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菩提寺の桜今年も咲き初むる巡る季節と流るる時と
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どんな日も君に会えば晴れ渡る 気まぐれ桜が濡れても散っても
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物価高羽根がはえるというけれどバーコードには何がはえてる
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ケアするこころをもってむきあえばおのずと道は拓かれてゆく
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新宿に出かけた帰りはこれにのるロマンスカーホームウェイ
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風呂場から聞こえる口笛鼻歌が 寡黙な息子も陽気な今宵
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雨の日もレインコートで歩いたね ひたすら眠る老犬愛し
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やっぱりねアナログがいい アルバムを開けばそこに家族の笑顔
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あるじなき義姉あねの住み家に残された商い名残りのレジ袋積む
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「いつかまた」その『いつか』っていつ来るの?これが人生最後の別れ?
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さみしさをチャペル・ローンで埋め立てる涙でマスカラ落としたくない
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親友も先生も縁なくなって別れの季節の春が憎すぎる
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始業式明日とか信じられないし出会いに期待できないし泣く
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ポチポチと書籍を買いて積んでおく年度はじめの学びの意欲
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人魚姫 私が見ていた海の底 泡に消えてもそこには残る
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お別れの苦痛に見合う…かもしれない出会いがきたけど割り切れない春
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考えは生活に宿りうごくもの早寝早起きで私も変わる
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いなくなり「永遠とわ」だと思ってたことを知る別れってのは案外残酷
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別れなど知らぬと気持ちで桜咲く美しいけど恨めしき春
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「死」のほうが別れがつらいのわかってるでももう会わないなら死とおなじじゃん
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私はもう君とは二度と会えなくて君のアカウントは無期限停止
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せんせいに楽しく数学を教わったあの感情でこれからも生きる
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木瓜ぼけの花 紅差べにさし花嫁 おちょぼ口 門出の春に 芝桜の路
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後ろから狙う賢さトンビかな 花見の弁当一瞬で消え
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泣くそらが 淋しきかなで 耳残る 満月隠す 寂寞せきばくの夜
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生きるうちほんのわずかな幸せをちびちび舐めてまた生き延びて
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