諦めた途端にチャンス来たらしい体験談をお守りにする
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きみだから一秒すらも愛おしい 春夏秋冬の恋 ああもう七時
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事故により 動かぬ電車 おとなしく クッキー食べて 祈るのみかな
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真冬日に降る粉雪の冷たさは誰もが知りて人影もなく
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仕事場の 窓から聴こえる 清志郎 あわせて鼻歌 うたう休憩
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学級の 隣の席の 子も知らぬ 我の一面 Utakataここに隠せり
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君宛てのルーズリーフの書き置きの余白に託す語りえぬもの
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雪中花(水仙) ほころぶ睦月 流れゆく 春まだ遠き 季節と心
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諦めと度胸が身につく四十前しじゅうまえビビり散らかす明日も見えるが
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重ねても 吐き出す穴があったとて 愛してくれぬ ただの女形にんぎょう
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ウェールズ王子Prince of Walesなる名の紅茶淹れ今日を始める勇気を少し
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テーマパーク 「つまんないね」と 言う君の 満足そうな 顔を見る帰路
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戦争のできる国にはしたくない婆の繰り言願うは平和
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親ほどの老人たちの散歩道「よいお天気で」と交わす寂しさ
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金色の銀河が爛爛子猫の目 はじめましての小雪がほろろ
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地吹雪の車内でかける音楽は敢えての夏曲脳をバグらせ
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「死」より先、貴方の名前先に出る「死にたい」なんて打てなくなった
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数人で 会話するとき 全員に 等しく目合わす そんな人、好き
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受験生 手が痛くなり思い出す 帰ってきましたお久しぶりです
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恋煩い泣き叫ぶより歌で鳴く仄かな愛が消え入った夜
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君の名で常に頭はギチギチと試験中は消しゴムの中へ
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O脚とむくみ解消一分のおしり筋トレまだ若いから
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氷点下6度の夜を越えた朝 カップを取った指から解けそう
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サクサクのパイを君と分かち合う今年はじめのガレット・デ・ロワ
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梅の枝北風小僧が揺らし去り 紅の姫君 身を震わせて
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寒風に乗せて届けるこの想い 愛しい君へHappy Birthday
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心地良く 寒い空気と 温かい 吐く息眺め けふは良きかな
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前に海 背に山控え 串本の 昼はとんびに 夜は鹿の音
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食べ切れぬ ぽんかん貰い 有り難く  次に何をか じいさまの為
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一目惚れ素直になれない浮かれ猫 距離置いている好かれるために
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