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霜月の 買い物行くに 足寒し サンダル替えて スニーカー履く
1
コーヒーのお湯沸かしてる間 早く出しすぎたアイスをながめる
5
寒き夜 自ずと作る 熱物か 昨日豚汁 今日湯豆腐
4
梅雨の末街の向こうに光がさす 多分あそこに夏がある
5
寒月見 二刻始まる
月食
(
つきは
)
みに 外套着込み 夜空見上げる
3
豪腕が 召される
訃報
(
しらせ
)
耳に
入
(
い
)
り 不屈の男
焔
(
ほむら
)
に消ゆる
4
古団地 人皆去りて明かりなし 解体近し 寒風の中
3
四十代 またひとつ増え 歳をとり いつか来るらむ 老人の日々
2
蹴球で 金星なるが 時の運 されど日独 よく戦えり
1
コロナ禍よ早く過ぎろとAmazonが届くたびマスク探すこの手間
6
座布団のいつから上
によんしい
(
4C
)
のリフィル歯欠けのマルチな不幸
1
バナナならプロセス違えウォシュレット皮から逃げてああ水の中
2
不自然なもりもり写真ゲップ出てしゃーと一声威嚇してみる
3
諦めて捨ててしまえば気が楽になるばかりではない逃亡者
3
加減速装置忙しそれぞれの部屋の時計の
指示
(
針
)
従えば
1
災厄の起きるときには居合わせてなにかせざるをえないバグある
4
たぶん居てほしいのだろと見えたのでいてみて功徳積むことにする
2
よし尻尾ひっこぬいたら一日の始まりだよと携帯おこす
3
お嬢ちゃんこりゃおしゃかだよって言われ眉八の字にして嬢ちゃんは
3
雀蜂は怖い雀の顔も怖いすずめはさほど怖くない
2
トイレットペーパーのベロ揺らすカーボンヒーターの上昇気流
1
締切の躙りて寄れば賽の目の殘骸置ゐて冬の月影
3
くの字なる擬體まなこの見る色の白きひかりと燃やせし障り
1
災いにここを先途と騷ぎ立て轉じて福を招き込む才
3
窓際で傾ぎ凭れる円筒の転けぬ際なる技の絶妙
2
指穴の歪んだ楕円右左顔に見えなくなくもない虚
1
せめてここあったかいだけ救われて窓開け見れば依然吹雪野
2
お嬢ちゃんその大丈夫どっちなの、くてもいい、だめ、絶対来るな
1
こんがらがった配線をたどってみれば知らずにいても済んだこと
2
即物はいろんなことを思い出す掘って磨いて見ようと思う
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