オアシスの活断層の深くへと沁みていくような湿潤療法あなたのみず
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いまここで眠れば走馬灯はそう 愛か呪いか恋多分恋。
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暗がりに 見つめる一点 ナツメ灯 私は何を してたんだっけ
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猛暑から蝕まれつつ起床するふとした仕草で足がつります
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一匹のイワシとなって終電の漁火いさりびめいた明かりに向かう
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条約に隔てられてもなほ海は絶へず微分可能な球面
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この歳で記憶の中の恋愛は全てきれいに磨かれている
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熱狂の舞台で不意に音が止み 今日も貴女の幻を見た
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心臓を掻きむしりたい悔しさも灰になったら誰も知らない
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夢の中みたいな画質のこの空で 僕はだんだん夢に近づく
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白桃とプラムの香り 線香と夕立あとの路上の香り
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うなじから汗が這い出す暑さにも身動きせず聴く般若心経
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まだ眠いだろうけどさ、ほら起きて おはよう さあ 遠くまで行こう
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進駐軍讃歌を唄ふ教師、アルファベットを暗唱せる「自由」教室
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玉音、もはや手後れなる日本に響き――、無条件降伏の八十年 後
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課題終え 突っ伏し肌をひっつける 机がひやくて 気持ち良いのだ
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静寂の エスカレーター 踏み出して 動かす今日の 私は主役♪
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精霊は流れて空の雲の舟 彼岸へ帰る蝉のなく朝
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カップルが 2人並んで 歩く間を 突っ切るあたし ハハハ…虚しい
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偶然てあるものだねえばったりと猫の銀次と夢の再会
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エアコンに役目奪われ風鈴はうなだれ見入る涼し朝顔
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一玉のすいかもぺろりと食べれそう種を一気に除ける切り方
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豪雨来る予報外れぬ昨今に君の住まいの低さ気になる
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ジュディマリを大人になったら聴いてほしいそばかすのこと気にしないでよ
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ミンミンとカナカナ蝉の合唱が消される街路みちに酷暑の哄笑
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楽しみは高額な物に限られずスイカに塩を振ることに似る
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ドン!と咲く花火が 僕には弾け飛び 光る血肉に 見えたあの夜
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炎天に夏草を刈る益荒男よ機械と蝉が競う雄叫び
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縋りつく愛に未来があるのならルーブルのように綺麗に飾って
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長月の朝の道にも業火待つ狸の背中焼かれるやふな
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