素麺そうめん蜜柑みかん入れにし幼少期 今は薬味と天麩羅の日々
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夜が明ける 空の黎明 紫に 蓮咲く頃 はや目を覚ます
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梅雨明けの祖母身罷みまか りて早や十年 祭壇に置く祖母の好物
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夏夕べ後輩飲み干すレモンサワー 我が頼むはレモン酎ハイ
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国家乃至約半径三メートルほどの幸福のため今見捨てられたる定型外郵便、または貨車
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真偽こそ問はずも汝等生活報告へと告ぐ諸氏は国家総動員法迄つづく生茹の鶏卵、糵
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青東風あおごちと 従兄の苦言 耳刺さり 我省みる 多し半生
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西日差す 新大阪のホームにて 長き別れの 予感抱きて 
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星海夜 天を仰ぎて 我を見る 輝かざりし おのせい恥ず
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西日差す 甲子園たたかい終えた球児たち 家路につかん 新神戸駅
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Uターン 新幹線で帰京して 家路に引きずる キャスター鞄
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盆のつい 商店街もまだ閉まり されど明日から 始まる仕事
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盛夏雨 送り盆して 降る雨に また来年と 偲び空見る
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盆明けの 就業復帰その初め 残業あると 異常を悟り
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Uターン 明けた勤めで 不調あり 疲れとれざる 我が身衰え
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日焼け見て 少女は不良ギャルか 泳ぎでか 旅疲れなき 若さ羨む
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夏夕べ 駅の冷そばすすりつつ 涼を摂りたい 添え山葵わさびかな
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いよいよか 家の家計が危機迎え 我も覚悟す 休日勤務
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二十日目はつかめと 今年の葉月 早や下旬 できる童は 今予習をす
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下葉月しもはづき 浴衣の女子が濃く見えて 残り少なき夏を感ずる
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白馬駆る されど伸びざる着外に 如何いたした 札幌記念
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夜風吹き 涼虫鳴きし叢の 八月終い 肌身に感ず
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処暑明けて 空はぐずつき風変わる 今年は来るのか 本来の秋
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新学期 残暑は未だ残りけり プール納めは 秋分に願う
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鬱陶し 週間天気はすべて雨 葉月終わりの 秋霖しゅうりんはじめ 
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今日までが 夏泳ぎかな葉月末 来年こそは 佳き人と行く
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厚き雲 降るかわからぬ秋霖しゅうりんに 洗濯するも 干すのがかた
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夏晦日なつみそか いよいよ終わる 夏の日に 惜別込めて 達郎を聞く
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ゴルバチョフ旅立つ年に 国揺れる 後進の二国くに 秋でも暴れ
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夜風吹く長月の夜 歩けれど 涼しさゆえに 体調惑う
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