受験生 手が痛くなり思い出す 帰ってきましたお久しぶりです
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恋煩い泣き叫ぶより歌で鳴く仄かな愛が消え入った夜
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君の名で常に頭はギチギチと試験中は消しゴムの中へ
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あと一日で一月終わる朝 ふと思う こうして過去が出来ていくこと
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O脚とむくみ解消一分のおしり筋トレまだ若いから
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氷点下6度の夜を越えた朝 カップを取った指から解けそう
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サクサクのパイを君と分かち合う今年はじめのガレット・デ・ロワ
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梅の枝北風小僧が揺らし去り 紅の姫君 身を震わせて
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通勤路 朝陽に道が照らされて 鏡のようで 怖すぎまして
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毎日が出会いの仕事 友がとどけてくれる今 そして知る『今』
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寒風に乗せて届けるこの想い 愛しい君へHappy Birthday
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風避けに あなたのうしろ 歩いてく 52年分の ありがとうを呟いて
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にゃあと鳴き たまに現れ すっと消え  気ままに見えて 思慮深き君
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ソリをした斜面は枯れ草見えていてベージュと白でお菓子のようで
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オレンジに熟すクチナシゆらゆらと枝葉の揺れる風冷えの午後
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一目惚れ素直になれない浮かれ猫 距離置いている好かれるために
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本読みの君に愛した受験生 本読みすぎよ! 司書危ぶむ
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あなただけ! のつもりだったチョコレート その頃あなたはあのこに笑う
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老い花の恋はまことに見苦しい年老いた今恋も抱かぬ
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恋よりも生活苦やら介護やら若さは強いと老いみておもう
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帰りたい施設の義姉あねのこころ旅 まぼろしの地に毎日帰る
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赤子皆生まれる日時ときを選ぶのかならば選ぶは生きるそのもの
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通学の自転車の群れ見送ってはるか昔を思い出す朝
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留守電の長々しゃべる候補者に入れませんよとつぶやいてみる
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曇天と 墨汁なぞる アスファルト 雪衣着て 緑待ちわぶ
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ごま団子甘く噛みしめ向かい見る 未来の僕を診るクリニック/団子屋の向かいは糖尿病クリニック
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節水のせせらぎ春の雨まちの人のいとなみおもひやらるる
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食事中テレビ消された幼き日 ウルトラマンの登場前に
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過去形も三人称もいらないわ あなたがここにいてくれるから
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コーヒーの吸い込む湯気の微粒子も君と過ごせばこその愛しさ
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