長女猫あのことの想ひ出 胸に迫り来る けど歯を食いしばっちゃダメだよ
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乾涸ひからびた欠片あつめて泡立てる ネットに入れたい希望と愛も
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将来の夢はあなたともう一度 散歩すること 可愛い犬へ
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昼日中とどむ三十八度線朝な夕なに虫は鳴ひても
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そのつぎに 顔を洗って 化粧水肌水を バシャバシャとする 水遊びかな
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何もない砂漠みたいな所にも キレイな花は咲いたりするよね
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夜が明けてあなたの言葉読み取れば 声となりゆき胸は高鳴る
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いい色に焼き上がりましたね新学期笑顔と思い出トッピングして
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紅と白 地に脱ぎ捨てる百日紅 サマードレスも衣替えかな
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君と僕 朝から始まるストーリー パンでもくわえて出勤しますか
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Tシャツを裏返しに干す青空に棚引く雲の汚れなき白さよ
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慣性が 俺の心を 置いてゆき からの体を 動かしてゆく
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スヌーズにスライドをする僕の指 僕は悪くない世界が悪い
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撃つ人も撃たれる熊もどちらも哀しい けれど外野は騒ぐな
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夏だから鍛えて出した腹斜筋 秋になっても一緒にいてね
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生きている 小さな光を探してる 手にとり温められるくらいの
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はからずは炎夏に雨のよるべなく線引きならぬそらを過ぎゆく
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爛漫の桜の如くほころんだ君に心のシャッターを切る
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冷たい飲み水の中を泳ぐ 白山プールは爽快絶無
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飼い主にとても似ているキミだからドッグランでは引っ込み思案
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早稲の穂の実は健やかにふくらみて 暑風あつかぜのなか初の刈り取り(加賀)
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ゆっくりとねじれるように夕顔はひらき今宵の時間を戻す
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朝ごはん作って食べて後片付け水を飲んだらUtakata補給
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あぶらぜみ地に還らんか横たわる 蝶傍らに舞いのひとひら
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暑い夏 熱いしゃぶしゃぶ食べまくる エアコン冷えに芯から効くぅ〜♪/しゃぶ葉
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道端にネギが一本落ちている捨てておくのか拾っておくか
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疲れては液体になる週末に流れ流れていずれは海へ
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いつになりゃひげをそらずにぼうぼうのかおでへいきでそとをあるける
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研鑽と知識は三日月 語尾は雲 楽しく言葉で遊ぶしかなし
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三日月は欠けていますし 雲などは掴めもしません 遊んでるだけで
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