年末に車車車車車車車車車車車車車車という字を脳内に書き尽くす
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汗かいて 泣いて笑った ひととせが 静かに閉じる 令和七年 
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期待値が上り過ぎたかプロ仕様 我が家の汚れプロ負かしたり
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臆するな誰もが他人に興味無し だから背筋を伸ばし歩けよ
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ケセラセラ なるようになる 何事も 普段通りに 過ごす年の瀬
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天気雨 不気味なまでに 空は晴れ 光の粒が 斜めに落ちて
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てかてかのローファーで漕ぐ自転車をわたしは難破船
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幾人の旅立ちの日を立ち合いて去年の夏のぬける青空
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大またを 開いて今年を のぞき込む 一年の兆し 大吉と見えたり
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苦にいたみ 嘆きの雨はやまずとも ただきみの背に は傘を
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聴きながら歌えてたはずのHANAとミセスいざカラオケは悲しき玉砕
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初仕事 終えてようやく お雑煮を 味わう時間 有難き夜
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あらたまの年の初めの星空の兄はどの星 去年こぞに召されて
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枝葉なし刈り込み過ぎたミニ盆栽 春の楽しみまたひとつ増え
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このところ 学生時代の 友らとの  距離の取り方 わからずにいる
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新年は迎えねば来ない さながら2025第二シーズン
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空見上げ 馬の目遠くを 思うごと 青き泉を しんたたえり
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道端に雪だるまふたつ 勘違いしてもいいの? 君が来たって
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壊したい明け方四時に鳴き出した鶏どものスヌーズ機能
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初雪に錯覚ごとき起こりつつ木々に花々咲かせおるなり
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新年を 寿ことほぐように 白鷺しらさぎが 朝陽を受けて 川べりに立つ
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神様がどこかにおりて松の内 星の光も一際清く
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微睡みの布団の中で背伸びする窓をあければもう月曜日
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御佛みほとけと 笑いあう夢 この年は 何があっても 乗り越えられる
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少しずつ 梅の蕾が 膨らんで 指折り数え 咲く時を待つ
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二つ三つ心配事が吹きだまる 風に任せよ 亡父なら言うだろ
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珈琲とトーストの香の日常が厨に戻り睦月寿ぐ
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日常が戻りし今朝は味噌汁と漬物並ぶいつもの食卓
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あと五分 まどろむ時間 恋しくて 夢とうつつを 行き来する朝
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お月さま受験の子らを見守ってカゼひかぬよに雪降らぬよに
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