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ぼくはただ
HN
(
はんどるねーむ
)
を さけぶだけ ホントの名前を 知らないからね
7
生きるという この悪夢から 逃れたい この現実が 嘘であるなら
11
気おくれて 咲いた桜に 心臓を つかまれている もう春ではない
/
やっと開花
26
ばれている必死になって隠しても妻のメガネが「スマホ見せて」と
6
初恋を昭和レトロな喫茶にて今も待ってる古希はしつこく
7
特売日珈琲チケット二冊買ふ 知る人来ない安らぎの場所
34
ツツジ咲く 幼き
吾
(
われ
)
が通り過ぐ 花を
咥
(
くわ
)
えて通学路往く
33
いよいよに古希となりたる今朝もまたヨガでスタートいつもと同じに
18
仲良しの兄弟は風邪のキャッチボール 全てキャンセル今年の連休
13
渓谷を白波立てて船の往く 谷は知るまい空の広さを
29
君が言う 聞き取れなかった… 「今なんて?」 目と目で語らひ 解ったふりをする
14
雨にぬれ 陽に透かされて ピカピカの 若葉をゆらす 風になりたい
27
真夜中に乳液のフタ閉めながら思い浮かべる君の指先
17
U
N
I
Q
L
O
の鏡で見れば私でも何処かにいそうな誰かになって
48
シンプルな言葉で組んだ万華鏡 歌の理想を心に留め
39
君が不意に 思い出し笑いを した時の 察した理由は 正解なのか?
11
剥がれない クスむベタつく 新品の 計量カップの 説明シール
29
山駅舎 待ち合い隅の招き猫 左手上げて人来るを待つ
27
若冲
(
じゃくちゅう
)
の
鶏
(
にわとり
)
は夜ぬけ出してとなりの
蝶
(
ちょう
)
を
啄
(
ついば
)
んでいる
17
折り鶴がカサリと落ちる音ひとつ引き戸の指を引き留める朝
18
短歌
(
うた
)
を読み思い起こすは故郷の一家総出の田植えの五月
18
手抜きでも「美味しい」と言ってくれる
夫
(
ひと
)
それで上がらぬ私の腕が
18
後追いの一歳児連れてフラダンス ママの背中はゆりかごになり
15
待ちわびて 影が染みつく 夕のころ かどから不意に 母はあらわれ
/
2 019.4
22
あの時が 最後だったと思い出す 未来が見えて だきしめる今
25
鼻奥
(
はなおく
)
の 腫れ物ひとつ 何ゆえに グズつく空には わかるまいて
20
珈琲の湯気ゆらゆらと 夜に溶け 遠くに灯りのともる日を待つ
31
旅路にて カクテル作り ほの暗く 語り尽くそう 今日の思い出
10
思春期の 中学
68
年生 卒業試験に苦戦しており
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訳なんて知らなくていい いつかこの片道切符を正解にする
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