冬用の羽毛夏日の陽へ干せば夜に溜め込んだ夢が膨らみ
26
卯月とて夏日に嘆く心辺も夕へ突く音の寺鐘に消ゆ
30
汽車を待つ あなたの肩に 舞ひ降りし 花びらに願ふ 無事の帰りを
17
久々に つくったリース もろそうな ドライフラワーに 小技仕掛けた 
11
どこかにて 袂を分かつ 風なれど またいつの日か ひとつの世界
23
なんかこう わからんもの 背負しょわされて 踏ん張ってきた 長子事情
18
工事場の重機の下に微睡まどろむ猫 ぐっすりおやすみ 今日は日曜
21
トランプの事を頭に掠めつつそれでも暖房こころおきなく
29
点滴の 肘窩(ちゅうか) をさぐる 看護師の 手の温もりに 目を閉じにけり
17
日だまりに 如来の如く 目を閉じて 猫の居眠る 斑鳩の里
22
死を思う人よ生き死に自由なれど私はあなたの居る世界を望む
13
などてかは春の夜風にふりにふる花と過ぎにし月日追ふわれ
11
紺色の代車を借りた駐車場忘れて赤い愛車探せず
21
手に触れてカチャッと嵌るカラクリで筆を持つ手は歌を綴って
20
映画では 主人公より 生き延びた アグラオネマが 三日で枯れた
7
ヒーローの バッドエンドを 変えたくて いくら叫べど なぜそこで撃つ?
6
草刈りてひとりの庭に佇めば 羽根欠けてなお空を見る蝶
24
為政者の 右手に触れし 審判の日 機械にも宿る 心はいずこ
6
凧あげよガザでアフガンで遠州で子よ無事にあれ空高く高く
11
春光を浴びつ 商人らは憩ひ パックのジュース片手に談笑
24
先達に 学ぶ事あり 吾が世代 言うは易しく 行う難し
20
胸骨に風を受け止め七分丈 床屋帰りの頭撫でつつ
22
あるあるな友情努力勝利なる ジャンプ理論に則した「大河」
17
高市氏 俺とおんなじ 「Rock」ロック 世代 土俵は同じ 政策論議
11
はじめての 発表会にて サックスの 音色響かす つまを見守る
23
純白のレースみたいな一輪のトルコキキョウを空き瓶に挿す
21
丁寧に畳んだタオルを枕にし 今は生地に悩む毎日
8
手羽元に がっつく姿 嬉しいけど 味の感想 言ってってばもっと!
7
待ちきれない貴方の時計が何回転も僕の針で進む時
7
飲まれたる 私の頭 「Whiskey」ウィスキーに 謝罪したる 「Whiskey」ウィスキー
8