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強い者 目上の者に ゴマをすり 立場の弱い 者を虐げ
2
今日も又 暗い心で 出かけては 早く終われと 時計を睨む
2
毎日が 精神修行と 決めつけて 何とか過ごす 最終コーナー
2
厳しさで 子供だましの お遊びを 無理やりやらす 保育士上がり
2
厳しさで 細かいルール 乱発し 妥協許さぬ 教員上がり
2
世間では いくら時代は 変わっても 昔のままで やるしかないか
2
スーパーで カート拾って ガシャンして クラコウジアの 男を思う
2
桃色のまきびしを踏む雨上がり どうやら私は殺られたらしい
2
白雲よ そんなに急いで どこへゆく 君のおかげで 空はあおいのに
2
老人に 海で学びし 鶴の型 少年強く 空に羽ばたく
2
ウィンドウの
写
(
うつし
)
の
額
(
ぬか
)
に重なれりバーゲンセールの文字赤赤と
2
ビル風に 影響受けない あのベンチ 右端のキミ 左端の俺
2
母の腹置いてきましたラーメン屋の定休日を調べる仕方
2
他人の歌読んだ自分も表現をしたい気持ちがあるような気が
2
万生
(
ばんしょう
)
の原初に在りし「すがた」見よ 存在論的肯定は成る
2
「すがた」とは 全可能性の起点にて 唯一無二の軌跡為すもの
2
君がもし空論に死を喘ぐなら 史上の因果の総体を見よ
2
空を見る木々の緑を花を見て こんなに世界は美しいと知る
2
ずっと一緒と言ってはいるが 籍を同じにする気無し/どこかで聞いた常套句(都々逸)
2
イヤホンがポロリと落ちたその穴にノイズが入る暖かき風
2
悲しみに 一番遠く あるように 祈るだけの手で 君の髪を梳く
2
どっぷりと水平線を焦がしては「また明日ね」と夕暮れなずむ
18
木塀より
覗
(
のぞ
)
く柿ありさながらに昭和の
磯野
(
いその
)
邸よと興じ
4
夜歩く知らない街は喧騒に膜がかかりて限りが見えず
5
父と子が
凧
(
カイト
)
飛ばして声を張る冷えた
強風
(
つよかぜ
)
これも良きかな
4
ワンタタン ワンタンタタタ タタタタン ワンタタタタン ワンワンワンタ
1
陽の
名残
(
なごり
)
集めて重き鈴なりの蜜柑は照らす冬の庭先
10
自分との約束の木は知らぬ間にたくさんの実を結んだのです
4
万が一品質に不都合があり春が来ないとなったら叫べ
7
眩しさで見逃していた目の前の開かれた扉を影で知る
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