フォーゼでしょ?それはあまちゃん?蒼汰なの?見分けつかない中川大志
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目も耳も 体中が 衰えて 悲しい気持ち これが人生
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子供らが 恐怖と怒号 抑圧に 耐えてる姿 戦前ですか
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強い者 目上の者に ゴマをすり 立場の弱い 者を虐げ
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今日も又 暗い心で 出かけては 早く終われと 時計を睨む
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毎日が 精神修行と 決めつけて 何とか過ごす 最終コーナー
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厳しさで 子供だましの お遊びを 無理やりやらす 保育士上がり
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厳しさで 細かいルール 乱発し 妥協許さぬ 教員上がり
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世間では いくら時代は 変わっても 昔のままで やるしかないか
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船先で 抱き合う男女 われカモメ 狙い定めて 糞を落とさん 「タイタニック」オマージュ
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次こそは大事にするって決めたのにTシャツの裾で拭いてるメガネ
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葉桜の 下で鳩追う 幼児おさなごに 通行人の 眼差しまなざし優し
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どっぷりと水平線を焦がしては「また明日ね」と夕暮れなずむ
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木塀よりのぞく柿ありさながらに昭和の磯野いその邸よと興じ
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夜歩く知らない街は喧騒に膜がかかりて限りが見えず
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父と子がカイト飛ばして声を張る冷えた強風つよかぜこれも良きかな
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ワンタタン ワンタンタタタ タタタタン ワンタタタタン ワンワンワンタ
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陽の名残なごり集めて重き鈴なりの蜜柑は照らす冬の庭先
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自分との約束の木は知らぬ間にたくさんの実を結んだのです
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万が一品質に不都合があり春が来ないとなったら叫べ
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眩しさで見逃していた目の前の開かれた扉を影で知る
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健やかな重みありてかひしひしと空にひつぱられて梅咲けり
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それなのに過ぎた日にある溜息は真面目であるほどに滑稽だ
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姿勢よくかたく変わらずそこにいる家族とは鉄だ柱だ
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こっそりと隙間に開く蒲公英よお前いったいどこから来たの
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知らぬ間に辺り一切桃色に霞み崩れるはずだ愉快だ
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みしみしと成長痛の音がする若き桜の伸びていく様
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春雨に負ける桜は見たくない試合は始まったばかりだろ
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憂鬱を飛ばしたい風強く吹く忘れたい忘れたいと叫ぶ
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気がかりが耐え難くあるこの世でも光は不足なく流れ込む
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