御佛みほとけと 笑いあう夢 この年は 何があっても 乗り越えられる
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蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
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二つ三つ心配事が吹きだまる 風に任せよ 亡父なら言うだろ
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珈琲とトーストの香の日常が厨に戻り睦月寿ぐ
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日常が戻りし今朝は味噌汁と漬物並ぶいつもの食卓
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蟲が沸く 新年早々脳腐り アイツの性器切り落としたい
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いよいよに小さなアパート二人だけ 新婚生活戻ったようで
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ポタージュの缶の底にぞ残りたる つぶつぶコーンはいかにして喰む
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愛犬の骨壷を抱く 嗚呼キミもここに一緒に来たかったよね \ 新居に移りました
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雪の紋 貼りつけ走る 車窓から 大雪山だいせつざんの 気高き稜線
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ただ焦がれ貴方に会えたそれなのに 遠く掴めぬきみの手のひら
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絶滅危惧種のうさぎとそうじゃないうさぎが並んで月面走る
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「あなたには無理」の呪文を噛み砕く 塩味強め母のおにぎり
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この上なく 遠いお空に 下弦の月 むせび泣くよう 寒夜かんやに揺れて
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ストーブに一番遠い季節呼ぶ窓の雪見つガリガリ君を
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喜寿の吾を「若くていいね」と米寿の姉が そうは言っても歳のみのこと
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針金をねぶったときの味がする 牡蠣の亜鉛で舌をしびらせ
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楽しいと思えるうちが華ですね 爪の手入れや日々のお化粧
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ぽっかりと 心の内を からにして 海見ていたき 日がな一日
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推しがく また裏切るの?糞女が いいよ。シェリルは永遠だから
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闇にいる あなたの気持ちわかります、いつまで経てど終わらぬ吐き気
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「いいね」より温かいのは三十一文字スマホの中に咲く花の雨
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「半世紀、何もないわ」と独り言そこから始まる記念日がある
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あの日から変わらぬアイに侵されて もう3年か、凶器は絶えず
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バブルだった。 氷河期がきて ミレニアム、 Zときたか 雪の日の晴れ着 / 成人の日
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ふつふつとキンカンの実を煮含めるパンチの効いた香りの中に
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風に乗り空より落つる風花を飽きずに掴む子は小さき手で
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健診の三日前からしおらしく過ごしてみてもほぼ意味がない
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日は過ぎるものではなくて送るもの今日を大事に送れますよう
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放課後の音とにおいが好きだった心パンパンだったあの頃
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