壁に揺れる光の網を綾取りで取って取られて朝のうたかた
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電話口 後輩の声 懐かしく 深夜残業 頑張ったよね
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金色に 棚引く雲の 切れ間から 冬の夕陽が 光り輝く
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フード越し風が鳴るのを聴いている星瞬いて流れて消えて
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やすらかに息づかいさえ聞こゆればそばにゐるだけそれで足りたり
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雨の降る 師走の街に ちり流れ 過ぎし一ひととせ 思はるる夜
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まだ固い 梅の蕾の その先の 親友ともの未来も 代わりに歩む/命日に寄せて
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今日どれを聴こうか漁るアルバム殆ど全部スピッツだけど
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わたしから 産まれるものは醜くて 生まれぬ君を愛しくおもう
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多忙なる 一日ひとひの終わり 静寂が クールダウンを 吾に施す
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十年後 大丈夫だよ 伝えたい 十年前の 不安な君に
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免疫を 上げる為には 笑うこと 笑ってなかったと 母笑ふ
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地に落ちた葉にも命があったこと描けば光るわたしの絵筆
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沖縄の 黒糖入れて かぼちゃ煮る 体に優しい 自然の甘さ
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一日にほんの小さな一錠で脳梗塞を逃れてる母
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子に会えぬ 淋しさ募る 仕方なし 他人ひとの命を 救う為なら
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柿キウイ芋を食べ終えしりとりに気付き一人で大ウケする朝
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喜んだふりして要らぬカレンダーを貰うも恒例行事となりぬ
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君想い 長く伸ばした 後ろ髪 引かれてどうも 断てないのです
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多忙にて 休憩取れず イブの夜 番宣に来る サプライズあり
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年末も 休むことなく 働いて 流行語には 負けぬ働き
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月に雪 尽きぬ夜の雪 みちゆきに ことのはのゆき うつせみのはて
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叱られてばかりだけれどプレゼントちゃんとくれたよやさしいサンタ
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新しく 挑戦するに 年齢は 壁にはならぬ 自分に問ひて
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凛とした 空気の中を 通勤す 向かい風でも 日差し暖か
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聞こえればほっとしているふすまから母のいびきが延び緩やかに
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病室の壁があまりに白すぎて何かぶつけてやりたい夜更け
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眠れずに二時間いいえ三時間白い病室繭にはなれぬ
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来年の まっさらな手帳 用意して 夢と希望を 思い巡らす
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母の居る 空へ届けと ブランコを 力の限り 漕ぐ星 野原ほしのはら
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