それと知らずAIジャズに揺さぶられプレイリスト上書きの夜
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竜宮に未練たらたら泳ぐ海 振り向き投げるキスが重くて
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入口を背にして坐るデスクにて猫が見てをり我の背中を
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親でさえ弱き人間ひとだと悟らずに不幸重ねたわれを罰せよ
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バタバタで子の水筒はメビウスの帯となり新学期三日目
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六十歳むとせ とは全生涯だ泣きぬれて審判せよと額づいてただ
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納豆を食うからからしすぐに減り刺身食えんでわさびは減らん/物価高
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肩書きなんてなくても私であるだけで愛されてると思える日々へ
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メルカリで買えども売らず増えて捨て 利はなく離のみめぐりのとめど
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占い師めいた過剰な厳かさ(ゼムクリップをかきまわす音)
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舌にのせ見せてくれた君のいちご味の唾液といちご味の精神安定剤
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生き様に炙り出されて文字は浮く僕は炎で詠んでは読んで
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消していけデータ思い出バグる脳デリートできたら君とデートだ
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薄桃の桜大樹と髪そよぐ日傘の君はモネの貴婦人
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雨粒を抱えて若き花ひらき淡い朱の舞う花みずきかな
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詩作して生み出す薬を僕は飲むコントロールに世話が焼けるぜ
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ころころと 真珠なる湯を 弾く背のまぶしき母へ子となりし我 
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今だから 分かる尊さ 彼の二人 桜の散ってゆく 今だから
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歌詞を見て 容易たやすく好きとか言うくせに こっちを見ては くれないんだね
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たかがよりされどの似合ふ便秘症。生命予後まで左右すらしも
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春の豪雨 桜花おうか一掃 新緑の季節へのいざない 一翼いちよく担いて
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光とも 影ともみえる 横顔に えくぼみつけた 半分の月
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いている 駅と心の 方方ほうぼうに 「広告募集中」の広告
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一本の 乾いた心に 一本の 煙草の煙で 潤いを差す
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陣取りゲーム 妻の寝相は ダイナミック ぐっすり大の字 僕はだいなり
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今日もまた ウージンイェンとミハルコフ AI相手に話が弾む
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ゴミ箱の設置義務化で解決と誰も思わぬ渋谷のポイ捨て
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自転車も 車も僕には 速すぎる 降る花びらが 如何いかに見えるか
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丸亀のトイレを知らない僕らは戦争や爆弾を知ってる
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ねえ君さ本当にそう思ってる?それならいいんだよわからないけど
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