寝ることが仕事の老犬昼時は しっかり目覚めてオヤツをねだる\体内時計?
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一歳が初めて言った「パッパッパー」アンパンマン お熱の今日もしゃべり続ける
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早々はやばやと鳥は見つけた秋の味 庭に散らばる柿の食べかす
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雲を見て 浮かぶ面影 時とまる 溜息一つ… 地下足袋を履く
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生まれるも死ぬるもひとり人は言うならばひとりの練習せねば
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秋風がかさりと揺らす蟷螂とうろうの光なき目に映る青空
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旅先で土地の香りが嗅ぎたくて深く吸ったらふるさとの香が
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外国語 学び初めて知る 母語の 身近にあふれる月とお日さま
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眠れない夜ひとり作るオムライス 丁寧に丁寧に慰める
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マイノリティ願う望みはもしかして多数の人も求めてること
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ヤクルトが飲みたいという父のため夜中に走った国道一号
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庭を跳ね 時に寄り添い 見つめ合う 仲睦なかむつまじい セキレイが二羽
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朝起きて弁当作ってまた眠る。夢のつづき、黄身を頬張り
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しょっぱいのーその目玉焼き、君のさが。いっぺんここらで心にあまみを。
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ことばにも硬度はあって軟水のようなきみの短歌が好きだよ
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涼風が 雲を流して 月える 少しえたる 十三夜の月
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走馬灯 八万年に一度だけ降る星を見るあなたのまつ毛/アトラス彗星
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いつだって希望は俺の手の中に。あるよに見える友がまぶしい
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さばさばさばこきくれなゐのはねごろもたててふるなむしらかみのゆき
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この羽は あの時鳴いた ひぐらしか? 送り火ともし 向った山寺 /8/16投稿の追詩ついか 三部作(完)
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ショートボブ揺らして話す君の腕気づいていたよ透ける傷あと
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息子へと届くだろうか着々とチュイールを焼く離婚した母
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正気ではやってられない世の中に なじめる狂気 身につけて冬
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知恵も力も及ばず帰りたくなるがひとりぼっちに夜は長いし
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空中斜塔泛ぶ散水機の鎌頸もたげつる霞の花圏より七牆
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君を待つ時の緩さを思い出す雨は今夜もセンチメンタル
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決戦は次の休みとなりました 愛だけ持ってお越しください
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出雲石切って磨いて御統の勾玉作る高天の原で
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窓枠に取り残さるる羽蟲をもう冬だよと殺せずにいる
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汗なんて かくはず無いのに 顔ぬぐう 気付かれぬ様 涙を隠す
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