浮上する 潜水艦を フェリーから キミと見ている トキメキながら
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凍りつく 息の白さよ 星月夜 待ち人来るや ただ一筋の 雪の跡 山の端白み  夢か現か 月の影
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症状で 浮かぶ 病名多々あり しぼりきれず 時が過ぎる
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くりかえす戦の歴史アメリカはイランの次は台湾を指す ・お題「くりかえす」
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誰から 頼まれている 訳じゃなく  詠んでいる人は 詠めるようになる
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抱かるる稚児の指さす若葉へと春はたをやに森ひらけゆく
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水やればナデシコそだちきのふまで遊んでゐた子が学校やすむ
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冬茜 くれない燃える 筋雲や 消えゆくあとに 冬銀河
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期限切れ 期限間近の 食品の 溢れる巣窟 飽食の蔵
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弱きものに 力を振るう 横暴を 神は許さじ 回教も耶蘇教も /イラン攻撃
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出不精は真っ赤な瞳の花粉症 籠る休日なんたる無念
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ゆきどけに水面はあり冬舗道ひかりを受けていずこにも空
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ゆび先の 当たるつよさは 不安定 だけど気持ちは ショパンかリスト
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みみうしろ やわらか猫毛 もふもふし 思い出すのは 子猫の時代
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キラキラ号、と名前のついたバスだからいつまでも見送る池袋
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どっぷりと水平線を焦がしては「また明日ね」と夕暮れなずむ
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雨上がりの腕に小蜘蛛をまとわせてすこしだけ高い空を見ていた
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こんなにもこんなにもこんなにもなのにジンジャーエールはいつもの味で
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午前四時、ひとり背広のなりをして 遊具と戯れ雨粒浴びる 
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梅雨明けの空に虹色ドロップス ハッカの飴は君にあげるね
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生きる糧得るために 爪割り乍ら床を引き掻く紅い指先
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煙草なぞやめてしまえと恋人に口づけのたびマルボロの味
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殴るのも殴られるのも見てるのもいずれにしてもおしゃれなメガネ
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保健室やさしく包帯巻くひとが心の傷も癒してくれた
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あおあおと夏の蓮の葉かたむいて風のかたちを記憶していた
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ちん黙の コドクを埋める マンゲキョウ こっちへおいでと 誘い満ちる
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揚羽蝶はばたきをやめ降りてくる風のながれのそのままの軌道
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鯉などのゆっくり泳ぎゆく池のめぐりをもっとゆっくり歩く
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自画自賛 おれが作ったジンジャーエールが世界で一番おいしいはずさ
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支援者か当事者なのかわからないあわいをそっと切り出して見る
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