私には特権なのさ思うまま悩み苦しむすべてが自由
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早朝の先頭車両で戦闘中 私の揺れが電車の揺れだ
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また歌集出すの?!やめてよねえあなた退職金が底尽きそうよ
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寒すぎる!ジャージの下で冷える肌 歩いてるときは暑かったのに
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木漏れ日のなんて書こうとしたけれど私あなたを意識しないの
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咲き誇るほうじゃなくて道端の積もった花弁を見る人が好き
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生きる道同種同族同じ顔はずせない枷止めれない嘘
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春の宵 霞かかりて  朧月  その影射し 桜舞い散り  水なき空に 花いかだ
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どっぷりと水平線を焦がしては「また明日ね」と夕暮れなずむ
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わだかまる胸のかたまりタップして「すべて12個のタブを閉じる」
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ひとと待ち合わせる朝の 浮き上がる今日の世界は 肩よりも上
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高機能紫外線加熱調理器具 ターンテーブルの上にいます
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何となくそこが海だというだけで 肋骨が開く心持ちする
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あなたには龍の雲ありしたたかに雨落とす影白々と立ち
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オオカゼガマチガイナシニチカヅクとまじない文様浮かぶ天気図
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木塀よりのぞく柿ありさながらに昭和の磯野いその邸よと興じ
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夜歩く知らない街は喧騒に膜がかかりて限りが見えず
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父と子がカイト飛ばして声を張る冷えた強風つよかぜこれも良きかな
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冬薔薇は静々面しずしずおもて上げるのみ一日一夜ひとひひとよを雑作なく過ごす
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ひと巡り東の空からやつてくるおはやうございますの一年
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この庇護に思ひ伝ふる事出来ぬまどろこし 暮るる空のやさし
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この時間デカフェ飲むのだ何となく身体気遣う私気取って
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生活の様式まずは野菜から食べる水飲み糖質減らす
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本日は我が家より出ぬ段取りで連休いみじうも好もし
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歩きつつ手袋外す如月の余白無くなる春近し待て
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食べるとは成果に至る行為なりこの確実で頼もしき事
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この場所は春のつもりにしましょうよことにこんなに冷たい日には
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冷たさの中ほのぬくい雨落ちてしとしと地に当たるひたひた
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訊かれたら出欠迷う会だけど声掛からぬは少し寂しい
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動脈の叫び胸から流る「赤」ドクリドクリ今生きているか
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