ひび割れた 吾の手のひらの ぬくもりで いやせるものが 有るのだろうか?
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初恋に再会したらばあちゃんの愛はしつこく「めちゃくちゃいいね」
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大家らの寝静まる朝ひとときの 安寧求めジャズなど流す
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名前負けしてる気がするこのメダカスーパーミユキわりと短命
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やしなひし ぬくめたお粥「うんめえ」と 妻が遺した 最後の笑顔 /翌日介護終了
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情熱パッションは人並み以上と自負してる ごめんあそばせ丙午ひのえうまなの
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風禿かぜかむろけふは雪夜を触れけど まろきたもとに匂ふ梅の
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不登校のぼくの心に軟膏が浸みてくような祖父の雑談
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少しずつ 距離を置こうと してた事 わかっていたよ 今元気かな
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棺桶に花敷き詰めて春のよな人だったから私の祖母は
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初めての 血液検査 小学時 緊張しすぎ 倒れトラウマ
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カッコいい 現代女性 形なり 凛としている クールビューティ
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臨時収入喜ぶきみが真っ先に大人買いした果汁ぐみ
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人の世の 如何なる言葉 より君の たつた二文字ぞ いかに嬉しき
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空洞のある老木なれどポツポツと白梅咲けりぬくき日差しに
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居るだけで役に立ってる植物にあこがれを抱く今日はそんな日
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酒を飲み 杯を汚して 糧を得る 君の笑顔だけが頼り
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来ぬ人を 長く待ちつつ 寝息ねいけはく 富士のこずえに 白が消えつつ
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青き空 柔らかく浮く 白き雲 秘めた霹靂へきれき 晴れをかすませ
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日に三度、犬を吸わねば生きられぬ さふいふ身体にいつしか成った /犬好き
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ジーンズと トレーナーを 着て眠る やっと感じる 君のぬくもり
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寒い部屋 外から雪が つもる音 また一人かも まだ続くかも
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ボクを噛む 黒く醜い カラスさえ 誰かの孫の いシマエナガ
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ボクの住む いえをけずって かまわない キミの子の肉 ボクもけずるね
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思い出が まだ とんがっていて入れない 部屋の中にも 午後のお日さま
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頑張れはもう聞きあきたはずだからいちご大福そっと手渡す
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怨み節直球投げても良いのなら数多飛び出す堪忍袋
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このドリア 不味まずかったっけと 僕が言い クスッと笑う 君は陽炎かげろう
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ゆく道に 小石一つも 落とさぬと 北風さえも 息をひそめる
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石なくし 命を絶った あの彼は 金の卵を 生む鳥だった
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