大またを 開いて今年を のぞき込む 一年の兆し 大吉と見えたり
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歌で知る 歌しか知らぬ あの人も 良い一年で ありますように
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幾たびもゆきつもどりつした道をまたゆく春のあらたなる日に
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昨年の暮れより引きずる動揺は急なる旅にて一時忘れて
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金色の薄き花びら春まとい蝋梅の花静かに咲かむ
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人知れず故郷離れた私にも 年賀の便りが一枚届く
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初夢にゲスト出演してくれた 鷹よ今年をどうかよろしく / 二〇二六年元日
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意味の無い 問いかけですら すり抜ける やけに風吹く 満月の朝
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神様がどこかにおりて松の内 星の光も一際清く
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「心配と 心遣いは 違うのよ」 この仕送りは 生存確認
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蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
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「任せろ」と豪語したけど海賊が船酔いしてるような有り様
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心より体の方が正直だ悲鳴をあげた肋間神経
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今さらに夏らしいことしたくなり 凍てつく銀の六花を思う
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公園の敷地半分削られて なんとか残った遊具のパンダ
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いちばん良いものを天国いちばん悪いものを地獄と生きてる人が
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雑音を吸い込みながら降るけれど雪は白色静かに積もる
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ひび割れた 吾の手のひらの ぬくもりで いやせるものが 有るのだろうか?
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初恋に再会したらばあちゃんの愛はしつこく「めちゃくちゃいいね」
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雀二羽 ぷっくり膨らみ 植え込みに 天敵のない 青空のもと
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やしなひし ぬくめたお粥「うんめえ」と 妻が遺した 最後の笑顔 /翌日介護終了
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風禿かぜかむろけふは雪夜を触れけど まろきたもとに匂ふ梅の
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不登校のぼくの心に軟膏が浸みてくような祖父の雑談
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予感してカーテンさっと開けてみる 白い世界が広がっていた❄️
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掛け声の 余韻抱いて 影並べ 大きな夕焼け 背負って歩く
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少しずつ 距離を置こうと してた事 わかっていたよ 今元気かな
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安心は見慣れた景色感動は見知らぬ景色 靴ひも結ぼう
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奇跡かな 吾の生まれし日 梅一輪 寒空の下 静かに咲けり
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人の世の 如何なる言葉 より君の たつた二文字ぞ いかに嬉しき
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居るだけで役に立ってる植物にあこがれを抱く今日はそんな日
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