金色のイチョウはまだまだ落ちもせず辺りを明るく照らすかのよう
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薄暗き早朝散歩のお供にはヘッドライトとネックウォーマー
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三十年ここで寝たんだ このベッド あるじ無き部屋 淋しさつのる \ ようやく独立!
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風散れる イチョウ並木の 向こう岸 彼女は消えた 冬を残して 
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年の瀬にふみのあてさきかぞへつつ 薄墨いろの白菊しらぎくを見る
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真っ白なまが玉のような形して茶の花咲けり初霜の朝
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まだ暗き公園の中見渡せば枯れた木々には鳥たちの群れ
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寒空のもと ひっそりと葉の裏に 剪定逃れ 残る空蝉うつぜみ
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吐く息の むほど 夏が 恋しくて 雪より白い 彼夏かなつの雲が
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やっぱり麦茶はこの味が安心するなぁって、 彼女の家で
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ねぇ、コーンポタージュだね、木のスプーンだね、幸せだね
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目覚めたら どんな時間も スマホチェックみる 君の気持ちが 届いてないか
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願うのは 当直の君 起こされることなく 眠れてる ぐっすり休んで
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焼け石に 水でもいいと しぼりだす 言葉 3滴 ジュッと蒸発
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否定せず 自分を選び 感じ取る 「肩書き、空気」 それより呼吸
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車内には 優しきハンドクリームの香り漂ふ 冬の通勤
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黄昏たそがれに一番星もまだ見えず 三日月すがる爪痕のやう
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君想い 長く伸ばした 後ろ髪 引かれてどうも 断てないのです
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寝起きの二十七時 最悪の夕を思い出すための最悪のレモンティー
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まず五文字 次に七文字 また五文字 ここで七文字 締めに七文字
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父さんのお母さんおばあちゃんから僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
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月に雪 尽きぬ夜の雪 みちゆきに ことのはのゆき うつせみのはて
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ベランダの 物干し竿に 紙袋 たしかにサンタは 届けてた 愛
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朝焼けの雲が輝く大空にひとり散歩で背筋を伸ばす
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揺れていい 立ち止まっても いいじゃない 好きな歩幅で 続け暮らせば
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聖夜明け、そ知らぬ顔の街角に 吹く乾風からかぜが私を嗤う 
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プレゼント、大きなケーキ、クラッカー 子供の頃は喜べたのに
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眠気のままに目を閉じる 世界から静かにゆっくりと消えていく
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他人を知らない人間は「さみしい」って感情すら知らないのだろうか
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愛ってすばらしい だけどわたし以外に注がれる愛はすばらしくない
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