とうに来し夏はときどき不機嫌で冷たき風と零下の気温
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いつの日か糧になれよと歌誌づくり だはんこいてるアイパッド手に
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急病の娘の家に向かう道不穏な夜を照らす満月
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電話したインクを入れた水やったどうやら今日は気力あるらし
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気温上昇に伴い 車内広告も 水分補給を示唆しさ
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おじいちゃん頑張りますよ楓ちゃんかな鈴さなも頑張りましょう
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税金はとりたてられて視界にはたしかめられた都市のまぼろし
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リンゴ酢を飲み始めたら気のせいか疲労が少しやわらいだ様な…??
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さて今夜何食わせよか差し歯抜け入れ歯ガタガタ噛めぬ母さん
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ジメジメの杉林通り過ぎ爽やかな風青空に雲青空にツバメ
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肌寒い田植えの頃は寒くなる今年も寒い忘れず寒い
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あら一緒😄食前酒ならぬ食前酢カラダのために続けましょうね😄/ねこ母CAT様へ
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いたずらをする体力も老いてゆく 好む靴下さえ愛犬は
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兄弟も娘も母はわからない俺は誰だと聞けないでいる
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ほっとする東通りの下品さに 大阪はまだ大坂だったと
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歓声を食した後のわびしさよ薄暗がりで冷めゆく手鍋
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何も損は していないのに 言っただの 云われたなどと さるイヌたち
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やはり、もう、死ぬよりほかにないと思う つばさは要らん、じぶんでとべる
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なによりもあなたのために生きていくつもりでいたよ、梅雨の入口
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風運ぶ緑の香りで思い出す真夏のあなたとクリームソーダ
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体内の心を剥がして捨てちゃえば悲むことも傷つくことも
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果汁より麦茶を催促する娘陽が沈んだら麦汁を呑む
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みかん箱ひっくり返し一列に美味しい序列Eテレで知る
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見つけたる シロツメグサの五つ葉を 財運アップとほくそ笑む君 
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リハジムに光りありと思えばや険しき顔のほぐるる同士
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健やかであれと祈りて見送りぬ 緑風なぞるつがいのメジロ
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初夏の暑さにほてる体を休め ゆっくりと温湯ぬるゆにつかる宵
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地下鉄に乗って着いたよ万博に 手荷物検査で既に行列
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コンニチワ、コンニチワってテーマ曲 昔と同じ言葉の万博
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金色の麦の穂波のさわさわと 注ぐ初夏の陽刈り取りを待つ
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