葉桜の 初夏に君と 出会えたの 今年の葉桜 咲いても実らぬ
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新しい友を得たよな気になって 歌詠み始めて間もない私
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またね またね またね またね またこんど! 会いにゆきます! 待っております!
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甘いもの 君は差し出す 一口目 必ずくれるの これが愛かな
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2人きり 自転車通学 気まずくて 自覚してるのか あなたは逃げる
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数多あるやり直し地点 戻るなら いつに戻るか 戻っていいのか
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風神よ力を貸せよ吹き飛ばし昨日の言葉今日のため息
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雨にぬれ 陽に透かされて ピカピカの 若葉をゆらす 風になりたい
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孫の手の いらぬ昔の 懐かしさ 若さの驕り 肩が語りき
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茹で上がる菜花水へと離すとき鮮けきみどりの一瞬増せり
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烏賊釣りのランプが海に溶けている午前三時に見惚れる灯
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葉ざくらの緑が増して去っていくゴールデンウィーク子らに逢えずに
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死にたいと言ったあなたの手を握る  死なないでくれと告げる代わりに
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500回 吐き出し歩いた別れ道 一年前あの日の俺よ 辛いが生きろ
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むらさきの花も色合いそれぞれに 庭に五人のむらさきの姫
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花菖蒲、パンジー、しらん、クレマチス、おだまきそろいむらさきの姫
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早朝の二階の足音世の中は連休明けかスタートは雨
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野鳥より種子落とされし林道の 山苔やまごけの間に小樹の生えたり
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やる気ねー すべて気圧の せいにする うねうねごろり ごろごろうねり
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雨の日に ふと始めたる拭き掃除 思わぬ筋トレ 気持ちも清掃
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私たちは 生まれて生きて生きて死ぬ 愛しいものを幾つも見つけ
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しなやかに全てを味わい思うまま猫をやってる 君はいいねえ
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我が夫育毛グッズが増えていく ガンバレと声掛けるしかなく
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和歌俳句正しく理解する人は自ら詠まぬとの説があり 
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ベランダに イソヒヨドリの来て楽し 佳き一日に成るよう願う
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こんにちは 初めてお目に かかります 親に言われる 老健の午後
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イジメられ強くなるとかいう人よ そんな強さは必要なのか
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凄いよね成る程そうねこぼれる言葉 本音を隠す旨み調味料
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あどけない顔のぬいぐるみを恨むほどに余裕のなくて新月
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突然に明日行くよと息子から「ほら、もうすぐさ」そうか母の日
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