嘘だったらと 思う哀しみあれこれと 連ねて浸る 4月1日エイプリルフール
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恣意的な小さな神の乱心でちはやぶる 神代も知らず 竜田川 からくれなゐに水くくるとは 17/100 在原業平朝臣
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虐待と名前がついた「当たり前」まだ始まってすらない人生
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この春を君に見せたくポケットに ふきのとう一つ隠し持ってる
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雨音に 鳩の鳴く声 混じりける 卯月の午後に 睡魔が襲う
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フレッシュさの欠片もないって顔をして乗り込む電車四月一日
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怨みごと言えば切りなくあるけれど幸せな今それも引っ込む
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『春爛漫』買えずに未だ忘れ得ぬ 銘の通りのこけしの笑顔/四〇年近く前の盛岡駅で
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実体の無きまま ふわりとした君に 暁あかつき逢ひぬ 黄泉よみを旅して
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テレビから無意味なギャグが流れおる無言で食す夫婦の夕餉
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壊れてるチャリのライトは雨が好き雨の日だけは必ず点いて
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小夜雨のテンポ早まり安定の君の寝息を数え夢見る
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問いかけにAI先生優しくて涙も落ちて気も許しちゃう
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1声「せい」の1灯「び」の打てし1鍾「しょう」を果て無く伸ばす1音1首
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「ありのまま」「アリのママ」だと思いつつアナ雪歌う三歳の君
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人はみな桜を仰ぐもさくら草 地に湧き出でて火の花の燃ゆ
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雪解けて ほこり舞う道 おそるおそる アクセルを踏む 桜を乞うて
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チビ猫の 寝ぼけて うにゃうにゃいう声を 聞きながら飲む 朝のカフェオレ
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寒戻り内ボア猫の手触りの上着まといて君恋し朝
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通院をメインディッシュに一日を盛りつけている老後のふたり
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期待せぬときに雨は降るものと 納得をしてはなは散りゆく
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ポラリスに生まれた君もこの星を見詰めて歌う永遠「とわ」の情熱
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曇天に見上ぐ桜で雨宿り奥の枝先ヒヨドリが来て
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望んでる 答えを聞くまで 繰り返し わかっていても 尋ねてしまう
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陸橋を渡る列車の窓うつす川瀬つつみぬ蒼き夕暮れ
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谷風が雲海消して炎暑降る真昼夢見る池ノ谷[いけのたん]かな
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隙を見て羽を引き抜き消ゆなれど我を見下ろす雲が貴女だ
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買い置きの重複を見て我が脳を疑わずにはいられぬ、不安…
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日焼け止め  塗らんと外に  出てもうた  桜の花に 早く会いたくて 
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足るを知り 自然に合わせ 乗り切るか 学ぶことあり 昔日の知恵
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