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出会わなければ 良かったなんて 思わない そんな別れが また一つ
14
「ジャガイモの芽出た?」「三本な」楽しげな会話を聞きつエアロバイク漕ぐ
35
蕎麦屋まで道々芽吹く木々あれど 相方のなく ただ此処に春
17
君を蛋白石にしよう。でも、それまでにはかえってきてね。
8
たつぷりと付箋のつひた課題図書読むとは向かひ合ふといふ日々
17
告げよ春 この世は冬の幻と 河原の石売るほどのかひ無く(つげ義春逝く)
17
勧誘に 問われて 光覇明宗です と真顔で答える 君に合わせる
34
満開の
桜
(
はな
)
のもとにて 我もまた 息絶えてみたし 望月の頃
29
普段なら歩きもしない堤防に我を
誘う
(
いざなう
)
桜の力
17
この世には限りがあると諭されて今満開で咲き誇る
11
阿保のまま 生き死にせよの定めなり 目出度くもなく赤飯を炊く
10
花見へと一三八タワー駐車場どこもかしこも満車満車
25
弱者かつ女ひとりの生活は堀埋められた城も同然
35
毒親の歪んだ愛に育つ子は一生愛に不自由するんだ
29
近距離に在りしが触れず紅白の無数の桃の花よ悲しき
22
花前線 桜前線 恋前線 開花の時は 待つ恋に似て
30
移ろいの四季の描写に飽きは無く自転車辞めぬ理由の一つ
25
真実は人の数ほどありますが事実はひとつしかないのです
19
君だけに纏いて包むあたたかな春の微風よジェラシーも消せ
24
積読を発掘中に重複をまた二つほど見つけ呆れる/持ってたのかよ!
23
山頂に捧げしカフェの湯気へ乞う友との無事の劔の下山
27
君が代も無くふつり閉ずさまを聴き今朝は閉じたと案内も聴く/ラジオR2終了に
21
こんちはに こんにちはって1秒の会話が温い見知らぬ人や
30
朝採れの 菜花、スナップエンドウの たっぷりパスタ 春きらめきて
20
駆け込みで のぞみ飛び乗り 東京へ 桜の車窓 しばし見とれて
32
しんとした 病室にひとり 過ごす夜 廊下行き交う足音さえ恋し
28
飛梅
(
とびうめ
)
の
柵
(
さく
)
に結びし 『吉』
神籤
(
みくじ
)
『大』がつくまで 引いてみようか
19
父と夫二人の影を背に負ひて 息子のなかの光へ歩む
27
暗闇の中 我探し鳴く君の声 聴こえた気がして じっと耳澄ます
26
心痛の夫の食欲戻り来て庭にも一歩
背
(
せな
)
に春の陽
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