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「駆け抜けてみれば一瞬だったよね」笑える僕らは歴史を紡ぐ
44
生活の刹那そのまま切り取って湯気が立つよな歌詠いたい
55
あせも止め 吾子の体に塗る薬 小さな小さな背中を撫でる
46
人の和に入るも入らぬも人の
儘
(
まま
)
椋鳥もよし百舌もまたよし
10
自らの糞を喰らいて回り生くユープケッチャの夢見ゆる
黎
(
あさ
)
6
思い出す 本音隠して君のこと「嫌い」と言った十四の夏
8
この夏の流行りならむと胸張るも 男の日傘顔隠しゆく
14
おっさんよ「納豆記念日」よく詠んだ 歯の浮く本歌に一石投ず
7
豆の香の木綿豆腐は堅くあれ もさり武骨な
益荒男
(
ますらを
)
の味
8
それぞれの星の形は違うけどみんな揃えば一つに輝く
9
麦の穂を 自由自在に 遊ばせて 光をうつす 風のマエストロ
46
気に入りのクッキー缶に本年の七夕飾りしまい納涼
39
おびただしい 数のセミ鳴く 森の中 狂おしいほど 救い求めて
42
防犯の カメラに映る もののけは エゾリスの腹 手足ひろげて
29
空爆で
殺戮
(
さつりく
)
される子ども達 チャンネル変えれば五輪の歓喜
52
盆の時期とんぼや虫が近付けば もしやと思ふ少し本気で
54
気がつけば靴も鞄もTシャツも電車柄だね二歳のわが子
39
六時半 希望の朝が 流れきて 青空にのぶ 子らの手のひら
31
わたしヒトラー。わたしロベスピエール。もしもし。ユダヤ人を――
5
揺さぶられ倒れし墓を撫でる人 ニュースに映る被災地の盆
41
神神に主神のあらば 靑藍の仔を降しまづ人間を亡ぼす
6
戰乱の臭ふ 澁谷交差点群衆も靴鳴らしかへらず
6
呪はるる國民たるを耐へず戰争の責任転嫁さる 死者へ
7
下駄の音と徹夜躍りの夜は明けし 風の盆待ち夏は過ぎ往く
40
生きてきた経験値などどれほどか 時代の流れ後ろなど見ず
30
なすりつけ あって別れた あの人が 大事なカバン 届けてくれた
25
窓際で外に向かって最敬礼 思わず笑みがこぼれた
豆苗
(
とうみょう
)
21
「かぐや姫」検索したらこうせつと伊勢とパンダが笑っていたわ
12
どことなく 憂いをおびた 秋空に 例大祭の 花火は上がる
27
持ち歩く手の平サイズのメモ帳に短歌
(
うた
)
読めそうな空の高き日
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