飛梅とびうめの さくに結びし 『吉』神籤みくじ  『大』がつくまで 引いてみようか
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暗闇の中 我探し鳴く君の声 聴こえた気がして じっと耳澄ます
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宵風や 腑と足むる 夜桜と 雲間の月と重ね 眺むる
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トゲのない言葉を探す会話するへとへとになる今日も一日
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梅散るも 人と人とに 花が咲く  弥生吉日やよいきちじつ 天神の市
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物忌みの2日目耐えたご褒美に ファミマの増量チョコクレープを
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背中から両腕回し抱き上げる日々の吾を置き父旅立ちぬ
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散り桜 逝きし誰かれ そこ此処に蘇りしも言葉交わせず
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飛ぶ鷹へ爪を隠せと言わねども 平和を告げる鳩でありたい🕊️
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タイトルを付けてみようか人生に照らすくるくる走馬灯なり
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宅配で届いた空色ブラウスの清々しさが眩しい雨の日
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疼く歯に目覚めしあした 雨音いよよ激しく君は今日手術台へ
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黄の花の名を尋ぬれど誰れ知らむ 遠き山より鳥の運べり
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現実逃避 するなと人の言うけれど 生まれし日より 夢に生きたり
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『だったらな』超能力者、魔法使い、清らかだったなもう夢も無い
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声と字の棘に気づいて吾は去れど相手が来れば経を唱える
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盛り付けの美的センスを見せ合って苦き笑顔のセルフスイーツ
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タンポポが白も黄色も雨に揺れ草に埋もれる季節がまた来る
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掃除機の音にも怯まず かまってと 棚を降り すり寄りぬ愛猫
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虐待と名前がついた「当たり前」まだ始まってすらない人生
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フレッシュさの欠片もないって顔をして乗り込む電車四月一日
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仕事終え雨のレーダー待つ河童どうせ降るならバチバチ駆けて
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四月一日わたぬきの度 嘘をき笑ひ合ふ 学友から 今はつま
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実体の無きまま ふわりとした君に 暁あかつき逢ひぬ 黄泉よみを旅して
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生きてゆくわたくしだけの役割を果たす私はわたくしらしく
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春の気を鎮め潤し降る雨に 心置きなく深呼吸する
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エイプリル フールも忘れ 過ぎ去った 慌ただしいが 年度の初め
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「ありのまま」「アリのママ」だと思いつつアナ雪歌う三歳の君
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雨煙る朝ふと見ればサヨナラの予告としての葉桜なりかな
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花時雨 珈琲香る朝にゐて えにしをめぐる 泡沫の歌
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