真実は人の数ほどありますが事実はひとつしかないのです
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積読を発掘中に重複をまた二つほど見つけ呆れる/持ってたのかよ!
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君が代も無くふつり閉ずさまを聴き今朝は閉じたと案内も聴く/ラジオR2終了に
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こんちはに こんにちはって1秒の会話が温い見知らぬ人や
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朝採れの 菜花、スナップエンドウの たっぷりパスタ 春きらめきて
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駆け込みで のぞみ飛び乗り 東京へ 桜の車窓 しばし見とれて 
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しんとした 病室にひとり 過ごす夜  廊下行き交う足音さえ恋し
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飛梅とびうめの さくに結びし 『吉』神籤みくじ  『大』がつくまで 引いてみようか
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父と夫二人の影を背に負ひて 息子のなかの光へ歩む
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暗闇の中 我探し鳴く君の声 聴こえた気がして じっと耳澄ます
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心痛の夫の食欲戻り来て庭にも一歩 せなに春の陽
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足るを知り 慈雨に感謝す 春の朝 吹く風ともに 年度始めへ
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梅散るも 人と人とに 花が咲く  弥生吉日やよいきちじつ 天神の市
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気だるげに目覚めて開くネモフィラを癒す音色のジムノペディの雨
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飛ぶ鷹へ爪を隠せと言わねども 平和を告げる鳩でありたい🕊️
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タイトルを付けてみようか人生に照らすくるくる走馬灯なり
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宅配で届いた空色ブラウスの清々しさが眩しい雨の日
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現実逃避 するなと人の言うけれど 生まれし日より 夢に生きたり
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叙勲いさおしの記章を磨く術もなく 認知わすれの父は私を呼ぶなり
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最後には笑えるくらい穏やかで「ありがたい」しか出てこぬ別れ
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中々にご立派でしょう うちの子のシール帳ですニ枚のふすま
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『だったらな』超能力者、魔法使い、清らかだったなもう夢も無い
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盛り付けの美的センスを見せ合って苦き笑顔のセルフスイーツ
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タンポポが白も黄色も雨に揺れ草に埋もれる季節がまた来る
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花冷えに ちま猫ちゃんは さんかくの おにぎりになる おててはのばして
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虐待と名前がついた「当たり前」まだ始まってすらない人生
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三年前僕もあんなに「ふきのとう」だっただろうか泥を跳ねつつ
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姉ちゃんの声は涙で途切れたり『泣いた赤鬼』朗読しつつ
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フレッシュさの欠片もないって顔をして乗り込む電車四月一日
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『春爛漫』買えずに未だ忘れ得ぬ 銘の通りのこけしの笑顔/四〇年近く前の盛岡駅で
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