強い者 目上の者に ゴマをすり 立場の弱い 者を虐げ
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今日も又 暗い心で 出かけては 早く終われと 時計を睨む
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毎日が 精神修行と 決めつけて 何とか過ごす 最終コーナー
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厳しさで 子供だましの お遊びを 無理やりやらす 保育士上がり
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厳しさで 細かいルール 乱発し 妥協許さぬ 教員上がり
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世間では いくら時代は 変わっても 昔のままで やるしかないか
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スーパーで カート拾って ガシャンして クラコウジアの 男を思う
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桃色のまきびしを踏む雨上がり どうやら私は殺られたらしい
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白雲よ そんなに急いで どこへゆく 君のおかげで 空はあおいのに
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老人に 海で学びし 鶴の型 少年強く 空に羽ばたく
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ウィンドウのうつしぬかに重なれりバーゲンセールの文字赤赤と
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ビル風に 影響受けない あのベンチ 右端のキミ 左端の俺
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母の腹置いてきましたラーメン屋の定休日を調べる仕方
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他人の歌読んだ自分も表現をしたい気持ちがあるような気が
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万生ばんしょうの原初に在りし「すがた」見よ 存在論的肯定は成る
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「すがた」とは 全可能性の起点にて 唯一無二の軌跡為すもの
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君がもし空論に死を喘ぐなら 史上の因果の総体を見よ
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空を見る木々の緑を花を見て こんなに世界は美しいと知る
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ずっと一緒と言ってはいるが 籍を同じにする気無し/どこかで聞いた常套句(都々逸)
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イヤホンがポロリと落ちたその穴にノイズが入る暖かき風
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悲しみに 一番遠く あるように 祈るだけの手で 君の髪を梳く
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どっぷりと水平線を焦がしては「また明日ね」と夕暮れなずむ
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木塀よりのぞく柿ありさながらに昭和の磯野いその邸よと興じ
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夜歩く知らない街は喧騒に膜がかかりて限りが見えず
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父と子がカイト飛ばして声を張る冷えた強風つよかぜこれも良きかな
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ワンタタン ワンタンタタタ タタタタン ワンタタタタン ワンワンワンタ
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陽の名残なごり集めて重き鈴なりの蜜柑は照らす冬の庭先
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自分との約束の木は知らぬ間にたくさんの実を結んだのです
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万が一品質に不都合があり春が来ないとなったら叫べ
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眩しさで見逃していた目の前の開かれた扉を影で知る
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