三年前うたよみんで閉じた日々詠みをここに出会えて再開する春
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菩提寺の墓の間に間に風遊ぶ夕には春雨そぼ降るらしき
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眠りから 気合いを入れて 起きる朝 アプリおみくじ 大吉嬉し
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賭けとして入れずにおいたガソリンが二十七円安くなった朝
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雨上がり 見上げた空が青いから 首肩の凝りストレッチする
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標準語しゃべる男の声だけがローカル列車の旅をじゃまする
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山せまり川が流れてふるさとの駅はもうじき二時間の旅
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山肌が淡いピンクに染まるのももうすぐだよとお墓に話す
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母さんの好きな花だね山桜ここならきっときれいに見える
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ブッフェとは呼ばずバイキングというホテルで今夜家族と過ごす
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春浅き君住む街にほおき星 欠片を追ひて永遠の歌詠まむ
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咲きそめし桜かわいや咲き誇り散りゆくまでの時の儚さ
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母の膝 若手の医師の 手はマウス おきなの医師は 患部触診 /意志医師の違ひ
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花壇には尺余の雪積む春彼岸ジャノメ蝶訪う 亡母か亡姉かと
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散り残る梅にそぼふる春の雨庭の花蕾も潤されいく
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何年か何十年後か振り返る今日の不遇は蟻ほども無い
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謎解きの様な短歌に出会ふ時 脳内サプリの効き目は未だ
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「元をとるためだよ」と朝四度目の風呂に入りてこの歌を詠む
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朝の水溺れるほどに飲み干して溺れてそして戻ってきた身体
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「姉ちゃんは…」と六十過ぎの弟に意見しているふるさとの午後
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春なのに うれひをまとひ 淋しそう うつむく姫は クリスマスローズ
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美意識の 高いおばちゃん 温泉で パックの効果は 如何ほどですの
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角番の危機は綱取り一転の力なくもう人生なのか
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約束の印をなぞる 日曜も赤き手帳に文字は踊らず
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耳かきをしている時のあの顔は誰にも見せれぬ顔であろうな
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サービスのミニトマト種粒入り 十粒確かめる息を止めつつ
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光含み 魔物のごと咲く 白き花 桜よ今年も 我は惑えり
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ほかほかの白いご飯にねぎ味噌をかけて食べれば三杯いける
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食べたいけどパンではない茨城の「僕のカスタードメロンパン」
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木立打つ雨音枕辺に迫り 澱みたる悔いの念立ち現れたり
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