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きっと君は女を使い捨てしないでもそのノックに応えられない
29
追いかけて つかまえんとして 逃げられて 空に召されし 君の温もり
11
雪にさす
朝陽
(
あさひ
)
の色は 生成り色 忘却の
彼方
(
かなた
)
竹を編む人
42
雪国の厳しさ少しは知った今春の気配に浮かれもできず
31
「いい子ねぇ」 言われ続けて 癒着した 仮面気づけば 剥がせなくなり
35
如月の朝の光は春近し 夜泣きの孫も一年生に
23
へこんでた 友が笑ってくれたから 昨日の失敗 しといてよかった
48
湯につかり自分の息の音を知る祈りの代わりに君のうた歌う
11
お年寄り黙々と雪掻き続く 豪雪画面言葉なく見ゆ
20
「あいうえお」みんなはじめに習うのに いつまで経ってもわからない「あい」
10
日常のほんの小さな幸せが崩れぬように甘噛みをする
15
「親」という役を降りない母と飲むクラフトビールの苦い延長
41
「ごめんね」と言えない言葉が喉奥に詰まってしまう息苦しい日
10
目覚めれば窓に飛び込む雪景色 天が促す清き一票
17
極寒も春に近づくステップと思えば
2
月も少しいいかも
13
元気でも慈しまれているような気になれるからおかゆが好きだ
22
「ただいま」と猫耳に触れ水洗の僕の心に灯がともる五時
31
一本の線の違いなだけなのに、こんなに違う「
辛さ
(
つら
)
」「幸せ」
17
奥さんと 冷戦中の 日曜に 空から雪の 仲介者
17
一人勝ちサナエパワーの恐ろしさ 驕らず笑顔絶やさず前へ
12
雪国の春
雪原
(
せつげん
)
の凍み渡り これに勝る愉しみは無し/異論は認める
13
恋人が囚人になる傍らで囚人に恋する人がいる
9
出身地何処かと聞かれ答えるといつもあの日の記憶がよぎる
8
手が滑り床にコップを落としたら少し浮いてて夢だと気づく
9
電気代水道代に交際費ガス代食費住宅ローン
5
五年前あなたがくれた腕時計今もつけてる嘘で隠して
8
バラバラになっちゃったんだ君に恋しちゃったせいだ責任とって
7
死にたさは隣に座るパートナー私が死ねばずっと一緒ね
6
着信の 画面を伏せて 深呼吸 愛していると 逃げたいは、似る
30
ピーと鳴り炊飯ジャーを空けた後卵一個で地上の奇跡
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