エアコンの温風ならずフィルターを開けてビックリ埃の山で
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野苺の 野で初めて 君に会いし朝 良きことで今日が 埋まる気がして
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グラタンはホワイトソース作りから認知予防にせっせと料理
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この国の先にも平和ありますか任せていいのあの人たちに
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渡り鳥 国境越えて 羽ばたきて 世界平和を 託してみたし
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オレンジの皮を前歯に貼り付けてキャッキャッ笑って日曜日なり /吾子三歳
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寒太郎(北風小僧の) 山を泣かせて 逃げてゆき 静かな夜宙よぞら 上弦の月
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天上の空を陣取る黒雲を店主と見上ぐ公園マルシェ
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仕事終え 空見上げれば まるい月 残業だけど 月が明るい
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大根の 鋭利な旨味 一筋ひとすじに  集めてからし かいわれ大根 
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やっぱりね住めば都だ 片付けを終えて眺める新しい土地
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最期まで ごはんを炊いて 味噌汁を つくって食べる 老いさらばえても / 立春の朝
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ハクモクレン 寒さの先に 春を待つ つぼみ美し 花はまだ先
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古希なのに若い伸びしろしかなくて「余命五十年」が口癖
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母さんが千の風になってたら怒るだろうか鍋を磨けと
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美しき清き臣民にメシアのごと宰相の攣れるほほゑみ
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小雪舞う 老いの一票投じ来る 願いは一つ平和な暮らし
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瞬間にサイズアウトとなってゆくされど愛しき小さき服等ふくら
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咲き初めのしだれ梅にもぼたん雪つかの間だけの白き世界よ
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桃いろのプリマのごとき梅の木の燃える想いを冷やし雪ふる
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うまいこと言えても 生きるの上手くなく 歌で息つぎして また明日へ
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終日を静かな雪を窓に見て春はどこまで来てるだろうか
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スピードに乗れない吾を急かすなとゆっくり歩む日だまりの道
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ユーミンの歌詞が優しく飛んでゆく冬と春との間の空に
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婚前に 君にもらった ミントチョコ 潤むまなこで 遺影に供へ
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処方箋まだ書けないよ私にはもっと訊かせてなにがつらいか
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黄泉ばかり見ている人の袖をひくこの身をもちて碇となさん
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隠し財布より 出る遺品の メモ書きは 父に渡した 我の番号
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涙鳥るいちょうの天に舞い立つりくりゅうの光に酔いし明けの金星きんせい/コルティナ五輪
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寒風を漕いで夜行く受験路に十五の春の蕾膨らむ
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