地の底で溶けて抱き合っていたぼくら なり損ないの星座だったね
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の色が からだいだい しゅへ変わる  秋の深みが かきうつりて
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中秋月ちゅうしゅうづき 真円形しんえんけいとは 限らない  けしところに 風流ふうりゅう
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きちんと生きていけないからせめてはみがきで はなまるをもらってかえる
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木犀の香り満ちゆく十七夜霞みの月の輝く晩は
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青空の四文字示す二十万の検索結果 あしたあめかあ
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わかれ駅ハラリハラリと手ふりしそ〜その笑みなの母の阿伽陀
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道玄坂 葱まみれの蕎麦すすり浮かれた夜を正常化する
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土曜2時 ベッドの上で 飲むミルク酒を美味いと思えないまま
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長いこと生きてる気がする 僕だけど。ばあちゃんと並び月を見ていた
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あの日目に焼き付けた君剥がせずに瞳を閉じて冬を迎える
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レジ前で落とした十円気づかずに 去ろうとする爺 追いかける義理
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川キラリ 秋陽受けて 波キラリ 車内に届く 日差しも優し
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我が部屋を「死体置き場」とのたまつた 君は元気か?遊びにおひで
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金木犀キンモクセイ今も香っているかしら海風はこぶのともる
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仕事する 君を想ってパン選ぶ 離れてる時のが 優しい私
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ゲーセンでとる景品のトキメキは永遠ではないことを知った
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ようやくに今年の夏も終わり告げ片手に足りる思ひ出仕舞ふ
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暴れ熊 人の都合で いかれども  俺等おれらも動物 ごめん戦う
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渋柿しぶがきに 焼酎しょうちゅうかけて 二週間 甘柿あまがきよりも かがや身不知みしらず 
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白鷺は細きあしして草を分けひょろ首伸ばし川面覗きぬ
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いつだって 愛伝えたい 最高の 私でいたい 難しいけど
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柔らかな 柿よりガリっと 硬い柿 好きなんだよね 白和えも良し
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紅葉は たわわに実る 銀杏の 落下おさまり 静かに幕開け
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通ってたギター教室奥さんの自慢話で終わる休憩
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いつもなら つがいの雉鳩 ぽつねんと 今日は素直に ごめんて言うよ
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もしも世が偶然できたというならば目に映るもの全て夢なり
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疲れた〜と 湯船に潜り 笑みこぼす 呟く元気 まだあるじゃん!
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人生という名の旅人の休憩地コンビニへ寄る人は様々
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秋麗あきうららうららうらら🎵で心はずみ子らを待つ吾に亡父母おや重なりぬ
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