同窓会散り際またねと手を振ればふと吹き抜ける放課後の風
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今日もまた豆をコリコリミルを挽く芳醇な香り朝の始まり
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不条理を生き抜く先に浄土あり怖れ抱かぬ心広がる
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残りしが吾で良かったと思う夜庭の虫の音しみじみと聞く
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若き日の憧れ希望悔しさといっぱい詰まりし「栄養と料理」
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アクリルの向こうのイルカもこちら側君のおでこも遠い空色
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この場所は満ちすぎている 切り傷をよけられぬ程のヒカリの結界
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はぎれ布糸くぐらせて膨れだす 手紙が来るってあり得ない妄想
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受験とは 模試に追われる シャトルラン 疲れて休む ことなど出来ぬ
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今日もまた一度も開かなかった本 初めて電車に乗れてよかったね
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幼子と 言葉を交わし ふと気付く 離れていても 愛は続くと
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添付した遺書に関して明日までにお目通しのほうお願いします
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ガチ勢とバレたらハズいヒトカラは仕事帰りにふらりのテイで
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米問題抱えた総理似の案山子 たわわの稲穂さぞ嬉しかろ
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今朝の雲 いわし雲っていうのかな 忙しいけど 空でも見よう
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十六夜の明き月の傍らを星粒の如飛行機の行く
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声優とオカルトとシールが好きです あなたのことは特になんとも
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おい 女子が恋愛相談してんだぞ 「そいつが悪いね」以外喋るな
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神様の数限りなく今日の日は金木犀の色の夕焼け
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二次元と三次元のアイドル達がアクスタとなり巡る伊勢志摩
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そんなことしてもあいつは悲しみも怒りもしないし好きにすれば?
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どこからが空か海かもわからない大きな碧から生まれて還る
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君が死に 二人で話した 言葉らは 私ひとりの 記憶となりぬ
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蕃茄ばんか買う 返してみたら 割れていた  今日のカレーは 赤くなる 
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夕闇に 沈む街並み 休日の 仕事終えた身 ホッと包みし
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あきつ風 雲の通ひ路こころあらば ふみ吹き寄せて人に届けよ
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朗読会 奇跡を集め 音楽と 宮沢賢治に 酔いしれる秋
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旅行とかドライブだとかデートとか出来ない代わり時間だけ得る
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秋雨は 涙色して 降るようで 忍耐強く 静かに落ちる
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溶け残る角砂糖こそ甘かりし夜更けてそこに灯る思い出
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