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群青のスーツに笑みを貼り付けた青年がゆく四月一日
16
風そよぐ今宵を照らすピンクムーン花の薫りに揺らぐ月影
20
唯
(
ただ
)
ひとり抱き締めたくて君のこと たぶん恋ってこんな感じだ
22
にぎわいの桜の並木何事もなかったような卯月の若葉
36
桜咲く路地は夕暮れぼんやりと僕らはいつも世界のとりこ
45
病故
(
やまいゆえ
)
1人が苦手雨音を 聞き帰り待つ
息子
(
きみ
)
は休日
34
連れ出して欲しいとおもうハルウララ サクラはいまだに咲かないままで
10
聴かれない副音声としてもなおあなたの歌を詠み続けたい
28
逢えぬ日に抱く微熱の囁きを星ひとつ詠む夜の短さや
23
廃屋の荒れにし庭に水仙の栄華の名残り一隅を照らす
23
いつの日か通り抜けたし 日本一長い商店街の端にて
29
楽園の如く花たち咲き香り二季というのは寂しい言葉
51
死ぬ事に不服は無しと豪語せし 我の服薬手のひら一杯
17
「さくら味バウムクーヘン」食べてみたなるほどこれは桜餅味
28
身一つで 武器も持たずに 生きている
愛猫
(
きみ
)
は強いね そして優しい
38
泥んこの童が今日は貴公子に澄まして歩く入園の道
49
出来上がり二、三日後が美味くなるきな粉ねじりは待てば歯ごたえ
32
冬枯れの いばらも蒼く芽を吹きて 待ちにし
季節
(
とき
)
よ桜咲くなり
27
宵闇の月下の花は色褪せぬ 影も見ぬままただ散るを待つ
28
退勤の時に出やすいじんましん ホッとしているサインらしくて
33
ワクワクを強要される四月かな ヴァニラのアイスが早く溶けでて
33
既読はね、まだ付けないでおくからさ 気が変わったら、そっと教えて
9
夜桜に映えし君の横顔を じっと見つめ みたらしを食ふ
8
外来の「ブログはじめました」の張り紙のQRコードにスマホの音なし
11
曇天に星を隠した雨夜空 故人を偲ぶ月の命日 /2026.04.08
23
葉桜や川辺をゆけば陽を浴びて
水面
(
みなも
)
を飾る花筏かな
19
ひさかたの光散らしむ 忘れないよりも忘れるほうが優しく
11
人の世の 常とはいへど無情なり 親しき友の鬼籍の報せ
25
桜
(
はな
)
咲くも 風雨が散らし
形無
(
かたな
)
しに
憂世
(
うきよ
)
を写す
春嵐
(
しゅんらん
)
の候
18
ほろ酔いの花渦まいて桜みち春の嵐に蒲公英の咲く
18
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