幸運に すました顔で 身を委ねる そうしたいのに ハートはうらはら
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並ぶほど愛くるしいは雀なり後光を受けてわれにおはよう
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春祝ふ君に分かちしヒレカツの熱伝はりて頬も桃色
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満開のカワズ桜をLINE送 雪積む庭の写真が返る
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駅降りて 人々は散る それぞれを 待つ暖かな 灯りを求めて
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だんだんと家族のような気がしては風呂掃除終えうたかた覗く
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初めての作家の本を手に取りて迷わず借りる君を知るため
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幸運を祈っているよ自らの春を目指して飛立つツグミ
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眠りから 気合いを入れて 起きる朝 アプリおみくじ 大吉嬉し
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大切にしてもらったね先生にいつかどこかでまた会いたいね
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卒業を見守る親の列長く親の歩みも一段落か
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標準語しゃべる男の声だけがローカル列車の旅をじゃまする
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山せまり川が流れてふるさとの駅はもうじき二時間の旅
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春浅き君住む街にほおき星 欠片を追ひて永遠の歌詠まむ
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春彼岸義父母の墓へ菊の花 我関せずの夫は誘わず
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菜の花の 苦味が鼻を ぬけてゆく 熱燗にして 「立山二合」
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「うたかた」の色取り取りの生活を眺めておれば今日も安穏
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光含み 魔物のごと咲く 白き花 桜よ今年も 我は惑えり
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あの方は今はどうして居るのだろう連絡先も知らないくせに
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近くに見ても 遠くに見ても 美しき 光、闇さえ 従えしはな
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クラスの子みんな知ってる恋なのに貴方は言うまで気付かなかった
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魔術師は春風に乗り現れる桜の花に躍らされるたみ
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田舎道陽射しを浴びてひとり旅 蓮華の紫快晴の蒼
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足下にてんとう虫の歩み観て単車休憩牡鹿の海よ
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先輩はマンガ喫茶かサボりつつ結果出すのがプロだと言って
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風呂あがり心の垢も流し去り生まれ変わったオーラを纏う
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これほどに 待ち望む花が 他にあらむ 古きより胸に 刻み込まれて
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澄みし朝 小高き丘は 萌黄色もえぎいろ 田舎の桜蕾おうらい まだまだ固し
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猫を撫で コーヒー淹れて ウタカタを あとは天気が 上がるのを待つ
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物乞いの 子らいる国に みっちゃんは ただ愛おし慈悲と 日本を乞うて
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