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合鍵を百本作り鳩百羽と飛ばすね どこ行ったのあなた
13
埋まらない孤独の穴さえ愛おしい今のわたしは一人で二つ
10
あの人の事掘り起こす考古学鞄の底に眠るクッキー
7
切り取り線あなたを安心させるため語尾の「?」を鋏で落とす
9
草むしる手を止め見上ぐ空高く飛行機雲が西へと向かう
23
何光年どれだけ遠く離れても足首掴む生まれの引力
9
ネットにて鉢植えの花贈られて御礼はLINで開花を写メに
19
植物がこときれるその瞬間に 気付く誰かは いるのだろうか
12
オレンジのバックライトに照らされた独自フォントの「8」つるつるの
5
生活に流され枯れた一輪を集めて作った罪の花束
8
あの人が密かに植えたチューリップ寄り添う様に赤、黄色
9
線香の 煙が揺れて 描く文字
逝
(
い
)
きし二人へ
草書
(
そうしょ
)
の手紙
21
滲
(
にじ
)
む空 重なる不幸に
筆
(
ふで
)
震
(
ふる
)
へ
悲
(
ひ
)
詩
(
うた
)
ばかりの
破
(
やぶ
)
れし心
26
おひとりのフードコートで食べ終えたスプーン見つめ時間を止める
21
羨
(
うらや
)
まし 空舞う鳥を 見上げるは
雉
(
きじ
)
の
番
(
つがい
)
か? 仲良き姿
27
「あと千歩」まだ歩こうとする父の残りの数を僕も数える
23
辛い時 涙を誘う 歌を聴く 心の重荷 流す笹舟
28
早苗田の空に飛行機ひとすじの雲を引きつつ雲間に入りぬ
15
凛とした 真白きカラーの 花言葉 「清純」… オヤジには縁無き言葉
22
塩茹でし 熱々ホクホク 新ジャガを 親父と嫁の 遺影に供へ
37
我 田舎
(
わが いなか
)
夜の
帳
(
とばり
)
は 駆け足で…
都会
(
まち
)
の暮らしは 楽しいですか…?
23
雷鳴が 曇天の空 轟きて 燕も我も 軒にて宿り
27
東
(
あずま
)
へと
暗雲
(
あんうん
)
流る
戌
(
いぬ
)
の
刻
(
こく
)
西より
出
(
い
)
ずる 群青の
宙
(
そら
)
23
パスケース 貴女の笑顔を 意識して お土産屋での 幸せな時
17
登りきれば そこが楽園 かといえば わからぬままに 必死に登る
39
二郎ラーメン ストロングゼロで流し込む 下人の行方は誰も知らない
7
富士サファリパークの地下に棲む「それ」は 丑三つ時にご覧いただけます
7
実家では禁止されてた黒魔術を下宿先では日に
7
度撃つ
8
5歳児にTOEICで負けたあの日から 毎日欠かさず虎を狩ってます
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蔓延
(
はびこ
)
った 草と格闘 その
後
(
のち
)
に クワガタ顔だす 月夜の露天
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