境内で 走る子供に 重ね見る もう戻れない あの日々たちよ
18
揚げ油にキッチンペーパー被せたら泣き出すみたいに染み広がった
24
テレヴィのなかの日の丸にほほゑめる首脳に光差す優生卵
23
亡き祖母の干したシーツはふんわりとグーグルマップで過去を辿れば
29
私が今日 風邪で辛くて 休もうが 模試のある日は やって来るのだ
27
「光あれ。すると光があった。」マジ? お金あれ。「いや、そういうのじゃない。」
18
愛おしい寝顔を見つめて宵っぱり 夢を見るのも惜しいほどの時間とき
12
窓開けて 叫ぶ友共に 笑い合う 怒られるまで セットで青春
12
愛犬の匂いの残るこの布団 そおっと下ろす小さな骨壷
56
十七年たくさんの幸せ有難う! 愛犬キミのお家よ 骨壷を置く
56
病院でインフルエンザワクチンを打つ直前に風邪うつされた
25
まだ遠く 会えないあなたもいつの日か 大丈夫。未来を信じてる
9
紅葉を眺めるベストな角度かな座る人なきベンチ微笑む
46
向寒の耳に囁く潤子歌行った事ないスカイレストラン
9
間違いか正解かとかいうよりも別の答えが出てくる人生
17
バスツアー波静かなり大洗たまの遠出に幸せ覚ゆ
17
別にいいルービックキューブ インフルよ 感染ってもいい愛しています
9
分かり合うこと目標にしなくても励まし合ったり笑ってみたり
34
流れ星を 喰らうように 強く健気に 泣きながら生きている
10
似た人を見かける度に目に染みる 燃え尽きてなお燻る煙
16
透明な砂がこぼれていくようなまだあたたかい夢をみている
23
初デート ママに内緒でいくからね ブタ公園で君を待つ僕
15
古めいた茶店も手伝う少年も 時代を紡げ 紅葉ひとひら
16
無人駅 氷雨で濡れる単語帳 私は私を好きになれない
17
山芋も皮をかなくなりました 手抜き料理は破竹はちくの勢い
37
柿の葉をかき集めては思い出すみなで集いて落ち葉焚きし日
21
そこでまず相手の登記を確認し まだこの話サウナでします?
10
寒月のうら寂しげのそのままに今年はいかに凍てつく冬か
21
神秘なる満月のもと進む帰路一寸先はホワイトアウト/濃霧
30
万葉の 人に詠まれた 同じ月 やがて令和も 昔と眺む
54