目に留まりこころに留まる楽しさが ひとつふたつと増えていく春
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ピッと鳴りかざして測る体温計デジタルは見ぬ熱も心も
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この国に 不穏な空気 満ちてきて 自由の意味を 今問い直す
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春日和 風に向かって 飛ぶ鳥の 羽ばたき二つ 街を乗り越え
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たぶんもう完全犯罪できるほど知識あるよね沢口靖子
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特攻の記憶を抱きて五歳の 前世をマリアに委ねて泣けり
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​先がけて 咲きゆく梅の ちりぬるを 地つちに臥すとも なおいとおしき
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その人の目にとまりなば炎上の 掠め去りたる安らかの 翳
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小さき雲 大きな雲も 時を持ち 合わせ重なり 何処かに消えて
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二位通過どこがどこやらわからぬもホッと安堵の「がんばれニッポン」
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街中に 剪定されぬ 樹木増え 電線に触れ 突っ切って伸び
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吾妻山 種蒔きうさぎ 巣に戻る ここ七日間 寒戻るらし
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街中は 昼餉ひるげ時なり 小走りに ポッケに手を入れ 三々五々
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外気浴自然に任せ深呼吸わたしの主治は山川海人
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黒板の隅に描かれた怪物が話しかけてくる五時間目
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相対性理論で動く時間割 五億年にも思える五分
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昨日の夜、どこかに落とした錠剤を、掃除機が吸い込む音が響いた。
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わたくしを付属品だと軽んじる直ぐに困るさ電源コード
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今すぐに持ち物検査して下さい机に憎悪がはみ出ています
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待つことは 「 Difficultむずかしい or のかEasyたやすい 」か 性格もあり 場合にもよる
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窓に差す 月影ほどの 明るさの 明日を願いて 身じろぎにけり /「明」の語源
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もう誰も遊ばなくなった空き地でタンポポだけが明るいままで
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薄氷の 弾け砕ける 春寒し 淡雪溶けて せせらぎ流る 早瀬渦巻 底まで碧く 
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ギリギリと身を締め付ける悔しさが積もる怒りとなるこの夕べ
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久々に辞書を買っては引く言葉雅な色をに踊らせる
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いつだってこっちにきてね私はねずっと貴方を愛せるからね(後六日だよ、もう待てないよ)
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あの娘限定で執着を「神奈川」と呼ぶ事にする 貴女を看取りたかったありし夜
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あの子の傷は癒えていないといい 私の言葉を助けにしてね(自由律)
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の恋は純文学の終わり方綺麗になるよ本気だったよ宝物だよ愛になったよ
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君はもう赤いチェックのスカートもベルトもバンドも好きじゃないけど
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