箒持ち精霊流し歌う君 ギター始める僕は今62
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象の鼻を哲学的に分析しロボット作る仕事がしたい
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雨戸開け施設の義姉あねの家じまい開くアルバムに手を止め見入る
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みゃくみゃくと波打つ私の鼓動聴く 越えられないの君のハードル / 「山脈」
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イヤフォンを片方落としてこんなにもやさしいロックでしょうか、雨音
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落葉らくようの木々はそれぞれ色のなく白樺の幹とカラマツの黄と
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秋冷えに子どもと湯船につかりをり 父と数えしとおまでのうた
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だけど、まだ、歩けるんだと言い聞かす がらんどうに埋めた強がり
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ドライヤー 髪巻き込まれ 焼け焦げた 臭いが我の 火葬の香かも、と
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いつだって指をくわえて見ていたの特別なこと愛されること
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街じゅうに転がる愛をひとつずつ拾い集めて作る花束
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木枯しの一号雲を掃き清め澄みし御空に十三夜月
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午後に聞くオルゴールの曲優しけり尖りし吾を撫でるが如し
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マスクして帽子かぶってメガネかけた そんな姿が不審でない今日
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あの山も この山もまた 唐松の 黄金おうごんの山 ドンと座したり
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赤味噌の味噌汁味が決まらずに 四半世紀も過ぎてしまった💦
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登山道 夏から秋へ 紅葉もみじ映え 緑と赤が 日々変化して
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最中に花火の音が鳴っているエロ音声で暖を取る冬
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わくわくと都会の夜景撮ろうって窓を開けたら壁だ隣の/小さなホテルにて(笑)
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おすそわけ 貰ったクッキー 食べながら 秋の夜長が 身に沁みる頃
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友情を育む筈の純粋な期待瓦解す同性だったなら
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地 下 七 階 ⼀ 番 深 い 地 下 鉄 に 僕 は 暗 闇 近 く に い る よ
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物価高 遅れる電車 鈍い人 モヤモヤスイッチ オフっておこう!
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インスタのお勧め垢の先頭に逢うは叶わぬあの人の名が
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望月の真上にかかるを見た夜とおんなじ月を一人で眺む
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寒空に スーパームーン 光映え イルミネーション 優しく照らす
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友の如 感性似たる短歌うた読まば 笑ひや迷いじわりと刺さる
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夕日さす霊峰富士のすじ雲に魅せられ侍る鯨雲かな
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一会なる翁は教ゆ酒匂川さかわがわ 初めて見たり黒雁こくがん来る
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無造作に眺めて済ます前の月明日あすは一なる満月と知らず/曇天
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