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思い出は 巡る季節に 風化して この春消えた 君の面影
21
幸運を祈っているよ自らの春を目指して飛立つツグミ
57
混み混みの イオンで気づく 春休み 子らの笑声に 周り明るし
19
菜の花の 苦味が鼻を ぬけてゆく 熱燗にして 「立山二合」
48
情報をすぐに共有する仲になって半年またラブレター
20
貧困と暴力とあゝファベーラのただなか早く春よ来てくれ
23
朝の公園 あなぐらからかと 思うほど 人を連れてくる 春の魔法か
16
田舎道陽射しを浴びてひとり旅 蓮華の紫快晴の蒼
44
甲子園 女子高生の 君が代 その歌声に 美しき曲と知る
17
また不意に 寄せて返すこの悲しみは われら家族を しばらく去らぬ
31
長い冬 耐えて開きし野辺の花 なんと可憐で愛しき
生命
(
いのち
)
25
猫を撫で コーヒー淹れて ウタカタを あとは天気が 上がるのを待つ
23
花や木々 空の蒼さや風さえも
短歌
(
うた
)
詠み
初
(
そ
)
めし日々変わりゆき
28
夜桜が 風にさざめく 根もとには 美しき魔が ひそみ誘う
27
生まれ落つ憂しと云ひつつ泡沫の浮世に生まれ返る愚かさ
14
インフル
B
という春休み 五日間家族の声で満たす喜び
30
月夜野
(
つきよの
)
は今はなき町 ただ歌を詠むためにあれ文字も響きも
19
にぎにぎと
桜
(
はな
)
のもとにて 宴持たむ 花も
人世
(
ひとよ
)
も
儚
(
はかな
)
くあれば
31
市役所は どこですかと問う 留学生 まっすぐな瞳に エールを送る
23
言葉にしたら 壊れそうなこの想い もどかしさ抱え今日を過ぎゆく
21
暮れなずむ町はいつしか遠くなり贈った言葉は湿度を無くす
14
音曲
(
おんきょく
)
に 詩歌に絵にと
謳
(
うた
)
われし 桜は生きむ 時代を超えて
30
菜の花に降りしきる雨車窓より眺めつ向かうデイケア施設
34
やっとこさ子らの進学準備終え次は自分の異動の準備
24
勧誘に 問われて 光覇明宗です と真顔で答える 君に合わせる
35
みどり濃し湯に泳ぎきる菜の花よ熱燗酌みて早春を知る
25
満開の
桜
(
はな
)
のもとにて 我もまた 息絶えてみたし 望月の頃
29
この世から逝ってしまった人達と桜の下でおしゃべりをする
14
花見へと一三八タワー駐車場どこもかしこも満車満車
25
模様替え したくなる春 『春』の字は 『新』に見えたり さあ、スタートだ
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