地に落ちた葉にも命があったこと描けば光るわたしの絵筆
18
焼け石に 水でもいいと しぼりだす 言葉 3滴 ジュッと蒸発
47
車内には 優しきハンドクリームの香り漂ふ 冬の通勤
39
柿キウイ芋を食べ終えしりとりに気付き一人で大ウケする朝
25
喜んだふりして要らぬカレンダーを貰うも恒例行事となりぬ
26
パクパクと いつも私はエラ呼吸 自分一人の部屋が水槽
15
月に雪 尽きぬ夜の雪 みちゆきに ことのはのゆき うつせみのはて
25
朝焼けの雲が輝く大空にひとり散歩で背筋を伸ばす
23
叱られてばかりだけれどプレゼントちゃんとくれたよやさしいサンタ
28
眠気のままに目を閉じる 世界から静かにゆっくりと消えていく
10
他人を知らない人間は「さみしい」って感情すら知らないのだろうか
10
母の居る 空へ届けと ブランコを 力の限り 漕ぐ星 野原ほしのはら
30
最近の家電はシュっとし過ぎてて電源入れる術が分からず
30
愛ってすばらしい だけどわたし以外に注がれる愛はすばらしくない
4
いつだってわたしの隣は誰もいない だれかをずっと待っているのに
12
寝たきりで稼げる訳を読み取れば金と頭脳に恵まれていた
25
あなたの目の前で死んでやる あなたの記憶にいつまでも残りたいから
5
期待値が上り過ぎたかプロ仕様 我が家の汚れプロ負かしたり
37
お利口に早く寝ていた ナマハゲはどこでも来ると信じ込んでて
26
大またを 開いて今年を のぞき込む 一年の兆し 大吉と見えたり
31
苦にいたみ 嘆きの雨はやまずとも ただきみの背に は傘を
16
聴きながら歌えてたはずのHANAとミセスいざカラオケは悲しき玉砕
20
このところ 学生時代の 友らとの  距離の取り方 わからずにいる
13
新年は迎えねば来ない さながら2025第二シーズン
4
独り身の寂しさ煮詰めたかのようなレトルトカレー食む寝正月
25
金色の薄き花びら春まとい蝋梅の花静かに咲かむ
26
壊したい明け方四時に鳴き出した鶏どものスヌーズ機能
27
初雪に錯覚ごとき起こりつつ木々に花々咲かせおるなり
16
神様がどこかにおりて松の内 星の光も一際清く
52
「心配と 心遣いは 違うのよ」 この仕送りは 生存確認
39