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鳳蝶
(
アゲハチョウ
)
ひらりひらりと舞ってゆく 季節に乗って翔び去ってゆく
34
夏という季節が決壊した様な豪雨が僕を叩き続ける
41
ゆりかごの歌を一緒に口ずさむ 親子互いの歌声聴いて
34
午後の陽が少し傾く夏がゆく 跨線橋から電車を見てる
41
あなたへの想いを乗り換え出来たならそう考える赤坂見附
13
伊右衛門のラベルの裏の大吉に喜んでいる私はチョロい
21
残高を指でなぞって考える いくらあったら逝けるのだろう
14
眠れないまたも嬉しい寝不足はお泊りに来た君のせいだよ
17
いつもより薄手のコートで街に出る 春が私に手招きをする
39
本日より薄手コートを解禁! 身も軽いけど心も軽い
27
帰り道 花びら乗せた野良猫になぐさめられて 3マス進む
21
世界から スターが消えた 夜空にも 星影はあり 無数にありて
32
楽しげに鼻歌歌う夕暮れの あなたと暮らす日々の花束
16
日本國民 汝、深き疫病なり党争と黑血の蟠る日の旗を振り
9
曖昧な朝のぬくもり コーヒーを大人が好む
理由
(
わけ
)
を知った日
22
金曜は「いつもの方」になる夫 花屋の認知は優しき証
17
雨上がりテールライトが映る道 きらめく赤を跳ね散らかして
25
立ったまま枯れてしまったヒバの木をラオウと名付け心にきざむ
34
刈りたての芝の香りのその風のトンボ泳がす少し涼しい
27
家々の影と夕陽のくっきりと青田は二色に染められている
27
久々の風鈴の音 懐かしき ふるさとの夏 昼寝のひと時
35
大の字に寝っ転がって昼寝する 風鈴チリーン 涼風運ぶ
38
早朝に往復五キロ リハ散歩 朝陽に目覚む濠の蓮見る
22
自販機にポカリスエット買いに出た午前3時の風の涼しさ
27
午前3時 東の空に煌々と輝く赤い星を眺めて/明けの明星
26
アゲハかと見紛うような黒トンボ束の間庭に翅を休める
38
蝉の声鳩の声聞く道の辺に待宵草が朝風に揺る
31
辛い
時代
(
とき
)
を共に歩みし妹にとりどりの花十三回忌
38
神様のキスを待つよな雨上がり 遠く 君へと虹が架かるよ
13
老いと死を想像するだにぐるぐるとこわくて眠れないときのうた
9
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