処暑かいな 言われてみれば朝晩の風はしょうしょう涼しくはあり
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咲く花火横から見るか下からか夏は気にせず過ぎ去りますよ
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体重計は 我に配慮など してくれず 「前より三キロ 太りましたね!😊」と
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「耳障り」その一言に飲み込まれ望まぬ夏が閉じようとする
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憂鬱が 肺の底から 押し寄せる。 苦しくなって ため息を吐く。
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自転車を 漕ぎつつひっそり 息を止む 右前方に ごみ収集車
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テストにて 「足枷」の字を 読めたから 今日はその字が 頭をめぐる
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おっちゃんの こってりラーメン大盛りに ニンニクマシマシ 失恋の味
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おびただしい 努力で出来た その能力 羨むだけでは フェアじゃないかも
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いま僕に また明日と言う太陽は 別の誰かに おはようと言う
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サンゴジュの実の色付きし散歩道雀の遊ぶ涼風の朝
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真夜中に舐められるためのドロドロだったの苺ジャムの正体
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人力車 発明したの日本ですと知った時の納得感よ
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君見つけ じっとり魅入る 炎天下 手元のアイスが 溶けてこぼれた
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愚痴一つこぼす夕暮れ茜空ひぐらしの声みちてくるなり
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月光夜どうしようもなく秋の風あしたは桃を買ってきましょう
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ふくらんだ ホクロの真ん中に 毛が一本 孤島に生える ヤシの木みたい
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バスの席われ譲られて老け見えを心配するも還暦近し
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惜しむよに水色の雨落ちてきて僕らの肩にピリオドをうつ
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かたかなを つかわず書きし 恋ばなし 言葉おさへて 思ひ焦がれる
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知天命 人生初の四十度 同居の蜘蛛にぼやく午後二時
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見えねども 秋津あきつゆららにかろやかに 風の季節のおとなひを告ぐ
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なぜ人は死ぬのかふいに知りたれり地球がずっと青くあるため
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ポテポテと床に押された足あとは風呂まで吾を追いかけし猫の
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かろうじて身体収めるバス停に真っ直ぐ伸びる電柱の影や
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みまかりて三十余年経し夏に初めて訪いぬ亡父ちちのふるさと
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亡き父の生れし小島や瀬戸の海茜に染めて日は沈みいく
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二学期の始まりの朝子どもたちどうか生きてね生きてるだけで
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人類の総人口を危惧してる 奇数だったらハブられるから
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はぐれかけの 私も取り込み 囲まれる 体育祭は 永遠とわの思い出
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