こんなにも街は栄えてみえるのに ネット回線まだまだ遅く
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アスファルト 押し上げ根っこが背のびして 立って春待つ 桜の並木
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最近の犯罪的な冷え込みに名前をつけよう「寒すギルティ」
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家人寝て、一人コトコト小豆炊く 静かな夜の季節を惜しみ
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吾子にもう あんまり来ない でと言われ しょんぼりの帰路 雪解けのみち
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天上から 汽笛の音が なり響き ガタンゴトンと 動きだす春 / カムイ号
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時止めた 三本の腕 時計あり 未解決かな 三つの事件
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老犬と孫は同じパンパース歩けない子と歩き出す子と
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アルバムがいっぱいうちの財産だフィルムカメラを好きで良かった
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ラインより手紙がいいと書きまくり返事を待てど来なくて短歌
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亡くなりし犬のにほひの残る家 庭の白梅シラウメ今年も咲いて
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裏庭の 容積率が 満ぱいで 津波のようだ 押しよせる雪 / 早春
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失敗を恐れず真っ直ぐ努力する 君は本当にひかっているよ
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言の葉が 胸に詰まって ヒリヒリと 痛む夜には うたかたが効く
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病棟の 父への葉書に歌一首 余白で伝わるものの多かれ
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春嵐も過ぎゆき晴れの門出かな 澄むよに青い空よ続けよ 
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見る度に 遺影の君は 違う顔 怒っていたり 笑っていたり
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和だんすの 遺品整理で 見つかりし 結婚指輪と 息子のへその緒
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春待ちの列車に揺られ僕たちは 良い日、悪い日、行ったり来たり
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音もなく 去りゆく人の 面影を うつしもせずに 春の十六夜いざよい
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「なんとなく、愛国。みんなで売ろう兵隊を君がその兵だけれども」
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もう少しお昼寝しよう 午前見た桜の丘の夢でも見よう
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ぽつぽつと落とすパン屑真似るよに 日々を歌って道標どうひょうにする
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口もとの ブルーラインが お気に入り 白いマグカップ 珈琲たっぷり
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ロープレのダンジョン攻略得意たが 地下街行くと必ず迷う
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幼子は狭き我が家を駆け抜ける まだまだ寝ないと親から逃げて
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ラジオからゆったり流れるピアノ聴き気分は高級ホテルの朝食
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いつからかドアがきしんで声を出す度に知らせる家族の帰りを
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春風に揺れるカーテン眠る犬私は静かにオカリナを吹く
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地下鉄の席取り合戦負けた日はこっそり筋トレお尻と脚の
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