笑わずに教えておくれチケットを買うところから離陸するまで
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萎れたるポインセチアの花殻を摘みて春光注ぐ如月
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こんなにもみんなで帰る道のりが愛しいことを最後に知った
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人の世と 猫の世つなぐ 縁側で 冬用毛布をたたんで くしゃみ
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並び立つ者などいない君ひとり誰もが誇れ己が命を
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一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
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かすむ名を召しあげとかす今日の青 胸をつらぬく三月のそら
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もう桜咲いてしまうよ咲くんだよ咲くんだよあなたがいなくても
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透明の水彩画からこぼれ落ちだいじな欠片かけらうまくけない
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何もかも管理対象房総の菜の花たちも人の心も
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砂塵より 花粉舞い散る 舗装路の 公的工事の 適正を問う
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いただきを 目指せ 困難 有ろうとも 高い場所ほど 風吹くものだ
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お互いに 相思相愛 知りながら 無意味に帰る 別々のドア
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風止んで 瞬く空や 暖を取り スマホ立て掛け 聴くドビュッシー
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向日葵ひまわりの笑顔のような貴女きみだから 黄金色こがねいろした糸で進める/刺し子
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レンズから図鑑から世の解像度どんどん上がる足を運べば/自然観察
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落涙し 絵になる女と ならぬ我 顔面格差に なお泣けてくる
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二十年前のわたしが綴ることまだ何ひとつ叶えてないよ
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昼下がり 息子が食べる ポテトみて 笑顔で突撃 0歳の孫
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娘から投函頼まれ必ずと愚直に手で持つ言われた通りに
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有明の夢とぞ憶えし逢瀬なら月満つるまで夜桜に泣く
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バズれども 鼻をすすりてひとり酒 粗い目に落つ電脳の網
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雲の上 待ちたる月蝕 赤濁り 雨打つ袋 明日はゴミの日
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AirPodsエアポッズ 耳毛はみ出て 白雪になお立つ老木おいき 似てあはれかな
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君からの 『竹踏み』するたび 運動バカの君と共にいし 日々あたたかし
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思い出は 巡る季節に 風化して この春消えた 君の面影
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洗顔の泡をぬぐいてふと見れば 母と見紛う顔ありてじっと見つめぬ
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行きつけの飲み屋のトイレ ボタン覚えた お前誰
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メイドイン ジャパンの武器で あの子らが ころされる前に やめてください
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混み混みの イオンで気づく 春休み 子らの笑声に 周り明るし
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