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終戦を記念日と呼ぶあはれさを原爆二発うけたそののち
32
世間では枯れた花でも構わない咲かせた人が一人でもいる
24
君のことちゃんと守るとこの声をかき消すほどの外に降る雨
11
事あらばボランティアにと駆けつけた君の御霊はどこをさすらう
35
迎え火に誘われ父母は尋ね来て竜胆の花思い出の家紋
19
蝉しぐれあの日もひとり墓参り手向けた花は竜胆だった
18
紙巻きの
咥
(
くわ
)
えタバコは夕暮れにぽつと灯せりノスタルジーを
46
アン・ミカが松居一代と重なりてハッピーラッキー呪文を唱えた
17
反戦と平和に みんなが飽きるのを リニューアルした 戦前が待つ
66
我々が 「正義」と名付け 信じるは いつ何処で決め 誰が告げしや
11
課題終え 突っ伏し肌をひっつける 机が
冷
(
ひや
)
くて 気持ち良いのだ
13
静寂の エスカレーター 踏み出して 動かす今日の 私は主役♪
14
ここに来て 身長一センチ 伸びて オーラが少し 強くなったか
52
夏好きの我も凹んだこの暑さ 冬が来ればこれまた恋し
38
姿よく紫紺の色に咲くさまは平安のきみ野牡丹が合う
19
草抜きを少し怠り庭見れば
(
カヤ
)
茅の類いが野放図に生え
19
棲み分けが はじまる合図 新世界 天にとけてく ホルンの雄たけび
/
ドボルザーク
38
いま僕に また明日と言う太陽は 別の誰かに おはようと言う
19
狭くても木漏れ日が降るこの路地に君への想い置いておこうか
14
ブラウスの白の眩しきOLは日傘の中に顔しかめ行く
30
炎天にミニひまわりは萎れ咲く輝き薄くも我が子と思う
27
魂の部分しかないあの蝿は二万千匹でようやく一つ
5
月は秋 気温は四十 更新す 夏は終わらず 暮らしを工夫
24
アボカドの水耕の種変化無く夏の絵日記白きままなり
41
うらはらに思いと違い進み行くわたしはどこへ行くのだろう
14
憧れた田舎暮らしにさようなら都会の暮らしに夢を語ろう
17
まっすぐな線路が敷いてあるように進んで行こう花も咲いてる
19
東北が暑すぎ食事が通らない「ゼリーで充分」精神科医言う
23
何となく太くなりしかコガネグモ庭に居続けひと月が過ぐ
30
月光が 部屋の奥まで 照らす夜 心と同じ 揺れる蜘蛛の巣
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