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病窓に朝を告げ来る鳥の声見上げる空に朝焼けの雲
32
思い出は 巡る季節に 風化して この春消えた 君の面影
19
今はまだ他の楽しび知らねども 新芽のやうに伸ぶるてのひら
10
駅降りて 人々は散る それぞれを 待つ暖かな 灯りを求めて
28
咲き
初
(
そ
)
めば 心乱せし
桜花
(
さくらばな
)
花吹雪
(
はなふぶ
)
く前に 胸に
留
(
とど
)
めむ
28
目を
塞
(
ふさ
)
ぎ 耳を
塞
(
ふさ
)
ぎて 「孤立人」 虫にもなれず 何処に行くのか
19
ランドセル 登校最後 君の背が 大きく光る 六年の時
30
花びら追い はしゃぎ跳ねてた樹の下に 袴姿の君 凛と立ち /卒業の日の孫へ
22
幸運を祈っているよ自らの春を目指して飛立つツグミ
56
打ち合わせ 終えて飛び込む とんかつ屋 勝利を願い ヒレをほうばり
33
今までに捨てたレシートを集めて 何度折ったら月に届くか?
9
おぼろげな光を
纏
(
まと
)
い 春の月 しんと更けゆく夜を照らしつ
29
卒園式 子どものパワーに負けまいと フルートを吹く 気合いを入れて / 謝恩会にて
48
大切にしてもらったね先生にいつかどこかでまた会いたいね
12
謀略が 均衡崩し 世界戦 高笑いする 大富豪たち ※戦乱こそ格差拡大富豪の利
17
「引きこもり」 「孤独孤立死」 「震災死」 政府丸投げ 三十年 ※ 「震災死」=震災後の孤独孤立死
17
うぐひすの
音
(
ね
)
はかそけくも春をまつ君が袖へとひとひらの舞ふ
15
一緒に居たあの頃よりも あなたのこと考えてる自分 戻らない
時間
(
とき
)
22
あの頃はヒロシマだった広島の戦後八十年も戦前
24
苔むした義父の墓石 労るようにそっと撫で合掌す 在りし日の夫
22
球根の
出
(
い
)
でし芽見んと四つ這いになりて地中の温さ伝わり
26
あの方は今はどうして居るのだろう連絡先も知らないくせに
32
枝先に 萌黄色のちさき若葉 心細げに 春風に震え
23
近くに見ても 遠くに見ても 美しき 光、闇さえ 従えし
桜
(
はな
)
25
月が綺麗 あなたの好きな 細い月 見て見てなんて 言える距離なら
15
君逝きて がらんどうの身旅幾度 囃す友あり「メリーウィドウ」
16
居た場所に もう居ないこと 追いかける 言葉はゆっくり 植物に似て
44
初嵐 威勢良き名は 見目無垢の椿と知りぬ 詠う人いて
17
好きな人黄色い傘を差している恋空は今晴天となる
20
嬉しきは鳥の囀ずり聞く朝と狭庭に開く花を見し午後
40
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