冬こもり(枕詞) 春の川辺の 櫻花 早くな散りそ 雨は降るとも
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春に入り水面に遊ぶ水鳥も 程よき距離を保ちて遊びぬ
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歳下の 僕の後ろを 歩く君 桜も見ずに 先に逝くとは…
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儚くも 踊り子の様 ひらひらと 季節は進み 我も踏み出す
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春風に揺れるカーテン眠る犬私は静かにオカリナを吹く
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老犬はよく食べよく吠えよく眠る脚さえ動けばキミは若者
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「千の風…♪」 歌いながらの 墓参り 君去りしから 百箇日となり
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しゃべらない息子が居ればうっとうしい 居なきゃ淋しく部屋覗いたり
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久々にぐっすり眠れた日曜日窓開け放ちヨガでスタート
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自傷のごとき自嘲に充ち充ちて畢竟死は喜劇俳優に外ならず
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仮面劇にはたれもが左右へへだたりて中央には翼賛図、曲々し
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統計の父ありて確実に死すきみらやさしかる絞首臺へ誘ふも
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頼まれてさらりと上げるブラインド 香炉峰の雪はないけど
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街路樹の なんじゃもんじゃの白し花 雪の様に落ち 早苗月来る
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薄暗い 部屋の片隅で うずくまる 無常という名の ひざを抱えて
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煩わし日々のあれこれ蹴散らして 癒しのボサノバ聞いて眠ろう
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花水木 主役の下で エビネ蘭 鯛つり草が 静かにゆらぐ
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ぼくはただ HNはんどるねーむを さけぶだけ ホントの名前を 知らないからね
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生きるという この悪夢から 逃れたい この現実が 嘘であるなら
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川の辺でトランペットを吹く学生 澄んだ音色が空に溶け込む
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特売日珈琲チケット二冊買ふ 知る人来ない安らぎの場所
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いよいよに古希となりたる今朝もまたヨガでスタートいつもと同じに
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仲良しの兄弟は風邪のキャッチボール 全てキャンセル今年の連休
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デゴイチは黒煙を上げ二年ぶり待ちわびた春歓声が湧く
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朝一番テーブルの上にはバラの花 静かな善き日 古希を迎える
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渓谷を白波立てて船の往く 谷は知るまい空の広さを
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君が言う 聞き取れなかった… 「今なんて?」 目と目で語らひ 解ったふりをする
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真夜中に乳液のフタ閉めながら思い浮かべる君の指先
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UNIQLOの鏡で見れば私でも何処かにいそうな誰かになって
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シンプルな言葉で組んだ万華鏡 歌の理想を心に留め
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