また来るよ お彼岸参り あと何度 此岸から見る 花曇り空
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水面へといがむうたかた砕けちり吐きし命の星は戻らず
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行きずりの 記憶は 局所微分不可 右へと辿る 恋滑らかに
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渡り鳥行く先全て地獄でもどこまでも行け鈍い青空
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日中の予報最高だけでなく平均気温も知りたいところ
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ことだまに支配されてるこの先も山田うどんでラーメン食へず
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先週で松組さんは卒園し『さくつ』だらうか今の君らは
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閉じたまま 瞼の裏に 映るのは 春風にゆれる 鮮明な桜
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すべて嘘 この世ははりぼて悲しいね そう言いながら今日も着飾る
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絹の雨 しなやかに降り 朝霞  濡れて色濃き 野辺に咲く花 香こぼれて 
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赤触手 身を委ねるは 愚かな 嬌声響く 苗床の部屋
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今晩の月と 短い連絡を 仕事終わりに見てほしいです
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劇薬の ごとく広がる 憎しみは 甘い蜜より 早く脈打つ
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偶然に針回るだけの円盤が四次元と僕の通信機らしい
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目は大事にと 眼医者になる息子に諭す 母心
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月が綺麗って誰にも言いたいyou (広義) 僕らがどうより綺麗なだけじゃん
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「ち」だけでも 無声音「k」だけだって 作れば意味に飲み込まれてる
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インスタで いいねも押さずに 見てるだけ 願う幸せ 僕の強がり
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受話器越し 苦手な沈黙 それでもいい あなたの呼吸で 眠りにつきたい
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直に心 触れ合える ことなど稀 時間よどうか このまま止まれ
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船乗りの 親父の部屋に 貼ってある 金髪美人の 裸の写真
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きみのてからたびだつものはたぶんきみのでぐちをみちびいている
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「パパみたい」 面影見しや 赴任の 合点がてんする ハゲ眼鏡かな
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荒川の三角波は寒々と 花の浮かれをものともせずに
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雨雲のレーダーから見るこの町は蜘蛛の糸の先で溺れる
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あしひきの 山から眺む 在りし日を 悪しき日もあり 愛しき日もあり
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言の刃で 刺しかけてやめ 絵はがきとペンを選んで 刃を葉に変える
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眠る前最後に君の「また明日」聞けるサブスク リリースしてよ
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たい焼きを腹から食べる人だって最後に知れてよかった  さよなら
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全てのドアは「押」だと思って体当たりする癖をやめたい
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