Utakata
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地の底で溶けて抱き合っていたぼくら なり損ないの星座だったね
5
実
(
み
)
の色が
黄
(
き
)
から
橙
(
だいだい
)
朱
(
しゅ
)
へ変わる 秋の深みが
柿
(
かき
)
に
写
(
うつ
)
りて
19
中秋月
(
ちゅうしゅうづき
)
真円形
(
しんえんけい
)
とは 限らない
虧
(
か
)
けし
処
(
ところ
)
に
風流
(
ふうりゅう
)
が
住
(
す
)
む
15
きちんと生きていけないからせめてはみがきで はなまるをもらってかえる
7
木犀の香り満ちゆく十七夜霞みの月の輝く晩は
51
青空の四文字示す二十万の検索結果 あしたあめかあ
5
わかれ駅ハラリハラリと手ふりし
娘
(
こ
)
そ〜その笑みなの母の阿伽陀
18
道玄坂 葱まみれの蕎麦すすり浮かれた夜を正常化する
17
土曜2時 ベッドの上で 飲むミルク酒を美味いと思えないまま
6
長いこと生きてる気がする 僕だけど。ばあちゃんと並び月を見ていた
22
あの日目に焼き付けた君剥がせずに瞳を閉じて冬を迎える
13
レジ前で落とした十円気づかずに 去ろうとする爺 追いかける義理
11
川キラリ 秋陽受けて 波キラリ 車内に届く 日差しも優し
14
我が部屋を「死体置き場」と
宣
(
のたま
)
つた 君は元気か?遊びにおひで
10
金木犀
(
キンモクセイ
)
今も香っているかしら海風はこぶ
香
(
か
)
に
灯
(
ひ
)
のともる
25
仕事する 君を想ってパン選ぶ 離れてる時のが 優しい私
13
ゲーセンでとる景品のトキメキは永遠ではないことを知った
27
ようやくに今年の夏も終わり告げ片手に足りる思ひ出仕舞ふ
51
暴れ熊 人の都合で
怒
(
いか
)
れども
俺等
(
おれら
)
も動物 ごめん戦う
11
渋柿
(
しぶがき
)
に
焼酎
(
しょうちゅう
)
かけて 二週間
甘柿
(
あまがき
)
よりも
赫
(
かがや
)
く
身不知
(
みしらず
)
13
白鷺は細き
足
(
あし
)
して草を分けひょろ首伸ばし川面覗きぬ
17
いつだって 愛伝えたい 最高の 私でいたい 難しいけど
12
柔らかな 柿よりガリっと 硬い柿 好きなんだよね 白和えも良し
14
紅葉は たわわに実る 銀杏の 落下おさまり 静かに幕開け
10
通ってたギター教室奥さんの自慢話で終わる休憩
31
いつもなら つがいの雉鳩 ぽつねんと 今日は素直に ごめんて言うよ
48
もしも世が偶然できたというならば目に映るもの全て夢なり
16
疲れた〜と 湯船に潜り 笑みこぼす 呟く元気 まだあるじゃん!
12
人生という名の旅人の休憩地コンビニへ寄る人は様々
12
秋麗
(
あきうらら
)
うららうらら🎵で心はずみ子らを待つ吾に
亡父母
(
おや
)
重なりぬ
20
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