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名古屋とは 思えぬ静かな 佇まい 短歌の名を持つ 熱い施設は
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今日もまた豆をコリコリミルを挽く芳醇な香り朝の始まり
23
不条理を生き抜く先に浄土あり怖れ抱かぬ心広がる
19
もう二度と 書けぬ名前が せつなくて 唇を噛む 国勢調査
57
半歳も何もない鉢に今朝見れば大きな芽が出ている何やら期待
11
ごはんつぶ一粒づつに感謝する汗を流せし稲作想起せり
12
とくべつな夏を忘れぬラベンダー再び咲きて雪虫の舞う
22
足かばい金木犀の匂う路ポストに入れる三十一文字を
16
小倉山霧立ちこむる夕暮れに道踏み惑ひ鹿ぞ鳴くなる
16
道玄坂 葱まみれの蕎麦すすり浮かれた夜を正常化する
22
峰々の色づく秋は
紅
(
くれなゐ
)
に水くくるらむ天の川浪
13
生まれし日 今日も明日も 健やかに 解けた糸は 交わらぬとも
11
また一つ増えてしまった不安ごと 息子の健診結果を盗み見
34
久々に犬も食わないナンとやら 秋刀魚の塩焼き二人で黙食
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行く道は次第次第に
昏
(
くら
)
くなり浮かんで消える面影増えて
44
人間に怖がられないお化けたちハロウィンの夜はお
家
(
うち
)
でふて寝
16
どんぐりを拾う媼の声弾み童に帰り秋の野遊び
25
泣きたくて 入ったトイレ 汚すぎて 夢かと思った 現実だった
24
一時過ぎ 栄養剤など服用し 五秒で眠る 受験期の日々
13
萬歳三唱の就任ぬけ出でて英靈とふ悉皆靈の惡も反故 か
17
「私が死んだら悲しんでくれる?」なんてわざわざ聞くことじゃないよね
10
揚げ油にキッチンペーパー被せたら泣き出すみたいに染み広がった
24
孤独 孤独 孤独 あれ、会話ってどうすればいいんだっけ
8
亡き祖母の干したシーツはふんわりとグーグルマップで過去を辿れば
29
私が今日 風邪で辛くて 休もうが 模試のある日は やって来るのだ
27
甘すぎて 喉を焦がした チョコレート 夢の欠片を 吐き出す夜か
16
葬儀屋のネオンサインは煌々と大河の様な国道の脇
40
青春を共に歩んだ筈なのになぜ年老いぬ竹内まりや
22
悩んでる徴候だろうまた君は窓際に来てメガネ拭いてる
29
あの山も この山もまた 唐松の
黄金
(
おうごん
)
の山 ドンと座したり
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