会釈され 笑顔を返して 見たけれど さて今の人 いつ会ったかな
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南瓜なら「な」きゃべつは「か」と冬至は名を変え食卓へ出し/「ん」が二つ付く物を
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雲間よりわずかに見える青空はやがて広がり 日差し背に浴ぶ
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食べちゃだめわたしがあげたSOS、 おいしかった?ねえどんな味した?
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否定せず 自分を選び 感じ取る 「肩書き、空気」 それより呼吸
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街角の喧騒の中立ち止まり「許してあげる」過去の自分を
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ふたつめの持病完治を目指す手術オペ 二月と決まり安堵と不安と /夫
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夫好きな小豆たっぷりかぼちゃ煮を供えゆるりと吾は柚子風呂へ
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指切りを解いたあともぬくもりをクリスマスまでお忘れなきよう
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この世には善人なんて居ないのかそう思わせる人的受難
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苛立ちを三日こらえて立ち止まれ先人の言う知恵に鎮める
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ゆらゆらと レースカーテン 煌めいて 木漏れ日眺む イブイブの朝
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今晩の玉子のおかずは何とでも店で迷うはやはり明日あすのイブ
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病棟の枝分かれしてく夜たちを引き止めようと非常灯淡く
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子に会えぬ 淋しさ募る 仕方なし 他人ひとの命を 救う為なら
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糖衣錠を舐めてるような生活と分かっていても飲み込めなくて
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友人がばあばとなりぬ嬉しそなLINEを見れば妬ましくって
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プリンター年末だけは忙しなく八十五円に込める「おめでとう」
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金色の 光幾筋ひかりいくすじ 漏れさすは 樹魂じゅこんの爪弾く 琴の糸なり
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能登の地で育ちし米を縁者より購いて食む 味わい深し
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ひだまりに眠る小猫のひげが揺れ厚着の天使を部屋に招けり
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すれ違う誰の背中にも宿命の隠せぬ痛みが滲む夕暮れ
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自転車でコンビニ着いて気がついたクリスマスってすぐそこなんだ
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街なかのオルガンの音に足を止めふと溢れだすパンドラの箱
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日々つづく グレートーンに 鐘鳴らす ポインセチアと つまの蕁麻疹 / 🙄メリークリスマス🎄
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選り分けるてのひらの上の黒大豆 酷暑の夏を二人語らう
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エッセンシャル トリートメント さがす夢 直訳しちゃう 根本治療
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てのひらに落ちては消える粉雪が戀のはかなさ教えて過ぎぬ
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忙しなく予定を埋めて 冬季休業(ふゆやすみ)待つ間の空の蒼き冷たさ
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気を使い 空気を読んで 疲れ果て 好かれもせずに おいらは二十歳
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