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落涙し 絵になる女と ならぬ我 顔面格差に なお泣けてくる
22
回る寿司 店の出口に
鹿
(
しし
)
威し
(
おどし
)
財布のひもの弛みを打てり
38
平穏な生活に花 添へるよに 歌を詠む日々 心潤ふ
37
ちぐはぐな組み合わせだね冬コート 春を先取り白の
タイトスカート
(
タイト
)
で
38
慰霊碑に刻まれし子の年齢は二歳とありて孫と重なる
23
もし明日命尽きてもそうするか正しさよりも愛おしきもの
14
不可能を墨で上塗り葬れば焼かれし辞書の生き生きとして
15
若人
(
わこうど
)
よ
無闇矢鱈
(
むやみやたら
)
を 恐れるな
倫
(
みち
)
を守れば あとは自由だ
19
いかにせむ眠れぬ子へと伝へよう 恐るることはないと言ふのに
10
豚こまを 醤油と
葱
(
ねぎ
)
と
大蒜
(
にんにく
)
と 炒め
拵
(
こしら
)
う 即席の薬
16
忙しや 春告げし後 鶯は
時鳥
(
ほととぎす
)
の子も 育て旅立つ
31
かすみたる山の端追へば川妬みわれ忘るなと水面ひかるや
16
陸奥
(
みちのく
)
の 花の盛りを 見ぬままに 時は過ぎ去り 十五年
20
横顔が なんか綺麗?と ふと気づく あなたに会える 1週間前
9
梅園の 寂し
艶
(
あで
)
やか 薄れ日に
跳
(
は
)
ねた小鳥や 春はほのかに
11
老木の ひなたの桜 満開で パワーもらいし 五十二の春
31
悲哀とは 幸福たちの 存在を 証明し得る 唯一のもの
16
保育園 六年間も 行ったのか
生
(
お
)
い立つ
倅
(
せがれ
)
少し遠くに
22
死ななくていいんだよって
理解
(
わか
)
らせて機械になりきってきた身体に
7
桜色の 夢見しばかりに
夕
(
ゆうべ
)
まで 乙女心の 封印を解く
26
幸運に すました顔で 身を委ねる そうしたいのに ハートはうらはら
10
並ぶほど愛くるしいは雀なり後光を受けてわれにおはよう
23
病窓に朝を告げ来る鳥の声見上げる空に朝焼けの雲
32
思い出は 巡る季節に 風化して この春消えた 君の面影
19
今はまだ他の楽しび知らねども 新芽のやうに伸ぶるてのひら
10
咲き
初
(
そ
)
めば 心乱せし
桜花
(
さくらばな
)
花吹雪
(
はなふぶ
)
く前に 胸に
留
(
とど
)
めむ
28
目を
塞
(
ふさ
)
ぎ 耳を
塞
(
ふさ
)
ぎて 「孤立人」 虫にもなれず 何処に行くのか
19
幸運を祈っているよ自らの春を目指して飛立つツグミ
55
メイドイン ジャパンの武器で あの子らが ころされる前に やめてください
42
今までに捨てたレシートを集めて 何度折ったら月に届くか?
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