青色がキラリと光り目をやればトカゲ瞬時に庭石の陰
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ウイルスが居心地良さに居座って退いてくれない、この老体から
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早朝に往復五キロ リハ散歩 朝陽に目覚む濠の蓮見る
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自販機にポカリスエット買いに出た午前3時の風の涼しさ
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午前3時 東の空に煌々と輝く赤い星を眺めて/明けの明星
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アゲハかと見紛うような黒トンボ束の間庭に翅を休める
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青空に 輝く機体 雲を引く 夏への思い 翼に込めて
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挽いてから半年経つガラムマサラの香り嗅ぐ 生活変わっちまったな
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芋ロック パッションフルーツにぶっかけて粒粒ごと吸う一夏の恋
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老いと死を想像するだにぐるぐるとこわくて眠れないときのうた
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うすら恋 流れる歌詞の 気の揺れに まだこれほどはと 認めぬこころ
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「頑張れ!」と届いた 話の終わりかけ 気づかぬふりする 乙女心よ
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ふたつみつ ベルを見るたび 胸踊る ふいなつぶやき 共感の赤
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熟考後  紙飛行機を えいと押す  送っちゃった!と  はやまる鼓動
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中学の アルバムの裏 先生の 戻りたくなる 角張った文字
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盆の節 些細なことでも 信じたい あの子あの人が帰ってきたかも
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はよおきた 喜んだ顔が焦りだす スマホの画面に 11の文字
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夏休み あれだけ待ちに待ったのに 後半になれば 友が恋しい
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切らさずに麦茶を沸かす今日もまたそれにつけても腹の立つこと
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「LINEこれ…」思わぬ恋の進展に 息を殺して ひとり悶える
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上の人に従うべきだと 諦めた それが私の反抗期終わり
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捨てられたプールの底に溶け残る15の君とざらざら眠る
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8月の31日午後時3等分の白桃1つ
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今日を終え 空っぽになった 教室に 喧騒ぬぐう 秋風が吹く
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惚れそうに なるのを止める 臆病で 失恋すらも 出来ぬ身だから
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病み上がり 外出て見上ぐ 青空は 酷く鮮やかで 眼がぎゅうんとした
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気遣いを しようと意識 しなければ 出来ぬさがだから 頑張ってみる
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担任がイケメンなので化粧にも気合いが入る授業参観
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参観に来てもいいけど先生にチップあげるのやめてよねパパ
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次のひと 見つけたようね? 水注ぎ 次こそ枯らさず お幸せにね
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