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ころころと笑うあなたの手料理の熱々ポトフにまろき芽キャベツ
32
萎れたるポインセチアの花殻を摘みて春光注ぐ如月
24
ケースの中 48色の色鉛筆 春の彩り 足りるだろうか
21
桃色の 花を飾りて 春が来る 長き冬の日 忘れるほどに
37
許されぬ 恋に落ち逝く運命なら ともに地獄へ行方もしあわせ
16
故郷にも 今では建ちぬ 住宅地 我が想い出の 畦道いづこ
14
生きるのに絶望しても血税で死後の処理とは何か苦しい
29
目標は生きる力になるかもとカンパネラ弾く漁師を都度見る
31
人生が汚れ裂かれて台無しで子供の私に声をかけたい
36
「忘れてた」とはにかむ君を待ってたい空いた椅子にはひかりの座布団
26
白紙こそ最強の歌。泥を撥ね生きて戻った俺がキラーワード
25
手放して出来た隙間を覗いたら見え隠れする大切なもの
49
マイペース こねこのように のびのびと 生きてみたいね ヒトは不自由
35
ゴッホ展に娘も誘い予約する たのしみを待つことの幸せ
29
枝垂れ梅のトンネル抜けて吹く風は戻りし寒さと芳香乗せて /梅林にて
35
今もなお時を刻めり腕時計 手にとる朝に早春の風
41
髪を切り隠す訳では無いけれど何か気付いて欲しかったかな
29
風抜ける小高き丘に登り来て観光地となる農村眺むる
45
柿の実を啄む鳥と睦月去り
鴉
(
からす
)
一羽の裸木の空
39
アラ古希の働く人の七割がリア充らしい そうなんですか
15
ヤオコーの店内曲が脳内に ループしている止めたいけれど
20
まだ恋を知らぬ吾子つれ万智は西へ 3.
11
早十五年
10
妻となる人を知らずにひと部屋のアパートにゐた男がよぎる
14
原発の処理は進まずまたけふもだれかがつくる灯りをともす
15
「出したくねぇ、あんたの都合は聞かないよ」 腸が手を組む自律神経
23
飛ぶことを忘れたカラス慣らされていくんだ知らず知らずのうちに
19
どうしてもささくれる日は
淡々
(
たんたん
)
とこなして
詠
(
よ
)
んで早く寝ちまえ
29
鎚
(
つち
)
振れば割れてひらける石のなか祖父の面影化石に映り
20
透明な
高次脳機能障害
(
ハンディキャップ
)
に包まれた重さに倒れ誰も気付かぬ
34
一番に「唐揚げ入れてくれ」と云うきみも茶色の弁当好きか
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