冬越して スナップエンドウ 収穫す ささやかながら 春の楽しみ
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桜桜さくらさくら 花をいだきて 舞う月夜 永遠とわに散るなと 願いでつつ
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天仰ぎ咲く木蓮の清しきや木立の奥にうぐいすの声
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ほほつたひ 涙を隠す 春雨は 在りし日思ふ 弥生のしらべ
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吸わないで買っては欲しいたばこかな防衛費まで虫が良すぎる/増税計5回で
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「ママはどこ?ねえパパ!」「百合が綺麗だろ今年は肥料が良かったんだよ」
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冬ごもり春日を待たずにけるを惜しと云はぬが華の枯人かれびと
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温室に滴る苺の甘さほど想う気持ちは夏を待てずに
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青池の底まで透けるかなしみも 芽吹く枝には勝てない春だ /美瑛
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トランプジョーカーの脚に重りを括り付けホルムズ海峡沈めてみよう
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年かさね連れ合い頼り並み歩く陰の長さも重なりゆけり
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一年ひととせに一度の福運なる日には列をなしたり来ぬを求め
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変はりゆく 街並みの中 桜咲く 古戦場のみ 置き去りにして
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春風が 戦ぐ川岸 桜道 ビール片手に 夫婦微笑む
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仕事での 桜の名所 視察には 誘惑多く 空腹続く
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真ん中を射てしまうのは怖くて 少しズレてる自分を装う/其の一          
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林檎の真ん中射抜くごと詰られて わかってる恥じているよと胸の内で/其の二     
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音曲おんきょくに 詩歌に絵にと うたわれし 桜は生きむ 時代を超えて
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出会わなければ 良かったなんて 思わない そんな別れが また一つ
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蕎麦屋まで道々芽吹く木々あれど 相方のなく ただ此処に春
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君を蛋白石にしよう。でも、それまでにはかえってきてね。
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住職が花守らしき山門に 薄墨桜離し植へらる
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がんばって大きくおなり 甥っ子よ ひなどりのようについばむおくち
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炎症が どこか臓器に あるような けだるさ続く 花の咲く頃
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一粒の 雨も母には 許さじと 傘傾けて 春の畦行く
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安納芋 蒸して焼き目を 付けたなら 甘くてホッコリ 優しい味に
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待ち侘びし桜チラホラ咲き初むる徒歩三分のさき公園
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ほどく糸何も無いからもう編めぬ代わりのビーズにワイヤーも無い
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他人ひとのこと心が小さい人と言う君の大きな口だけ見える
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春先は カイロと湿布の重ね貼り 腰のご機嫌伺うゴルフ
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