ほお紅く染めて抱きつく妹が本当はいそうな雪の降る午後
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愛犬の逮捕に走る 転がったワインのコルク咥えて逃げた
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完全を知らないままの不完全 服もメイクも無意味なこころ
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君知るや 人目も恥じず 睫毛墨マスカラ の 落ち滲みたる 我は泣きおり
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東北の冬の青空ありがたし磐梯山の雪の輝く
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木の間より差し来る朝日サンゴジュの僅かに残る熟れし実照らす
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雨の降る 師走の街に ちり流れ 過ぎし一ひととせ 思はるる夜
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想い出は街をぐるりと歩いた日 兄の遺した紬をほどく
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雨あがり 澄んだ夜風に 洗われた 桜の枝に 蕾が一つ
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しゃきしゃきの玉葱噛るつわものは毒に倒れて夢にさまよう / 玉葱中毒?
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悔しいな真面目なあなたのわがままな部分を引き出せなかったことが
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地獄には落ちたくないと思えたのなぜならあなたと会うだろうから
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空気澄み 雪被る山 遠く見て 冬の覚悟と 春待つ希望
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切なきや闘病重ね逝きしの笑顔が浮かぶ氷雨降る夜
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どうやって自分の体を愛せるか 自分を女と受け入れるのか
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ヒヨドリの尾がスプーンに見え箸を虚しく握る給食はカレー
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薔薇色と すみれ混ぜたる 揚羽蝶あげはちょうの 形崩して 逝く夕雲よ
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夫にもQRコードつけたもれ トリセツ不明で五十年過ぎ
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八朔はっさくがおっきな箱で届く朝 フライング気味サンタ姉さん
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一年の終わりとそしてこの恋の、終わりが重なる十二月の夜
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アンハッピーあなたに恋したあの日から まじ最悪だしさっさと振って
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「障害者」「生保」の札を付けられて「私」の個性堂々生きる
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生きているそれが奇跡のあなたとかちっとも心に響いて来ない
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目をこすりもじゃもじゃ髪のおばさんはググれば名医 明けの明星 / ミスで再掲
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横文字の洒落た料理は苦手らし冒険いらんと夫は言ふなり
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触れる縁 見るも聞くのも 我が内に 肩先にともる ペテルギウス
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清しきは冬の日の出のまばゆさよ 干し物しつつ息白くして
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桃あわく真冬日に咲くアサガオの小ぶりな花のひと日の笑顔
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朝四時の アラームを無視 二度寝する 猫に耳たぶ 噛まれて起きる😓
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どんぱちと遠くで聴こえる帰り道解けたあなたの帯結ぶ夏
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