ゆめ知らず智慧の階段踏みしめて錬金化学に塩基無水・素
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そのせなにちいさな羽のあることを知らない君はあの町を出ない
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ビデオにも戦争がありいくつかの戦後をくぐるこの部屋がある
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百億の花粉を載せて春風は鼻腔の奥に受精を目指す
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やどかりにとって浜辺は限りない事故物件が並び立つ街
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そのへんの言葉じゃサイズが合わなくて 裸の気持ちがくしゃみをひとつ
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長旅の土産は特大洗濯物 連休最後のベランダ飾る
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朝食後 歯みがき洗濯洗い物 天気に尋ねる優先順位
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新しい友を得たよな気になって 歌詠み始めて間もない私
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辛い日も「置かれた場所で咲きなさい」の言葉を胸にスタートしてみる
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「はい、これ」と寡黙な息子さりげなく手渡すピンクのカーネーション
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久々にフルート吹けば思い出す仲間と演奏あのステージを
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歌詠みで他人ひとの生き方垣間見る改めて知る短歌の世界
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ポケットの奥底にある重力の 行き着く先が誘蛾灯でも
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マスク取る日常戻り薄化粧 日除けの帽子は深めに被り
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一人では気づいてくれない会う人が セットなんだね私と犬は
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君の手の触り心地を忘れないうちに会いたい。今はそれだけ。
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世界中飛び回っている息子でも 出発の朝の変わらぬ寂しさ
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あの時が 最後だったと思い出す 未来が見えて だきしめる今
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思わない 方に転がる 一輪車 クリもナナカマドも 花は真っ白
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うっすらと透けて見えたる人間味 貴方の中に宿った命
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珈琲の湯気ゆらゆらと 夜に溶け 遠くに灯りのともる日を待つ
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鐡網のひかる風花 ドイツ偉人の墓隣たつ無銘異人碑
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静寂な ひなたの庭に カッコウが 今時いまときを告げ 草を引くわれ
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夢の中だけでも誰かに好かれてたい 月を見上げる狼くらいに
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少しずつ君の背中を触ること慣れてきたのに必要ないね
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「駆け抜けてみれば一瞬だったよね」笑える僕らは歴史を紡ぐ
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生活の刹那そのまま切り取って湯気が立つよな歌詠いたい
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あせも止め 吾子の体に塗る薬 小さな小さな背中を撫でる
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ポロネーズ第六番の律動は波蘭の舞踊と言ひし母かな
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