用あると 見え透く手口 つかわれて 「あ、そう」とさらりと 背を向けてゆく
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時にぎゅむと掴みたくなる首をもつ君は親とか殴って後悔とかしますか
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初めての俳句は教師に鼻で笑われそれから俳句を愛することをやめた
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平常時の陰茎のサイズと自慰の回数の関係性を証明するとき少年は無垢を捨てる
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強風で ゴーゴーいう日 年取った 女性が二人 5階に来る
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こんなのどうってことない −それぞれのキャパシティ−(笑)かっこわらい……はは
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石混じる 借り菜園に しゃがみ込み 穴を掘っては 水溜め作り
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老いぼれは 前頭葉が 退化して わがままになる 情けないやら
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老いぼれは お思いついたら やりたがり 情けないやら 恥ずかしいやら
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工場の 壁が日光 反射して 風も防いで 温室効果
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丸まった 背中をすっーと 伸ばしたら なんか啓示が 下ったような
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任せられ 信頼されて なんぼかな 迷惑かける お荷物かもな
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エビフライの尾は残すのに 読めもせぬエンドロールは見て席をたつ
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エアコンのリモコン探す3時半 28度の脱出ゲーム
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僕は彼氏じゃないし君は彼女じゃないから楽しくやりませんか
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ウォーキング 通り過ぎたる トラックの 風圧強し 我が身揺れたし
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恐ろしい 人間達の 社会では 正義も愛も そこそこになる
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問題は この脳みその 中にあり シナプス減少 配線のミス
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なさけない フェーク人生 空想の 自分が生きて 何も残らず
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室外機に腰掛けてアイス食べていた六月のある日。友は人妻。
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変えられることへの恐怖だけがこの世から私を庇って擦り減る
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でっかい音楽 耳を塞いで このままこのまま 夜の真ん中
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毎朝の外来を請はれ出かけしも二時間余のショートリリーフ
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ホットミルクティーを飲んで 脳を衝く甘さにあなたを思い浮かべた
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鼻炎薬眠くならぬの選んだが鎮痛剤が眠気を誘う
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刺青が 入ってない肌 キレイよね よろこぶ君の 激しい履歴
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寝る前に おやつを食べて 満腹に 良くないけれど これも幸せ
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客観視、繰り返した先、滅多滅多めためたに傷んだ心が丸まっている。
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一時間考え込んだ文章の送信ボタンを押すのに三日
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どちらさま?と尋ねる祖母の手を握る いつかの私を感じてほしくて
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