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霊柩の冬雷に冴ゆ喪家葬式の花だしおらばたづねびとあり
7
右廊・三菱油彩鉛筆風景画展 左廊・村上隆ファンアート展、の地獄
6
もう少しお昼寝しよう 午前見た桜の丘の夢でも見よう
42
八重桜 共に過ごした年月が 古き団地に静かに咲いて
58
日焼け顔麦わら帽子がよく似合う亡き父想う命日の春
17
朝八時だあれもいない公園をひとりじめする小さな兄弟
14
ふるさとの氏神の祭り思い出す 今日の夕餉は たけのこご飯
19
このところ会わないご夫婦元気かな 知らず知らずに目が行くベランダ
14
新しい友を得たよな気になって 歌詠み始めて間もない私
22
芝生には立ち入り禁止のロープあり 輝く初夏の聖域のよに
40
ひそやかに小さな本棚組み立てる 幼子眠る土曜日の午後
46
一粒の塩を落とした水を飲む 我なる海に夏を伝える
61
七月ののっそり沈む夕陽から種火盗んで夜通し語る
54
音も無く
陽炎
(
かげろう
)
ゆれる濃い桃の
百日紅
(
さるすべり
)
咲く 誰も居ぬ午後
52
風運ぶ 青さが少し薄れゆく ホットコーヒー 夏に句点を。
20
純白の彼岸花咲く 夏の陽に秋の風吹く団地の端に
37
丁寧な暮らし生き方憧れる せめて歌はと丁寧に詠む
58
無花果
(
いちじく
)
のほのかに甘い風香る 無花果の木の小さな木陰
38
朝夕に飯を求める野良猫のために生きてる健康的に
11
魂の 傷がその人
誑
(
たらし
)
めて そこはかとなく 悲の彼岸花
47
愛用の お花鋏も 四十年 いちども研がず チカラワザで切る
31
各各
(
かくかく
)
の 流儀にそいし 雪國の 仕舞いはすすむ さいごの
竜胆
(
りんどう
)
31
止
(
とど
)
めさす 淋しい心の 急所とは。 人にはおわす のど仏なる
27
目覚めれば べつの天地が あらわれて 靴をはきかえ あさの白銀
/
立冬
37
歩きつかれ 夢中に寄りそう 人のいて 無理きかぬ脚と そっとなで説く
39
雪景色 から車にて 参時間
土
(
つち
)
黒ぐろと オホーツクの丘
37
透過した 下弦の月が はらはらと 風花をよぶ もはや根雪と
32
頷くよう しずりの雪が 落ちるとき 始まる予感 気流のうねり
33
魂の 重さでおちる 地球まで 青い空から ふわふわ淡雪
52
天気予報 外れて今朝の空は焼け 寝ぼけ眼のシャッターをきる
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