朝の陽に蓮を咲かせる泥水の熱おび深く命そそげり
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顔中にご飯くっつけ笑ってる幼よいくさ知らずに育て
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いい歌をつくり作ったその手柄誰かに取られクソ炎上
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降る中を朝の散歩の柴犬は雪が似合うね目を輝かせ
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オレンジの皮を前歯に貼り付けてキャッキャッ笑って日曜日なり /吾子三歳
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冬の朝まるで雪中寒すぎる毛布をかぶってもう無理だ
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さようなら手を振りその場過ぎ去ればぽつんと終わった速すぎだろう
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コミカルに 介護続ける 親友の 基本姿勢は 恐らく愛情
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雪だるまの周りの足跡から聞ゆにぎやかな声楽しい時よ
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目を見張る艶髪であれど床の上落ちてしまえばぞっとしかせず
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川べりに 一羽の鳥が 悠々と 夕陽を浴びて 伝えし自由
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仕事場の 窓から聴こえる 清志郎 あわせて鼻歌 うたう休憩
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爆発だお菓子を一分焼きすぎて煙がでたよ火事になるかも
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諦めと度胸が身につく四十前しじゅうまえビビり散らかす明日も見えるが
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朝おきた扉を開けて猫がいる可愛いけれどマジ包囲網
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重ねても 吐き出す穴があったとて 愛してくれぬ ただの女形にんぎょう
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遠出して昔の赴任地通りなば 思ひ出手繰たぐりて多弁となるつま
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戦争のできる国にはしたくない婆の繰り言願うは平和
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冬枯れの 木にも命が 脈々と 枝を払いて 春を待ち侘び
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伝書バト荷も重くなる寒きふみふるさと目指し低空飛行
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O脚とむくみ解消一分のおしり筋トレまだ若いから
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通勤路 朝陽に道が照らされて 鏡のようで 怖すぎまして
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優しさを 持ち合わせたる 君の目に 映る未来を 共に生きたし
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柚子の香の熱湯あつゆに入りて憂きことを洗い流して変身解除
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白板を見つめる黒目愛おしい何が起きたか視線ぶつかる
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恋よりも生活苦やら介護やら若さは強いと老いみておもう
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抱きあうはなくなりしこの年月を越えて息子の目はあたたかし
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冬の夜は甘酒ミルクに和みたり良く眠れるの魔法信じつ
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帰りたい施設の義姉あねのこころ旅 まぼろしの地に毎日帰る
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雪にさす 朝陽あさひの色は 生成り色 忘却の彼方かなた 竹を編む人
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