堅雪を踏んで近道隣へと行けるつもりが体重オーバー
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堅雪に追いかけ回る童のころ 幼なじみの声甦る
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ようやくに 待望の雨待ち焦がれ 恋しい人を待つかのごとく
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Imagineは五十五年もまへのうた叶はない夢だから錆びない
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工場は伊吹の山にいだかれて笑つてゐたよ我が青春を
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スーパーに行くけど欲しいものはある?エンゲル係数アゲていこうぜ
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雨上がり ねこたちそれでも ねむくって うつらうつらと 春眠暁
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春めきて微睡む縁側 そよ風に清き鈴の音 季節を忘れ
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「ただいま」のあとの賑やか 就活も卒業も一旦、春に預けて
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「新」のつく野菜の並ぶスーパーで 小さき春を見つける薄暮
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今日はただ 聴く人になり 友の声 丸ごと受けて 笑顔で返す
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静寂の 森の泉に 波紋立つ たった一粒 あなたのLINE
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玄関はタイムマシンだ開けたらもう、泣き虫だった僕に会えるよ
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一口で僕の歴史を辿らせる 母ちゃんのスープは魔法と思う
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今日という一日ひとひ薄めて飲み干せば 猫と秘密の台所ひかる
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涙のち伝説だ5位からの大逆転だ金メダル「りくりゅう」
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重だるい幕を開ければ花ばっかむやみに咲いてばかにしやがる
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ふき味噌の 香りと苦味のハーモニー 春の息吹を噛みしむる朝
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雪解けも彩り褪せしさくら草 運命さだめを生きる輝きの外
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無い物は 別にいらない ったもの 返せ、返せよ 我慢ならない
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いわし雲釣つてみやうかプラプラと折りたたまれたアンテナのばす
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女房より六年長き付き合いの友と酌む酒 梅のほろ酔う
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赤黄青 きららに透ける琥珀糖 帰れぬ春の 幾たびか過ぎ
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あやうさの静寂にひそむ春隣 AIといふ君の歌きく
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「てやんでえ」突然はじまる江戸の華やんややんやと人垣作り
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馬鹿げてる歌と滴と夕やけと眠る夢バナ東大受験
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ふきのとう 摘みし 畔を歩みつつ 君が迎えを 小躍り待たむ
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息つけない行き着けないけど生きていく意気込みエンジン勢い駆って
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空腹を束の間埋めし珈琲の夫婦喧嘩へ 『風桶』理論
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十五度がまあるくかこむ朝の息 春眠だものまた目をつむろ
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