Utakata
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あちこちにチラシ看板恵方巻き 節分前にお腹いっぱい
14
水曜の美術館前 横顔よ 佇む君の頬にひとひら
19
大根と 鶏を煮ている 午後3時 夕飯までの 時が仕上げる
31
今までの 歌を見返し 思い出す 喜怒哀楽と 日々のあれこれ
29
学級の 隣の席の 子も知らぬ 我の一面
Utakata
(
ここ
)
に隠せり
30
熊猫たちちゃんと挨拶できたかな中国の言葉大丈夫かな
24
君は問う「これ何しかも使ってないし」あの日の君の肩たたき券
22
粉雪になれたら貴方へ降るからさ、払ってくれるだけでいいから
12
灰色の空から白き魔法陣どんな魔法を今宵はかけるの
16
撫子の湯にぞゆるりと浸かるれば 疲れ溶けてく 明日も頑張ろ
25
嘗
(
かつ
)
て来し 森の温室 夜は冷えて 君の名付けし
星灯草
(
せいびそう
)
咲く
23
冬晴れの 光あふるる岩風呂の 湯気に隠れし石蕗の花
30
天の泣く そのひと粒を堕天使の 指震わせて掬わむとする
20
ほろ酔いの父の土産は海苔巻きの 折詰手に提げ波平のよう
24
戦争のできる国にはしたくない婆の繰り言願うは平和
31
福祉課の介護保険のアンケート幸せ度数満点に◯
23
留守録に入った自動音声の詐欺のデタラメ聞いてる厄日
23
乗り過ごす眠りをさそふ温度よな 電車のシートはまんじゅうふかし
26
その消費それは誰かの給料に この給料は誰かの消費
26
寒椿 横目に眺む 帰り道 ねこたち お腹すいてないかい
27
ディズニーの鳩はいくらか肥えていてたぶん僕より豊かな暮らし
21
昼休み 売店で買うお菓子食べ 皆とおしゃべり やわらかな
時間
(
とき
)
31
パンジーの上に積もった雪をはらう花の黄色に元気をもらう
28
なんとなく気持ちの塞ぐ
一日
(
ひとひ
)
でも 変わらぬ夕景 慰めとなり
30
窓硝子に重ねる君と眉月を雨粒は石を穿つらしいし
6
独り身に還れば義理が通らない重責を負うバレンタインチョコ
28
折り紙で箱と受け皿作り出すユーチューバーの魔術を盗む
30
祝
5
歳 母はお礼に一台づつ園児は窓辺でミニカー走らせ
14
電線が空を縛っているために 天使が泣いて還るのを見た
15
ふたおやの齢超え生く妻の目に映るかなしみ われそばにいて
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