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外交の都合に翻弄される
熊猫
(
クマ
)
日本恋しと鳴いてはおらぬか
27
来世とか あるとしたらば 犬かネコ 木とか花とか クジラがいいな
14
遠出して昔の赴任地通りなば 思ひ出
手繰
(
たぐ
)
りて多弁となる
夫
(
つま
)
50
雪にさす
朝陽
(
あさひ
)
の色は 生成り色 忘却の
彼方
(
かなた
)
竹を編む人
41
悲しみの 雨にうつむき 泣いてては 空に昇った 虹に気づけぬ
31
きさらぎの 神に捧げる
榊
(
さかき
)
には 新芽がのびて 雪のふる春
48
いつもなら隠さず物言う賢人の言わぬ本音に優しさを見る
52
カサついた くちびる見つめ 今夜だけ 映画のような 君を信じる
14
やっぱりね住めば都だ 片付けを終えて眺める新しい土地
44
凶器にもなれる心をひらがなの「あい」に変えてく「飛翔」の時間
26
退職の日は近づきて 吾の中に 被害者という 鬼が目を出す
29
「天使」だの「春」だの言ってる口すべて雪で塞いでしまいたい夜
31
独り夜に 炬燵に入りて
口遊
(
くちずさ
)
む 涙を誘ふ「♪ かあさんの歌」
37
デイケアに見知らぬ人の集い来て会話弾みぬ学びの場かな
19
玄関に立てば「おかえり」亡母の声 幾年経れど忘れえぬ声
41
喧嘩して、仲直りして、ご飯食べ。家族という名の終わらない恋
27
生きること 喜びあえる山めざす 道の左右に 駒草咲いて
38
甘言に迷わされずに一票を思うが誰がなっても一緒
12
頭痛さえラベルのように貼り替えて 悪友と飲むクラフトビール
27
カサついた くちびるから出る 言の葉よ 日が変わるまで 止まないように
11
雪の朝 通勤途中 黒鷺が 川に降り立ち 元気をもらう
29
人の非を突き抜く刃巡りきて
己
(
おの
)
が非さえも貫かんとす
21
桃いろのプリマのごとき梅の木の燃える想いを冷やし雪ふる
33
奥さんと 冷戦中の 日曜に 空から雪の 仲介者
15
昼の月 凍らせ
蒼
(
あお
)
く 吹く風の
膨
(
ふく
)
ら雀の 胸毛返せり
37
流麗な詩文のような
女性
(
ヒト
)
がいて微かに香る花の色香が
10
挑戦は多難な船出「信を得た」までまだ時間かかるねビール
14
若人の「恋詩」読みて 過去想ふ 手のひら見つめ 溜息の午後
40
坂道をのぼり終えつく溜息や流るる雲をしばし眺めん
40
午前4時 うっすら見える オリオン座 冬の終わりも そう遠くない
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