値上がりで ゆらしゆらして 3杯目 紅茶のパック 破れんばかりに
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生きるって<その時>までのルーティンと詠めば目にふと梅のほころぶ
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海岸を白く染めたる鰊群来ニュースが告げる春の訪れ
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ひとりぼっちに させたくないから わたしはね  君より少し 長く生きるよ (愛猫への伝言)
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飛行機よ頼むよどうか飛んでくれ俺を家族に会わせてくれよ
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何事も基本は型の暗記から分かっちゃいます!頑張ってます!
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雪捨て場 砂場に作る山のごと崩す運命されど懸命
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おだやかな日々の暮らしをかみしめる しみじみ思うなんと尊い/平和
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愛というインクで書かれているらしい二千字かけた百字のエッセイ
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同じ時間に目が覚める体内時計は健在だ 今日に感謝
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北陸の友をおもひて北陸の酒呑む夜のこころの旅路
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満月が右上にゐる信号を左折でむかふ夜明けの世界
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肝心なあの人の心分からないネットでいくら調べてみても
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「これがいい」同じ顔したぬいぐるみ選ぶ楽しさネットにはなし
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平和時に生きた己の無節操 ナショナリズムを止める者なし
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すれ違う 触れる離れる 繰り返し 男波おなみ女波めなみに いまは漂う
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義父は今霞む記憶の実在を日向の椅子に見つけたようだ
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やわらかな毛並みの犬を思い出すあなたをなでるまどろみの朝
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停止した爺の蠢くパンチパーマ博物誌へと寄稿したまで
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恐ろしや 鬼が子供を 支配する 死屍累々の 小さな心
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よくもまあ 素性の知れぬ 爺婆に 子供を預け 社会進出
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子育ての 資格もなくて 訓練も なくて人類 世代交代
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紙コップを潰さないで持てるので手を握っても大丈夫でしょう
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仕事では 細かいルール 遵守する 人も無視する 制限速度
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喫茶店 大声電話 ダサ女 話す内容 学なきバレる
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春が来ぬ 自転車パンク 直す度 もらったテレビ 映る瞬間
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神様に背中を向けてでも君のことを見ていたい2月某日
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地獄では 耳を澄まして じっと待て 天から届く 心の声を
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いつの間に アナログからの デジタルに テレビ放送 浦島太郎
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運動を 止めた途端に 肩こりが 体全体 広がり始め
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