ときめきの在処を探し 泥水をまさぐるように心を潜る
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クレヨンとハートのシールいっぱいに幼子作る母の日カード
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地の上に ひとりで熟れていく果実 陽の温もりを蓄えて黄色
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知らぬ間に抜け殻二つ 部屋の隅 落とし主がまだ家のどこかに
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眺めれば全ての場面が宝物 写真の整理は今日も進まず
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父になったらもう父さんは考(とう)さんに「死ぬまで生きる」口癖だった
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今日もまた静謐の時間をともにする凛々しい猫と支える人と
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ひと押しで不具合解決 洗濯機 私も欲しいなリセットボタン
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朝六時 いつもの親子「いってきまーす!」ランドセル二つ 元気に駆け行く
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孫が来る 退散するまで待っていよう 朝の掃除が夕方になる
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頭頂がちょっぴり薄くなってきた 言うのは止めとこ 夫の散髪
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回覧板しっかり握ってヨタヨタと 一才のキミ、何処にお届け?
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鼻つかみ 触って叩いて 一歳児 「どうぞお好きに」老犬寝そべる
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「かみのけもぬいていいのー?」五歳児は初めて一人でトウモロコシ剥く
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青虫がひょっこり現わるレタスから キミは野菜の安心マーク
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真夜中に愛犬鳴いて我起こす まんじりともせず朝を迎える😣\老犬介護
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「もうだめだ」 言っては山越え 生きてきた 老いの山脈 まだ続きあり
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街頭の ない畦道で 吾子と聴く 虫の知らす 秋はもうすぐ
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洗礼名ヨハン・シュトラウス ドナウは昏く靑きゆゑにうつくし
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万国旗 ゆめのやうなる朝の空へ人は手をさしのべてをりぬ へ
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われわれは優生学の黄昏に未來過去へのプルトンの鐘を負ふ
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苔の生すへ、軍は果てて死ににけり。夏虫の絶ゑしかそけさ
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川底にキラリと光った小魚は流れに逆らい上へ上へと
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旬だから二百五十円秋刀魚焼き全て昔を懐かしむ夜
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夏という季節が決壊した様な豪雨が僕を叩き続ける
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叶うなら かもめに伝言 託したし 私は元気と ただ一言を
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急ぎ旅なれどコスモス風に揺れ吾を迎える ふるさとは秋
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日替りの社食のデカい唐揚げが嬉しい三十二歳児の秋
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ものづくり琴線ふれる作品は平明にして気をてらわない
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山肌やまはだに 落葉布団ぶとんを 掛けし木々 裸になりて 雪衣ゆきごろも待つ
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