止まらずに まわり続ける 暴れ駒 張り手一発 作法はそこから
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この上なく 遠いお空に 下弦の月 むせび泣くよう 寒夜かんやに揺れて
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タイムマシーンあればあの日の僕の背を 叩いてやりたい「傲慢だよ」と
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ふつふつとキンカンの実を煮含めるパンチの効いた香りの中に
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二十年前はたとせの歌はあの日を連れて来ぬ 若気の至りふと苦笑い
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雪玉を食らったような木々の幹 除雪車達を恨まないでね
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布団という安全地帯に包まれて 外の嵐も遠い響きに
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目的をクリアに持てば大丈夫思考も晴れてまた歩み出す
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愛人に合格出来ぬは見た目よりおしゃべり好きで秘密にできない
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日に三度、犬を吸わねば生きられぬ さふいふ身体にいつしか成った /犬好き
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厳寒に 餅花飾る小正月 五穀豊穣願ひを託す 
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高3生 決意を胸に あとにした 教室に光 しづかに満ちる/明日、共通テスト本番
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いくつもの 眠れぬ夜を 乗り越えて 赤く滲んだ手 いざ本番へ/先輩方、頑張って下さい…!
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風と歌い踊り疲れて木々の葉が眠る公園 私は一人
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我が妻ををんなとおもふ寒の入り夜のとばりの窓をうつ風
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積雪の歩道に残る足跡と同じ歩幅で歩くいずさよ
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わたしからはなれていった心臓が健やかに鳴り続けますように
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綺麗事口にしていた恥ずかしさ『心はカネで買えないじゃない』
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そうだよねよく解ったよ心まで動かすものが札束なのかい
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あなたがさ別れる前に待ったのは『慰謝料いらん.!』の言葉だったか
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お金では私の傷は治らないこのトラウマも脳障害も
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怨み節直球投げても良いのなら数多飛び出す堪忍袋
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やっと来た群れ作らずも良き時代 至福となりや一人の時間
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父親のトイレ見届けさあ寝るか矢先のニュース31年/追悼阪神淡路大震災
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「月が綺麗ですね」を待つきみの横顔は月
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梅田から 西宮まで パン背負い 徒歩で避難所 友を探して
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早朝のコメダで憩う人々は 目覚めた顔とこれから寝る顔
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皆眠る 刻はつとめて 書を開く このひとときは 我が財宝たからなり
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百均の毛糸じゃ上手くならないと言われて気付く解けゆく撚り
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千切れゆく毛糸の端のそれぞれを私みたいな夫婦と思う
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