朝の陽へ撒きし餌へ舞う群れ鳩と触れ合う爺の影は伸びやか
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ポケットに賢治の詩集お守りに深夜は道の真ん中歩く
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花散りて 桜の枝先若葉萌ゆ 季節ときは巡りて新緑の風 
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言語のなき猫の仕種しぐさに 憶測をしては ナレーション入るるつま
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わが好む 写生の歌と 異なれど 幾たびも読む かの人の歌 
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ラジオでの球場響く応援が沈んだ気持ちにじんわりと効く
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しらべこそ歌がいのちと思ひなばわが耳問ふてうたひ続けむ
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依存などわれにあらじと嘯けど刻一刻の大谷を推す
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メモ帳か?横断歩道を引き返し一応拾う生徒手帳か!
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理想論いいねの数と歌質が比例しているオープンサイト
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紫の風鈴満ちて夜の風へ子守歌抱くカンパニュラかな
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ダフネの灯 永遠に繋いで勝利者へアポロン捧ぐ月桂樹の輪
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かまいすぎ 大きな溜め息ついたきみ  いつか、きっと どこかできっと
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皇族は 上にもありて 下にあり 満州事変95年
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上京し お茶を入れた日 夕飯で カップラーメン お湯入れるだけ
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「美学なき 作品・人に 色気なし」 肚落ちしちゃう ここまで生きたよ
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枕投げ ひつじ雲見て キミは言う やぶけた枕 覚えてないの?
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想い人 旅にしあれば 霜柱踏みて 雪に吸わるる 音もなし ともしび灯り 馬いななきて 氷雨窓打つ 冬の夕暮れ
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貴方の遺影が撮りたいので結婚してください
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野辺の花 白陽浴びて 生き生きと 咲き綻びて 旅人独り  果て見えぬ 旅なれど 光り織り成す 春遍路
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畑にて 帯状疱疹 出たという 人から野菜 貰ったけれど
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同じミス 繰り返すのは 致命傷 明日職場を 調べに行くか
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夕焼けの 陽の矢射し 水際に 引いては寄せる貝殻ひとつ 拾いてこぼれ 独り戯れ 茜空
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けつなあな けつあな確定かくてい けつなあな けつあな確定かくてい けつあな確定かくてい
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目を逸らす 俺を追いかけ 目を合わす なんで見んのよ 目を逸らすからよ
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「なひ」のこと「ねへ」と言ふなと妻宣れば「なほらねへ」とぞ我の応ふる
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区切りまであといく首かを詠まんとす 電動あしすと欲しひと思ふ
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読むのが辛くなって閉じた本の重さ からっぽになって笑えた本の重さ
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第五句を 倒置にすれば 良くなると 思(も)ふ歌あれど 豈(あに)言はめやも
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小腹すく「小」の大きさに惑いつつみたらし団子の三本串買う
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