見るものと  思ふこととを  なすことの  すべてを決むる  われにありけり
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ただ晴れて ただ温もれて 風もなく この一日は 幸せだよね
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宇宙人のガイドブックの片隅に「美しいけど残念な星」
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インフルBという春休み 五日間家族の声で満たす喜び
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墓参終え伊勢を巡りて帰り来む杖つきつつも春の陽を浴び
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スギ終わりヒノキまでの隙突いて布団にうららな陽をたっぷりと /花粉はまだ続きます…
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市役所は どこですかと問う 留学生 まっすぐな瞳に エールを送る
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水清き媼が捏ねし草もちに籠れし富士の霊気を食めり (忍野村)
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うつむいた 心も顔は 上を向き モーツァルトの 確かな調べ
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主役より福神漬けのパリパリが勝っちゃうこともレトルトカレー
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起き抜けにプリン蜂蜜ラズベリー目覚む命に瞳つむって
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ピュッと風くるの知っててまばたきを我慢するなどできるわけない
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花ながれ枝たゆたえば古の栄華ぞ散りぬ楼門の風
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群青が黒板上を演出しひこうき雲が絵を描きます
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春の雨つぼみを濡らし花濡らし 風を誘いて花吹雪へと
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おにぎりを二つ買ったらお茶オマケおっと嬉しいおこわが美味い
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外気冷え車窓を曇らす結露には 人の温度が可視化されをり
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菜種梅雨 散らず桜は したたかに 晴れの日と 見に来る人待ちぬ
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一歩ずつ踏み出す足にいのち載せ幼な子笑むや 春のきざはし
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くもり空 ねこたち今朝も おべっどさん ふたりなかよく きゅっとひっつき
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吸わないで買っては欲しいたばこかな防衛費まで虫が良すぎる/増税計5回で
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小糠雨 車窓より見ゆる 遠くに聳ゑそびえ立つ 煙突の白き息
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冬ごもり春日を待たずにけるを惜しと云はぬが華の枯人かれびと
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富士の嶺にかかる浮雲かくせしを払わざらなむわれならなくに
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冬眠を解かれて未来 問う声は「フェイス チェインジ?」選択迫り
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あなたへの届かぬ想いしまい込む朝の光に桜ちらちら
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温室に滴る苺の甘さほど想う気持ちは夏を待てずに
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愛憎も此処に至りて霞みけりふたりの旅はただ手を取りて
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誰一人 わざと起こした者などは居ぬが たまさか遅延に泣きぬ
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剣岳の天井空へゆうらりと我よ飛び立て味わう煙草 
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