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花が落ち 土の中で実が生まれるように 潜んでいたいの旬がくるまで
12
愛おしい寝顔を見つめて宵っぱり 夢を見るのも惜しいほどの
時間
(
とき
)
14
君の寝顔はこの世の哀も知らぬよう このまま目覚めぬほうが幸せ?
9
蟋蟀
(
こおろぎ
)
の 部屋の何処に 鳴き居るか
去年
(
こぞ
)
より声は 冴えて哀しき
31
紅葉
(
こうよう
)
は 赤き金魚の形して
碧空
(
あおぞら
)
の池で 泳ぎ舞い散る
34
淹れたての コーヒーの香りは 時を止め 秋空の雲を しばし見送る
24
哀しみに刹那打たれて落丁の次第に増えし人生を生く
49
君想い 長く伸ばした 後ろ髪 引かれてどうも 断てないのです
32
くたびれに拾ひ物あり届けなば探す人ゐて胸ほどけたり
28
朝ごはん 富士山望むリビングに ちょっと優雅な気分に浸りて
49
愛犬の骨壷を抱く 嗚呼キミもここに一緒に来たかったよね \ 新居に移りました
56
にゃあと鳴き
偶
(
たま
)
に現れ すっと消え 気ままに見えて 思慮深き君
24
鬼は外 多様性の この時代 鬼も内にと なる日も近し
21
AIが 瞬時に提示 夕飯の レシピを頼り ピンチをしのぐ
21
ナチス廣報戰略大臣ヨゼフ・ゲッベルスの群柏の拍手
21
幸福はすべて手の中にあるけれど 求めていては気づかないもの
10
風が吹く 冷えた身体で喜んで あなたに飛び込む明日の花嫁
8
窓覗く 君の街にも 積もるかな 雪よ舞え舞え 想いよ届け
11
忘れ物してきたようで落ち着かず春の私はちょっとせつない
30
君のいる 朝まで少し バスを待つ ただ君想ふ 頬に春風
14
ユーミンの歌詞が優しく飛んでゆく冬と春との間の空に
60
じゃあね、って 手を振った君の 背は遠い ひとり教室 あまりにも恋だ
11
さよならの 言葉吸い込む 皐月の空 また多分君の 夢を見ていた
10
如月は衣を重ねることという一枚一枚ぬいで待つ春
30
それぞれの背負ふ荷物の重たさを触れずに終わる今日の女子会
72
「母さんがちゃんと手作りしてたから」
料理男子
(
息子
)
のお褒めの言葉
35
背伸びして したこともない 失恋を 感情込めて 歌ってみた日
32
昼食の支度をせねばと思うほど 突き付けられる身の不自由よ
21
寒九雨
(
かんくあめ
)
此花
(
このはな
)
散らし
香誘
(
こうさそ
)
う 濡れたる
幹
(
みき
)
に 触れる
掌
(
てのひら
)
16
子育ては ハラスメントに 似たるもの 受け手が決める 愛の正しさ
19
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