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芥子粒の 大きさなれど 存在感 はんぱではない
靴中小石
(
くつなかこいし
)
13
暑さゆえ思考回路は切断し寂しき人は水を摂るのみ
13
降りてくる 浴衣姿に 目を伏せて ズボンで登る 駅の階段
14
ふりはらう 女の髪の 仰ぐ香に 吹かれて私 脇役と知る
13
美しい 語彙の源泉 かき混ぜて 生まれ流るる 無数の
泡沫
(
うたかた
)
13
プラゴミを分別しては人間の一人の力も積もれと念ずる
22
目が覚めりゃ そむけたくなる 日々ばかり 押し寄せてきて 今日も二度寝し
9
掃除機のコードが一気に巻かないなら 身を投げてしまいそうな夜だ
8
辛い
時代
(
とき
)
を共に歩みし妹にとりどりの花十三回忌
37
姑と暮らし覚えた方言は嫁の私の財産となり
16
これはまた豊作なりや瓜カボチャ二人暮らしの夕餉彩る
22
挽いてから半年経つガラムマサラの香り嗅ぐ 生活変わっちまったな
8
芋ロック パッションフルーツにぶっかけて粒粒ごと吸う一夏の恋
12
アンガーをマネージメントしていても あなたの気持ちは そのままでいい
46
暑き日に留守宅の猫気になりてエアコンつけて迷う外出
21
白絵の具垂らしたようにかもめ飛ぶ空と海との青さ極めて
31
ブラバンにカチ割り氷アルプスの応援席の日差し懐かし/昔母校の応援に
20
夜雨の朝庭潤いて涼し風青きつぶら実南天揺るる
23
さっきまでプーさんだった雲ちぎれ龍になって茜空とぶ
31
雨つづき桜のみきの黒怖し とおき地域を祈るしかなし
23
百日紅
(
さるすべり
)
炎天下でこそ輝いて強い紅色生きる喜び
22
事あらばボランティアにと駆けつけた君の御霊はどこをさすらう
34
迎え火に誘われ父母は尋ね来て竜胆の花思い出の家紋
18
君の居ぬ夜も気になるパリーグのゆくえ見守る猫と一緒に
23
丸茄子はゆるキャラめいてやわらかく和でも洋でも映える存在
24
夕闇の波間漂う灯ろうの仄かな灯り我が想い乗せ
21
仄朱い灯り水面にゆらめいてスターマインに夜空きらめく
21
静寂の エスカレーター 踏み出して 動かす今日の 私は主役♪
14
会いたくてでも終わってほしくない夏休み中でも会えたりしない?
10
偶然てあるものだねえばったりと猫の銀次と夢の再会
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