晴れやかな 歓喜と平和の祭典を ガザから眺む 人々想う
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気にせずに いられた時の 懐かしく 祭りの陰で 武器売る準備
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乾燥し 鼻腔の奥がぴーすかと 鳴るのを一人密かに楽しむ
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「かわいいね。」白にほんのり乙女色にじみひろがる梅の花たち
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防空頭巾爛れて千々に孔開きぬ蒙る儘焼かる火に
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徴兵遁れられず若き丈累々と希望の旗のもとに殺さる
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闘病を支えてくれる診療所 紙のカルテは地層のごとし
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雪洞ぼんぼりの まろあかりに 伏す君の 手弱女たおやめの如き 長き睫毛よ
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彼岸前もう満開の木蓮が手持ちぶさたに風にゆらゆら
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青年にドア開けられてしずしずと五十五の我乙女となりぬ
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微笑めば微笑み返すレジ台にやっと届いた小さき子の指
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ゆるるりと自分を満たす一人時間 気ままサプリが吾には効くらし
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青天のもと 満開の早桜 メジロをおびき寄する 蜜の香
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日記帳今日のあれこれ書き連ね 狭い余白に「お元気ですか?」
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ネギ油 炎が上がるカウンター 香ばしい麺 一気に食す
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流れてる ラジオを聴いて リズム取り 今朝もカタカタ パソコンを打つ
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塾へ行く 道に毎日 向かい風 負けてたまるか 待ってろよ、春
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派手やかに 咲く花よりも 紫の すみれ恋しき 春浅き野は
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ねこ母へ お悔やみ申し上げまする タヌ猫さんへ冥福あれと
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陽だまりの たんぽぽひとつ 春が来る 小さな風が そっとゆれてる
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親を子のようにおもう日 崖っぷち、だけど愛して家事をしている
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さんとくジャガイモを 植へたがる母 拒む我 遅霜おそじも逆算 植へるは彼岸
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往き方は調べたけれど間に合わず 疾うに葬儀が始まる刻や
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これやこの 想像ラジオのジングルは行くも帰るも 別れては 知るも知らぬもあふ坂の関 /蝉丸✕いとうせいこう 10/100
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下手なりに 写経に臨む 我を見て 成長したなと 友が微笑む
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名駅で 最初で最後 二人飲み 男女の友情 転勤前夜
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いただきを 目指せ 困難 有ろうとも 高い場所ほど 風吹くものだ
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間違いは笑いとばして知らぬ顔シナプソロジー声弾ませて
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アスファルトの窪みに春を溜めておく 星の数だけ路面、光るよ
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木蓮のつぼみをつつく破廉恥を知らない二羽がキーキーと鳴く
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