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いつだってぼくらはきっと若すぎる 上手くできないことばっかりで
44
純白の彼岸花咲く 夏の陽に秋の風吹く団地の端に
35
六十年ともに過ごした古ラジオ 時代・時代の歌を聴く
朋
(
とも
)
37
新しい街の生活 少しだけバカンスのよに一週が過ぐ
41
袴田さんに謝罪をしたら済むことか長過ぎる日々あまりに長い
11
ハッとする店の鏡に映る我 何時からだろう見て見ぬふりは
42
寡黙な
息子
(
こ
)
居間でくつろぐ大晦日 久しぶりの家族のひととき
42
祈るよに
抱
(
いだ
)
きよせるよ言葉にはならぬ気持ちに突き動かされ
37
吾に声 掛けし笑顔の 看護師は 「十五の春」の 面影残せり
15
お野菜は三食取りなと言った日から 確かに歳を取った気がする
17
もふもふの
愛犬
(
いぬ
)
の形の空洞を抱えて生きる ささ身を供える
15
リハビリの窓に眺める茜雲音も無くゆく日を追いかけて
38
からっ風 ものともせずに ボール蹴る 半袖の子等 弾む声聞く
21
手挽きミルゆっくり回す日曜日眠る我が子を起こさぬ様に
61
夢で逢ふ 亡くしたばかりの
犬児
(
いぬころ
)
も 聲を忘れたファムファタールも
13
明日には忘れてしまう
細
(
ささ
)
やかな事等飛び立て言の葉に乗り
43
誰からのアンコールかな降る雪に桃の節句は白く染まって
59
大丈夫こんな事では離れない きっとおんなじ月を見ている
24
LOOKチョコ大好きだけど
168円
(
イチロクパ
)
1度手に取り棚に戻した
25
履歴書の特技の欄にいつか書く「自分の機嫌 取るの上手いです✴︎」
11
眠れないまたも嬉しい寝不足はお泊りに来た君のせいだよ
18
これからは刺し子と
短歌
(
うた
)
を趣味にする 残りの人生楽しく生きる
28
簡単に去らない冬と来ない春押しては引いてせめぎ合う
22
久々に四駆モードに切り替えて吹雪く帰路行く明日は凍るぞ
21
吹き付ける雪で「止まれ」の文字消えて逆三角の形が頼り
18
この雨は 涙 隠すに
丁度
(
ちょうど
)
良し 頬 打つ雫
温
(
ぬ
)
くき春雨
29
言い訳をしないところが似ているね まるで僕の過去みたいな君
4
もうすぐで自分の家に着くけれど 君の横にはずっと居たいし
8
月ごとに
1
キロづつと 減っている 腕が細いよ 言葉少ない /特養の義母の様子
14
華やぎの 街とうらはら リラ冷えの フィックス窓から 眺める夜空
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