戻らばや花かんざしの童女わらはめの姿包みし春の夕暮れ
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春鬱はるうつ頓服くすりねむりにちてゆくそれでも まねばみずかとむら
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「まぁ!かわいい」ぷくぷくだった友のが美少女になる卒業写真
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鶯も桜もちゃんと春やってる 吾は怠惰を恥じつつ愛でる
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何処ゐづこから散りぬ桜花おうかの振り積もる路肩 見上ぐれば葉桜そよ
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水溜り軽々と超えスニーカー春を探しに橋のむこうへ
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吹く風に仄かに戦ぐ菫草 陽にきらめきて花びらの降る
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本当の恋に別れを告げた後 月が初めて満ち欠けをする
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ピンク帽かぶ赤子あかご電車中でんしゃなか母に抱かれ春の花束
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月も無き闇夜にひとつ声ぞする寝言云ふらし人めくうぐいす
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雨粒に 打たれ濡れるも 乙なもの 早目の風呂で 贅沢気分
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あわあわと新宿駅に暮らしてたあの人々は何処に隠れた?
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星淡き夜ジャスミンの香り立ち 見知らぬ世から誘う声のして
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心地よい 風をあびつつ 仕事して ベンチ休憩 無のひと時を
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体調が すぐれぬ貴女 心配し 改善願い 朝の神社へ
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あめのひは ねこもねむいね ねこだんご ぴったりよりそい なかよくねんね
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数独で 脳トレしては 時忘れ 日暮れの時刻 今日は肉じゃが
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温む風 続く不幸に 心折れ へてしのげと 背を押す御霊妻と父
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慣れるまで三年かかりし尾張弁 今では我もその一員に
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封鎖する?レインボーブリッジであるまいし海の血管ホルムズ海峡
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芝桜ほどよく酔えばうたた寝の目覚むる妻や高麗駅あたり/羊山公園を後にして
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五時の音がくだらん体を通り抜けこだわりなくてひと時身軽
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愛のない単なるオスの事件には同時代者はついてゆけない
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おはようの音を奏でるサックスの銀色褪せてセピアなる朝
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離れてもハイビスカスを二人して育ててゆけば一緒と同じ
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底を裂く尖る相棒ポシェットを縫って改良バージョンアップ
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稀なりや心に燃ゆる蜃気楼やおら夢世にわが身いざなひ
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日の出前 空気の揺れと 鳥の声 住宅街は 気配に満ちて
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報道に 節度なければ パワハラで 数多あまたあるはず いわれなき傷
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山吹の花をかはづと惜しむらむ春の終りの井手の里人
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