芥子粒の 大きさなれど 存在感 はんぱではない 靴中小石くつなかこいし
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暑さゆえ思考回路は切断し寂しき人は水を摂るのみ
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降りてくる 浴衣姿に 目を伏せて ズボンで登る 駅の階段
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ふりはらう 女の髪の 仰ぐ香に 吹かれて私 脇役と知る
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美しい 語彙の源泉 かき混ぜて 生まれ流るる 無数の泡沫うたかた
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プラゴミを分別しては人間の一人の力も積もれと念ずる
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目が覚めりゃ そむけたくなる 日々ばかり 押し寄せてきて 今日も二度寝し
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掃除機のコードが一気に巻かないなら 身を投げてしまいそうな夜だ
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辛い時代ときを共に歩みし妹にとりどりの花十三回忌
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姑と暮らし覚えた方言は嫁の私の財産となり
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これはまた豊作なりや瓜カボチャ二人暮らしの夕餉彩る
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挽いてから半年経つガラムマサラの香り嗅ぐ 生活変わっちまったな
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芋ロック パッションフルーツにぶっかけて粒粒ごと吸う一夏の恋
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アンガーをマネージメントしていても あなたの気持ちは そのままでいい
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暑き日に留守宅の猫気になりてエアコンつけて迷う外出
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白絵の具垂らしたようにかもめ飛ぶ空と海との青さ極めて
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ブラバンにカチ割り氷アルプスの応援席の日差し懐かし/昔母校の応援に
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夜雨の朝庭潤いて涼し風青きつぶら実南天揺るる
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さっきまでプーさんだった雲ちぎれ龍になって茜空とぶ
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雨つづき桜のみきの黒怖し とおき地域を祈るしかなし
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百日紅さるすべり炎天下でこそ輝いて強い紅色生きる喜び
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事あらばボランティアにと駆けつけた君の御霊はどこをさすらう
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迎え火に誘われ父母は尋ね来て竜胆の花思い出の家紋
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君の居ぬ夜も気になるパリーグのゆくえ見守る猫と一緒に
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丸茄子はゆるキャラめいてやわらかく和でも洋でも映える存在
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夕闇の波間漂う灯ろうの仄かな灯り我が想い乗せ
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仄朱い灯り水面にゆらめいてスターマインに夜空きらめく
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静寂の エスカレーター 踏み出して 動かす今日の 私は主役♪
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会いたくてでも終わってほしくない夏休み中でも会えたりしない?
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偶然てあるものだねえばったりと猫の銀次と夢の再会
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