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蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
61
愛犬の骨壷を抱く 嗚呼キミもここに一緒に来たかったよね \ 新居に移りました
50
あくび呑む授業じゃ見えるそのへんをうろついている時の神様
20
見上げれば紅梅咲いてこの空のどこかにきっと精霊はいて
49
日に三度、犬を吸わねば生きられぬ さふいふ身体にいつしか成った /犬好き
23
思い出が まだ とんがっていて入れない 部屋の中にも 午後のお日さま
53
追悼の 灯をもらう時 走りゆく 同じ痛みに 言葉こそなく
15
挨拶は 大事と言うが それよりも もっと大事な ひと言がある
7
友達なんていないのに、食べやすいからってパーティー開けのポテチ
9
冬枯れの 枝這う壁も美しい モールに集う 人の群れかな
14
習い事ともに学びし青年の病いに伏せつつ
心痛
(
しんつう
)
きわむ
16
傷ついて また傷ついて 立ち昇る レモンの香に 心整う
11
「うるさい」と言って言われて日が暮れて明日の朝は笑うのだろう
22
題:「満員電車」 人溢る 櫃の奥へぞ 押しこまれ 身をば忘れて 息ぞ潜まる
21
これからが これまで決める 苦しみを 御恩に変えて 滅度に至る
15
教室で 私に微笑み かける君 好きバレしたら どうしてくれるの
17
曇天をかき分けてゆく白鷺の 羽毛の如き初雪ひらり
30
まろやかに 雪はつもるの 塞がれた パンダの遊具や 松の枝にも
54
君が夢に 出てきてくれる それだけで 両想いまで あと一歩かな
20
穢された記憶は消えず白かった 過去の光が私を殺す
15
題:「今朝の風景」 光る板 指でなぞりて 世と接ぎ あさけの駅に 風ぞ立ちゐる
19
寒空や雲間にぽっかり青い空そこだけ春が来ているようで
21
川べりのお地蔵さんに赤い花似合わないよと照れてるみたい
24
寒さにも三年越しの胡蝶蘭 花芽をつけて光へ伸びる
22
畑より
夫
(
つま
)
持ち帰る冬の菜を鍋に煮込みて
一日
(
ひとひ
)
に感謝す
51
年明けに 隅で人待つ スノードーム 笑うサンタは 見向きもされず
21
この苦悩いつか笑える日を待ちて すごろくのコマは 1回休み
29
胸の上の猫のゴロゴロ聴いている 重くて熱い命というもの
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うやむやに されて 忘れたふりをして 筋トレしながら にぎる一票
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朝の陽に蓮を咲かせる泥水の熱おび深く命そそげり
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