笑いつつ 手を取り走れば 粉雪が なれが睫毛に 我の睫毛に
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笑った 君は僕より劣ってるのになのに君が目に刺さった
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半月が好きだったから社会から排斥された僕の暗喩メタファー
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誕生日のシフォンでは味気ない筒に隠すはお菓子か札か
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空洞にお菓子詰め込み蓋をしてクリーム包んで渡したかった
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枯れ枝に上弦の月寄り添ひぬ 風雪耐えし姿を照らす
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AIと 日本文化を 語らへど  淡き言の葉 敬の香もなく
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休む間も 無き我を見て ケラケラと  ブラック飲み干し 笑みて友見る
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クリスマスツリーを飾るセンスなく子のサポートに徹するわたし
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遅刻かと 急いた心に うた浮かぶ  飯とスマホの 迷い箸かな
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うたかたに お世話になります うたかたに
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晴天に輝くイエスの星を見よ 我らはあれを打ち爆ぜさすのだ!
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濃い青にバサリ羽ばたく光る白鷺が旋回ひとつして去る
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AIの 誤解をそのまま 放置して ママと呼ばれる 中年男性
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コウモリがドアを開けたらまっしぐら🦇便利屋を待つポンコツ姉妹/家にいるのよ😭😭😭
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重き物 心にありて 歌にせば 東雲しののめあけに かせは外れり
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都市ガスを 装うDM 許すまじ プロパンガスに 万払ってるのに
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初耳の待降節のカレンダー 日めくり式の福袋かな?
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結局は朝三時まで作業して徹夜のつもりが眠くなるもの
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激動の日々はいつしか過ぎて行き光を纏い冬の日優し
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黄金おうごんのジパング」ここぞ大銀杏 木のもと仰げば黄金こがねの渦巻く
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生きていることの証に夕空と海辺のシールをきみにあげる
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秋深し くすみてよかれ うつろいの 言の葉つまる 妻の手をとる
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曇天に蓋をされ 秋の温もり包み 寒気かんきを跳ね退く初冬しょとう
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無理をした 多分折れたな… あばら骨 今回もまた 自己治癒挑む
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くりかえし見る夢のあり何ゆえに 乗るべき電車を焦りて捜す
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納豆に日頃の苛々ぶつけても健気に美味い ごめんね。納豆。
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ゆく秋の名残惜しきは枝々えだえだに僅か残れる桜紅葉よ /明日から冬らしく
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あぁ、君のいつも上がった口角は僕を倒せるやわらかい武器
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もう過ぎた十一月に降る雪は私のようにきえてゆくもの
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