助けても もう疲れたも 何一つ 拾ってくれない 美しい世界
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持ってる弱さも抱えて海へと続く道 泥付きのサンダルは白くなって
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寝たいけど泪止まらず奥二重一首詠めたら夢の中へと
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落ち着いて ぎゅっと自分を抱きしめて 大丈夫ひとりで生きていける
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他人事ともう思えない、欄干のもとに落ちる花束はきいろ
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ロボットでないことを証明しよう ストーブを消し窓を開けます
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新しい部誌 いつか記される 余白の日々と 君が欲しいと知った午後
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回収が終わった後にゴミがある時間守らん奴が許せん/ゴミカゴ当番
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草原の 青を覆ひし 白銀に 玉投げる児の 手の赤きかな
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新しい空気がさぁっと駆けて行く 船出にそっと寄り添うように
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深い夜 すべての時間が 押し寄せる たたかう力が 僕にはまだない
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独りじゃない事は知っているけど ここに誰もいないから寂しい
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夢があって別に大したことじゃないんだけど 細めた目で何を想う
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「ホットラテお席までお持ちしますね」白杖持った日人魚は笑った
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今だけの 期間限定 売り切れで 明日こそはと 二日連続 
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ほらな?どんなにでかい石投げたって誰も見とらん。飛沫も上がらん。
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皆が集まる水域に一石を投じればそりゃ誰でも見るさ。
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血圧の薬で少し冴えてきた脳血管が若返る母
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君の注ぐ熱々の紅茶冷ましては 沈むシュガーを飲み込めもせず
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かが朝で むが冬ならば そが古都で のが徒歩の時 がは奈良だろう
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母さんが忘れることはイヤなこと忘れたいから忘れると言う
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本当は『忘れないで』と言えば良い不出来なだし親不孝だし
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真夜中のチュッがしたくてスマホ「あっ既読ないいい友達だった」
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見たいもの 聞きたいことだけ 選んでる お前の話は 聞きたくないわ
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思うさま指揮棒タクトを振るえ円環を閉じる舞台の幕は上がった
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バタンキュー深夜に目覚め白湯麺ジャンクなパワーを啜ってチャージ
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世界観?ひとりちっぽけ井戸の中 出れぬ井戸なら潜って海へ
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厳寒の 布団の中の温もりに 吐く息白く抜け出せぬ朝 
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ゆらゆらとこの身果てるまで深海はあなたのいない浅い眠り
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猛禽のごとき鼾の熟女 「お先に失礼」 貴女はどうか健やかであれ
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