放課後も解けぬ問題 青ペンは数式よりも君の名なぞる
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羊羹の栗大き方きみに遣りふと手の触れし春炬燵かな
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子育ては ハラスメントに 似たるもの  受け手が決める 愛の正しさ
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寒戻り 落ち葉布団に 包まれた 青き新芽を 撫でる指先
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口先に花弁くわへしヒヨドリの落とし拾ふを見る散歩道
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身を起こし背を押し父のぬくもりと「有難う」との声まとうなり
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この街に 何年ぶりかの 雪が降り 小5の僕が スマホを翳す
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両脇に 幼な子かかえる 細腕が かけるメダルは 何色だろう
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如月の優し朝日に照らされて蕾ふくらむ沈丁の花
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雛飾るガンセンターに春のいろ 日だまりに咲くいのち彩る
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捨てられて 親を知らない この猫は お婆(吾の母)の事を 母と思ひて😺
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そうだよね 真面目すぎると損だよね さぞかしあなたは不真面目なのね
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力強いぬくめられ吹く東風こちさき蝶々ちょうちょをひらりと乗せて
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眠ってた春服そっと起こすよに 陽光の差すだまりの部屋
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言えなくて誰にも相談できなくて辛かっただろう苦しんだだろう
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辛かった苦しかったね母さんに打ち明けてくれて嬉しかったよ
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薄紅の 霞たなびく山裾の 眠れる森も目を覚ましゆく
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押し入れの闇に目をあく雛人形 光の日々を遥かに見つむ
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われもまた輪のなかにいてちひさき手にぎればかへすちひさきいのち
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お茶を買うお水買うのも今やもうしばしば目が合うコンビニの白湯/475ml税込み127
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春一番、幼き子らと戯れた記憶の土つぶ舞う広場跡
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いちごやらミニトマトやらの商標™️は愛らしいのが流行りと見たり
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シャクシャクと水菜をサラダで食めばもう春がきたごと軽やかな口
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はちみつに生姜を入れて湯を満たす気だるき朝に気合いを込めて
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なでて研ぐ米にやさしく手は荒れて研ぐたなごころ手肌にやさし
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乾燥し 鼻腔の奥がぴーすかと 鳴るのを一人密かに楽しむ
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伊勢詣 神秘をまとふ その杜は 懐深く 人を誘なう
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雨催い 月は朧に薄れゆき 寂しさ募るひとり居の夜
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連休でフル充電にした身体 春のコートをひらりと纏う
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戻せない麗しい日々笑う声この平穏も奪われるのか
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