「はなまる」のおでんの具にはハムバーク 素うどんにのせむ食むよろし
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しばらくは身に馴染むまで諍いが続く着たての服と身体
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湿疹の粒は掻いてはいけないと言い聞かせつつ掻く、日曜日
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ニッポンの治安は良いと夜遅く帰るエレンに ダメダシセネバ
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早朝の ラジオ体操 道のりは 音楽聴いて 短歌生まれる
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「0と1」大きな違いやっと恋愛されて今心を開く
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タバコ臭 炭素に集まり髪シャンプー消えぬ臭いが職場の悩み (隣のチーム喫煙者多すぎ・・)
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ねこたちが ゴハンおくれと やってくる 夕暮れ時よ うろうろうろうろ
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困ったね 恥ずかしがりで出てこない 今日も大腸に閉じこもって
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まだ古希の若さ一から遣り直す余裕もうないから引き篭もる
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病みて臥せば 枕は砂漠の砂となり うずもれ星と 眠り落ち行く
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本当のビール心を開くため仕事辞めたし妻は亡くなり
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鯛石は米子城跡めでたいととっとり便り彼の写メール
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白髪染 もう面倒だと ウィッグか 人の目すぐに 慣れると言い聞かす
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今宵こそ回り道せむ 蒼き森  月のあかりを地図として踏む
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だれもゐない朝の工場闊歩するおのれひとりの冬であらねど
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翼竜は自由だったか ささくれのない指先のやわらかなこと
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凛とした凍てつく朝に ペダル漕ぐ きょうも元気だ わたしはまだまだ
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逃げるので追っかけてみる戻ったらまた追っかける猫と遊べば
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原石のままでいられず身を削り輝くきみはダイヤに似てる
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窓からの 西陽差し込む 研究室 一人でこっそり ご褒美おやついただく
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誕生日 来るたび空を 見て思う 亡き母のよな 愛の人になる
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大丈夫じゃないとき そっと寄り添ひてくれる わがの 愛らしきこと
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廻らない回転ドアに力負け しばし個室で先に笑った
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内情を無駄に掴みし雑兵に武将は怯ゑ知は血を招き
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母が好きと言えばわたしも好きになる 伊予柑の香に幼日想う
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渡る鳥 春にしたがひ たたずとも 忘れておかむ 人のふまで
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亡き母の 口癖我も つぶやいて おり寝るより楽は なかりけり
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無人島 人影ばかりで目も合わず世界へ拡散 人の心に
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幼少から不幸になるとは気付いてた足掻いてみても抜けられはしない
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