大病院 小児科に行く 少年は 知り合いだった お互い秘密
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30歳 顔を洗っても 30
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積もっても すぐ飛ばされて ゆくような きみの心は パウダースノウ
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「飲みたいの」 咄嗟に反論 したのだが 結局渋々 折れたのは僕
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『素面』と書いて『シラフ』と読むと知った午後 ひとり想像を楽しまん
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雪が降る 積もり溶けたり 凍ったり 多くなければ 多くなければ 
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一人立つ景色を見つつ少しだけ 置いて離れた地を懐かしむ
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キモいかなこんなアニメが好きなんて 人目気にしてラバスト外した
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付き合って 結婚をして 子どもいて まだ下の名で キミを呼べない
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死神も神と数えて私たち、ずいぶん長いお祈りだった
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生活の生産者たれ我が子らよ 一筆足すなら創作者でもあれ
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水滴を 吸い付くように吸い尽くす ニトリのマイクロファイバータオル
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いまはまだ「他国や財務省のせい」 やがて言い出す「国民のせい」
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弟が嘆く視線のその先に 降っていたのは雪でなく雨
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ポン酢ならいくらかけても良いというそんな風潮あると思います
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たくさんのものを壊したけれど 君が笑えてるならそれでいいや
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なにも見ていないみたいな目をしてわたしの顔を見ないでください
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今君が選ばれずとも挫折知り強くなるのさその日の為に
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就職で遠く引っ越すと言う君の 満面の笑顔 萎む我が胸
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早春の天気のごとく 気まぐれで へつらうこと無く生きる君が好き(愛猫へ)
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新しいケリケリ猫に渡したら猫喜んで蹴りに蹴りけり
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私たち大口を叩いてようね青年という生き物だから
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電車内 揺れにしたがいシンクロす 朝に 眠い おじさんおばさん
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夕焼けの沁みた空気の手触りと色と香りは時間を止める
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追憶の君は幼さ残ってるまた同じ星を数えられたら
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同クラは出ない 水泳決勝戦 大歓声に プールが割れる
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十五の夜 隣で眠る横顔の奥に 私と同級の母
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僕たちは 毎日せっせと 食べる 食べる 今日もせっせと 薪を、焚べる
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おれ人間向いてないやバッタとか良いんじゃないのとどこぞの二人
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長いこと生きてる気がする 僕だけど。ばあちゃんと並び月を見ていた
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