彼岸より戻りし切り身に繁栄を 鮪に成りて 男は望む/映画『デッド寿司』
3
電気代水道代に交際費ガス代食費住宅ローン
3
カートンのタバコを地元で買う事がhoodを背負うということなのだ
3
自殺したくてもさせねーよ、が頭の中をずっと巡っている
3
この世界 私のものだ トランクの 満ちたることぞ 友の思ひで
3
クラシック 「朝」が流れる 真夜中と あなたの部屋で 寝ている私
3
皿を洗う 最早何も思うまい 母が溜息を吐いているから
3
子どもらが バラバラにした ミニフィグを 元のカラダに 組み立てる午後
3
人間って 付き合ってみなきゃわからない その人となり 政治家も同じ
3
大勝の 熱気を冷ます 寒暁に 株価上がれど 危うい世界
3
汗をかくこともなくなったセラミック製のからだで笑顔の練習
3
バラの香りのハンドクリームを今日も塗る あなたは花が似合う人でした
3
青い鳥旅に出る 幸せ銜え 彷徨いつつも 落とす事なく / 色々ありますが総理へのエールです
3
春立つも 染み入る寒さ 駆けめぐる 背に陽を浴びる 街のベンチで
3
墜落か転落なのかだれもかも最期のときを知らずにとんで
3
ひむがしに日はまたのぼり冴へ返るコンクリのうへメジロ目をとじ
3
如月の 宵空凍てし スノームーン ゆく人影に それぞれの月
3
夢の中 旧い手紙を かき集め はつ恋おもふ 中学の頃
3
私たち大口を叩いてようね青年という生き物だから
14
電車内 揺れにしたがいシンクロす 朝に 眠い おじさんおばさん
18
夕焼けの沁みた空気の手触りと色と香りは時間を止める
22
追憶の君は幼さ残ってるまた同じ星を数えられたら
20
同クラは出ない 水泳決勝戦 大歓声に プールが割れる
19
十五の夜 隣で眠る横顔の奥に 私と同級の母
15
僕たちは 毎日せっせと 食べる 食べる 今日もせっせと 薪を、焚べる
21
おれ人間向いてないやバッタとか良いんじゃないのとどこぞの二人
14
長いこと生きてる気がする 僕だけど。ばあちゃんと並び月を見ていた
24
白鷺は細きあしして草を分けひょろ首伸ばし川面覗きぬ
19
湯の川を揃ってゆったり魚たち群がるところが湯の湧くところ
23
初雁の遅れ啼く聲かれがれに蓬老いたれみそらもろとも
28