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福井にて 黒き涙を 流す地よ
遺
(
のこ
)
せし子は今
四歳
(
よつ
)
になる
17
Eテレのダジャレにツボる息子から『サバイバルで鯖威張るー!』
27
プランター 小松菜の芽が出揃って 農家気取りの二年目の春
27
友だちの 恋愛相談 受けながら 彼の心を 奪う妄想
13
お人好し 装いながら しゃあしゃあと 嘘をついてる 皆気付かない
8
愛犬の夜鳴きおちおち寝てられず されど愛おし勝るものなし /犬莫迦
20
目鼻口、喉の奥から耳までも 痒みて腫れる花粉症哉
15
遅れれば遅れるほどによろしきは 桜の開花春が長保ち
20
羽々斬
(
はばきり
)
を 構えて
大蛇
(
おろち
)
幻影の 我のクロユリ 断ち切れぬなり
16
我が足に 頭のせぐっすり眠る君 痺れがきても 動けず我慢
22
雨の日は 晴れを祈って 晴れの日は 雨を祈った 三月の
自室
(
へや
)
10
列島開花
桜の
(
はな
)
扉が開かれてピンクのニンフが駆けめぐる 見落とさないで私も待ってる
6
聴き終えたやさしい話に作り手もきっとと思う「ゆず、香る」 /深夜便ラジオ文芸館にて
18
名残香
(
なごりこう
)
道
行
(
ゆ
)
く
頬
(
ほお
)
は
梅紅色
(
ばいこうしょく
)
三月
(
みつき
)
の花嫁 夢にゆれつつ
17
娘から投函頼まれ必ずと愚直に手で持つ言われた通りに
18
保育園 六年間も 行ったのか
生
(
お
)
い立つ
倅
(
せがれ
)
少し遠くに
15
時経ちて
陽春
(
ようしゅん
)
謳
(
うた
)
う
最中
(
さなか
)
なり 飛び立つ
花粉
(
せい
)
が
黄金
(
こがね
)
に輝く
19
ポーリッシュポタリー求めGoogle(Inc.)各地の食器よ我に集まれ
8
もたれくる父の重みに耐えかねて吾も生きたしと叫ぶ心臓
31
サウナにて整う恋を許すまじ浴場出でて君と待ち合う
15
カラオケで A I
(
)
頼みの 選曲び 気づけば我が夫
(
)
(
)
昭和に戻る
14
銀だこの 最後の一個 取り合って 椅子から転げ 落ちてみたいな
14
灰皿を捨てたら二度とあの人が来ない気がしてそのままにする
10
堅豆腐ぬり箸で追ふ昆布の湯 弥生半ばの桜咲く前
16
たけのこの里よりアルフォートを好む ナカムラってのはそういう人です
7
桜見る 見知らぬ穴場 そこに在り ちょいと歩いて 花の饗宴
11
ふく風が季節を告げることさえも分からないまま生きてるような
5
悲しみと哀しみの差を知らぬままただ漫然と流れる涙
8
僕たちは自分の足で歩かないもはや歩けないのかもしれない
7
自殺する人が増えると練炭はよく売れるのか考えてみる
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