おみおくり棺の中に居る人の声がいつかは思いだせなく
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テーブルの ミニヒマワリが こちら向き お疲れ様と 微笑みくれる
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友からの 暑中見舞いの 便りあり 向日葵の絵に 心ほころぶ
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「大丈夫あなた茶髪が似合うから」 まだそうなのか教えてほしい
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寝る前にキスをしましょう ひとりよりふたりのほうが生きていけます
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スニーカー オキシクリーン につけ置きしてる サンダル履きの 日曜の朝
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どんな国どんな時代になろうとも心で刻め短歌のリズム
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客先の 庭にひっそり 植えられた 檸檬を見つめ ソーダを一口
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ほうろくの 傍らにおもちゃ 添えながら 松明灯す 父母のあはれよ
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紫にきらめく茄子は焼き茄子に ふっくらトロリ生姜を乗せて
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娘らの 盆の予定が LINEに入り 赤丸つける 次月の暦
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明け方の雨の雫を葉に残し薄陽の中に蓮匂い立つ
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この頃の 思い出話 の起点は コロナの前か コロナの後か
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なつかしくやさしい味と知らなんだ某スーパーの塩あめを初
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改札に 吸い込まれてく 君の背は 僕の知らない 東京のひと
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夕焼け空 精霊とんぼの群れ遊び 亡き母重ね お帰りと云う
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この先に 高速インター ありつつも 乗るには歳を かさね過ぎたか
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夏の日に ストローにつく 口紅のあと 蒸発していく 永遠の時間
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水たまりに 映るふたりの 頼りない 白スニいまは もう捨てたかな
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暑さゆえ思考回路は切断し寂しき人は水を摂るのみ
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「可哀想」 なんていうのは 勝ち組の 慰みものだと 捻くれてみる
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あまりにも 生産性の ない今日の 私におやつは おこがましいな
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自分から 誘ってみるの 夏祭り 意思と帯紐 固く結んで
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ぐったりの 身だけ寝転び 照明に 吸い込まれそうな はっきりした意識
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暑き日に留守宅の猫気になりてエアコンつけて迷う外出
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ももいろのやさしい花が咲いたから合歓の木と知る職場の裏の
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背徳感すする激辛ラーメンを疲労度計が振り切れた時
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現実の 壁がいくつも 迫りきて 夢遠くなり うた詠めぬ日々
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帰るのを待っていたかのように雨 泣いていいんだよ一緒に帰ろ
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月遅れ 叶わぬ願ひ 書き留めた 七夕のそら 揺れる短冊 /田舎の七夕は月遅れ
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