ソンナコトナイヨ を多めに持参して 思春期の父のご機嫌直し
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「もう少し 寝ててもいいよ」 雨音の 優しい言葉は 悪魔のささや
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文字にする 言霊様が きいている できればポジティブ 星に願いを
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父だった 人のケロリに もて余す 名もなき感情 炭酸で割る
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男だとか 女だとかに とらわれず 君だけが好き パンセクあわ
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人と会うたびに人相変えてるの? 精神世界のカメレオンみたい
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手のひらを太陽に透かしてみればCPU浮き出るアンドロイド
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楽屋には必ず顔を出してくれるゼロ発屋のお笑い芸人
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持て余す愛が両手を溢れては しゃくとりむしさえ愛おしいのに
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家賃五万六畳風呂付きワンルーム 死ぬには十分な広さだ
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友宅へ遊びに行ったとき他人の本棚覗く背徳感あり
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お盆にはみんな帰ってきてたから黒く塗りつぶした絵日記
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涙目にくすぐったいよ線香が 手を合わせてもそこにいないよ
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もう少し 少しでいいから 思い出の 中でこのまま まっていたい
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己が身を縮こまらせているよりか奢れる春を飲み干していろ
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私たち大口を叩いてようね青年という生き物だから
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月なんて 雲隠れなど 日常で 雲の裏では 常に照るんだろ
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うたをよむことにいぎがあるのです
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冬茶席 南天の実が 赤く映え 流るる時間 穏やかなれり
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それだけで過失の一つ もしあの日素直だったら 過去手繰ること
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ブランコが高く上がれば上がるほど 美しくなる 重力の虹
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楽しくて 笑い転げる 時もあり それで十分 今日も生きてる
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「君が好き」 そんな言葉を 飲み込んで 海底に沈む 貝になりたい
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眠り猫 尻つかまれて持ち上げてチュウをされてもまだ眠たくて
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短歌を 詠み始めた 君の影きっかけが 今では少し ぼんやりしてる
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他愛ない 普段の会話を 少しずつ 重ねることに 意味があったとは
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今日もまた 新たな病が 顔を出し モグラ叩きの 闘病生活
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「昨日より 今日が良いね」は 若い頃 【今日が最高!!】 老いて身に
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クリスマス? スーパーで知る 歳になり 今宵も 変わらず 味噌汁すする
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行事ごと 縁なき吾の 手帳には 年末年始 空白連なる
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