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誰からのアンコールかな降る雪に桃の節句は白く染まって
62
また一つ冬を超えたね
掌
(
たなごころ
)
皺に塗り込むハンドクリーム
55
春だからてりたまを
食
(
は
)
むバーガーの包み紙にも咲く桜花🍔🌸
41
待望の1号4番候補なら期待は大に「あっ目が覚めた」
12
咲ききれば
伐
(
き
)
られる定め
古桜
(
ふるざくら
)
何も言わずにただ咲き誇り
44
桜木の並木に降るる花吹雪古い団地を淡く抱いて
41
いつの間に我が子が我をトントンと寝かしつけてるうたた寝の午後
44
パン、トマト、チーズ並べて新しい4月の朝は異国の如く
40
束の間に通り過ぎ行くだけだけど五月の庭の薔薇は美し
41
祝日の ない六月の そこここに 芍薬という 姫様が立つ
54
舗装路に青梅コロリ転がっていつか誰かの孤独のようで
61
幼児
(
おさなご
)
を膝に抱えて二人して歯磨きしてる今日は父の日
60
七月に 天変地異が 起こるらし ファールで粘る 給付は弐萬
/
そして生活はつづく
36
朝っぱら レノアビーズを ぶちまけて 家じゅう花の 香りいっぱい
51
ささやかな ミニの願いも 立ち枯れて トマト引きぬく 般若波羅蜜多
50
台風の後を飛んでく黄揚羽の後に続けと自転車を漕ぐ
57
薄墨に
盃
(
さかづき
)
をもつ君がいて 光るわたしと 二人きりの空
/
三日月と明けの明星
34
もう戻ることはできぬと知っているカナカナカナとひぐらしが鳴く
52
新築の お墓に
主
(
あるじ
)
納めれば あかねの空に しろいアジサイ
42
一匹の
蟋蟀
(
こおろぎ
)
の声 ききながら 眠りにおちる
咎
(
とが
)
なくて死す
32
山の端の ちっちゃな青空を めざして 雨を泳ぐよ くじら
12
号
/
ドライブBGM
33
ゆるるりと回り灯篭動き出す走馬の影見し宵闇の道
40
掌
(
てのひら
)
に収まる小さなスニーカーそんな季節もそろそろ終わり /吾子三歳
44
あの家のノウゼンカズラ見えたなら歩幅広げし吾の決め事
45
掃除機の手を止めじっと立ちつくす今この時刻原爆落つと
53
トマト枯れ 空いたところに 半額の ヒョロきゅうり苗 植えたらすくすく
37
山並みが 重なるはるか 遠くまで ここにいるよの 木霊を待って
/
山の日
34
盂蘭盆會の ご先祖たちは なに思う 帰るところが あれば嬉しい
36
ピクリとも 動かぬ森の 木々たちの 沈黙の底に 流る水の
音
(
ね
)
54
文字も無く駅そば写真のライン来る立山かまぼこに思ふ旅先
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