「真夜中のチュッ」とラインをくれる仲「好き」と言われたことはないのに
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一本の線の違いなだけなのに、こんなに違う「辛さつら」「幸せ」
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大敗をきした昨日はもう過去だオジサンじゃない気持ちは二十歳
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ぼくたちは一本道を突きすすむ令和時代にもう「もし」はない
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ぼくたちは悲しきASIAN BOYかな ほら、女神さま銃を構えて
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きれい事ばかりを聴いて日はのぼり轢死者みたいな残雪をふむ
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本音にて遊んで暮らして 説明できない気持ちで走りたいだけ
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カリスマの成るを見ている民草の ああ、独国のあの頃の轍/『期待を抱き』つつ戒めとして
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残りたる 野菜加えて グツグツと 具沢山の 麻婆豆腐
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一人勝ちサナエパワーの恐ろしさ 驕らず笑顔絶やさず前へ
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雪国の春雪原せつげんの凍み渡り これに勝る愉しみは無し/異論は認める
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東京は雪が拭った空の青彩度がひとつ上がったらしい
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瓶の蓋開けられないと知った日の妻が見る目の光線の縒れ
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逝きし人より託されし 会計のくすみ色したページをめくる
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深雪の中に残った雪だるま子供の無事を祈る夕方
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夜も更けて帰宅の電車  散らかるのは 部屋だけだったら良いとか思う
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春の水両手に汲んで冷たさを確かめてみる野の小川から
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ただ君に好きの二文字が言えなくて塞ぐ心の隙にまた好き
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権力、お金、名声 持たずとも 日銭追っかけ これもまた一興
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クラシック 「朝」が流れる 真夜中と あなたの部屋で 寝ている私
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ぐったりと雪だるまみんな早まった 重力ばっかりいつもずるいよ
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皿を洗う 最早何も思うまい 母が溜息を吐いているから
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わぁすごい 麻雀だったら 負け無しだ 家庭崩壊 天下の役満
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イヤホンを はずして街の 音をきけ 獲物を探す フクロウのように
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子どもらが バラバラにした ミニフィグを 元のカラダに 組み立てる午後
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夜明け前窓辺のうつる月影の何に似たるか冷やかなさま
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コンビニで いつもと違うの 買う時は 名前で買います ダブルカフェラテ
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頭頂が 薄くなりとも 色まだら左右違えて髭は伸び
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宇宙(そら)暗く救いの星を引き寄せし 重力を超え 描く軌跡よ
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唇がぷっくりしはじめた君をかわいいと思う、自分死ね。
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