白い壁白い布団でみる夢は退院したら髪を染めよう
23
あさまだき夜と朝との境目でまどろむ時間わたしの時間
16
寒い朝父の寝床は天国で煙草の匂いきらいじゃなかった
17
幼らは今日も哭いてるあのまちで世界は何もできないままで
12
昇っては沈みあしたもまた昇るお日さま私がんばれるかな?
18
好きなこと、 なりたいものを 笑われて 何がしたいか 分からなくなった今
29
ひだまりで 夢見心地の きみを見て 伸ばしたい手を ぐっと堪える
28
晴れ空に老若男女集う日の美よ美のままであれ航空祭
16
勉強に しがみつくのは 辛いけど 手を離しても 行く場所はない
35
学級の 隣の席の 子も知らぬ 我の一面 Utakataここに隠せり
34
天球の幕の裏には光ありそんな月です今宵の月は
43
瞬間にサイズアウトとなってゆくされど愛しき小さき服等ふくら
35
ユリの木は枯れ花つけて空に立つ春を忘れずかすかな芽吹き
25
処方箋まだ書けないよ私にはもっと訊かせてなにがつらいか
16
勾配は何 パーミルかその先に何が見えるかまた明日が来る
46
パーカーが握りしめてたこの毛はさ、長いし細いしそもそも赤い
7
「一」を足したり引いたり繰り返すのが人生なんだろうな/釋愛翔様 ありがとう
26
ちょっと前 雑草魂 はて今は 個性と防御 サボテン魂
21
枯向日葵にしろき窩數多ありて項垂れつつ零す種子を
25
最敬礼のこころに星条旗楯てぬ新愛國婦人會長を 撃て
15
敬虔に跪くなき被曝せし額縁に生き長らふるか、天皇!
14
嬰児虐殺に残りたる頭の割れて受難人形劇の耶蘇置く
19
辛口のジンジャーエールと焼きたてのピザで乾杯春の始まり
39
一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
32
風が吹く風に吹かれるカーテンを透かす光はもう春の色
48
手伸ばせば 届く君の肩 波打った 鼓動のせいで 話しかけられない
24
僕たちの間を桜の花弁はなびらが舞って君との遠さを知った
10
ひよっこが 意味わからずに 歌わされ あの素晴らしい 愛をもう一度
13
寒緩み買い物帰りにセカストで明るき色のコート手に取り
18
青空へ白木蓮のつぼみ立ち再起の君へ春を祈りぬ
40