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来る年は 言祝ぐうたを 詠めるよう 願いを込めて拭き掃除する
40
名も知らぬ草をひきつつふと見れば黄色や白の花の咲きおり
16
雑草と呼ばれし草もとりどりに可憐な花を咲かせておりぬ
17
価値観の違う世代に一呼吸ため息一つ空に放てり
11
アメリカンチェリー一粒ちょっとした言葉の棘を反省してる
51
いつまでも続いて欲しい信号が 変わって私今交差点
22
直接は話さず話せず触れられず緑の通知が私の明かり
8
さぁ行こう 心を紡ぐ 物語 みんなと進む この物語
14
白黒で はっきりさせないこともまた 美しさかも 百鼠色
62
空を飛ぶ夢など見たことないけれど自転車からはいつも落ちてる
8
あの日さえ離れてくれぬこの思い抱えて歩く枯野の草を
10
心配のしすぎと友に言われても手の鳴る方へあなたはだあれ?
12
嵐吹く 私の中の海もまた 光のどけき 日を 願いつつ
63
三十一の文字は牢獄ならずと舎にいへ蒸し焼かる牝鶏
24
「三人で来たかったね」と逝きし
妹
(
こ
)
を偲びつつ行くコスモスの道
40
今朝はまた妻が特別ご機嫌で 良い一日が待っているかな
12
ありがちの言葉机に残されてあなたの居場所は遠い日の午後
14
晴れ渡る 寒空に見る 星月夜 ゴッホも同じ 空を見たのか
11
たまにはと メガネをとって ぼやけてる 街の灯りに ニコリと微笑む
11
長押しで電源を切る親指がたしかに息の根を止めていた
15
街の灯が幸せそうに見える日は私がとてもちいさいからだ
49
入り浸る飲み屋の影にいる子猫そっと抱き上げ毛づくろいする
12
大陸の 友と語りて笑いあう 小さき外交 祈りかさねて
52
滝の音聞こへ来そふな油絵の水霧飛び来て吾にかかるごと
42
想い出は街をぐるりと歩いた日 兄の遺した紬をほどく
39
鞄から くしゃくしゃ原稿取り出して 夢追い人が また旅に出る
18
目薬をささんと上をみれば空、カラスよこぎる いっぱいに空
21
床の間に 松と大きな 菊飾り 家族の声を 聞く年としたい
/
抱負
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幾人の旅立ちの日を立ち合いて去年の夏のぬける青空
29
健やかに新年迎う四世代広き窓辺に初日差しくる
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