Utakata
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アスファルトの小さなひび割れ 顔出す野スミレの可憐で逞しき姿よ
18
生家にはだあれも住まず奥津城は雪に埋もれて春彼岸来る
38
花壇には尺余の雪積む春彼岸ジャノメ蝶訪う 亡母か亡姉かと
30
何年か何十年後か振り返る今日の不遇は蟻ほども無い
19
桜咲き 浮かれ気分のそんな中 北国にまた雪予報あり
21
ハスキーで音痴なくせに懸命に歌う卒園ハンカチ足りぬ
31
目覚めれば 何処から歌声
東風
(
こち
)
に乗り 聞こえ来るよな春の朝
20
「元をとるためだよ」と朝四度目の風呂に入りてこの歌を詠む
15
息切らし登った先の青空にぽっかり浮かぶ雲を追いかけ
15
親切も絆も義理も振り払い
泡沫
(
Utakata
)
の淵 万華揺らめく
32
「雑草という草は無し」
過
(
よぎ
)
りつつ 次々抜き取る我非情なり? /牧野富太郎博士の言葉より
16
牛食べて 豚食べたら 鶏食べて
肉
(
なみだ
)
の数だけ 上がる霜降り
20
美意識の 高いおばちゃん 温泉で パックの効果は 如何ほどですの
10
甲子園実況陣のあたたかさ戦争の根を止めるものあり
11
死んだなら棺の中に入れてくれ パワーストーンとこの耳かきを
26
残る日を数えて暮らすかの人もその人もまた 生きてきたひと
19
春秋(はるあき)の 彼岸に会いし 大叔母を 偲ぶよすがの おはぎ食みつつ
19
学舎
(
まなびや
)
も廃校 止まぬ老朽化
郷愁
(
きょうしゅう
)
がしづかに消ゆ
故郷
(
こきょう
)
25
光含み 魔物のごと咲く 白き花 桜よ今年も 我は惑えり
23
食べたいけどパンではない茨城の「僕のカスタードメロンパン」
9
飛行機が 新幹線が マイカーが 徒歩に変わりて新時代なる
16
百年後君を思い出すための鍵 Blue Jeans 古いスニーカー
7
一年が一日ならば夜明けならむ今日は春分、彼岸の中日
9
お袋の寝息に合わせ息を吸う 実家暮らしのメリットね、コレ
14
その時代 歌舞伎の父は
傾
(
かぶ
)
く者 己さらして 舞台に上がる ※
出雲阿国
(
いずものおくに
)
女性・前衛芸術
12
亡き父の 終の職場 通り行く 不思議な空気 不思議な時間
17
遣
(
つか
)
い手の その
掌
(
て
)
の中の トランプも 風に吹かれて 流れ者なり
11
「フラレたら飲もう」と決めてた高い酒。フラレそうだから飲んでしまった。
11
起きぬけに ラジオのあさこ 耳にして 休みの空気 コーヒーと共に
13
三連休 土曜出勤
露
(
つゆ
)
知らず 凍てつく朝に 仕事向かう
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