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たった今地球が過ぎた軌道には君の笑った声が残った
26
見上げれば遠い記憶が蘇る遥か彼方で呼吸する星々
24
初雁の遅れ啼く聲かれがれに蓬老いたれみそらもろとも
32
仕事中ごみ捨て場で見る夕焼けと自由な人々ああ帰りたい
22
古
(
いにしえ
)
に
耕
(
おこ
)
し開墾 した
田畑
(
たはた
)
草木
(
くさき
)
がしげり 森へとかへる
41
冒険に燃えてるみたい 通常の散歩コースを外れゆく犬
31
揚げ油にキッチンペーパー被せたら泣き出すみたいに染み広がった
25
会計がラッキーセブンのお客から筋合いないけど笑顔をもらう
27
公園のトイレに灯る明かりさえ胸締め付ける風吹きすさぶ夜
26
もう会えない人に会ってた夢覚ますポストに落ちた朝刊の音
31
午前二時時間泥棒居たんだと寝る前に飲む『ナイトリカバ〜』
24
十七年たくさんの幸せ有難う!
愛犬
(
キミ
)
のお家よ 骨壷を置く
63
拳銃で熊は倒せぬ事を知り秋田マタギの衰退惜しむ
35
なんてことない風景が愛おしいうどん屋さんで心ぽかぽか
20
幼き日乗った車を運転する 昔は空を見るだけだった
20
夕焼けの一番綺麗なところには思い出せない思い出がある
23
田舎町にトパーズ色の光差す夕焼けチャイムの「恋は水色」
31
ガラス越し淡く舞い散ることもなく 変わらぬ私 置いてゆく秋
26
夕焼けに重なる父娘の長い影今日という日忘れたくない
26
方言は口を擦り抜け口癖に名を変えきみの口に滑り込む
10
替えの効く生を受けても 代替のそいつは僕を詠えないだろ
21
まだ音が無かった頃の言葉みたいイチョウと夕日の光に包まれ
22
置き配の荷物のように待つわたし きみの心の扉は閉じて
29
新品のマフラー整え 無意識に 君の温もり探してしまう
24
昆布出汁に生姜絞り汁入れるだけ卒業生の知恵を借ります
24
石垣に枝垂れて生りし柿の実に薄雲染めて夕陽差し来る
37
名産の こんにゃく芋を 掘る農夫 腰曲がりても 後継者無く
30
三十年ここで寝たんだ このベッド
主
(
あるじ
)
無き部屋 淋しさつのる \ ようやく独立!
46
人の無い夜中の街で一人きり雪に残った靴跡を追う
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ほお紅く染めて抱きつく妹が本当はいそうな雪の降る午後
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