「あたしたちのイエスさまが変になっちゃったのよう」魚眼レンズ直視
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葬列も散り散りとなり午後三時金木犀の香りの西日
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月という隣人がおりその人はそっけないけど美しい人
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Googleが教えてくれた 去年の今日わが子が初めて歩いた日だと
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どんぐりを蹴ればカラカラ転がって笑って歩く小道は秋へ
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マッチ売る少女の灯す温もりも絶望も無し電子の煙草
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冬空に明星一つ煌々と遺す光は地上を照らす /追悼 谷川俊太郎様
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夜の言葉星くれなゐの花樗そのほそつづらなす窓居に醒めし
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常識こそうたがはるるまへひとは鳥なりし うたがはば飛べざらむ
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愛されてみたいとビールだけの夜は作詞家になりエレジーのイヴ
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幼子を膝に抱えて朝ごはん温もり愛し冬はつとめて
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人知れず春の種蒔く人のよに雨はそぼ降る日の出の前に
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冬晴れの団地の中の公園は遺跡のようで空は静かで
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満月に誘われるよに南から一等競い春風は吹く
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冬と春満天の空掻き混ぜて入れ替わりゆく如月の夜
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ナルシスト愛嬌たっぷり振りまいて ウインクしてる猫型ロボット/可愛いですよね、ねこだまり様
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夜桜の 狭間にみえる 星粒も 君が存ぬ今 散りゆく雫
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澄み切った空の季節よさようならオリオン西にかしいで淡く
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誰からのアンコールかな降る雪に桃の節句は白く染まって
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また一つ冬を超えたねたなごころ皺に塗り込むハンドクリーム
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春だからてりたまをむバーガーの包み紙にも咲く桜花🍔🌸
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うす紅のちさき花びら舞い降りて真っ白猫の首を飾りぬ
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過ぎた日々 幾度も散った 白い片 君が去りても 花は残りて
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ひざまずき花芽の周りの草を抜く巡る季節は待ってくれない
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空白のひと日はひとり花のした亡き人思う春の夕暮れ
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海溝に マリンスノーは 積もりゆく 闇に降る雪 タマシイは何処
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ごめんなさい。桜の季節に 十センチも 雪降らすよな 歌詠んじやって…
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いつの間に我が子が我をトントンと寝かしつけてるうたた寝の午後
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列島を ツリーとみれば ふる里は ベツレヘムの星 近くて遠くて / 宗谷本線崩落
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パン、トマト、チーズ並べて新しい4月の朝は異国の如く
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