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結晶を 君が灯さむ彼の町へ ダッフルコートの肩に降り積ませ
18
水曜の美術館前 横顔よ 佇む君の頬にひとひら
19
爆発だお菓子を一分焼きすぎて煙がでたよ火事になるかも
20
大根と 鶏を煮ている 午後3時 夕飯までの 時が仕上げる
31
チョコ色のブルが散歩でおでこにはクリームみたいな雪をのっけて
31
撫子の湯にぞゆるりと浸かるれば 疲れ溶けてく 明日も頑張ろ
25
嘗
(
かつ
)
て来し 森の温室 夜は冷えて 君の名付けし
星灯草
(
せいびそう
)
咲く
23
振り返る 君はもういない 帰り道 夜影に灯る あの夏灯籠
12
俯きて歩めば光る霜の星 朝日に染まり土に瞬く
36
テーマパーク 「つまんないね」と 言う君の 満足そうな 顔を見る帰路
20
雪国に嫁ぎし友の四十年春待つ便りに思いはせおり
32
ひょっとしてよく間違える
A
I
は馬鹿のふりして様子を見てる?
27
乗り過ごす眠りをさそふ温度よな 電車のシートはまんじゅうふかし
26
なるようになるしかならぬ選挙だがどうかこのうえ悪くしないで
23
ディズニーの鳩はいくらか肥えていてたぶん僕より豊かな暮らし
21
昼休み 売店で買うお菓子食べ 皆とおしゃべり やわらかな
時間
(
とき
)
31
パンジーの上に積もった雪をはらう花の黄色に元気をもらう
28
雲厚き睦月の空に寒雀飛び立ちゆけり薄き陽の中
37
伝書バト荷も重くなる寒き
文
(
ふみ
)
ふるさと目指し低空飛行
16
数人で 会話するとき 全員に 等しく目合わす そんな人、好き
26
独り身に還れば義理が通らない重責を負うバレンタインチョコ
28
きっと君は女を使い捨てしないでもそのノックに応えられない
27
寒波来て 老いの身凍ゆ大寒の 震えて待つは小春日の空
30
感覚も失せる程 凍へし両手
翳
(
かざ
)
す ストーブの匂ひ 昔日
27
濯ぎてむ 雪に埋もる言霊を 夜明け前こそ君に捧げむ
19
5分間フロム鉄道停車あゝショーズの滝にフルドラ踊り
17
ひと月ぶりようやく会える単身赴任 会えるときより優しく想う
13
デコられたシール手帳を並べだす子ども食堂に集まりし子ら
28
芝の上セラピー犬を抱く母
末期
(
まつご
)
の時を薫風はつつみ
24
この俺の帽子姿がオシャレだと 帽子を脱ぐと何と言うやら
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