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さっきまで野原でうふふと笑ってたふきのとうが天ぷらとなる
24
木の芽風 綻び進む雪柳 髪切り心軽やかな道
40
朝方の夢に追われて庭に出ず
一叢
(
ひとむら
)
の水仙ありて
呼吸
(
いき
)
ととのひぬ
13
降り続く雪はおおかた上がったか深夜の窓からそおっと覗く
37
ミサイルはミサの頭上に降り注ぐ葡萄酒の血を拭う間もなく
21
求めても求めてもまた求めても与えようとせぬ君のプライド
14
解
(
ほど
)
きたる古着の紐を玩具にし 鼠の尾に見立て
戯
(
じゃ
)
るる猫
37
「誇り高き下等動物」君のことそう呼ぶことで怒り鎮めん
16
身を屈め目線合わせる水仙にご機嫌を問う迷惑かしら
26
寒かった今日振り返り汁物をコンポタとする米研ぎのとき
23
歩道沿ひ並びし
蒲公英
(
タンポポ
)
の黄花 散歩の犬目線の春かな
33
「美味しいね」顔見合わせ息子と孫 その一言で満ち足りる食卓
23
さくさくの桜ゴーフル春の香の 選びし夫の気持ち嬉しく /ホワイトデー
30
忙しや 春告げし後 鶯は
時鳥
(
ほととぎす
)
の子も 育て旅立つ
29
雪残る 道の隅には ふきのとう 北の国にも 小さな春が
21
きんたまの陰毛を熱で伸ばす夜←陰毛が黒いって誰が決めたんだよ
4
原っぱで立ち止まり 見下ろす少女 四葉クローバー探すかの如
26
ドリンクの添ゑつけの果肉搾りて 指先に
満
(
み
)
つ檸檬の香り
26
満艦飾の衣着て新船ひと吠えす 三十年振りの壽ぎに児らも集いて
11
「
おめぇ 誕生日だんべぇ ほれ
(
お前 今日誕生日だろう ほら
)
」と 刺身の
御馳走
(
こちそう
)
…「母」母たる由縁 /本人 忘れてました😅
30
よその子が親子で食事をする姿ストローつまんで見ていたと聞く
31
春陽
(
しゅんよう
)
の
下
(
もと
)
露天の湯に浸かりつ眺むる 白き
馬酔木
(
あせび
)
の満開
29
ぽんと出す持病の薬がひとつ立つおやっと思ういい日と思う
26
春草
(
しゅんそう
)
も震へをる 長き余寒を耐へ 数多の水仙笑ふ弥生
29
ボケてると思われていた爺ちゃんが 誰より綺麗に両手を合わせた
17
春陽
(
しゅんよう
)
に
抱
(
いだ
)
かれ
蕾
(
つぼみ
)
緩
(
ゆる
)
まりて 枝紅らむる 神社の桜
26
パンくずが 一つ落ちては 一つ拾う 一年後には 一枚のパンかな
10
今はただ 去りて久しき 可惜夜の 余韻に浸る 君を想ひて
19
春場所
観
(
み
)
夏場所前に 父は逝き 弔事切手の 紫 悲し /一周忌準備
38
福井にて 黒き涙を 流す地よ
遺
(
のこ
)
せし子は今
四歳
(
よつ
)
になる
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