何もない もうここからはただ白が無限につづくまとめサイトだ
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外に出て夏を感じることもなくおとぎ話をボロ屋でうたう
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冷房の鳴き声がまた聞きたくて布団のかどへ足を伸ばさん
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店先に焼き鯖並ぶ半夏生我が家は生姜たっぷりにして
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星の夜 地上に生まれし 織り姫は 浴衣にスポサン キラキラ光る
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星の夜 地上に生まれし 織り姫は 金銀砂子 まぶたに光る
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Reutersを 読んだスマホを 下に向け 紐の解けた 靴を照らして
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戦争を 知らない子ども たちのまま これから先も 100年先も
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歌のよう 暮らしていこう たおやかに 息するように 詠んでいこう
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青春と呼ぶには少し曖昧で 完成しない初夏の放課後
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デニッシュの 画像を見せる 君の手に バンドエイドを ようやく見つけ
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おみおくり棺の中に居る人の声がいつかは思いだせなく
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テーブルの ミニヒマワリが こちら向き お疲れ様と 微笑みくれる
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友からの 暑中見舞いの 便りあり 向日葵の絵に 心ほころぶ
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コンクリの割れ目に根付く百日紅刈らずにおけば赤き花咲く
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「大丈夫あなた茶髪が似合うから」 まだそうなのか教えてほしい
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寝る前にキスをしましょう ひとりよりふたりのほうが生きていけます
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スニーカー オキシクリーン につけ置きしてる サンダル履きの 日曜の朝
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どんな国どんな時代になろうとも心で刻め短歌のリズム
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客先の 庭にひっそり 植えられた 檸檬を見つめ ソーダを一口
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ほうろくの 傍らにおもちゃ 添えながら 松明灯す 父母のあはれよ
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紫にきらめく茄子は焼き茄子に ふっくらトロリ生姜を乗せて
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娘らの 盆の予定が LINEに入り 赤丸つける 次月の暦
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明け方の雨の雫を葉に残し薄陽の中に蓮匂い立つ
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この頃の 思い出話 の起点は コロナの前か コロナの後か
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なつかしくやさしい味と知らなんだ某スーパーの塩あめを初
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改札に 吸い込まれてく 君の背は 僕の知らない 東京のひと
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夕焼け空 精霊とんぼの群れ遊び 亡き母重ね お帰りと云う
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この先に 高速インター ありつつも 乗るには歳を かさね過ぎたか
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夏の日に ストローにつく 口紅のあと 蒸発していく 永遠の時間
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