アスファルトの小さなひび割れ 顔出す野スミレの可憐で逞しき姿よ
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生家にはだあれも住まず奥津城は雪に埋もれて春彼岸来る
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花壇には尺余の雪積む春彼岸ジャノメ蝶訪う 亡母か亡姉かと
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何年か何十年後か振り返る今日の不遇は蟻ほども無い
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桜咲き 浮かれ気分のそんな中 北国にまた雪予報あり
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ハスキーで音痴なくせに懸命に歌う卒園ハンカチ足りぬ
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目覚めれば 何処から歌声 東風こちに乗り 聞こえ来るよな春の朝
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「元をとるためだよ」と朝四度目の風呂に入りてこの歌を詠む
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息切らし登った先の青空にぽっかり浮かぶ雲を追いかけ
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親切も絆も義理も振り払い泡沫 Utakataの淵 万華揺らめく
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「雑草という草は無し」  よぎりつつ 次々抜き取る我非情なり? /牧野富太郎博士の言葉より
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牛食べて  豚食べたら  鶏食べて  なみだの数だけ  上がる霜降り
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美意識の 高いおばちゃん 温泉で パックの効果は 如何ほどですの
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甲子園実況陣のあたたかさ戦争の根を止めるものあり
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死んだなら棺の中に入れてくれ パワーストーンとこの耳かきを
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残る日を数えて暮らすかの人もその人もまた 生きてきたひと
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春秋(はるあき)の 彼岸に会いし 大叔母を 偲ぶよすがの おはぎ食みつつ
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学舎まなびやも廃校 止まぬ老朽化 郷愁きょうしゅうがしづかに消ゆ故郷こきょう
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光含み 魔物のごと咲く 白き花 桜よ今年も 我は惑えり
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食べたいけどパンではない茨城の「僕のカスタードメロンパン」
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飛行機が 新幹線が マイカーが 徒歩に変わりて新時代なる
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百年後君を思い出すための鍵 Blue Jeans 古いスニーカー
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一年が一日ならば夜明けならむ今日は春分、彼岸の中日
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お袋の寝息に合わせ息を吸う 実家暮らしのメリットね、コレ
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その時代 歌舞伎の父は かぶく者 己さらして 舞台に上がる ※ 出雲阿国いずものおくに 女性・前衛芸術
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亡き父の 終の職場 通り行く 不思議な空気 不思議な時間
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つかい手の そのの中の トランプも 風に吹かれて 流れ者なり
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「フラレたら飲もう」と決めてた高い酒。フラレそうだから飲んでしまった。
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起きぬけに  ラジオのあさこ  耳にして  休みの空気  コーヒーと共に
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三連休  土曜出勤  つゆ知らず  凍てつく朝に  仕事向かう
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