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美しい夕暮れの空グラデーション青と紫しばし見惚れる
24
色のない景色の向こうに繰り出せば花々の色やたら眩しく
24
咲きかけの桜も二度寝する春の吹雪冷たく車を叩く/今朝の気温零度
30
雨に濡れ一つ二つと落ちる花 庭はもうすぐピンクの
絨毯
(
じゅうたん
)
34
合鍵を百本作り鳩百羽と飛ばすね どこ行ったのあなた
13
彩りが 日に日に増える 卯月末 足りなくなった 春色絵の具
26
埋まらない孤独の穴さえ愛おしい今のわたしは一人で二つ
10
あの人の事掘り起こす考古学鞄の底に眠るクッキー
7
切り取り線あなたを安心させるため語尾の「?」を鋏で落とす
9
草むしる手を止め見上ぐ空高く飛行機雲が西へと向かう
23
何光年どれだけ遠く離れても足首掴む生まれの引力
9
植物がこときれるその瞬間に 気付く誰かは いるのだろうか
12
オレンジのバックライトに照らされた独自フォントの「8」つるつるの
5
生活に流され枯れた一輪を集めて作った罪の花束
8
あの人が密かに植えたチューリップ寄り添う様に赤、黄色
9
おひとりのフードコートで食べ終えたスプーン見つめ時間を止める
21
早苗田の空に飛行機ひとすじの雲を引きつつ雲間に入りぬ
15
朝凪に 鳥らの声しか 聞こえない 世界にただ 一人の私
38
雷鳴が 曇天の空 轟きて 燕も我も 軒にて宿り
27
東
(
あずま
)
へと
暗雲
(
あんうん
)
流る
戌
(
いぬ
)
の
刻
(
こく
)
西より
出
(
い
)
ずる 群青の
宙
(
そら
)
23
パスケース 貴女の笑顔を 意識して お土産屋での 幸せな時
17
水無月の
朔日
(
ついたち
)
に ストーブ点火 葉陰の濃さに 逡巡しつつ
41
つつがない 日々の暮らしの 後を追う 「不幸」と言う名の 無情な悪魔
20
女々しくも 願ひが一つ 叶うなら 今一度 今一時 逢いたひ
22
登りきれば そこが楽園 かといえば わからぬままに 必死に登る
39
二郎ラーメン ストロングゼロで流し込む 下人の行方は誰も知らない
7
富士サファリパークの地下に棲む「それ」は 丑三つ時にご覧いただけます
7
実家では禁止されてた黒魔術を下宿先では日に
7
度撃つ
8
5歳児にTOEICで負けたあの日から 毎日欠かさず虎を狩ってます
4
梅雨空に 古疵痛み
年齢
(
とし
)
思ひ 慌てて布団に ダイブする我
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