「カカカカカ!」 人笑うように 鳴くカラス 譜面起こせば みな違いたり
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樹々の中「ケキョ」と一声聞こえきてひと月待てば春告げ鳥よ
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鼠捕りパチンッと挟むイタたたたっ青大将がやって来た!
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髪切った?サッパリしたわ春だもの海へ行きましょオープンカーで
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優しさを少しだけ保つ如月に 害の字をまるくひらがなにする
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檄文の構えが効いたか俸禄ほうろくが上がり候ふ安堵されたし
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ノイキャンで耳に流せば腑に落ちて消化酵素のチェロ静かなり
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懐かしさとは去った家ではなく引き戸を押してしまう指先
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白き花ひらかんとする沈丁花待ち遠しかな芳しき
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法律をうとむ上司は怪しいぜ弱者を守る盾じゃないのか
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春風に 心弾みて 仰げども 垂れゆく水の 止めがたきかな
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定年のない職につき半世紀 終活近しと閑古鳥鳴く
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風の香に 日の温もりに 宵闇に 仄か滲みし春のさきぶれ
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雲垂れて 下校の子らは 淡々と 口を結びて 家路を辿る
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入試の日 中学生の緊張が 伝わり過去の 思い出辿る
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下層でも下卑た政治家比較ない純潔高貴の魂ありき
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「がーーっと言われるともう、わーーっとなってだめ」って、飛べない天使が
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AIは 際どい問いを かわしたり 何処ぞにか雇い主いるのか?
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風呂の湯が沸くのが少し早まったそんな気がして春はそこまで
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アンテナに かかる小さな アイデアを 歌にするのは 愛であるかな
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周りの目 気にし目線で キス交わし 気遣わしげに 見送るホーム
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雨の日に 失う恋は 消しきれぬ いつかの君を「思ほゆるかな」
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毎日の 終わりに一首 詠んでいこう 何もない日の 小さな抵抗
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国護る 最善策は 国の概念捨てること 行うは難し
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「国」「祖国」 取り払います 今すぐに 其処にある日々 ただ自然なり
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没落を 学ばぬ人に 問うてみる 声張り上げて 響きざりけり
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身に纏う 服に戸惑う 温暖化 国道脇の 草花に聞く
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隣国の 凶器まがもの絶えぬ この街に 穏やかなる日々 いつぞ戻るや
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春が来た 多分そうだよ ヒヨドリの 「ピーヨ ピーヨ」の声 其処此処に
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ドライみかん 唾で実って甘くなる 食べても枯れない ぼくは死なない
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