本当に美しい日はおそらくは忘れてしまう程穏やかで
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静寂な 田舎の夜は 淋しくて 雨東風あまこちと 秒針の音
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いつの間に我が子が我をトントンと寝かしつけてるうたた寝の午後
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雨に濡れ一つ二つと落ちる花 庭はもうすぐピンクの絨毯じゅうたん
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彩りが 日に日に増える 卯月末 足りなくなった 春色絵の具
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草むしる手を止め見上ぐ空高く飛行機雲が西へと向かう
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牛乳の空きパック使い常温に冷ましたほうじ茶おともに連れて
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ゼンマイは 巻き過ぎちゃうと 切れますよ 心も同じ ほどほどが良し
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朝凪に 鳥らの声しか 聞こえない 世界にただ 一人の私
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水無月の 朔日ついたちに ストーブ点火 葉陰の濃さに 逡巡しつつ
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つつがない 日々の暮らしの 後を追う 「不幸」と言う名の 無情な悪魔
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女々しくも 願ひが一つ 叶うなら 今一度 今一時 逢いたひ
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ビル街の 天神様で 待つ君の 笑顔で手を振る 姿に胸キュン
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登りきれば そこが楽園 かといえば わからぬままに 必死に登る
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ロケットのニュースを君が知らないとアメーバ消える西荻窪
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二郎ラーメン ストロングゼロで流し込む 下人の行方は誰も知らない
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ゲーミングPCの七色を見る 消せるペンで書く退職届
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富士サファリパークの地下に棲む「それ」は 丑三つ時にご覧いただけます
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実家では禁止されてた黒魔術を下宿先では日に7度撃つ
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わたしだけ見ている世界がありました取り除いても世界でしたね
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5歳児にTOEICで負けたあの日から 毎日欠かさず虎を狩ってます
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梅雨空に 古疵痛み 年齢とし思ひ 慌てて布団に ダイブする我
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蔓延はびこった 草と格闘 そののちに クワガタ顔だす 月夜の露天
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ご飯かお風呂かそれとも私 沈黙で開けるHUNTERへの道
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教室の隅でうつらと白昼夢シナモン味の夕焼けのあと
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沢庵でボーリングする狂人にも 守る妻子とプードルがいた
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「キャビア丼アレルギー」と診断されるも 生活になんら影響はなし
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背景この短歌読んでいる貴方は何処にコピペしているのだろう
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あじさいの天ぷら やがて手は届く25階の4人部屋から
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慣れぬ手で ズボン繕う 雨の午後 空も心も 潤む梅雨入り
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