立春の 陽射し嬉しく 雛壇を 組み立てながら 祖母に感謝す
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「ポンコツね」なんて言ったら落ち込むわ「あんぽんたん」って言ってあげなきゃ
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幾重いくえにも、巻きて開かぬ うちの花 春立つ今朝は 意地を捨て解かむ
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麗らかな光の空にツツピィと四十雀シジュウカラかな春を告ぐるは /立春
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公園の南天の実はおおかたに喰い尽くされて立春迎ふ
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万華鏡 桃色柄は恋の筒かさり乱れて目くるめく酔ひ
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煮込み鍋湯気がゆっくりわたくしを人へと戻すボディバッテリー5
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春立つ日きまりのような陽射し受けごみ収集車は給油を受ける
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かさね着の万葉・古今のかたわらにニュートン・オイラー置かるも愉し
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生更木の 凍てつく大地に麦踏みの ザクザクの音春近づきぬ 
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三層の劇中劇を観るような半覚醒の悩ましき朝
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列をす 灯籠のあか燈火ともしび 古き和風のイルミネーション
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世界ごと買える気がするAmazonで 短歌の本を探す指先
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温度計プラスをさして立春の辻立ちよりもはやい旗振り
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徴兵制復活しても私には資格ないだろうちてしやまむ
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おかあちゃん ぽんぽんいたいの だいじょうぶ あっためたげる ちょっとはましかニャ
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退職の日は近づきて 吾の中に 被害者という 鬼が目を出す
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体操のお兄さんの如キッチリとラジオ体操するASDアスペの彼
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生命いのちとは熱きものにてたらちねの母子はわれを父親にせし
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不機嫌に睨んたような顔になる それは良くない老いひしともがら
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ぬか床を久かたぶりに掘り返し 胡瓜と蕪を埋めて春待つ
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公園の出口くゆらすたむろの巣 通り迂回しお巡りさんへ (①・何かあってからでは遅いので🫡)
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劣等生 大体皆に 追いつけず 少しだった差 今では広がり
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左手がうずくと息子厨二病 オレも疼くぜ四十二しじゅうに病さ
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愛おしい貴方に揺られ迷うチョコ波と波とが綾なしとろ
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OマルXバツ」は日本の心まるっとな月夜に掲げよ答案用紙 (世界的には「Oマルではなく「チェックマーク」)
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この世界 なくなれば良い そう思う 自分が嫌い 心が痛い 
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ひよどりは声高高と飛び上がり凍れる空に朝の月見ゆ
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自分とは 自問自答し 知りたがる 返る答えは 何も無い
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皇子おうじとて農夫になりきり詠ふ妙「仮庵かりほいほ」は稀なのかしら (天智天皇・もとは「詠み人しらず」の歌だったとか)
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