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この先に 高速インター ありつつも 乗るには歳を かさね過ぎたか
17
夏の日に ストローにつく 口紅のあと 蒸発していく 永遠の時間
16
水たまりに 映るふたりの 頼りない 白スニいまは もう捨てたかな
15
暑さゆえ思考回路は切断し寂しき人は水を摂るのみ
13
プラゴミを分別しては人間の一人の力も積もれと念ずる
22
掃除機のコードが一気に巻かないなら 身を投げてしまいそうな夜だ
8
「可哀想」 なんていうのは 勝ち組の 慰みものだと 捻くれてみる
11
辛い
時代
(
とき
)
を共に歩みし妹にとりどりの花十三回忌
37
あまりにも 生産性の ない今日の 私におやつは おこがましいな
9
姑と暮らし覚えた方言は嫁の私の財産となり
16
自分から 誘ってみるの 夏祭り 意思と帯紐 固く結んで
11
ぐったりの 身だけ寝転び 照明に 吸い込まれそうな はっきりした意識
8
暑き日に留守宅の猫気になりてエアコンつけて迷う外出
21
背徳感すする激辛ラーメンを疲労度計が振り切れた時
23
現実の 壁がいくつも 迫りきて 夢遠くなり うた詠めぬ日々
21
帰るのを待っていたかのように雨 泣いていいんだよ一緒に帰ろ
21
月遅れ 叶わぬ願ひ 書き留めた 七夕の
宙
(
そら
)
揺れる短冊 /田舎の七夕は月遅れ
29
白絵の具垂らしたようにかもめ飛ぶ空と海との青さ極めて
31
アルバムを開き会話の弾む夜 幼を抱きし若き母おり
24
あさがおの色水あそび遠い夏 ブルーベリーのジャムを煮る夜
29
この夏のOver Drive緩まりて自然の風のめぐるリビング/麻だ。様 懐かしいです
15
焼きたてのコロッケパンを買いに行く 娘も吾もおいしいにおい
24
白桃の甘き香りの満つる部屋 丹精込めし友送り来し
34
八月の静かな雨は音もなく焼けつく夏を消火していく
30
さっきまでプーさんだった雲ちぎれ龍になって茜空とぶ
31
仕事終え 足を引き摺り 帰る道 草むらの百合 おかえりと言ふ
28
幼子にそっと教えし巣のことをドン・キホーテのつばめのひなの
21
喪失の 胸の痛みは 消えねども 想いの深さ 吾に教える
16
事あらばボランティアにと駆けつけた君の御霊はどこをさすらう
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迎え火に誘われ父母は尋ね来て竜胆の花思い出の家紋
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