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この星の裏側にある夕焼けをエンドロールと呼んで、見つめて
14
雪害
(
せつがい
)
のラジオ聞きつつ
炊事場
(
すいじば
)
は水の
温
(
ぬる
)
みに
春
(
はる
)
思
(
おも
)
はする
16
この空の青の碧さを伝へたき人も無ければ開く口閉づ
14
冬の
檻
(
おり
)
御霊
(
みたま
)
囚
(
とら
)
はる
父母
(
ふぼ
)
しあれば われ置き
去
(
さ
)
りてゆけ花の風
16
転居して
磯鵯
(
イソヒヨドリ
)
の声遠く 猫と暮らすも やや寂しくて
30
幸せは案外そこに落ちていて踏んだ痛みで気づいたりする
24
母遠く在りし日を知る梅の木や切られ砂利庭 残り香もなく
29
くるくると渦を巻き巻き咲き誇るラナンキュラスは心の深部
15
凍土から解放されし球根はいつもの通り花芽をつける
19
恋う鴨の旅立つ前の水面には二羽で名残の線を弾きけり
29
母親を移動する際全体重あずける時だけ男になりたい/(体力なくて⋯)
28
世界から消えてなくなる夢を見た 朝の光に血脈を透く
14
幼少に祖母と過ごした春の日がふと蘇るセビアの色にて
43
冴えかえる桃の節句に雪舞えば言の葉凍え
床
(
とこ
)
に潜りぬ
29
柔軟さ失い老いの加速する義母を案ずる日々始まりぬ
26
ひさかたに君の消息聞く午後は少しの道も遠廻りせん
32
自分の目信じて探す好きなもの うまくなりたい短歌をもっと
28
ベッドではラジオ楽しむ聴き逃しひとり静かに文芸選評
26
眩
(
まばゆ
)
ける車窓に揺れる虹の糸 蜘蛛の啓蟄
羨
(
うらや
)
みて
午
(
ひる
)
15
わが
霊
(
たま
)
は
幾度
(
いくど
)
冬の背 見送れど 凍え篭もりて知らず啓蟄
12
うつせみの身を追い立てし春の
陽
(
ひ
)
に彼岸のつとめ思い出し
居
(
を
)
る
17
ありがとう あきらめかけた夢のこと 笑わないで聞いてくれてさ
29
暮れなずむ空 輝ける明星に 憂ひ忘るる ほんのひととき
26
九十路
(
ここのそじ
)
爺のこぼすや老老の介護の難きもリハビリに凪ぐ
23
あたりまえ誰かと普通に喋るのも奇跡みたいだ
明日
(
あす
)
は晴れるね/3・11
30
としつきに かさねかさねて いたみては はるけきうみに けふあめのふる
22
輝きの失せた自分の灰色で迷彩してる新宿の夜
13
おやすみときみの心にひつじを派遣眠れないとき助けてくれるよ
33
沈黙の春に生きるは福寿草 原発暴れ荒れた庭にも
28
桜木の枝に結われたノート片 眠る言葉に思い巡らす
28
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