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スーパーは隣町まで行ってます会ってもどうせ目をそらすんで
6
久々に目覚まし鳴るまで寝た時はなんだかふわふわ調子が悪い
9
父だった人から届く売り言葉 買わずにおいてよかった日よ来い
13
人類で 薄めてあおる なさけなさ 主語自分 では 濃くて飲めない
16
目を背けたくなる世界を直視する 君を ヘヨカと呼んで見つめる
9
諦めと ニヒリズムへの誘惑に 負けるな踊れ 心のヘヨカ
11
犬がゆく弟の腕のなかでゆく私がいない日にとおくゆく
14
幼子が小声で歌う鼻歌を 聞いて
瞬
(
またた
)
く冬の星々
39
弟と拙き論をぶつけ合い仔犬二匹のじゃれ合うごとし
14
春暁落雪図庇はばつらぬきとほるまで槍穂を著けと聖霊ふたつ
5
日時計に影 梶尾舟じりじりと炙れ陽炎階段へ靴躙る釘
4
絶対的現存在の把握を期して必然死偶然の死ならず・石牢
5
箱庭の中へ死にゆきぬ智慧の実も腐りきつたり 食卓のうへ
7
川の辺でトランペットを吹く学生 澄んだ音色が空に溶け込む
16
朝八時だあれもいない公園をひとりじめする小さな兄弟
14
亡き友が焼いた茶碗 温もりに 包まれて飲む 朝の一杯
20
このところ会わないご夫婦元気かな 知らず知らずに目が行くベランダ
14
長旅はいかばかりか 「ただいま」のひと言残して眠りこける
息子
(
こ
)
16
夏が来る 日課の散歩は老犬よ あなたと私の体力勝負
16
長旅の土産は特大洗濯物 連休最後のベランダ飾る
21
朝食後 歯みがき洗濯洗い物 天気に尋ねる優先順位
15
孫が来る 退散するまで待っていよう 朝の掃除が夕方になる
23
七月ののっそり沈む夕陽から種火盗んで夜通し語る
54
音も無く
陽炎
(
かげろう
)
ゆれる濃い桃の
百日紅
(
さるすべり
)
咲く 誰も居ぬ午後
52
苔の生すへ、軍は果てて死ににけり。夏虫の絶ゑしかそけさ
7
「正しい教育と歴史認識のもとにわれわれパリ市民は生まれた」
9
「あたしたちのイエスさまが変になっちゃったのよう」魚眼レンズ直視
9
復活祭へにがき蕗煮ていもうとはロザリオなどゆめかけざらむ
8
純白の彼岸花咲く 夏の陽に秋の風吹く団地の端に
37
葬列も散り散りとなり午後三時金木犀の香りの西日
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