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プレゼント箱を開けるとまた箱が 最後の箱には指輪がひとつ\思い出①
14
「こわれもの」小包届く海越えて 現れたのは ふわふわコアラ\思い出②
11
丁寧に紙とテープで修理する 夫と半生歩んだ聖書
14
葉も枝も切られてしまって丸坊主 桜の樹々は寒そうに立つ
12
この国に欠けているもの教育ね 年々増えゆく朝拾うゴミ
13
ひと言の「ありがとう」に励まされ さあ、拾うぞ明日もゴミを
14
ああ今日も桜が一本伐られゆく 痛い痛いと泣いてるようで
19
下校する二人の児童歌いつつ 素敵なハモりに思わず拍手
19
ビワの木は挿し木してから二十年 今年もたわわに大きな実を付け
17
故郷に今年も咲いた亡き祖父の自慢の深紅の霧島ツツジ
18
母と
娘
(
こ
)
は揃いのバッグでツーショット 嫁ぐ前の最後の旅行
16
今は亡き友のアドレス名簿から消去できなく時々眺める
28
別名を十字架草と言うらしき ドクダミの花を花瓶に生ける
17
ビルケナウにガザの髪触れ合ひ混じり死の後も死者なりき兄妹
12
一年間背比べしてたサボテンが造花であった、そんな夏です。
7
いつだってぼくらはきっと若すぎる 上手くできないことばっかりで
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純白の彼岸花咲く 夏の陽に秋の風吹く団地の端に
35
六十年ともに過ごした古ラジオ 時代・時代の歌を聴く
朋
(
とも
)
37
新しい街の生活 少しだけバカンスのよに一週が過ぐ
41
丁寧な暮らし生き方憧れる せめて歌はと丁寧に詠む
56
無花果
(
いちじく
)
のほのかに甘い風香る 無花果の木の小さな木陰
36
晴れ着着た
小
(
ち
)
さき手を取り 踏む砂利は 人生時計 秒針の音
18
遺された 毛糸で膝掛け 編む夜は 胸に去来す あの日の笑顔
21
ハッとする店の鏡に映る我 何時からだろう見て見ぬふりは
42
魂消
(
たまげる
)
(
)
なぁ今日は大寒の筈なのに陽光燦々三月の気温
13
祈るよに
抱
(
いだ
)
きよせるよ言葉にはならぬ気持ちに突き動かされ
37
吾に声 掛けし笑顔の 看護師は 「十五の春」の 面影残せり
14
お野菜は三食取りなと言った日から 確かに歳を取った気がする
17
もふもふの
愛犬
(
いぬ
)
の形の空洞を抱えて生きる ささ身を供える
15
リハビリの窓に眺める茜雲音も無くゆく日を追いかけて
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