幸せな夢から醒めた午前二時 草木を寝かしつける木枯し
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思ひ出をだいじに去らむわれわれと入れ替わりにホテルに入る家族
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光のあみが足にやさしく絡みつく 初冬の海がゆびさきに沁む
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秋の海 光のあみがゆれうごく僕のはだしと一緒にうごく
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冷凍食品れいしょくをチンして食べる気力すら 奪い取るのだ鬱のやまひは /鬱短歌
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雪を見て夏待ち侘びて夏が来て日照りの強さに冬待ち侘びる
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人は言う「止まない雨はない」それはそうとして傘は必要だろ
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大変なことをした絶世の美女を産んだの国揺らいじゃうかも
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短日の四時にはすでに灯り付けなぜか忙しく厨に立てり
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丑三つに  やるせなさ持ち  乗るバイク  風が凍てつく  妙に鋭く
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片付けは したら勿論 いいけれど 散らした部屋も 居心地よくて
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ウォーキング 始めてみたは いいけれど 三日続くか 最難関よ
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桜散り花火は消えて落葉が重なる 風鈴だけが温風に揺られる
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胡麻酢和え。酢と思てたら 白だしドバァー 虚無が創りだす 黒い卵焼き。 / 黒ゴマだった🙄
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なんとまぁ多くのゴミを出す命フロアにかけたコロコロを見て
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メンタルの嵐に荒ぶ我が心 行き交う〝母〟が超えた壁見る
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ガラガラと壊されました此れ正に 私の自尊心だったもの
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ぐずぐずと寒さのことなど並べ立てベジタリアンと見紛う夕餉
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不登校くさって部屋で泣いてたら父が差し出す少年ジャンプ/思い出
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久々に愛車でれば蚊に刺され 私も鋼の表皮が欲しい
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霜月の 晦日みそかのAEON 人にもまれ 焦がれる静謐 伽藍がらん御堂みどう
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朝との境界線に照らされて我が主役とばかりのしっぽ
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トホホの日、予感があってなおトホホ。悔し涙をプラスにせねば/師走朔日
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この窓は オリオンが走る ※大六角を立てて 昨夜は月を 追いかけていた
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ミュージカル 残すは二年と 伝え聞き 僕の恩刃おんじん 『刀剣乱舞』 /鬱初期の命をゲームに拾われた
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太陽になれない我は月になり 静かに君を照らし続ける
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中空に半月薄く張り付いて言葉足らずの帰路を追いくる
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我もまた秋の味覚になりにけり 脚に実った野苺にムヒ
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101  回目のプロポーズ  Tシャツは 着とるオバハンの 愛嬌としよか
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柿の葉をかき集めては思い出すみなで集いて落ち葉焚きし日
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