テラコッタ製の土偶に薔薇咥へ口笛吹ける竹田恒泰
2
「ベルセルク」読み止してのち右の腕ばかり鍛へ始めをり俵万智
2
「鏡よ鏡この国で一番美しいのはだれ」とAIに訊く東直子
3
美の泉にやすらぎてゐしトランプ候補の頂きへ巻き起こるつむじかぜ
2
逆光のトランプエリア51ゆかどはされてメカ・トランプに
2
火星移住訓練の為宙吊りの逆さ吊りなるマスクよ永遠に
3
SpaceX社にSpaceX社´次元衝突し異次元に消ゆ さらばマスクよ
3
警報ランプ鳴りつぱなし 短歌研究一月号「空気について」の研究の室内へ閉ぢられて 誰も止めにゆかざる
4
唯々諾々とコンビニエンスストアにて豆板醤をぶちまける われ
3
コピーライティング。AIよりも木下龍也が勝りたればかしづき
3
ガザを擁護せるはあれどアメリカとイスラエルを批難せるはあらざり
7
精神病院1983年の手記。より愛を込めて――、アール・ブリュットなどに興ずる昼を。
4
プロレタリア投獄されて長々しある島国の平和なる日々
6
主義といふ銃弾を撃つ資本家の死屍累累と 唯神に殉ずも
3
利益こそわが櫓 国際通貨基金曰資本のものは資本へかへせ
4
暗殺犯銃撃に含み笑ふわれ 死してかへれ日本産豚肉の豚
4
テロリズムの貫徹。冷血漢の花黒く染まりぬ「英国へ殖民地を、」
3
実験国家アメリカの統計室に羊の心理左右されてつごもり
3
断乳に張り裂けるほど泣く吾子を 抱きしめる夜 卯の小晦日こつごもり
42
凄惨な能登の街並み次々と余震に怯える孫らを案ず
21
凄惨な輪島の町に雨降りて続く余震になおも怯える
12
たとえ遠くともそこで光れ 僕達なりのラグランジュポイント
5
おさまらぬ余震と寒さ炊き出しの湯気につかの間笑顔もどりて
13
暖房を点けてない部屋足元の布団をめくり湯たんぽ隠す
11
抗がんの治療逃げたきわれしかる 看護師見えず北風のふく
19
過ちを一飲みにする鯨なら鼻高々に飛び込んでゆく
25
巣立つ子のあとを見つめる母さびし 泪をかくし縫い物をする
12
ニトリにも無印にも置いてない君の右側似てる枕は
6
勝手に思い出なんかにするなよ 滲む街灯へたくそなラララ
5
デジャビゥか未来予想か懐かしく見た事があるそんな気がする
16