夏の日に熱吸いきった冷えぴたが 冬になったら貼るカイロになる
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お利口に早く寝ていた ナマハゲはどこでも来ると信じ込んでて
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未来あす思う いいことばかりじゃ ないけれど 続ける日々が 層になるまで
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苦は楽に 痛みは鎮め 嘆きめ ただひとときは このひとときは
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苦にいたみ 嘆きの雨はやまずとも ただきみの背に は傘を
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あらたまの 年を祝いて 飲む屠蘇の 去年こぞより酔ひて ノンアルに替え
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初だとか 早々だとか 考えず この毎日を 変わらずおくる
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元旦のワンルームの窓灯り無くパワーチャージすそれぞれの場所
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感情を表すことが不得意で真っ直ぐ言える人が眩しく
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枝葉なし刈り込み過ぎたミニ盆栽 春の楽しみまたひとつ増え
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風生まれ そら舞うたてがみ 技ならぬ業より出づる つよき足音
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酒の味ついにおぼえて知ったのは飲酒をすると腹が減ること
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スナックの灯りもついに消えた夜少し濁った武蔵野の空
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ひなたにて読む新聞のインクの 邯鄲かんたんゆめ 遠き正月
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ばあばにも挨拶したいとの彼氏何と殊勝な嬉し言の葉/孫十人、色々います
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「心配と 心遣いは 違うのよ」 この仕送りは 生存確認
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冬の日の 雪の止み間の青空を 何に例えて君に聞かそう
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トンネルを抜けても抜けても雪国の130km逆逃避行
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正月も 勤務の友と 二人酒 白焼き冷酒 ちびちび味わい
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「任せろ」と豪語したけど海賊が船酔いしてるような有り様
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馬の尾の 顔払いたるを 叱りつつ 蹄油ていゆ塗り終え 仰ぐ落日らくじつ
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少しずつ 梅の蕾が 膨らんで 指折り数え 咲く時を待つ
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直らないカバーの中で捻れた布団 同じく捻れた心根の俺
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雪の花 舞いこぼれゆき 年明けて 垣根に灯る 南天の真っ赤まっか
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息子よ、ごめん。完璧じゃないから「お母さん」を一緒に育てていこう
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懐かしの 阪急電車 祖母の家 セピア色にて 残る思い出
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洗濯機回る真っ白「ねぇ、こっち」幸せなんてたぶん二拍子
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「おいしいね」卵酒飲む横顔を見ていられたらもう、治りそう
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曇りのち雨でもいいよ君となら相合傘の口実になる
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晴れ渡る 日柄良き日に 思うこと 穏やかな日が あるだけでいい
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