言の葉の棘が刺さって抜けません 咲くのを待たずに腐りゆく心
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楽しみは高額な物に限られずスイカに塩を振ることに似る
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ドン!と咲く花火が 僕には弾け飛び 光る血肉に 見えたあの夜
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炎天に夏草を刈る益荒男よ機械と蝉が競う雄叫び
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戻りたい 戻りたくない あの日々を抱きしめて生きる普遍パラドックス
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手頃ならなんでもいいと貪って虚しくなっては失う輝き
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さなぎでも愛してくれた君だから空へ行けるよわたしの羽で
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物体に宿る記憶に絆されて 季節を幾度見逃しただろう
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もう一度 堕落きせきは起きるよふたりなら アダムとイブの末裔だからネ
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長月の朝の道にも業火待つ狸の背中焼かれるやふな
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宵っぱりのクォーターライフクライシス わたしはわたしと崇める朝日
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甲斐性と認めるほどに不甲斐ない鏡に映るあの日のふたり
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スマイルは営業用と言いつつも君はまわりを明るく照らす
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女流とは言われないよと姪っ子が生き生きしてる将棋道場
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いくつもの花びら風に舞ってゆく夏の化身の百日紅ひゃくじつこう
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あなたから見えていようがなかろうが 今日のわたしは世界一かわいい
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名月に虫も魅せられさやけしに同じ月見る人を思へり
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蒼き蝶フジバカマ咲く山里へひらりと降りて羽を休めむ
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野っ原はススキと野菊に覆われてアキアカネ待つ頃となりけり
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丁寧に終わりを描きだす絵筆 いつか滲んでも美しいままで
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三振で最後の打者になった子の肩を抱いてるチームメイトよ
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ほんとうを十重とえ二十重はたえに押し匿すまあるい嘘の博覧会で
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夜勤へと向かうあなたに力水つけるつもりで麦茶を渡す
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ひとり風呂子の水鉄砲構えては一心不乱に打ちまくる深夜よる
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繰り返す2歳が鬼のかくれんぼ隠れる所もうありません
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矛盾にも居場所と愛があるように 分かり合えないあなたと生きたい
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嬉し朝 猛暑に耐えたか ようやくに ツンと顔出し彼岸花咲く
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母親の眼差しだった小児科医 十五の僕に「背伸びせんとき」
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テレビ前 後ろで手を組む父と息子は おんなじかたち やっぱり親子 \ 世界陸上観戦
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乱筆のわたしが書道七段のきみのとなりに寄せ書きをする
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