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どこかではほっとしていた 低きへと易きへとただおちてゆくのを
13
「ポリープが良や悪でも構わない」
涙の
(
子らの
)
抗議に まだ、生きねばと
14
運河って書けば少しはきれいかな涙もいつかは海へゆくから
21
間違えてばかりの地図をひらいてる私に「赦し」の雨が降る夜
27
許しとは私のなかのピストルをそっと野原に置いてくること
30
百歳の祖母がわたしに言いました四十八かいもうババアやな
30
来客にすました高い声を出す米寿の母の現役感よ
16
投函のあとのまつりの息白くこはしたくなる郵便ポスト
15
落ち込んでゐても平らぐドブ色の朝ラーメンに半ライスつけ
10
水鳥が 朝の川面に 泳ぎおり 凍てつく水に 戦い挑む
29
ひび割れた 吾の手のひらの ぬくもりで
癒
(
いや
)
せるものが 有るのだろうか?
33
優等生でいられない場所、家にあり母のスープにほどかれる意地
26
この上なく 遠いお空に 下弦の月 むせび泣くよう
寒夜
(
かんや
)
に揺れて
36
息子から 少し早目の 贈り物 幾つになれど やはり嬉しく
27
結露、結露 滴るしずく拭えどもパッキンの黴ニタニタと黒し
15
二人きり向かうちっちやな宴なり喜寿を迎えし夫の白髪
35
玄関を 他所行きの靴が 埋め尽くし 茶の間の温度が 2℃上がる
20
靴下を左右揃えて干すうちに 飲み頃すぎてゆく一杯(ひとつ)あり
22
叫んでた「ここにいるぞ!」と実在を
遊芽
(
ゆめ
)
公園の遊具の上で
5
除雪車が削ったカーブの側面は 巨大なケーキに見えて楽しい
27
ストーブに一番遠い季節呼ぶ窓の雪見つガリガリ君を
28
食道を熱して下る大根を ビールで追わん寒夜の
夕餉
(
ゆうげ
)
28
三連休なぜだかやたらにお腹すく健康なのだと信じたいよね
7
題∶「納期の返事」 進捗を 問われるたびに 揺れ動く まばたき語る 不吉な兆し
16
駅前に想像上の唐揚げ屋 想像だけで嬉しくなっちゃう
7
終わるとは 思わざりけり あの頃は 月の夜道で サルサ踊りて
25
蝋梅が 灯籠の
様
(
よ
)
に 招く寺 涙こらへて
塔婆
(
とうば
)
を抱いて /妻三周忌
47
「東京ドーム〇〇個分の広さ!」凄いことは分かるけど一個分を知らない
16
夏、アイス 冬、缶しるこ ねだられる 娘と散歩
1
歩進んで
2
歩下がる
18
子や婿の仕事始めに残された 我に今日から初場所来たり
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