5歳児にTOEICで負けたあの日から 毎日欠かさず虎を狩ってます
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僕が木に登ったのを見た母親が 早くもホットケーキを焼いてる
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降る雨の 奏でる音色 背景に 一心不乱に パズル解く我
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父の日の カードが届く 明日届く 添える言の葉 スペース足りぬ
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雨音よ いにしえよりの 子守唄 優しく我の 癒しを願う
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なみだ雨 風情はあれど 蒸し暑さ 運びこみけり 髪も爆発くしゃくしゃ
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突如湧く フラッシュバック いつまでよ? 早く私を 解き放ってよ
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梅雨空に 古疵痛み 年齢とし思ひ 慌てて布団に ダイブする我
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梅雨空に たわわに実りし青梅の ひととせ過ぎて琥珀色となり 
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出勤前、二十九度の予想聞きヒートテックやめクールビズ着る
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梅雨前にやっておきたいこと三つ 衣替え日向ぼっこ梅仕事
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辛い時 すがれるものが見つからず 楽しめるもの減ったと気づく
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男には「おっかけもれ」てふ弱みあり ベージュのズボンは特に気になり
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ネガティブに構えすぎると運下がる 幸せのため希望信じる
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梅の実のへたの黒いの取り除く外は雨降りまさしく梅雨か
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校庭に眠るつはもの数多あり古城の跡に子らそぼれけり
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初夏が来て 病院の坂 登りゆく  浮雲の下に 片隅の暮らし
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まんこかな ブルドッグじゃね いぬだよ わんわん吠えろよ 淫夢ユメノアトども
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橘家 上のコダマを 隠しては 社に出づる 光と望ヤングケアラー
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ドアノブの静電気とかくしゃみとかふとした瞬間女のよわみ
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ファンタにさ 果汁求めて 三千里 自然がいいわけちゃうやろ 字余り
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不機嫌な顔してキャベツの葉を捨てる 私もじきに捨てられるだろう
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真南に 夏を据えれば画角ずれ 影なき舗道 空ばかり青
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スポーツはできないけれどスポーツを始めたくなる歌を詠みたい
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夢のなか 長女猫あのこをもいちど 亡くしなおし 悲嘆にくれて 起きたらば ねこ
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ニャンニャンニャン ゆめだよ おかあちゃん どうちたの ちま猫ちゃんが ここにいるよと
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お互いにお前が悪いと指を指すそれで消えるかわれの罪悪
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まぼろしの縫い針と糸が口元でとびだす本音を牽制している
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梅雨入りを待たず降り出すなみだ雨 きっと誰かの涙のかわり。
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8888のアルファード求めむと思へども我に真子なし親同胞はらからなし
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