黄昏たそがれに一番星もまだ見えず 三日月すがる爪痕のやう
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親の前 泣けない子供 たちはどこで 泣いてるんだろう 声がきこえて
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枕もと イケメン彼氏 期待するが 今年もサンタは 現れなかった
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産声を初めて聞いたあの夜に心臓は子の姿になった
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硝子なる薔薇が汝に近づけば糸綻びて風に漂ふ
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Amazing 地球ここに生まれた 一瞬の 奇跡をいわえ Amazing Grace
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傷つけて傷つけられた一年を自戒し歩む一人年の瀬
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海より深いはずだった母の愛 葉っぱサイズの手にある宇宙
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日常を 普通と思ふ 幸せが 戻らぬ事に 気付く年の瀬
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分けられた少し大きいあんまんがあなたの愛を教えてくれる
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聖夜明け、そ知らぬ顔の街角に 吹く乾風からかぜが私を嗤う 
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プレゼント、大きなケーキ、クラッカー 子供の頃は喜べたのに
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気が狂う ほどの激しい 静寂が 君と僕の 横たわっていた
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母の居る 空へ届けと ブランコを 力の限り 漕ぐ星 野原ほしのはら
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急いでも仕方がないことあるんだよベルを無視して終活休み
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好きな色変わったんだね 覚えてる ずっとずっとあなたを見てるし
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白き画布に 向えば百鬼夜行する 未知のイメージ 徐々に現る
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床の間の無い我が家のテーブルでちょっと場違い迎春の花
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負け越しの年と思えり年の瀬に「B.Jブリジットジョーンズの日記」で憂さを晴らせし
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薄皮を剥いた数の子・枝豆が枡におさまるお節の一品
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猫かしら犬なのかしらと思いつつ足跡と歩く雪積もる道
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丸い空東の空に日が昇る荘厳な夜明け佇むわたし
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高層のベランダからは憧れのキキの魔法が翼を広げ
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いつだってまめに働くつもりじゃないけど豆ばかり詰まる重箱
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好きだから時間をかけてやわらかくふっくらくらと黒豆を煮る
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大またを 開いて今年を のぞき込む 一年の兆し 大吉と見えたり
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キミからの「今年もよろしく」届きをり既にいい年始まった我/二〇二六年
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初茜はつあかね 詠みたいところ やはりグレー あまける馬 まなうらにあり / 元旦
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正月も駆け足で過ぎ でも豊かな経験が時長くたす
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待っててね絶対そこで光ってて針は重なり師走は踊る
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