雪の中直会なおらえの菓子配り行き祓いの神事一つが終わる
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パソコンをくれた愛しいあの人に教えて欲しい。言えはしないが
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ふつふつとキンカンの実を煮含めるパンチの効いた香りの中に
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屋上でオムライス食ふ唇の赤 眼下の白き傘に零さむ
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本来は獲らなきゃ食えぬものだろと感謝を持って食むウインナー/たずさわる動物と人
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あのときの僕の自由はナイフだし今の僕へと正しく届く
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どんと焼き 今年はふたり 自転車で… 憶い出される 愛犬あのこの重み
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知ってます?好きになるって無料なの! こんな辛くて苦しいのにさ。
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腰までの髪をザクザク切りましたヘアドネーション出来るのも最期
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題∶「休日」  今宵のみ  急がず焦れず  ゆるゆると  夢もうつつの  波に身を置く 
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我慢など 美徳でなかった 痒いから 討つよ注射を 一本弐萬の😤 / ミチーガ治療
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婆ちゃんがさっと結んだ『はた結び』もう亡き人に聞けず検索
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甘き色 洋菓子のごとき 薄桃の 薔薇に頬寄せ 爪を塗る夜
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かえりみる父の霞は風に散り いま確かめし あしたの標
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ありがとう 伝えたろうか あの時は いま伝えてるよ ありがとう
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雪道で三倍かかった通勤も口角あげて無事故無遅刻
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ちょっとだけ 人助けした 帰り道 家に帰ると 福の香のする
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寝たいけど泪止まらず奥二重一首詠めたら夢の中へと
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血圧の薬で少し冴えてきた脳血管が若返る母
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母さんが忘れることはイヤなこと忘れたいから忘れると言う
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本当は『忘れないで』と言えば良い不出来なだし親不孝だし
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頭上からロータリー車の唸る音雪の量さえ見ぬ引きこもり
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搜すあて会うつてなども閉ざされて屋根からの雪ドドドっと落ちる
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安心は見慣れた景色感動は見知らぬ景色 靴ひも結ぼう
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言葉では伝える勇気が出ないから だから見つめる君のくせっ毛
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あちこちと ガタくる身体 予告なしサプライズ メンテしながら 1マス進む
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臨時収入喜ぶきみが真っ先に大人買いした果汁ぐみ
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もう何も いらないと思う その次にアレ欲しこれ欲し 波間におぼる / 思秋期
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窓の外ホワイトアウト閉塞に慣れてひきこもりの冬は凪
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分かってる、言ったところでしょうがない おじぎ草たちおじぎするだけ
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