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死んだあと、きっと世界をこう見てる。屋上の景色。羽はまだない。
9
高齢の妻より体力あるだろうなのに旦那は手ぶらで歩く
14
退勤後フードコートに集合でみんなで食べるラーメン旨し
39
金沢へ 嫁いだ友は 道産子で 小箱につめて 「これが木犀」
41
「光あれ。すると光があった。」マジ? お金あれ。「いや、そういうのじゃない。」
16
葬儀屋のネオンサインは煌々と大河の様な国道の脇
39
切り花のコスパ日割りで考えるそんな僕にも秋のひだまり
43
愛犬の匂いの残るこの布団 そおっと下ろす小さな骨壷
54
夏を越し寒さに果てた我が友の 墓標に積もるは金木犀(子どもの頃飼ってたクワガタ虫です。)
11
風邪の子に焼くオムレツの甘い香と休む仕事の後ろめたさと
47
奥津城
(
おくつき
)
のきぬぎぬにすそふむ人の
常世
(
とこよ
)
にかへす波はあらじと
16
明るくて大きな月で立ち止まり見上げてしまう様な月です
41
聞いたこと 言わずに留める 自尊心 ただ今全力育成中
20
決勝で待ってるからなと言われたけど二人とも初戦で負けた
22
銅像になってる人の業績も顔も名前もまるで知らない
28
わが
庵
(
いほ
)
は木の葉散り敷き道もなしいづくを分きて冬のきぬらむ
12
木枯らしの吹き余しつる草の
庵
(
いほ
)
にさらに
侘
(
わ
)
びよと照る冬の月
13
神無月誰に
手向
(
たむ
)
けむ
幣
(
ぬさ
)
ぞとて紅葉吹き払ふ木枯らしの風
13
雨粒が落ちる墓石が悲しげでつい差し出した自分の傘を
9
己から湧き出す怒り引き受けてうなりをあげて電車が走る
10
「感謝しかない」と言う人がいるけれど他にも何かあるはずだよね
10
夕飯は小皿並べて燗つけてゆっくり食べる一人で食べる
18
風切りの音が路上を
浚
(
さら
)
ってく夜の始まり冬の始まり
42
朝ぼらけ瀬々の
網代木
(
あじろぎ
)
現れて霧より
下
(
くだ
)
る宇治の柴舟
16
鴨川のもみじの赤と清き水きょう手術日を決めてきました
19
誰よりも早くコタツにもぐりこみ寝息をたてる猫をなでたり
21
死ぬなんてそんな怖いこと言わないで、百年後まで徹夜しようよ
10
庭先のレモンは黄色に色づいて僕のほっぺは赤くなってた
10
合わせれば逸らす視線の動線で見えない壁を張る能力者
10
鈍色の空に真っ赤な柿一つ少し痛んで魂の如
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