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悪夢覚め夜明けの空は澄み渡り心に深く秋を吸い込む
34
昨秋に似たよな
短歌
(
うた
)
を詠んだかとおぼろな記憶確かむる朝
47
断捨離で カセット見つけ 時戻り 四十年ぶり 元カノへ返す
19
ふらいぱん 可愛い店で 君が待つ オムライスの黃 幸せな色
22
金曜の 最終のぞみは バーのよう ビール片手に パソコン作業す
23
大空に 貴女と浮かぶ 夢の時 罪も翼も 風まかせにて
21
打ち水にきらめく芽なり紫陽花の挿し木を包む秋風の色
44
長月の
終
(
つい
)
に行なう 大神輿 もはや合わせよ 夏祭りとや
10
生田の地 試験行なう 丘の上 初秋の風は 我を
援
(
たす
)
くか
11
眠れずに静かに外す敷きパッド次の次かな温かいのは
21
一夜明けニトリへ息子と行ったこと夢かまことか母に訊ねる
25
霧雨の空に架かれる虹の弧を回せば弾む大縄とびに
29
同窓会散り際またねと手を振ればふと吹き抜ける放課後の風
26
証拠なく鹿蹴る人を異人とし騒ぎをあおる要人の言
22
院政の 予感抱きし 新総裁 秋の早苗の 背に麻生え
15
またしても 凱旋門に 馬挑み 返り討ちなる ロンシャンの秋
9
霧のふる夜明けのまちに浮き上がる赤信号のけぶる道なり
34
実
(
み
)
の色が
黄
(
き
)
から
橙
(
だいだい
)
朱
(
しゅ
)
へ変わる 秋の深みが
柿
(
かき
)
に
写
(
うつ
)
りて
20
中秋月
(
ちゅうしゅうづき
)
真円形
(
しんえんけい
)
とは 限らない
虧
(
か
)
けし
処
(
ところ
)
に
風流
(
ふうりゅう
)
が
住
(
す
)
む
16
八丈に
台風
(
あらし
)
襲いし 神無月 盛秋の気は 十日ずれたる
9
色なき風
金木犀
(
キンモクセイ
)
の
香
(
か
)
を乗せて
吾
(
わ
)
が
鼻腔
(
びくう
)
から 秋が始まる
17
異常気象と 言えど
暦
(
こよみ
)
に
逆
(
さか
)
らわず 君との
間
(
あいだ
)
に 秋風が吹く
14
朝風が 冷たくなりし 神無月 半ば過ぎれば 寝間着も厚く
17
「無用の用」我が心にも
響き来る鈍き動作も心明るく
30
温泉に 入浴剤で 早変わり 今日のお風呂は 登別の湯
26
秋の夜に哀しみ撫でる白き手を払えば闇に雨の
音
(
ね
)
のふる
35
朗読会 奇跡を集め 音楽と 宮沢賢治に 酔いしれる秋
26
ひたすらに眠ることと食べること 愛しさ増して 我が家の老犬 \ もうすぐ17歳
46
紫の朝顔ひとつ残り咲く黄の葉をゆらす秋の夕風
32
日の暮れの西側座席の眩しさが不意に懐かし午後の踏み切り
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