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元同期 娘の名聞き 縁感じ
咲弥
(
サヤ
)
は亡き人 同じ名前で
18
木々溢れ 坂道登り 社から 見える街には 移りし時が
15
十数年 想いも距離は 縮まらず どうしたらよい 悩みし日々を
17
おおらかに生きたいと言う 執拗に秋刀魚の小骨除けつつ君は
30
どこででも買える冷凍食品を送料かけて吾子へと送る
42
新しい靴でお出かけ秋らしい秋は今では貴重な季節
53
曼珠沙華咲くのは肌か地の上か乱れ髪さえ整えきれぬ
7
日記にも綴れぬ想いためらって窓濡らす雨そっと眺める
10
マップラバーだけでは描けぬ この世界 私はライフを 手放すものか
29
どんぐりの 屋根に落つ音 心地よく 秋を愛でたき ハイイロチョッキリ
41
緑色つい前までの山の木々五色の色に染まりし秋は
8
散り散りになる子供らを追いかける保母さん達の歓呼の声か
7
十六夜の明き月の傍らを星粒の如飛行機の行く
35
病気だと風の噂で聞きました。 会いに行きたい、たとえ夢でも
20
冗談のように言った好きは今 微妙な色を持って沈んでく
18
晩秋の佇まいする曇天に北の北から白鳥が来る
27
また一つ増えてしまった不安ごと 息子の健診結果を盗み見
35
名称を
A
I
とうに教え乞い「言の葉日和」の会を立ち上げ
17
新しい上司と食べるラーメンの脂っこさに ついてゆけない
32
散り咲いて香る風来る金木犀スニーカー底花踏みしめる
10
健やかに新しい朝与えられ 一期一会の命を生きる
12
藤袴やっと秋よと咲き告げて アサギマダラをやさしく迎え
10
冬布団 取りに帰りし 吾子の為 品数多く 作りて持たせ
28
いつの間にか風の便りもなくなった友が残した本だけ 売れない
15
地球よりもでかい猫の腹の上で眠る夢をみたい
13
慌ただしい人々照らす朝空はあまねく伸びる宇宙の端っこ
19
いつもなら つがいの雉鳩 ぽつねんと 今日は素直に ごめんて言うよ
50
泥の中 見事に咲くは 蓮の花 ままならぬ世に 光差す日も
26
久々に犬も食わないナンとやら 秋刀魚の塩焼き二人で黙食
57
行く道は次第次第に
昏
(
くら
)
くなり浮かんで消える面影増えて
45
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