黒豆の うるしの如き つやを見て 口にせずとも うまいとわかる
23
死に別れ?怖くは無いわ 簡単よ 次も貴方と出会えば良いのよ
12
愛人に合格出来ぬは見た目よりおしゃべり好きで秘密にできない
23
星屑の 銀のきざはし 昇りゆき スノウフレイクの 銀河で踊らむ
25
捨て尽くせ眠りも夢も生も死もたったひとつの信ずるものも
15
ストーブの前に座りて半睡のあわいに遠き笛太鼓の
23
病床の吾を想いて厚き文 友の笑顔が飛び出し舞ひぬ
31
薄っすらと雪積む道を中学生白い息吐き追い越し急ぐ
29
寝坊をし 焦る自分に 降り注ぐ 「まだ間に合う」と 空からのエール
17
いくつもの 眠れぬ夜を 乗り越えて 赤く滲んだ手 いざ本番へ/先輩方、頑張って下さい…!
25
風と歌い踊り疲れて木々の葉が眠る公園 私は一人
21
「人は死ぬ」あらゆる人の最終話 善悪すらも彼岸に消える
17
ひとり飲む酒のしずかな熱(ほとぼ)りよ 蕎麦屋の隅に歌の芽を待つ
40
我が妻ををんなとおもふ寒の入り夜のとばりの窓をうつ風
18
万人に 松葉まつば竹節たけふし 梅の実の  如き幸福 われ寿ことほぎぬ
16
薄っすらと積もった雪で遊ぶよう雀の足跡あちらこちらに
26
積雪の歩道に残る足跡と同じ歩幅で歩くいずさよ
19
綺麗事口にしていた恥ずかしさ『心はカネで買えないじゃない』
29
そうだよねよく解ったよ心まで動かすものが札束なのかい
21
あなたがさ別れる前に待ったのは『慰謝料いらん.!』の言葉だったか
25
お金では私の傷は治らないこのトラウマも脳障害も
28
怨み節直球投げても良いのなら数多飛び出す堪忍袋
29
霏々ひひとして降る雨の永訣えいけつよスノードロップと穏やかな顔
11
一日で 十五度の差は辛いけど ぬかるむ庭が少し嬉しく
23
ウタカタに 初投稿の 胸高鳴り みんなの歌に ワクワク青春
19
追悼の 灯をもらう時 走りゆく 同じ痛みに 言葉こそなく
13
挨拶は 大事と言うが それよりも もっと大事な ひと言がある
5
百均の毛糸じゃ上手くならないと言われて気付く解けゆく撚り
23
千切れゆく毛糸の端のそれぞれを私みたいな夫婦と思う
28
あの暑い夏はまぼろしアナ雪のアトラクションへと向かう玄関
23