「あと千歩」まだ歩こうとする父の残りの数を僕も数える
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すれすれに水田に姿映すごと飛ぶ子ツバメに来る夏思ふ
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緑なす五月の風の中に立つ白きシャツ着た君が手を振る
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薔薇の棘とりて一輪挿し気づく萎れの早し棘もいのちと
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洗面所 パックがぬるくなっていて もうすぐそこまで 夏の足音
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ご近所の人にゆっくりかけられる「こんにちは」の試されてる感
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名前のわからないペンギンの前髪みたいな寝ぐせをパシャリ
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外出の予定のない日だけ やけに髪と顔の調子がいい
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うたかたにオフ会あらば楽しけれ 老若男女で歌人当てゲームし
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ガザの子・イスラエルの子ともに汚さざる手に平和を祈る日を望む
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今日もまた彼らは私の脳内で勝手に生きたり死んだりしている
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AIに自分の作った詩を読ませ ユーモアを分析される時間
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私たち牛豚とりです議員様ココココ米に舞い上がる日々
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自分なり幸せな方選んだよ 昔の私あなたも私
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昨日と一昨日のハンドタオルが両のポケットから出てきた
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ポケモンがほんとにポッケに入るなら もっと自分を大事にできる
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祝日の ない六月の そこここに 芍薬という 姫様が立つ
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馴れ初めは子等にも言わず秘めておく君を競いし友すでに亡く
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坂道を登れば白きアナベルの咲く庭のあり水無月の風
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わたくしの切な事情をものとせず雨が降り出す朝七時半
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私より白いあなたの手の甲を羨み 重ねて暑がられたりしたい
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つまの趣味 畑と映画とバイク乗り 雨音続かば家シネマの日
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紫蘭散り紫露草群咲いて雨降りしきる我が小庭にも
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キレそうになったら見てる 左手の壁を殴ったときの傷跡
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ぽつり立つ清流の岸の釣り人に幾年経てども亡兄が重なり
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誰とでもすぐ友だちになる人の例外として僕は去ってく
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ラムネを自力で開けられなかったあなたを新しい夏の季語にしたい
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半夏生白き装い雨を待ちこふべを垂れて炎天に立つ
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草刈りて青野の匂ひに安堵する梅雨の晴れ間の百草手強し
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週の明け律儀に梅雨は戻り来てしとしと細く音なく降りけり
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