つまらぬは 眠りの窓に うつろいて わが現しには さも現れぬ
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幾つもの望遠レンズ連なるや伊吹の山にイヌワシ舞ふ夏
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陽は西へ 残暑のほてり 持ち去りて 涼風を運んでくる 黄昏
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朝ルーティン 一仕事終えて ラベンダー茶ラベンダー ほっと一息 今日もいい天気
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酔ひ覚めの火照った喉と罪悪感 一息に飲め冷えた青汁
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酔ひ覚めの浮腫んだ顔をひっぱたけ 昨夜の醜態打ち消さむかな
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玄関で折りかけの鶴を発見し さまざまな祈り込めて無心に
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むうむうと 唇とがらせ みるものの 変わらぬ状況 引っ込めるタコ
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きれいごと言いつづけやうあちこちで出来ますやうに終戦記念日
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氷足し冷茶作りは夏仕事朝の涼風すずかぜ夏もしっぽへ
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木陰分け切り通しの空の透き澄みてわが身に翠の風や貫く
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蚊帳かやの中 放たれし 数多あまたの螢 豆粒の コムローイの如し/火垂るの墓
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向こうには君がいるのに僕はなぜ羽があったら飛んでいきたい
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「おはよう!」と 彼から通知 遅起きだなぁ 少し叱って 幸せになって
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ドラゴンが 空の上から やってきた! 死にたい消えたいもう全部嫌だ
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「別れよう。」 ダメだ落ち着け キレそうだ パインジュースを 一口飲んで
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未来ある 若者たちを 殺すのか クソッタレ社会 ティーンエイジャー
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「なんか今日 元気ないね。」と 喋りたくない 今の俺は マナーモードだ
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実家から出るとき犬を抱きしめた キミといちばん離れたくない
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冷や汁を心ゆくまで堪能せり あとは(観戦に)夢中の母をサポート>ミスター追悼試合
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可愛いと君が言うたび可と愛をくれるのに僕への愛は不可
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シングルも三桁もプレーの愉しけれ フェアウェイ広き うたかたの歌
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三日ほど腹に澱みのあるような 歌詠まぬ日の鬱々として
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庭先で バーベキュウし 家族見る ソースの匂い ランチは焼きそば
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しょんぼりと きらめく明日が 手を繋ぎ 余白の熱も わずかになりて
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古民家の 軒に大きな ヘチマ成り 笑顔で狩りし 孫と翁
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在りし日の 夏空の下 故郷ふるさとの 祖母宅の庭に 青しコキア
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鳥の名を読めぬし知らぬ吾がいて調べて夏の研究のごと
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朝は蝉 夜は鈴虫鳴いている 夏と秋とが 混在して居る
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土手沿いをさまよい歩く夫婦なりどこで見えるかうるわし花火は
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