もう少しお昼寝しよう 午前見た桜の丘の夢でも見よう
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「がんばれ!」の声援受けて後ろ足動かぬ老犬朝のお散歩
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光から目をそらしなさい明日も生きているひとはだまって
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くまのプーさんアルファベットをおぼえたらはじまりははじまりのおしまい
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さようならはなれない手をあわせましょうともだちになれるあなたと
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瞬間沸騰器だってぶちこわすわよだれはあなた ごみ捨て場にはまほうのかがみ
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おれの百一匹目をけちらしてゆきのちあめの天気予報士
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キミ達も伐採されてしまうのか今年が最後 桜のトンネル
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あまりにも儚く割れたふたりには残されたもの煮詰まって濃く
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入園式いよいよ今年で三十回 白髪しらがに似合うよピンクのネクタイ
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ぽつぽつと落とすパン屑真似るよに 日々を歌って道標どうひょうにする
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空っぽの記憶の中に残る歌昭和歌謡を母と聴く夜
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次々と社員が辞める八百屋にて客の老婆を怒鳴る御子息
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貝殻の塔階段まで三浬みづつかば水没寝臺へ夫人・夫
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支那の売人に罌粟の花燃ゆるものは愛・麻酔・飼犬
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くしやくしやにひらく水芭蕉枯花より晩冬落雪鳥花図に目
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大時計十一時五十分ほどをフォークロアの花束の静まりて眠れ
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即現実手に余る地下劇場102階まで想像力の世紀よみがへれ
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おほよそは自我の固執にとどまりてあつらへらる現実に止まる 
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アラビア人かなしきいくさ世をへだて民族浄化ゆくへしらずも
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正統防衛つねに白鶏十字軍ひとりころさば生贄は百あまり
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人間の為すことを躊躇はず民・民を蔑める今様 軍国和歌集、は
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アウシュビッツ以降、個人が歴史観を具有するのは野蛮である。
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或る島国にて。田舎風芋粥が流行り――、六本木ヒルズ文学が隆盛を迎える、
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ナツィズムの夏 医師は診察鏡を翳し堕胎宣告をせり、狂人に
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わたくしの狂気に巻き込まれ死ぬひとがあなたの正気に巻き込まれ死ぬ
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見上げれば三十年がよみがえる息子の記念樹 八重桜咲く
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カフェラテに初めてハートが描けたよと写真に既読なんか嬉しい
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幼子は狭き我が家を駆け抜ける まだまだ寝ないと親から逃げて
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玄関で一人で靴が履けなくて履かせた母の足のちいささ
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