産まれ落ち わけも分からぬ まま生きて もうすぐ大人に なるらしい、我。
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四時起床寝不足になりぼやけてる早寝早起きは三文の損
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カップルが 2人並んで 歩く間を 突っ切るあたし ハハハ…虚しい
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偶然てあるものだねえばったりと猫の銀次と夢の再会
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エアコンに役目奪われ風鈴はうなだれ見入る涼し朝顔
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切ってで凍らして置く手仕事の爪をうっすら牛蒡ごぼうが染めし
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一玉のすいかもぺろりと食べれそう種を一気に除ける切り方
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豪雨来る予報外れぬ昨今に君の住まいの低さ気になる
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ジュディマリを大人になったら聴いてほしいそばかすのこと気にしないでよ
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甲斐バンドサーカス聴いてオフコース来生たかおに岩崎宏美
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教室に 居ても馴染まぬ 私には Utakataここがホントの 居場所と思ふ
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ミンミンとカナカナ蝉の合唱が消される街路みちに酷暑の哄笑
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楽しみは高額な物に限られずスイカに塩を振ることに似る
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ドン!と咲く花火が 僕には弾け飛び 光る血肉に 見えたあの夜
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炎天に夏草を刈る益荒男よ機械と蝉が競う雄叫び
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風景の然程さほど変はらぬバス停も 風の温度で 変はりゆく秋
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お刺身のおろしとわさびを出し忘れ気づかぬ自分に言わぬ家族に/モヤモヤ
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縋りつく愛に未来があるのならルーブルのように綺麗に飾って
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言葉など無くても れるだけでいい 猫に伝わる 人の気持ちは
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目を閉じて 手繰る肌掛け 心地よく まなこねむけに 君をおもひぬ
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まどろみに 絡みて触れし そのからだ 欲するはただ 心も身体も
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はぐれかけの 私も取り込み 囲まれる 体育祭は 永遠とわの思い出
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長月の朝の道にも業火待つ狸の背中焼かれるやふな
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雨催あまもよひの日暮れ 雲を貫ひて 居場所を示す如 光る月
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若き日の 意味なき自負が 今あれば  寄る年波に 勝てる気がする
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裂けそうな こころをひとつ 抱えつつ 言葉をつむぎ 避けるあらそい
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途切れしは 夢より儚く閉じられて 朝はぽっかり 空虚なままに
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「先輩!」と 呼ばれて気づく 年でしか 人の上には 立てないのだと
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呼び捨てに一人勝手に心躍る 脈を感じてもいいやつなのか
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試練だと 思いて日々を 駆け抜けて ふたり波を 越えて見ゆる
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