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ゴーグルをつけて 信号待ちの子ら すれちがう人の表情ゆるみ
26
脳ドック妻の
L
I
N
E
は異常なし「いいね!」スタンプ全部送るよ
11
やわらかなしらべの歌を詠まんとてゴルフの後の身体
古希古希
(
コキコキ
)
8
言の葉の端くればかりの後悔をざっくり集め火にくべてみる
10
生まれ子のかそけく淡きぬくもりをこぼさぬような
肘角
(
ひじかく
)
で抱く
11
髪の毛の分け目左に変えてみる女房気づかず五日目の朝
17
ハモニカの音色はきっと
寂し色
(
さびしいろ
)
文学あたりを行ったり来たり
10
頬に涼し露天の風に行方問う大谷翔平特大飛球
6
人生の 単位足りずに 留年し 神様からの 居残り授業
33
凪のごと自警たちはやつてきて 教練通りひとをあやむる
3
しづやかに基地となりゆく嶋ならむ神功皇后にはたづみつつ
2
戦争になるらし錨しづめるかのごと異人しづめて日本国民
2
国境を越ゆる医師団主のごとく死ぬなたかだかコロナごときに
2
たくさん話したね たくさん笑ったね さよなら二度と 会えない人よ
4
脳からの 酷使に耐えて団結し ストライキする 身体組合
31
生きてれば ほめてもらえたあの頃を 夢見て眠り 目覚めて泣いた
28
皮肉にしか 聞こえぬ世辞を 受け取って 返せぬ
言
(
こと
)
を この
泡沫
(
うたかた
)
に
28
眠たくて 首もげそうなこの人に 右肩を貸す 次の駅まで
38
あおむしとダイコンの葉を分けあって 味噌汁の具は今日は少なめ
48
病床で歌う「ふるさと」ゆるやかに かのやまの
彼
(
か
)
を
忘却
(
わす
)
れゆく人
38
市長は蜥蜴に生け捕りの餌を与へ夫人歿後の伴侶
3
新米のとぎ汁 植木鉢に撒く いただきますの似合う夕方
26
唯神論たてまつる右翼の友にコカ・コーラの瓶の中の蛇見せむ
4
ここに今 わたしがいると知っている わたしのために
篝火
(
かがりび
)
を焚く
38
反目の家族飛び交ふ鳩の巣の在処喪ひ昨日父の日
3
父母
(
ちちはは
)
とむかし泳いだ海街で 獲れた蜜柑を我が子に与う
36
一歳の我が子は全ての食べ物を ば・な・な、ば・な・な と呼んで笑うよ
35
この短歌はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。
5
君がいる 多分最後の 冬だよね 雪じゃ涙は ごまかせないよ
5
いいね数集めたところでなにになる 君に問う俺なにもできない
3
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