君がいる 多分最後の 冬だよね 雪じゃ涙は ごまかせないよ
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私だけ見える七色 麓まで尾を振る君とふたり駆け出す
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私から私に向けての通知表 よく頑張ったねのいちごタルト
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ストロベリー・ナイト・ケイクス 君の頼みでも一緒には死ねない
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もう二度と こっち見ないで 諦めた恋 過ちは 繰り返さない
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風が止むその一瞬の静寂に (I’ll be there) 踵を鳴らす
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もういいと顔を覆った夜でさえフープピアスはきらきら揺れて
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明日には他人に戻る日の夜の風呂の温度は少し熱くて
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濁っても水面は光り水流は永遠の向こうがわまで続く
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さよならを預け荷物に潜ませて定刻遅れの飛行機を待つ
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花束を貰った人になりたくてもらった薔薇はすぐに枯らした
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二時間後雨の国へと降り立つ予定キャビンの中は蜜柑の香り
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珈琲が飲めない私にはカフェモカ後のキスも苦すぎ
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能登の地の優しき土に問うてみる神と仏が隠れし場所を
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こんな日は誰にも会わぬ散歩道歌うが一番泣くが一番
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ため息は深呼吸になるんだよ細く長くね負けたらあかん
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生き様を立派に語らう人もおりポツリポツリの亡父母が愛しき
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マウントを取って取られて生きてきた ささくれ剥いた痛みの後悔
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鼓笛隊照れて歩きし君は今   生きろ  の曲をドラムで叩く
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被災地を笑いで笑顔に 戯れ言だ ビートたけしに同意も切なし
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いち、にい、さん ワルツのリズムで近付くと猫も君も逃げずに留まる
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スクープで時代が変わる日本国 浮かれし日々のデジタルタトゥ
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この場所に我が意を得たりの歌ありて友と会うよな安らぎを得る
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踏みしめる 受験終わりの 道を行く 傘もささずに 雨濡れながら
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青年も優しき人も年寄りも理不尽を知る個々の場所にて
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訪れる 一季一期に 油断して 君は笑ってくれなくなった
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もうきっと 増えることない 思い出を 数えてこれで 何個目だろう
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春風に 吹かれ拐われ 冬の君 全てを春の 色にしてゆく
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人々が 毛嫌う夏の 暑ささえ 君のものだね 西に涼風すずかぜ
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スーパーの牛乳十円高くなり、なんだよお前も裏切るのかよ
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