玉音、もはや手後れなる日本に響き――、無条件降伏の八十年 後
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もう帰れないじいちゃんのすがりつく手があの日没した兵に重なる
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ホイアンの夜景きれいなコースター孫から土産ベトナムの風
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課題終え 突っ伏し肌をひっつける 机がひやくて 気持ち良いのだ
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静寂の エスカレーター 踏み出して 動かす今日の 私は主役♪
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産まれ落ち わけも分からぬ まま生きて もうすぐ大人に なるらしい、我。
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カップルが 2人並んで 歩く間を 突っ切るあたし ハハハ…虚しい
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ここに来て 身長一センチ 伸びて オーラが少し 強くなったか
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夏好きの我も凹んだこの暑さ 冬が来ればこれまた恋し
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見えるのに つかめないなんて ひどいわね 雲ヶ丘に住む あなたのことよ
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姿よく紫紺の色に咲くさまは平安のきみ野牡丹が合う
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草抜きを少し怠り庭見ればカヤ茅の類いが野放図に生え
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魂の 入れ物ひとつ ぼんやりと  駅のベンチで 電車 見送り
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あなたから巾着袋をうけとったわたしが死ぬるわけにいかない
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唐突に宇宙へ放り投げられる「どこでも好きなお席へどうぞ」
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狭くても木漏れ日が降るこの路地に君への想い置いておこうか
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納豆はかき混ぜないし笑うツボが同じ僕らを死が別つまで
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ひとの手でゆるく畳んで返されてなんだか照れているエコバッグ
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バス停は人影も無くこの夏を閉じ込めるよに降る蝉時雨
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魂の部分しかないあの蝿は二万千匹でようやく一つ
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この夏も仕舞いの市民プールからふわり飛び立つシオカラトンボ
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うらはらに思いと違い進み行くわたしはどこへ行くのだろう
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はぐれかけの 私も取り込み 囲まれる 体育祭は 永遠とわの思い出
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女子らとは まるで違った 足音が どどどどどどど 男子のリレー
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空の音静かになってこの夏は本当は終わりと教えてくれる
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つぼみのまま 枯れるの恐れ 種すらも 撒かない。花は 実りなどしない
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何となく太くなりしかコガネグモ庭に居続けひと月が過ぐ
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胸の中を掴まれる感覚が好き。寒い日に吸う煙草の話。
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海の中 サンダルをぬいだ 恋人は 白いさらさらを 愛しました
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通院の我を待ち居る虫の音の清けし音色に灯りを消しぬ
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