Utakata
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雄風に虫と木の実の降るなかにプリマの如く
鶺鴒
(
せきれい
)
は舞う
34
夕刻の炎暑残りし公園にサッカー少年 光る汗飛ぶ
36
白絵の具垂らしたようにかもめ飛ぶ空と海との青さ極めて
32
日々
(
にちにち
)
のうたを紐解く楽しみを奪う病魔とナガサキを観る
34
忙しない駅で何かを忘れたような まさぐるポケット 切符の角先
12
雨降って喜んだろか青稲は わたしは少し憂鬱だけど
10
つゆほども先行き知れぬ気のままに
精霊雨
(
しょうりょうあめ
)
は日を延べてふる
11
銭湯で友と使いし石鹸の減りが嬉しい夏の夜かな
23
子を残し不惑の年に友は逝く 力の萎えし 盆がまたくる
32
寝落ち前 夢と現実行き来する 三途の川に慣れるためかも
15
進駐軍讃歌を唄ふ教師、アルファベットを暗唱せる「自由」教室
12
あらたしき軍靴を履きぬ戰争が選挙車の廻りにて喚ぶ「万歳」
31
茄子
(
なす
)
の牛 手綱引く我 盆送り
蜩
(
ひぐらし
)
の
音
(
ね
)
と 咲くキツネユリ (
狐
(
キツネ
)
の
剃刀
(
カミソリ
)
)
35
精霊は流れて空の雲の舟 彼岸へ帰る蝉のなく朝
33
髪型を鳥のトサカに見立てると見える世界が少し優しい
14
神様も仏様すら居ないだろう信仰たるは「偶像崇拝」
20
教室に 居ても馴染まぬ 私には
Utakata
(
ここ
)
がホントの 居場所と思ふ
22
ぎゅうぎゅうの引き出し開けて哀しみを捨てよ無言の声が聴こえる
39
体重計は 我に配慮など してくれず 「前より三キロ 太りましたね!😊」と
19
病院の車椅子やめ杖と行く廊下の奥に海の広がる
44
それぞれの 朝を迎えて 支度をし ベルで着席している不思議
20
おっちゃんの こってりラーメン大盛りに ニンニクマシマシ 失恋の味
23
涼求め
楠
(
くすのき
)
の下見上げれば繁る木の間にまほろばの蒼
29
サンゴジュの実の色付きし散歩道雀の遊ぶ涼風の朝
28
抗わぬ生き方覚えし我なれど エアコンは点ける 許せよ、酷暑
14
惜しむよに水色の雨落ちてきて僕らの肩にピリオドをうつ
27
切られてもひこばえ生んで頑張った 切り株いよいよ根こそぎされる \ 昨年、桜30本伐採されました
26
ダスキンのモップ重たき雨の日は ポンデリングに
滴
(
しずく
)
の揺れる/改
10
エアコンを 加減しながら 使う時 秋の気配を 肌で感じる
22
病み上がり 外出て見上ぐ 青空は 酷く鮮やかで 眼がぎゅうんとした
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