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まっくらのおめめにぽたり落ちたあれが天王と名のつく星らしい
6
「研修で近くに来た」と炎天に訪ね来る
孫
(
こ
)
のありて嬉しき
32
久々に遠方の孫訪ね来て足取り弾む夕餉の支度
35
明け方の雨の雫を葉に残し薄陽の中に蓮匂い立つ
26
キラキラと 川面が光る 夕暮れは 鳥は水浴び 亀は泳ぎぬ
25
あんなにも待ち焦がれてたはずなのに 貴方を探して夏が終わる
18
天空に少しの星が輝きてわれも星の子光とならん
18
暑さゆえ思考回路は切断し寂しき人は水を摂るのみ
14
降りてくる 浴衣姿に 目を伏せて ズボンで登る 駅の階段
14
ふりはらう 女の髪の 仰ぐ香に 吹かれて私 脇役と知る
13
青春や JKなどは 名ばかりで 相応しくない このニキビ面
14
ハンガーに かかった浴衣 出番なく くたびれている 来年こそは
13
多様化の 社会の波に 揉まれても 自分の足で 歩み行きたし
22
美しい 語彙の源泉 かき混ぜて 生まれ流るる 無数の
泡沫
(
うたかた
)
14
蝉の声鳩の声聞く道の辺に待宵草が朝風に揺る
32
妻の方を猫は僕より好きみたい分かるよ僕も大好きだから
13
芋ロック パッションフルーツにぶっかけて粒粒ごと吸う一夏の恋
14
暗がりに 見つめる一点 ナツメ灯 私は何を してたんだっけ
13
新築の お墓に
主
(
あるじ
)
納めれば あかねの空に しろいアジサイ
40
目の前の ポテチ我慢し 痩せるより デブも愛せる 人を探したい
14
お揃いのボールペンだけ持たせてよいつでも君のそばにいたくて
11
暑き日に留守宅の猫気になりてエアコンつけて迷う外出
22
リビングで独唱するはジブリ歌観客なしの「さよならの夏」
20
君だけに 恋焦がれてた 想いさえ 咲いて消えゆく 花火のように
9
友人が詠んだ短歌に目もくれず自分の作を褒めて欲しがり
11
丁寧につまみをひねる これはあの時どこへでもあふれかえっていた火
11
しらさぎの代わりに戦闘機が飛んで蝉の声すら聞こえない夏
13
こんなことばかりしている コップのふちで昨日の私と分け合うリップ
11
ネズミがね横断歩道を渡りかけ クルマに気づいて戻っていったよ
6
君のことちゃんと守るとこの声をかき消すほどの外に降る雨
11
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