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勉強と 元上司に 誘われて 本格的な 茶室で一席
27
高層階 名古屋の夜景 一望し 二人で話す 5年後の夢
27
久方に 友らと語らいはしご酒 ひねった膝は 痛飲のゆゑ
18
愛猫は
二十年
(
はたとせ
)
を生き秋の日にニャンと一声そと旅立ちぬ/五年前幾匹も居た最後のこ
35
清
(
さや
)
かなる晩秋の空 見上ぐ如 背伸びし咲きぬ 皇帝ダリア
35
はらはらと
小
(
ち
)
さき扇子を振る如く舞ふ
鴨脚樹
(
イチョウ
)
の葉 霜月の風
32
晩秋や
東
(
ひむがし
)
の空 オリオンは 大凧の如 昇りゆく
夜半
(
よわ
)
31
秋晴れは 心地良きかな 陽を浴びて 力蓄え 光合成す
18
デパートの物産展で初めて食べたおやきの味が忘れられない
20
駅ビルで買ったふたつのおやき食べ今日一日が肯定されてく
30
独りでも 生きよと諭す 声に似て そよ吹く風に 母の恋しき
29
程々の緩さを秘めて仕事する真面目なあの娘に伝えられたら
37
祝失恋 泣きたいけれど 恥ずかしい 後輩なんかに 奪われるなんて
9
ふわあっと 見上げた空に オリオン座 去年ぶりだね お久しぶりです
27
山茶花の花びら降るる日溜まりの僕に秋の日静かに降るる
53
重き物 心にありて 歌にせば
東雲
(
しののめ
)
の
朱
(
あけ
)
に
枷
(
かせ
)
は外れり
23
寒い夜は 身体温め 君想い 心温め 静かに眠る
14
半日で解けきる雪のふがいなさ 役員会の堂々巡り
26
降圧剤飲まぬと決めて一年半 死神よぎり医師に泣きつく
21
軒先に柿を吊るして冬を待つ 食べ頃の実は祖母のみが知る
16
ゆっくりと 満月とオリオンの
間
(
ま
)
を通過す 夜間飛行の光
25
不揃いの里芋なれど届けたし母看る友へ干し柿添へて
41
紙やすりで 研がれるような 寂しさに みぞれざらざら 降り注ぐ音
28
安らわむ 硝子の月に 息をかけ 貝の小舟で 眠りの海へ
29
三十年住み慣れた家を後にする また新婚ね 小さなアパート
48
ほろ酔えば いつものきつさが 苦しくて 心のベルトを ニ穴
緩
(
ゆる
)
める
26
三十年ここで寝たんだ このベッド
主
(
あるじ
)
無き部屋 淋しさつのる \ ようやく独立!
44
「井戸水の方が温かかったのよ」ごぼうを洗う祖母が呟く
18
娘
(
こ
)
の机使ひて思ふ引き出しの何処に悩みを仕舞っていただろ
59
夢を見た 笑い合ってたわたしたち なんにもなかったみたいな顔で
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