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幼子は狭き我が家を駆け抜ける まだまだ寝ないと親から逃げて
38
玄関で一人で靴が履けなくて履かせた母の足のちいささ
28
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッテ画伯憎しみき群天使、葡萄、鳩尾
8
八重桜 共に過ごした年月が 古き団地に静かに咲いて
56
この曲を聴いてはならぬ幸せな貴方との日々吾を苦しめる
24
戦後生き 戦前を生む 私たち せめて届いて カナリアの声
30
新緑や 君が隣にいた頃も こんな緑に 囲まれていた
9
なぜだろうみんなが好きと言うものがよくわからずに雲を眺める
14
人の目は欠点ばかり見つけがち君の伸びしろ私は見える
24
好々爺 看護師さんの前でだけ 家族はむっつり 柏餅食む
37
朝ぼらけ翠の山に霧の立つ通院のみち山くねり行く
18
そのへんの言葉じゃサイズが合わなくて 裸の気持ちがくしゃみをひとつ
41
朝食後 歯みがき洗濯洗い物 天気に尋ねる優先順位
14
早朝の二階の足音世の中は連休明けかスタートは雨
22
高校をサボって一人喫茶店 誕生日なのを免罪符にして
19
レギンスとレッグウォーマー離せずに歳を取ったとしみじみ五月
22
時の瀬に 流されて今 初恋は 夏を求めて ただ君を待つ
5
花菖蒲しおれる頃に一つ咲く 亡き友しのぶ雨の音のなか
28
誰だって誰かを失い生きていく 色んな後悔心に綴じて
53
眠る
犬
(
こ
)
の耳元にそっと「さんぽだよ」ささやく夫に優しさを見る
22
カーネーション長持ちさせるって難しい 日に当て水やり大事な花たち
15
清貧を崇む私に初夏が来る端切れ草履に素足をはさむ
28
後追いの一歳児連れてフラダンス ママの背中はゆりかごになり
16
プレゼント箱を開けるとまた箱が 最後の箱には指輪がひとつ\思い出①
15
半袖にオーバーオールのお出かけも夕暮れ風は肌に冷たい
17
切り株のくぼみに誰が植えたのか可憐な姿の初雪カズラ
16
18
時半の夕空明るくて 人生全てを一瞬許す
58
今君の 肩を抱くのは 誰だろう 誰でもいいか 僕じゃないなら
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百均で選んで欲しいと投げかける誘惑の中決めかねている
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お隣の八百屋小さな店構え整然と待つレジ前の客
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