猫かしら犬なのかしらと思いつつ足跡と歩く雪積もる道
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丸い空東の空に日が昇る荘厳な夜明け佇むわたし
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高層のベランダからは憧れのキキの魔法が翼を広げ
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いつだってまめに働くつもりじゃないけど豆ばかり詰まる重箱
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好きだから時間をかけてやわらかくふっくらくらと黒豆を煮る
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大またを 開いて今年を のぞき込む 一年の兆し 大吉と見えたり
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キミからの「今年もよろしく」届きをり既にいい年始まった我/二〇二六年
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初茜はつあかね 詠みたいところ やはりグレー あまける馬 まなうらにあり / 元旦
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正月も駆け足で過ぎ でも豊かな経験が時長くたす
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待っててね絶対そこで光ってて針は重なり師走は踊る
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あらたまの 年を祝いて 飲む屠蘇の 去年こぞより酔ひて ノンアルに替え
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初茜ゲームチャットにキミからのメッセージある一番乗りで/最高
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健康でありますように本年がよい一年でありますように
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元旦にいつものように五時に起きあさひ見つめて君を思うよ
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酒の味おぼえてみれば怖くなるいつか呑まれる自分を想い
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Alexaが歌うマツケンサンバⅡ踊り歌う子の三箇日
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金色の薄き花びら春まとい蝋梅の花静かに咲かむ
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初雪に錯覚ごとき起こりつつ木々に花々咲かせおるなり
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うっすらと雪化粧した庭を見て朝からずっと炬燵の番人
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食細くなりつ 持ち直す老犬 無事に一緒に 正月迎へり
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「心配と 心遣いは 違うのよ」 この仕送りは 生存確認
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「歴史」とは能動的に繰り返すものではなくて被害者と知る
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実家から明るいうちに戻ってもひとり過ごすはやはり冷たい
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三日目のお節は二軍かもしれぬ食べ飽きちゃったなんて言われて
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ショッピングカートに残るぬくもりを感じる初売りのスーパーで
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不従順を 叱りて鞭を 当てし事 悔やめば馬の 背を長く洗う
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大体の嘘はニベアで隠せるとガールズバーで教えてもらう
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御佛みほとけと 笑いあう夢 この年は 何があっても 乗り越えられる
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蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
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馬の尾の 顔払いたるを 叱りつつ 蹄油ていゆ塗り終え 仰ぐ落日らくじつ
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