告白のためらいに似て初雪の降り止みしばし漂う風花
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大寒を過ぎらば直に春の立つ暦めくりて早に春待つ
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曇天をかき分けてゆく白鷺の 羽毛の如き初雪ひらり
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傘鳴らす 雨音は腑と しづまりて 凍へる夜さり 初雪の帰路
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昨日さくじつの 白花蝋梅しろばなろうばい 思い出し  生成きなりのシャツに 袖通す今日
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夢はまだまるめたままで胸の中かなうはずなどないから…夢
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まあ赤ちゃん 出会ったスタバ シニア三人 これ以上ない 笑みでエールを
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道端の 少しだけの 雪景色 院生なっても 足軽やかに
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朝食は菊花豆腐が咲くうどん 菜花を添えて春を味わう
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あぁ寒い!二十五日にゃ雪だって?一月ひとつき遅いぜサンタクロース
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ひだまりで 夢見心地の きみを見て 伸ばしたい手を ぐっと堪える
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雪を踏みキュッキュと鳴らし翔ける君 その背の白き羽を震わせ
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窓に差す陽を握る手の小さきを 光は溢れて我に開けり
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深淵と目があったので会釈する あちらもペコリと頭を下げる
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元気ですお陰様と言われても私が何かした訳じゃなし
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傘寿超え新年会も最後かな「また来年」と中締めしたが
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二度見した 結婚相手は AIさん⁉️ 時代は今 どこへ向かうか
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お雑煮の 作り方教えてと メールくる 孫ひとり暮らす 頑張り届く
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甘酒は 飲む点滴と 息子から 届く荷物は 愛に包まれ
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足るを知る 削ぎ落とすのも 心地よき でも無駄という 余白もいと
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若き日に収監されし友は今介護の仕事に日々を頑張る/学生運動にのめり込み
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嵩高に積まれる雪を眺めては大きイチゴをひと口に食む
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エアコンの温風ならずフィルターを開けてビックリ埃の山で
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婆ちゃんが娘の背中を叩いてる「孫の手さだボールが効ぐがら」
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己の感情すら上手に言えなくて 不器用な口 よその子みたいね
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小雪舞う 深夜の路地は 寂しげも 自販機の が ぬくもりたたえ
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カレーの日 夜に食べよと 店寄るも 寒い身体は シチューを欲し
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短歌うたで知る大雪の地のご苦労に寒いくらいで負けてごめんと
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吹き抜けの 雪の舞い込む荷下ろし場 夜通し点いた灯りが翳る
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ねこゴハン皿に 白いおひげあり そっと拾って 天日干しする
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