初詣豆まき恵方もスルーして福を避けてるわけではないが
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掃除機の回転ブラシ巻き付けちゃ自虐いそしむ紐自縛趣味/いい加減しなさい
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自分を蹴っ飛ばしながら走り続けるのにはもう飽きた
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明日もまた 会うのだろうに 石段で 話しこけてる 学生いいな
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厚底の靴貫く灼熱のアスファルトさえ恋しくて…ぞくり
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ふと浮かぶ歌をスマホに入力し思い出しては自分添削
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間違いを もっともらしく伝えくる AIはもう信用できぬ
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子育てが 落ち着き夢を 願いつつ 再就職で 新たな一歩
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ストレスが たまる日々でも 気遣いを グリーンスムージー 気休め程度
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同じ国、同じ言語のはずなのに三人寄ればわたし除け者
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苺大福だいふくをキメなきゃやってられないよ 試験と就活 中指を立て
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立春の 陽射し嬉しく 雛壇を 組み立てながら 祖母に感謝す
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立春に 見頃を迎へし紅梅 露天風呂に浸かりつつ花見/日帰り温泉
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バブル時の深夜タクシー取り合いを思い起こすや「東京アプリ」
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あまりにも大判ぶるゆえ混雑の一万一千(点)「東京アプリ」
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麗らかな光の空にツツピィと四十雀シジュウカラかな春を告ぐるは /立春
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来年の 豊作祈り 今年最後のレモンは 甘酸っぱさを残す ケーキとなる
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立春に寒さ束の間緩みおり 雨水、啓蟄心は逸る
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食べ過ぎた腹の肉をつまみつつ笑みが溢れる太っ腹かな
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公園の南天の実はおおかたに喰い尽くされて立春迎ふ
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温燗で自分の機嫌とりながらエドシーランでおやすみ不穏
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のらぬ日に一駅前から朝散歩向かい風のに鼻歌をのせ
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自販機のペットボトルが水筒に名前を変える午後の仕事場
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四十前まつりごとは分からぬが子の明日のため分かるふりする
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万華鏡 桃色柄は恋の筒かさり乱れて目くるめく酔ひ
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煮込み鍋湯気がゆっくりわたくしを人へと戻すボディバッテリー5
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「先輩へ」 色紙程度じゃ足りないわ 原稿用紙を用意しなくちゃ
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全人類、幸せであれ! さもなくば、巡り巡ってあのこが死ぬの
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全人類、不幸になあれ! さもなくば、無垢なナイフがあのこを刺すの
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二十四の節気の月になじみよき十月十日 とつきとおかの「朝」の重さよ
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