ちさき手を 伸ばして池に パンの屑 群がる鯉に 孫あとずさり
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何故君は 他人事かと 問うよりも 俯瞰的ぞと 褒めてほしけり
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義父は今霞む記憶の実在を日向の椅子に見つけたようだ
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耳搔きに うっとり目を閉じ 我が愛猫 癒されてるのは わたしの心
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引き寄せて 強く抱き締め 一言。と なんどもなんども 反芻したのに
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親孝行したい時には要介護これさえ愛と呼ぶしかなくて
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街宣車 子育て世代を 助けると ふれ回っては 寝る子を起こす
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言外の意図お互いにミスリードしてすれ違う推察の罪
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失望も過剰な期待も生まれない過不足ないのは多分幻想
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叔父さんを何度殺せば済むのかと叱られていた奴思い出す/嘘ついてサボる
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聞こえてく 夫のサックス 初心者 そっと耳澄まし がんばってねと
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年月ねんつきはもちろんのことこの 頃じゃ時間まですっ飛んでゆく
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今見れば二〇〇〇と四つこれ五つ作ってました飽きもせずまあ/投稿数
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チョコレート ああチョコレート チョコレート 何もなくても ざわめく二月
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入滅は昨年だつたと知つた日のこたへあはせのようなスワイプ
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うたを語りうたを愛せし剃髪は正岡子規に似たるよこがほ
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ピースする 腰の高さの 変顔を 撮りて思うは 「我が息子」なり
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節分の 準備整う 観音寺 観音扮装 懐かしパレード
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小春日の温もり去った公園で 雨にけぶブランコが揺れ
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スノームーン 月の呼び名は 変われども 地を照らす光 永遠(とわ)に変わらず
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謎解きの 本屋に入りて 異次元の 世界観あり 夢か現か
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夕闇に何もなき道足取られ背後に忍ぶ銀色の影
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談笑が食器洗いのBGM この時間がたまらなく好きだ
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去りし夜 外まで響く 「オニは外!」 明日はひとり 小声で豆撒く
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味染みて 煮崩れしてる ジャガイモを ホクホク食べる 遅い夕餉に
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コンビニで 買うか迷いし 恵方巻き 冒険できず 素通りし我
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泣く君が 「あなたも結婚 してれば」と。 何も言えなかった 若かりし僕
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可愛くない 思いやりもない 君をみる しょうがないから 一緒に居ようか?
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恋情は青年ならば純情と 中高年なら劣情と言わる
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満月を 朝も観たくて 早起きし 部屋の窓から 独り占めする
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