Utakata
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おめでとう 届かぬ声も 風に乗せ 新しき種 花咲くように
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次のひと 見つけたようね? 水注ぎ 次こそ枯らさず お幸せにね
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ガラクタに 埋もれ忘れし 宝物 忘れたことも 思い出せずに
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日常と 変わらぬままに 過ぎゆけど 生まれし今日も あと数時間で
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白線を 母似し人と 渡り切り 「ありがとうね」と 安堵の温声
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寄り添って 優しさひとつ 渡すたび 知らずに心 痛みを刻む
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やさしさの 残高ゼロで 立ち尽くす かなしさ積んで 赤字のこころ
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終わらせず 終わりを選び 背を向けた 静寂のまま 打ち切り舞台
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たしかさは 要らぬものだと 知っていた あれば使うが 無くも困らず
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薄れゆき 淡く色褪せ 記憶ごと 時にほどけて 声も消えゆき
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足元の 最後の火玉 見届けて わずかな煙 月へと消えて
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あぁ、それも あれも嘘だと 戻るより 信じ続けた あの日、鍵かけ
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あと消して 記憶も消して 元通り 今ここにある 傷跡以外
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もう君の 片隅にすら 居ないでしょう? そう、はじめから なにもなかった
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最後から 何番目かの 恋心 上書きしても ふと、かすめたら
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砂利道を 靴履き歩く きみ見つけ 裸足で歩く わたしは何処へ
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やわらかな 真綿のような 優しさが いばらの棘に 変わるときかな
7
鳥籠に 入れられ出れぬ 姿見て 都合良き時 愛でる残酷
9
諦めて 期待して、また あきらめた それでも信じて それが、わたしで
6
非日常 揺れる境界 甘くこえ ごっこに本気 沈む火曜日
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何も見て いないふりなど 出来なくて だからごめんね もうあわないね
6
ひとつ詠む 記憶のかけら 掬い取る 溢れ消えゆく 全部、貴方の
8
「いってきます」 表の顔は 置いてゆき 背を向け甘く 「はじめまして」と
5
日常を 無くして気づく 脳内の 「お花畑」と 蝶の残像
8
もう声も 思い出せない 背の君は 今日も誰かに 甘く名呼ばれ
6
綻びを 見ぬふりしてた あの夜の 思い出解け 指に絡まり
10
にんじんを ぶら下げられて よそ見せず 行き着いたのは 夢の
骸場
(
むくろば
)
8
元通り 差し出した手を 引き戻し 手放せば、ほら 穏やかな日々
10
輪郭を ぼかし薄めて 流しゆく
詩
(
うた
)
は心の 排水口
14
糸垂らし 小慣れ囁き 繰り返し 乱し淫れて 残る空白
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