ひよどりは声高高と飛び上がり凍れる空に朝の月見ゆ
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我が髪をグルーミングす 愛猫の肉球と 甘噛みの感触
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君生まれし今日 46年経てど おじさんになれど 愛は不滅だょ
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君と乗りし ジェットコースター 絶叫し 笑い合う日々 今は帰らず
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遊園地 回転木馬メリーゴーランドの回るごと 昔を今に 為すよしもがな
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「いいね」には少し届かぬサラダ出し「だよね」と笑う君の美し
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松の小径 出会いし猫に 挨拶したら 付かず離れず 我が後を追い
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ピロピロピロ 待合室で 小鳥の声 BGMとは また別のよな/通院
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雪壁に 小さき氷柱つらら群れ集い 崩されては清明に響く
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電線に雀もふもふ並ぶのをぬくぬく観てる朝のよろこび
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訪れし小樽運河はまぼろしか 四十路半ばのイエスタデイに似て
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どんどん上がる 承認欲求 褒められる それで言いなり それだけは嫌
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雲やぶれ差し込む希望ひかりつかもうと越えて行く山 山そして山
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その花を咲かせる種はどこにある? 追い求めても見つからぬまま/②
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脂のり たまり醤油で 照り焼きに 炭火の香り 食進む夜
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金曜の夜はふたりでおつまみを作ってゆっくり呑むのがたのしみ
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会合を 終えて事務所に 戻る夜 貴女のチョコは 残業食に 
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どんな日も今日という日は一つだけ、闇も光も全てを抱いて
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本当に孤独かどうかは置いといて 憐れむようなその目が嫌い
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百パーセント 身を委ねることこそ信頼 とりくりゅうが 教えてくれた
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いつになく長引く会議は気もそぞろ仲間ともまつランチに息弾ませる
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せっかちはプロローグなんて観れないわ一話で一気に掴んでくれなきゃ
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短歌とは何でも作れる玉鋼ハートの矢から宇宙船まで
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山笑ふ 光の中に白梅の 芽吹き膨らみ春を待ちをり 
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優雅舞ふシラサギ冬田に降りたれば鶴と見紛みまごふ美し一こま
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調べずにIKEAの棚を買うように今度会ったら結婚しよう
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失くしゆく 父の背なかに 陽が落ちて すべてが愛しき 冬のひととき
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古希なのに若い伸びしろしかなくて「余命五十年」が口癖
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雪予報 被る害など 裏腹に なおも踊りて 童心の残滓
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孫娘 父ちゃんのため夕餉作る一人キッチン  成長に目尻さげ
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