幾重いくえにも、巻きて開かぬ うちの花 春立つ今朝は 意地を捨て解かむ
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牡牛座の双子の猫に癒されて あなたのウタにほっと一息
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覇気が消え 雪と寒さに丸くなる 筋肉よろい消え失せ ただのアル中
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公園の南天の実はおおかたに喰い尽くされて立春迎ふ
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「ふくはうち楽しかった」と立春の今日も豆撒く春呼ぶように /吾子三歳
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冬晴れや水減るダムの底深く沈みし郷のまほろばの影
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太陽も星もコンパスなるらしき 春待つ白鳥はくちょうシベリア思ふ
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あたたかき空気がそっと身を包み振り子は元の平明に帰す
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満ちる月 炬燵に入りて 羊かんを 栗の寄りしぞ君へと分けむ
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憧れの逃亡生活準備して サンドイッチ用お手拭きもある
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よどみない圧倒的な語彙力で会話してくるギフテッドの彼
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永眠を致しましたと通知する者すらおらず風と化してる
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嫁娘母よめこははの どれも中途にこなしては 泥のわたしを 慈しみおり
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弱き支配到る處に晒されて候補の顏がよごれて立てり
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いそいそと 今夜も飲み会 まっ、いいか 君のご機嫌 我も幸せ
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小倉でねソニック止まり地獄かな外で眠ないとホテルがないよ
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懐かしい詩を投稿待っていたこの一度のいいねドカ盛り
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独り夜に 炬燵に入りて 口遊くちずさむ 涙を誘ふ「♪ かあさんの歌」
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ぬか床を久かたぶりに掘り返し 胡瓜と蕪を埋めて春待つ
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背は伸びて 各々の向きに 咲くひまわり 天までとどけ、 一、二、三。
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質の悪い初期のうたほど膾炙かいしゃして晶子は「常に悲しむ」と云ふ
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君生まれし今日 46年経てど おじさんになれど 愛は不滅だょ
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君と乗りし ジェットコースター 絶叫し 笑い合う日々 今は帰らず
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甘やかな愛情も義理も飛び越えたビターな惰性にリボンをかけて
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恋なんて 映画で満たす 通り雨 エンドロールに 優しい嘘を
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雪壁に 小さき氷柱つらら群れ集い 崩されては清明に響く
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笑ってるだけで幸せ感じてる きみに会えた日心はぬくい
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電線に雀もふもふ並ぶのをぬくぬく観てる朝のよろこび
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何時も死ぬる覚悟は此処に有り二十九年の絶海孤島
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人生は紆余曲折の連続で くたびれたならもう無理するな
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