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幾重
(
いくえ
)
にも、巻きて開かぬ
内
(
うち
)
の花 春立つ今朝は 意地を捨て解かむ
25
牡牛座の双子の猫に癒されて あなたの
詩
(
ウタ
)
にほっと一息
19
覇気が消え 雪と寒さに丸くなる
筋肉
(
よろい
)
消え失せ ただのアル中
19
公園の南天の実はおおかたに喰い尽くされて立春迎ふ
34
「ふくはうち楽しかった」と立春の今日も豆撒く春呼ぶように /吾子三歳
49
冬晴れや水減るダムの底深く沈みし郷のまほろばの影
41
太陽も星もコンパスなるらしき 春待つ
白鳥
(
はくちょう
)
シベリア思ふ
38
あたたかき空気がそっと身を包み振り子は元の平明に帰す
23
満ちる月 炬燵に入りて 羊かんを 栗の寄りしぞ君へと分けむ
25
憧れの逃亡生活準備して サンドイッチ用お手拭きもある
7
よどみない圧倒的な語彙力で会話してくるギフテッドの彼
25
永眠を致しましたと通知する者すらおらず風と化してる
18
嫁娘母
(
よめこはは
)
の どれも中途にこなしては 泥のわたしを 慈しみおり
30
弱き支配到る處に晒されて候補の顏がよごれて立てり
23
いそいそと 今夜も飲み会 まっ、いいか 君のご機嫌 我も幸せ
11
小倉でねソニック止まり地獄かな外で眠ないとホテルがないよ
20
懐かしい詩を投稿待っていたこの一度のいいねドカ盛り
19
独り夜に 炬燵に入りて
口遊
(
くちずさ
)
む 涙を誘ふ「♪ かあさんの歌」
35
ぬか床を久かたぶりに掘り返し 胡瓜と蕪を埋めて春待つ
31
背は伸びて 各々の向きに 咲くひまわり 天までとどけ、 一、二、三。
7
質の悪い初期のうたほど
膾炙
(
かいしゃ
)
して晶子は「常に悲しむ」と云ふ
14
君生まれし今日 46年経てど おじさんになれど 愛は不滅だょ
13
君と乗りし ジェットコースター 絶叫し 笑い合う日々 今は帰らず
23
甘やかな愛情も義理も飛び越えたビターな惰性にリボンをかけて
16
恋なんて 映画で満たす 通り雨 エンドロールに 優しい嘘を
13
雪壁に 小さき
氷柱
(
つらら
)
群れ集い 崩されて
音
(
ね
)
は清明に響く
19
笑ってるだけで幸せ感じてる きみに会えた日心はぬくい
30
電線に雀もふもふ並ぶのをぬくぬく観てる朝のよろこび
23
何時も死ぬる覚悟は此処に有り二十九年の絶海孤島
14
人生は紆余曲折の連続で くたびれたならもう無理するな
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