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こんな詩すぐに忘れていいよでも忘れるまでは僕を愛して
6
よし尻尾ひっこぬいたら一日の始まりだよと携帯おこす
3
お嬢ちゃんこりゃおしゃかだよって言われ眉八の字にして嬢ちゃんは
3
雀蜂は怖い雀の顔も怖いすずめはさほど怖くない
2
トイレットペーパーのベロ揺らすカーボンヒーターの上昇気流
1
締切の躙りて寄れば賽の目の殘骸置ゐて冬の月影
3
くの字なる擬體まなこの見る色の白きひかりと燃やせし障り
1
災いにここを先途と騷ぎ立て轉じて福を招き込む才
3
窓際で傾ぎ凭れる円筒の転けぬ際なる技の絶妙
2
指穴の歪んだ楕円右左顔に見えなくなくもない虚
1
せめてここあったかいだけ救われて窓開け見れば依然吹雪野
2
肝向かふこころに色ぞなき 今日の涙に色の絶へてなければ
8
お嬢ちゃんその大丈夫どっちなの、くてもいい、だめ、絶対来るな
1
こんがらがった配線をたどってみれば知らずにいても済んだこと
2
即物はいろんなことを思い出す掘って磨いて見ようと思う
1
吊ってある私の殻はぼろぼろで当面替える予定ならない
2
積む箱が香箱箱座り使えよとこっちを見てる蛍光灯下
1
小一時間にてこの雪を始末して見た目来る人やりました感
2
ごおごおと強燃焼のファンヒーター吠えても無駄だ心胆が寒
2
虎馬になるのじゃないか生禿は実はそいつが効いているのだ
2
ほんとうに地獄はあると真実をこの際みなに知らせるべきだ
3
突き刺さる折れたつららのまっすぐに雪の呻きの腹押さえつつ
2
明日はだし巻き卵目玉焼きスクランブルエッグのどれかを食う
1
鼻の尖ったところの造形が芸術的な吊るしたマスク
3
胡麻和えのほうれん草をお手軽にレンジオートで茹で食わす鉢
2
この位置で終わっちゃうのが物足らず都度足出して宙でぶらぶら
2
急降下U字描いて青空へトップガンする雪の鳥たち
4
空色に広げた羽のだんだらで光弾いてロールする鳶
3
ぴちゃぴちゃと水漏る音の何処かと見上げる先の毛づくろう猫
4
大声で愚か者めと罵って嬲ってくれよその幸せよ
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