バイバイと手を振ったあとドア越しの 発車する前長い一瞬
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魔法瓶故障発覚気が焦る今時いまどき店に有ると限らず
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植込みにうぐいすの声バス通り 思わぬ春の贈り物かな
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公園にうぐいすひと声軽やかにいつかはきっと谷渡る声
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ロールパン米粉が混じり値が上がる苦心伺え心が揺れる
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少子化の対策会見聴きながら鶏のひき肉減らそうと決め
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梅桜毎年ちゃんと咲くように花冷えもまたちゃんと来るのね
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眠る前最後に君の「また明日」聞けるサブスク リリースしてよ
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たい焼きを腹から食べる人だって最後に知れてよかった  さよなら
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全てのドアは「押」だと思って体当たりする癖をやめたい
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雨の夜窓をそっと開けて呼ぶ おいで、退屈。一緒に寝よう
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終電で絶対帰るし夜中には爪を切らないわたしはよいこ
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記憶ごと桜の色で埋まりそう君の横顔見れないままで
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AIにオススメされた桜見て「すごかったよ!」とAIに言う
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ニンジンの 新芽の横でニンゲンも 朝日を浴びて水を飲む今日
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二度童子 背中をなでて ゆっくりと 父だった人の 母親になる
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あれほどの 駆動オタクも 今はチャリ 好きだったのは 風おこす技
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ノーアウト満塁からのサヨウナラ さらわれてゆく足音までも / ハム
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やさしさの手持ちが足りないので今日は  仕入先行って直帰します
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目を背けたくなる世界を直視する 君を ヘヨカと呼んで見つめる
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諦めと ニヒリズムへの誘惑に  負けるな踊れ 心のヘヨカ
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夕闇に 季節動かす 気配がし 急ぎてけふを 振り返る夜
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会いたさに 目覚める時刻 早過ぎて 濃い藍色の 夜は明けゆく
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記憶とは 哀しみこそを 消すものと 深く想ゆる 優しさの末
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道たずね 悪しき道でも 進むかは 我のみぞ知り 我決めるなり
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空白み 動き出したる 朝の街 淹れたての珈琲 時を運びし
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今は亡き 初恋の君 夢に出づ 嫉妬する我 目覚めて笑ふ
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磨き上げ 心の塵を 磨き上げ 元々おなじ 全て原石
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幾度も 季節は変はり 人は果て 変はらぬものは 無きものと知る
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遠かれど つながっている 空と海 健やかであれ 笑顔で祈る
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