覗かれるリンパの流れも心臓も 夫にも亡父母にもヒ・ミ・ツを持ちし
22
ひとり寝の 眠れぬ夜の さびしさに 冷たさだけが 纏い付きけり
11
寒き夜 眠れぬままに 日をまたぎ 独りを憂ひ 来る朝憂ふ
14
耐え難き 寒さの中の 眠れぬ せめての癒し 暖房ピッ
14
「ごめんね」と息子が謝るそのあとの空の青さに名前をつけたい
28
眼に深し緑の野辺のやはらかき草のしとねに心遊びぬ
16
情勢の不穏を他所よそに日常は海を跨いで今日を終わりぬ
11
悄然とこうべを垂れて月光にたるるままにときは過ぎゆく
12
縁という摩訶不可思議に想い馳せ横目で見やる雲間の明かり
13
ばけばけの魔王とマグロ株に沸き民の痛みの影は地を這う
23
一睡も 叶わぬままに 朝迎え 今日一日の 生きかたに惑う/眠くはあるけど
12
心より体の方が正直だ悲鳴をあげた肋間神経
17
ン十年巡って過ぎたあれこれを宿して開く今生の花
14
起きられなくなったとおもへば お月様 満月前後に やってくるのね
17
雪の花 舞いこぼれゆき 年明けて 垣根に灯る 南天の真っ赤まっか
14
こんな夜はもうないはずの傷あとがちりちりちりと痛む気がして
15
子どもらが それぞれ車で帰省する 送迎の手間も 一つ無くなり
19
こうやって過ごす時間は瞬く間 ショッピング行こ! 次会う時には
6
寂しくて あゝ寂しくて どうしよう? 訪看さんは ストレス溜まる
8
ねこたちの おひるをやって 無事確認 黒豆茶抱えて ベッドにもどる
19
必要とされていることの幸福をわたくしは抱く 湯あがりタオル
19
冬疲れ大儀な朝に唐突にユッサと傾ぐ地震ひと揺れ
16
初売りのプラン乗り換え 「ご褒美」の値引きされたか 分からぬままに
16
抉るだけ抉れば終わりか死に様も美しくありたい私は女
6
「まぁいいか」呪文のように唱えては完璧主義の呪縛をほどく
14
ふにゃふにゃと笑うあなたを見ていたい 宇宙が滅んでしまうまで
7
加速する夜を迎えに新幹線 朝日が昇れば私は大人に。
7
きみのこと大好きだからとくべつに1番でかいシールあげるね
5
俺だけが 頭が悪いと 寝正月 何者でもない 男が目覚める
4
何事も 初〇〇はつまるまると 言ってみる 楽しみ増える ちょいお得感
5