青空に 笑顔もらって 嵐待つ 困った時も 笑っていたい
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花供えおかげさまです手を合わす感謝の想い忘れず祈る
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くもり予報を余所よそに秋晴れさやか 昼休憩に吸いぬ秋風
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可愛さと大変さとのはざまにて今日も暮れゆく母の一日
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人混みが嫌いな祖父と一度だけいっしょに行った東京ドーム
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テレビでは ツッコむときに笑い起き 演芸場では ボケると起こる
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中秋の 月を見ながら 打合せ コーヒーの湯気 空にかすんで
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雨催あまもよひ 月呼ぶ虫の声まばら 閑散とせし 月見の翌夜よくや
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帰り道 街のぽつり うなずいて 今日もおつかれ 風が言う声
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やわらかく射し添う光 穏やかな溜息ためいきのよう 病葉わくらばが散る
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母を乗せがらがらと鳴る車椅子 やがてからからそして静けき
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スポンジを新しくして ふわふわの泡に癒さる お勝手仕事
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逢いに行き二人隣に並んでも触れてはいけない試合会場/審判長
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健康で 元気いっぱい なんてない だましだましで 今日も乗り切る
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独り道 音楽のみが夜の音 雲隠れの月綺麗と言えず
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伝説がはじまりそうな顔の子が駅のホームにつま先で立つ
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名月を収めた画面 夜8時 送信ボタンは、まだ押せてない。
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秋の夜 急ぐ家路の あだ花よ  名月仰ぐ おくれあさがお
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あんな事しといて好きじゃないなんて壊れているね君も私も
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今日の日が慌ただしいと感じても多分みんなは普通にそうだ
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ランナーの伸びた苗など選びてはランナー付けよとそっと土のうえ
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満月やフルムーン 龍のかたちの 雲の上 煌々と照る ひかり降り注ぐ
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雲間から そっと顔出す仲秋の 蒼き名月苅田を照らす 
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恩返さむ膝を痛めし妻の横 杖の音ふたつ空に溶けゆく
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今朝の雲 いわし雲っていうのかな 忙しいけど 空でも見よう
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晴れた空刈田に鷺が二十六羽首を垂れつつ早朝会議
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3つ持つ免疫疾患増えるかも重くなるかもに薬出来るかも/祝ノーベル賞
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誕生日まだ嬉しいのと息子がのたまう 生かされているの当たり前でしょ
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縁ありて 出会ひし友を 想ふ時 友より来たり 以心伝心
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ここに来て真夏日戻る昨日今日 洗濯物ほしものだけが嬉々として
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