人の運 天秤ばかりにかけてみる シーソー如くに揺れて止まらず
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言葉とは 無限であるゆゑ 有限で 届かぬ想ひを ひたすらにつづ
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うた※詠x みて なみだするとは かくばかり 他人ひとの心は われにあると知る
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階段を駆け上がってたねあの頃はよろける老犬と今朝もお散歩
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誰よりも春の風を待っていた 四月はじまりの日記みたいに
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幼き日姉弟こどもが登った桜の木 伐採前に最後の開花
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無意識に死なないっておもってる つぼみの多い桜の枝買って
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電流のように走ってしまったと思うビールを飲んで酔えない
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「これ、どーお?」上から下までユニクロで気だけは若い白髪しらがの夫は
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思い出は 時間が経てば 消えるのか… 僕の中から 行かないで、君
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お上がりの息子のシャツ来て鏡見る「若返ったわよ!」にニタッと笑う
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途切れなく次々飛び出す昭和歌謡  ジュークボックスと呼ばれた夫は
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来る春の 山の息吹を確かめつ 木洩れ日の下 カタクリの花咲く
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植物は見かけるだけでいい 育てると恋と同じですぐ枯れるから
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今はまだ 哀しい詩しか 詠めないが 美詩を詠える 春来るを待つ
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納棺時 嫁の体に 我が母が 掛けるセーター 涙止まらず
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春遠き 沈む心に 皆の詩 心和ます 我の灯
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オオワシが風を掴みて舞ふ勇姿 この目て見たし流氷の地で
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漆黒の 夜空見上げし 雨つたう 昨夜満月 見るの叶わず
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私にも使える魔法がひとつだけ薄い瞼に「よい夢を」とキス
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黄水仙 ムスカリの青 西国の 国旗を思い 平和を願う
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十年も経てば君らの叙情など時代のコードもろともに死ぬ2024年現在のドレスコードでお送りしています。
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会議後のカラオケくらいさ楽しみはリタイア出来ぬ夫のつぶやき
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黙々と 靴見て歩く道すがら 顔を上げて と桜に言われ
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忙しく貧しく物思はざる他者の恥を快く愉しむは たれ
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「なんとなく、愛国。みんなで売ろう兵隊を君がその兵だけれども」
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十六年一緒に暮らしてようやくに分かってきたかも 犬語なるもの
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私より料理がうわ手の娘婿「お母さん、包丁研いでおきました」
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理不尽なルール子どもが学ぶのはアフリカ系の人らの差別
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ゆめ知らず智慧の階段踏みしめて錬金化学に塩基無水・素
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