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校庭に 明るいきみどり色の筆 樹々を描いて 飛ぶ野良インコ
17
死にたいと呟く度にため息を漏らした「死」 俺も死にたい
3
お月様あなただけは見てくれる私がここらで野垂れ死んでも
3
死んだ陽が月を照らす事はない 月が希望になることもない
6
もう三時朝の始まり寝ずに知る もう今日この日は悪い気がする
2
父だった 人のケロリに もて余す 名もなき感情 炭酸で割る
27
ネモフィラの青に憧れし 春過ぎて 夏は向日葵の黄色眩しき
9
あなただれ 娘です あらそうだった 笑えるうちに 笑えるうちに
40
ゴーグルをつけて 信号待ちの子ら すれちがう人の表情ゆるみ
26
人生の 単位足りずに 留年し 神様からの 居残り授業
33
凪のごと自警たちはやつてきて 教練通りひとをあやむる
3
しづやかに基地となりゆく嶋ならむ神功皇后にはたづみつつ
2
戦争になるらし錨しづめるかのごと異人しづめて日本国民
2
国境を越ゆる医師団主のごとく死ぬなたかだかコロナごときに
2
たくさん話したね たくさん笑ったね さよなら二度と 会えない人よ
4
脳からの 酷使に耐えて団結し ストライキする 身体組合
31
生きてれば ほめてもらえたあの頃を 夢見て眠り 目覚めて泣いた
28
眠たくて 首もげそうなこの人に 右肩を貸す 次の駅まで
38
あおむしとダイコンの葉を分けあって 味噌汁の具は今日は少なめ
48
病床で歌う「ふるさと」ゆるやかに かのやまの
彼
(
か
)
を
忘却
(
わす
)
れゆく人
38
市長は蜥蜴に生け捕りの餌を与へ夫人歿後の伴侶
3
新米のとぎ汁 植木鉢に撒く いただきますの似合う夕方
26
唯神論たてまつる右翼の友にコカ・コーラの瓶の中の蛇見せむ
4
ここに今 わたしがいると知っている わたしのために
篝火
(
かがりび
)
を焚く
38
反目の家族飛び交ふ鳩の巣の在処喪ひ昨日父の日
3
父母
(
ちちはは
)
とむかし泳いだ海街で 獲れた蜜柑を我が子に与う
36
一歳の我が子は全ての食べ物を ば・な・な、ば・な・な と呼んで笑うよ
35
この短歌はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。
5
君がいる 多分最後の 冬だよね 雪じゃ涙は ごまかせないよ
5
いいね数集めたところでなにになる 君に問う俺なにもできない
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