鼻奥はなおくの 腫れ物ひとつ 何ゆえに グズつく空には わかるまいて
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旅路にて カクテル作り ほの暗く 語り尽くそう 今日の思い出
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白球を追いかけている人たちを横目に独り下校する夏
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隙間から導き出した結論を消しゴムで消してまた最初から
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寝不足で 空っぽになった 脳内を コーヒーで埋める 午後三時ごろ
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思春期の 中学68年生 卒業試験に苦戦しており
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訳なんて知らなくていい いつかこの片道切符を正解にする
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豆の香の木綿豆腐は堅くあれ もさり武骨な益荒男ますらをの味
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アスファルト柄の白線手と足を同時に出して歩くあすなろ
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口角に残っただけの笑み残しどうせなら恥 楽しめよ俺
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星ならば 見えて届かぬ あたりまえ 君との間 30光年
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30年前の君から 今届く 宇宙の中ではすぐ そこに居る
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あなた今 オタクをバカに しましたね 頼んだケーキに 手もつけないで
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「暑くても食べらさるしょ」の祖父の字と富良野メロンのあたたかき涼
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読みきれぬほどにメールはくるけれど一番ほしい君からこない
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「てへぺろ」の絵文字で終ったラインみてちょっと笑ってえんぴつを折る
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ばあちゃんが「お金たりてる?」手を出せばここで夢覚め お盆は近し
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匂いたつ薔薇の花びら感じつつ孤独は罪と魂を刺す
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空爆で殺戮さつりくされる子ども達 チャンネル変えれば五輪の歓喜
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車窓の灯糸引きながら雨も連れ夏の冷たさ差し出してくる
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盆を待ち暑さ寒さも取り揃え次の絵見ればアキアカネ飛ぶ
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眠らない子どもが増える夏休み深夜のファミレス街の痛覚
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気が付けば ひこばえ青々繁ってる ああ、生きてるね 桜の切り株
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入院が癌の手術と聞かされず再会出来た今日の喜び
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夕立に立ったまんまで一人泣く自分も知らない声を出しつつ
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ごめんねを言わない君と言えぬぼく心は触れぬ白い結晶
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僕達はきらめく街を走り抜け明日のための切符握って
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もしあの日通り雨などなかったら君を愛さず済んだだろうに
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パソコンで初めて詠んだうたかたのときめくよりも慣れぬ指先
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君たちのDNAを無駄にすることはないぞ、とイクラの軍艦
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