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雨の降るひとりの部屋は寒寒と雨音を聴く静けさもよし
11
招かれた酒場に寄りてカウンター落ち着いて呑むひととき愉し
11
加熱して
辛
(
から
)
みが飛ぶのをいいことに
期近
(
きぢか
)
わさびをうどんで煮込む
22
土曜の午後バイクにまたがり風を受けコーヒー店で文庫本読む
9
あっさりが心守れる距離と云う 見出しに同意す休日の朝
48
蝋燭の 灯りをそっと 包むよに 心の灯りを 灯しませんか
39
まあいっか どうにかなるを呟けば心や緩み
吾
(
あ
)
を楽にする
34
本当か天は二物を与えずとたった一つもくれないくせに
33
息を吸う君の酸素や帰る家 今でもそこにいられているか
9
晴れで無く雨でも無しの
曖昧
(
あいまい
)
などっちつかずの空も梅雨らし
21
吾の歩く傍ら風のごとく過ぐ登校急ぐ自転車の子等
13
今日も又一人の散歩
他人
(
ひと
)
の
畑
(
はた
)
ナスにピーマントマト花咲く
13
暑い時半解凍で
勧
(
すす
)
めんと三連プリン
凍
(
こお
)
らして置く /暑さが来ます
24
経験を したのに同じ 傘の下 護られるはずの いのち 時雨て
41
キレそうになったら見てる 左手の壁を殴ったときの傷跡
23
ヒカキンにキャメルクラッチ決めた時 セイキンにもダメージが行ってる
5
誰とでもすぐ友だちになる人の例外として僕は去ってく
19
いつになく暑がる事に疲れても今日は夏至の日ほんの入り口
23
どしゃ降りの 雨の朝にも
四十雀
(
しじゅうから
)
ピーツピーツと 鳴き続けおり
46
夕の空
短歌
(
うた
)
の神様降りて来ず 早よ帰れよと ただ吾を急かす
40
まれに見る六月末の涼風に昭和の夏を思いくらべる
31
反戦を唱うる口で菓子を食み文字だけ拾う平和の国で
43
朝っぱら レノアビーズを ぶちまけて 家じゅう花の 香りいっぱい
49
蚊も蝉もいない暑さは珍しく春の延長にいまここにいる
10
ひとり寝の冷感シーツ触れながら肌の記憶を消す熱帯夜
28
お互いに次の言葉を探せずに青梅みたいな沈黙が来た
20
母さんの知らないあなたがいるようにあなたの知らない過去の母さん
29
吹きぬける 猛暑のあいまの 涼風に ほっとひと息 蝶も蜂も
47
また今日も眠れぬ夜をくぐり抜け朝食少し豪華になった
33
真っ直ぐに行かば正解知りつつも右に行きたき たまにそんな日
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