光の紗は緑葉の屋根をつたいゆく猫は小走りに暗渠を進む
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夏の星座を眠らせる 薄雲や 早目の消灯 促す如く
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我々が 「正義」と名付け 信じるは いつ何処で決め 誰が告げしや
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茄子なすの牛 手綱引く我 盆送り ひぐらしと 咲くキツネユリ (キツネ剃刀カミソリ)
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朝夕は散歩しようと思うほど風の匂いに靴を履く
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産まれ落ち わけも分からぬ まま生きて もうすぐ大人に なるらしい、我。
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なにひとつままならぬ日に猫がいてなんとなくただ報われている
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四時起床寝不足になりぼやけてる早寝早起きは三文の損
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神様も仏様すら居ないだろう信仰たるは「偶像崇拝」
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甲斐バンドサーカス聴いてオフコース来生たかおに岩崎宏美
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教室に 居ても馴染まぬ 私には Utakataここがホントの 居場所と思ふ
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ぎゅうぎゅうの引き出し開けて哀しみを捨てよ無言の声が聴こえる
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花散るも宿根草はなほ愛し 繋ぎ咲かすが生き甲斐となり
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いま僕に また明日と言う太陽は 別の誰かに おはようと言う
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エアコンを切らば朝まで虫の声こうして秋は日々近づきぬ
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サンゴジュの実の色付きし散歩道雀の遊ぶ涼風の朝
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惜しむよに水色の雨落ちてきて僕らの肩にピリオドをうつ
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目を閉じて 手繰る肌掛け 心地よく まなこねむけに 君をおもひぬ
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アボカドの水耕の種変化無く夏の絵日記白きままなり
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まどろみに 絡みて触れし そのからだ 欲するはただ 心も身体も
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船の往く中川運河の倉庫群 荷役に残る昔の欠片かけら
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裂けそうな こころをひとつ 抱えつつ 言葉をつむぎ 避けるあらそい
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途切れしは 夢より儚く閉じられて 朝はぽっかり 空虚なままに
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君をめとり 十年が経ち 君想う  心変らぬ 弥終いやはての恋 
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太ももに 湿気がまとい 敷布団と 擦れる不快感 雨の日の夜
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変わり種どんな新芽も花となれ三一を信じて高らかに咲け
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信号は 同じ景色見 四六時中 働いている 飽きぬのだろうか
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試練だと 思いて日々を 駆け抜けて ふたり波を 越えて見ゆる
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ままならぬ 身の苦しさを 嘆いても 心はつよく あらんことを
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会えなくても 大好きなんだ もうずっと ずっと一緒にいなきゃダメなんだ/ありのまま
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