千葉甫
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たまたまに見上げた私だけが見る音無く伸びている飛行雲
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目が覚めるたびに視線をやる時計遅々ちちと進んでいる熱帯夜
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ゆるやかに雷鳴一つあったあと雲は薄れる降らないままに       
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窓近く来た一匹の蝉の声心細げに鳴き終えて去る
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突き当りの通りをよぎるサイレンのふっつり絶えて暑さは募る
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新聞の二ページ占める広告のおせち一瞥 今日も猛暑日
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あと一歩進めば開く自動ドア透して灼けた路上見つめる
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