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千葉甫
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コンビニのレシート
挿
(
はさ
)
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8
ひとときは厚みを増していた雲の薄れて夕陽が滲み出てくる
8
草の葉の大きく揺れて突然によぎって行った一陣の風
12
首筋に空気の動く気配来て見回す夜はただ更けてゆく
7
まだ青い葉群の中に紅い葉が点々と出るハナミズキの木
9
暮れてから
暫
(
しばら
)
く
灯
(
あか
)
りの
点
(
とも
)
る
窓カーテン開くことのない窓
9
窓際のブロック塀は猫の道いつもの猫と暫く見合う
12
紅葉の一樹輝く窓からの眺めの遠い木立の中に
10
青空の雲を見ていた眼を閉じて私も漂う雲と一緒に
7
夕茜
(
ゆうあかね
)
薄れていった大樹からいま浮き上がってくる丸い月
12
海からは遠い
此処
(
ここ
)
まで二度三度船の
汽笛
(
きてき
)
が来る今日の風
12
雲割って一気に落ちてきた陽ざし秋とは思えぬ重たさがある
17
蛇口から落ちてくる水てのひらに
温
(
ぬる
)
くて秋はさらに深まる
8
落ちてきた声に見上げてよぎり行く鴉一羽を見る月の夜
9
目が覚めて月の明るいカーテンの外をよぎって行く影を見る
6
わが帽子打った
一
(
ひと
)
つの
転
(
ころ
)
がって散らばる木の実の中に
紛
(
まぎ
)
れる
6
めっきりと
日向
(
ひなた
)
と日陰の気温差の出てきて
頓
(
とみ
)
に秋は深まる <
11
一筋
(
ひとすじ
)
の飛行機雲のふやけつつ
次第
(
しだい
)
に
帯
(
お
)
びる夕映えの色
13
いつからか降り出していて鳥の居た屋根を濡らしている朝の雨
15
鵙
(
もず
)
の声
響
(
ひび
)
いたあとに雨の音ひっそり続いている今日の
刻
(
とき
)
12
束の間の思考空白 目の前をよぎって行った蝶を見つめて
13
一枚の
魚鱗
(
ぎょりん
)
のような昼の月淡く
懸
(
かか
)
っている今日の空
13
会計で予期より低い金額に買い忘れていたもの知らされる
5
肩の冷え感じて今朝は目が覚める一夜でめっきり秋深まって
16
入れ代わり立ち代わりくる怪メール今日は国勢調査名乗って
8
おもむろに蛇口に
膨
(
ふく
)
らむ水滴が今日の光を
映
(
うつ
)
して
落ちる
14
近づいてきた声の群れ いっぱいに頭上
覆
(
おお
)
って鴉らの行く
8
眼を刺した稲妻のあと間があってゆるく転がる雷鳴響く
8
直進か左折か右折かサイレンが近づいてくる夜の十字路
9
眠り待つ今日の記憶は
煌
(
きら
)
めいてよぎって行った
金色
(
こんじき
)
の蝶
10
1
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