Utakata
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千葉甫
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花の名を知らないままに目をやって今日も楽しむ通り抜けつつ
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たまたまに見上げた私だけが見る音無く伸びている飛行雲
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目が覚めるたびに視線をやる時計
遅々
(
ちち
)
と進んでいる熱帯夜
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ゆるやかに雷鳴一つあった
後
(
あと
)
雲は薄れる降らないままに
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窓近く来た一匹の蝉の声心細げに鳴き終えて去る
11
突き当りの通りをよぎるサイレンのふっつり絶えて暑さは募る
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新聞の二ページ占める広告のおせち一瞥 今日も猛暑日
10
あと一歩進めば開く自動ドア透して灼けた路上見つめる
(
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