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揺れ動く自分の覚悟とアイデンティティやめてほしいよ決意したのに
11
おじいちゃん 私の髪の毛優しく乾かす もう一度その手のひらで乾かしてほしいよ
10
文字なぞり普通の世界に喰らいつく 私はいつまでも利口になれない
7
山を行けば幹に苔生す桜ありて少し咲く花に風は冷たし
23
いつまでも群れに入れぬままでいる せめて背筋を伸ばすことしか
18
離れても桜見る心は穏やかで 終わりじゃないとわかっているから
7
辛いなら私があなたを抱きしめたい ご要望あればいつだって
9
人生は重き荷を負う旅と言う人にはキャリーバッグを勧める
12
振り向いた名前で呼んで餌をやる昨日はヒロシだった野良猫
19
出会いはきっと偶然 別れさえ必然だった、そう願いたい
10
彩りも鮮やかな嘘も隠したいドレッシングの底に沈めよ
15
大丈夫 もう大丈夫 と繰り返す 魔法が呪いに変わらぬように
11
指先で心を吐いて傷を縫う 明日が怖い仲間にエールを
17
喘息は例年通り三月の四週目ごろ和らぐでしょう
13
桜夜風に揺れながら聞く君が知ったばかりの神の数式
14
合鍵を百本作り鳩百羽と飛ばすね どこ行ったのあなた
14
はじまりの熱が恋しい 色あせた本の頁を片手間に繰る
15
夏と冬 苦手な君が息を吸うように呟く 「猫になりたい」
10
帰っても入れてはくれぬドアノブがガン、と伝える鍵の頑強
10
ページ繰る音を葉擦れの音として聴いてる初夏の図書館は森
18
5時ちょうど 音の鳴らない秒針に合わせて閉めた家出するドア
11
今日からは営業マンです今吐いたため息さえも売っていきます
16
芋虫の頃かけられた呪い(まじない)を蝶になっても忘れずにいる
10
妻の星 探す間もなく 父も散り 映る新緑 モノクロとなり
28
月隠す 真綿の様な 白き雲 漏るる光は 清き羽衣
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花言葉「追想の愛」咲き乱れ 放棄畑に
春紫苑
(
ハルジオン
)
揺る
32
火葬前 孫の
嗚咽
(
おえつ
)
に
皆涙
(
みななみだ
)
夏場所観てる
宙
(
そら
)
の枡席 /父葬儀終了
30
ゼンマイは 巻き過ぎちゃうと 切れますよ 心も同じ ほどほどが良し
33
それだけで判断してくるバカがいて容姿で負けない生存戦略
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どくだみの花咲き初むる朝の雨心は道に惑ひぬるかな
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