冬ざれの野にふりかかる粉糖と赤い実似合う 甘くない朝
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君想い 長く伸ばした 後ろ髪 引かれてどうも 断てないのです
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鶏を出しケーキ確保しイブにするメリークリスマスがんばれわたし
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クリスマスイブなんだけどど平日なのでいまいち盛り上がらない
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聖よき夜の ツリーの下に 寝ていた愛犬 今年は白き ぬいぐるみ置く
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遠出するつもりで リュックに入れていた サラダ記念日回収 チラ見
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なんちゃってケーキだけれど 「母さんのケーキ」と呼ばれ今も昔も
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「にんじんを星のかたちにしてくれた」娘の中に残る聖夜は
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父さんのお母さんおばあちゃんから僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
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イブイブにデートしたから気が抜けてお風呂キャンセル界隈と化す
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ベランダの 物干し竿に 紙袋 たしかにサンタは 届けてた 愛
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朝焼けの雲が輝く大空にひとり散歩で背筋を伸ばす
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待ちわびた 本が届きてうきうきと 開いてみれば「前、買ったヤツ」
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それぞれの好みを想いあれこれと選ぶ時間にわれは満たされ
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人間の嫌なところをこうぎゅっと凝縮したよな女だあんた
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目薬をささんと上をみれば空、カラスよこぎる、いっぱいに空
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灰色の思い出と消ゆ 涙で滲む恋文の XOXO の文字よ
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子の帰省 楽しみな親 どれくらい? 気が重い親 ここにいますぜ
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作ることで癒される何かがあるな 卵とツナを入れた焼きうどん
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ドラえもん短歌で佳作うれしいな出木杉くんとスネ夫に感謝
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日常を 普通と思ふ 幸せが 戻らぬ事に 気付く年の瀬
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ガスボンベ負の感情を燃やして転がり落ちた意味はないのに
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クリスマス一番近くにいないけど一番思い浮かべてるキミ
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揺れていい 立ち止まっても いいじゃない 好きな歩幅で 続け暮らせば
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通院で疲れる理由わけを語らえば待ち時間だとお互い思う
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題名:「朝、カフェにて」 立ち昇る 香を纏う 漆黒の 底ぞ見えたり いざ参ろうぞ
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一晩中 雪の明かりに 照らされて 白夜なのかと 見紛みまごうほどの
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泳げるくらいの涙が出たら 私をその海の真ん中に浮かべて 
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草をかき分け 人をかき分け 降りた先に何が見えるか 熊
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傘を借りて走る 靴下も靴も頬も濡れているけど あそこまで行けば 私に勝つのだ
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