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獅子王候外交談話贖へる署名の火箭の取引一覧
17
若き日に
諍
(
いさか
)
ひ
嫉
(
そね
)
みて 去りし人の 今何処にか
初秋
(
はつあき
)
の雲
25
ぷすぷすと 窓硝子鳴らし 光差す 瑠璃色の朝よ 庭に出でれば
24
読まれてもそうじゃなくても満たされぬ ひとり悶えの既読はじゃじゃ馬
17
auは圏外 秘境の田舎道 通信という 手縄解かれ
23
蟋蟀
(
こおろぎ
)
の 部屋の何処に 鳴き居るか
去年
(
こぞ
)
より声は 冴えて哀しき
29
浜省のサビに合わせて雄叫びをあげる海岸我をみる犬
16
待つ人の 無き家の灯は 消え果てて 今庭に灯す イルミネーション
22
美しき 薔薇のカップを 並べ置き 誰ふるまう事なく カモミールの茶
25
薄氷
(
うすらい
)
の ごとき夕月
縁
(
ふち
)
欠けて 羽虫の飛びて 闇に溶けゆく
29
国会のテレビ中継見入りつつ行方を案ず
政
(
まつりごと
)
かな
18
誰かという人に優しくされるたび生きてるうちに借りかえしたい
34
紅葉
(
こうよう
)
は 赤き金魚の形して
碧空
(
あおぞら
)
の池で 泳ぎ舞い散る
32
風邪の子に焼くオムレツの甘い香と休む仕事の後ろめたさと
46
薄紅
(
うすべに
)
の 夢も想ひも 捨てたれば 身を罰するごと ニガウリを食む
23
在りし日に 母の集めし 人形の 我に似つること 今気づきたり
29
去年そうあげたマフラー飛ばした目埋められぬうち彼女がさらった
8
立冬の日差しを浴びて墓地で飲むい・ろ・は・す美味し日焼け止め塗る
16
年末の空気をまとう街を抜け 排水口を掃除する夜
12
桃色の 点描の星 コスモスの 瞬く丘は 夢を
纏
(
まと
)
えり
25
大空に
大鷹
(
おおたか
)
の舞う 夢を見て 腰は痛いが 心晴れやか
33
泣き顔の 眉にも似たり 紫の 細き三日月 連れて
夜
(
よ
)
歩く
28
使用後に硬貨が戻るロッカーの百円のように無意味な
夫婦喧嘩
(
バトル
)
24
漆黒の 丘の稜線 なぞりつつ 月の輪の凛と 今現れぬ
27
一つ石二つ体を寄せ合いて一つ衣の夫婦地蔵よ
40
深夜の食事 危険だね 取り憑かれたように なんでも食べてしまう
5
最近は否定の棒切れ扱いとむずかる「しかし」と並んでねむる
6
鈍色の空に真っ赤な柿一つ少し痛んで魂の如
51
青色に ラッピングした 恋という 砂糖菓子の溶け 雲の
掌
(
てのひら
)
25
勘当を失言と言ひ繕ひし父よそれを失言と云ふ
12
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