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子の歩む速度で木々の
間
(
ま
)
を行けば卯月の枝に
早
(
はや
)
蝉の殻
48
悲しみも 怒りも全部 ミキサーに
混
(
こ
)
めて一気に 飲み干せるなら
17
人知れず一人芝居の初恋のような花梨の花が咲いたよ
28
よく見るとツツジの蕾並んでる 順番待ちを楽しむように
37
海になる花韮の花一面の間引けば哀し風のささめく
27
雨に濡れ一つ二つと落ちる花 庭はもうすぐピンクの
絨毯
(
じゅうたん
)
36
行く末に重き果実る恵み秘め花梨の淡いもも色の花
28
いくつもの米粒ほどの笑顔よせ一つに和む小手毬の謎
24
玄関を 開ければそこは ピンク色 忘れていたよ やわいということ
/
やっと開花🌸
26
水の田に 光りの道が あらわれて 太古の景色 穢すことなく
42
独眼の ハーフムーンは トタン屋根 あたかも海を 眺めるように
39
徒桜
(
あださくら
)
一まい一まい 降りてくる 絶望と 希望にゆれる メトロノーム
33
雨上がり 川の両岸一面に 活き活きと咲く 野の花愛らし
31
すれ違う回送電車に 脳みそを ひったくられてしまったようだ
9
メンタルはアップできずにダウンのみ こんな美しい春というのに
30
早苗田の空を写した水面揺れ早苗は育つ蛙待ちをり
29
杖をつき 前行く老人 カートには 花束一つ ゆっくり揺れる
48
自由 鋼鐡天井ゆ開放されし青空へかなしみの謳歌ひびけり
13
夕立に なす術もなく 立ちつくす 信号待ちで 水行のごと
27
家を捨て世を捨て流れ公園に
ホームレスの
(
ホームのない
)
人バラを見ている
31
おやゆびの姫のごとくに
小
(
ち
)
さき花ヒメシャラの笑み雨に濡れても \ 五月尽日
25
見上げると夜空の月が
微笑
(
ほほえ
)
んで 今頃君も笑っているね
35
詠みつづける
三十一字
(
みそひともじ
)
に秘められた思考と記憶がうたになるまで
8
登りきれば そこが楽園 かといえば わからぬままに 必死に登る
40
ナツィストの肋骨より納まりぬ軍卒の襤褸なせるは憐れ
10
Floral dandelion breaks isolation and fusion.
4
先生の見舞いに行けぬ少年は雨漏る家にひとり涙す
25
幼児
(
おさなご
)
を膝に抱えて二人して歯磨きしてる今日は父の日
58
いい歳の おばさんだけど 年上に 見られて哀し 女心よ
22
カッポカッポ お馬の様に歩いたね もうもう動かぬ
愛犬
(
キミ
)
のその脚
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