Utakata
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万葉の 人の嘆きを詠めばなほ 千の月日も 人は変わらじ
29
もういない人の好みの味付けで 私のために作る肉じゃが
18
青天が爽やかよりも汗を呼び 春の終わりを夏が追い越す
24
腐れ縁憎まれ口と減らず口破れ鍋一つ綴じ蓋一つ
16
味つけはせめて日毎に変えたいの今日は酢味噌で明日はごま和え
16
にょきにょきと 立派なアスパラ顔を出す 心と身体に 元気チャージ
16
花菖蒲ご無沙汰の友思い出す政治談義に花咲かせし日
19
外来をすませ医局で一服し「一日一首」に生き甲斐おぼゆ
15
指切りをする手が蝶に見えるから交わしたあとは春野に逃がす
34
やは肌の君の血潮も映らない写真にいいねを付けない指紋
14
春なのに 寒く冬服 春服を 交互に着ては 衣変えれず
14
二組の万年布団の片方が謝るように畳まれている
20
薫風に 揺れる藤棚風に乗り 甘き花の香ほのか届けり
25
春麗ら 予定も無い日を 子と過ごす ありふれた日々 いつもの笑顔
13
木々の
音
(
ね
)
の静けさそよぐ曇り日は葉の色合いもどこか安らか
13
君と飲む土曜日の夜今ここで言ってしまうか一人で暮らすと
11
もしも今わたしが親鳥だったなら子供にさよなら覚えさせない
11
花火など鳴って何かの催事かと思いつ母の
襁褓
(
おしめ
)
を替える
26
青春は
10
代のものらしいけど私にとっては今 今なのよ
10
大楠の洞に入りて息ひそめ樹齢に滲む樟脳のかほり
10
声だけは憶えておいて いつかもしすれちがったらそれで気づいて
13
国民の人気で天皇決めるなら大谷翔平以外にあるか
10
夏近し 魔法使いは梅干しで 白米に描く六芒星
9
霜止みて苗
出
(
いずる
)
ころというらしき遅霜なきを祈るばかりよ/第十七候「霜止出苗 」
9
風薫り妻には妻の予定でき子どもとべつで集うママ友
9
サワガニが横に進んだ道なりを 前に進んで追いかけて行く
9
せわしなく検温をしてまわるひと家で待つ子の言えない微熱
22
愛犬に余命宣告 あくまでも推測 長生き固く信じる
18
喉元を過ぎた熱さが胃を破りそれでも冷めないなんて悪夢
8
アイアム・ジ・オンリーパーソン生ごみのにおいを春のはじまりとする
8
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