ぼく達の敵基地ってどこ 夏がきて「告ぐ、直ちに投降せよ」虐殺前夜通達
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夏のオルガン 戦争賛美に燃えて以降憎しみはジェラートの融点と同じ?
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液化した市街電車にはことごとく だって正当防衛だったんだから
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戦争は呼吸みたいでひとごろしはどの少年漫画でもかっこいいじゃん。 
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ぼく達がなぜ その問いだってわからないのだから絶滅収容所なんてしらない
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まだ何も出来ていないと思いつつ寝転ぶしかない夏が言い訳
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重力の違う部屋では美しい人24のショパンを弾いて
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すでに無いプールの水で流された日は蒸発し夢となり降る
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枝豆を夏の名残りと固茹でて青い景色を口に広げる
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お誘いを断る理由思いつつ鍋の卵は半熟となり
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入店時 手指消毒をする人もせぬ人もいて秋刀魚は旨し
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賑やかな黄色帽子の一列を朝残る半月が見ている
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山深き斎岩群ゆついはむら丹躑躅につつじ迦具土かぐつちの血のたばしれるかも
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お岩さん冥土喫茶でバイトして出すドリンクはいつも伊右衛門
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水銀のような雨降るこの街で抱きしめた子が今に飛び立つ
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付いて来るコラボの紙のエプロンが目当てで夜ご飯はバーガー
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知り合いを友達と呼ぶ同僚を嫌いと思う 窓の外雪
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純朴も過ぎると心配してた子の眉はいつしか整えられて
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私よりコロナの都合重んじて会いたき人に会えぬ秋雨
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そんなつもりじゃなかったと言うなら言葉選び検定は六級
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透明に下がるつららを見つめつつ細くなりゆく自分をおもう
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父だった人から届く売り言葉 買わずにおいてよかった日よ来い
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アオハルのきらめく頃に舞いもどるタイムマシーンのってないのに
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爽やかな風が教室吹き抜けた 現れた彼1秒で好き
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受話器ごし 触れられそうな キミの声 「じゃあ おやすみ」は 魔法の言葉
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人類で 薄めてあおる なさけなさ 主語自分 では 濃くて飲めない
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「おやすみ」と言い思い出すあの笑顔 私も自然に口角が上がる
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マシンガントークを聞けない体調で リアルに欲しい いいねのボタン
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SOS出してた「お疲れ」スタンプで 何故か伝わる 君からのTEL
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愛すほう 愛されるほう どちらです? 愛し続けて 死んでいきたい
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