愛し君ずっと幸せでいてくれと 願ったその夜わがままを言う
13
晩秋のハンドル冷たしひんがしの朝陽差し込み解かしていくごと
30
百均のセルフレジ終えホッとする 家に到着品物がない😩
28
窓辺から 空を見上げて オリオン座 澄んだ光は 冬のギフトに
35
鉛筆で 書く音なぜか 懐かしく 午後の窓辺に 西陽差し込む
29
朝の度植物たちに霧を吹くこれも一つの祈りの形
49
通行人Aにも帰る場所がある 皆足速みな あしばやな初冬のビル街
26
授業中左右に揺れる君の頭 私の肩にいつでもどうぞ
12
歌詠みを始めた理由はただ一つ 石川啄木イケメンすぎやろがい…
8
人生を信用するほど人生は我を信ぜず、のべつ幕なし。
4
朝起きることが苦しくなってきた 起きる理由がないのだからね
4
短針が 5さし長針 2をさせば 母帰りきて ともる電灯
40
庭の花一輪挿しに生けましたそんなささいなことが幸せ
25
「本日中にお召し上がり下さい」仕方ないなあ寝る前のケーキ
18
手袋のパンダが笑う朝日かな白黒つけず好きも嫌いも
16
また今日も 忙しないねと 道すがら ブーゲンビリアの花が微笑む
28
冬になり バッタも茶色に 色を替え 自然の中で 生きる強さよ
30
通勤車揺られ 眠気に誘はれて 詠みかけし歌も夢現ゆめうつつ消ゆ
31
かぶりつく大きなチキン美味しいと笑うあなたと幸福の味
9
かなしみをふきよせたよな冷たあめ 秋のおはりの冬のはじめの
21
十日後の漬け物あける緊張感 姉のキャベツは今年も美味い
26
寒がりの 猫に湯たんぽ 熱すぎず ほどよき温度 模索する日々
18
別にいいルービックキューブ インフルよ 感染ってもいい愛しています
8
草津より 高くたなびく 湯けむりよ 吾妻あがつまの夜へ 薫りを残し
12
懐かしい君が微笑む冬の色 僕の知らない遠い眼差し
19
わたくしの口から出でた言の葉に切られて疼く後悔の傷
29
訃報欄思い出深き人の名をしみじみ眺む秋深き日に
36
打ち合わせ 終えてカフェで メール処理 右手にチャウダー ふぅーと息噴く
23
窓辺から 星を見あげて 無になって 画面に向う 課題山積み
28
湯たんぽを注ぐ腕にも頼りなく漏斗の的を外れ湯気立つ
35