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山深き
斎岩群
(
ゆついはむら
)
の
丹躑躅
(
につつじ
)
は
迦具土
(
かぐつち
)
の血の
奔
(
たばし
)
れるかも
4
水銀のような雨降るこの街で抱きしめた子が今に飛び立つ
9
知り合いを友達と呼ぶ同僚を嫌いと思う 窓の外雪
10
純朴も過ぎると心配してた子の眉はいつしか整えられて
18
私よりコロナの都合重んじて会いたき人に会えぬ秋雨
8
透明に下がるつららを見つめつつ細くなりゆく自分をおもう
12
バイバイと手を振ったあとドア越しの 発車する前長い一瞬
33
言の刃で 刺しかけてやめ 絵はがきとペンを選んで 刃を葉に変える
17
桜塗り「もっとピンクに」正されて図画工作をきらいになった
8
無印の店員さんと思われるのを防ぐため小脇にバナナ
6
毎年のことなのに忘れてしまう早めのアレジオンが吉だと
4
「未返却図書があります」身にないな 返した覚えもなくした覚えも
8
知り合いに 知られたくないのになぜか 見知らぬ人には見てほしい 歌
30
思い出に浸るでもなくただ単にものが多くて包み終わらん
6
明日にはもうここじゃないそこにいてごみの出しかた調べたりする
7
知らん部屋、知らんスーパー、知らん味噌、4日もすれば慣れると思う
12
「おやすみ」と言い思い出すあの笑顔 私も自然に口角が上がる
4
愛すほう 愛されるほう どちらです
?
愛し続けて 死んでいきたい
4
ドアの隙間から明かりが漏れ入る 他のだれかももう起きている
5
会おうねと言えば言うほど遠ざかるような気がして口をつぐんだ
13
「おはよう」と 昨日もあった君の声 明日もあると 思える幸せ
4
いつまでも 生きて欲しいと 祈りつつ 今日も飲み行く 父を見送る
3
「これいいよ
!
」 サザンのアルバム 渡すキミ 今も聞いてる 先輩も聞いてる
?
3
障子窓 やぶれた三角からのぞく 野良猫の目のこちら見る丸
17
ヒサシブリ
!
アイタカッタヨ
!
ア・イ・シ・テ・ル
!
只今絶賛 妄想中
4
たとえばの話だけどもしわたしが男だったら好きになれそう?
4
聞けるはずもなくあえなく別のバス乗っておんなじ街に帰った
5
世の中の ビジネスモデル 上手いなあ いざ己では 思い付けない
2
紙芝居 ぼんたん飴と 散歩道 あの日から来た 今日のやさしさ
12
行き場ない 迷子の気持ちと 手をつなぎ 耳を澄まして 道場の朝
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