金沢へ 嫁いだ友は 道産子で 小箱につめて 「これが木犀」
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葬儀屋のネオンサインは煌々と大河の様な国道の脇
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意味とかは実際無くて、視点だけがある。あなたの話が聞きたい。
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昨日観た映画の続き生きる様、絶望じゃなく、希望を持って
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切り花のコスパ日割りで考えるそんな僕にも秋のひだまり
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十三夜 見つめる月にごあいさつ 聞いてもいいの言ってもいいの
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風邪の子に焼くオムレツの甘い香と休む仕事の後ろめたさと
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明るくて大きな月で立ち止まり見上げてしまう様な月です
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風切りの音が路上をさらってく夜の始まり冬の始まり
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鴨川のもみじの赤と清き水きょう手術日を決めてきました
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亡き友のペンダント着け参加する同窓会で逢える気がして
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庭先のレモンは黄色に色づいて僕のほっぺは赤くなってた
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鈍色の空に真っ赤な柿一つ少し痛んで魂の如
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ガラス越し淡く舞い散ることもなく 変わらぬ私 置いてゆく秋
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晴れてるからギリ秋みたいな服装で スーパーに行く スポドリを買う
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年末を知らせる店のBGM 去年と同じ音楽と我
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ふとした調べに心が踊る 音を奏でて響き出す/都々逸
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秋空は 淡く哀れに 泡のな 今亡き夏の 君の半袖 
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七五三 ねがいぶみ書く 女の子 いつか会う人 まだ見ぬ人へ
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久々に会えば思っていたよりも少し痩せてる父のかんばせ
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私だけ?笑み隠せないLINE着信 あなたはどうかなと聞いてみたい
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うたかたを 詠みながら見る 冬の空 ちらほらと舞う 雪の結晶かな
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話す時 何度も「めっちゃ」 をつけるから 信用のない 私の「めっちゃ」
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気にかける親のもう居ぬ故郷ふるさとの天気予報をついまた見てる
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冬眠をわたしの胸にあく穴でさせたい迷子の野兎を抱く
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街路樹はいくつもあかりを吊り下げてひそかに星を養殖してる
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朝の度植物たちに霧を吹くこれも一つの祈りの形
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布団かけうっすら目を開けまた眠る君 母の愛は永続し
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「本日中にお召し上がり下さい」仕方ないなあ寝る前のケーキ
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まつり果てて人影絶えた広場から梯子でピエロ星へと帰る
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