娘たち 一人立ちしていく12月 もう少し後でもいいよと言いたい今夜
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透き通る 飴細工の虹 渡り行き まほろばの星で めぐり逢いたし
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フード越し風が鳴るのを聴いている星瞬いて流れて消えて
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底に少し テイスティングすれば 想いが回る 銘柄はなに?
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寒き夜に マスクが似合う あの娘かな 君は鴛鴦おしどり 私は独り
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薔薇色と すみれ混ぜたる 揚羽蝶あげはちょうの 形崩して 逝く夕雲よ
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夫にもQRコードつけたもれ トリセツ不明で五十年過ぎ
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ひさかたの光さざめく波間にも 君が御髪おぐし手繰たぐれ我がかい
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脅迫まがいの愛も悪くない 死ぬために生きている我らに
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ラムの焼きあがり待ちつつお隣の紳士はごきげん赤ワイン飲む/サイゼリヤにて
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コロちゃんは白の豆柴ポテポテと短い足で庭駆け回る
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聞く話す笑うそれだけのこと それだけのことで繋がる日々
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安売りの値段につられ毛糸買うも 編み辛過ぎてはかがいかない
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友達に冬休みの予定を聞いて「クリスマス以外なら」って
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「赤だよ」とあの子に腕を掴まれた 村に信号出来た日の朝
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焼け石に 水でもいいと しぼりだす 言葉 3滴 ジュッと蒸発
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カピバラの露天風呂にはいっぱいの柚子の実うちにはひとつ浮かんで
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迫り来る月に与えた笑撃は しゃべくり一本の装備のみ
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いつの日かダイヤモンドとなることを今日も願っておやすみなさい
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夢に見る荒唐無稽な光景はきっといつかのかすんだ記憶
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冬の日のまだ日も昇らぬ早いうち灰色ばかりの空とスウェット
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金色の 光幾筋ひかりいくすじ 漏れさすは 樹魂じゅこんの爪弾く 琴の糸なり
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エッセンシャル トリートメント さがす夢 直訳しちゃう 根本治療
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立ち塞がる城壁のような霧の壁 首都消失ごっこで突入
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月に雪 尽きぬ夜の雪 みちゆきに ことのはのゆき うつせみのはて
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いやだけど墜落みたく光ってる君もどこかでワンタンしょうゆ
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親の前 泣けない子供 たちはどこで 泣いてるんだろう 声がきこえて
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クリスマスケーキ切り分け母の前 はしゃぐ笑顔に心が弾む/介護
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キラキラと輝く君は太陽で 永遠とわ に包まれ静かに生きる
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嫌という字を習う前に書けてたのが嫌だった
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