誰かという人に優しくされるたび生きてるうちに借りかえしたい
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「さようなら」蒼くはかな五文字いつもじを 君がために知り 風と散りゆく
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世の中の ザクたち世界廻してる ガンダムよりも偉いよ僕ら
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よわいもの ころしてつかまるくらいなら 命遣り取り熊を殺すさ
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何年も 歩んだ道のふりだしに 戻ってきたが まぁ良しとしよう
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名前見て買うぞと決めしオクラサラダ食べ始めたら大根サラダ
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日曜の二十二時押す破棄ボタン 音楽作りが楽しくなくて
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秋の句に収まりの良き語彙探す時間かかりて雲流れ往く
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衣替へ茶色の背広を羽織ったら 枯れにさがる蓑虫のごと
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ふすーっと 愛犬息つく その音に 幸せだねと 夫と頷く
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プラン機種かんたん決済カード無しそれさえ合わぬ機種変って何?
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物価高 遅れる電車 鈍い人 モヤモヤスイッチ オフっておこう!
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こたつ出し きみと丸まる 冬が来る 柚子茶を淹れて 今日は休養
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紅葉こうようは 赤き金魚の形して 碧空あおぞらの池で 泳ぎ舞い散る
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インディゴに すでに染まりし 夜の街  あの日のカフェを 探し彷徨さまよ
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お向かいのママと坊やは外に出て満月の中にうさぎを探す
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老友が三人みたり浸かった銭湯で お互いの腹こっそりみくらべ
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いつもより三割増しの大きさで月は静かに側に来ていた
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風邪の子に焼くオムレツの甘い香と休む仕事の後ろめたさと
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苔むして獅子と狛犬 凛と立つ 邪気も弱音も燃やすまなこ
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奥津城おくつきのきぬぎぬにすそふむ人の 常世とこよにかへす波はあらじと
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友の如 感性似たる短歌うた読まば 笑ひや迷いじわりと刺さる
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秋風に たなびく雲間に顔を出す スーパームーン静寂を照らす 
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一会なる翁は教ゆ酒匂川さかわがわ 初めて見たり黒雁こくがん来る
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無造作に眺めて済ます前の月明日あすは一なる満月と知らず/曇天
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一会なる翁の知己は吾が師なり一会の黒雁こくがん酒匂川さかわがわに来る
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満ちた月君の街では見えてるの? 空を見上げて問いかける夜
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高々と咲き誇りたるハナミズキ歌思ひ出づ 翠雨すいう悲しや / あの歌は亡き母の歌
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意にそまぬ別れ選びし晩秋や 罪なき罪を共に背負いて
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呑み過ぎが因果と承知したるけど 酒なき余命なんぞ愉しや
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