すれ違う回送電車に 脳みそを ひったくられてしまったようだ
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メンタルはアップできずにダウンのみ こんな美しい春というのに
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早苗田の空を写した水面揺れ早苗は育つ蛙待ちをり
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杖をつき 前行く老人 カートには 花束一つ ゆっくり揺れる
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自由 鋼鐡天井ゆ開放されし青空へかなしみの謳歌ひびけり
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夕立に なす術もなく 立ちつくす 信号待ちで 水行のごと
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家を捨て世を捨て流れ公園にホームレスのホームのない人バラを見ている
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おやゆびの姫のごとくにさき花ヒメシャラの笑み雨に濡れても \ 五月尽日
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見上げると夜空の月が微笑ほほえんで 今頃君も笑っているね
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詠みつづける三十一字みそひともじに秘められた思考と記憶がうたになるまで
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登りきれば そこが楽園 かといえば わからぬままに 必死に登る
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ナツィストの肋骨より納まりぬ軍卒の襤褸なせるは憐れ
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Floral dandelion breaks isolation and fusion.
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先生の見舞いに行けぬ少年は雨漏る家にひとり涙す
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幼児おさなごを膝に抱えて二人して歯磨きしてる今日は父の日
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いい歳の おばさんだけど 年上に 見られて哀し 女心よ
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カッポカッポ お馬の様に歩いたね もうもう動かぬ愛犬キミのその脚
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ナイターの ない夏至の夜 うっかりと ひらいてしまった つれない家計簿
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どしゃ降りの 雨の朝にも 四十雀しじゅうから ピーツピーツと 鳴き続けおり
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離れても同じドラマを観ていたね 自分時間に浸って見返す
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ゆっくりと瞳にあふれ出してくる涙を見てる怒れる人の
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しらんけど 何だかすごい パワーワード 万波中正まんなみちゅうせい 夢に出でたり
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梅雨開けて 明日の予報は 晴れだけど 猛暑の文字が 添えられており
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母さんが妙に照れてる 白髪の紳士とばったり再会した日
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カレンダー猛暑追いかけ七月に 雨も降らないああ半夏生
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いたずらを謝る如く 土砂降りは止みて 公道には架かる虹
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原因を探すよりまず気付くこと「注意サイン」が伝えてる事/wrap勉強中
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もうすぐに雷雨がやってくるのかなこの呼吸苦と下がるメンタル/wrap
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人の波をイートインからながめつつ食べるおにぎり格別な味
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家族すら持たぬ女はさびしくて人恋しさに人をながめる
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