目覚ましは木魚のビート壁隔てオマケでテストなんとかなるか
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夕空に伸びた木の影 がしゃどくろ ゆらりゆらりと手招いている
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人生はゲームと違ってリセットもセーブも出来ずに詰んでばかり
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同じよに初シチューなうち多かろと十二月並みと冷え込んだ日に
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友からの 退院したと 報せ受け 少し心配 されど安心
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趨勢の末枯れ死にき世の浅茅刈る積車に安らかなれど
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忙しき監房 日の丸の旗の門居楯つればいづこ見張る目
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あの頃に思い描いた大人とは程遠いけどホームへ向かう
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秋空の 青と白とに 刺さりたる  常磐緑ときわみどりの 松葉鮮まつばあざやか 
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ことは 変わっていくのが 風情ふぜいなり  流行はやすたりは 専売特許せんばいとっきょ
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空中に ふわりと浮かび 揺れもせで 時とどめたる コスモスの花
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悲しくてやりきれなかったすべてのこと 全部きみには笑ってほしい
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が胸は 遠き潮騒 いだかれて 桜貝となり 眠り漂ふ
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かしぎ 東の空はすみれ色 一夜話も そろそろしまい ⑫
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割烹の女主人に咎めらる丈夫の二尺上の崑崙
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哀しきは 飛び立つ鳥の の音よ 暗き小部屋の窓に立つ我
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ぬばたまの 夜が朝連れ 去りしあと 龍が駆け抜け 東雲しののめと化す
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三十一の文字は牢獄ならずと舎にいへ蒸し焼かる牝鶏
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獅子王候外交談話贖へる署名の火箭の取引一覧
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治世淘汰のいきさつを感極まるに「Great State Great Again,」
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若き日に いさかそねみて 去りし人の  今何処にか 初秋はつあきの雲
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ぷすぷすと 窓硝子鳴らし 光差す 瑠璃色の朝よ 庭に出でれば
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読まれてもそうじゃなくても満たされぬ ひとり悶えの既読はじゃじゃ馬
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auは圏外 秘境の田舎道 通信という 手縄解かれ 
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蟋蟀こおろぎ の 部屋の何処に 鳴き居るか 去年こぞより声は 冴えて哀しき
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浜省のサビに合わせて雄叫びをあげる海岸我をみる犬
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待つ人の 無き家の灯は 消え果てて 今庭に灯す イルミネーション
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美しき 薔薇のカップを 並べ置き 誰ふるまう事なく カモミールの茶
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薄氷うすらいの ごとき夕月 ふち欠けて 羽虫の飛びて 闇に溶けゆく 
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国会のテレビ中継見入りつつ行方を案ずまつりごとかな
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