召し上がれ 残さないでね 私の愛 消費期限が 切れちゃうからさ
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ひさかたの光さざめく波間にも 君が御髪おぐし手繰たぐれ我がかい
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いきなりのダークモードに戸惑ったわたしいますよいますよトイレ
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忘却の 淵に沈まる 夢のごと 幼き子らと 泣き笑いし日々
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コロちゃんは白の豆柴ポテポテと短い足で庭駆け回る
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多忙なる 一日ひとひの終わり 静寂が クールダウンを 吾に施す
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火をくべて ほくそ笑む軍需産業 この手にあるは 水か油か
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冬の宵  満月照らす  君の頬  儚く消える  雪の花かな
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通学路  友と歩いた  過ぎし日々  かつての道は  住宅街
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大群の羽音を追いて空観れば北風彼方故山の威風
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ほうれい線ひっぱり鏡にかつての私呟きたくなりアイラブユー
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冬眠をする必要はないのだがあれもこれもと美味しくてつい
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解体新書は捨てたから ヴィーナス 愛されなかった僕を抱いて
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老人が犬を散歩に連れている歩いて止まる歩いて止まる
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きな粉餅きび砂糖ならいくつでも心の機微に触れる甘さで
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耳元で  響く声音こわね  鈴の声  思えば馳せるはせる  冬の喧騒けんそう
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真夜中のチュッのラインはもう来ないのか既読待つだけのノンアル
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青々と 苅田に伸びたひつじ穂も 一夜の霜で白髭となり 
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「ん」が付けばいいらしいとは聞いたけどシーチキンではしっくりこない/冬至
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アドベント ノンカフェインのアールグレイ アイスでいこう お供はピノで
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風が吹く身もすくむほど寒い風こごまりながらまっすぐ歩く
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待ち受けのきみと現実のきみとでは衰えありでも勝負にならざり
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いつの日かダイヤモンドとなることを今日も願っておやすみなさい
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カリカリと 静寂に食む 療法食ねこゴハン 生命なるかな 生命なるかな
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くり返しミセス聴く子の傍らで小さく歌う「母の家計簿」/井上あずみさん
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病棟の枝分かれしてく夜たちを引き止めようと非常灯淡く
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「お母さん寒かったね」と初雪をかぶりし母の墓を拭いぬ
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喜んだふりして要らぬカレンダーを貰うも恒例行事となりぬ
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落ち葉くべ 焚き火の中の焼き芋の 甘き香りに腹の虫が鳴く 
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頂いたどら焼きおすそ分けしたら別ルートからまたどら焼きが
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