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外に出ずる 気もなく窓に 添い見れば
碧空
(
あおぞら
)
すらも 雲重く見ゆ
28
当前と 思われながら 働く身 雪に埋もれる 都会の線路
/
大寒波
41
さようなら手を振りその場過ぎ去ればぽつんと終わった速すぎだろう
21
王将の守りの駒が逃げ道を塞いで負ける それも人生
29
イヤホンを 付けずに歩く 街の音 聞きながら行くも 心地よきかな
16
一年の あの日の朝も 晴れていた 何度も呼んだ
愛犬
(
あのこ
)
の名前
17
蝋梅の 黄色が映える 寒き日に 満開に咲き 心温もる
28
石畳
(
いしだたみ
)
の あの道のカフェが 恋しくて 窓際に座り あなたを探す
27
雪だるまの周りの足跡から聞ゆにぎやかな声楽しい時よ
29
目を見張る艶髪であれど床の上落ちてしまえばぞっとしかせず
20
きみだから一秒すらも愛おしい 春夏秋冬の恋 ああもう七時
9
繋ぐ手を 失い探す闇のなか 立ち尽くしては 無可思に逝きる
20
青黛の空に煌めく冬星座二人歩きし夜道忘れじ
36
独
(
ひと
)
りだと 墓も建てれぬと 聞かされ 母の遺骨を
抱
(
いだ
)
き
戸惑
(
とまど
)
ふ
27
真冬日に降る粉雪の冷たさは誰もが知りて人影もなく
31
風が吹く いつかあなたに届いてね 花びらはもう使いきったわ
10
職求め茅野の駅頭降り立ちて
歩荷
(
ぼっか
)
薪わり 赤岳を仰ぐ
18
目の前の うずくまる人に 我慢 説く 立派な理屈が 私を冷やす
40
仕事場の 窓から聴こえる 清志郎 あわせて鼻歌 うたう休憩
43
カチコチのこころの可動域狭し 広げにゆこう短歌の森へ
29
雪中花
(
(水仙)
)
ほころぶ睦月 流れゆく 春まだ遠き 季節と心
44
冬ざれの野道を行かば一斉に鳥飛び立ちて梢に集く
36
重ねても 吐き出す穴があったとて 愛してくれぬ ただの
女形
(
にんぎょう
)
20
嘗
(
かつ
)
て来し 森の温室 夜は冷えて 君の名付けし
星灯草
(
せいびそう
)
咲く
24
ウェールズ王子
(
Prince of Wales
)
なる名の紅茶淹れ今日を始める勇気を少し
40
競走馬スパート掛ける可動域グイッとひと伸び勝利を掴み
17
青い春 頬杖ついた 君を見て シャツの
釦
(
ぼたん
)
に なりたいと思う
15
冬枯れの 木にも命が 脈々と 枝を払いて 春を待ち侘び
36
ラブソングみたいな空だ冬風に星瞬いて輝く空は
48
数人で 会話するとき 全員に 等しく目合わす そんな人、好き
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