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好きなこと、 なりたいものを 笑われて 何がしたいか 分からなくなった今
26
日常が戻りし今朝は味噌汁と漬物並ぶいつもの食卓
31
排水溝から立ちのぼる白い湯気ゆるまぬ寒さ初春月よ
18
「おいしいね」卵酒飲む横顔を見ていられたらもう、治りそう
19
曇りのち雨でもいいよ君となら相合傘の口実になる
24
愛犬の骨壷を抱く 嗚呼キミもここに一緒に来たかったよね \ 新居に移りました
48
はからずも連れて帰った参道の 玉砂利たちは靴底におり /「初詣」
26
靴底の溝に嵌まって出てこない どれほど我をおもうか
こいし
(
小石/恋し
)
23
雪道の一車線を譲りあう車は平和の象徴みたいで
20
結露するカーテン少しめくり上げ君が来るのを待つ一分間
20
こんな日も鳥が夜空をめくり上げ駄目な昨日をさえずりにする
40
雪の紋 貼りつけ走る 車窓から
大雪山
(
だいせつざん
)
の 気高き稜線
40
ただ焦がれ貴方に会えたそれなのに 遠く掴めぬきみの手のひら
14
投函のあとのまつりの息白くこはしたくなる郵便ポスト
15
落ち込んでゐても平らぐドブ色の朝ラーメンに半ライスつけ
10
君が打つ「ごめんなさい」のプログラム 僕の頭は真っ青だ!
6
安らぎの神経前に深呼吸痛みを逃がす準備はいいか
8
暁がほころんでゆくきっかけとなるべくチャリの明かりを灯す
14
本日は 銀山温泉 癒やしの湯 入浴剤も 侮るなかれ
40
優等生でいられない場所、家にあり母のスープにほどかれる意地
26
「あなたには無理」の呪文を噛み砕く 塩味強め母のおにぎり
30
厳冬の朝の布団のぬくもりは離れがたきもう少しだけ
21
白い空をじいっと眺めている猫のうしろ頭をにんまり眺め
21
紅
(
くれない
)
の実の鮮やかが目に沁みる 我が難(病)転じてくれるか南天
32
年始から 残業続く 吾の身にも 福は来たりと 半月の言ふ
32
大家らの寝静まる朝ひとときの 安寧求めジャズなど流す
18
叫んでた「ここにいるぞ!」と実在を
遊芽
(
ゆめ
)
公園の遊具の上で
5
哀しみも今の私の一部なり 焼きたてのパン切り分ける朝
41
ストーブに一番遠い季節呼ぶ窓の雪見つガリガリ君を
28
タイムマシーンあればあの日の僕の背を 叩いてやりたい「傲慢だよ」と
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