これまでの自分をいくら赦しても今日の自分が罪を重ねる
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透明な花瓶は傷も透明で 割れる前なら触っていいよ
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聞こえないふりして前を行く君の真似して空も黙り込んでる
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「ちょっと海さわってくる」ときみは言い半年前の夏へかけだす
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こんな詩すぐに忘れていいよでも忘れるまでは僕を愛して
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肝向かふこころに色ぞなき 今日の涙に色の絶へてなければ
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朝月夜 並々入れた珈琲にうつるまだ眠そうな猫の目
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脳死まで動き続ける心臓と心停止まで思考する脳
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不発弾多き脳内 爆発と成れぬ芸術たちの墓原
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長年の恋が一つの結末を迎えた朝の君の味噌汁
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珈琲に溶けしミルクよ この傷も癒えて私の色を変えるか
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川沿いのあれも桜か尋ねれば ええそうですと蕾が笑う
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コーヒーは微糖でタバコはマルボロで知ってるだけがいちばん辛くて
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春が来たって最初に告げたい君しか見えない可視光線で
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間違わない 君の口から出る「好き」は「軽くて便利」くらいの感じ
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君の親指なくても平気よ綺麗に拭える涙もリップも
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中央線 これで会うのが最後なら花束なんかいらなかったよ
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薄明のヴェールに二人包まれて首筋頬寄せ気付く あ、海
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コート一枚分距離が縮まって桜もうすぐ咲くね春だね
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バイバイと手を振ったあとドア越しの 発車する前長い一瞬
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父だった人から届く売り言葉 買わずにおいてよかった日よ来い
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言の刃で 刺しかけてやめ 絵はがきとペンを選んで 刃を葉に変える
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満ち足りぬ今日を満ち足りたようにしたいLUSHのバスボム力を貸して
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人類で 薄めてあおる なさけなさ 主語自分 では 濃くて飲めない
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彼氏より眷属がほしいと嘯いて返事も聞かず空へ連れ出す
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iPhoneさえも滑り落とすこの手で夢が掴めるっていうのか
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形見分の義母ははの「でんち」を食卓の椅子の背にかけ小祥忌まで
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振り返り吾を確かめて先をゆく従い続く猫の細道
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目を背けたくなる世界を直視する 君を ヘヨカと呼んで見つめる
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諦めと ニヒリズムへの誘惑に  負けるな踊れ 心のヘヨカ
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