ショートボブ揺らして話す君の腕気づいていたよ透ける傷あと
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孤独でも悲しいことも起きなくて幸せなのに雨はさみしい
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息子へと届くだろうか着々とチュイールを焼く離婚した母
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知恵も力も及ばず帰りたくなるがひとりぼっちに夜は長いし
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君を待つ時の緩さを思い出す雨は今夜もセンチメンタル
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窓枠に取り残さるる羽蟲をもう冬だよと殺せずにいる
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手袋は鮮やかな色が丁度いい肌映えのする糸辛子色
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連絡帳一番上は君のまま今は誰かの彼女なのにね
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覚えとけ兎がいつも寝ることに賭ければ亀は負け組になる
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天然でちょっとマヌケな娘からお茶を吹き出す名言が出る
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青春のテトラポットが無い海辺打ち上げられたハングルの文字
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猫がいる?そんな感じに温かい手編みニットで包む湯たんぽ
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別れ際離れたくない本心に重石乗せて好きと言わない
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日記とは記憶の埋葬 美しい君を罫線に横たえて
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いつだってスマホつつけばあなたへの履歴の中に爪あとはつく
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持ち帰るたった一つの収穫のキャベツ高値に夫ほくそ笑む
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戸の外に飾らぬお宅増えておりたまに見かける紙の門松
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もっと良い場所は何処ぞや寒の入りいつもの場所にいつもの猫居ず
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靴型の雪が車内に落ちていて誰が乗ったの始発のバスで
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研ぎ澄ます刃の上を歩くよう。息子よそれは出来ぬ仕事だ
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さよならを告げた訳では無いけれど逢いにゆくにも理由すら無い
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平安の姫のやうなる振り袖の成人の姫スマホ見ており
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ドキドキはあの娘のせいと勘違い春よ寒さのせいの動悸よ
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来し方の出逢い全てが星となり瞬いている真冬の銀河
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新しく作る時間に逃げたいの介護疲れへ新聞に載る
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失敗を恐れず熱くなっている恋の予感は考え甘い
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故郷の冬は寒くて冷たくて夜は暗くて星が綺麗で
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家の中いたるところに時計有りせかす用など有りはせぬのに
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冬寒の庭に隠れて一輪の椿の赤き思いこぼれる 
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人知れず春の種蒔く人のよに雨はそぼ降る日の出の前に
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