Utakata
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諦めた途端にチャンス来たらしい体験談をお守りにする
20
寒の内 人もまばらな公園で 梅の香りを独り占めする
31
近づいて怯えて離れ、けど触れる あたたかな指いつか絡めたい
8
事故により 動かぬ電車 おとなしく クッキー食べて 祈るのみかな
20
寝静まるこの時間だけの自由なら眠ることさえ惜しいと思う
46
積極的な擁立だから混戦に説得力のある訴えを
18
与野党で丁々発止の大勝負 サイコロ振るも雪に埋もるる
38
風が吹く いつかあなたに届いてね 花びらはもう使いきったわ
9
あちこちにチラシ看板恵方巻き 節分前にお腹いっぱい
15
降車せし少女のリュックに吊るさるる ミッキーのぬいぐるみと目が合ひ
32
爆発だお菓子を一分焼きすぎて煙がでたよ火事になるかも
20
兄により喜びの種こわされた笑顔のはずが涙に変わる
11
耳飾る 可愛い花と 白イチゴ 愛に包まれ 疲れ吹き飛ぶ
29
ヤフコメの民度よ此処は地獄哉 餓鬼畜生が心を屠る
7
学級の 隣の席の 子も知らぬ 我の一面
Utakata
(
ここ
)
に隠せり
31
「我儘」と詰られ慣れていたつもり そんな事ない
礫
(
つぶて
)
は痛い
11
君宛てのルーズリーフの書き置きの余白に託す語りえぬもの
8
崩れ落ち手から飛び出た生タマゴきみも必死に抗ったのか
12
雪中花
(
(水仙)
)
ほころぶ睦月 流れゆく 春まだ遠き 季節と心
44
君は問う「これ何しかも使ってないし」あの日の君の肩たたき券
22
吹き抜ける風をいなして 寒川に 凛と立つサギ 見惚れる朝よ
19
灰色の空から白き魔法陣どんな魔法を今宵はかけるの
16
冬ざれの野道を行かば一斉に鳥飛び立ちて梢に集く
35
重ねても 吐き出す穴があったとて 愛してくれぬ ただの
女形
(
にんぎょう
)
19
嘗
(
かつ
)
て来し 森の温室 夜は冷えて 君の名付けし
星灯草
(
せいびそう
)
咲く
23
行っていい?娘にすいとん汁を出す「これって・・・」覚えてくれていたんだ
23
「どうしたの?」ヘアドネーション気づいたか腰までの髪が美川憲一
22
眠らなきゃ「ヘアカットして」と頼まれて免許なんかは持ってないのに
23
俯きて歩めば光る霜の星 朝日に染まり土に瞬く
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天の泣く そのひと粒を堕天使の 指震わせて掬わむとする
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