揖斐川へ夏の終わりの「鮎料理」今日の気温は熱燗が合う
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「疲れた」と呟きながら息を吐く 吐いてしまえば後は吸うだけ
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彼岸花まだ咲かないと故郷の友のメールに同じと応え (もう咲いたかな?)
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母 父 子供 友や犬 みんな全員 等しいし 等しい死
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いつ聴くも心に沁みる歌謡曲時代を超えて言葉で紡ぐ
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ゴミ捨て場 宇宙そらから届く処方箋 用法容量 自分のリズム
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好きだから 隣の芝は青くない バランを挟む ミートボールら
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伝統の社交クラブも様変わりマナー無視する新人が増え
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客として 貴女の接客 学ぶべき 多くの気づきが 自分を高める
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我孫と 部下の子 同じこども園 世間は狭い それまた楽し
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もう一度 貴女と仕事が できたなら 笑顔に見惚れた 朝の一時
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自魚を フライと刺身 で味わいて 漁港とカモメ 眺めし昼餉
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ハイライトブルーが宇宙そらに溶け込んで僕は昨日の君を見つけた
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ジャガイモに気付けば若芽生えていて僕らはきっと終わりなんだな (アジカンのソラニンを聴いて)
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名を呼ばれ 嬉しく胸が 熱くなる 貴女と一緒に 仕事をした日々
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二百勝確かに凄い数字だが完投勝利の数も知りたし
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曇天の上は いつも満天の星空なのよと 微笑む君は
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秋風や何やら寂し夕暮れに虫の音ありて心なぐさむ
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柿の実の色づき始め鳥たちの啄む声や季節移ろい
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死にたいと思うコンプレックスで死なないための復讐をする
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生きているだけで偉いにムカついてそれはあなたに核があるから
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月満ちて桜も満ちて時も満ち 悲しみさえも満ちてなくなれ
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月は満ち桜も満ちて思い満ち悲しい結末つゆほどもなし
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スパイスの香り漂う異国路いこくじで シルク抱えた商人想う
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飛行機の窓にくっつき外を見て 星光る空 煌めく地表
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「半袖は仕舞わぬように」とテレビ告ぐ 誰か教えて衣替えの時
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女房の小言をそうか創価と聞き流し 離婚届を突きつけられる
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目の前のささやかな色拾うよな 自分のうたにちょっと微笑む
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冗談のように言った好きは今 微妙な色を持って沈んでく
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うねりゆく時代の波をひしひしと抱えて痛む人生ひとの晩秋
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