子の歩む速度で木々のを行けば卯月の枝にはや蝉の殻
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悲しみも 怒りも全部 ミキサーに めて一気に 飲み干せるなら
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人知れず一人芝居の初恋のような花梨の花が咲いたよ
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よく見るとツツジの蕾並んでる 順番待ちを楽しむように
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海になる花韮の花一面の間引けば哀し風のささめく
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雨に濡れ一つ二つと落ちる花 庭はもうすぐピンクの絨毯じゅうたん
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行く末に重き果実る恵み秘め花梨の淡いもも色の花
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いくつもの米粒ほどの笑顔よせ一つに和む小手毬の謎
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玄関を 開ければそこは ピンク色 忘れていたよ やわいということ / やっと開花🌸
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水の田に 光りの道が あらわれて 太古の景色 穢すことなく
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独眼の ハーフムーンは トタン屋根 あたかも海を 眺めるように
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徒桜あださくら 一まい一まい 降りてくる 絶望と 希望にゆれる メトロノーム
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雨上がり 川の両岸一面に 活き活きと咲く 野の花愛らし
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すれ違う回送電車に 脳みそを ひったくられてしまったようだ
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メンタルはアップできずにダウンのみ こんな美しい春というのに
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早苗田の空を写した水面揺れ早苗は育つ蛙待ちをり
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杖をつき 前行く老人 カートには 花束一つ ゆっくり揺れる
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自由 鋼鐡天井ゆ開放されし青空へかなしみの謳歌ひびけり
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夕立に なす術もなく 立ちつくす 信号待ちで 水行のごと
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家を捨て世を捨て流れ公園にホームレスのホームのない人バラを見ている
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おやゆびの姫のごとくにさき花ヒメシャラの笑み雨に濡れても \ 五月尽日
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見上げると夜空の月が微笑ほほえんで 今頃君も笑っているね
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詠みつづける三十一字みそひともじに秘められた思考と記憶がうたになるまで
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登りきれば そこが楽園 かといえば わからぬままに 必死に登る
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ナツィストの肋骨より納まりぬ軍卒の襤褸なせるは憐れ
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Floral dandelion breaks isolation and fusion.
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先生の見舞いに行けぬ少年は雨漏る家にひとり涙す
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幼児おさなごを膝に抱えて二人して歯磨きしてる今日は父の日
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いい歳の おばさんだけど 年上に 見られて哀し 女心よ
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カッポカッポ お馬の様に歩いたね もうもう動かぬ愛犬キミのその脚
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