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野菜から 美味しい出汁を 研究し ピーマン胡麻が 勝利勝ち取る
8
前世の 記憶を
垣間
(
かいま
)
見たような 霧と光を
絡
(
から
)
めたる風
25
冬日差す畑の隅に枇杷の花甘き香りを風が運びぬ
41
負けるまで続けてやると言いたいが一度も勝ったことのない古希
26
風の音 空き缶カラカラ 回る音 静かな部屋に 薄く響いて
13
これからが これまで決める 苦しみを 御恩に変えて 滅度に至る
16
いっぴきのlinterとして本だったものを閲する如月の夜半
9
我が動き マリオネットに 託す事 我やるべきは 心自由に
8
我が夢は 笑いと夢と 感涙を 誰かに伝え 天に召されし
8
正当な断る権利二つ言ふ されど長老すかして笑ふ
32
小さくて取るに足りない幸せを寄せ集めては満ち足りる
時
(
いま
)
43
薄幸の パウダースノーに 積もられて 子を待つ雪の ダルマがポツン
47
大寒を過ぎらば直に春の立つ暦めくりて早に春待つ
40
好きな人は好きかもねという人はたいていそれを好きでない人
24
まろやかに 雪はつもるの 塞がれた パンダの遊具や 松の枝にも
55
エアコンの温風ならずフィルターを開けてビックリ埃の山で
17
木の枝の何処に潜みし寒すずめ一斉飛び立ち空色変へし
47
明け方に 底冷えのして 目を覚ます 大寒らしく 咲く梅に雪
33
平日を 泳ぎきるため 休日に 息継ぎだけして また人の波へ
31
ジーパンの君しか知らぬ友達の震える喪服 薄い三日月
31
懐かしき亡母の甘露煮 金柑のたわわなる実は冬天に映ゆ
39
枯れ草の中で見つけた白い花スルーが上手
小さき
(
チサキ
)
はこべら
20
畑より
夫
(
つま
)
持ち帰る冬の菜を鍋に煮込みて
一日
(
ひとひ
)
に感謝す
51
会えなくて抽象的になってゆく 気持ちも声も思い出さえも。
11
麹から 甘酒作り 挑戦し 自然の甘さ 身体に優し
31
「好き」なんて口に出したら壊れちゃう曖昧で脆い細いつながり
8
刻み
給
(
た
)
へ 君よ
吾
(
あ
)
が身に 常世なる
不毀
(
ふき
)
の夜桜 散るをしらねば
22
我が赤のセーターと色が一緒と 赤のブーツを履ひて来し友
30
渡り鳥 国境越えて 羽ばたきて 世界平和を 託してみたし
32
感性の 鐘が鳴らねば 一句とも できぬ短歌の 恐ろしさかな
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