ランドセル 選びし吾子の 成長に 嬉しくもあり 寂しくもあり
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子の日々を ここまで共に 見守りし 御礼参りに 節目を感ず
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逢えなくて話せなくても大丈夫 そうたましいで繋がるふたり
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きみはきみのだいじなサメのぬいぐるみを栞代わりに詩集にはさむ
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人生で一度は行ってみたい街 神戸の君よ いつか会えたら/ねこ母様😸
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テレビ前 後ろで手を組む父と息子は おんなじかたち やっぱり親子 \ 世界陸上観戦
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これほどに紅く染まるか一面に散り敷かれたるもみじ踏みしめ「鶏足寺」
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天下楼ひとり立ちたる太閤に大地ひらける空のはてまで
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蒼穹に角隠しつのかくし映ゆ住吉は 沁みる篳篥ひちりき 残夏の空に
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秋風や何やら寂し夕暮れに虫の音ありて心なぐさむ
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秋の朝 堤防沿いの 彼岸花 赤いじゅうたん 敷き詰めたよう
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微笑みと 優しいしぐさ 宿りけり 貴女を好きで よかった十年
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豹柄の怖い大蛇に姿を変えてあなたを抱き絞め丸呑みにしたい
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暫くと顔を合わせる従姉らは私が顔を知らない人と
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風ひとすじ 芽を撫でてゆく夕まぐれ 明日を知らぬやさしさのあり
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カルピスとミルキー初恋の味はどれだろ降車ボタンを探す
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蕃茄ばんか買う 返してみたら 割れていた  今日のカレーは 赤くなる 
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渋柿しぶがきに 焼酎しょうちゅうかけて 二週間 甘柿あまがきよりも かがや身不知みしらず 
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おはようと言えばおはよう返りくる 家のぬくもり老後のふたり
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あの道の グラジオラスより 白きシャツ   君の視線の ただ 眩しくて
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秋麗ら 母の写真と 話す日の 多くなりけり 彼岸花萌ゆ
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ひたすらに眠ることと食べること 愛しさ増して 我が家の老犬 \ もうすぐ17歳
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子の無きを 悔やむ時あり ひととせに 二度瓜と栗を 食む季節なり
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うたげ終え 友飲み残したる 杯の 祭りの後に 似たる寂しさ
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断捨離を始め唐突に思い出す山下さんの本捨ててない
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くだらない 取るに足らない その中に  風雅ふうがちりが 一二三ひとふたみっ
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迷い猫 網戸越あみどごしから のぞいてる  愛嬌あいきょうに負け 煮干にぼしを渡す
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街灯の 一つも照らぬ 田圃道たんぼみち  あおいだ先に 天象儀てんしょうぎ
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けてゆく 口に含んだ チョコレート  愛にちかしい 味がする
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久々に犬も食わないナンとやら 秋刀魚の塩焼き二人で黙食
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