曇天と 墨汁なぞる アスファルト 雪衣着て 緑待ちわぶ
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同じこと今夜も話す受話器越し 祖父はただ今二巡目生きる
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過去形も三人称もいらないわ あなたがここにいてくれるから
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「いい子ねぇ」 言われ続けて 癒着した 仮面気づけば 剥がせなくなり
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チャリ2台ランチに向かいひた走る 振り向き振り向き息子キミは優しい
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胸うずく想いする短歌うた高校生?帰れぬ日々を思い出します
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触れていい その言葉さえ 疑って 君のとなりで 手をこぼしてた
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アルバムをめくりて若き吾に問ふ 夢見た未来獲得出来たか
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朝昼と 陽だまりの庭で 食事せば パン屑拾う 鳥の目丸し
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思い出を 沢山抱いて 眠るから 今夜はきっと いい夢見れる
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へこんでた 友が笑ってくれたから 昨日の失敗 しといてよかった
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み吉野に われ問ふ鳥の来たりなば 袖振り示し給べ 山桜
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葉の奥に過日降りたる雪残り単色ビオラに一色足したり
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顔そむけゴミ出す人へ「おはよう」の苦さを連れて青空仰ぐ
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やさぐれて小銭取り出すこともせず重さ増してくショルダーバック
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孫の背に 花が咲きたる ランドセル どれも可愛や 祖父母のイオン
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君の横 すでに女の 見えつらむ 無駄と知りせば 恋せざらましを
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6Bの 鉛筆えがく 片恋は 輪郭ぼかし 素描のままで
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冷まそうと 煮なます庭の雪の上 忘れ去られて朝を迎える
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ラスボスが ひょっこり顔だす スノームーン 「逆らう心 」 追儺おにやらいの夜  / 今朝の月は美しかった☺️
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切り捨てて 痛まぬ心の鈍感を 冷静と呼び 鬼もこごえる
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夢のなか紡いだはずの言葉たち夜明けの空に消えてしまった
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来年も一緒にいたい そんなにも 大きな願いであることもなく
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喫茶店 大声電話 ダサ女 話す内容 学なきバレる
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お手製の 恵方巻きなり 舌鼓 こだわり点は 酢飯あんばい
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離陸して 夜間飛行の 窓外に 見える灯りの いずれかに君
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政治家は選挙に勝つのが仕事だと…まさかホントと思わなかった
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崖先の雪を触れた手左の手 嗚呼今日もまた生きてしまった
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まだ口に 残った酸味 あの夏の ミカンの青さ 十六の空
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食事なら何でも合うのがビールなら月に合うのは純米吟醸
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