ヒヨドリや甲高き声寒空へひと矢放ちて姿消えゆく
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梅の枝北風小僧が揺らし去り 紅の姫君 身を震わせて
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みどりとは赤子につけばみどりごに髪に付ければみどりの黒髪
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毎日が出会いの仕事 友がとどけてくれる今 そして知る『今』
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水色の 空に浮かぶや 半月の 淡き光が 吾に微笑み
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寒風に乗せて届けるこの想い 愛しい君へHappy Birthday
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「普通」という名のバスをまた見送りて 私は私の歩幅で帰る
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新調し 良き履き心地なる靴と 軽やかに通勤路を歩む
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風避けに あなたのうしろ 歩いてく 52年分の ありがとうを呟いて
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プラマイがゼロになるよう神様が 与えてくれた私の余生
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にゃあと鳴き たまに現れ すっと消え  気ままに見えて 思慮深き君
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ソリをした斜面は枯れ草見えていてベージュと白でお菓子のようで
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オレンジに熟すクチナシゆらゆらと枝葉の揺れる風冷えの午後
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一目惚れ素直になれない浮かれ猫 距離置いている好かれるために
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本読みの君に愛した受験生 本読みすぎよ! 司書危ぶむ
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あなただけ! のつもりだったチョコレート その頃あなたはあのこに笑う
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老い花の恋はまことに見苦しい年老いた今恋も抱かぬ
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赤子皆生まれる日時ときを選ぶのかならば選ぶは生きるそのもの
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終電を逃す友連れ 山茶花の散りぬ小径を夜半よわ 家路に就く
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今もなお長々ながながし夜に一人寝る仮庵かりほの上に雪はふりつつ
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通学の自転車の群れ見送ってはるか昔を思い出す朝
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留守電の長々しゃべる候補者に入れませんよとつぶやいてみる
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曇天と 墨汁なぞる アスファルト 雪衣着て 緑待ちわぶ
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値札だけ静かに替はり昨日とは重さの違ふ買ひ物籠や
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あたたかい猫の惑星あるならば私の仕事は猫用ソファー
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猫の星あったかくってフワフワな満員電車に乗りに行くかな
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マタタビを褒美でくれる猫あるじ 要らないけれど喜ぶ演技
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節水のせせらぎ春の雨まちの人のいとなみおもひやらるる
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同じこと今夜も話す受話器越し 祖父はただ今二巡目生きる
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過去形も三人称もいらないわ あなたがここにいてくれるから
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