健やかに新しい朝与えられ 一期一会の命を生きる
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秋麗ら 母の写真と 話す日の 多くなりけり 彼岸花萌ゆ
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久々に犬も食わないナンとやら 秋刀魚の塩焼き二人で黙食
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朝晩の 寒さ厳しく 身に沁みる 装いの秋は さらに深まる
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暮なずむ 茜の街は 人を皆 切なくさせる 家に帰ろう
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病院の ベッドで独りひとり見る空と 今年最後のツクツクボウシ
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点滴の落つるは遅く 雲速し 窓はキャンヴァス 茜雲あかねぐも染め
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かまってと 肩や胸部を 押し当てる 猫の肉球 聴診器の如
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手のひらを天に向けてほうけ顔秋の雨雲確認するひと
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連帯で責任とらされるときにだけ仲間だと言われる俺か
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イヤホンをしていないのに独りボソボソしゃべる人薄気味悪い
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初雁の遅れ啼く聲かれがれに蓬老いたれみそらもろとも
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忙しき監房 日の丸の旗の門居楯つればいづこ見張る目
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手土産の かんころ餅が 呼び起こす  この懐かしさ いまわからず
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心から一緒にいたいと思えたら私は変われたのかもしれない
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が胸は 遠き潮騒 いだかれて 桜貝となり 眠り漂ふ
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朝目覚め 青空に向け 手を合わす 今日の日がまた 穏やかであれ
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烏瓜からすうりの つる螺旋らせんは 無口なる 「自然」の漏らす 不意の冗談
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秋の陽の 背を暖める縁側の 虫の音は止みて 独り栗食む
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怪獣が来たら呼ぶんよアンパンマン息子の中の最強ヒーロー
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ナミビア沙漠われゆかねども紺靑の美靑年など泛べ塩湖に
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ぬばたまの 夜が朝連れ 去りしあと 龍が駆け抜け 東雲しののめと化す
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秋晴れだ 心と身体 清らかに 全身広げ 深呼吸する
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童謡 森のくまさん 森でわなく 今は街中 すたこらさっさー
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それこそがわたしにとっての息をするだから今日もうたをうたうの
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「三人で来たかったね」と逝きしを偲びつつ行くコスモスの道
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諦観し全てを託す瞬間は心静かなバンジージャンプ
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桜葉さくらば 一葉ひとはのこらず 落ち果てて 届かぬ手紙 どどと着くよに
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息切れて うずくまり居る 足元に 野菊は揺れり 晩秋の風
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蟋蟀こおろぎ の 部屋の何処に 鳴き居るか 去年こぞより声は 冴えて哀しき
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