ココニャン
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サービスのミニトマト種粒入り 十粒確かめる息を止めつつ
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春彼岸義父母の墓へ菊の花 我関せずの夫は誘わず
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満開のカワズ桜をLINE送 雪積む庭の写真が返る
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日々眺む開花の時を急かすよに ソメイヨシノは我関せずと
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身を屈め目線合わせる水仙にご機嫌を問う迷惑かしら
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震災後二年経つ日の「浄土ヶ浜」何事も無かったように波寄せ返す (記憶)
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虹の橋渡り切ったかタヌ猫ちゃん幻でよいたまに姿を
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見晴し台広がるいなべ花の海助走をつけて飛び込んでみよか
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大谷のホームランの音なりよりも吾にとっては良薬となり
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約束の旅行叶わずふさぐ吾に梅満開と杖渡す夫
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農協の旅行直前キャンセルす去年の約束やはり叶わず
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はからずも一人の時間ネトフリでサザンの曲のボリューム上げて
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沈みたる気乗りのせぬ日ネトフリでサザンのおじさんパワーいただく
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気を抜いた背中の写る一枚にどこの老婆と目を疑いし
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堅雪に追いかけ回る童のころ 幼なじみの声甦る
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会うたびにハグせし孫も近頃は吾の背を抜きてはにかみをみせ
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風運ぶ花粉をまとう干し物を必死で払う軟弱な腕
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名の知れたクローチエパンのモーニング一時間待ち天気も良ければ
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こんなことやれてた筈の布団干し夫の手など当てにせずとも
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吾を見つけ鴉寄り来る庭の隅「これはないしょ」とパンを分け合う
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掛け軸の五段飾り雛わすられじ貧しきなれど心みたされ
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遊び着のままで舞うよな氷上の十七才のファンキーな笑顔
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施設での義姉あねの暮らしも一年にスマホの画像に「私じゃない」と
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梅の香をマスクをさげて深く吸う 鼻炎の吾に油断をさせる
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ひとり生えの花芽がまもなく芽吹く頃 夫草削るそれを遮る
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種を持たぬ白き侘助わびすけつぎつぎと寒き狭庭に首を垂れつつ
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時違わず狭庭に芽吹く福寿草 週の末には寒戻るらし
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はや過ぎて卒寿の兄の七七日なななのか供えの花は明るくまとめ
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雪国に暮らす息子の雪情報つい見てしまう一日何度も
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こんな時季とき「しやっこい水ではかわいそう」日向で温め鉢に移す妣
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