Utakata
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ココニャン
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大谷の芸術ごときホームラン響く快音耳に留め置く
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夫婦茶碗大きさ変えて主張する飯の
量
(
かさ
)
など変わりはせぬに
25
よじ登る城の階段前後ろで「介護します」と息子ら笑う(犬山城)
23
孫ら去り片付け終えたテーブルに二杯分のコーヒーを淹れる
30
画面まえドジャース試合汗握る解説いらぬ耳障りなり
19
誕生日まだ嬉しいのと
息子
(
こ
)
がのたまう 生かされているの当たり前でしょ
30
晴れた空刈田に鷺が二十六羽首を垂れつつ早朝会議
31
背後よりガサッと音のす足元に落ち葉となりし大き柿の葉
27
芋名月採りたて里芋六方剥き曇天見上げ待たれる月夜
26
逝きし友
息子
(
こ
)
の家の居間に収まりて遺影の笑顔は何を語らん
25
突然に赤と白とが並び咲く彼岸の時をしばし遅れて
29
まな板の上に採れたてカボチャ待つ夫の出番半切り作業
25
友よりの画像に一面「サンゴ草」佐呂間湖畔に秋の息吹が
20
これほどに紅く染まるか一面に散り敷かれたるもみじ踏みしめ「鶏足寺」
21
揖斐川へ夏の終わりの「鮎料理」今日の気温は熱燗が合う
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日々眺む伊吹の山に登り来て途中で降参心残して
22
被災者の誰もがそこに戻りたいみんないいのよ故郷だもの
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窓ガラスしっぽの切れたヤモリ張る里帰りだよと夫の言い分
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今宵またしっぽ半分のヤモリ来て眠れぬ夜長を君に付き合う
29
窓に張るヤモリのしっぽ半分にどこに忘れた差し支えないか
23
逝きし友の中陰盆の「施餓鬼卒塔婆」手を合わせるをためらい帰る
18
採れたてのさつまいも蔓の手の汚れ
束子
(
たわし
)
で擦る皮をむくごと
29
畑仕事ペットボトルに喉鳴らす 今日の空 ほら 水浅葱色/ 時田則雄から
23
遠隔の地での闘病いかなるや延命治療は兄望みしか
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台風の明け方までの強い雨やがてしれっと晴れ空見せる
22
キンキンに冷えたビールがそこにあるなぜか欲せず損した気分
21
濃緑のスギ薬局のレジ袋に精霊バッタどこで紛れた
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病人に似つかわしくなく眉の濃い兄はベットで命の綱を
25
窓に張り卵を二つかかえたるヤモリに付き合い灯り落とさず
23
かき上げる
額
(
ひたい
)
の生えぎわいつしらに
妣
(
なきはは
)
の顔そういうことか
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