ココニャン
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蝋梅に見惚れる吾に枝を切り手渡しくれる薫りいいよと
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青空に溶けて蝋梅咲き薫る寒の緩みも今日までらしい
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薄っすらと雪積む道を中学生白い息吐き追い越し急ぐ
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ふつふつとキンカンの実を煮含めるパンチの効いた香りの中に
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粉雪が開けた窓より舞い込んで外は真白く塗りかえられていく
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喜寿の吾を「若くていいね」と米寿の姉が そうは言っても歳のみのこと
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共存のすべは何処にも無いものか母ゆえ思う待ってる仔熊
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日常が戻りし今朝は味噌汁と漬物並ぶいつもの食卓
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歳毎に正月気分物足りぬ慰めておくれウルフムーンよ
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明けやらぬ厨に白き湯気のたち日の出を待ちて両手に包む
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離れ住む遺影の兄は若返り スマホビデオで葬送に並ぶ
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大晦日真白き霜のあぜみちを感謝を数えサクサク歩く
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突然の訃報が届く年の暮れ 用意のしめ縄どうしたものか
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老い集い夫に望むプレゼント ただ「ありがとう」の言葉が欲しい 
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選り分けるてのひらの上の黒大豆 酷暑の夏を二人語らう
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夫にもQRコードつけたもれ トリセツ不明で五十年過ぎ
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いつしらに施設の暮らし一年に義姉あねの肌着の名前薄らぐ
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やっと来た返礼品のタラバガニ 年末一度の蟹祭り為る
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雪深し姉の身案ず受話器より 娘とバトルの元気な声が😆
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牡丹雪に見紛う野に咲くサザンカの真白く光る朝の冷気
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明けやらぬくりやに白き湯気の立つカップ二杯の珈琲を淹れる
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寒き夜はふところホッコリ猫が欲しココニャンに負けぬ賢いニャン子
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親友のような顔して近づきぬ カラスに諭す自分でさがせと
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とまと色に染まる朝焼け半開き窓より入りぬ師走の冷気
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焼酎のソーダー割に柚子ザクザク「酔いどれ天国」一人気ままに
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くりかえし見る夢のあり何ゆえに 乗るべき電車を焦りて捜す
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変わりなき幸せ想う例年の貰い手の待つ黒豆選別
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沸騰を知らせるメロディー「愛の讃歌」古いくりやにピアフの調べ
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銀杏いちょうの森 緑から黄に変わる頃畦道に列 黄葉祭り
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杖たより丸太階段登りきれば余呉湖に映る紺青の山並み
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