Utakata
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ココニャン
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見晴し台広がるいなべ花の海助走をつけて飛び込んでみよか
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大谷のホームランの音なりよりも吾にとっては良薬となり
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約束の旅行叶わずふさぐ吾に梅満開と杖渡す夫
20
農協の旅行直前キャンセルす去年の約束やはり叶わず
19
はからずも一人の時間ネトフリでサザンの曲のボリューム上げて
22
沈みたる気乗りのせぬ日ネトフリでサザンのおじさんパワーいただく
19
気を抜いた背中の写る一枚にどこの老婆と目を疑いし
33
堅雪に追いかけ回る童のころ 幼なじみの声甦る
28
会うたびにハグせし孫も近頃は吾の背を抜きてはにかみをみせ
30
風運ぶ花粉をまとう干し物を必死で払う軟弱な腕
30
名の知れたクローチエパンのモーニング一時間待ち天気も良ければ
24
こんなことやれてた筈の布団干し夫の手など当てにせずとも
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吾を見つけ鴉寄り来る庭の隅「これはないしょ」とパンを分け合う
44
掛け軸の五段飾り雛わすられじ貧しきなれど心みたされ
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遊び着のままで舞うよな氷上の十七才のファンキーな笑顔
25
施設での
義姉
(
あね
)
の暮らしも一年にスマホの画像に「私じゃない」と
28
梅の香をマスクをさげて深く吸う 鼻炎の吾に油断をさせる
32
ひとり生えの花芽がまもなく芽吹く頃 夫草削るそれを遮る
20
種を持たぬ白き
侘助
(
わびすけ
)
つぎつぎと寒き狭庭に首を垂れつつ
26
時違わず狭庭に芽吹く福寿草 週の末には寒戻るらし
26
はや過ぎて卒寿の兄の
七七日
(
なななのか
)
供えの花は明るくまとめ
22
雪国に暮らす息子の雪情報つい見てしまう一日何度も
30
こんな
時季
(
とき
)
「しやっこい水ではかわいそう」日向で温め鉢に移す妣
31
解体の
義姉
(
あね
)
の棲家の家じまい嫁入り箪笥に見届けられる
31
帰りたい施設の
義姉
(
あね
)
のこころ旅 まぼろしの地に毎日帰る
34
老三人久々に会い会食の話題はやはり迷路の未来
29
雪の舞う
義母
(
はは
)
の忌日の墓参りローソクの火も早々に消え
29
熊猫たちちゃんと挨拶できたかな中国の言葉大丈夫かな
24
外交の都合に翻弄される
熊猫
(
クマ
)
日本恋しと鳴いてはおらぬか
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リメイクの作務衣と併せソウルフード小包の中はゆりちゃんだらけ
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