ココニャン
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焼酎のソーダー割に柚子ザクザク「酔いどれ天国」一人気ままに
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くりかえし見る夢のあり何ゆえに 乗るべき電車を焦りて捜す
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変わりなき幸せ想う例年の貰い手の待つ黒豆選別
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沸騰を知らせるメロディー「愛の讃歌」古いくりやにピアフの調べ
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銀杏いちょうの森 緑から黄に変わる頃畦道に列 黄葉祭り
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杖たより丸太階段登りきれば余呉湖に映る紺青の山並み
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百均のセルフレジ終えホッとする 家に到着品物がない😩
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家じまい使うことなき物多し戦後の義姉あねにミニマリストは
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処分する十三年を病みに伏し義兄あにと夢みた電動ベッド
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雪遊び手足の凍る帰り道母待つ家のありしあの日々
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モフモフの絨毯に変え炬燵出す なにもせぬ日の夫の居場所
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雨戸開け施設の義姉あねの家じまい開くアルバムに手を止め見入る
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生着せし樹齢二千年オリーブにスペインの風しずかにまとう「ナガシマフアーム」 
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遅まきの誕生祝いと次男の誘い紅葉の下の足湯に浸かる
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移植されし樹齢二千のオリーブの挿し木ひと枝我が家の庭に「ナガシマフアーム」
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散歩道やしろに聳える大楠に手を添え話す遠地の友を
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大谷の芸術ごときホームラン響く快音耳に留め置く
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夫婦茶碗サイズを変えて主張する飯のかさなど変わりはせぬに
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よじ登る城の階段前後ろで「介護します」と息子ら笑う(犬山城)
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孫ら去り片付け終えたテーブルに二杯分のコーヒーを淹れる
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画面まえドジャース試合汗握る解説いらぬ耳障りなり
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誕生日まだ嬉しいのと息子がのたまう 生かされているの当たり前でしょ
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晴れた空刈田に鷺が二十六羽首を垂れつつ早朝会議
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背後よりガサッと音のす足元に落ち葉となりし大き柿の葉
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芋名月採りたて里芋六方剥き曇天見上げ待たれる月夜
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逝きし友息子の家の居間に収まりて遺影の笑顔は何を語らん
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突然に赤と白とが並び咲く彼岸の時をしばし遅れて
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まな板の上に採れたてカボチャ待つ夫の出番半切り作業
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友よりの画像に一面「サンゴ草」佐呂間湖畔に秋の息吹が
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これほどに紅く染まるか一面に散り敷かれたるもみじ踏みしめ「鶏足寺」
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