Utakata
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ココニャン
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粉雪が開けた窓より舞い込んで外は真白く塗りかえられていく
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喜寿の吾を「若くていいね」と米寿の姉が そうは言っても歳のみのこと
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共存のすべは何処にも無いものか母ゆえ思う待ってる仔熊
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日常が戻りし今朝は味噌汁と漬物並ぶいつもの食卓
32
歳毎に正月気分物足りぬ慰めておくれウルフムーンよ
23
明けやらぬ厨に白き湯気のたち日の出を待ちて両手に包む
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離れ住む遺影の兄は若返り スマホビデオで葬送に並ぶ
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大晦日真白き霜のあぜみちを感謝を数えサクサク歩く
27
突然の訃報が届く年の暮れ 用意のしめ縄どうしたものか
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老い集い夫に望むプレゼント ただ「ありがとう」の言葉が欲しい
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選り分ける
掌
(
てのひら
)
の上の黒大豆 酷暑の夏を二人語らう
25
夫にもQRコードつけたもれ トリセツ不明で五十年過ぎ
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いつしらに施設の暮らし一年に
義姉
(
あね
)
の肌着の名前薄らぐ
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やっと来た返礼品のタラバガニ 年末一度の蟹祭り為る
27
雪深し姉の身案ず受話器より 娘とバトルの元気な声が😆
22
牡丹雪に見紛う野に咲くサザンカの真白く光る朝の冷気
28
明けやらぬ
厨
(
くりや
)
に白き湯気の立つカップ二杯の珈琲を淹れる
36
寒き夜は
懐
(
ふところ
)
ホッコリ猫が欲しココニャンに負けぬ賢いニャン子
24
親友のような顔して近づきぬ カラスに諭す自分でさがせと
23
とまと色に染まる朝焼け半開き窓より入りぬ師走の冷気
23
焼酎のソーダー割に柚子ザクザク「酔いどれ天国」一人気ままに
26
くりかえし見る夢のあり何ゆえに 乗るべき電車を焦りて捜す
25
変わりなき幸せ想う例年の貰い手の待つ黒豆選別
24
沸騰を知らせるメロディー「愛の讃歌」古い
厨
(
くりや
)
にピアフの調べ
31
銀杏
(
いちょう
)
の森 緑から黄に変わる頃畦道に列 黄葉祭り
24
杖たより丸太階段登りきれば余呉湖に映る紺青の山並み
23
百均のセルフレジ終えホッとする 家に到着品物がない😩
27
家じまい使うことなき物多し戦後の
義姉
(
あね
)
にミニマリストは
28
処分する十三年を病みに伏し
義兄
(
あに
)
と夢みた電動ベッド
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雪遊び手足の凍る帰り道母待つ家のありしあの日々
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