ココニャン
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投稿数
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ドジャースの時間を避けて家事済ます快音うれし目が離せない
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手助けし痛くもない腹探られるさりとて見ぬふり通せぬ吾は
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窓に張るヤモリに猫の名を付けて秋の夜長を夫と語らう
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寂聴の源氏物語くれし人背筋の伸びた卒寿の紳士
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誕生日頂きました歳一つ後期高齢なんとかなるさ
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ケアマネに「私は一人でやれるのよ」義姉あねは強気をどこまでも通す
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望まない居の片付けをされた義姉あね スッキリ気分は我等だけなり
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ストレスを抑え込んだら吹き出物そんな若さが残っていたか
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片付けを頑なに拒む義姉あねの居は病と共に汚部屋も進む
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はからずも介護認定立ちあいぬ義姉あねは急にしっかり者に
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もんき蝶色づく稲穂に舞い遊ぶしばしの共演秋は進みぬ
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「やることはやりきったの」と言う義姉あねは介護を終えて妻卒業す
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いまもなお遺影に揺らすエノコロ草 飛びかかって来い! あの日のように
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Utkataの哥のハ-トをぽんと押すいいねとともにガンバレよ~と
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瘡蓋かさぶたを重ねたような大楠の木肌に触れてパワーを取り込む
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期待背負う翔平君のホームラン快挙に拍手記憶にすり込む
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ゴーカート真顔でハンドル握る孫順番を取る吾は先まわり
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実生より育てし鉢のジャカランダ花の咲くまで吾は待てるやら
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まんまるい吸盤ガラスに張り付かすヤモリを照らすハーベストムーン
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早々と友の忌明けの迫る中一人残さる夫君の嘆き
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旅先のどこへ行こうと付いてくる吉野家、マック、ブロンコビリー
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窓の外夜毎に通う三匹のヤモリ確かめ夫は寝床へ
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ひっかかる「幸せだけど」の「だけど」には老いの鬱々堂々巡り
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秋風に南部風鈴揺れにゆれ今年の役目の終わりを告げる
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長月に入るや否やジャパネットのおせち予約の早割DM
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緑濃く野分に耐えて銀杏の実 衣を替えてじっと待ちいる
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笑い顔乏しくなりし義姉あねといてあの日のえみに思い出話す
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突然の停電となり思い知る 此処には水もガスもまだある
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首筋に保冷剤巻き揚げ物を あっという間にごちそうさんとは
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覗き込むメダカが群れてソワソワとこのおじちゃんエサくれる人
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