ココニャン
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賜りし天王祭のもろこ寿し嫗の腕の衰えしらず
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ゆりちゃんの歌に詠まれた北の国なつかしい風吾に運び来る
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二階より一階上の病棟へ兄は楽土へ一段近づく
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諍いの朝の無言の送り出し「おかえり」までの時間が長い
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昭和にもこんな暑い日あったよと忍耐語る夫は鈍感
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回転寿司積み上げられた皿数多あまた 会計票はじいじのお手て
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譲られしフリルブラウスバルーンパンツ在宅限定もったいない着
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手を握る臥床の兄の胸元の ぼんやりとした悲しみがくる
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梅雨晴れ間長めに切り取り壺に挿すカサブランカはうつむき薫る
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桃熟れて今年の義務を果たすよに届ける先を指折り確かむ
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フレイルの予防体操老いたちの目あては他にアフターコーヒー
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百歳は寝ているだけでも疲れると梅雨だるの季に翁つぶやく
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譲られしアナベルが雨にうなだれる友の忌日の七夕近し
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汗流し夫の揚げる餅菓子をUtakata 開き背後からつまむ
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山腹の町を見下ろす奥津城へ開拓の夢に木漏れ日がさす
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小学生みな日傘さし登校す やむなきことか昭和は遠く
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キタキツネお座りをして飯を待つ友の密かな老いの楽しみ
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難なくと家業をこなし着いた先 足腰痛む後期高齢😣
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せせらぎの川沿いに並ぶ歌碑と句碑ヤマベ泳ぐやふるさとの町
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父の日の品を持ち来てすぐ帰る そうか息子も父親なのだ
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子どもらがヤマベの稚魚を放流と短い夏のたよりが届く
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「まっさんの」ニッカウイスキー工場へ試飲のできぬ夫横目に
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北海道ニッカウイスキー「まっさんの」試飲惜しみて土産が重し
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灯りつく小樽運河を見下ろして息子より賜いし「金婚」へ宿
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木漏れ日の「三浦文学」記念館 綾子の椅子で光世を偲ぶ
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黒土に湯気立ち上る十勝野へ 歌人時田が歌の種撒く
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老い姉妹「次も合おう」と涙のハグ口約束のむなしい別れ
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船内の露天風呂より日本海眺むる先に故郷が待つ
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里帰り おとないくれし級友ともたちと角の取れたる語らいやまず
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雪残るポロシリを背に広がりぬ時田農場哥の種芽吹く
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