Utakata
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ココニャン
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切り返すトラクター追いカラス二羽 並び後追う園児のごとく
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エンドウの濃き緑食めばサクサクと青臭さ残る夕餉の小鉢
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ドジャースの試合に合わせ目が覚めるこんな時間が吾に来るとは
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母の言う「猫かわいがり」との教え あの日の孫はまもなく五十
15
背を出してバシャバシャ登る鮒の群れ用水畦でカラスが待つ
15
スカイブルー快音響く大谷の「試合はやはりLIVEでしょう」
13
満開の桃の花指し成る不思議孫の疑問はなぜなぜ続く
13
色褪せた漫画の並ぶ
息子
(
こ
)
の部屋へ孫来るを待ちカーテン開ける
14
つくし
剥
(
む
)
く指先染めて老い二人雨音続くすごもりのとき
26
皺とシミてんこ盛りにし鏡の中口角あげて諦めをつける
14
セピア色麻疹の記載母子手帳五十手前の息子の記録
16
庭に咲く切り花抱え墓参り荒れ吹く風がマッチを吹き消す
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春の鬱吾の駄作哥にバツをつけため息深く行き止まりなり
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ミツバチはイヌノフグリの花びらにしがみつくよに蜜を求めて
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散り初むる河津桜の木の合間覚えあるひと手を振り笑まう
11
食卓の摘み菜の緑冴え冴えし畑に残さる黄花も笑まう
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リメイクの作務衣友より贈られてピッタリ
身体
(
み
)
に添い少し悔しい
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市が推しのフレイル予防講習へそれを恐れる歳となりたり
13
新しく揃いの携帯色ちがい並んで座る老の脳トレ
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高台より眼下広がる梅花の海「いなべ梅林」風香り立つ
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もみ合いの湯気立ち上る「難追殿」裸男の汗しぶき舞う
13
国府宮運び込まれた「大鏡餅」法被を濡らし雨がしとしと
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信州の味噌蔵に座す「貧乏の神」かなり本気で豆を打つける
14
野良猫が声に振り向きじっくりと吾の顔見て立ち去りにけり
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枯草のいつものところ福寿草時をたがわず黄金にひかる
13
年老いた姉妹のやりとり長くなり「かけ放題」はありがたきかな
16
駿河湾カメラかまえて船の上真白く光る富士は惜しまず
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河津川にそいて桜の道進む露天タコ焼き呼び込みの声
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日の落ちた露天風呂より駿河湾溢れるお湯に罪悪感も
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立春の声を聞いたか枝先に律儀に梅の花のちらほら
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