ココニャン
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「これって」自己満足か義姉(あね)の居へ好物運ぶ我は何者
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手を叩きコロコロ笑う義姉(あね)のくせ入所の朝もそれは変わらず
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畑帰り夫は鼻水拭(ぬぐ)いつつ枝豆抱えてガサッと下ろす
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マジックで書かれた名前衣類など義姉(あね)のプライドいずこに消えし
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続きたる夫の署名の代行に自分の名にも夫の名書くとは
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物忘れの病を受けし妹を義姉(あね)は励まし果ては叱りき
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Utakataに日々登場のニャンコたち癒しをくれる小さな大物
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数多ある難問何も知らずして義姉(あね)は無邪気に手をふり返す
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ヌートリア五匹の子供孫生(ひこばえ)をむさぼるようにあたり気にせず
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突然に息子からきたプレゼント本物ならず猫カレンダー
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冷え込みに送られし作務衣羽織りつつ北の寒さは如何ばかりかと
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夏物と秋物同居の部屋の隅そこへ冬物割り込んでくる
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黄葉の林を抜ける赤電車獲物を狙うカメラのシャッター
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息子(こ)の靴にお疲れ様と磨きかけ今日の出来事キュキュっと話す
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ヒヨドリの散らす柿の葉ハラハラと色づく実り我が物顔に
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シャンパンをかけ合う歓喜の仲間らにロサンゼルスの月もほろ酔い
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空青く有明の月ふんわりと四羽のカラスがせわしなく行く
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会いたいと小四孫のパソコンに潜り込んだら来月帰省/ 成功!
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ドジャースの時間を避けて家事済ます快音うれし目が離せない
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手助けし痛くもない腹探られるさりとて見ぬふり通せぬ吾は
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窓に張るヤモリに猫の名を付けて秋の夜長を夫と語らう
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寂聴の源氏物語くれし人背筋の伸びた卒寿の紳士
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誕生日頂きました歳一つ後期高齢なんとかなるさ
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ケアマネに「私は一人でやれるのよ」義姉(あね)は強気をどこまでも通す
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望まない居の片付けをされた義姉(あね) スッキリ気分は我等だけなり
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ストレスを抑え込んだら吹き出物そんな若さが残っていたか
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片付けを頑なに拒む義姉(あね)の居は病と共に汚部屋も進む
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はからずも介護認定立ちあいぬ義姉(あね)は急にしっかり者に
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もんき蝶色づく稲穂に舞い遊ぶしばしの共演秋は進みぬ
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「やることはやりきったの」と言う義姉(あね)は介護を終えて妻卒業す
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