Utakata
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ココニャン
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友逝きて二人の秘密あの茶屋をなんで教えてしまったのだろ
12
月二回夫を施設に見送りて友は自ら医院をはしごす
8
必要な場所は意外と遠くにありたとえばハガキ投函ポスト📮
12
ときおりの南部風鈴やわらかき
音
(
ね
)
ほんのつかのま暑さを忘る
18
灰の中真白き骨は納められ
義兄
(
あに
)
は小さく
息子
(
こ
)
に抱かれて
14
里の姪実家じまいに嘆息をこれらの写真どうすりゃいいの
9
やはり来た登山のみやげ筋肉痛これが最後の伊吹の頂き
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伊吹山霧深き中ウグイスの声を聞きつつ山頂目指す
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伊吹山うぐいすの声ジャコウソウかってなかった売店ラーメン
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梅雨明けの蓮葉の海に数多咲き一日を包み花びらをを閉ず
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ダメージを吾に残して去るコロナ猛暑の夏を乗り切るすべは
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早苗田に群なし泳ぐ小鮒待つサギは真白き羽をたたんで
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匂い失せ味を奪われ老二人ワクチン六回接種のあとに
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父祖の夢継ぐものはなく北の地に墓石は傾ぐ 夏草深く
12
大谷を推しの夫は不機嫌に結果をまたずチャンネル変える
8
病を得て
隣人
(
となり
)
の友は施設へと居住を移す紫陽花の時
13
向日葵の朝礼なるやすくっと立ち太陽仰ぐみないっせいに
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出勤の息子の背なに夫の声言いにくそうな「行ってらっしゃい」
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初収穫かぞえるほどのブルーベリー頼りにしてるよアントシアニン
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自主的に好んで付けるキメマスク老け顔助け一石二鳥
9
散歩道出会うワン公目をそらすこの杖嫌いと言われてもなぁ
10
たすけたきに早苗田の畦にアマガエル
蛇
(
くちなわ
)
狙いて
末期
(
まつご
)
の声聞く
8
完ぺきな下僕となりし老いふたり食事の順序はまずお猫さま
10
口うるさく鳴く老猫に動かされ
一日
(
ひとひ
)
は猫のまず食事から
16
マスク中口の両わきほうれい線いっこく堂の腹話人形
6
雑用に追いまくられて
一日
(
ひとひ
)
終
(
お
)
ふせっかく夫の留守というのに
10
雨上がり畑の泥濘みに足取られ泥の靴下夫は突き出す
6
楠木に張りつき登るアマガエルてっぺん目指せ負けずに跳ねろ
10
最後尾ひたむきに走る徒競走小学の孫来年はきっと
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朝一番我が家に居らぬ若い声飯が炊けたとAIが呼ぶ
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