Utakata
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ココニャン
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北海道ニッカウイスキー「まっさんの」試飲惜しみて土産が重し
15
灯りつく小樽運河を見下ろして
息子
(
こ
)
より賜いし「金婚」へ宿
24
木漏れ日の「三浦文学」記念館 綾子の椅子で光世を偲ぶ
16
黒土に湯気立ち上る十勝野へ 歌人時田が歌の種撒く
13
老い姉妹「次も合おう」と涙のハグ口約束のむなしい別れ
18
船内の露天風呂より日本海眺むる先に故郷が待つ
20
(
)
里帰り
訪
(
おとな
)
いくれし
級友
(
とも
)
たちと角の取れたる語らいやまず
(
)
22
雪残るポロシリを背に広がりぬ時田農場哥の種芽吹く
15
この土地に嫁ぎ来すでに五十年
故郷
(
さと
)
が旅先いつからだろう
28
ごま塩の塩多くなりし頭髪を「お安くします」と染めくれし夫
18
あの橋が出来たら消える木曽川の「中野の渡し」風柔らかし
21
孫ら去り静かになった食卓に残り物食む二人無口で
36
布団干し窓開け放つ五月晴れ子らの帰省にあれこれ
忙
(
せわ
)
し
18
切り返すトラクター追いカラス二羽 並び後追う園児のごとく
18
エンドウの濃き緑食めばサクサクと青臭さ残る夕餉の小鉢
23
ドジャースの試合に合わせ目が覚めるこんな時間が吾に来るとは
19
母の言う「猫かわいがり」との教え あの日の孫はまもなく五十
16
背を出してバシャバシャ登る鮒の群れ用水畦でカラスが待つ
17
スカイブルー快音響く大谷の「試合はやはりLIVEでしょう」
14
満開の桃の花指し成る不思議孫の疑問はなぜなぜ続く
15
色褪せた漫画の並ぶ
息子
(
こ
)
の部屋へ孫来るを待ちカーテン開ける
16
つくし
剥
(
む
)
く指先染めて老い二人雨音続くすごもりのとき
29
皺とシミてんこ盛りにし鏡の中口角あげて諦めをつける
16
セピア色麻疹の記載母子手帳五十手前の息子の記録
18
庭に咲く切り花抱え墓参り荒れ吹く風がマッチを吹き消す
19
春の鬱吾の駄作哥にバツをつけため息深く行き止まりなり
14
ミツバチはイヌノフグリの花びらにしがみつくよに蜜を求めて
12
散り初むる河津桜の木の合間覚えあるひと手を振り笑まう
12
食卓の摘み菜の緑冴え冴えし畑に残さる黄花も笑まう
23
リメイクの作務衣友より贈られてピッタリ
身体
(
み
)
に添い少し悔しい
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