Utakata
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ココニャン
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旧式の餅つき機の音恒例に重い瞼に朝日が眩し
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久々にケーキを焼きしクリスマス砂糖控えて自分のために
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ジャズバンド電飾を背にジングルベル手も息も凍るクリスマスライブ
7
ビニールの小さなハウスになるキュウリ 店の高値にニンマリとする
17
冬好みし命日の兄今ごろは新雪山にシュプール残す
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返信を相手違えて送信す老いのメールは時に危険を⚠️
14
那智大社本殿までの階段を老骨頼りの四六七
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名匠の那智黒石の
八咫烏
(
ヤタガラス
)
離れがたくて連れ帰りたり
15
親子旅潮騒耳に伊勢の宿なれぬ川の字寝つかれぬ夜
14
伊勢湾の漁船の灯り見送りて露天風呂より朝日を拝む
14
夫婦岩激しく叩く波しぶき夫との歩みたかが五十年
12
伊勢参り荷物の中に忍ばせる旅のお助けキーピングテープ
8
イチョウの葉キラメキ落ちて静止する畑に広がる冬眠のケット
11
豚カツの旨さ求めて車を飛ばし ただそれだけに一時間半
15
羽織たる母の遺した鮫小紋断捨離ならず再び納む
21
咲き
初
(
そ
)
むる「初光山茶花」紅あわし初冬晴れの日はなやぐ思い
15
老い友ら守られし籠の中のことあれこれ語るランチと称し
13
刈り取りの済みし田んぼにじっと立つ陶器にも見ゆ白鷺一羽
18
寒さ来てダウンコートを新調すサイフの諭吉に睨みを返す
8
秋晴れに藁を素早く束ね積む米寿間近の野太き
義兄
(
あに
)
の手
20
汗だくの孫抱き止めて懐かしき思い起こせし重なるにおい
32
仕事として米の選別知る夫はいまだ田にある稲穂を憂う
15
新蕎麦はざるそばに決め老三人ソバ湯を注ぎタレも飲み干す
16
年金者集めて格安バスの旅宝石店への立ち寄りも付け
9
紋黄蝶あわだち草に舞い遊ぶ 秋のおわりを楽しむように
10
腰まわりに白い肌着を出したまま今の流行りと宣う夫
11
大楠に添いて
銀杏
(
イチョウ
)
の葉のゆれる陽射しを受けて黄金に光る
12
洗濯機ごみ取りフイルター猫の毛を探せどみえず君はもういない
26
猫逝きて
腕
(
かいな
)
寂しく寝返りのベットの広さ確かめてみる
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風寒しカサブランカの球根をすれ違う夫と深く植え込む
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