Utakata
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ココニャン
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逝きし友
息子
(
こ
)
の家の居間に収まりて遺影の笑顔は何を語らん
29
突然に赤と白とが並び咲く彼岸の時をしばし遅れて
32
まな板の上に採れたてカボチャ待つ夫の出番半切り作業
29
友よりの画像に一面「サンゴ草」佐呂間湖畔に秋の息吹が
24
これほどに紅く染まるか一面に散り敷かれたるもみじ踏みしめ「鶏足寺」
24
揖斐川へ夏の終わりの「鮎料理」今日の気温は熱燗が合う
29
日々眺む伊吹の山に登り来て途中で降参心残して
24
被災者の誰もがそこに戻りたいみんないいのよ故郷だもの
23
窓ガラスしっぽの切れたヤモリ張る里帰りだよと夫の言い分
24
今宵またしっぽ半分のヤモリ来て眠れぬ夜長を君に付き合う
30
窓に張るヤモリのしっぽ半分にどこに忘れた差し支えないか
23
逝きし友の中陰盆の「施餓鬼卒塔婆」手を合わせるをためらい帰る
18
採れたてのさつまいも蔓の手の汚れ
束子
(
たわし
)
で擦る皮をむくごと
29
畑仕事ペットボトルに喉鳴らす 今日の空 ほら 水浅葱色/ 時田則雄から
23
遠隔の地での闘病いかなるや延命治療は兄望みしか
24
台風の明け方までの強い雨やがてしれっと晴れ空見せる
22
キンキンに冷えたビールがそこにあるなぜか欲せず損した気分
21
濃緑のスギ薬局のレジ袋に精霊バッタどこで紛れた
23
病人に似つかわしくなく眉の濃い兄はベットで命の綱を
25
窓に張り卵を二つかかえたるヤモリに付き合い灯り落とさず
23
かき上げる
額
(
ひたい
)
の生えぎわいつしらに
妣
(
なきはは
)
の顔そういうことか
19
老三人すこし奢って冷パスタ尽きぬ会話に夕支度待つ
18
テキパキと動かぬ我が身叱りつつ言い訳探すいつもそうなの
20
ガッツリとジョイフル朝定たいらげて 今日も1日生きねばならぬ
24
四六時中風呂の湯の中浸かるよな そりゃあ調子も狂うでしょう
24
切らさずに麦茶を沸かす今日もまたそれにつけても腹の立つこと
19
軽トラに三種の神器「お茶、タオル、免許」積み込んで夫畑へと野球戦前に
19
思い出はすぐに戻れる若き頃にされど身体はそうもいかずに
25
MLBと甲子園戦リモコンを気ままに変える一人引きこもり
15
身体にはさほど汗などかかぬのに目があけられぬ顔伝う汗
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