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十七年たくさんの幸せ有難う!
愛犬
(
キミ
)
のお家よ 骨壷を置く
60
麦飯を炊く湯気にさえ形なく やがて近づくアラームの音
9
一会なる翁は教ゆ
酒匂川
(
さかわがわ
)
初めて見たり
黒雁
(
こくがん
)
来る
12
高々と咲き誇りたるハナミズキ歌思ひ出づ
翠雨
(
すいう
)
悲しや / あの歌は亡き母の歌
19
星の数 砂の数より多いと孫に教わる満月見つつ
31
在りし日に 母の集めし 人形の 我に似つること 今気づきたり
30
遠過ぎずだが近くもないこの恋に
5
ヶ月焦れてる私を見てよ
15
真円がほんの少しゆがんでも いいんじゃないの誤差の満月
24
なんてことない風景が愛おしいうどん屋さんで心ぽかぽか
18
幼き日乗った車を運転する 昔は空を見るだけだった
18
夕焼けの一番綺麗なところには思い出せない思い出がある
21
冬支度ひとも木々も動物もそれぞれ生きるこの田舎町
26
昔日
(
せきじつ
)
の秋の 祖母との思ひ出を繋ぐ
鬼灯
(
ほおずき
)
隣家の庭に
32
雨の中 猿投の里に こだまする 棒の手演武 気合の掛け声
22
泣き顔の 眉にも似たり 紫の 細き三日月 連れて
夜
(
よ
)
歩く
29
有りだよね 餃子を塩で 食べた君 今も変わらず 皆がうなずく
24
風強し 風の錯乱か 枯れ葉舞う 雲の流れも また急ぎ足
16
迷いおれば 風をはらみて カーテンは 帆を上げる 今、船出をせよと
21
行く秋の陽だまりの中さわやかに空色朝顔風に揺れおり
30
「おつかれ」と自分にメールを打ってみて、なんか知らんが涙出てきた
13
会食を 終えて一人で ウイスキー 味わう時間 大人のひと時
30
山を見て空を仰いで足元の
小
(
ち
)
さき花愛で歩く日々なり
42
勉強と 元上司に 誘われて 本格的な 茶室で一席
27
高層階 名古屋の夜景 一望し 二人で話す 5年後の夢
27
久方に 友らと語らいはしご酒 ひねった膝は 痛飲のゆゑ
18
愛猫は
二十年
(
はたとせ
)
を生き秋の日にニャンと一声そと旅立ちぬ/五年前幾匹も居た最後のこ
35
清
(
さや
)
かなる晩秋の空 見上ぐ如 背伸びし咲きぬ 皇帝ダリア
35
はらはらと
小
(
ち
)
さき扇子を振る如く舞ふ
鴨脚樹
(
イチョウ
)
の葉 霜月の風
32
晩秋や
東
(
ひむがし
)
の空 オリオンは 大凧の如 昇りゆく
夜半
(
よわ
)
31
AI
の疑似人格に話しかけ 独りで生きる練習をする
29
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