故郷から小包届き よし決まり! 今日の夕餉は山菜三昧ざんまい
34
雨だれが 海の景色を 呼んできて 奇跡のように はじまる呼吸
34
咲き竸うツツジ美しウォーキング 愛犬キミの思い出詰まった道を
37
吾子の住む 街に積雪 予報でて あのコは靴を 選べるだろうか…
32
ストレスも膝に悪いと聞いたので赤ベコみたく穏やかになろう
32
連休と聞けば吾にも休み欲しやりたいことなどあれこれ探る
18
部屋の中泳がぬ小さな鯉のぼり児らは寝そべりゲームに興ず
22
ああせわしおでこにメガネ顎マスク探しまわりて一日ひとひが暮れる
16
「母さん!風呂におっきな草が入っとる!」  端午の節句幼き日の思い出
28
月がきれい 送る相手もいないから 月も見ないで猫と眠る
14
こどもの日ぶらっと立ち寄る次男坊おじさんなれど子どもはこども
20
時折に訪ねくる息子の腹回り気がかりなれど甘味勧める
24
土いじり庭隅の土を裏返す昼寝のミミズに謝りながら
25
急がないその時間ときが来るいつかまた 月を見上げて君の名つぶや
28
親友ともの為よつ葉クローバー刺し子する やまいの回復願掛がんかけをする
32
ときめいて君住む町の駅に立つ迎え待ちつつ見る茜空
14
名の知れた地元企業が身売りする栄枯盛衰いつの時代も
9
キッチンに香り漂う初夏の午後リンゴといちごコトコト煮込む
16
はちみつが娘より届く 母の日の贈り物らし風薫る午後
11
ノイバラやユウゲショウなど愛でながら風に吹かれてリハビリ散歩
16
甘夏のマーマレードを煮詰め終え香り爽やか初夏の楽しみ
14
葉桜の木漏れ日揺れる公園に子等の声聞く休日の午後
11
昨晩の大風なるか軒下に鳥の巣落ちて雛一羽おり
14
乗り越えるそこにいるのは私だけ 自分で自分の背中を押すんだ
25
メンタルはアップできずにダウンのみ こんな美しい春というのに
28
やみくもに剪定をせし紫陽花は今年も小さき花芽膨らます
12
目も見えずカリカリ餌も食べれない老猫きみは一日をゆったり過ごす
13
顔の価値決める権利はきみにない己の価値は己で決める
17
ポロポロと涙が落ちる彼女には 言葉はいらないただ抱きしめる
30
歯科医へとリハビリ兼ねて歩き行く汗ばむ肌に心地いい風
14