小手毬こでまりの 白き小さな 花びらに 蜜蜂止まる 晴天のもと
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暗やみの 星をさがして ダムへゆく もう逢えぬ人 見ていてくれる
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人間を辞めてみたいと思います他になりたいものも無いけど
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近ごろは見かけなくなるネジバナの螺旋はちっちゃい蘭が咲いてる
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雨だれが 海の景色を 呼んできて 奇跡のように はじまる呼吸
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道ばたのまったり姿の昼寝猫いつまで見れる猫飼わぬ身も/外猫減
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五月さつき告ぐめざめるようなみどりなら「生きていればいいことがある」?
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君だけの男でいるって言ったなら買いに行こうか縛るあかしを
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女の子最低の日の鮮血と最高の日の赤薔薇ロリィタ
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刻まれたわたしの一部忌まわしく太もも伝う赤赤赤赤
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新しい彼女ができたら追い出して気づいてた母散れど守れず
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やわらかい毛布のようなきみの声柴染ふしぞめの瞳硝子みたいだ
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八月と山似合わない君だけど向日葵ひまわりだけは似合う気がする
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柴染ふしぞめの瞬き 彼のお母さん おんなじ色のきらめきを見た
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すぐ終わるなんだかしょぼいGW61年目だというのに
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耳かきの梵天付きを買う事も忘れるくらいどうかしていた。
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合法なうば捨て山と例えられ老人ホームで笑ううばたち
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土いじり庭隅の土を裏返す昼寝のミミズに謝りながら
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贅沢を禁じられてる保護世帯眠る時間は誰よりもある
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これからは捨てて行こうよ胸の底重たい石を持たず生きよう
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リュック負いカート引きつつ帰る身を初とんぼゆらり前を横切る
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初夏ならばこのくらいだとまたひとつ毛布の厚さを薄くしてみる
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ぶれの無いまぁるい姿が嬉しくてしばしながめる薄雲うすぐもの月
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名も知らぬ草をひきつつふと見れば黄色や白の花の咲きおり
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雑草と呼ばれし草もとりどりに可憐な花を咲かせておりぬ
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晴れの日のあめんぼ達が作り出す雨だれ浮かぶ池に見惚みとれる
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書き損じ気に食わぬ紙飛行機よ 十七機目もあえなく落ちる
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ときめいて君住む町の駅に立つ迎え待ちつつ見る茜空
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風通るグリーンベルトにさわさわとちがやの作る波を見ながら/すすきの小さいの
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はちみつが娘より届く 母の日の贈り物らし風薫る午後
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