難しい「なかなか」上手くいかないの「なかなか」がかなりの「なかなか」だ
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麗らかな日差しの中のうたた寝でやがて資産家になる予定だ
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うぐいすの春なる声を聴けたのに震災の日々思い出す今日
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バイバイと手を振ったあとドア越しの 発車する前長い一瞬
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魔法瓶故障発覚気が焦る今時いまどき店に有ると限らず
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眠る前最後に君の「また明日」聞けるサブスク リリースしてよ
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たい焼きを腹から食べる人だって最後に知れてよかった  さよなら
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全てのドアは「押」だと思って体当たりする癖をやめたい
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雨の夜窓をそっと開けて呼ぶ おいで、退屈。一緒に寝よう
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終電で絶対帰るし夜中には爪を切らないわたしはよいこ
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記憶ごと桜の色で埋まりそう君の横顔見れないままで
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AIにオススメされた桜見て「すごかったよ!」とAIに言う
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ニンジンの 新芽の横でニンゲンも 朝日を浴びて水を飲む今日
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二度童子 背中をなでて ゆっくりと 父だった人の 母親になる
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あれほどの 駆動オタクも 今はチャリ 好きだったのは 風おこす技
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ノーアウト満塁からのサヨウナラ さらわれてゆく足音までも / ハム
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やさしさの手持ちが足りないので今日は  仕入先行って直帰します
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赤の他人。 添いとげることの 難かしさ わかり合いたい 心ねぎらう
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良い妻で良い母であろう台所だいどこで拭きつつうつるはめ殺し窓
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校庭に 明るいきみどり色の筆   樹々を描いて 飛ぶ野良インコ
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主婦というルールはシビアまず家族 猫は自由に爪研ぎをする
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亜麻ちゃんは サファイアのいろ あさにみち 夕にはひいて またあさにみち
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親を知る という科目の授業中 ここは試験に出そうなところ
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草刈りて 葉緑素が いっぱいの 風ふきわたる あけはなつ窓
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集まりて順番毎に開き切る蒼き桔梗の律儀な様よ
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かがり火は 凌霄花のうぜんかずらの 花の色 石段のぼる 覚悟をきめる
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メールでは 大好きハート あまりまえ チャンスを得たら 顔も見れない
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いつもなら残業優先業務過多今日はダッシュで孫の待つ家
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夏しぐれ。野に咲くユリの 孤独など だれが知ろうか 虎杖イタドリゆれる
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変わらない君が隣で笑うから 夢と知りせば覚めざらましを
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