吹きぬける 猛暑のあいまの 涼風に ほっとひと息 蝶も蜂も
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また今日も眠れぬ夜をくぐり抜け朝食少し豪華になった
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真っ直ぐに行かば正解知りつつも右に行きたき たまにそんな日
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轟音のいつものくしゃみに遮られ 歌にならない母よ 元気で
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じんわりと沁みるぬくもり仄暗き日曜の朝寄り添う猫の
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三日月夜。 月牙鏟げつがさんの 使い手は 沙悟浄だった 成仏のための
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旅路にて 荷を預けたら 身軽なり 引き受けてくれた かたに謝恩の
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暮らしにも良き根が付けと半夏生たこわさ添えんふたくちくち
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軒下に吊られたまま 冬を越へて ぜつを失ひ 鳴かぬ風鈴
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参院選掲げ守らぬ公約に疲弊する日々膏薬を貼る
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払っても払ってもなお寄って来る虫よ美味いか顔のクリーム
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寝る前に空にお願いするのです『朝、永遠に目が覚めないよう』
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むし暑く冷やし中華がうまい昼 …あっやっちゃった!白Tにシミ!😫
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シャンプーとヘッドマッサージでリラックスみるみるリフトアップする顔/美容室マジック!
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排気ガスまでも暑くて裏道を行けども逃れられない熱気
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暑さから逃げんと肩で風きって歩けばわずかに風は起きたよ
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曖昧な子音を発し訴える入れ歯外した秋田訛りで
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うすあさぎ澄みたる囀り飛び立たせ 青き空へとゆづり去りぬ
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わかれうたなんで今ごろ身に沁みる辛くないのに泣いてないのに
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コンクリの割れ目に根付く百日紅刈らずにおけば赤き花咲く
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一ヶ月干しておらぬ布団に熱と涙を漏らす時あり真夏の夜
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しょんぼりと 階段のぼる 踊り場の ぼやけた空に 輝く金星venus
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君が居ぬ 夏祭りなど 意味もなく 花火の音が 心底を突く
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美しい 語彙の源泉 かき混ぜて 生まれ流るる 無数の泡沫うたかた
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何もせず 夜中になって 後悔を する夏休み 抜け出したい
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人はみな 星なのだから 輝いて 地獄ばかりを 覗いてないで
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短夜みじかよ弓張月ゆみはりづきに重なりて 煙の如く流る薄雲
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来年の 歌会始を 夢に見て 最初の歌が 百面相
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夏旅か笑顔はじける子供らのざわめくホームに一人汽車待つ
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暮れなずむ坂 くっきりと浮かびをる 蒼きうさぎこうべ垂る月
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