磨き上げ 心の塵を 磨き上げ 元々おなじ 全て原石
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幾度も 季節は変はり 人は果て 変はらぬものは 無きものと知る
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遠かれど つながっている 空と海 健やかであれ 笑顔で祈る
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雨露に 光し草の まばゆさは 何を照らすか 暗き心に
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言の葉は 心を映す 画となりて 彩を増し 人を仕上げる
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武器を捨て 譲る気持ちを 持ち寄れば きっと世界は 愛で満ちてく
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地域猫 挨拶代わり 目を細め へこたれるなと 激励される
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怒りとは 自分自身を 焼き尽くす 深呼吸して 去る時を待つ
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校庭に 明るいきみどり色の筆   樹々を描いて 飛ぶ野良インコ
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親を知る という科目の授業中 ここは試験に出そうなところ
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集まりて順番毎に開き切る蒼き桔梗の律儀な様よ
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変わらない君が隣で笑うから 夢と知りせば覚めざらましを
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ゴーグルをつけて 信号待ちの子ら  すれちがう人の表情ゆるみ
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凪のごと自警たちはやつてきて 教練通りひとをあやむる
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しづやかに基地となりゆく嶋ならむ神功皇后にはたづみつつ
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戦争になるらし錨しづめるかのごと異人しづめて日本国民
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国境を越ゆる医師団主のごとく死ぬなたかだかコロナごときに
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生きてれば ほめてもらえたあの頃を  夢見て眠り 目覚めて泣いた
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眩しくてまともに顔が見れないよ 真白の中で君の名を呼ぶ
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テーブルの真ん中には剥き出しの君からの愛今日は梨味
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光りへと 導く糸は 素粒子の 石をも透す 人は宇宙
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あぁ貘よ そこには母が いるはずだ 更地となりし 実家の夢を
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ポケットを叩けば出てくるようなそんな「好き」なら食べたくないな
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ひんがしの 星が賑わう 夜があけて きらきら光る 霜月の庭
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橙のダチュラ砂地に吊り下がり砂に呑まるるまでを幾尺 
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ボーダーを 越えてとうとう 雪景色 それならそれで また生きるだけ
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病床で歌う「ふるさと」ゆるやかに かのやまの忘却わすれゆく人
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われひとり 根深き雪の さがを負い まっとうすべし アマテラス粒子 / 雪女
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ここに今 わたしがいると知っている わたしのために篝火かがりびを焚く
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引きこもる なのに心は 汚れてく 雪が吸いこむ さんざめく夢
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