いつまでも小学校の夢を見る 僕の心はいまでもそこに
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ユリ持ちて 月命日に 逢ひに来た 妻の墓石に 花吹雪舞ふ
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水槽のガラス越しには想いビト 煮ても焼いても食えぬがコイよ
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ボツにした歌詞が好きだと口ずさむ君がいまだに完成しない
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時計だけ動き続けるこの机 積もる灰色に書く名前は
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悲しみも 怒りも全部 ミキサーに めて一気に 飲み干せるなら
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あなたから貰った物のいちばんはこの傷ですよ。失くせないから
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「今あなた安全な場所に居ますか」と呼び掛けるラジオぐっと近づく/昨夜の長野県地震にて
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よく見るとツツジの蕾並んでる 順番待ちを楽しむように
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満開の 躑躅つつじにカメラ 構えたら 一緒に写る 舞ってきた蝶
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古き良き 時代に在りし 両親と 祖父母そろって 囲む食卓
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雨に濡れ一つ二つと落ちる花 庭はもうすぐピンクの絨毯じゅうたん
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「あのころ」とませてくれるな 学ランのしわおもいたるつきすえ
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春風が誰かの匂いを運ぶからもう全部捨ててしまおうかな
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ここよりも遠いところに行きたくて揺られる波に爪先入れた
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青光の中たゆたう赤海月 血は赤く 耳鳴と潮の音
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初めてのレイトショーは貸切で やっと握ったエンドロールの手
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小綺麗な砂のお城が攫われる バイバイと言う子供らしさも
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不規則に動く ロボット掃除機に乗って くるくる回転す猫
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シャッターを 切る直前に あおられて ブレる雛罌粟ひなげし 風のいたずら
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爪先の冷えるリビング 雨の午後 ホットココアの沁みる温もり
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スカートがたなびく旗に見えたから あなたを目指してやって来ました
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徒桜あださくら 一まい一まい 降りてくる 絶望と 希望にゆれる メトロノーム
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雨雲を押し退けていく 暖かな強い夜風は 月をいざな
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不確かな記憶の中の 懐かしき匂ひを辿たどる 母の香水
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雨上がり 川の両岸一面に 活き活きと咲く 野の花愛らし
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潮の満ちあやつりて いたずらを愉しむ如し 月の引力
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すれ違う回送電車に 脳みそを ひったくられてしまったようだ
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昨日より太陽の匂い濃くなって駆け足で過ぐ春から夏へ
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幸せで散らかった部屋に春の風 ぬるい麦茶と午睡見学
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