笑うとて 「そこ」に見えるは 何者や 己は知らぬ 泡沫の果て
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後輩にナメられた日に 張り切ってわたしの顔を舐める愛犬
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冬のセピア色の高速に句読点みたいなひこうき雲が遠さがって乾く
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痩せたよね 確認しつつ 髪あらう 今年最後の 一大行事
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いくつかの残念集め掃き掃除 捨て場所のあてあるやなしかは
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それなりに 一年過ぎし 及第点 自分のリズム 悪くはないと
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残す日はふつかとなりぬ宵まぐれ 〈後期〉への道 裾払いつつ
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友達に短歌してるとは言えたけど自由律とは言えてない
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やはり冬 放ったままのカマキリにアリは集かず土になりゆく
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コミュ症の穏やか狸なおじさんは皆んなビックリ係長なり
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いつだか、かえってこなくなって、今も1人。
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猫にさへ笑われそうなズボラーだOFFのスイッチ超重力で
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天国と地獄が過去の物になる運動会のクシコス・ポスト
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満天の星と家の交じるに 遠くなりにし 郷を思ほゆ
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絵手紙を描いて再会不倫にはしたくないから愛して欲しい
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父方の 男はみんな 早死にと 仏間で聞いた 帰省した夜
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猫たちは毎朝、ゴロゴロ喉鳴らし主人あるじを転がす世界の主役
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一度だけ砂の嵐に呑み込まれ謎に興奮!前世はベドウィン (砂漠の民)
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愛猫の 怯える姿愛おしく 気になる素振りオス猫徘徊 
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年老ひぬ愛犬よ 無事に良ひ年を 迎へるまでは だうか生きてね
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手の内を見せず鮮やか初勝利さすがベテラン引退間近
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兵器とは相性のいい侮蔑だと輪にした箍が外れる倫理
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迎えたくなき晦の朝迎へ孤独恐れて布団に隠るる
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今頃は父はごきげんコップ酒 母はふきげん?お煮しめ煮てた
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クリスマス 年末年始 独り身に 辛いイベント 続けざま止めて!
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君からの LINEライン届いて 心弾むけれど…君の本心ハートは どこにある?/ 表情も欲しい 欲張りな私
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無機質な スタンプだけの やり取りに 虚しさばかり 募りゆくなり/でも…止められない惨めさよ…
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年の瀬に 風邪の神さま ひょっこりと お蕎麦もお節も 無い年末年始としこし
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はじけたり 小晦こつごもりは 突然に 嬉し悲しき 孫晦まごつごもり
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バス停のわき公孫樹イチョウ黄葉こうようは 今年見納め 今や切り株
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