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鍬をふる 夏の野菜を 食むために 時をさまよう あなたのために
35
名も知らぬ草をひきつつふと見れば黄色や白の花の咲きおり
17
雑草と呼ばれし草もとりどりに可憐な花を咲かせておりぬ
18
朽ち果てた パチンコ店の 駐車場 かつての栄華 そのままに藤
39
若葉風 左脇腹 肉離れ ハムの四番を 護り給え
/
推し活
22
たわわなる リラの花房 街角で 胸いっぱいに 香りを満たす
/
ライラック祭り
32
書き損じ気に食わぬ紙飛行機よ 十七機目もあえなく落ちる
9
ときめいて君住む町の駅に立つ迎え待ちつつ見る茜空
15
はちみつが娘より届く 母の日の贈り物らし風薫る午後
12
いつかまたあの子に恋する時が来るそれまでずっと綺麗でいてね
7
昨晩の大風なるか軒下に鳥の巣落ちて雛一羽おり
15
おひとりのフードコートで食べ終えたスプーン見つめ時間を止める
22
土手に咲く知らない草の写真とり調べて楽し皐月の空に
13
「あと千歩」まだ歩こうとする父の残りの数を僕も数える
24
幸せで散らかった部屋に春の風 ぬるい麦茶と午睡見学
6
待ち侘びて運ぶ編み針ゆるやかに カーテン越しに雨の音聞く
16
緑なす五月の風の中に立つ白きシャツ着た君が手を振る
26
薔薇の棘とりて一輪挿し気づく萎れの早し棘もいのちと
26
すれちがう バスの運転手さんたちの 挨拶 見たくて いつもこの席
62
顔の価値決める権利はきみにない己の価値は己で決める
18
ブスなんだ、と空気や態度で気づくときなにかが折れる音が聞こえる
8
ガザの子・イスラエルの子ともに汚さざる手に平和を祈る日を望む
25
雨の降るひとりの部屋は寒寒と雨音を聴く静けさもよし
11
招かれた酒場に寄りてカウンター落ち着いて呑むひととき愉し
11
私たち牛豚
鶏
(
とり
)
です議員様ココココ米に舞い上がる日々
24
土曜の午後バイクにまたがり風を受けコーヒー店で文庫本読む
9
あっさりが心守れる距離と云う 見出しに同意す休日の朝
48
蝋燭の 灯りをそっと 包むよに 心の灯りを 灯しませんか
39
まあいっか どうにかなるを呟けば心や緩み
吾
(
あ
)
を楽にする
34
息を吸う君の酸素や帰る家 今でもそこにいられているか
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